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[20230708]

Vanilla Fudge
(1998/07/14)

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Vanilla Fudgeは以前も紹介した事がありましたが、ちゃんと紹介していませんでしたので、改めて紹介します。アメリイカのバンドで、67年のファーストアルバムになります。サイケの時代でしたが、ファズギターを使っていますので、サイケの雰囲気もありましたが、もっと壮大なスケールでの演奏からアートロックと呼ばれていました。メンバーはドラムのCarmine Appice、ベースのTim Bogertが有名ですが、ギターがVince Martell、オルガンのMark Steinの四人組でした。

1. Ticket To Ride
2. People Get Ready
3. She's Not There
4. Bang Bang
5. Illusions Of My Childhood - Part One
6. You Keep Me Hanging On
7. Illusions Of My Childhood - Part Two
8. Take Me For A Little While
9. Illusions Of My Childhood - Part Three
10. Eleanor Rigby

演奏している曲が全部、みんなが知っている曲のカバーになっています。それだけに、その斬新なアレンジの強力さが伝わるものになっています。一番のヒット曲で彼らの代表曲にもなっているYou Keep Me Hanging Onは黒人女性グループのヒット曲のカバーですが、これがヘヴィーでハードなアレンジになっています。他にもビートルズなどの曲がヘヴィーに、ハードにカバーされています。まさにアートロックと呼ばれるに値するような名作になっています。

ジェフベックはジェフベックグループを結成する前に、ジミー・ペイジとこのVanilla Fudgeのスタイルを参考にしていたと言われています。あまりにも彼らに傾倒しすぎて、後にベッグボガードアピスを結成するに至りますが、あまりにも彼らの我が強すぎて、二度と一緒にやらないとまで思うようになります。ハードロックはツェッペリンのセカンドアルバムが出てから、ようやくそのスタイルが確立されていきますが、それまでにこのVanilla FudgeやBlue Cheerなどのアメリカのアートロックバンドが手本となっています。つまり、後のツェッペリンやパープルがこの作品には眠っている事にになります。

Full Album
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[20220825]

Archipielagos
(1998/07/14)

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2012年のアルバムでオリジナルアルバムとしては現在までの最新作になります。チームとしては現役で現在も活動中ですが、音楽作品としてはこれが最新のものになります。内容的には演劇性が強く、今回も台詞回しが多いのですが、エレクトロフラメンコとしての技術は更に向上しています。生演奏の部分もアコースティックにこだわらずにエレキギターなども登場してプログレ感も増しています。

1. Archipielagos
2. Caballo Sin Freno
3. Quittez-Vous !
4. Adrift
5. Sin Gritos
6. Rumba Negra
7. Als Waer's Das Letzte Mal
8. Palos Contras Maquinas
9. Inoxydable
10. Your Slave
11. Polarized
12. La Carne Con El Alambre
13. Alma Muda

何と言ってもエレクトロの音源の部分での質が向上しています。ソフトシンセ、ソフトサンプラーなど、PC上での作業がストレスなく出来る環境が整ってきた時代です。生演奏している部分もPCに取り込み編集作業が詳細に出来るようになっています。それは以前も出来た事ですが、PCのスペックが格段に向上した事によって、ストレスなくプログラミングしやすくなっています。なので、かなりリアルな表現のサンプリング素材も多数使えるようになっています。

環境は整っています。そしてそれら生演奏とデジタルサウンドを組み合わせるセンスも技術も身につけてきました。それらのあらゆる条件が揃っている事が音楽に如実に現れています。フラメンコの手拍子の数カ所がデジタル音源で代替えされていたり、生演奏にデジタル音源が自然に混じり合わされています。それによって独特の緊張感が生まれ、音源の質が、サンプリングレートが向上しているので、音の厚みもあります。生楽器の質感に負けていません。エレクトロフラメンコとして更なる高みに達しています。

Archipielagos
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[20220824]

Ni Prédateur Ni Proie
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。エレクトロフラメンコは復活しましたが、他の民族音楽の要素も複雑に混じりあっています。今回は中東などの社会情勢へのメッセージ性が強い内容になっていて、演劇的、ストーリーテリングな部分が強めなので、音楽性は演出的な方法論に留まっています。あくまでも添え物のようなアレンジになっています。

1. Growing Vs Fading
2. Into The Breach
3. Instead
4. Kedma
5. Capricious Horse (Who Leads The) ?
6.Light Thread
7. Bare Hands
8. Minefield Dance
9. Mann Hinter Dem Vorhang
10. Splinter Of Glass
11. Mostar Angels
12. Death Is A Gift

PCでのデジタルプログラミング技術は向上しています。民族楽器と電子音の融合という編集は洗練されるようになっています。それが明確に現れたのが前作でしたが、今回も同じような技術で制作されていますが、あくまでもメッセージ性、演劇性が優先されているので控えめな表現となっています。演出、BGM的な存在としては機能的で効果的なアレンジになっていますが、音楽そのものの主張性は抑え気味になっていると思います。

とにかく言葉、セリフが多い作品です。捕食者でも被食者でもないというアルバムタイトル、戦争、暴力、犠牲者、強欲が生み出す悲劇、フィールドレコーディングな音源もその演出に加担しています。映画音楽、演劇用の音楽のように、これまでパフォーマンスとは別に音楽制作に向き合っていたのが、もっと統合されたような内容になっています。こういう方向性に突き進めるのもこの集団の強みなのでありましょう。

Growing Vs Fading
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[20220823]

De L'Aimant
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。この時期は再びフラメンコへの回帰を目論んでいます。フラメンコというよりヨーロピアンラテン系な音楽でありますが、何と言っても以前と違うのは、Norscqによるプロデュースが素晴らしいのか、エレクトロなデジタルプログラミングの部分がこれまでになかったくらいに洗練されております。本当に言葉通りのエレクトロフラメンコがここに完成されています。

1. Silencio! (Intro)
2. Morirme (Rumba)
3. Hambar (Fandango)
4. How To Breathe (Alegria)
5. Fragments Of Ice (Solea Por Buleria)
6. Rayos (Tarantos)
7. Ma Peine (Tango Flamenco)
8. Electroflamenco (Buleria)
9. Arena (Magnetico)
10. El Vacio (Andalus)
11. Miroir (Siguiriya) / Fantasmas (Outro)
11a. Miroir (Siguiriya)
11b. Silence
11c. Fantasmas (Outro)

これまではサンプラーの使用が多く、電子音はほとんど使っていませんでしたが、ここにおいては電子音がフラメンコの演奏と同化するくらいに見事に溶け込んでいます。この頃になるとフォークトロニカという概念もある程度現れてきますから、彼らのやっている事を後押しするくらいになってきます。20年も先を行っていたのです。生演奏によるフラメンコの演奏も磨きがかかっていますが、それ以上にフラメンコの一部となっている電子音がいい仕事をしています。

この頃になるとPCによる音楽制作も繁栄期に入ってきて、ソフトシンセなど、PC内で完結出来る作業がたやすくなってきます。生演奏もPC内で編集出来ますし、それとシンクロするようにデジタルサウンドも細かい編集を凝らしながら同化させる事に成功しています。レゾナンスの動きがフラメンコギターの動きに同調するように細かく編集されていますから、まるでフラメンコギターがMIDIで繋がれているかのような同期感があります。これぞ世界に誇れるエレクトロフラメンコの完成形であります。

Morirme
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[20220822]

El Planeta
(1998/07/14)

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2000年のアルバムです。欧州、中東の民族音楽をモチーフにした作風に変わってきていますが、生演奏にしてもプログラミングにしても、バンド演奏では無く、最小限のメンバーで演奏するようになっています。サンプリングによるプログラミングもドラムンベース的な表現と80年代風の表現が入り混じり、シンセベースも登場するようになり、エレクトロな雰囲気も復活しています。

1. El Planeta
2. Nostalghian
3. ♀ Under Influence
4. Ovalide
5. Multiplicity Of Me
6. A Third Man
7. Cosmogonia
8. Beyond My L's
9. Incidences
10. 12 x Compass
11. The Wheel
12. La Onda

まだ世間的にはフォークトロニカは登場していませんが、エレクトロニカの時代に入ろうとしています。そこに反応したのか、エレクトロニカな部分も出すようになっていますが、生演奏による弦楽器が主体になっているので、フォークトロニカの形も既に出来上がっています。そしてエスニックな要素もあって、常に独自のスタイルで疾走しています。

エレクトロニカなプログラミングが多くなっていますが、曲としてはエスニックな題材ですから、一般的なエレクトロニカとは差別化が出来ています。歌もエスニックな感じではありますが、ヴォコーダー系のエフェクトをかけたりと、常にフュージョン、ミクスチャーの精神、つまり、やっている事は常にフラメンコなのだというのが分かります。

El Planeta
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