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[20070531]

Dirty Deeds Done Dirt Cheap Dirty Deeds Done Dirt Cheap
AC/DC (2003/02/18)
Wea International
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世界用のアルバムとしてはセカンドアルバムになります。AC/DCはどこを聴いてもAC/DCだと分かる潔さがあります。それでもスタジオ盤を集めていると何曲か毛並みの違う曲を入れていたりします。その発見が楽しみでもあります。

1. Dirty Deeds Done Dirt Cheap
2. Love at First Feel
3. Big Balls
4. Rocker
5. Problem Child
6. There's Gonna Be Some Rockin'
7. Ain't No Fun (Waiting Round to Be a Millionaire)
8. Ride On
9. Squealer

基本的にロックンロールを讃える曲が多いです。Rockerなどリトルリチャードのパロディーです。そんな幼さもバンドの勢いでOKになってしまうのが彼らの良さです。Ride Onはスローな曲ですが、これもAC/DCの曲だとすぐ分かります。いつもの曲をスローにしているだけじゃないかとも思いますが、それでも意外性はあります。

Big Ballsの語り口調も珍しいですが、ボンスコットは結構語り的な歌い方をします。何と言ってもこのアルバムの代表曲はProblem Childです。問題児という事になりますが、彼ら自身のキャラクターを的確に表している曲です。テーマ曲のようなものです。そしてどの曲もアンガスのヘッドバンキングの為のような曲ばかりです。ヘッドバンキングは疲れますが、こういったシンプルな曲では正確なリズムをキープし易いのであながち無駄という訳ではないのです。ちょっとオーバーアクションなだけです。

Dirty Deeds Done Dirt Cheap

Love at First Feel

Big Balls

Rocker

Problem Child

Ride On

Squealer
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[20070530]

High Voltage High Voltage
AC/DC (2003/02/18)
Wea International
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プログレやハードロックはヨーロッパからも出てきましたが、もう一つの英語圏オーストラリアからもロックバンドが世界へ飛び出してきました。その中でも一番有名なのがこのAC/DCでしょう。他にもスピリットエンズやINXS、メンアットワークなども出てきますが、オーストラリアでもロックが盛んである事をいち早く知らしめたのがこのバンドです。

1. It's a Long Way to the Top (If You Wanna Rock 'n' Roll)
2. Rock 'n' Roll Singer
3. Jack
4. Live Wire
5. T.N.T.
6. Can I Sit Next to You Girl
7. Little Lover
8. She's Got Balls
9. High Voltage

オーストラリアでは既にT.N.TとHIGH VOLTAGEの2枚のアルバムを出していましたが、世界デビューに向けてこの2枚のアルバムをミックスして発売したのがこのアルバムになります。ですから選び抜かれた曲が入っている事になります。

AC/DCはスコーピオンズと同じく、リードギターの弟アンガスヤングとリズムギターの兄貴マルコムヤングを中心に結成されたバンドで、ボーカルのボンスコットはスコットランド出身で、この人もつばをたっぷり溜めたような歌い方をしていて私は大好きです。発音もスコットランドなまりがあるのでしょうか、とても心地良い歌です。

音楽面ではツェッペリンをもっとコンパクトにしたようなリフを中心としており、基本はブギースタイルのリズムを刻みます。SGをトレードマークにしているアンガスヤングはスクールボーイファッションの半ズボンをはいて、向こうのランドセルを背負い、バッドボーイというキャラクターで終始ヘッドバンキングしながら演奏します。それまでも自然な流れでヘッドバンキングする人はいましたが、最初から最後までずーとヘッドバンキングしているので、脳しんとうでも起こさないかと心配になるくらい頭を動かしています。曲の合間だけが休息の場です。ですからいつもラリッたような表情をしています。アンガスをそのまま日本で真似たのが子供バンドのうじきつよしです。

ギタープレイはシンプルなものですが、ツボを押さえていて心地良い音程をキープしながら、単音だけを延々続けたりと頑固なプレイがまず評判となります。ブギースタイルはグラムロックの流れを汲んでおり、当時のパンクニューウェイブの流行にも併せられるようなシンプルさが受けていました。まだこのアルバムの時にはそれほど話題にはなりませんでしたが、徐々に彼らのパフォーマンスは世界の知るところとなります。

It's a Long Way to the Top

Rock 'n' Roll Singer

The Jack

Live Wire

T.N.T.

Can I Sit Next to You Girl

High Voltage

[20070529]

UFOライヴ(紙ジャケット仕様) UFOライヴ(紙ジャケット仕様)
UFO (2005/12/07)
東芝EMI
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マイケルシェンカー在籍時を代表する曲で固められたライブアルバムです。ベストアルバムのような代表曲ばかりで、この最高の時代の全てが詰まっていると言ってもいいでしょう。本来はヨーロッパツアーからのライブアルバムを出す予定でしたが、全米ツアーの模様が収められています。それだけ内容が良かったのでしょう。

1. Natural Thing
2. Out in the Street
3. Only You Can Rock Me
4. Doctor Doctor
5. Mother Mary
6. This Kids
7. Love to Love
8. Lights Out
9. Rock Bottom
10. Too Hot to Handle
11. I'm a Loser
12. Let It Roll
13. Shoot Shoot
14. Too Hot to Handle
15. Shoot Shoot

アナログ盤では2枚組でしたが、CDでは1枚に収められています。その為一気に聴き通せます。スタジオ盤はスタジオ盤の良さがありますが、やはりライブバンドであるUFOはライブでこそ迫力があります。スタジオ盤に比べてギターもボーカルも太いです。特にDoctor DoctorとRock Bottomはライブの方が迫力があります。スタジオ盤はあまりにも初期の作品でしたから致し方ありません。

マイケルのギターソロもスタジオ盤とは違います。しかしアドリブという訳ではなく、ステージ用のソロを創っていた訳です。これはジミーペイジの手法で、スタジオ盤では最高のプレイを収めている訳ですが、ライブではアクションも入りますので、それを踏まえた上で創り直している訳です。それでもスタジオ盤に負けないくらいの閃きを感じるプレイになっています。さすが。

ハードロックバンドのライブアルバムは数ありますが、これはその中でも最強の出来です。ハードロックそのものと言ってもいいくらいの代物です。オーディエンスとの掛け合いもビンビン伝わってきます。一つのバンドでこれほどヒット曲をもっているのもそれほどいません。これこそがUFOの最高傑作だとも言えましょう。

しかしマイケルシェンカーは脱退しPaul Chapmanが加入しますが、これまでのような成功には及びません。ほとんど解散状態だったバンドにマイケルが再び参加したり、抜けたり、又参加したりして、なんとか現在までも活動しているようです。それでもこの最高の時代を超える事は無理で、これまでの作品が全てだと言ってもいいくらいです。紹介もここまでにします。これ以降はハードロックもヘヴィメタもこのアルバムを越えるような作品が出ておりませんので、私はどうしてもどれも聴く気になれません。聴く必要がないと言い切っても良いです。何も得るものが無いものは必要ないのです。レコードは高いです。それだけの価値のあるものだけを集めればいいことです。

NATURAL THING

Out in the Street

Only You Can Rock Me

Doctor Doctor

Lights Out

Rock Bottom

Too Hot to Handle

[20070528]

宇宙征服(紙ジャケット仕様) 宇宙征服(紙ジャケット仕様)
UFO (2005/11/30)
東芝EMI
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マイケルシェンカー在籍時最後のスタジオアルバムになります。前作の大ヒットでアメリカでも成功したUFOが急遽アメリカ市場へ向けて制作されたアルバムです。元々アメリカンロックのようなコンパクト性も持っておりましたので、自分達の持ち味を十二分に発揮しています。

1. Only You Can Rock Me
2. Pack It Up (And Go)
3. Arbory Hill
4. Ain't No Baby
5. Lookin' Out for No. 1
6. Hot 'N' Ready
7. Cherry
8. You Don't Fool Me
9. Lookin' Out for No. 1 (Reprise)
10. One More for the Rodeo
11. Born to Lose

前作が最高傑作とされていますが、これもそれに匹敵するぐらい充実した内容になっています。何と言っても彼らの最大のヒット曲Only You Can Rock Meがあります。ロックンロールをいかにハードロックとして格好良くするかという見事なアレンジはコピーもし易いですし、又これが演奏していても気持ち良いくらいに格好いいのです。

Lookin' Out for No. 1は前作でも試みたストリングスアレンジのバラードで、よりスケールアップしています。ベースのピートウェイが作曲に多く参加しているのも特徴的ですが、これがマイケル脱退へは直接結びつきませんが、脱退を容易にしている事にもなっているでしょう。

しかし、演奏も歌も自信にあふれています。アメリカでの成功は彼らに大きな力を与えたようです。マイケルのプレイも神がかっています。ピッキングハーモニックスもワウワウにより、より強調されたサウンドになっています。唯彼はペダル操作はしませんからワウワウを使っているとは気づきにくいです。後のデジタルラックエフェクターにシュミレートされているのはまぎれも無くこのマイケルのギターサウンドです。

成功によるメンバ-の増長もあった事でしょう。マイケルはこの後自ら髪を切りバンドを去っていくのです。ヒプノシスのジャケットにも使われるくらいの美少年はその後神として崇められる事になります。

Only You Can Rock Me

Pack It Up

Cherry

One More for the Rodeo

[20070528]

白鵬が文句無しの全勝優勝で幕を閉じました。
横綱昇進は間違いなしでしょうが、インタビューはもう横綱とりが決定したような口ぶりでした。横綱審議会の発表前に、このような言い方をするのは初めてです。

主な上位の成績

朝青龍 10勝5敗
白鵬 15勝0敗 優勝
琴欧洲 9勝6敗
魁皇 10勝5敗
千代大海 10勝5敗
琴光喜 12勝3敗
安馬 8勝7敗
朝赤龍 12勝3敗

朝青龍は前半もの凄い集中力を見せましたが、後半まで続かず、連敗してしまいました。横綱として二場所連続優勝しなかったのは初めてです。でも、そうでもしなければ後に続くものは横綱になれませんので、これも新たな時代の幕開けと言って良いでしょう。

琴光喜は来場所大関取りを目指します。この人はとっくに大関になっても良い力士なのですが、怪我などもあり、なかなか調子が連続して良くなる事がありませんでした。来場所もいい成績を残して大関になって欲しいと思います。

今場所は上位が安定して後半戦まで行方が分かりませんでしたが、新たな横綱が正式に誕生する事を願って、来場所も楽しみにしたいと思います。

[20070527]

Lights Out Lights Out
UFO (1990/10/25)
EMI
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Paul Raymondを新しくギターキーボードとして加え、ホーンやストリングを加えた絶頂期の作品です。一般的にはこれが最高傑作とされています。勿論素晴らしいアルバムですが、他のアルバムも負けていないと言うのが私の意見でもあります。確かにバンドとしてのサウンドの充実は一番かもしれません。

1. Too Hot to Handle
2. Just Another Suicide
3. Try Me
4. Lights Out
5. Gettin' Ready
6. Alone Again Or
7. Electric Phase
8. Love to Love

マイケルシェンカーはそれまでのギタリストと同じように、ペンタトニックスケールで演奏しています。つまりブルーノートです。それでもその構成力が新しかったので、80年代においても信仰されていきます。つまり構成音はこれまでのロックと変わりは無いのです。それでもこれだけメタリックで、しかも泣きもありで古くさく感じないのはセンスの問題でしょうか。

後のネオへヴィーメタルブーム、その後NWOBHMと呼ばれますが、そこにはこれほどのセンスのあるギターを聴いた事がありません。つまり聴く価値も無いというのが私の考え方でした。UFOほどのカッコいいバンドを聴いていたら、必要ないのです。スタイルだけにこだわるNWOBHMは化石みたいなものです。

このアルバムではバラードものも名曲があり、Try Me、Love to Loveといった曲がこのアルバムの質を高めています。ライブでも御馴染みのToo Hot to Handle、Lights Outも名曲で、サウンドは申し分無いのですが、その分マイケルの孤立感も高まり、失踪や宗教にのめり込んだりしてしまいます。まだ若かったというのもあるのですが、そういう内面が素晴らしい音楽に結びついていると思うと、芸術のなんと惨い仕打ちであろうかとも思いますが、マイケルが大人だったらどうなっていたでしょうか。メンバーと仲良くなれても、良い音楽が出来ていなければ、それはそれで不幸だと思います。我々リスナーはただ音楽を聴いていれば良いのですが、これほど素晴らしい音楽を創ってくれた事に感謝いたします。

Too Hot to Handle

Try Me

Lights Out

Electric Phase

Love to Love

[20070527]

ノー・ヘヴィ・ペッティング(紙ジャケット仕様) ノー・ヘヴィ・ペッティング(紙ジャケット仕様)
UFO (2005/11/30)
東芝EMI
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キーボードのDanny Peyronelが参加して5人編成となったUFO、サウンドはより濃密になり。向かうところ無敵とも言える絶頂期の作品です。まだ子供だった私にとってはこの意味深なタイトルにジャケットと、大人な世界のバンドと言うイメージがありました。ガキはキッスでも聴いていろと言わんばかりです。

1. Natural Thing
2. I'm a Loser
3. Can You Roll Her
4. Belladonna
5. Reasons Love
6. Highway Lady
7. On With the Action
8. Fool in Love
9. Martian Landscape

動と静のコントラストによる激しさの表現も巧みでUFOにしか出来ないようなサウンドを確立しています。しかし、それまで影響を受けていたリッチーブラックモアの方が、彼らのようなコンパクトなハードロックへ方向転換していった流れを見ると面白い現象が確認出来ます。

私達世代にはやはりジミーペイジ、リッチーの影響が強いですが、布袋寅泰のような世代にはこのマイケルシェンカー、ヴァンへイレンが身近な手本だったようです。私としてはアドリブの出来るプレイヤーが好みですが、ここまで格好良く決められるマイケルのプレイは評価すべきものです。しかし、マイケルシェンカーグループになってからのプレイはあまり好きではありません。何と言ってもボーカルがフィルモグでなければ駄目なのです。

アルバム発売当時はHighway Ladyが主役でしたが、いつのまにかライブではNatural Thingの方が有名になってしまいました。それだけ良い曲があるという事です。代表曲しか知らない人には、他の曲も是非この機会に聴いていただきたいと思います。マイケルシェンカーグループになると髪を切って逆立たせ、革ジャンを着てツートンのフライングVという出立ちですが、この頃は白のフライングVとブロンドのストレートロングヘアで白顔の美少年と言うのがトレードマークでした。そしてフライングVの尖った部分を又にはさんでプレイするスタイルはその後も続いています。

マイケルがいた時のUFOには無駄な曲がありません。どれも一聴の勝ちのある曲ばかりなので、全てのアルバムがお勧めです。特にこのアルバムの曲は有名じゃないけど良い曲ばかりですので発掘という意味でもお勧めです。

Natural Thing

I'M A LOSER/LET IT ROLL

CAN YOU ROLL HER/HIGHWAY LADY

Belladonna

Martian Landscape

[20070527]

Force It Force It
UFO (2002/09/30)
Chrysalis
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新生UFO第二弾ともなるとバンドサウンドもしっかりまとまっています。前作のような大作はありませんが、ロックンロールナンバーでもマイケルのギターの美しさを全面に出したアレンジが見事に格好良く決まっています。

1. Let It Roll
2. Shoot Shoot
3. High Flyer
4. Love Lost Love
5. Out In The Street
6. Mother Mary
7. Too Much Of Nothing
8. Dance Your Life Away
9. This Kid's (Including Between The Walls)

Let It Rollは単なるロックンロールなのですが、ギターソロの為の別のコード進行が用意されており、ソロでダウンテンポとなるようなドラマティックな構成になっています。マイケルがいかに自分のプレイを強調出来るかという工夫をこらしているのが分かりますが、それによって単なるロックンロールで終わっていない素晴らしく印象的な曲に仕上がっています。

マイケルのギターサウンドもこの頃に確立されているようです。彼の特徴は兄貴ルドルフ譲りのフライングVとマーシャルの組み合わせに、間にペダルワウワウを挟んでいます。ワウワウを途中よりトレブル気味のところで止めて固定しているのです。ミドルブースター的な使い方をしているのですが、ブースターではなくワウワウでこの音を出しているので、こもっているけど独特の粘りと伸びのあるギターサウンドになっています。マイケルシェンカーグループになって大きく信仰されているマイケルですが、私はこのUFO時代のプレイが一番好きです。

Out In The Streetで初めてキーボードが導入されています。この後ライブでの再現を良くする為に、もう一人ギタリストを入れる事になるのですが、マイケルの提案でキーボードもプレイ出来るギタリストを加入させるようになります。これまでも偉大なハードロックバンドはいましたが、リスナーとしてもっとこうして欲しいとという欲望がありました。その欲求に見事応えてくれたのがこのUFOでした。これこそがハードロックなのです。ハードロックという言葉から連想されるサウンドがここにはあるのです。彼らこそがハードロックを完成させたと私は断言いたします。特にMother Maryはその最もたる曲です。

欲を言えばドラムサウンドをもっと攻撃的にしても良かったとも思えます。しかしこれほどの構成力はたいしたものです。私生活では言葉が通じないマイケルはメンバーからからかわれており、イジメにもにた気分だったようです。それが後の脱退劇に繋がるのですが、サウンド面では絶対的な信頼を得ておりました。UFOサウンドはこれだと言える強力な名盤です。

Let It Roll

Shoot Shoot

High Flyer

Out In The Street

NATURAL THING & MOTHER MARY

This Kid's

[20070527]

Phenomenon Phenomenon
UFO (1990/10/25)
Chrysalis
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マイケルシェンカーを得たUFOの新生第一弾アルバムです。プロデューサーをテンイヤーズアフターのレオライオンが担当、ジャケットはヒプノシスという最高の状態での再出発となりました。新しいロックヒーローの登場を予感させる歴史的名盤として今も尚燦然と輝くアルバムです。

1. Too Young to Know
2. Crystal Light
3. Doctor Doctor
4. Space Child
5. Rock Bottom
6. Oh My
7. Time on My Hand
8. Built for Comfort
9. Lipstick Traces
10. Queen of the Deep

ドイツから呼び寄せたまだ10代の若者マイケルシェンカーに作曲は一任。それに歌詞をフィルモグがつけるというスタイルにより、マイケルがどれほど音楽的に信頼されていたかが分かります。言葉が通じないマイケルは部屋にこもり作曲に集中します。そして出来上がったのがこれからのUFOのサウンドを決定づけるこの素晴らしい楽曲達なのです。

ライブでは欠かせないDoctor DoctorやRock Bottomが既に出来上がっています。後のライブアルバムと比べるとギターソロがまだ繊細ですが、これだけのドラマティックなハードロックを10代の内に作曲したマイケルは正に天才です。マイケルが目指すのはリッチーブラックモアのようなメロディアスなギターソロを活かせる曲であり、アドリブは多少やりますが、ほとんどがあらかじめ作曲されたソロになります。その為、若いロックファンには分かり易く、それでいてパワフルなサウンドとなったのです。

Built for Comfortのみカバー曲ですが、他はオリジナルで、ハードな曲からアコースティックな曲まで多彩なマイケルのプレイが存分に発揮されています。スコーピオンズにいたらここまでの曲が創れていたかどうかとも思わせるくらい、単身イギリスでの生活がこれだけの曲を創らせたところもあるでしょう。又マイケルの参加によりバンドの良さもまとまり、特にフィルモグのボーカルスタイルも確立されました。私はフィルモグのような口の中につばを溜めたような歌い方が大好きで、かなり好きなボーカリストです。そしてアイアンメイデンのスティーヴ・ハリスがベーシストになるきっかけともなったピートウェイの水玉ファッションも独特のものです。

Rock Bottomのギターリフは、布袋寅泰のギタリズムで思いっきりパクられていました。ヴァンへイレンが出てくる前まではマイケルシェンカーこそが新たなギターヒーローだったのです。まだこのアルバムでは音のまとまりは粗い部分もありますが、それだけ魅力溢れるアルバムでもあります。ハードロックとはこういうものなのだと言い切れるほどの名作であります。

Doctor Doctor

Space Child

Rock Bottom

Oh My

Time on My Hand

Lipstick Traces

[20070526]

FlyingFlying
(1999/06/23)
UFO

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スペースロックをテーマとして発売されたセカンドアルバムです。長尺の曲が多いです。サイケというか、インプロヴィゼーション的な演奏内容です。それにしては演奏力がたりませんが、普通にハードロックするには充分な力量は持っていました。

1. Silver Bird
2. Star Storm
3. Prince Kajuku
4. Coming Of Prince Kajuku
5. Flying

かなりB級度の高いアルバムですが、日本では結構売れて来日も果たしています。その時にライブアルバムまで出しましたが、それを含めた初期のベストがお得かもしれません。芸術的なハードロックバンドになる前の貴重な音源です。

ビートルズがデビュー前にドイツに出稼ぎに行っていましたが、イギリスのバンドはドイツで武者修行をするようです。UFOもドイツにどさ回りに行きますがギタリストが失踪。急遽前座のスコーピオンズからマイケルシェンカーを借りてツアーを続けました。帰国後もギタリストのミック・ボルトンは行方不明のままでしたので、新しいギタリストを捜していました。しかしマイケルのプレイが忘れられず、マイケルをイギリスに呼び寄せます。マイケルはまだ17歳の少年だったのです。言葉も分からないので躊躇していましたが、兄のルドルフの勧めもあり、マイケルがUFOのリードギタリストとなります。そして彼らは一流のハードロックバンドへと進化していくのです。

LIVE ON ACOUSTICS

[20070526]

UFO 1 UFO 1
UFO (1999/06/23)
Vivid Sound
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スコーピオンズを紹介したついでにUFOも紹介いたします。ボーカルのフィル・モグとベースのピート・ウェイが中心のバンドで、後にマイケルシェンカーが参加して成功しますが、このアルバムはまだ成功前の混沌とした時代の作品です。ハードロックというよりアートロックの流れを汲み、彼らはスペースロックと呼んでいたようです。

1. Unidentified Flying Object
2. Boogie
3. C'mon Everybody
4. Shake It About
5. (Come Away) Melinda
6. Timothy
7. Follow You Home
8. Treacle People
9. Who Do You Love
10. Evil

ブルーチアーがサマータイムブルースをハードにカバーしたようなイメージで、エディコクランのC'mon Everybody をカバーしています。これが小ヒットしました。日本では結構売れたのではないでしょうか。当時の日本のリスナーは耳が肥えており、このようなバンドにもしっかり注目していたのです。サウンド的には70年代の初期に登場してきた数多のB級ハードロック、プログレバンドのような感じです。ストレンジデイズ企画で紹介されているようなバンドだと思っていいでしょう。もし成功していなかったら同じ扱いだったと思います。

彼らとしてはッキャプテンビヨンドを手本としていたかもしれません。まだ音楽的にはまとまりがありませんが、B級好きには面白い内容だと思います。演奏もしっかりしていますし、何と言っても私はフィルモグの唾が溜まったような歌い方が大好きなのです。マイケルが参加してのUFOが何と言っても一番ですが、この時代の音源も大変貴重ですし、興味深いものであります。

Melinda

[20070526]

In Trance/Virgin Killer: The Back to Black Collection In Trance/Virgin Killer: The Back to Black Collection
Scorpions (2007/05/08)
Axe Killer
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Virgin Killer Virgin Killer
Scorpions (1999/02/09)
RCA
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スコーピオンズ初期の最高傑作アルバムであり、彼らの名を世界中に知らしめた名盤です。アルバムジャケットが差し替えられていたりしていましたが、日本では変更されずに販売されていました。しかしネット上では差し替えられたものしかありません。イントランスとのカップリングアルバムに加工されたジャケットが使われているくらいです。残念。

1. Pictured Life
2. Catch Your Train
3. In Your Park
4. Backstage Queen
5. Virgin Killer
6. Hell Cat
7. Crying Days
8. Polar Nights
9. Yellow Raven

このアルバムはコンパクトにまとめられたヒット曲が満載でありながら、彼らの魅力が充分伝えられる内容になっているのが特徴です。Pictured Life、Catch Your Train、 Backstage Queen、Virgin Killer、Hell Catとシングルヒット出来る曲ばかりなのです。ジャケット問題もあったり世界中にその名を知らしめるのに相応しいアルバムだったのです。

このアルバムでUFOにも肩を並べられるようになりました。この頃のハードロックは長尺なギターソロではなく、コンパクトでシンプルなものが好まれていました。アメリカンロックの影響ですが、イギリスでもその傾向になっており、その中でこれだけのエネルギーを発散出来ている事が一流の証です。ウルリッヒロートのギターもジミヘン節に磨きがかかっております。入門編としてもお勧めの名盤です。

この後ネオヘヴィメタブームが起こり、それまでは変わり者扱いだったへヴィーメタルロックにも市民権がもたらされます。それは大変嬉しい出来事でしたが、私が夢中になれるようなバンドは出てきませんでした。ボーカルで巧い人がいなかったのです。どれもシャウトして甲高い越えだけ出すばかりで中身の無いような歌ばかりでした。その中でも互角に渡り合っていたスコーピオンズはさすがに歌がうまいので80年代でも感心していましたが、このアルバムまでしか私は追いかけていません。この後も彼らは活動を続け、現在もまだ現役で頑張っています。しかし、私にとってのスコーピオンズはここまでです。ここまでのアルバムだけで充分だと思っています。形だけのハードロックは必要ではないのです。

Pictured Life

Catch Your Train

POLAR NIGHTS & HELLCAT

[20070526]

In Trance In Trance
Scorpions (1991/08/13)
RCA
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弟のマイケルシェンカーがUFOでブレイクしたのが刺激になったように、こちらのスコーピオンズも頑張っております。セカンドアルバムの延長線上にあるサウンドですが、日本ではこれがデビューアルバムになります。日本では大いに歓迎され、他国ではジャケットが差し替えられたりするアルバムを連発しますが、日本ではそのままのジャケットで発売されています。

1. Dark Lady
2. In Trance
3. Life's Like a River
4. Top of the Bill
5. Living and Dying
6. Robot Man
7. Evening Wind
8. Sun in My Hand
9. Longing for Fire
10. Night Lights

Dark Ladyはまるでユーライアヒープのような曲で、バックのコーラスなどはまんまです。ヒープやサバスのような黒魔術的なイメージもあるのですが、スコーピオンズはそれにモントローズのようなアメリカンロックのような軽快さも持ち合わせています。

ウルリッヒロートはますますジミヘンのようなフランジングサウンドでアーミングをきめています。この頃のロックの流行はフランジャーというエフェクトサウンドだったのです。ちなみにジミヘンはフェイザーを使っており、フランジャーはまだ出ておりませんでした。

後に起こるネオヘヴィメタブームの原型とも言えるサウンドだと言うのが分かると思います。ヘヴィメタが市民権を得るまでは、このスコーピオンズをはじめ、レインボー、UFO,ジュダスプリーストが頑張ってくれていたのです。その前にキッスやエアロスミスが第二のハードロックブームを作ったお陰でスコーピオンズはその陰に隠れてしまいます。しかし根強くファンに支持され続けていたのです。このアルバムはジャケットも含めて集めていただきたいアルバムです。

Dark Lady

In Trance

Life's Like a River

Longing for Fire

[20070525]

Fly to the Rainbow Fly to the Rainbow
Scorpions (1999/03/16)
RCA
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UFOというイギリスのバンドがドイツにどさ回りに来たときに、ギタリストが失踪した為に、前座のスコーピオンズのギタリスト、マイケルシェンカーが加勢した事がきっかけで、マイケルシェンカーを引き抜かれてしまいます。スコーピオンズは新しくウルリッヒロートというジミヘンかぶれのギタリストを招き入れ、新しくハードロックバンドとして再スタートしました。そのハードロック第一弾がこのアルバムです。

1. Speedy's Coming
2. They Need a Million
3. Drifting Sun
4. Fly People Fly
5. This Is My Song
6. Far Away
7. Fly to the Rainbow

当時ハードロックは下火になっていましたが、特に日本ではまだまだハードロックファンが沢山いました。その欲求を解消していたのがパープルを脱退したリッチーブラックモアが結成したレインボーでした。そして若手として多いに期待されたのがこのスコーピオンズでした。日本人好みの泣きのギターもありで、世界的にも名前を知られる存在となりました。

基本的にはブリティッシュハードロックですが、小ヒットしたSpeedy's Comingはアメリカンロックのカッコ良さを持っています。クラウスマイネの素晴らしいボーカルも全面に押し出し、ボーカル中心のギターロックバンドへと変わり、これがスコーピオンズサウンドの原型とも言えるものになりました。Drifting Sunはウルリッヒロートがリードボーカルをとって、マイネがバックで美しいハイトーンを聴かせています。

アコースティックな曲とハードな曲の対比などは正にブリティッシュロックサウンドであり、それまでドイツには存在しないようなバンドへと成長いたしました。このウルリッヒロートの参加がスコーピオンズにもたらしたものは多大なものがあります。まだサウンド的には熟しておりませんが、とてもカッコいいアルバムだと思います。

Speedy's Coming

This Is My Song


[20070524]

Lonesome Crow Lonesome Crow
Scorpions (2002/10/29)
Universal
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オランダのフォーカスの次に有名になったのがイタリアのPFMでした。彼らのCDは今揃えられていないようなので後で紹介します。その次にイギリス、アメリカ以外で世界で通用したのがドイツのタンジェリンドリームです。どれもプログレばかりです。そしてハードロックで最初に世界で成功したのがこのドイツのスコーピオンズでした。

1. I'm Going Mad
2. It All Depends
3. Leave Me
4. In Search of the Peace of Mind
5. Inheritance
6. Action
7. Lonesome Crow

後にUFO、マイケルシェンカーグループで神となるマイケルシェンカーとルドルフシェンカー兄弟が中心になって結成されたバンドです。兄貴のルドルフがリズムギターでマイケルがリードギターというスタイルです。音楽的にはブラックサバス、ディープパープルの影響が強いようです。プロデュースは何とあのコニープランクです。

マイケルが唯一参加しているアルバムでもあるのがこのファーストアルバムです。美声の持ち主クラウスマイネのボーカルの出番が少ないのでビックリするかもしれません。ほとんどマイケルの為のような曲ばかりです。I'm Going Madはブラックサバスのような曲で、マイネはただI'm Going Madと叫ぶだけの曲で、ギターが主役なのです。

プログレのような曲構成なのでしょう。このファーストアルバムはかなり異色の作品です。In Search of the Peace of Mindになってやっとマイネのハイトーンが炸裂します。動画を見ていただくと分かりますが、この頃のマイケルはレスポールを演奏しています。トレードマークのフライングVはイギリスに渡ってからのようですね。とにかくハムバッキングのピックアップにこだわっているところはトニーアイオミの影響でしょうか、フレーズにもその影響が聴き取れます。リッチーのようにメロディアスなプレイをするようになったのはUFOに入ってからなのですね。

マイケルの貴重なプレイと、ボーカルが主役ではない音楽をやっていた頃の貴重な音源を聴くにはこのアルバムしかありません。B級なストレンジデイズで紹介されるようなバンドだと持っていただければ良いですが、マイケル脱退後、彼らもハードロックバンドとして世界でも認められるようになっていきます。

I'm Going Mad

In Search of the Peace of Mind

[20070523]

Focus con Proby Focus con Proby
Focus (1998/10/20)
EMI Int'l
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ヤンアッカーマンの脱退によりバンドは一時解散。タイスもソロ活動を始めますが、再度フォーカスのメンバーを集め、ギターとボーカルを加えて活動を再開した時のアルバムです。その後再結成ブームの時にもアルバムを出していますが、実質これがラストアルバムだったとも言えます。

1. Wingless
2. Orion
3. Night Flight
4. Eddy
5. Sneezing Bull
6. Brother
7. Tokyo Rose
8. Maximum
9. How Long

新生フォーカスとして録音されており、サウンドはプログレというよりもフュージュンボーカルアルバムになっています。しかし、フュージュンファンでもある私にとってはこのアルバムも悪くないのであります。フォーカスらしい躍動感に溢れています。ヤンアッカーマンがいなくてもこれだけの作品を創れるのですからたいしたものです。

マハヴィシュヌオーケストラやリターントゥフォーエヴァーのような音楽でありながらも、フォーカスらしい情緒性もしっかり加えつつ素晴らしいアルバムに仕上げています。フォーカスを良く理解しているならばこのアルバムもきっと気に入るはずです。フォーカスに駄作無しです。どの作品も感動的なくらいに素晴らしいものばかりでした。ロック史に燦然と輝く素晴らしいバンドです。オランダが生んだこのフォーカスを忘れないでいて下さい。

New Skin Tour

[20070521]

SHIP OF MEMORIES - 美の魔術 (紙ジャケット仕様) SHIP OF MEMORIES - 美の魔術 (紙ジャケット仕様)
フォーカス (2001/09/21)
ビクターエンタテインメント
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ヤンアッカーマンが遂にバンドを脱退。タイスのワンマンバンドになるのですが、その前に未発表音源を集めたこのアルバムが出されました。未発表音源といっても全盛期に録音されたものであり、フォーカスの作品としても申し分のない内容の曲ばかりです。

1. P's March
2. Can't Believe My Eyes
3. Focus V
4. Out of Vesuvius
5. Glider
6. Red Sky at Night
7. Spoke the Lord Creator
8. Crackers
9. Ship of Memories

バンド内はまとまりの無いものになりながらも、職人揃いのメンバーですからきっちり自分のやるべき事をやっています。Focus Vというシリーズものもきっちり入っています。Out of Vesuviusはまるでマハヴィシュヌオーケストラのような曲でアッカーマンの狂おしいばかりのギタープレイを堪能出来ます。

クラシック、ジャズ、ロック、ファンク、民族音楽などあらゆるジャンルの音楽を内包し、独自のサウンドに昇華していったフォーカスがまぎれも無くここに存在しています。オリジナルアルバムと言ってもいいくらいの内容です。ファンとしては必需品ですが、初めて聴く方にも充分アピール出来る内容になっています。

Red Sky at Night

thijs van leer interview

[20070521]

Mother Focus Mother Focus
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ヤンアッカーマン最後のオリジナルアルバムとなった作品です。他のメンバーも流動的となり、アッカーマンもソロ活動へ気が向いている時でしたので、全盛期ほどの冴えがないかというとそうならないのがフォーカスの凄いところです。

1. Mother Focus
2. I Need a Bathroom
3. Bennie Helder
4. Soft Vanilla
5. Hard Vanilla
6. Tropic Bird
7. Focus IV
8. Someone's Crying... What!
9. All Together... Oh That!
10. No Hang Ups
11. My Sweetheart
12. Father Bach

全体的にファンキーでAORしたアレンジなのですが、その中に今度は逆にクラシカルな要素を細かくちりばめるという離れ業をやってのけています。これまでの逆を行っているのです。これまでもファンキーでジャジーな演奏もありましたので、それが全面に出ているだけなのです。私にはハンバーガーコンチェルトよりも彼ららしい作品に聴こえてきます。

I Need a Bathroomではスキャットではない歌ものになっており、かなりポップな作品です。他のプログレバンドもアメリカ的な音楽性へとシフトチェンジしていた時期です。それをいち早く実行していたの過ぎません。しかし当時のファンにはショッキングな内容だったかもしれません。それでもアコースティックなAll Together... Oh That!など心地良いサウンドになっています。

シリーズものFocus IVは相変わらずのバラードですが、ソフトフュージュンしています。サウンド面の変化はありますが、ドラムが又代わった事がよかったのでしょうか、このアルバムには全盛期に近い躍動感があります。フォーカスの中では異色の作品ですが結構隠れた名盤だと思います。音楽的質感は素晴らしいものがあります。

Glider' & 'Mother Focus

Focus IV

[20070521]

今場所は上位陣が安定した内容で前半は3日間までに関脇、大関、横綱が全勝という新記録をつくりました。特に朝青龍の集中力は鬼気迫るものがあります。

主な上位の成績
全勝  朝青龍、白鵬、出島、普天王
1敗  琴欧洲、魁皇、千代大海、琴光喜、朝赤龍
2敗  高見盛、龍皇、北勝力

白鵬も白星を重ねるごとに安定した内容になってきました。
これから上位とあたりますので、その内容によっては綱取りもあるかもしれません。
後半戦が楽しみになってきました。

[20070520]

ハンバーガー・コンチェルト ハンバーガー・コンチェルト
フォーカス (2002/11/21)
ビクターエンタテインメント
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今度はドラムがメンバー交代しました。その為流れるようなドラムが無くなっています。サウンド面も徐々に変化しているようです。大分AOR的なサウンドカラーになっていますが、クラシカルな手法は相変わらずです。でも展開が以前のような攻撃性が薄れているような感じはします。

1. Delitiae Musicae
2. Harem Scarem
3. Cathedrale de Strasbourg
4. Birth
5. Hamburger Concerto: Starter/Rare/Medium I/Medium II/Well Done/One ...
6. Early Birth
7. Hamburger Concerto: Medium I
8. Hamburger Concerto: Medium II
9. Hamburger Concerto: Well Done
10. Hamburger Concerto: One for the Road
11. Early Birth

アッカーマンとタイスの確執も出始めているせいか以前のようなまとまりには欠けますが、それでもこれだけの無いように仕上げられるというのはダイスの手腕によるものでしょう。Harem Scaremはこれまでにないくらいポップなアレンジになっています。

後半のHamburger Concertoは組曲で、さすがフォーカスといえる大作です。シンセサイザーが初めて使われておりすが、主役はあくまでもオルガンのようです。かなりポップよりになっており、そこへヤンアッカーマンの突っ込みが少ないので、絶頂期のスリリングな緊張感はありません。これまではメンバー間での緻密なアレンジが絶妙でしたが、さすがにメンバー交代をくり返しているとタイス一人で曲を創っているような印象があります。それでもスパニッシュな味付けがあったりしてある程度の水準を超えているのはさすがです。これまでの作品を集めた後に聴いた方がいいかもしれません。

Harem Scarem

Cathedrale de Strasbourg

Hamburger Concerto

[20070520]

ライヴ・アット・ザ・レインボー ライヴ・アット・ザ・レインボー
フォーカス (2002/11/21)
ビクターエンタテインメント
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フォーカスの絶頂期を記録したライブアルバムです。イギリスはレインボウシアターでの演奏で、当時どれほど人気があったかが聴き取れると思います。これまで3枚しかアルバムは出しておりませんでしたが、ベストアルバムとしても楽しめますし、スタジオ盤にはない迫力も体感出来ます。

1. Focus III
2. Answers? Questions! Questions? Answers!
3. Focus II
4. Eruption/Orfeus/Answer/Orfeus/Answer/Pupilla/Tommy/Pupilla
5. Hocus Pocus
6. Sylvia
7. Hocus Pocus (Reprise)

プログレやフュージュンバンドはテクニックがしっかりしていますので、ライブでどれくらいの演奏を聴かせてくれるのか期待されるところです。フォーカスの場合はスタジオでの演奏も迫力がありますが、ライブでこそその本領を発揮してくれます。

タイスがソプラノ調でメンバー紹介するところが正にフォーカスなのでありました。これはフォーカスにしか出来ない芸当で、他のバンドが真似しても変態扱いされるだけです。タイスはオルガンプレイの他にフルート演奏もユニークです。クラシックの称号も貰っているのですが、バンドではつばを巻き散らかせるような基本を無視したプレイがロックバンドとしての自覚を感じます。

何よりも驚異的なのはレスポール1本で長尺のギターソロを聴かせるヤンアッカーマンです。ボリューム奏法もレスポールではやりにくいのですが、当たり前のようにやっています。手がでかいのでしょうか。フォーカスの魅力が全て詰まったこのライブアルバムから入門編として入っていただくとストレートにその良さが分かっていただけるでしょう。ライブでありながら、彼らの代表作であり、その為スタジオ盤の存在感が薄くなっていしまっている原因にもなっているくらいの名盤です。

SYLVIA / ERUPTION

on Pinkpop Festival


[20070520]

Focus III Focus III
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ベーシストが交代するというメンバーチェンジがありましたが、フォーカスのアルバムの中では一番完成度が高いアルバムです。アナログ盤では2枚組で、スケールの大きな内容になっています。

1. Round Goes the Gossip
2. Love Remembered
3. Sylvia
4. Carnival Fugue
5. Focus III
6. Answers? Questions! Questions? Answers!
7. Elspeth of Nottingham
8. Anonymus Two

これまで以上にジャズの要素が前面に出ています。エレクトリックジャズが流行り出した時期でもあり、彼らももともとジャズ的なアレンジをしていましたので、それをもっと拡張した形です。当時一番売れたシングル曲Sylviaが名曲で、ファンキーなオクターブ奏法のカッティングからメロディアスな旋律への流れは今聴いても感動ものです。

シリーズもののFocus III、物悲しくも美しい曲です。Anonymus Twoも続編になっていますが、26分もの超大作です。クラシカルで転調、変拍子は当たり前ですが、フュージュン色が強くなっています。Answers? Questions! Questions? Answers!はヨーロッパ民謡をシュミレートしたような作品で、早いパッセージですが親しみ易いリズムです。

ヤンアッカーマンはレスポール1本で実に多彩な音色を出しているのが印象的です。アタッチメントに頼っている訳ではなく、ピックアップ、ボリューム、ピッキングのニュアンスのみで豊かな表情を聴かせてくれます。かなりのテクニシャンなのですが、ジャストのタイミングではなく、突っ込み気味の演奏が特徴で、それにあわせるようなバンドの演奏がよりいっそう緊迫感を生み出します。情緒的な部分ではしっかりとタメを効かせたプレイをするところが心憎い限りです。彼らの最高傑作と言ってもいいアルバムですが、フォーカスの場合、この後のアルバムも裏切らない素晴らしいものになっています。

Sylvia

Answers? Questions! Questions? Answers!

Anonymus Two

[20070520]

Moving Waves Moving Waves
Focus (1991/07/01)
Capitol
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フォーカスの名を世界に知らしめた出世作のセカンドアルバムです。より攻撃的に、より情緒的になったフォーカスサウンドが確立された作品でもあります。イギリスではブライテストホープNo.1に選ばれるなど高い評価を受けました。

1. Hocus Pocus
2. Clochard
3. Janis
4. Moving Waves
5. Focus II
6. Eruption: Orfeus/Answer/Orfeus/Answer/Pupilla/Tommy/Pupilla/Answer/The
7. Answer (Eruption)
8. Orfeus (Eruption)
9. Answer (Eruption)
10. Pupilla (Eruption)
11. Tommy (Eruption)
12. Pupilla (Eruption)
13. Answer (Eruption)
14. Bridge (Eruption)
15. Break
16. Euridice (Eruption)
17. Dayglow (Euruption)
18. Endless Road (Eruption)
19. Answer (Eruption)
20. Orfeus (Eruption)
21. Euridice (Eruption)

悪魔の呪文という邦題で一番有名なHocus Pocusでのまるでスティーヴハウのようなギターリフは格好いいです。そしてタイスのヨーデルスキャットが印象的です。声楽者としては三流かもしれませんが、ロックとしては充分に個性的なボーカリストです。Focus IIという曲はシリーズものになっており、続編も創られています。非常に美しい旋律を持った曲です。ヤンアッカーマンのトレードマークでもある黒のレスポールスタンダードによるボリューム奏法から変拍子の展開が見事な曲です。マイケルシェンカーのような泣きのギターというのはヨーロッパ勢に多いようです。

後半は組曲になっており、クラシカルな構成とポップス的なアレンジが見事に両立されています。メンバー全員が繊細な演奏も出来、攻撃的な白熱するプレイも出来るという万能なバンドでもあります。特にヤンアッカーマンの前のめりな突っ込み気味のプレイはかなりスリリングです。

プログレ4大バンドにも劣る事のない見事な内容です。今聴いても充分満足出来る普遍性もあり、今でも私の愛聴するバンドでもあります。アドリブもありますが、作曲された旋律のソロの豊かさもあり聴き飽きる事はありません。名盤です。

Hocus Pocus

Clochard

Focus II

Eruption

[20070519]

In and Out of Focus In and Out of Focus
Focus (1996/06/01)
Emi Premier
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ポピュラーミュージックはアメリカかイギリスが中心に世界中に広まっており、それ以外の国のアーティストがクローズアップされることはあまりありません。しかし、いくつかのアーティストが世界的にも成功した例がいくつかあります。その一つがこのオランダ出身のフォーカスです。

1. Focus [Vocal Version]
2. Black Beauty
3. Sugar Island
4. Anonymus
5. House of the King
6. Happy Nightmare (Mescaline)
7. Why Dream
8. Focus [Instrumental]

プログレはアメリカではあまり受けませんでしたが、クラシックの歴史のあるヨーロッパでは大きく支持されていきます。そしてクラシックの教養のある若者も多くいました。そんな若者がロックにも理解があり、バンドを組んではローカルな活動をしていました。しかし中には世界に通用するような大化けするバンドもいたのです。フォーカスはクラシックの教養のある若者が創ったプログレバンドだったのです。

キーボードとフルートボーカルを担当するタイス・ヴァン・レアが中心になり、ロックやジャズの要素も持ったギターのヤン・アッカーマンのぶつかり合いにより、緊張感のあるサウンドを聴かせてくれます。しかし、このファーストアルバムではまだそこまで達していません。バロック的な音階とポップロックの融合といったところでしょうか。まだ序章ですが、世界に通用する資質をこれから魅せつけられていく事になります。

House of the King

[20070519]

Something Magic Something Magic
Procol Harum (1996/03/10)
Castle Essential
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前作から引き続きポップなサウンドを聴かせますが、その中でもプログレらしい壮大さも含むようになりました。彼らはプログレの始まりを創りましたが、主力バンドにはなれませんでした。しかし主力バンド以外の作品としては一番私は楽しめます。それは内容が良いからに他なりません。このアルバムもヒット曲こそありませんが、美しいメロディー、緻密なアレンジ、どれをとっても一級品です。

1. Something Magic
2. Skating on Thin Ice
3. Wizard Man
4. Mark of the Claw
5. Strangers in Space
6. Worm
7. Part One - Introduction/Menace/Occupation
8. Part Two - Enervation/Expectancy/Battle
9. Part Three - Regeneration/Epilogue

残念ながらこれが彼らの最後のアルバムとなりました。90年代には再結成しましたが、ここで一旦終止符を打ちます。それを思うと実にもの悲しいSkating on Thin Iceの旋律です。後半は組曲にしたり、プログレバンドとしても一級品であった事が証明されています。

Wizard Manでは初めてシンセサイザーも使われており、このまま解散してしまうのはもったいないような内容です。バンドメンバーの脱退が原因ですので致し方ありませんが、ファンとしてはもっとこの路線でも続けていて欲しかったと思います。

日本ではあまり注目されておりませんでしたが、一時代を築いた歴史的バンドのプロコルハルムであります。一度是非その音楽に触れていただければ彼らの良さが分かっていただけるものと思います。一生聴き続けていたいような名曲がかなり眠っています。

[20070519]

Procol's Ninth Procol's Ninth
Procol Harum (2001/02/12)
Repertoire
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クリストーマスからジェリーレイバーとマイクストーラーに代わり、ポップな作品になりました。この時期にはハードロックもプログレも衰退し始めた時期で、生き残りをかけてどのバンドもアメリカ的なポップ性を取り入れるようになっていきます。プロコルハルムも例外ではありませんでした。

1. Pandora's Box
2. Fool's Gold
3. Taking the Time
4. Unquiet Zone
5. Final Thrust
6. I Keep Forgetting
7. Without a Doubt
8. Pipers Tune
9. Typewriter Torment
10. Eight Days a Week

ポップといっても彼らには品格があります。どの局もヒット性もありながら素晴らしい内容になっています。AORへの接近とも言われていますが、スーパートランプのような感じとでも言いますか、メランコリックでポップな愛すべき曲が満載です。実力がある人がやるポップスは本当に良い曲があります。ただそれがヒットに結びつくかというとなかなかうまくいきません。Eight Days a Weekは言わずと知れたビートルズの曲です。このカバーの仕方でもそのセンスが伺えます。

Pandora's BoxやFinal Thrustなど名曲とも言える曲ばかりです。ジェネシスがポップになった時よりも良いと思います。デヴィッドボウイもカバーしたI Keep Forgettingなど、ホーンセクションや木管楽器などの味付けはいままでに無いカラーで、かなりポップス形式になっています。元々R&Bバンドのパラマウンツが母体のバンドですので、この手のお音楽はお手の物のようです。プロコルハルムの作品としては異色の出来映えですが、ポップアルバムとしてはかなりレベルの高い作品です。隠れた名盤だと言えましょう。

Pandora's Box

[20070518]

Exotic Birds and Fruit Exotic Birds and Fruit
Procol Harum (2001/02/26)
Repertoire
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異国の鳥と果物という邦題で発売されたグランドホテルの後に出されたアルバムで、情緒性とロックの躍動感がよりバランス良く結びついた名作です。クリストーマスとのコンビネイションもいい具合になり、プロコルハルムとしてのオリジナルなサウンドが確立されたアルバムです。

1. Nothing but the Truth
2. Beyond the Pale
3. As Strong as Samson
4. Idol
5. Thin End of the Wedge
6. Monsieur R. Monde
7. Fresh Fruit
8. Butterfly Boys
9. New Lamps for Old
10. Drunk Again
11. As Strong as Samson [Single Version]

オープニングのハウリングから一転、まろやかな親しみ易いコード進行が展開されていきます。静かでもなく激し過ぎもせずポップでバランスの良い曲が続きます。プログレバンドで類似点があるのはジェネシスではないでしょうか。英国的なウィットに富んだドラマティックな曲が良く似ています。

初期の頃のようなメランコリックさはありませんが、彼らが使用する短調のコードワークは明るくなりすぎる事を抑え、英国のバンドらしい影のあるサウンドを創り出しています。その為日本では注目されませんでしたが、私はこの中途半端な感じが好きです。中途半端といってもいい加減に創っている訳ではなく、ハードロックにもプログレにもいっていないという事です。ちょうどいい感じでその両方をにおわせながら、そのどちらでもないような音楽が彼らの音楽なのです。

前作から引き続きプロコルハルムの一番いい時期を記録した名作であります。ヒット曲はありませんでしたが、アルバムとしてたっぷり楽しめる作品です。

[20070517]

Grand Hotel Grand Hotel
Procol Harum (2004/09/28)
Friday Music
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彼らの後期の傑作であり、最高傑作作品であります。前作のライブで共演したオーケストラとコーラスを導入しており、キーボードを中心にしたスタイルに戻りながらも、より豊かな表現力を実現したアルバムです。プロデュースは引き続きクリストーマスですが、見事にプログレ作品として完成させています。

1. Grand Hotel
2. Toujours l'Amour
3. Rum Tale
4. T.V. Caesar
5. Souvenir of London
6. Bringing Home the Bacon
7. For Liquorice John
8. Fires (Which Burnt Brightly)
9. Robert's Box
10. Grand Hotel/Over the Rainbow [Live]

白亜の館のようなグランドホテルで繰り広げられる舞踏界へ誘われるようなジャケット、アナログ盤には豪華な歌詞カードがついていました。そして優雅なバラード調の曲が多いですが、スケールの大きな躍動感のある演奏は結構迫力があります。3拍子の曲が多いですが、プログレバンドには多い傾向があります。

1972年、ハードロックもプログレも多くの名盤を生み出した年でありますが、プロコルハルムもその流れに間に合い、このような素晴らしい名盤を生み出す事が出来ました。アルバムの統一感もあり、ロビントロワーの脱退が良い方に作用いたしました。しかし彼らはハードなギターを弾ける人を捜しており、新加入のミックグラハムに結構ハードなギターを弾かせています。

しかしバランスは素晴らしく良く、後継のプログレバンドにも負けないくらいの迫力のある演奏を実現しています。ゲイリーブルッカーの歌い方はザフーのロジャーダルトリーにも似てきました。これが英国では受けるが日本では地味な存在にしてしまっているのかもしれませんが、私は大好きです。プログレの始まりを導き出し、ここにきてやっとプログレッシヴロックとしての名盤を完成させた面目躍如の一枚であります。

[20070516]

Procol Harum Live in Concert with the Edmonton Symphony Orchestra Procol Harum Live in Concert with the Edmonton Symphony Orchestra
Gary / Reid, Keith Brooker、 他 (2003/11/25)
Repertoire
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ロビントロワーが脱退してから、再度ツインキーボードが主役となります。スタジオ盤を出す前にオーケストラと共演したライブが出されました。この前にディープパープルがオーケストラとの共演を果たしており、ピンクフロイドが原子心母でオーケストラを導入して、初めてプログレッシヴという言葉が使われるようになりました。正に時代はプログレ黎明期なのでした。その元祖とも言えるプロコルハルムのこの試みは予想以上に受けました。アメリカでの事ですが。

1. Conquistador
2. Whaling Stories
3. Salty Dog
4. All This and More
5. In Held 'Twas in I:
1. "Glimpses Of Nirvana"
2. "Twas Teatime At The Circus"
3. "In The Autumn Of My Madness"
4. "Look To Your Soul"
5. "Grand Finale"
6. Luskus Delph

パープルは全くクラシカルな構成の曲を書いて共演しましたが、この作品では過去の曲にストリングスアレンジを加えるという試みでした。これが結構迫力があるのです。元々名曲ばかりでしたが、オーケストラが加わる事でかなりゴージャズな躍動感が生まれています。

当日のコンサートは二部構成で、一部も二部も同じ曲目だったそうです。その為リハーサル不足でしたが、二部ではかなりまとまった良い演奏が録れています。過去の曲達がどれほど素晴らしい曲だったのか再認識出来る効果もありました。ライブならではの一体感もあり素晴らしいライブアルバムとなりました。過去の作品を持っていてもこのアルバムも聴く価値はあります。

生のオーケストラの迫力とロックバンドのテンションのぶつかり合い、ハードな曲はありませんが、音楽が持つ生命力に溢れています。プログレの時代に間に合った感じですが、日本では他のバンドほど注目されていませんでした。それでも彼らこそがその先駆者なのです。

Conquistador

Salty Dog

[20070515]

Broken Barricades Broken Barricades
Procol Harum (2002/12/24)
Repertoire
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ロビントロワーが在籍していた最後のアルバムです。前作からかなり前に出ていましたが、このアルバムでも彼のギターが前面に出ています。したがってプロコルハルムのアルバムの中では一番異色の作品となりました。これはハードロックバンドのアルバムのようなのです。プロデュースは前作同様クリストーマスとジョンパンターが担当しています。

1. Simple Sister
2. Broken Barricades
3. Memorial Drive
4. Luskus Delph
5. Power Failure
6. Song for a Dreamer
7. Playmate of the Mouth
8. Poor Mohammed
9. Broken Barricades [Single Edit]
10. Power Failure [Single Edit]
11. Simple Sister [Mono Version]

時代的にはハードロックへいっても良かった訳です。しかしキーボードを中心にしていた彼等にとっては似合わない内容になってしまいました。ユーライアヒープのような感じだといえば分かり易いでしょうか。ハードロックがやりたいロビントロワーとクラシカルな曲がやりたいゲイリーブルッカーのぶつかり合いが中途半端な内容を創ってしまいました。しかし、パープルやヒープ路線を進めば良かったのですが、ジミヘンへ傾倒していたロビントロワーはこのアルバムを最後に脱退してしまいます。

Song for a Dreamerは唯一ジミヘンのような曲で、彼も大満足だった事でしょう。ムーン、ターン・ザ・タイズのような幻想的な曲です。しかし、彼らの創るハードロックはどうもマウンテンのような感じになってしまいます。クリームというか、60年代っぽいのです。ロビンは脱退してソロ活動に入り、スリーピースのバンドを結成し、マホガニーラッシュのようなもろジミヘンなプレイを披露し名を馳せます。その成功でもこのプロコルハルムが再認識されるようになります。唯一ハードロックとして楽しめる貴重なアルバムになっています。

PROCOL HARUM 2004

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