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[20200119]

Dear John Coltrane
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。ようやくありきたりなアレンジをやめて工夫するようになっています。John Coltraneへのオマージュ作品ですから下手な事は出来ないでしょう。スパイ映画系アシッドジャズになっています。やはりアレンジの問題のようで、歌はシンプルでもアレンジがかっこよければ文句ありません。これまでは打ち込み担当の夫のPeter Daouの怠慢だったのかもしれません。

1. Passed
2. I Cry For You
3. Deviate
4. Inner Space
5. A Thousand Licks
6 . The Word
7. Snake Charmer
8. Liquid Fire
9. Unbecoming
10. Trane Tripping

トリップホップやドラムンベースのリズムを使いながらもラテン系のノリでジャズへアプローチした打ち込みになっています。結果、洗練されてシンプルになっているというのは良い展開だと思います。ジャズ色を出した方がいい具合にまとまっていると思います。スウィング感はありませんが、フューチャージャズとしては問題ありません。

アレンジが渋く決まればVanessa Daouの歌も活かされてきます。90年代の終わりの作品ですから、いろんなアーティストが次を見据えていた時期でもあり、この原点回帰しながらも進化した姿は歓迎すべき作品だと思います。ジャズは死んだと言われていた時期でもありますが、こうして新しい形に昇華していくのはアリだと思います。

Passed
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[20200118]

Plutonium Glow
(1998/07/14)

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98年のアルバムです。ここからインディーズでの活動になります。現在ではネット販売も当たり前になってきましたが、元メジャーアーティストがネット販売した最初の作品になっているようです。ジャズも洗練させていけばA.O.R.やブラコンに組み込まれたようになっていくものですが、それは一番ありきたりのパターンで、彼女のファーストはそれとは違うという主張がありました。しかし、どんどんそのありきたりのパターンになってきています。

1. Alive
2. Make Believe
3. Peculiar
4. Back To The World
5. Life On A Distant Star
6. Zero G
7. Mouth To Mouth
8. Truth Remains
9. Lightening
10. Plutonium Glow
11. Flower Of My Fears
12. Cherries In The Snow
13. How Far
14. Red Dawn

レゲエ的なトリップホップのリズムを持ちながら、シャーディー系のアシッドジャズスタイルに定着してきています。ここからあのファーストにつながるのなら分かりますが、最初のファーストアルバムがあまりにも衝撃的過ぎたので、どんどん当たり障りのない感じになってきて物足りなく感じます。やれば出来ると分かっているだけに、せっかくインディーズに戻ってきたのだからもっと冒険してもいいと思ってしまいます。

洗練された音楽にはなってきていますが、冒険しなくなっているのはメジャーへの未練が断ち切れていないのでしょうか。最初に彼女が高く評価されてのは何故かという自覚が足りないのでしょうか。90年代も後半に入ってくると、90年代に使い古されたお決まりパターンは過食気味になってきますので、そこでこの変化球の無さは致命傷だと思います。

Full Album
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[20200118]

Slow To Burn
(1998/07/14)

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96年のアルバムです。ここまでがメジャーからのリリースになっています。冒頭からグラウンドビートな感じになっていて、変なまとまり方をしたものだと思ってしまいます。それがやがてトリップホップ的になったり、これまでのジャズ的な感覚をまとめすぎた感じになっています。本人としてはポップにまとめたかったのだと思いますが、ファーストの誰にも似ていない感じの方が面白かったと思います。

1. How Do You Feel
2. Evening
3. Taste The Wine
4. If I Could (What I Would Do)
5. Waiting For The Sun To Rise
6. Fugue States
7. Don't Explain
8. Two To Tango
9. This Blue Hour
10. For Anything
11. Cross That Bridge

プログラミングを中心にゲストによる生演奏を加えていますが、前作よりもプログラミング感が強く、よりポップに洗練させた結果普通になってしまったという流れになっています。それがいい方に転化していけばいいですが、これは必ずしもいい結果になったとは言えないと思います。アシッドジャズをポップにしたような内容ですが、少し俗っぽすぎます。

Billie Holiday、Gertrude Stein、Frida Kahloからの影響、オマージュとして制作されたようですが、ジャズ色が少し後退しています。スウィング感が薄れ、都会的な感じにした事でその他多くの90年代スタイルと同じ手法になっています。前作で衝撃を受けた人には物足りないと思います。ポップにする事はいい事だと思いますが、90年代にはびこっていた定番を安易に使いすぎだと思います。

How Do You Feel
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[20200117]

Zipless
(1998/07/14)

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アメリカの女性シンガーソングライターVanessa Daouの94年のファーストアルバムです。アシッドジャズ的なアレンジでフューチャージャズとも呼ばれるようになっていきます。当時はドラムンベースでも女性シンガーにジャズ的なアレンジの曲を歌わせたりする事が流行っていましたが、そのドラムンベースのアレンジをよりジャズ、フュージョン的なアレンジにすり替えています。

1. The Long Tunnel Of Wanting You
2. Dear Anne Sexton
3. Alcestis On The Poetry Circuit
4. Sunday Afternoons
5. Autumn Perspective
6. Near The Black Forest
7. My Love Is Too Much
8. Becoming A Nun
9. Smoke
10. Autumn Reprise

The Daouというグループで92年にはHead Musicというアルバムを出していましたが、ここからソロとしてのキャリアがスタートします。ブレイクビーツ真っ盛りの中、彼女もサンプラーを駆使してトラックメイキングしているのですが、ブレイクビーツとは違って、まるでバンドサウンドのようにループを組んでいます。ですが、実際にはバンド演奏ではありませんので、とても未来的な雰囲気のジャズになっているのです。

打ち込みでスウィング感を出すのは難しいですが、サンプリングならその素材のスウィング感を利用出来ます。ですが、全ての素材のスウィング感を揃えるのは難しいので、スウィングしているようでしていないみたいな感じに仕上がります。そこが未来的に感じるところでしょう。アシッドジャズと呼んでもいいのでしょうが、少し様子が違います。もっとジャムセッションしているような、演奏を楽しんでいるようなアレンジになっているのが特徴と言えるでしょう。だから機械的なブレイクビーツとは違う独特なサンプリングミュージックになっています。

The Long Tunnel Of Wanting You
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