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[20060430]

Zinc Alloy and the Hidden Riders of Tomorrow Zinc Alloy and the Hidden Riders of Tomorrow
Marc Bolan & T. Rex (1997/01/28)
Teichiku
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イギリスで大ブームとなったグラムロックですが、世界中でも受けて、来日も果たします。日本滞在中、20センチュリーボーイを録音してヒットさせますが、シングルのみの発売なので、これを聴くにはベスト盤が必要です。そして、日本滞在中に見たテレビで仮面ライダーを見たマークボランは大変気に入って、このアルバムタイトルにも起用しております。

1. Venus Loon
2. Sound Pit
3. Explosive Mouth
4. Galaxy
5. Change
6. Nameless Wildness
7. Teenage Dream
8. Liquid Gang
9. Carlisle Smith & the Old One
10. You've Got to Jive to Stay Alive - Spanish Midnight
11. Interstellar Soul
12. Painless Persuasion V. The Meathawk Immaculate
13. Avengers (Superbad)
14. Leopards Featuring Gardenia and the Mighty Slug

世界的になったグラムロックですが、なぜかアメリカでは受けなかったようです。しかし、アメリカにはアリスクーパーというグラムロック扱いされたミュージシャンもおり、アメリカパンクの始祖ニューヨークドールズにもファッション的な影響を与え、その極端な結果としてキッスが誕生する事になります。

このアルバムはトニービスコンティが最後にプロデュースした作品です。なので、ここまではしっかりとT-REXマジックが残っておりますが、次回作から徐々にグラムロックブームも終焉を迎え、マークボランもその魔力を失って行く事となります。

奥方も参加している女性ボーカルを入れた事で、デビットボウイにも負けないようなゴージャスなアレンジになっており、全盛期のT-REXを味わえるアルバムとなっております。
しかし、アンニュイな哀愁は聴き取れません。ちょっと力み過ぎてる感があるのですが、決して悪い内容ではありません。THE AVENGERSなどはファンクに挑戦しています。T-REX版フェイムかもしれません。
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[20060430]

エレキギターには大きくわけてシングルコイルのストラトキャスターとハムバッキングピックアップのレスポールの2種類があります。他のモデルはこれらの発展系でのモデルになります。

しかし、最近ではデジタルエフェクターをかけまくったりして、本来の音色は分かりにくくなっております。ナチュラルな特徴的な音色としては、ストラトの場合は、リッチーブラックモアやジミヘンドリックスがわりかしナチュラルな音色を出しております。一番解り易いのは、スティービーレイボーンです。ミスターストラトと言ってもいいくらい、ストラトらしい音色が聴き取れます。有名なのは、デビットボウイのレッツダンスでのギターソロでしょう。

レスポールとしては、ジミーペイジが一番ナチュラルな音色を聴かせてくれます。ツェッペリンのセカンドから4枚目では間違いなくレスポールの音色が聴き取れます。他のアルバムではテレキャスターやストラトもので。

バンへイレンがストラトにハムバッキングをつけてから、この2種類のギターの特徴が無視されてきましたが、やはりこの2本のギターは最低持っていなければならないでしょう。現在、特徴的な音色をだそうとすれば、かなり極端な音色セッティングをしなければなりません。もう個性的なギターというのは無いくらいでつくしておりますので、ギターシンセがもっと進化してくれなければならないと想っておりますが、メーカーがなかなか本腰をいれてくれません。ギターでしか表現出来ない特徴を理解してくれれば、ギターシンセも進化してくれると信じております。

[20060430]

Tanx Tanx
T. Rex (2006/01/24)
Rhino
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電気の武者、スライダーという傑作アルバムの勢いを受け継いで発表されたアルバムです。勢いはありますが、大分ラフな作りになっております。前作にあった哀愁のようなものが薄れ、サックスやストリングが豪華に飾られている分、普通のポップスに聴こえてしまうのが寂しい感じです。

1. Tenement Lady
2. Rapids
3. Mister Mister
4. Broken-Hearted Blues
5. Shock Rock
6. Country Honey
7. Electric Slim and the Factory Hen
8. Mad Donna
9. Born to Boogie
10. Life Is Strange
11. Street and Babe Shadow
12. Highway Knees
13. Left Hand Luke and the Beggar Boys
14. Children of the Revolution [Extended Play]
15. Jitterbug Love [Extended Play]
16. Sunken Rags [Extended Play]
17. Solid Gold Easy Action [Extended Play]
18. Xmas Riff [Extended Play]
19. 20th Century Boy [Extended Play]
20. Free Angel [Extended Play]

しかし、Tenement LadyやShock Rock、Born to BoogieなどT-REXマジックは健在です。

ミックジャガーのシーズアボスというビデオでは、ステージで歌を歌うには化粧をしなければならないと、ミックジャガーが女性から化粧道具を借りて化粧してから歌うシーンがありました。ストーンズもグラムロックブームに影響されて化粧するようになりましたが、もともとはストーンズが女装してピンナップを撮っていたりして、その影響から男も化粧することに抵抗が少なくなっておりますので、ストーンズが元祖なのですが、ストーンズの時代には理解がなく、グラムロックブームが広く浸透して行った恩恵は大きいでしょう。

しかし、依然ロックは不良の音楽であり、コンサートに行けば妊娠すると本気で言っていた親も存在しているのです。私もロックには妊娠させるだけの魅力があると信じとります。では現在の健全なアーティストというのは何なのか。はっきり一言で言えば、ロックではなく真似事をしているだけなのであります。日本で唯一妊娠しそうなバンドのコンサートはイエローモンキーぐらいではないでしょうか。特に日本では、色気もなく、無意味なアクションをして、ギタープレイに関係ない動きでギターを弾く連中が多いですが、周りのスタッフもロックをかじっていても本質を知らない連中が多いのではないでしょうか。

パワフルなStreet and Babe Shadowなど新しい面もありますが、この作品も充分妊娠出来るぐらいの妖しさはあります。射精出来るかどうかは、貴方の感性次第です。

[20060429]

ボーン・トゥ・ブギー ボーン・トゥ・ブギー
T.レックス (2005/06/01)
テイチクエンタテインメント

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T-REXのロックムービーです。制作はビートルズのアップルレコードで、監督は、後にアルバム『スライダー』のジャケット写真を撮影するリンゴスターです。他にエルトンジョンも参加してセッションしたり、シュールな映像を交えたウェンブリーでのコンサートが中心の映画です。それと、その映画を復活させるために、関わった人達のインタビューを含め、日本版は来日コンサートを伝える内容が加わり、二層DVD3枚組のもの凄いボリュームです。

T-REXは、マークボランとパーカッションのスティーブトゥックの二人組により、サイケデリックフォークデュオのチラノザウルスレックスが前身です。日本にはこの形態を真似たパンタ率いる頭脳警察がおりました。彼らは政治的なメッセージを発しておりましたが、T-REXはセクシャルで近未来的なメッセージを発しております。後にパーカッションがミッキーフィンに変わり、エレキギターに持ち替えて、T-REXと改名いたします。

70年代に入ると、ゲイリーグリッターがラメのジャケットをはおり、化粧をし、ロングブーツを履いてグラマラスロック、つまりグラムロックが誕生します。T-REXもこのブームに乗っかり、グラムロックのアイドルとなります。それまで、プログレ志向だったデビットボウイもこのグラムロックブームに乗っかり、スーパースターとなります。他には、スレイド、スウィート、モットザフープル、初期のロキシーミュージックなどがいました。これは後にはビジュアル系と呼ばれる流れへと連なります。

ジミーページがステージアクションや衣装をT-REXから真似したと公言している通り、まるでジミーペイジそのもののアクションでカッコいいです。この1972年は、ハードロックやプログレの名盤が次々と発表された年で、それに比べると、T-REXはテクニックは無いけれどセンスだけで成功した稀な存在です。元祖下手うまなのです。これがきっかけで、テクニックに頼らない若者達がパンクロックを生み出していきます。複雑な曲のデビットボウイに比べ、似たようなコード進行ばかりのT-REXですが、魅力はその歌詞でしょう。チャックベリーのようにその言い回しが独特で、英語の文法しか勉強していない人には理解不能です。

マークボランはセックスシンボルであり、アイドルであり、ロックスターであり、スーパースターであり、カリスマであります。全ての形容詞で讃えて然るべき存在なのです。当時の熱狂といったら前代未聞だったのです。しかし、30歳を前に自動車事故で天に召されます。Get It On Bang A gong!!

Born To Boogie

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[20060428]

The Slider The Slider
T. Rex (2005/11/08)
Rhino/WEA
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電気の武者と双璧をなすT-REXの代表作です。ジャケットはリンゴスターが撮影しています。グラムロックの絶頂期の作品です。

1. Metal Guru
2. Mystic Lady
3. Rock On
4. Slider
5. Baby Boomerang
6. Spaceball Ricohet
7. Buick Mackane
8. Telegram Sam
9. Rabbit Fighter
10. Baby Strange
11. Ballrooms of Mars
12. Chariot Choogle
13. Main Man
14. Cadilac
15. Thunderwig

Metal GuruやTelegram Sam、Baby Boomerang、Rock On、.Baby Strangeなどこれぞグラムロックと言うべき作品がぎっしり詰まっています。フォーク時代から聴いてくれているファンの為に、アコースティックギターによる弾き語りの曲もありますが、以前のようなサイケな感じではなく、ポップスとしての作曲が成されております。特にSpaceball Ricohetは名曲で、自分はジョンレノンとボブディランを継承しているスーパースターだと言わんばかりの自分讃歌となっております。

SliderやRabbit Fighter、Buick Mackaneなどのヘビーな曲もあり、多彩な作品となっており、私個人的にはこのアルバムが一番好きです。哀愁のMain Manは、なぜか、デビットボウイのマネージメント会社の名称に使われおります。それをロゴまで真似したのが、イエローモンキーのボウインマンです。

自分のヘアースタイルはコークスクリューヘアーだと宣言している曲もあり、とてもパーソナルな内容の歌詞ですが、やはり普通の文法ではないので、凄くロックを感じます。何じゃそりゃーと言うような言葉使いによる主張こそがロックなのであります。学校で教えてくれるような事では理解出来ない世界なのであります。
この名盤を聴いて涙して下さい。

Metal Guru
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[20060427]

Electric Warrior Electric Warrior
T. Rex (2003/02/25)
Rhino
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魅惑のグラムロックのアイドルT-REXとして絶対的な人気をほしいままにした代表作です。シングルGet It OnこそがT-REXそのものであり、グラムロックを代表する名作であります。ブギー調のこの曲ビートルズのホワイトアルバムのレボリューション、ブギーバージョンに影響されていると推測されますが、歌詞がクールなのです。後にパワーステーションがカバーしますが、ロバートパーマーは何べん歌っても歌詞の意味が理解出来ないと言っておりました。マークボランの世界感で綴られたその歌詞達は、ちょうどチャックベリーの歌詞のように、文法で理解不能なくらいRockしているのであります。

1. Mambo Sun
2. Cosmic Dancer
3. Jeepster
4. Monolith
5. Lean Woman Blues
6. Bang a Gong (Get It On)
7. Planet Queen
8. Girl
9. Motivator
10. Life's a Gas
11. Rip Off
12. There Was a Time
13. Raw Ramp
14. Planet Queen [Acoustic Version]
15. Hot Love
16. Woodland Rock
17. King of the Mountain Cometh
18. T. Rex Electric Warrior Interview

当時流行っていたゲイリーグリッターのように、ラメのジャケットをはおい、化粧を施し、コークスクリューヘアーでレスポールをかき鳴らす。しっかりとそのイカサマっぽさも伝承されております。そして歌は溜め息や吐息が混じり、WowやYeah-のような意味を持たない言葉が、本能的にロンドンの若い女性の子宮に響く訳であります。正にビートルズ以来の熱狂が、ロンドンから世界へ発信されたのです。

ハードロックやプログレについて行けない若者には希望を与えました。テクニックはなくともセンスだけで成功出来る事を証明して見せたからです。いわゆる元祖ヘタウマなのですが、決して演奏がまずい訳ではありません。当時の他の人達が凄過ぎたのです。

この偉業が後のパンクブームへと結びつきます。そしてファッションがビジュアル系へとつながり、シンプルさが80年代ポップへとつながります。さほど大した事はしていないようで、その影響力は計り知れません。ジープスターやコズミック・ダンサーなどメタリックなブギーが満載で、アルバムとして一番T-REXそのものという作品です。

ある意味、ロックの歴史を変えたアルバムなのかもしれません。ロックとはテクニックにあらず、色気と感性なのだとこのアルバムは物語っております。

get it on

Jeepster

[20060426]

T. Rex T. Rex
T. Rex (1999/03/02)
Reprise
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チラノザウルスレックス改め、T-REXとしての第一弾はメロトロンの挿入音から始まります。フォークギターからエレキギター、レスポールを手にしたマークボラン。相棒をスティーブトゥックからミッキーフィンに変え、再出発いたします。

1. Children of Rarn
2. Jewel
3. Visit
4. Childe
5. Time of love is now
6. Diamond meadows
7. Root of star
8. Beltane walk
9. Is it love
10. One inch rock
11. Summer deep
12. Seagull woman
13. Suneye
14. Wizard
15. Children of Rarn (2)

先攻シングル、ライド・ア・ホワイト・スワンで、それまでのマイナーな存在から一気にブギーのアイドルとしてのスター街道を登り詰めて行きます。

まだグラムロックとしては未完成で、以前のサイケフォークの名残もあり、サイケな心地良さもあるロックンロールアルバムとなっております。良い意味での化学反応があり、この未完成な感じが他のアルバムでは出せない旨味を与えてくれます。

なにより変わったのは、ドラムとベースをいれてバンド形態となっていることです。
折しもゲイリーグリッターにより火がついたグラムロックというファッションを利用して、マークボランの人気は一気に駆け上って行きます。そして呪文のような歌詞とオノヨーコのようなビブラートボイス、ロンドンの若者から世界の若者を虜にしていくマークボランの快進撃はここから始まり、次回作で一気に頂点へ届きます。

この作品はある意味サイケデリックの最後のアルバムとして、最高のアルバムとして楽しむ事も出来ます。

Ride A White Swan

[20060425]

ユニコーン ユニコーン
ティラノザウルス・レックス (1999/01/13)
ユニバーサルインターナショナル
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サードアルバムですが、ティラノサウルスレックスとしては最後のアルバムです。
これまでのギターとパーカッションだけのサイケフォークとは違い、他の楽器や効果音、テープの逆回転など、スタジオワークによるサイケな仕掛けが功名で、ティラノサウルスレックスの中では最高傑作です。

1. Chariots of Silk
2. 'Pon a Hill
3. Seal of Seasons
4. Throat of Winter
5. Cat Black (The Wizard's Hat)
6. Stones for Avalon
7. She Was Born to Be My Unicorn
8. Like a White Star, Tangled and Far, Tulip That's What You Are
9. Warlord of the Royal Crocodiles
10. Evenings of Damask
11. Sea Beasts
12. Iscariot
13. Nijinsky Hind
14. Pilgrim's Tale
15. Misty Coast of Albany
16. Romany Soup

相棒のスティーブトゥックがドラッグ依存になり、ついにはマークボランの彼女から追放される事となります。それも運命なのかもしれませんが、ほどなくスティーブトゥックは世を去ってしまいます。

しかし、この作品の内容は素晴らしい作品に仕上がります。マークの創る曲はほどよい哀愁とユーモアがあり、歌詞も独特の世界を創り上げております。ドラムがない分軽くて隙間のある作りですが、その分圧迫感のないサイケミュージックとしては、他のアーティストの作品よりも優秀でサイケの名盤として紹介してもおかしくない内容です。

残念ながら、この路線はここまでで、華やかなグラムロック前夜としての位置づけになります。この後、マークボランは運命のレスポールを手にする事となります。

[20060424]

登場!! 登場!!
ティラノザウルス・レックス (1999/01/13)
ユニバーサルインターナショナル
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グラムロックのスーパースター、アイドルと言えばT-REXです。しかし、エレキギターを手にするまでは、チラノザウルスレックスと名乗っており、サイケなフォークデュオでした。

1. Hot Rod Mama
2. Scenescof
3. Child Star
4. Strange Orchestras
5. Chateau in Virginia Waters
6. Dwarfish Trumpet Blues
7. Mustang Ford
8. Afghan Woman
9. Knight
10. Graceful Fat Sheba
11. Weilder of Words
12. Frowning Atahuallpa

ボーカル、ギターのマークボランとパーカッションのスティーブトゥック、そして、プロヂューサーがトニービスコンティという布陣です。ギターとパーカッションだけのデュオというのは珍しく、後有名なのは日本の頭脳警察くらいではないでしょうか。

これはそのファーストアルバムとなります。マークボランのボーカルは既にビブラートがたっぷり効いた独特の歌い方をしております。この歌い方で連想できるのは、キンクスのレイデイビスなのですが、実際影響を受けていたのかは不明です。ジョンレノンとボブディランに影響されていた事は、歌詞などから確認は出来ております。

曲はまだグラムロックしておりません。かなり、民族音楽的な祈りのような歌い方で、サイケなフォークギターの使い方とパーカッションだけの音楽です。しかし、サイケ好きでしたら、結構面白い作品だと想います。此の時期、イギリスではフォークブームというか、ケルト音楽が賑わい出しておりましたので、この路線でもいけていたのではないかと推測出来ますが、スーパースターになる事を義務ずけていたマークボランにとっては、マイナーな時期でした。でも一聴の価値はあります。

[20060423]

32 Glam Hits: The Ultimate Gary Glitter 32 Glam Hits: The Ultimate Gary Glitter
Gary Glitter (1998/03/10)
Snapper
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これからグラムロック特集に入ります。そもそもこの淫美ブログというタイトルはグラムロックの豊満で、淫美で妖艶できらびやかなイメージからつけたタイトルなのです。

最初の頃はアダルトブログだと勘違いされて見に来てくれていた方が多かったのですが、がっかりされた方も多かったと思われます。しかし、私は音楽でエクスタシーやオルガズムスまで到達できたら、なんて素晴らしい事だろうと思うのです。そういう音楽を創って行きたいし、紹介出来たらと思います。しかし、音楽でイクには、それなりの感性も必要かと想われます。

まず最初に紹介するのは、グラムロックの始祖、ゲイリーグリッターです。この人がラメ入りのジャケットを着て、化粧をして。ハイヒールを履くというスタイルを生み出しました。いわゆる、今で言うビジュアル系の走りです。Rock And Roll (Part 2)でセンセーションを巻き起こします。この曲は、ドラムのフレーズを録音したテープを切り貼りして一曲分のドラムパターンを創っており、演奏力を競っていた当時としては、イカサマっぽいやり方ですが、今では、ドラムループのアナログ盤という事になります。

グラムロックとは、グラマラスロックの略で、豊満な色気が売りですし、こういったイカサマくささもこのゲイリーが作っちゃいました。しかし、ドラムの音は図太く録られており、今聴くと悪くありません。全体的に言うと、後にスウィートが継承するバブルガムなロックンロールです。ハードロックやプログレが完成度を増していた次期に、このようなシンプルでソリッドな音楽の方がティーンエイジャーには受け入れ易かったのでしょう。

そういう若者達が後のパンクロックを生み出して行く事になります。グラムロックの特徴としては、このバブルガムな感じとT-REXのようなブギー調の曲がありますが、ゲイリーもT-REXっぽい曲もやっております。いかさま師ですので、その辺は抜かりがありません。

Do You Wanna Touch Me (Oh Yeah)やHello Hello I'm Back Againのようなジョーンジェットがやってもおかしくない曲もあります。キッスもカバーしたスペクターのAnd Then She Kissed Meなんかもあります。

このジャケットだとおっさんになっておりますが、当時は若かったのですよ。まー、グラムロックの全てがこの中にあると言っても良いでしょう。ボウイっぽいのはないですが。グラムロックを語るにははずせない人です。

スレッドテーマをグラムロックで作ろうと想っておりましたが、これ以上作れないようなので、ハードロックで紹介して行きます。

Rock'n'roll Part 2

Do you wanna touch me

Hello, Hello I'm Back Again

I Love You Love Me Love

I´m the leader of the gang (I am)

[20060423]

Rising Rising
Rainbow (1999/04/27)
Polygram
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レインボーのセカンドアルバムにして、ようやくジェフベックグループにいたコージーパウウェルが参加してきます。ベースは後にワイルドホーセスを結成するジミーベインです。

1. Tarot Woman
2. Run With the Wolf
3. Starstruck
4. Do You Close Your Eyes
5. Stargazer
6. Light in the Black

オープニングのTarot Womanはイントロからしてやられます。シンセのうねるような演奏にフェイドインで入ってくるリッチーのギターカッティングに続いて、コージーのドラムが暴れまくります。この入り方は今聴いてもしびれてしまいます。シングルカットされたStarstruckやDo You Close Your Eyesのようなロックンロールナンバーはパープル以上の出来です。

そして、カシミールのような曲を創りたい病が生み出した名曲、StargazerやLight in the Blackなどはプログレとしてもハードロックとしても名作であります。私はレインボーの最高傑作はこのアルバムだと信じております。というか、こういう作品が私は好きなのです。

カツラをかぶる前のリッチーこそがギターヒーローだったと認識させるアルバムです。

Tarot Woman
⇒ 続きを読む

[20060423]

South Saturn Delta South Saturn Delta
Jimi Hendrix (1997/10/07)
MCA International
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この作品は未発表曲の寄せ集めではある訳だが、それまで出されていた未発表曲集とは違い、未完成ながらもジミの意思が残されたままの形で収録されているので、あえてこの作品も紹介いたします。Little Wingも入っているが、ボーカル無しのデモの前のメモ的な内容です。

1. Look Over Yonder
2. Little Wing
3. Here He Comes (Lover Man)
4. South Saturn Delta
5. Power of Soul
6. Message to the Universe (Message to Love)
7. Tax Free
8. All Along the Watchtower
9. Stars That Play With Laughing Sam's Dice
10. Midnight
11. Sweet Angel (Angel)
12. Bleeding Heart
13. Pali Gap
14. Drifter's Escape
15. Midnight Lightning

録音された年代もばらばらですが、Delta Bluesというキーワードに統一されている印象があり、一つの作品としてとらえてもいいのかもしれません。

ジミが世に出る前までは、トレモロアームというのは、ベンチャーズのようなビブラート的な使い方しかされておりませんでした。クラプトンも使っておりませんでしたので、ロックの作品ではあまり聴かれておりませんでした。しかし、ストラトキャスター特有のシンクロナイズド トレモロアームというのは、これまでのブリッジ部分を動かすだけのアームと違い、ボディーの裏側にあるスプリングによって、強烈な動きが可能になっており、ビブラートに留まらず、音程を変化させるだけの効果を生み出し、ジミヘンによって、ロックにはなくてはならないくらいの存在となったのです。

それを受け継いだのがリッチーブラックモアであり、よりトリッキーな使い方をするジェフベックなのです。バンへイレンによって定番化されていき、現在はストラト以外のギターにもついていたりします。

エレクトリックレディーランドのアウトテイクTax Freeなどは、内容的にも素晴らしく、今まで陽の目を浴びてこなかった作品が、手を加えられる事無くファンの元へ届けられた事を多いに喜びたい。ジミが生きていたなら、もっと完成された形で紹介されていたかもしれないが、未完成でも、新作を届けられないアーティストの新作として受け止めて行きたい。それだけの内容です。

[20060422]

First Rays of the New Rising Sun First Rays of the New Rising Sun
Jimi Hendrix (1997/04/22)
Experience Hendrix
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ジミヘンの死後、数多の未発表ライブ音源によるアルバムが世に出回りました。それ以上の作品を聴く事が出来ない訳ですから、そういうアルバムも買っちゃう訳ですが,フェイドインやフェイドアウトされたバッタもんみたいな企画ものがほとんどでした。

1. Freedom
2. Izabella
3. Night Bird Flying
4. Angel
5. Room Full of Mirrors
6. Dolly Dagger
7. Ezy Ryder
8. Drifting
9. Beginnings
10. Stepping Stone
11. My Friend
12. Straight Ahead
13. Hey Baby (New Rising Sun)
14. Earth Blues
15. Astro Man
16. In From the Storm
17. Belly Button Window

そして、長い時を経て1997年にやっと新作?が発表されたのです。生前、エレクトリックレディーランドを自由に使えるジミは、新作の為に多くのセッションを録音していたのです。最終的なOKを出す前に死んでしまったので、未発表になっていたのですが、それらの未完成な作品を集めて新作として発表してくれたのです。これはファンには嬉しいサービスです。エレクトリックレディーランドという名作と、そうしても比べてしまうとデモのような内容は満足してもらえないかもしれませんが、一つ一つの楽曲はよく創られており、この状態で聴くと結構ポップな内容になっております。

もともと努力の人で、聞き慣れないコードを聴くと、それは何と言うコードかと聴きまくっていたぐらいの根っからの音楽好きでしたので、レコーディングも好きだったはずですが、我々の知らないところで、かなりのプレッシャーと戦っていたようです。

プロデュースはジミが中心になっておりますが、後に有名になるエディークレイマーとドラムのミッチミッチェルがクレジットされております。既に企画ものアルバムで御馴染みのフリーダムやエンジェル、ルーム・フル・オブ・ミラーズなども入っておりますが、目玉となる作品が不足しているような印象です。特出しているものが無いのです。

エレクトリックレディーランド以前の作品として聴くと、良く出来ていると思えます。しかし、その後の作品としては足りないものがあります。だから今まで世に出なかったのでしょうが、これもジミのオリジナルアルバムとして捉えて良いと思います。生前の4作品で物足りなくなったら、これも聴いてみて下さい。

[20060422]

Ritchie Blackmore's Rainbow [ORIGINAL RECORDING REMASTERED] Ritchie Blackmore's Rainbow [ORIGINAL RECORDING REMASTERED]
Rainbow (1999/04/27)
Polydor
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ディープパープルのメンバーのソロアルバムとして、まず、リッチーブラックモアが結成したレインボーを紹介します。

パープルではジョンロードと覇権争いがありましたが,自分の好きなように出来るバンドを作るため、elfというバンドをM&Aしてレインボーと名乗ります。このバンドは正にハードロックを体現するバンドとして、パープル以上に支持されて行きます。

1. Man on the Silver Mountain
2. Self Portrait
3. Black Sheep of the Family
4. Catch the Rainbow
5. Snake Charmer
6. Temple of the King
7. If You Don't Like Rock 'N' Roll
8. Sixteenth Century Greensleeves
9. Still I'm Sad

銀嶺の覇者や黒い羊など、パープル以上にパープルらしいハードロックのオンパレードです。当時のリッチーはツェッペリンのカシミールに感銘を受けており、そんな曲を作りたい願望が強く、虹をつかもうや16世紀のグリーンスリーヴスなどではプロゲレ的なドラマチックな曲を創り上げております。

まだコージーパウエルは参加しておりませんが、充分迫力があります。ヤードバーズのバラード、スティル・アイム・サッドをハードロックにアレンジした手法などリッチーは絶好調です。プログレ的でも分かり易いハードロックが人気の原因だったのでしょう。

しかし、このバンドはリッチーの独裁バンドで、当時のロニージェームスディオは、言う事をきかないとすぐ暴力を振るわれていて、いつ怒られるかとビクビクしていたと供述しております。そんなリッチーのやりたい放題が、我々には大いに受けたのですから、音楽的には良しといたしましょう。名作です。

Man on the Silver Mountain

Still I'm Sad

[20060422]

Band of Gypsys Band of Gypsys
Jimi Hendrix (1995/03/21)
Capitol
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エクスペリエンスのメンバーとは、グルーピーの取り合いなどで不仲となっており、ついには解散してしまいました。新しく組んだのが、このバンドオブジプシーズです。

1. Who Knows
2. Machine Gun
3. Changes
4. Power to Love
5. Message to Love
6. We Gotta Live Together

ドラムに強力なバディーマイルズ、ベースにビルコックスという黒人メンバーでのトリオとなります。エクスペリエンスはジミ以外白人だったので、かなりロック的だったのですが、このバンドは黒人ならではのカラーが出ています。

これは唯一のアルバムであり、ライブアルバムです。その為、レディーランドのような曲の完成度はありませんが、パワフルな演奏を堪能出来ます。かなり黒いです。

エレキギターの歴史では、クラプトン以前と以後では大きく変わってきますが、このジミヘンドリックス以前と以後もかなり変わってきます。それだけジミがやっていた事は強烈だったのです。演奏力以上に表現力に優れており、ジェフベックもジミヘン以降で、その意識が変わっていたと推測します。

ウッドストックではアメリカ国家を爆撃機の轟音のような表現で弾いておりました。当時はベトナム戦争の最中でしたので、大いにメッセージ性がありました。この曲はベスト盤などで確認出来ます。

このアルバムでは、マシン・ガンで、マシンガンのようなプレイをしております。一番クリームに近い内容なのではないでしょうか。

しかし、この後。新しい活動を再開しようとしていたおり、死因は不明のままですが、おそらく、ドラッグの摂取過多にて天へと召されて行きます。

Who Knows

Machine Gun

Stop

[20060422]

Electric Ladyland Electric Ladyland
Jimi Hendrix Experience (1997/04/22)
Reprise
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ロックの歴史の中でも名盤中の名盤です。

しかし、このジャケットはあんまりだ。オリジナルはどこへ行ったのか。

クリームと同じくサードアルバムは2枚組となりました。しかし、クリームのように1枚はライブという構成ではありません。ライブ音源はVoodoo Chileだけです。絡み付くようなワウワウがカッコイイ名曲です。

1. ...And the Gods Made Love
2. Have You Ever Been (To Electric Ladyland)
3. Crosstown Traffic
4. Voodoo Chile
5. Little Miss Strange
6. Long Hot Summer Night
7. Come On, Pt. 1
8. Gypsy Eyes
9. Burning of the Midnight Lamp
10. Rainy Day, Dream Away
11. 1983... (A Merman I Should Turn to Be)
12. Moon, Turn the Tides...Gently Gently Away
13. Still Raining, Still Dreaming
14. House Burning Down
15. All Along the Watchtower
16. Voodoo Child (Slight Return)

結構稼いだようで、このアルバムでは豪華ゲストミュージシャンが参加しています。スティービーウィンウッド、デイブメイソン、アールクーパー等々。ボブディランのAll Along the Watchtowerでのデイブメイソンのアコースティックギターのカッティングはしびれます。アレンジが見事ですので、オリジナルと聴き比べてみてください。ボブディランをアイドルとしていたジミはディラン風の歌い方をしています。ミックジャガーもそうですが、両方ともディランを通り越して、彼らにしか出来ない歌い方になっています。ここが凡人とは違うところです。

本来は8ビートのレットザグッタイムロールを16ビートにしたCome Onは、これぞロックという感じでメチャクチャカッコいいです。もの凄く高速で転調させてからのギターソロは天下一品です。御得意のハネたピッキングのCrosstown Traffic、Little Miss Strange、Gypsy Eyesは定番として、それ以外にもトリップ感覚たっぷりのBurning of the Midnight Lamp、Rainy Day, Dream Away、Still Raining, Still Dreamingなど、最高傑作の名にふさわしい楽曲が続きます。

一番の名曲は、サードストーンフロム~のようなジャズ感覚たっぷりで、サイケでアバンギャルドな名曲Moon, Turn the Tides...Gently Gently Awayです。印象的なメロディーが非凡なジミの才能を物語っています。

ジミの為に設計されたレコーディングスタジオElectric Ladyland。今や聖地です。
このアルバムを聴かずしてロックは語れません。

Voodoo Chile

All Along the Watchtower

Crosstown Traffic

Burning of the Midnight Lamp

[20060422]

人は自分自身の為に一生懸命頑張って、人よりも優れていたいと欲するものである。
家族では喧嘩もするが、よその家と張り合うときは一致団結するものである。
学校でも嫌いなやつがいるかもしれないが、他の学校と試合があれば、一致団結して応援するものである。
県の代表が甲子園にいけば、県民として応援するものである。
国の代表がオリンピックにいけば、愛国心がない奴でも応援するものである。
それが戦争ならどうなるか。どこかに閉まってあった国民意識が他国の人間を殺傷出来るのである。

それでは、地球外から攻撃されたらどうなるか。地球人として団結するのである。
こう考えると、最後には宇宙全体での団結心が芽生えるのである。
しかし、現在、地球外からの攻撃はない。その為、地球内での利害関係での争いがどこかでおきている。

歴史上、一度も地球全体でまとまった事がない未熟な主義主張は、一部の人しか救えない。
そこで私は考えるのである。世界国家が生まれる可能性がいくつかあった。アレキサンダーやナポレオンは範囲が狭かったが、ジンギスカンが後100年生きていたなら、世界は一つにまとまっていたに違いないと。

ジンギスカンの侵略は封建的な社会に基づいていましたが、各地の風俗や宗教などには寛容でした。奴隷の習性もあったようですが、アフリカを侵略していたなら、黒人を奴隷にはしていなかったのではないか。アメリカを発見はしても、黒人を連れて行かなかったであろうと。そうすると、ジャズやロックは生まれなかったかもしれないという結果になりますが、おなじような文化は生まれていたかもしれません。

封建社会でも、一度世界国家としてのシステムを覚えてしまえば、その後、民主主義体勢となった時、現在のような自国のみの安泰を望むような幼稚な社会は作らないはずです。全体で豊かになった方が、結果として得である事が理解できているからです。それが分からない現在の幼稚な指導者のもとでは、平和とは絵空事でしかないのです。

そんな思いから、ジンギスカンを惜しみ、侵略された都サマルカンドを名乗っている私であります。歌詞のない私の音楽には、そんな内容の歌詞が隠されております。言葉にしない方が重みがあると思っておりますが、こうして説明しないと伝わらない部分もありますので、ブログが助けとなる訳です。なんと便利なシステムでしょう。

[20060420]

Axis Bold As Love Axis Bold As Love
Jimi Hendrix (1993/10/14)
Mercury
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クリームを手本としていたジミヘンは、このセカンドアルバムをカラフルクリームに似せてサイケ感覚たっぷりのジャケットを起用します。内容はサイケというよりアートロックと言った方がいいかもしれません。

1. EXP
2. Up from the Skies
3. Spanish Castle Magic
4. Wait Until Tomorrow
5. Ain't No Telling
6. Little Wing
7. If 6 Was 9
8. You Got Me Floatin'
9. Castles Made of Sand
10. She's So Fine
11. One Rainy Wish
12. Little Miss Lover
13. Bold as Love

UFOのような効果音ギターが炸裂するオープニングのEXPからして、自分はエイリアンであるかのような御振る舞いであります。アップ・フロム・ザ・スカイズ、ウェイト・アンティル・トゥモロウ、ユー・ガット・ミー・フローティンなどでのファンキーなギターは軽快で独特のものです。名曲リトル・ウイングはバラードでのアルペジオなのに、例のハネたピッキングになっているところがミソです。本人はニューオリンズのアクセントをつけているつもりでしょうが、別のものになっています。

ジミヘンが最初にやったというものはほとんどなく、誰かがやった事の真似が多いのですが、なぜか自分のものにしてしまうバイタリティーがあるのです。ギターを壊すのもピートタウンゼントが最初ですし、フィードバックもそうです。モンタレーでザフーとかぶらないように、ギターに火を放ったのはオリジナルかもしれません。

当時のクラプトンのトレードマークはワウワウペダルを使ったプレイだったのですが、ジミはおkのアルバムでワウワウを多用して自分のものにしています。クラプトンは大変お怒りだったと聴いております。フェイザーも多用しておりますが、この時代はまだフランジャーがなかったのです。

イフ・シックス・ワズ・ナインのイントロをパクってスペーストラッキンを創ったとリッチーブラックモアは自供しておりますが、一聴しただけですぐ分かります。

キャッスルズ・メイド・オブ・サンド、シーズ・ソー・ファイン、ワン・レイニー・ウィッシュ、ボールド・アズ・ラヴのように美しい楽曲があるのも特徴です。エレクトリックもいいですが、このアルバムの方が、私は大好きかもしれません。名作なのであります。

Little Wing

[20060420]

Are You Experienced? Are You Experienced?
Jimi Hendrix Experience (1997/04/22)
MCA
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Are You Experienced? Are You Experienced?
Jimi Hendrix Experience (1997/04/28)
Mca
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三大ギタリストに、ジミヘンドリックスを入れて四大ギタリストといたします。

60年代後半、フラワームーブメントやサマーオフラブのまっただ中、インディアンの血を引くアメリカ人がイギリスでデビューします。当時のスーパースターはクラプトンであり、クリームでした。そのクリームの形態を真似て、スリーピースのエクスペリエンスを率いてロンドンより世に出ます。本来は右利きなのですが、ただ目立ちたいという理由だけで、左利きスタイルでギターを弾いております。

1. Purple Haze
2. Manic Depression
3. Hey Joe
4. Love or Confusion
5. May This Be Love
6. I Don't Live Today
7. Wind Cries Mary
8. Fire
9. Third Stone from the Sun
10. Foxey Lady
11. Are You Experienced?
12. Stone Free
13. 51st Anniversary
14. Highway Chile
15. Can You See Me
16. Remember
17. Red House

その歌い方は、ボブディランを真似しておりますが、ジミのオリジナルな印象を与えます。ギタープレイの特徴は、マホガニーラッシュのフランクマリノ、ロビントロワー、スコーピオンズのウルリッヒロートが模倣しております。特にマホガニーラッシュの曲はジミのオリジナルといっても信じてしまうほどです。

簡単に言うと、ピッキングに特徴があります。ジャーンと弾ききってしまうのではなく、はじくようにピッキングするのです。その為、独特のハネた感じにあり、ファンキーなプレイとなるのです。このファーストではCan You See Meなどで分かるでしょう。この感じが出せたら、ジミっぽいプレイが出来ます。

このファーストはCDになってからジャケットは違うし、ボーナストラックも入っております。シングルだけだった代表曲、Purple HazeやHey Joeがはいっているので、お得ですが、オリジナルとしてはどうでしょうか。Are You Experienced?ではテープの逆回転サウンドでリズムを構築したサイケな雰囲気を出しておりますが、このアルバムの本来のハイライトはFoxey Ladyでした。ブルースナンバーのRed Houseも人気があります。

ジャズロック的なThird Stone from the Sunは名曲で、ジャコパストリアスは決まってライブで演奏していました。ジミヘンに影響されてジャズロックを始動したマイルスデイビスは、ジミヘンとの共演を希望しておりましたが、ジミの死によって、その夢は断たれてしまいます。しかし、共演していたならば、こんな曲を演奏していたのではないでしょうか。そんな曲が既にこのファーストに入っているということ自体が、信じられないくらい、ジミの天才ぶりが感じられます。

ジェベックと同じく、ギターの可能性に挑戦し続けたジミの作品は全てロックにはなくてはならない宝物として残されております。これはその最初の鼓動なのです。

Can You See Me

Foxey Lady

Red House

Are You Experienced

Purple Haze

Hey Joe

[20060420]

少し古い情報になりますが、インテルマックになってから、はたして、マックでウィンドウズは動くのか、という問題が注目されておりました。

サードパーティー製のソフトでは、マックとウィンドウズを同時に起動できるソフトが登場しましたが、動作が遅いようです。しかし、Apple自身からウィンドウズを起動できるソフトが発表されました。Boot Campです。これは、現在Appleからダウンロードして利用できますが、ゆくゆくは次期OSに標準装備されるそうです。

こちらは動作は軽いようですが、別々に起動するタイプのようです。ウィンドウズ側をFATにしていれば、マックとファイル共有できるようですが、まだ使っていないので、何とも言えません。私は音楽制作にはウィンドウズは必要としておりません。ウィンドウズをインストールする利点はGyaoを見れることでしょう。現在MACでは試聴出来ません。この時代にウィンドウズにしか対応していない規格で映像配信するとは、思考を疑ってしまいます。

しかし、そんなお遊びでMACを利用しているわけではないので、どうでもいいですが、なんか腹が立ちます。このBoot Campの存在は、ウィンドウズユーザーにとって朗報なのではないでしょうか。マックとウィンドウズを同じ土俵で操作していただければ、いかにMACの操作性が優れているか確認していただけるでしょう。デザイン製も優れていますし、既にVISTAよりも優れていることを実感して欲しいと思います。

私は仕事でウィンドウズを利用しておりますが、扱いにくい事、この上ないです。なんであんなOSが世界標準になっているのか理解に苦しみます。もっとMACに儲けさせて、MACの価格が安くなるように、みんなでMACユーザーになりましょう。

[20060419]

20世紀になって、現代音楽というカテゴリーが生まれます。何が現代かというと、一つの特徴として、西洋音楽一辺倒だったのが、ジャズという形式も意識し出したことです。もう一つが、音楽理論ではなく、音響が見直された事です。電気による楽器の普及も関係してきます。

スティーヴ・ライヒ、シュトックハウゼン、ジョン・ケージ、フィリップ・グラス、ピエール・アンリなどが有名です。彼らは何をやったかと言うと、一つの音を時間をずらしながらいくつも合奏させていくことで、フェイジングサウンドを創ってみたり、バイオリニストをヘイコプターに乗せて演奏させ、ヘリコプターの音ごとサラウンドに配置されたスピーカーから聴かせて行くといった。実験的なことを繰り返して行くのです。

その恩恵が、現在我々が普通につかっているエフェクターのアイデアとなっているのです。フェイザーやフランジャーといったものは彼らの実験を機械的にやっている機械なのです。

そして、シンセサイザーが登場して、ますます加速して行く現代音楽は、今音楽を担っている我々若手が引き継いでいるのです。テクノのようなミニマリズムも彼らが始めた事です。サンプリングなんてモノは、その最も足る産物でしょう。

21世紀になった現在、我々に出来る音楽とは何であるのか、再び良く考慮して音楽を創って行きたいと思う今日この頃です。

[20060418]

Jeff Jeff
Jeff Beck (2003/08/05)
Epic
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これまでの延長線上にあるブレイクビーツものですが、プロデューサーが違うせいか、3作品とも強調するべきところが違います。前作が一番低音を響かせていて完成度も高かったです。

1. So What
2. Plan B
3. Pork-U-Pine
4. Seasons
5. Trouble Man
6. Grease Monkey
7. Hot Rod Honeymoon
8. Line Dancing With Monkeys
9. JB's Blues
10. Pay Me No Mind
11. My Thing
12. Bulgaria
13. Why Lord Oh Why?

この作品は全体的にはヘビーな印象がありますが、ドラムの音は中低音にイコライジングされており、低音のブンブンする感じが損なわれております。いわゆるブレークビーツのデジタル特有の平坦な感じで仕上がっています。前作のデジタルでも立体的な完成度は無視された仕上がりです。

それでも攻撃的であり、ロック的でもあります。これまでの民族的なサウンドは薄れております。その為、閉鎖的な印象さえあります。やはりプロデューサーのセンスによって、仕上がりは違ってくるのです。

しかし、悪い作品ではありません。ちょっと歪ませ過ぎなだけです。その為、音の輪郭がぼやけています。ブレークビーツの悪い面が出てしまったような感じです。次回作でそれに気がついてくれていればいいのですが、次回作では、もっと先んじた作品を期待します。この手法も、もう古いので。いつまでも私のギターヒーローでいてください。御師匠様。


[20060417]

You Had It Coming You Had It Coming
Jeff Beck (2001/02/06)
Epic
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前作の延長線上にありますが、前作よりも、ドラムンベースとしての機能の一部としてギターが存在しているところが、クリエーターとしてのジェフベックの感性が光ます。

1. Earthquake
2. Roy's Toy
3. Dirty Mind
4. Rollin' & Tumblin'
5. Nadia
6. Loose Cannon
7. Rosebud
8. Left Hook
9. Blackbird
10. Suspension

オープニングのEarthquakeから、フィルターがかかったギターのエフェクトが徐々にフィルターが薄れて行く流れは、DTM処理のもっともたる処理方法であります。プラグインエフェクターなのかもしれませんが、よりジェフベックのギターをギターらしからざる音色に仕立て上げます。

ブルースのスタンダードRollin' & Tumblin'をこのアレンジでやるのはベックくらいのもんでしょう。ベックよりも先んじていたゲイリームーアでも、ここまでの徹底ぶりは真似出来ないでしょう。Nadiaはインドの曲らしいですが、ジェフベックのギターにはしっくり来ます。Loose Cannonも民族音楽的で、クォーターチョーキングが多用されています。

前作はギターを乗っけてみましたという感じでしたが、このアルバムでは、しっかり楽曲の一部としてのギターが機能します。プロデューシング徹底しています。

しかし、前作もそうですが、ジェフベックのギターは、どんどん民族楽器化して行っています。私の損曲をヨロズで紹介していますが、これもちょうど民族音楽化しておりますので、このブログ内容とシンクロしております。よかったら、私の曲も聴いて下さい。

いろんな意味で,このアルバムは完成度が高いです。ギターも思いっきり切り刻まれもしていますが、より進化したジェフベックのギターを効果的に活かしています。

Rollin' and Tumblin'

[20060416]

Who Else! Who Else!
Jeff Beck (1999/03/16)
Sony/Epic
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オリジナルアルバムとしては、久々に発表された作品です。ブレークビーツなどのDTM環境によるアレンジをバックにジェフベックのギターが炸裂するという図式は、前にも書いたように、予想されておりましたので、別に驚く事ではありませんでした。

1. What Mama Said
2. Psycho Sam
3. Brush with the Blues
4. Blast from the East
5. Space for the Papa
6. Angel (Footsteps)
7. THX138
8. Hip-Notica
9. Even Odds
10. Declan
11. Another Place

しかし、意外だったのは、ジャケットに映し出されているジェフベックが、年よりも若く映っている事です。ギタープレイについては、結構実験的なことをやっており、機械的でもあり、民族音楽的なフレーズもあります。

ジェフベックは常々ギターの音とは聴こえないような音をだしたいと言う願望をもっており、普通の人が弾いてはだせないような音が結構あります。シンセギターがフューチャーされておりますが、これは世紀の天才女性ギタリストJennifer Battenが担当しております。

CDを聴いただけでは,その凄さは分かりずらいです。ジェフベックが弾いていると思ってしまうからです。しかし、このメンバーで来日した模様をTVで見ましたが、恐れ入りました。いわゆるキーボードのシンセは用意されておらず、ギターシンセだけでシンセパートを弾きこなしていたのです。キーボードで和音を弾くと、全音同時に弾きますので、ギターでは、フィンガーピッキングで同時発音させます。そして、ブルーウィンドでのシーケンスパターンをライトハンド奏法でいとも簡単に弾いておりました。テクニック的にいえば、ジェフベック以上です。現在のクリムゾンメンバーも絶賛しているこの女性天才ギタリストJennifer Battenは、マイケルジャクソンのツアーメンバーとしてギターを弾いており、いわゆるバンへイレンギターソロを担当する訳です。ある日、彼女がジェフベックにデモテープを聴かせるチャンスがあり、今回からお呼びがかかったという訳です。

去年の来日公演でも、私のお目当てはJennifer Battenだったのですが、メンバーには参加しておらず、意表をついて、アンコールのゴーイングダウンで登場してきた時の感動は忘れられません。

曲の内容は、ギターショップ並みにいい曲がありますし、ブレークビーツも決して違和感はありません。新生ジェフベックの出だしとしては申し分ないでしょう。

What Mama Said

A Blast From the east

Declan

[20060415]

Crazy Legs Crazy Legs
Jeff Beck (1993/06/01)
Sony Music
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ジーンビンセント&ザ ブルーキャップスのギタリスト、クリフギャラップへのジェフベックからのトリビュートアルバムです。

これも番外編となりますが、ジェフベックの最初のアイドル、ジーンビンセント&ザ ブルーキャップスへのオマージュとなっております。

ザビッグタウンプレイボーイズをバックにロカビリーギターに徹しています。いつものジェフベックの手癖はあまり出てきません。しっかりとクリフギャラップ二なりきっております。ギターもグレッチで太めの弦を張っていると思われます。

1. Race With the Devil
2. Cruisin'
3. Crazy Legs
4. Double Talkin' Baby
5. Woman Love
6. Lotta Lovin'
7. Catman
8. Pink Thunderbird
9. Baby Blue
10. You Better Believe
11. Who Slapped John?
12. Say Mama
13. Red Blue Jeans and a Pony Tail
14. Five Feet of Lovin'
15. B-I-Bickey-Bi, Bo-Bo-Go
16. Blues Stay Away from Me
17. Pretty Pretty Baby
18. Hold Me, Hug Me, Rock Me


これ以前にもハニードリッパーズでロバートプラントとオールディーズしておりましたが、これはもっと忠実な幹事です。アンプは不明ですが、その時代的なセッティングのようです。

ジェフズブギーをコピーしまくっていた私ですので、この手のアルバムを出してきたジェフベックは大いに受け入れられました。ロバートプラントの義理の息子となったブライアンセッツァーがビッグバンドで今もロカビリーしております。この手のサウンドはやはりすたれないのでしょね。

たまにはこんなジェフベックも御楽しみ下さい。

[20060414]

Frankie's House Frankie's House
Jeff Beck、Jed Leiber 他 (1993/01/12)
Sony
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ジェフベックとキーボード奏者ジェドリーバーによるサウンドトラックになります。

サウンドトラックなので、アルバムとしての完成度は低いかもしれませんが、ギターの可能性をより追求したサウンドが聴けます。しかし、ちょっとリバーブかけ過ぎかもしれません。

1. Jungle
2. Requiem for the Bao-Chi
3. Hi-Heel Sneakers
4. Thailand
5. Love and Death
6. Cathouse
7. In the Dark
8. Sniper Patrol
9. Peace Island
10. White Mice
11. Tunnel Rat
12. Vihn's Funeral
13. Apocalypse
14. Innocent Victim
15. Jungle Reprise

ギター以外はジェドリーバーが全てシンセやサンプラーで創っているようです。その為、ジェフベックらしからぬ面も多々ありますが、ストラトかテレキャスのナチュラルな音色もあり、いろいろ試しているのが分かります。

この時代になると、世の中には速弾きヘビメタギター野郎がたくさん出現しております。しかし、なぜそのようなギタリストには見向きもしないで、ジェフベックに魅了されるのでしょうか。私なりの回答としては、人は本来民族音楽に魅力を感じるものだと思うからです。クラシック音楽での形成された音楽理論では、半音もあわせて、1オクターブには12の音階しか存在しませんが、実際には、半音と半音の間の音程というものも存在しているのです。つまり、微分音譜といいますか、クォーターの音程です。これが民族音楽ではしっかりと理論上も存在しております。

そういう音程も取り入れた音楽がサイケデリックだったのですが、サイケデリックを自ら作り出していたジェフベックの演奏には常にその感覚が宿っているのです。バイオリンなどでは出せる音ですが、ギターではチョーキングで出せます。しかし、クォーターを意識していないと出せるものではありません。ピアノなどでは出せません。ですからクラシック音楽では無視されてきた訳です。

そういう西洋音楽理論上のスケールを早く正確に弾けるだけの最近のギタリストは聴いていてつまらないのです。しかし、ジェフベックにはそういう感覚がみについていますので、聴いていて魅力を感じるのです。ヒンズー教信者のジョンマクラフリンもその辺を追求しているギタリストです。

番外編的なアルバムですが、そんなジェフベックのギターを楽しめるアルバムではあります。

[20060413]

Jeff Beck's Guitar Shop Jeff Beck's Guitar Shop
Jeff Beck with Terry Bozzio & Tony Hymas (1989/09/12)
Sony/Epic
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前作から少しブランクがあってからリリースされた作品です。エイドリアンブリューと同じ時期にフランクザッパに見いだされた天才ドラマーテリー・ボジオとキーボード奏者トニー・ハイマスとのトリオ編成の作品です。

1. Guitar Shop
2. Savoy
3. Behind the Veil
4. Big Block
5. Where Were You
6. Stand on It
7. Day in the House
8. Two Rivers
9. Sling Shot

テリーボジオは片手で巧いドラマー一人分の働きをしますから、両手両足を使うと凄い事になります。しかし、このアルバムではゲートリバーブを聴かせた比較的ソリッドなプレイに徹していますので、それほど凄いプレイは聴かれません。

ベーシストがいませんが、キーボードのトニーハイマスがおそらくシンセでベースパートを弾いています。シンセ音も80年代的なサウンドが目立ちます。

しかし、ジェフベックのギターはこれまで以上に素晴らしいです。一曲目のGuitar Shopから、例のアームを持った状態でのフィンガーピッキングサウンドの構成が素晴らしいです。音色も一つ一つの音に魂がこもっております。そうなんです。ジェフベックは一音入魂なのです。一つ一つの音に魂を込めたフレーズの連なりがジェフベックのプレイなのです。ビブラート一つかけるのに徹底した音作りを準備しております。

既にここでは、現在につながるギターサウンドが完成されております。ギターインストアルバムですが、これまで以上にロックしておりますし、繊細でもあります。

アルバム全体の印象はというと、トーマスドルビーをもっとロック寄りにしたサウンド上で、ジェフベックが信じられないようなギター万華鏡を輝かせている。と表現しておきます。

アレンジこそ違え、ジェフベックのプレイはこの頃から、現在まで一貫しているように思えます。楽曲としては美しい曲が多く、80年代臭さがなければ音楽的にも素晴らしい作品になっていたでしょう。現在に至る転換期となったマイルストーン的な作品です。

[20060413]

Flash Flash
Jeff Beck (1990/10/25)
Sony Japan
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80年代はゲートリバーブをかけたドラムサウンドが充満しておりました。それまで、ジョンボーナム以外はショボイ音のドラムが多かったので、リズムがしっかりしてきていました。Discoの流行以来、踊れる音楽が売れるようになりましたので、ジャストのリズムというものが重要視されていました。そんな流行のサウンドに乗せてギターを弾くジェフベックというのは容易に想像出来ました。ジェフベックは結構流行もの好きなのです。

私の師匠ですから、その辺はお見通しです。最近のブレークビートの導入も想定内です。師匠のやることはお見通しです。でもそれ以上のものを提供してくれるからジェフベックは素晴らしいのです。

1. Ambitious
2. Gets Us All in the End
3. Escape
4. People Get Ready
5. Stop, Look and Listen
6. Get Workin'
7. Ecstasy
8. Night After Night
9. You Know, We Know
10. Nighthawks
11. Back on the Streets

当時の流行の音として、シックのナイルロジャースを起用したりしておりますが、曲によってプロデューサーが変わりますので、結果トータル感の無いアルバムとなりました。
FLASHとはジェフベックの若い頃のあだ名です。素早いとか、煌めきとか、そんなイメージからつけられていました。クラプトンがヤードバーズ時代のあだ名slow handをアルバムタイトルにしたので、それに対抗したのでしょう。クラプトンとは別の道を歩んでいるようで、結構意識しているようです。

このアルバムの話題としては、ジェフベックグループにいたロッドスチュアートとの才競演でしょう。スタックス系のカバーPeople Get Readyは有名でしょう。この頃からフィンガーピッキングを多用するようになります。この効果としては、指紋と弦の摩擦によりどくとくの音色になる事です。はっきりと聴かないと聴き取れませんが、それを強調する為にファズを使います。そして、アームを握ったままピッキング出来ますので。一音ずつに不安定なビブラートをかけられます。もうそうなるとジェフベックにしか出せない音となります。エフェクターがデジタル化してきて、ギター音の既成化が進んでいる中、ベックだけがオリジナリティーを追求している姿には涙が出ます。ギタリストとはこうあるべきなのです。

歌ものが多いし、ヘビーなアレンジの曲もあり、これまでのフュージョン路線からは外れておりますが、過去2枚のアルバムづつに変化していったいきさつをしっていれば、このようなことはベックの常識として受け止めなければなりません。それがファンというものです。アルバムとしては良質ではありませんが、曲は悪くありませんので、充分楽しめる作品です。

Ambitious

People Get Ready

[20060411]

There and Back There and Back
Jeff Beck (1990/10/25)
Sony
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全2作はフュージュンとして存在しておりました。このアルバムも同じようにギターインストなのですが、時期的にフュージョン一般が形骸化し始めていた時期でもあり、ジャズ色が薄くなり、よりロック的なアプローチへと変貌しております。

1. Star Cycle
2. Too Much to Lose
3. You Never Know
4. Pump
5. Becko
6. Golden Road
7. Space Boogie
8. Final Peace

ヤンハマーのシンセによる展開もロック色が強く、フージョンとは又違う方向へと向かって行くジェフベックが伺えます。このアルバムの聞き物はドラムのサイモンフィリップです。ジュダスプリーストやマイケルシェンカー、ゲイリームーアなどとセッションしていた新進気鋭のスーパードラマーです。個人的にはゲイリームーアのファーストソロ、バックオンザストリートでのプレイが一番好きです。これは凄まじいプレイの応酬となっております。ミックジャガーの初来日コンサートでもバックでドラムを叩いておりました。テレビでのプレイを見ましたが、まだあどけない青年の面持ちでしたので、ビックリしました、もっとごつい人を想像していたので。

さすがにジェフベックはドラム選びが巧いです。Star Cycle、El Becko,Space Boogieなど、良く計算されており、ロックよりな分、分かり易くなっております。その為、このアルバムからベックの人気も上がってきます。私的には前2作の方が好みですが、新しい自分の居場所を求めて行くジェフベックの姿勢には賞賛いたします。ギターアルバムとしての理解がここでされ始めたアルバムだと認識しております。

そんな状況でも歌いまくるジェフベックのギタープレイを堪能下さい。

[20060410]

Jeff Beck With the Jan Hammer Group Live Jeff Beck With the Jan Hammer Group Live
Jeff Beck With the Jan Hammer Group (1991/09/03)
Sony
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Jeff Beck With the Jan Hammer Groupとして出されたライブアルバムですが、実際はヤンハマーグループのライブにジェフベックが飛び入り参加した部分の音源のようです。しかしなぜか、ジェフベックのアルバムとして出されております。世界的には初の公認ライブアルバムですので、さすがに内容は迫力満点です。

1. Freeway Jam
2. Earth (Still Our Only Home)
3. She's a Woman
4. Full Moon Boogie
5. Darkness/Earth in Search of a Sun
6. Scatterbrain
7. Blue Wind

Freeway Jamではギターで車のクラクションやブレーキの音を模してみたりしてお遊びもあります。まだエイドリアンブリューが世に出る前ですので、ここでも先駆けとなっております。She's a Womanではトーキングモジュレーターを大々的にフューチャーしており、do you feel alrightと客を煽ります。この手法は後のピーターフランプトンカムズアライブでの掛け合いの方が有名になります。他にエアロスミスのベックおたくジョーペリーがスィートエモーションでも使っております。

ScatterbrainやBlue Windでの白熱するプレイも素晴らしいものがあります。しかし、私は、これらベックの曲よりも、ヤンハマーグループの曲がこのアルバムのキモだと思います。なかなか手に入らないヤンハマーの曲が聴けるのです。特にFull Moon Boogieが好きです。ここでのベックのプレイはカッチョイイです。Earth (Still Our Only Home)やDarkness/Earth in Search of a Sunなどではシンセによる独特の雰囲気があり、当時のやんハマーのアルバムは素晴らしいことを証明しています。その後軟弱なポップアルバムを出して行くヤンハマーですが、マイアミバイスのサントラで一般には有名になって行きます。

オリジナルアルバムとして聴いても価値があるほど素晴らしいアルバムです。私個人としては、一番気に入っているアルバムかもしれません。いや、やっぱりブローバイブローかもしれません。

Freeway Jam
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