エドガーランポーの原作を三人の監督が映画化したオムニバス作品である。
第一話『黒馬の哭く館』ロジェヴァディム監督、ジェーンフォンダ、ピーターフォンダ主演の作品
第二話『影を殺した男』ルイマル監督、アランドロン、ブリジットバルドー主演。
ブリジットバルドーは昨日のブログのセルジュゲンズブールと、結婚している身でありながら、公的に不倫関係を売り物とした女優で、このバルドーに振られたゲンズブールが傷心を癒すためにあてがわれたのが、ジェーンバーキンである。ジョンレノンが若い頃おかずにしていた元祖小悪魔的女優BBである。
第三話『悪魔の首飾り』フェデリコフェリーニ監督、ニーノロータ音楽の名コンビで贈る作品。フェリーニこそは、変態的美術センスの伝道師である。白黒作品の頃はそうでもないが、カラー作品になってからは、そのセンスそのものがフェリーニ作品そのものだと言っても過言ではないであろう。
フェリーニの作品は大体見ているが、この作品はみていなかったので、DVDを買い求めた。その変態的美術センスは小道具だけにとどまらず、出演者、化粧、演出全てに反映している。これはなかなかの名作であった。その変態的センスは、子供の頃見たサーカスによる影響だと本人が語っていた。日本では馴染みがないが、ヨーロッパでは、昔の子供の楽しみと言えば、サーカスだったのである。その影響は全ての作品に見られる。