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[20190306]

This Great Pressure
(1998/07/14)

Jogger商品詳細を見る


アメリカのエレクトロニカデュオJoggerの2009年にリリースされた唯一のアルバムです。Jonathan Larroquette とAmir Yaghmaiの二人組で、音楽的にはアメリカらしいソフトロックをエレクトロサウンドで作り上げています。アコースティックギターやエレキギターは生演奏していますが、二人組なので、後はデジタルプログラミングになっています。

1. Napping Captain
2. Gorilla Meat
3. Biss
4. Master And Student
5. In America
6. Champing At The Bit (Live)
7. Nephecide
8. Falling
9. Just Briefly (Remix)
10. Superman (Live)

デジタル部分はブレイクビーツ系の手法で、曲自体はとてもポップな曲ばかりで、ジャンル的にはソフトロックです。しかし、バンドを組んでいない事によりプログラミングという手法を躊躇なく使っています。プリンスが登場した頃にはバンドという形態は無くなっていくのではないかとさえ囁かれていますが、バンド形態は無くなっていません。しかしバンド形態にこだわらない若者が増えているのは事実です。バンドを組まなくても音楽を作れる時代になっているのです。

しかもインディーズ、自主制作などでもネット配信出来る時代になっています。しかし、それなりに才能もなければ意味はありませんが、彼の場合はかなり才能もアイデアも豊富に持っていると思います。この作品だけで続いていないのがもったいないくらいのものを残しています。新しい事は全くやっていないのに、組み合わせだけでこれだけ新鮮に聴けるという手本になる内容になっていると思います。

Napping Captain
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[20190305]

Blood Bitch
(1998/07/14)

Jenny Hval商品詳細を見る


2016年のアルバムで現在までの最新作になります。プログラミングされたエレクトロニクス作品になっています。シンセポップのような曲調になっているので、これまでにないくらいポップな作品ではありますが、曲自体はいつもと変わらず、アレンジのみポップになっているという、物凄いバランス感覚で制作されています。

1. Ritual Awakening
2. Female Vampire
3. In the Red
4. Conceptual Romance
5. Untamed Region
6. The Great Undressing
7. Period Piece
8. The Plague
9. Secret Touch
10. Lorna

サンプラーよりも電子音の方が割合が多くなっています。Rockettotheskyではポップな曲も作っていましたので、ポップフォーマトも得意なのですが、その頃のポップ感覚とは質が違います。アヴァンギャルドの先に行き着いたポップ性であり、ポップであろうという意志よりも、複雑さよりもシンプルに無駄を省きながらも自分の音楽性を磨き上げてきた結果として出来上がった作品になっています。

シンプルといっても、少ない音数が複雑に入り組んでいます。そうしたアレンジを構築した上で、ボーカル作品として成り立たせていく見事なお仕事をなされています。サンプラーも使っていますので、デジタル環境でも生々しい音を発しています。アヴァンギャルドポップを研ぎ澄ましてさらなる進化を遂げた円熟した領域に達しています。これからもどこまで進化していくのか楽しみです。

Full Album
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[20190304]

In the End His Voice Will Be the Sound of Paper
(1998/07/14)

Trondheim Jazz Orchestra商品詳細を見る


2016年の作品で、ノルウェーのジャズオーケストラTrondheim Jazz OrchestraとノルウェーのギタリストKim Myhrとのコラボレートアルバムになっています。Jenny Hvalの前衛フォークソングに合わせたような演奏になっていて、ジャズといってもフリーなアヴァンギャルドジャズになっています。

1. Seed
2. Something New
3. Me, You, Me, You
4. The Beak
5. Mass
6. Even The Vowels
7. Soft As Tongues
8. Silence A Beat

プロデュースと作曲はギタリストのKim Myhrですから、彼が首謀者のようです。彼のガットギターが終始流れていて、あまりジャズらしい演奏はありません。Jenny Hvalの歌もいつもの感じではありますが、Kim Myhrのギターに導かれるような歌い方になっています。ノルウェーの中でも実験的な音楽性の3組が合わさって作品を作り上げた、本国ではすごい事なのでしょうが、他の国ではそれほど話題には成りにくいものであります。

こういう実験的なジャズを演奏するグループは過去にもいましたが、それに女性ボーカルが加わるという事では唯一無二かもしれません。実験的な印象はありますが、曲はしっかり作曲されており、決してフリーな演奏ではありません。これがエレキ楽器だったら、パットメセニーのようなフュージョンミュージックになります。どこかミニマルな部分もあるからです。前衛というより現代音楽の一種ですね。

Seed
⇒ 続きを読む

[20190303]

Apocalypse, girl
(1998/07/14)

Jenny Hval商品詳細を見る


2015年のアルバムです。サンプラーを多用したアブストラクトな作風ですが、曲はシンプルにポップにまとめられています。最近のサンプラーは豊富なプリセット音が装備されているので、それを加工して使うパターンが多くなっています。そういうのが増えてくると没個性につながっていくのですが、自分で音源を取り込んで使うのがサンプラーの本来の趣旨ですから、取り込む音源でいくらでも無限に個性的な音が作れます。

1. Kingsize
2. Take Care Of Yourself
3. That Battle Is Over
4. White Underground
5. Heaven
6. Why This?
7. Some Days
8. Sabbath
9. Angels And Anaemia
10. Holy Land

独自に音源を取り込む事により、アヴァンギャルドポップの雰囲気を残したままポップな作品を作り出せる。そこに行き着いています。複雑に前衛的な作品を作るのはそれほど難しい事ではありません。そこから無駄を削ぎ落としてシンプルにまとめ、尚且つポップに仕上げるという事の方が遥かに難しいのです。そこに行き着いた事により、音楽としてもさらなる進化を遂げています。

テクノ系の人達が何年もかけて作り上げてきたサンプリングミュージックも、アイデアが頭打ちしておりました。別方面からのアプローチにより、テクノ系の人達では思い浮かばないようなアイデアが生まれるのです。一見テクノ系の音楽に寄り添っていくような作風ではありますが、明らかにそれとは違う触感を感じ取れます。あくまでもJenny Hvalの音楽としてデジタル素材を料理しています。そして新たな新境地を切り開いております。

Kingsize
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[20190303]

Meshes of Voice
(1998/07/14)

Jenny Hval & Susanna商品詳細を見る


2014年の作品で同じノルウェーの女性シンガーソングライターSusannaとのコラボレートアルバムになっています。ほぼ対等に曲を作って、サウンドメイキングも二人でマルチに作り上げています。バラード系の曲が多いのですが、ノイジーなサウンドエフェクトなど、前衛的な雰囲気の中で二人で歌っています。

1. Droplet
2. Black Lake
3. Milk Pleasures
4. I Have Walked This Body
5. O Sun O Medusa
6. A Mirror In My Mouth
7. Thirst That Resembles Me
8. I Have A Darkness
9. A Sudden Swing
10. Honey Dew
11. Medusa
12. Running Down
13. House Of Bones
14. Dawn
15. The Black Lake Took

Susannaの方がハイトーン、ファルセットで歌うのが得意です。Jenny Hvalはいつもの感じです。一人でやっていればもっとマニアックな世界になっていたでしょうが、二人でやる事によってクラシカルなボーカル作品になっています。バラードなのにこの緊張感は凄みを与えてくれます。歌のロングトーンと楽器のロングトーンが一つに溶け込んでいく手法などはプログレっぽい感覚だと思います。歌も楽器の一部という概念です。

Jenny Hvalの割とガラガラ声とSusannaの澄んだ歌声の対比も聴き処で、二人ともボーカリストとして一流の実力を持っています。そしてこの絶望感。ここまで徹底的にやられたらゴスメタル以上にロック的な印象を受けます。クラシック音楽にもロック的な芽が隠れているものがあります。作曲家が変態であればあるほど美しくもロックにつながるような凄みを持った曲を作っています。そんな変態性を感じさせる作品です。

Full Album
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