1. Dirty Deeds Done Dirt Cheap 2. Love at First Feel 3. Big Balls 4. Rocker 5. Problem Child 6. There's Gonna Be Some Rockin' 7. Ain't No Fun (Waiting Round to Be a Millionaire) 8. Ride On 9. Squealer
Big Ballsの語り口調も珍しいですが、ボンスコットは結構語り的な歌い方をします。何と言ってもこのアルバムの代表曲はProblem Childです。問題児という事になりますが、彼ら自身のキャラクターを的確に表している曲です。テーマ曲のようなものです。そしてどの曲もアンガスのヘッドバンキングの為のような曲ばかりです。ヘッドバンキングは疲れますが、こういったシンプルな曲では正確なリズムをキープし易いのであながち無駄という訳ではないのです。ちょっとオーバーアクションなだけです。
1. It's a Long Way to the Top (If You Wanna Rock 'n' Roll) 2. Rock 'n' Roll Singer 3. Jack 4. Live Wire 5. T.N.T. 6. Can I Sit Next to You Girl 7. Little Lover 8. She's Got Balls 9. High Voltage
1. Natural Thing 2. Out in the Street 3. Only You Can Rock Me 4. Doctor Doctor 5. Mother Mary 6. This Kids 7. Love to Love 8. Lights Out 9. Rock Bottom 10. Too Hot to Handle 11. I'm a Loser 12. Let It Roll 13. Shoot Shoot 14. Too Hot to Handle 15. Shoot Shoot
1. Only You Can Rock Me 2. Pack It Up (And Go) 3. Arbory Hill 4. Ain't No Baby 5. Lookin' Out for No. 1 6. Hot 'N' Ready 7. Cherry 8. You Don't Fool Me 9. Lookin' Out for No. 1 (Reprise) 10. One More for the Rodeo 11. Born to Lose
前作が最高傑作とされていますが、これもそれに匹敵するぐらい充実した内容になっています。何と言っても彼らの最大のヒット曲Only You Can Rock Meがあります。ロックンロールをいかにハードロックとして格好良くするかという見事なアレンジはコピーもし易いですし、又これが演奏していても気持ち良いくらいに格好いいのです。
Lookin' Out for No. 1は前作でも試みたストリングスアレンジのバラードで、よりスケールアップしています。ベースのピートウェイが作曲に多く参加しているのも特徴的ですが、これがマイケル脱退へは直接結びつきませんが、脱退を容易にしている事にもなっているでしょう。
このアルバムではバラードものも名曲があり、Try Me、Love to Loveといった曲がこのアルバムの質を高めています。ライブでも御馴染みのToo Hot to Handle、Lights Outも名曲で、サウンドは申し分無いのですが、その分マイケルの孤立感も高まり、失踪や宗教にのめり込んだりしてしまいます。まだ若かったというのもあるのですが、そういう内面が素晴らしい音楽に結びついていると思うと、芸術のなんと惨い仕打ちであろうかとも思いますが、マイケルが大人だったらどうなっていたでしょうか。メンバーと仲良くなれても、良い音楽が出来ていなければ、それはそれで不幸だと思います。我々リスナーはただ音楽を聴いていれば良いのですが、これほど素晴らしい音楽を創ってくれた事に感謝いたします。
1. Natural Thing 2. I'm a Loser 3. Can You Roll Her 4. Belladonna 5. Reasons Love 6. Highway Lady 7. On With the Action 8. Fool in Love 9. Martian Landscape
1. Let It Roll 2. Shoot Shoot 3. High Flyer 4. Love Lost Love 5. Out In The Street 6. Mother Mary 7. Too Much Of Nothing 8. Dance Your Life Away 9. This Kid's (Including Between The Walls)
Let It Rollは単なるロックンロールなのですが、ギターソロの為の別のコード進行が用意されており、ソロでダウンテンポとなるようなドラマティックな構成になっています。マイケルがいかに自分のプレイを強調出来るかという工夫をこらしているのが分かりますが、それによって単なるロックンロールで終わっていない素晴らしく印象的な曲に仕上がっています。
Out In The Streetで初めてキーボードが導入されています。この後ライブでの再現を良くする為に、もう一人ギタリストを入れる事になるのですが、マイケルの提案でキーボードもプレイ出来るギタリストを加入させるようになります。これまでも偉大なハードロックバンドはいましたが、リスナーとしてもっとこうして欲しいとという欲望がありました。その欲求に見事応えてくれたのがこのUFOでした。これこそがハードロックなのです。ハードロックという言葉から連想されるサウンドがここにはあるのです。彼らこそがハードロックを完成させたと私は断言いたします。特にMother Maryはその最もたる曲です。
1. Too Young to Know 2. Crystal Light 3. Doctor Doctor 4. Space Child 5. Rock Bottom 6. Oh My 7. Time on My Hand 8. Built for Comfort 9. Lipstick Traces 10. Queen of the Deep
Built for Comfortのみカバー曲ですが、他はオリジナルで、ハードな曲からアコースティックな曲まで多彩なマイケルのプレイが存分に発揮されています。スコーピオンズにいたらここまでの曲が創れていたかどうかとも思わせるくらい、単身イギリスでの生活がこれだけの曲を創らせたところもあるでしょう。又マイケルの参加によりバンドの良さもまとまり、特にフィルモグのボーカルスタイルも確立されました。私はフィルモグのような口の中につばを溜めたような歌い方が大好きで、かなり好きなボーカリストです。そしてアイアンメイデンのスティーヴ・ハリスがベーシストになるきっかけともなったピートウェイの水玉ファッションも独特のものです。
Rock Bottomのギターリフは、布袋寅泰のギタリズムで思いっきりパクられていました。ヴァンへイレンが出てくる前まではマイケルシェンカーこそが新たなギターヒーローだったのです。まだこのアルバムでは音のまとまりは粗い部分もありますが、それだけ魅力溢れるアルバムでもあります。ハードロックとはこういうものなのだと言い切れるほどの名作であります。
1. Unidentified Flying Object 2. Boogie 3. C'mon Everybody 4. Shake It About 5. (Come Away) Melinda 6. Timothy 7. Follow You Home 8. Treacle People 9. Who Do You Love 10. Evil
1. Dark Lady 2. In Trance 3. Life's Like a River 4. Top of the Bill 5. Living and Dying 6. Robot Man 7. Evening Wind 8. Sun in My Hand 9. Longing for Fire 10. Night Lights
Dark Ladyはまるでユーライアヒープのような曲で、バックのコーラスなどはまんまです。ヒープやサバスのような黒魔術的なイメージもあるのですが、スコーピオンズはそれにモントローズのようなアメリカンロックのような軽快さも持ち合わせています。
プログレのような曲構成なのでしょう。このファーストアルバムはかなり異色の作品です。In Search of the Peace of Mindになってやっとマイネのハイトーンが炸裂します。動画を見ていただくと分かりますが、この頃のマイケルはレスポールを演奏しています。トレードマークのフライングVはイギリスに渡ってからのようですね。とにかくハムバッキングのピックアップにこだわっているところはトニーアイオミの影響でしょうか、フレーズにもその影響が聴き取れます。リッチーのようにメロディアスなプレイをするようになったのはUFOに入ってからなのですね。
1. P's March 2. Can't Believe My Eyes 3. Focus V 4. Out of Vesuvius 5. Glider 6. Red Sky at Night 7. Spoke the Lord Creator 8. Crackers 9. Ship of Memories
バンド内はまとまりの無いものになりながらも、職人揃いのメンバーですからきっちり自分のやるべき事をやっています。Focus Vというシリーズものもきっちり入っています。Out of Vesuviusはまるでマハヴィシュヌオーケストラのような曲でアッカーマンの狂おしいばかりのギタープレイを堪能出来ます。
1. Mother Focus 2. I Need a Bathroom 3. Bennie Helder 4. Soft Vanilla 5. Hard Vanilla 6. Tropic Bird 7. Focus IV 8. Someone's Crying... What! 9. All Together... Oh That! 10. No Hang Ups 11. My Sweetheart 12. Father Bach
I Need a Bathroomではスキャットではない歌ものになっており、かなりポップな作品です。他のプログレバンドもアメリカ的な音楽性へとシフトチェンジしていた時期です。それをいち早く実行していたの過ぎません。しかし当時のファンにはショッキングな内容だったかもしれません。それでもアコースティックなAll Together... Oh That!など心地良いサウンドになっています。
1. Delitiae Musicae 2. Harem Scarem 3. Cathedrale de Strasbourg 4. Birth 5. Hamburger Concerto: Starter/Rare/Medium I/Medium II/Well Done/One ... 6. Early Birth 7. Hamburger Concerto: Medium I 8. Hamburger Concerto: Medium II 9. Hamburger Concerto: Well Done 10. Hamburger Concerto: One for the Road 11. Early Birth
1. Focus [Vocal Version] 2. Black Beauty 3. Sugar Island 4. Anonymus 5. House of the King 6. Happy Nightmare (Mescaline) 7. Why Dream 8. Focus [Instrumental]
1. Something Magic 2. Skating on Thin Ice 3. Wizard Man 4. Mark of the Claw 5. Strangers in Space 6. Worm 7. Part One - Introduction/Menace/Occupation 8. Part Two - Enervation/Expectancy/Battle 9. Part Three - Regeneration/Epilogue
残念ながらこれが彼らの最後のアルバムとなりました。90年代には再結成しましたが、ここで一旦終止符を打ちます。それを思うと実にもの悲しいSkating on Thin Iceの旋律です。後半は組曲にしたり、プログレバンドとしても一級品であった事が証明されています。
1. Pandora's Box 2. Fool's Gold 3. Taking the Time 4. Unquiet Zone 5. Final Thrust 6. I Keep Forgetting 7. Without a Doubt 8. Pipers Tune 9. Typewriter Torment 10. Eight Days a Week
ポップといっても彼らには品格があります。どの局もヒット性もありながら素晴らしい内容になっています。AORへの接近とも言われていますが、スーパートランプのような感じとでも言いますか、メランコリックでポップな愛すべき曲が満載です。実力がある人がやるポップスは本当に良い曲があります。ただそれがヒットに結びつくかというとなかなかうまくいきません。Eight Days a Weekは言わずと知れたビートルズの曲です。このカバーの仕方でもそのセンスが伺えます。
1. Nothing but the Truth 2. Beyond the Pale 3. As Strong as Samson 4. Idol 5. Thin End of the Wedge 6. Monsieur R. Monde 7. Fresh Fruit 8. Butterfly Boys 9. New Lamps for Old 10. Drunk Again 11. As Strong as Samson [Single Version]
1. Grand Hotel 2. Toujours l'Amour 3. Rum Tale 4. T.V. Caesar 5. Souvenir of London 6. Bringing Home the Bacon 7. For Liquorice John 8. Fires (Which Burnt Brightly) 9. Robert's Box 10. Grand Hotel/Over the Rainbow [Live]
1. Conquistador 2. Whaling Stories 3. Salty Dog 4. All This and More 5. In Held 'Twas in I: 1. "Glimpses Of Nirvana" 2. "Twas Teatime At The Circus" 3. "In The Autumn Of My Madness" 4. "Look To Your Soul" 5. "Grand Finale" 6. Luskus Delph
1. Simple Sister 2. Broken Barricades 3. Memorial Drive 4. Luskus Delph 5. Power Failure 6. Song for a Dreamer 7. Playmate of the Mouth 8. Poor Mohammed 9. Broken Barricades [Single Edit] 10. Power Failure [Single Edit] 11. Simple Sister [Mono Version]
Song for a Dreamerは唯一ジミヘンのような曲で、彼も大満足だった事でしょう。ムーン、ターン・ザ・タイズのような幻想的な曲です。しかし、彼らの創るハードロックはどうもマウンテンのような感じになってしまいます。クリームというか、60年代っぽいのです。ロビンは脱退してソロ活動に入り、スリーピースのバンドを結成し、マホガニーラッシュのようなもろジミヘンなプレイを披露し名を馳せます。その成功でもこのプロコルハルムが再認識されるようになります。唯一ハードロックとして楽しめる貴重なアルバムになっています。