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[20200810]

Figura
(1998/07/14)

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2007年のアルバムで現在までの最新作になります。やはりロック寄りなのですが、ポストパンク、つまり、テクノポップ、シンセポップの感覚を持っているので、前作よりテクノ系に近いアレンジになっています。しかし、曲自体がポップス、ロック系なので普通のシンセポップ、エレクトロニカとは違う雰囲気を持っています。

1. Intro: A Thought
2. Frühstück
3. She Let Some Light In
4. Pioggia
5. Autoerotica
6. Di Sotto
7. Take Off
8. Figura
9. Promenade

前作では少し生演奏的な素材があったので、ロック色が強く感じましたが、今回はプログラミング感が強いので、どちらかといえばテクノ系でありますし、リズムの構築もテクノ的でありますが、よく使い古されているようなリズムを用いないのがこの人の素晴らしさです。曲の展開の仕方もサイケ的であり、ヒップホップ以前の感覚をヒップホップ以降のフォーマットで再構築しているような感じです。

ミニマルの冷徹な感じとサウンド、なのに曲の流れはとても人間的の生理的な動きをしている。もうこれだけで新しい感覚であります。ロックな感じを主張する訳でも無く、かといってテクノ感覚に束縛されることも無い。絶妙なバランス感覚を持っているのです。このスタイルは大いに論議されるべきものであり、世界的に注目度が低いというのは、それだけ現状の深刻度を認識していない輩が多いという事です。もっと敏感に、事の重大さを認識しないと誰も生き延びれません。

Intro: A Thought
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[20200809]

Awake
(1998/07/14)

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イタリアのアーティストMarco Tonniの一人プロジェクトTouaneの2005年のファーストアルバムです。手法としてはヒップホップ、ハウス、ブレイクビーツのやり方をとっていますが、表現している音楽がロック的と言いますか、サイケデリックだったり、ポストパンク、オルタナ的なロックスタイルの曲調になっているので、普通のエレクトロニカとは違っています。

1. Pendulum (Let Your Nerves Speak)
2. The Clap Song
3. The Mother Song
4. Forward Is Backward
5. Placenta Saudade
6. To Dream About Them People
7. Sleep Tight You're A Star
8. The River We Were
9. Backward Is Forward
10. Arcadia Prisoners (They Dream Loops)
11. You Should Wake Up Slowly (With A Little Light)
12. It's Only You

ブレイクビーツをやるにしても似たようなリズムだけでいい訳ありません。もっと多様性があって然りです。しかし、そこが分かっていないアーティストが多すぎましたが、この人はあえてヒップホップっぽくならないような構成を構築しています。サンプリングミュージックのような要素のあるDTMスタイルですが、ロック的な演奏の素材、もしくは実際に演奏している素材なのか分かりませんが、出来上がっている音楽はロックしています。

しかしサンプリングミュージックでありますから本来のロックとも異質な雰囲気になっています。例えばドアーズのような曲をサンプラー、ラップトップで作り上げているのです。これはロック側からの視点で捉えた方がいいでしょう。ロックもどきのような巷の音楽より、とても現代的なロックになっていると思います。これに歌が入ればもう立派な21世紀のロックと成り得る感じです。人とは同じような事はやらないという自尊心を持っていた頃のロックの再来だと思います。エレクトロニカという視点で語っても個性的ですし、こういうアーティストはもっと高く評価されるべきです。

Pendulum (Let Your Nerves Speak)
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[20200808]

Einheit
(1998/07/14)

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2015年のアルバムで現在までの最新作になります。竹村延和の個展のために制作されたサウンドトラックのような作品です。絵画、音、映像、言葉など複合的な個展であり、Zeitraumで披露された前衛音楽とフィールドレコーディング素材の融合のような内容になっています。それが個展の会場で流されていました。

1. Tobira
2. Kanashimi To Bouken
3. Unseen Substances Part1
4. Past Melting
5. Unseen Substances Part2
6. Verschmelzungen (kako No Koe)

環境音楽には家具の音楽という部類も存在します。部屋の空間で家具のように存在する音楽の事です。展覧会の絵という曲もありますが、展覧会での絵を見ているような気分にさせてくれる音楽。ここでは個展における絵やグラフィックなどと同じ存在としての音楽を作っています。それらが統合されて完成される個展なのです。

ドイツに移住してから現代音楽的な手法はより具現化されてきています。現代音楽といっても20世紀のシロモノです。決して新しいわけではありません。21世紀なのに20世紀のような手法であっていい訳ではありません。より新しい概念を手に入れる必要があります。そしてそれを表現するのに便利なテクノロジーは揃ってきていますが、人間の脳が追いついていないのが現状です。もう本当に全てやり尽くされてしまったのでしょうか、まだまだ音楽には無限の可能性があると私は信じたいです。

アインハイト展

[20200808]

Zeitraum
(1998/07/14)

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2014年のアルバムです。ドイツに移住してからはコラボレーション活動が多く、オリジナルアルバムとしては12年ぶりの作品となりました。フィールドレコーディング素材も含んだ現代音楽としての総決算のような内容になっています。そして歌では無く、語りが用いられています。不協和音の中、言葉がはっきりしているのでヌーベルバーグの映像を見ているかのような感じになります。

1. 暦の遊戯 the calendar play
2. 透明なる世界 too transparent society
3. 手品師とプログノーゼ magician and prediction
4. カラスの涙 while the crow weeps
5. 錆びたヒンジ my rusty hinge
6. クレプシドラと玩具 clepsydra and toy
7. 忘れられた紐帯 the forgotten bond
8. ねじ巻き時計 my wind-up clock
9. くだの運動 movement of the snake
10. 眠りの書物 the book of sleep for an encounter
11. エッセレヴェルティカレ be vertical

ドイツで受けた影響が反映されていると思いますが、現代音楽としては割と王道であり、以前は持っていたポップ性が割と新しい感覚だったのに、そのポップ性を放棄した事によって、彼にとっては新しい挑戦になっていますが、音楽的にはさほど新しさを感じないものになっています。ドイツ語の語りは音楽に溶け込みますが、日本語での語りがどうしても意味を押し付けてくるので耳障りです。

海外においてはその逆になるのかもしれません。日本語のイントネーションが新鮮になるのかもしれませんが、日本語がわかるものには少し苦痛を覚えるような響きになっています。せっかく自由な音楽表現をしているのに、意味に縛られたくないのに、言葉がはっきりとした意味を発しているのです。そこはあやふやにして欲しい、もっと音楽に自由を与えて欲しい。この語りはボカして欲しいというのが正直な感想です。

錆びたヒンジ / My Rusty Hinge
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[20200807]

Kobito No Kuni
(1998/07/14)

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2007年のアルバムです。コラボレーション活動が続く中、発表された未発表曲集です。99年以前の未発表曲で同じような雰囲気の曲が集められています。穏やかな雰囲気で、生楽器音源と電子音の組み合わせ、既にフォークトロニカな作品を作っています。緩やかなミニマルの組み合わせは環境音楽、もしくは家具の音楽のようでもあります。

1. Les Immèmoriaux
2. Die Arglosigkeit
3. Autrement Qu'e^tre Ou Au-dela`de L'essence
4. Die Wärmflasche
5. Ein Spaziergänger
6. Reaktionsbilldung
7. Un Corpuscule
8. Ein Grillenfanger
9. Das Karussel
10. L`Entretien Infini

小人の国というタイトルになっていますので、そのイメージをもたらす曲を集めているようです。子供シリーズの中で作られていた曲なのでしょう。しかし、子供シリーズに使うには落ち着いた感じでもありますし、イメージと違っていたので没となっていたのでしょう。イメージに固執しなければボツには出来ないような曲ばかりで、そう言う作品にも日の目を与える裁量は製作者にあってもいいと思います。

新しく作った曲が自分の一番新しい手法だと思いますし、過去に囚われないような気持ちが無ければ新しい作品を生み出せません。しかし、だからと言って、過去の自分を否定するのもおかしな話で、過去の方がすごい事をやってのけていたという事も多くあるかと思います。リメイクするなり、そうした過去の曲に再び命を与えるのも創作者としての許容の範疇だと思います。

Die Arglosigkeit

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