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[20200523]

Luft
(1998/07/14)

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93年のアルバムです。音楽的には過渡期に入っており、パンクからヒップホップを取り入れるようになっています。歌もラップ調ですが、一昔前のテクノポップのような雰囲気です。ドラムとアコーディオンのみですが、さすがにそれには限界を感じているのか、アコーディオンの音を加工しまくっています。

1. Ged
2. Witz
3. 1/2 8
4. Orausch
5. Herz
6. Schtroßn
7. Göd
8. Kosz
9. Paf
10. Su
11. Wos Nu
12. Bier
13. We
14. Z 17
15. 8 Hend
16. De Leid
17. Masta

ドラムパターンはヒップホップ的になっていますし、プログラミングされたような雰囲気を作っています。アコーディオンにはフェイザー、ディストーション、ワウワウなどをかけて、まるでシューゲイザーのようです。アコーディオンの伴奏の部分でベースラインを作るようになっています。もうフォークの要素を薄める段階に入っています。アコーディオンも歪ませればギターのような音に近い感じになります。

それでもアコーディオン以外は演奏しないという徹底ぶり、それしか演奏出来ないという事でもないと思いますが、あくまでもこの二人体制で出来る事をやろうとしています。1分にも満たない短い曲が多く、実験的に即興のように演奏しまくっています。ですから歌もラップに近い感じになってしまっています。曲というより、自分たちの新しい分野を広げようともがいている感じがします。

Ged
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[20200523]

Pflug
(1998/07/14)

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92年のアルバムです。歌はもうパンクになっていて、フォーク調なのはアコーディオンだけになっています。パンクだけじゃなくラップ調な歌い方でもあります。単語だけ叫ぶような、これもパンク的なのですが、ラップのイメージも持っていると思います。しかし、ラップのように単調では無く、パンクのようなスリーコードの流れに沿っています。

1. Kat3
2. Rahm
3. HiAso
4. Bian
5. Summa
6. Dramas
7. Pomaliger
8. I&Du&NuAmau
9. Gibim
10. Feda

ドラムはもうずっとパンクしています。ロカビリー的とも言えます。スウィングしているから3拍子なフォークソングにも対応出来るからでしょう。言葉も訛っていて演劇的なのでジョニーロットンっぽいし、軽快で明るい感じはトイドールズのようです。アコーディオンとドラムだけの演奏ですが、エフェクターをかけた音を被せていますので、別の楽器が混じったような効果をもたらしています。

アコーディオンの音はどうしてもパンクにはなりませんので、フィルターやフェイザーをかけたりして音を歪ませる事でロックやデジタルサウンドっぽいイメージも演出しています。真面目にトラッドフォークもこなせる人達なのでしょうが、パロディー精神や反骨精神も反映させた演奏になっています。そこは純粋なフォークファンには受け入れられないかもしれませんが、市民の音楽であるフォークソングに新たな息吹をもたらした事は評価すべきです。

Kat3
⇒ 続きを読む

[20200522]

Most
(1998/07/14)

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91年のアルバムでファーストフルアルバムになります。全曲オリジナルを揃えてきました。しかし、フォークとパンクというコンセプトはしっかり確立しています。歌詞はオーストリアの方言を使った癖のある言葉になっていて、スラングのようなニュアンスを持っていて、オーストリアの人でも意味不明な感じになっているようです。

1. Abersee
2. Wi Schne
3. 1+ 2, 3
4. Sunnseitn
5. Tanz
6. Schick
7. Drei 4
8. Goaß
9. Da Stia
10. H.E. Zaum
11. Kreuzpolka
12. Hob Mi
13. Hochtief
14. Magazin
15. Franze
16. He - U
17. Brakpo
18. De Kia

歌は二人で歌っていて、楽器はドラムとアコーディオンのみです。しかし、それだけではステレオ空間は埋まらないので、ドラムとパーカッションを多重録音、アコーディンも伴奏とメロディーを同時に演奏出来ますが、あえて別々に録音してトラック分けしています。それでデュオというハンディを埋めています。まるでヨーロッパのパブで歌われているかのようなパブロックになっています。

パンクと言ってもトイドールズのような軽快な感じになっています。ヨーデルのような歌い方も出来ますし、ヨーロッパ全土のフォークソングを網羅しながらもパンクのような芝居風の歌い方、メロコアのような軽快感、ヒップホップも心得ている感覚、それらが独自のユニークなスタイルに結びついています。演奏力も正確で安定しており、表現力も持ち合わせています。おそらく昔からのフォークファンにとっては不良の音楽のように感じられるかもしれませんが、若い人にとっても馴染みにくいものかもしれません。でもこの潔さは不快ではありません。

Abersee
⇒ 続きを読む

[20200521]

Auf Da Oim Gengan Di Kia
(1998/07/14)

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オーストリアのデュオAttwengerの90年のデビュー作品です。メンバーはアコーディオンのHans-Peter FalknerとドラムのMarkus Binderの二人組です。ポルカなどの民族音楽、つまりご当地フォークソングをパンクっぽい感じで演奏しています。後にヒップホップなアレンジも加えるようになっていきます。

Bei Uns Dahoam
Thurlhofer
Goaßbedlbaunbuam
Auf Da Oim Gengan Di Kia
Landla / Schleiniga
Polka Franze
Hoits Eing Zaum
Di Kia Gengan Auf Da Oim

これはミニアルバムで、ヨーロッパ各地のフォークソングのカバーですが、ドラムがロック、パンクしています。70年代後半から出てきたパンクロックもポストパンクの流れから衰退していきますが、90年代になる頃にはコアパンク、メロディアスなメロコアパンクとなって、形を変えてリバイバルされていきます。それらとは別物ですが、メロコアパンクが許されるなら、伝統的なフォークソングをパンクにアレンジしても問題ないわけです。

お年寄りなどから幅広い人達に親しまれている音楽がロックなアレンジで若者にも親しめるようになっている為、より多くの人達に受けそうですが、流石にローカルな人気にとどまってしまうのですが、後のフォークトロニカにもつながる発想なので、再評価すべき人達だと思います。アコーディオンとドラムだけというスタイルもユニークですし、伝統的な音楽に新しい命を吹き込んでいます。

Thurlhofer
⇒ 続きを読む

[20200107]

The Fiery Margin
(1998/07/14)

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2019年のアルバムで現在までの最新作になります。また違うメンバーによるバンド演奏で、どちらかと言うと以前のスタイルに似た雰囲気に戻っていますが、明るい感じのトラッドフォークになっています。よく知られているトラッドフォークの雰囲気をなぞりながらオリジナルの曲作りに更なる新しい表現力をもたらしています。

1. False Flesh
2. The Evernew Tongue
3. Europe
4. Comments
5. A Keen
6. The Stranger With The Scythe
7. Actors
8. Common Clay
9. Learning Is Eternal
10. The Untrue Womb

新しい事に挑戦するにしても、実験的な事をやるにしても、トラッドフォークというフォーマットから外れる事がありません。だから何でも出来るという強みもありますが、大して変わらないという反面もあります。ここの線引きが難しいところで、トラッドフォークから大きく外れてしまったらもう普通のポップスになってしまいますから、この絶妙な立ち位置が一番良いのでしょう。

純粋なカントリーシンガーはいると思いますが、純粋なトラッドフォークだけで勝負して、これだけ作品を残しているミュージシャンは数少ないと思います。もうこの道では生き字引みたいな存在になっていくしかないでしょう。全く違うタイプのアーティストと共演するとかもありかと思います。コラボ作品も多いですし、ぱっとその場で演奏が始められると言うフォークの良さがこのデジタル時代に表現できていると言うのも凄い事だと思います。

False Flesh
⇒ 続きを読む

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