サードアルバムですが、ティラノサウルスレックスとしては最後のアルバムです。
これまでのギターとパーカッションだけのサイケフォークとは違い、他の楽器や効果音、テープの逆回転など、スタジオワークによるサイケな仕掛けが功名で、ティラノサウルスレックスの中では最高傑作です。
1. Chariots of Silk
2. 'Pon a Hill
3. Seal of Seasons
4. Throat of Winter
5. Cat Black (The Wizard's Hat)
6. Stones for Avalon
7. She Was Born to Be My Unicorn
8. Like a White Star, Tangled and Far, Tulip That's What You Are
9. Warlord of the Royal Crocodiles
10. Evenings of Damask
11. Sea Beasts
12. Iscariot
13. Nijinsky Hind
14. Pilgrim's Tale
15. Misty Coast of Albany
16. Romany Soup
相棒のスティーブトゥックがドラッグ依存になり、ついにはマークボランの彼女から追放される事となります。それも運命なのかもしれませんが、ほどなくスティーブトゥックは世を去ってしまいます。
しかし、この作品の内容は素晴らしい作品に仕上がります。マークの創る曲はほどよい哀愁とユーモアがあり、歌詞も独特の世界を創り上げております。ドラムがない分軽くて隙間のある作りですが、その分圧迫感のないサイケミュージックとしては、他のアーティストの作品よりも優秀でサイケの名盤として紹介してもおかしくない内容です。
残念ながら、この路線はここまでで、華やかなグラムロック前夜としての位置づけになります。この後、マークボランは運命のレスポールを手にする事となります。