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[20060531]

Killer Killer
Alice Cooper (1990/10/25)
Warner Bros.

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School's Out School's Out
Alice Cooper (1990/10/25)
Warner Bros.
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Billion Dollar Babies Billion Dollar Babies
Alice Cooper (1990/10/25)
Warner Bros.
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Welcome to My Nightmare Welcome to My Nightmare
Alice Cooper (2002/03/19)
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Dada Dada
Alice Cooper (1999/06/14)
Esp
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イギリスを中心にブームを巻き起こしたグラムロックムーブメントでしたが、アメリカではそれほど流行りませんでした。しかし、アメリカでも、このアリスクーパーはグラムロックのスターとして扱われました。

元々は演劇性のあるステージを展開する為に曲が作られ、そしてケバケバしいメーキャップと独特の衣装でステージ展開していたアリスクーパーでしたが、グラムロックのファッションに通じるものがあり、グラムロックのスターとして売り出されたため、グラムロックのアメリカ代表となりました。

デビッドボウイも演劇性のあるステージを展開しておりましたので、同類とされたのでしょう。音楽的にはハードロックで、プログレ的なエッセンスもあり、ドラマティックなステージを考えての作曲となっております。ベスト盤で馴染むのもいいですが、代表作Killer、School's Out、Billion Dollar Babiesというアルバムは押さえておきたいものです。プロデューサーのボブエズリンの采配も光るWelcome to My Nightmare、Dadaもお勧めです。

数多くのアルバムを発表しておりますが、イギリスのグラムロックを思い描いて聴くと全く別ものなので、戸惑うかもしれませんが、別物だという認識があれば、アメリカンハードロックが好きな方にはお勧めです。

アルバムDadaではフェアーライトが使われ、ダダイズムをテクノ的なハードロックという、面白い試みがされております。代表曲はI'm Eighteen、School's Out、Billion Dollar Babiesなどですが、アルバムとして楽しめますので、ベスト盤じゃない方がいいかもしれません。

ボウイ同様、ロックと演劇を結びつけた先駆者ということで、時代を築いたアーティストとして評価されるべき変態クーパー様です。

Killer

School's Out

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[20060530]

Funny How Sweet Co-Co Can Be Funny How Sweet Co-Co Can Be
Sweet (2005/01/17)
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Desolation Boulevard Desolation Boulevard
Sweet (1999/05/03)
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Give Us a Wink Give Us a Wink
Sweet (2000/05/30)
Msi
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Off the Record Off the Record
Sweet (2005/01/17)
Bmg
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The Best of Sweet The Best of Sweet
Sweet (1993/05/04)
Capitol
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ロングヘアーにロングブーツ、正にグラムロックそのもののイメージを貫き通したスィートです。バブルガムロックでポップでカッコイイ曲が多いです。金太郎飴みたいにどこを切ってもスィートサウンドが飛び出してくるので、どのアルバムもはずれがありません。強いて言えば、代表曲が多いGive Us a Winkがお勧めですが、このバンドもヒット曲が多いので、ベスト盤がお勧めかもしれません。

そのファッションはキッスのコスチュームの元になっており、クィーンもデビュー当時はスィートのようなファッションをしておりました。フェイズサウンドなんかの使い方も影響があるようです。

ヒット曲はBallroom Blitzを初め、Teenage Rampage、Fox on the Run、Action、Love Is Like Oxygenなど数知れず、Actionで思い出すのは、日本にActionというバンドがいた事です。キッスのようなカッコをして、マイクロフォンをさすりながら歌う仕草が印象的でした。現在、音源があるのかどうかわかりませんが。

Love Is Like Oxygenはアメリカンバンドのようなポップな曲ですが良く出来ております。しかし、メンバーを見て頂けると分かりますが、決してルックスはよくありません。失礼な言い方をすると、ゴリラ顔の人がいます。でも女の子にキャーキャー言われておりました。時のアイドル、ベイシティーローラーズにもゴリラ顔の人がいましたが、それでもキャーキャー言われておりました。イギリスの女性って結構ゴリラ顔が好きなのでしょうか。

しかし、私はグラムロックバンドの中では、このスィートが一番好きです。どのアルバムも御勧め出来ます。しかし、廃盤になっているのもあるようで、検索できませんでした。
やはりベスト盤が無難かもしれません。

Ballroom Blitz
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[20060530]

Beginnings Beginnings
Slade (1999/06/28)
Polydor
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Slayed? Slayed?
Slade (2000/05/30)
Msi
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Sladest Sladest
Slade (1998/06/30)
PolyGram
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Feel The Noize: Greatest Hits (UK) Feel The Noize: Greatest Hits (UK)
Slade (1997/01/20)
Polydor
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元々ハードロックバンドとして存在していたスレイドですが、グラムロックブームに乗って化粧したり、ロングヘアーにロングブーツファッションだったり、タータンチェックのズボンでケルト的なイメージもありますが、グラムロックバンドとして認識されております。

テクニックのあるバンドはハードロックやプログレとして扱われますが、そうでないバンドはグラムロックとして扱われていた時代でした。落ちこぼれのような扱いですが、それが溜まりに溜まって、パンクロックとして爆発していく事になります。

結構ヒット曲のあるスレイドですが、アルバムとしてはいくつかお勧めはあるのですが、ヒット曲を網羅出来るベスト盤がいいのではないでしょうか。Coz I Luv You、Mama Weer All Crazee Nowなど地道なヒットを出しておりましたが、Cum on Feel the Noizeで大ブレイクしていきます。しかし、グラムロックとしてはルックスがいまいちでしたので、世界的な認知度は低いです。しかし、後のキッスやジェネレーションXのビリーアイドルなどにはもろに影響を与えております。最近ではオアシスがカバーしていたりします。男受けしていたバンドでしょう。

Skweeze Me, Pleeze Me、My Friend Stan、Everydayなどの秀作もあり、80年代にもMy Oh MyやRun Runawayをヒットさせておりました。ポップで解り易いハードロックということで、どの曲もはずれはありません。ベストで入ってからいろいろアルバムを揃えるのもいいかもしれません。しかし、この英国的な感じは間違いなくグラムロックを代表するバンドの一つだと思います。

Come on feel the Noise

Mama Weer All Crazee Now

My Friend Stan

[20060528]

Avalon Avalon
Roxy Music (1999/04/12)
Virgin
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そしてロキシーミュージックは独自の美学の境地へと至った。

ロキシーミュージック最後にして最高のアルバムです。アルバムを通して流れてくる音楽に、ただただ身を任せて寄せてくる快楽に敬意を払うしか無い。我足るを知る。これ以上のものは必要ではなく、これ以下のものも必要ではない。完全な音楽などないだろうが、このアルバムには完全ではないものが無い。

1. More Than This
2. Space Between
3. Avalon
4. India
5. While My Heart Is Still Beating
6. Main Thing
7. Take a Chance With Me
8. To Turn You On
9. True to Life
10. Tara

これ以上のアルバムは創れるはずも無く、ここで解散とした潔さもまた彼らの美学なのであろう。

ヒット曲More Than This、Avalonは勿論名曲でありますが、それ以外の曲も同じベクトルで存在しており、アルバムとしての完成度はピカ一であります。このアルバムに物足りなさを感じる人は初期の作品を聴けばいいわけで、それらの試行錯誤がこのアルバムまで行き着いた達成感はファンとしても大満足の作品になっております。

ラストのTaraまで、やはりロキシーに流れていたものはプログレである事が確認できますが、都会的でもあり、お伽噺のようでもある見事な大傑作アルバムであります。

この他に各メンバーのソロアルバムにも名作が多いですので、折りをみて紹介していきます。グラムロックは夢のごとし、一時の陶酔と熱狂でありましたが、ロックの存在意識の中にはなくてはならない要素であります。グラムロックの夢物語はまだまだ続きます。

More Than This

Avalon

THE MAIN THING

[20060528]

Rough Diamonds Rough Diamonds
Bad Company (1990/10/25)
Atlantic / Wea
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バッドカンパニーのラストアルバムRough Diamondsを購入したので紹介します。
これまでのバドカンのアルバム同様質の高いハードロックが記録されております。

1. Electricland
2. Untie the Knot
3. Nuthin' on the TV
4. Painted Face
5. Kick Down
6. Ballad of the Band
7. Cross Country Boy
8. Old Mexico
9. Downhill Ryder
10. Racetrack

Electriclandはテンションコードが使われており、大人のロックというイメージがありますが、渋さもありバドカンらしい作品です。全体的に新しい感覚のハードロックに挑戦していた事が読み取れます。この時代に登場したフォリナーはフリーからの影響を公表しておりましたが、そういった新興グループに負けないような気負いがあったのかもしれません。

このアルバムの後、なぜ解散に至ったのかは情報不足で分かりませんが、このアルバムのエネルギーは決して朽ち果てる前の輝きではなく、これからも君臨出来るパワーを感じます。
ともかく、ここまで駄作が一つも無かった事を確認出来ました。現在でも通用するハードロックアルバムです。是非一聴を。

[20060528]

Flesh + Blood Flesh + Blood
Roxy Music (2000/03/14)
Virgin
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80年代に入って、パンク、テクノ、ディスコを経たロックのあるべき姿を示した作品になっています。踊れるインテリジェンスミュージック。ただ能天気なアメリカの音楽とは違うイギリスのダンディズム。しかし、ロキシーが目指していた方向はアメリカでした。

1. In the Midnight Hour
2. Oh Yeah
3. Same Old Scene
4. Flesh and Blood
5. My Only Love
6. Over You
7. Eight Miles High
8. Rain, Rain, Rain
9. No Strange Delight
10. Running Wild

オープニングのIn the Midnight HourはウィルソンピケットのR&Bナンバーだし、Eight Miles Highはバーズのヒット曲です。Oh Yeah、Same Old Sceneもブリティッシュな雰囲気はありますが、アレンジがどこかアメリカしています。Over You、Running Wildなどの秀作もあり、ここでも洗練された、しかしロキシーでしかない音楽が存在しています。

この時代は今と違って、新しい方法論に飢えていた時代でした。ロキシーが示した新しいロックの形は、80年代のヒット曲のほとんどにその影を見つける事が出来ます。無駄な音を省いて、尚かつ立体的な音の構築。シンプルバットベスト。それが結実していくのがラストである次回作によって完成されていきます。しかし、この作品も愛すべき名作です。

Oh Yeah

Same Old Scene

Over You

[20060528]

バリー リンドン バリー リンドン
ライアン・オニール (2002/04/05)
ワーナー・ホーム・ビデオ
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スタンリーキューブリック監督がシャイニングの次に発表した作品です。キューブリックが亡くなってから特番で全作品を紹介したのを見るまでは、この作品の存在を知りませんでした。あまり話題にならなかったのではないかと記憶が定かではありません。

見た事が無い作品でしたので、DVDを探しましたが、VHSしか存在しておりませんでした。VHSでもいいから見たかったのでネットで注文しましたが、6ヶ月経っても入荷しません。別のサイトで検索していたら、最近DVD化されておりました。DVDを注文してやっと見る事が出来ました。

この作品以前の博士の異常な愛情、2001年宇宙の旅、時計仕掛けのオレンジ、シャイニングのような強烈な作品と比べると地味な内容なので話題にならなかったのだと想像出来ます。内容も小説を映画化した普通の物語です。

アイルランドの一青年が紆余曲折あって、軍隊に入隊して戦争を経験していくのですが、軍隊に嫌気がさしていたバリーはイングランド軍から脱走してブレーメンへ向かいます。しかし、そこで素性がバレ、同盟国プロイセン軍に入れられてします。嫌々やっておりましたが、指揮官の命を助けた為、優遇されていきます。そして,アイルランドから来たスパイ容疑のかかった人のもとに潜入して情報を聴き出す任務を授かります。しかし、同郷のものの味方となって、国外へ脱出していきます。二人はイカサマの賭博師として稼いでいきます。

純愛に生きたバリーでしたが、いつしか愛というものに冷めて、出世の為の略奪結婚をします。そして貴族の仲間入りをして、欲望を満たしていきます。結婚したレディーリンドンとの間に息子をもうけますが、連れ子の息子と折り合いが合いません。その後、次第にバリーの人生は不幸な結末へと向かうのですが、いたって良くある内容であります。では、この作品は何が凄いのか。

フルメタルジャケットやワイズアイドシャットなどでも使われていた、NASAが開発した好感度カメラが最初に使われた最初の作品になっております。これはロウソクの光でも綺麗に映し出す事が出来る優れもので、自然光だけで撮影ができるのです。その為、非常に美しい映像が楽しめます。

中世の絵画のような映像が次から次へと出てきます。カメラアングルもこだわり抜いた映像になっております。気をてらった作品ではない分、芸術作品としての完成度は生半可ものではありません。そしてクラシック音楽とケルト音楽による美しい英国の大自然を堪能出来ます。

では、キューブリックはこの作品で何を表現していたのか。内容は人間の強さや弱さ、儚さを表現しております。しかし、決して不正直な生き方をしていない出演者の演技は全て素晴らしいです。そんな人間性と美しき大自然。どんな欲望も淘汰されていくこの世の無常を私は感じました。(ホリエもんが言う諸行無常とは質が違う事をご理解いただきたい)

美しい芸術映画を鑑賞されたい人にとっては最高の作品と思います。キューブリック作品としては地味ですが、キューブリックらしさは全開と言える素晴らしい映画です。

Barry Lyndon

Barry Lyndon meets Lady Lyndon



2006-05-28(Sun) 16:07 映画 | トラックバック(1) | コメント(4) | 編集 |
[20060527]

Manifesto Manifesto
Roxy Music (2000/03/14)
Virgin
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一時解散しておりましたが、このアルバムから再始動します。新しく若手メンバーを加え、ディスコの流行により、踊れる音楽というアレンジがされております。しかし、そこはロキシーですので、一癖も二癖もあります。

1. Manifesto
2. Trash
3. Angel Eyes
4. Still Falls the Rain
5. Stronger Through the Years
6. Ain't That So
7. My Little Girl
8. Dance Away
9. Cry, Cry, Cry
10. Spin Me Round

Manifesto、Trash、Angel Eyes、Still Falls the Rainという流れが、新しいロキシーの音楽性を確認させてくれます。Dance Awayがヒットしましたが、パンク、ニューウェーブの時代でもあります。そこでロキシーが示したものは大人のロックでした。若造にはこんな音は出せないだろうという意思が感じられます。

音色的には80年代的な音が既に存在しております。80年代の音楽はここから始まったのかもしれません。79年の作品です。Cry, Cry, Cry、Spin Me Roundとダンディーというイメージを作り出すフェリーのチョイ悪オヤジ的な色気が感じられます。

Angel Eyes

Dance Away

Jealous Guy

[20060527]

Siren Siren
Roxy Music (2000/03/14)
Virgin
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ロックにおいてハードロックやプログレが古典やロマン派だとするならば、ロキシーやロウの頃のデヴィッドボウイは印象派や近代派と捉えられると思います。そして、その意思を継いだニューウェーブやテクノポップが未来派だったのではないでしょうか。
そんなロキシーの前期ラストアルバムです。この後一旦解散しますが、1979年には再結成されます。

1. Love Is the Drug
2. End of the Line
3. Sentimental Fool
4. Whirlwind
5. She Sells
6. Could It Happen to Me?
7. Both Ends Burning
8. Nightingale
9. Just Another High

前作カントリーライフとこのアルバムが前期ロキシーの最高傑作アルバムです。良い形で余分をそぎ落とした洗練されたポップロックになっています。ジャケットの女性は当時のフェリーの彼女ジェリー・ホールです。後にミックジャガー夫人となります。

大ヒット曲Love Is the Drug、アクも無く軽快なロックンロールとなっております。サックスの使い方が最高です。Sentimental Fool、Whirlwindそして大好きなShe Sellsなど秀作が続きます。NightingaleからJust Another Highへ至る頃には最高の高揚感があります。

このアルバムである程度完成されてしまったのかもしれませんが、解散後は各自ソロ活動でも良質の作品を創っていきます。ロキシーのお勧めとしては、やはりこのサイレンとカントリーライフの2枚から入っていって、禁断の初期作品を聴いていかれたほうがいいかと思います。この時代のライブがNHKのヤングミュージックショウでやっていましたが、フェリーのステージアクションは、それはそれは爬虫類のような動きで大変ショッキングなものでした。映像ではボウイよりフェリーが先だったので、衝撃的過ぎました。まだパンクも出てきていない時代のことです。

Love Is the Drug
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[20060526]

Country Life Country Life
Roxy Music (1989/10/20)
Virgin
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プログレやハードロックが次第に仰々しくなっていく中、演奏力が無い分、極端にデフォルネされ簡素化されたロックをお見舞いしてくれたロキシーですが、デビュー当時からあったアクや癖のようなものがいい意味でなくなり、すっきりとまとまった、個性はしっかりと継承しつつも聴き易い作品となりました。

1. Thrill of It All
2. Three and Nine
3. All I Want Is You
4. Out of the Blue
5. If It Takes All Night
6. Bitter Sweet
7. Triptych
8. Casanova
9. Really Good Time
10. Prairie Rose

前作までエンジニアだったジョンパンターがプロデュースした事がいい結果になったようです。廃れていくグラムロックブームを横目に、デビッドボウイとこのロキシーミュージックは独自の音楽性を確立していき、生き延びてゆくのです。

Thrill of It All、Out of the Blue、If It Takes All Night、Bitter Sweetなど名曲揃いです。特にCasanovaはブライアンフェリーにぴったりの曲です。イーノの代わりに入った後にUKに参加するエディジョブソンもいい仕事をしています。

強烈なイメージはなくなりましたが、より完成され、洗練された前期ロキシーの最高傑作アルバムです。食わず嫌いの方はこの辺から聴いてみてください。

Thrill of It All

Out of the Blue

If It Takes All Night

[20060525]

Stranded Stranded
Roxy Music (2000/03/14)
Virgin
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イーノが脱退して初めてのアルバムになります。プロデュースは前作同様クリストーマスで、エンジニアにジョンパンターという布陣です。イーノが脱退して初期の頃のアクの強さや癖が薄らいでおりますが、あの癖とアクはブライアンフェリーによるものでしたので、イーノが抜けた事によってフェリーの思いのままに出来る状態がいい結果を生んでいったのかもしれません。

1. Street Life
2. Just Like You
3. Amazona
4. Psalm
5. Serenade
6. Song for Europe
7. Mother of Pearl
8. Sunset

グラムロックブームも下火になり出した頃でしたが、独自のサウンドを追求していたロキシーにとっては関係ありませんでした。逆にこの頃からファッションだけではなく、音楽面も評価されるようになり、どんどん売れていくのです。

一曲目のStreet Lifeからしてカッコ良く、フェリー独特の癖のある歌い方の典型となるAmazonaも洒落ております。ヨーロッパの哀愁ある退廃性を美しく描く、Serenade、Song for Europe、Mother of Pearlという流れは感動的で名作たるに相応しい内容となっております。

スーツを身に纏ってもダンディーというより妖艶なフェリーですが、年齢を重ねていくほどにダンディーという呼ばせ方を定着させていきます。その始まりがここにあるのではないでしょうか。プログレ志向の強いアルバムでもあります。

Street Life

[20060525]

For Your Pleasure For Your Pleasure
Roxy Music (2000/03/14)
Virgin
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このセカンドアルバムはクリストーマスのプロデュースです。セックスピストルズやプリテンダーズなども手がける人なんだけれども、日本のサディスティックミカバンドもイギリス進出をかけて、このクリストーマスにプロデュースさせた黒船がじっとしました。身かバンドはこのロキシーを真似たメイキャップなどをしてグラムロック的だった時期がありました。

1. Do the Strand
2. Beauty Queen
3. Strictly Confidential
4. Editions of You
5. In Every Dream Home a Heartache
6. Bogus Man
7. Grey Lagoons
8. For Your Pleasure

このアルバムはと言うと、ファーストの流れをくみますが、Do the Strandからしてかなりカッコ良さが加わってきます。Bogus Man、Grey Lagoons、For Your Pleasureと続くプログレ志向も妖しく妖艶です。

一つのバンドに二人のブライアンは必要ないとして、ブライアンイーノはこの作品の後、脱退してソロ活動に入ります。ソロ作品も歴史的名盤ばかりなので、後ほど紹介していきたいと思います。イーノは楽器が弾けないと思っている方も多いようですが、ヴィデオを見るとしっかり演奏しております。ただプレイヤーという位置づけがいやだったのではないでしょうか。
結局ブライアンフェリーがイニシアチブを握りたかっただけのようですが、それは結構いい結果を生んでいきます。

このアルバムもかなりアクが強い作品です。もっと普通に演奏出来ると思いますが、あえてこの感じを売りにしておりました。真似しようとしても出来るものではありませんが、その影響力は多くのフォロワーを生んでいきます。クラプトンのように上手にギターを弾くのは難しいですが、キースリチャードのようにヘタクソに弾くのも難しいという事に似ています。

いわゆるヘタウマというバンドなのですが、センスはピカ一です。それまで存在していなかったような奇抜でありながら、プログレなんかと比べると親近感のあるバンドだったのです。最初は見た目の派手さが目立っておりましたが、この音楽は徐々に効いてくるのです。ジャケットもカッコいいです。

Do the Strand

In Every Dream Home a Heartache

[20060523]

Roxy Music Roxy Music
Roxy Music (1999/04/12)
Virgin
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グラムロック4番手はロキシーミュージックです。

キングクリムゾンのボーカル、グレッグレイクが脱退した為ボーカリストのオーディションを行いました。そこへやってきたのが、エルトンジョンとこのバンドの主人公ブライアンフェリーでした。見事二人ともクリムゾンには不釣り合いだったので落選しました。

1. Re-Make/Re-Model
2. Ladytron
3. If There Is Something
4. Virginia Plain
5. 2HB
6. Bob (Medley)
7. Chance Meeting
8. Would You Believe?
9. Sea Breezes
10. Bitters End

しかし、クリムゾンと同じレーベルEGレコードからロキシーミュージックというバンドでデビューしたのです。このバンドには二人のブライアンがいます。一人はボーカリストのブライアンフェリー、もう一人が性別識別不能なブライアンイーノです。キーボーディストですが、プロゲレバンドのように弾きまくるわけではないので、シンセサイザー&テープスとかサウンドトリートメントといったクレジットになっています。このこだわりがこのバンドのキモです。

ギターには蜂の目ん玉みたいなサングラスが不気味なフィルマンゼネラ、サックスにアンディーマッケイ、ベースがグラハムシンプソン、ドラムがポールトンプソン、この6人がオリジナルメンバーです。プロデューサーがクリムゾンの詩人ピートシンフィールドです。

グラムロック全盛時に現れたこのバンドは、もれなく化粧に派手な衣装で、グラムロック特有のイカサマ臭さも併せ持ち、一躍注目の新人として受け入れられます。サウンド面はプログレと言っていいですが、そこまでテクニックは無いため、コンパクトにまとめられた、いわばニューウェーブの原型と言った方が妥当でしょう。現実に80年代のイギリスのミュージシャンのほとんどが影響を受けています。

そしてラストアルバムのバビロン以外は全て、美人モデルを起用したオシャレなジャケットでも話題を呼びます。私もこれにあやかって、ヨロズというサイトで配信しているオリジナル曲のイメージ画像には美人モデルを使っています。ロックにお色気はかかせませんので。

Re-Make/Re-ModelやVirginia Plain、2HBなどのロックンロールナンバーでも普通ではありません。独特の癖があります。又ブライアンフェリーはくねくねと動いて歌う様は気色悪いのです。こういう癖が受け入れられなければ好きにはなれないでしょう。しかし、受け入れられる人には戻る事の出来ない甘美なポイゾンの快楽に落ち入って行く事となります。

Ladytron、If There Is Something、Chance Meetingなどロキシーの代表曲オンパレードです。くせ者揃いのバンドですが、ロックの歴史の中では重要な存在となって行きます。このポイゾンに犯される覚悟のある方には、とっておきの御馳走この上ないです。

Re-Make/Re-Model

Virginia Plain

Ladytron

[20060523]

Reality Reality
David Bowie (2005/02/08)
Sony
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原点回帰も3作目となった。本来流行を気にしなければ,こういう曲を書く人なのだ。しかし、前2作と同じく、現在進行形の創造性に満ち溢れている。何かのキャラクターを演じている方が人には解り易いかもしれない。でも彼はあえて分かりにくくとも自身の生身をさらけ出す事を選んだ。

1. New Killer Star
2. Pablo Picasso
3. Never Get Old
4. The Loneliest Guy
5. Looking For Water
6. She'll Drive The Big Car
7. Days
8. Fall Dog Bombs The Moon
9. Try Some, Buy Some
10. Reality
11. Bring Me The Disco King

She'll Drive The Big Carのようなユーモラスな表現もあり、派手さは無いがポップな曲が多い。アルバムロジャーのころのような雰囲気が全体にあるが、初期のような滑らかさもあり、そして未来を向いているアルバムだ。Daysなんかヨシイラビンソンが涙を流しそうな曲だ。

メジャーでありながら、大ヒットが無かった頃のボウイの潔さがある。私はいつまでも彼から送られてくる歌の贈り物を心待ちにしながら、これからも生きて行くだろう。これが現在の最新作です。新譜が出たら又紹介します。

いろんな時代のボウイに触れて、これからのROCKの在り方について思慮深く模索して参ります。ダサイラップに慣れ過ぎてしまった世界に喝を!!

Reality

New Killer Star

[20060522]

元大関の雅山と白鵬が1敗のまま千秋楽を迎え、大いに盛り上がった今場所。

新入幕の把瑠都と豊真将が大活躍しました。元寺尾の部屋の豊真将は稽古充分の足腰で、大いに期待出来る新人でしたが、途中負傷もあり、負け越してしまいました。来場所は十両からやり直しになるのでしょうか。早く再入幕して欲しいものです。把瑠都は大いにい勝ち越し、終盤は優勝候補力士との試合が組まれておりましたが、さすがに優勝候補には歯が立ちませんでしたが、来場所は上位にきますので侮れない存在となります。

最近の相撲人気に貢献している高見盛は千秋楽まで勝ち越しがきまりませんでした。負け越せば十両落ちの番付にいましたので、負け越せば相撲人気も低下していたでしょうが、なんとか勝ち越して泣いておりました。白露山からの「シオタラン」の呪文が効いていたのでしょうか。その白露山も大いに勝ち越しました。しかしこの人、髪の毛の問題は大丈夫なのでしょうか。オオイチョウが結えなくなれば廃業となります。

そして1敗の両力士は本割りで1敗を堅持し、優勝決定戦となりました。雅山の突っ張りをかいくぐり白鵬が回しをつかみます。しかし本割りではここで逆転で負けているので、慎重になります。大きく気を溜めて白鵬が寄り切り、初優勝となりました。しかし、先場所の準優勝は三役でしたので、綱取りは来場所次第とのことです。大関で2場所連続優勝しなければなりませんが、成績次第では準優勝でもあるかもしれません。雅山も二桁勝てば大関返り咲きとなるでしょう。怪我さえ無ければ二人共大丈夫だと思います。

7月からの名古屋場所が楽しみです。朝青龍も復帰するでしょうし、横綱がいる場所で優勝してこそが本物なのです。

[20060521]

Heathen (Bonus CD) (Dig) Heathen (Bonus CD) (Dig)
David Bowie (2002/11/12)
Sony
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前作同様、懐古的な作品になっている印象があります。おまけにプロデューサーにはトニービスコンティを久々に起用しており、明らかに70年代初頭の要名曲を今アレンジするとどうなるのかという試みがなされているようです。

1. Sunday
2. Cactus
3. Slip Away
4. Slow Burn
5. Afraid
6. I've Been Waiting For You
7. I Would Be Your Slave
8. I Took A Trip On A Gemini Spaceship
9. 5:15 The Angels Have Gone
10. Everyone Says 'Hi'
11. A Better Future
12. Heathen (The Rays)

Slip Awayなんてジギーっぽい曲もありますが、必ずしも昔のような曲ではなく、あくまでも現在進行形のデヴィッドボウイとして作曲されていることが好感がもてる。ポールマッカトニーが一時ビートルズっぽい曲は作曲しないように封印しておりましたが、ボウイもジギー時代の雰囲気は封印していたようです。しかし、なぜこの時期にそれを解放したのかは定かではありません。

温故知新と言いますか、そんな事なのでしょうか、結果としてこれまでにない音楽がここにはあると思えます。曲は前作の方がチャーミングだったように思いますが、このアルバムも決して悪くはありません。何に向かって行っているのかはつかめませんが、ボウイの創造意欲が衰えていないという事が泣かせます。ロックを芸術として捉えている人は命尽きるまで創作の火を消しはしないものなのですね。僭越ながら私も続かせて頂きます。

Slow Burn

Slip Away

[20060521]

Hours Hours
David Bowie (2004/03/23)
Virgin
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ゲームソフトの為に創られた曲を中心に構成されたアルバムです。しかしそれは、前作までのデジタルな内容ではなく、オーソドックスな作曲による作品になっています。その為、昔のボウイサウンドに帰ったとされますが、あくまでもこの時期に出来るオーソドックスな曲という事で、完全なノスタルジー作品とは異なります。

1. Thursday's Child
2. Something in the Air
3. Survive
4. If I'm Dreaming My Life
5. Seven
6. What's Really Happening?
7. Pretty Things Are Going to Hell
8. New Angels of Promise
9. Brilliant Adventure
10. Dreamers
11. Something in the Air [From American Psycho][*][Mix]
12. Survive [Mix][*]
13. Seven [*][Demo Version]
14. Pretty Things Are Going to Hell [From Stigmata]
15. We All Go Through

コード進行とかは、グラムロックもしくは、それ以前のボウイに近いもので、吉井和哉が歓喜するのもうなずけますが、アレンジは決して古くありません。ブリットポップの興隆がありましたので、これはボウイからのブリットポップに対するオマージュがあったのではないか、と言うのが私なりの見方です。

What's Really Happening?やSurviveなどにジギー以前のボウイらしさが感じ取れます。ティンマシーンからの付き合いのリーブスガブリエルもグラマラスなギターフレーズを聴かせてくれます。しかし音色はこの時代ならではのものです。

ジャケットも若くメーキャップしたボウイが年老いたボウイを介抱しているような意味深なものになっております。現在と過去が同時に存在しているバーチャルな世界という見方も出来るかもしれません。シングルカットされたThe Pretty Things Are Going To Hellもロックンロールナンバーでありながらデジタルな処理が効果的にされています。

グラム時代のような歌い方も懐かしく、非常に心地良く聴ける極上ポップアルバムだと思います。ボウイの作品は、あらゆる要素が混じりあっているため、中途半端な印象を与えがちですが、そうではなく、この混沌こそがデヴィッドボウイなのだと再認識するのが、ボウイファンの王道だと存じます。この観点に立ちますれば、やはりボウイに駄作は無く、このアルバムも極上の傑作アルバムなのです。

Survive

[20060520]

Earthling Earthling
David Bowie (2004/03/23)
Columbia
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前作ではまだ完全なデジタル化とは言えなかったのですが、このアルバムで完全にジャングルというジャンルを取り入れております。特筆すべきは、本来テクノやジャングルというのは、あくまでもリズム、ドラムやベースに重点をおいており、それに乗るうわものは抽象的なものが多いです。しかし、ボウイの場合はリズムの強調もあり、うわものにもロックとしての存在感をしっかりと構築している事は、さすがとしか言いようがありません。正に時代が生んだ名作の完成です。ボウイに駄作無し。

1. Little Wonder
2. Looking for Satellites
3. Battle for Britain (The Letter)
4. Seven Years in Tibet
5. Dead Man Walking
6. Telling Lies
7. Last Thing You Should Do
8. I'm Afraid of Americans
9. Law (Earthlings on Fire)
10. Little Wonder [Danny Saber Dance Mix]
11. I'm Afraid of Americans [Nin V. 1 Mix]
12. Dead Man Walking [Moby Mix 2 Us Promo 12"]
13. Telling Lies [Adam F Mix]

Little Wonderはシングルカットもされており、ゾクゾクするようなロックスピリットにも溢れており、ジャングルとしても主張しております。断片的なサンプリングの積み重ねによるグルーブに断片的な歌詞。ボウイの歌詞は難解だったとしても、これまではしっかりとした物語性がありました。これほど断片的にすると何を表現しているのかつかみにくくなるのですが、これはあえてやっている事で、ロックというのは本来文法的ではない独特のスラング的で意味不明の歌詞が多かったのです。しかし、意味不明でもかっこよかったりするので、若い人の心をつかんできたのです。チャックベリー然り、マークボラン然り、ボウイもその手法をあえて50歳を過ぎたこの時に試みております。断片的でも、フレーズとしてのカッコ良さが出ており、その試みは成功しております。

Looking For Satellitesでもバックで懐かしいボウイの甲高い声が聴き取れます。久々に乗りに乗っているボウイの姿が想像出来ます。マリリンマンソンは、ボウイ風の歌い方でジャングルのアレンジの曲を売りにしたりしますので、これはその逆から仕掛けた、しかも作品として申し分の無い質量を持った内容になっております。マリリンマンソンファンにも気に入って頂けると思います。

Dead Man Walkingも見事なうわものが構築されております。テクノ派はこのうわものをわざとぼやかした感じに仕上げ、曲としての在り方自体の解体を良しとする傾向がありますが、ロック側としては、これだけの構築が成されて然るべきと感じるのですが、これだけの完成度があるのは、このアルバムだけのようです。ロックはこれまであらゆるジャンルを飲み込んで生きながらえてきました。このアルバムではその継承がなされておりますが、他のアーティストでそれを感じさせてくれる作品が無いです。その事が私に絶望感を味併せてくれ、又自らの作曲意欲へとつながって行きます。いい加減ロックのカッコ良さというものを再認識して新しい音楽が生まれて生まれてくれてもいいのですが、まだそんな出会いは実現されておりません。

プログレが進化していれば、こんな形になっていたのでしょうか。しかし、これも現在では古くなっているのです。流行ものは廃れるのが早いですから。しかし、しっかりとしたうわものが構築されておりますので、時代を超越した存在として名作の輝きを放っております。

Little Wonder

Dead Man Walking

I'm Afraid of Americans

Telling Lies

[20060520]

Outside Outside
David Bowie (1999/05/04)
BMG International
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90年代に入ると、これまで高価だったため、一部の人だけが使用していたサンプラーが、一般の人でも購入出来る価格になって行きます。そうなって行くと、音楽の自由度はより高くなり、70年代のテクノポップとは違うテクノが生み出され、ヒップホップの影響から発展したブレイクビーツやドラムンベース、ジャングルなどが次々と生み出されて行きます。そんな時代にボウイが発表したかなりデジタル感覚のコンセプトアルバムです。

1. Leon Takes Us Outside
2. Outside
3. Heart's Filthy Lesson
4. Small Plot of Land
5. Segue: Baby Grace (A Horrid Cassette)
6. Hallo Spaceboy
7. Motel
8. I Have Not Been to Oxford Town
9. No Control
10. Segue: Algeria Touchshriek
11. Voyeur of Utter Destruction (As Beauty)
12. Segue: Romana A. Stone/I Am With Name
13. We Prick You
14. Segue: Nathan Adler
15. I'm Deranged
16. Thru' These Architects Eyes
17. Segue: Nathan Adler
18. Strangers When We Meet
19. Hallo Spaceboy [Remix]

久々の、ダイアモンドの犬のようなコンセプトアルバム。1999年を目前に控えた時に起こった猟奇殺人事件。その小説をデジタル感覚溢れる感性で表現したボウイならではの音楽絵巻。プロデューサーのブライアンイーノは、演奏者に各自役柄を与え、演じるように演奏する事を義務づけました。ドラムは生演奏をデジタルっぽく編集しているようです。

そんな中、アラジンセインにも参加していたマイクガーソンが絹のようなジャズピアノを奏でております。前述のブレイクビーツよりも、はるかに内容の濃いボウイワールド。あまりにもマニアック過ぎて、売れたのかどうか定かではありませんが、これもボウイの名作の一つとして数えるべき内容になっております。

ヒーローズやスケアリーモンスターズのような攻撃性もありながら、そのどちらとも違う新しいボウイの試みが解き放たれております。この路線を突き詰めて行っても良かったと思いますが、年齢的にきつかったのか、最近はレイドバックしております。

小説の内容は羊達の沈黙のようhな内容だそうです。それを音楽で表現しているわけですので、どのような内容か想像はつくのではないでしょうか。想像通りか、予想を超えるものなのか、聴いてご確認ください。

The Heart's Filthy Lesson

Outside

Segue Baby Grace

[20060519]

Black Tie White Noise Black Tie White Noise
David Bowie (2004/01/13)
Virgin
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ソロ活動に戻ったボウイ。これまでの売れ線3部作の頃よりもふっきれたのか、かなり質の高い楽曲が並んでおります。80年代のファンクロック的なアレンジを引きずっておりますが、その完成度はかなりの水準です。

1. Wedding
2. You've Been Around
3. I Feel Free
4. Black Tie White Noise
5. Jump They Say
6. Nite Flights
7. Pallas Athena
8. Miracle Goodnight
9. Don't Let Me Down & Down
10. Looking for Lester
11. I Know It's Gonna Happen Someday
12. Wedding Song

タイトル曲のBlack Tie White Noiseは、これぞボウイといった決定版的な作品で、ボウイのあらゆる作曲センスが凝縮しております。オープニングのWeddingはインストだし、I Feel FreeやJump They Sayは90年代のマイルスのようなアレンジです。このようなブラックコンテンポラリーが廃れる前の最後の輝きのような作品です。

この時代ってジーザスジョーンズのようなヒップホップ感覚のロックバンドが出始めた頃だったと思いますが、ボウイも時代の流れは感じていたのでしょう。しかし、作曲力が他の若造どもとは核が違います。歌唱力もしかり。

やはりボウイはソロでやるのがいいです。持ち味が存分に表現出来ます。Pallas Athenaなんか新しいビートとアルバムロウが融合したような作品です。ボウイにしか出せない味です。ヒップホップをやる者はなぜか田舎臭いルーズな感じを強調する人が多いですが、このボウイのようにセンスのいいヒップを継承してくれるものがいれば、私も飽きる事無く支持していたかもしれません。

Miracle Goodnightはひさびさの名曲です。こんなポップなアレンジのボウイが好きです。しかしこのアルバム、ナイルロジャースとボウイの共同プロデュースとなっております。80年代音楽の最後のあがきだったのでしょうか。レッツダンスよりもレベルは上なアルバムです。名作の一つとして語っていいでしょう。

Black Tie White Noise

[20060519]

Apple MacBook見参!!

Apple MacBook 13 Apple MacBook 13" 2GHz Intel Core Duo/512MB/HD80GB/SD/Black [MA472J/A]
(2006/05/17)
アップルコンピュータ

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i bookの後継機種 MacBookが発売されました。Intel Core Duoへの移行により、パワーブックを、昔のG4デスクトップの最高機種をも遥かにしのぐノートブックとなりました。このお手軽な価格でのノートで、音楽ソフトなんか軽々と処理出来る事でしょう。

i macのIntel Core Duoを購入された方の話ですと、logicの音の深さが全然違うそうです。PCの処理応力が飛躍的に違ってくると、再現される音二も影響があるようです。デジリバの濡れ方なんかそれはそれは、かなりぐしょぐしょに濡れまくりだそうです。

今までのカラーホワイトは
☆1.83GHz MacBook
 1.83GHz Intel Core Duo
メモリ 512MB PC2-5300(667MHz)DDR2 SDRAMメモリ、最大2GB
HDD 60GBシリアルATA、5400rpm(2)
¥134,800
☆2GHz MacBook
 2GHz Intel Core Duo
メモリ 512MB PC2-5300(667MHz)DDR2 SDRAMメモリ、最大2GB
HDD 60GBシリアルATA、5400rpm(2)
¥159,800
昔のノートのようなブラックが
★2GHz MacBook
 2GHz Intel Core Duo
メモリ 512MB PC2-5300(667MHz)DDR2 SDRAMメモリ、最大2GB
HDD 80GBシリアルATA、5400rpm
¥179,800

全機種MACBOOKPRO同様、i sight,Front RowとApple Remoteコントローラがついており、性能的にもMACBOOKPROと遜色がありません。これでこの価格。boot campはダウンロードできるので、ウィンドウズとデュアルブート出来ます。

後はデスクトップのみが残されました。相当なスペックでなければサプライズにはならないでしょうから、期待が持てます。私はデスクトップが出たら買います。そして、より良い音楽制作環境を手に入れます。皆さんは何をクリエイトしますか。

[20060518]

ティン・マシーンII(紙ジャケット仕様) ティン・マシーンII(紙ジャケット仕様)
ティン・マシーン (2006/03/08)
ビクターエンタテインメント
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Tin Machineのセカンドアルバムですが、バンドはここまでとなります。ファーストはバンド然としておりましたが、このアルバムでは楽曲のあり方に重きを置いているように感じます。つまり、それはソロでよかったのんじゃないのかということです。

1. Baby Universal
2. One Shot
3. You Belong in Rock & Roll
4. If There Is Something
5. Amlapura
6. Betty Wrong
7. You Can't Talk
8. Stateside
9. Shopping for Girls
10. Big Hurt
11. Sorry
12. Goodbye Mr. Ed

私はこのセカンドの方が好きです。ソロアルバムのようなポップ性もあるからです。しかし、バンドとしての勢いは感じます。ベイビー・ユニヴァーサルなどはソロアルバムのようなポップな曲ですが、バンドとしての勢いがあり、元気な曲です。ワン・ショットやユー・ビロング・イン・ロックン・ロールもいい曲です。作曲能力とアレンジ力がいい形で表現されております。

イフ・ゼア・イズ・サムシングはロキシーミュージックのカバーになりますが、すごくハードなアレンジになっております。ロキシーの曲を歌っても違和感がないボウイのボーカル。同じ時代を生きてきたから成せる味でしょう。

このTin Machine,決して狙いは悪くありませんが、ソロで十分と言うのが感想です。椎名林檎もそうでうすが、東京事変というバンドの意味が私には伝わってきません。ソロと変わらないと言うか、ソロの方が良かったりします。本人がバンドに憧れており、自己満足の為にやっているのなら、そろそろ本気になって、バンドとしての在り方を再構築するか、ソロになってもっと自由にやっていくかに進路を決めて頂きたい。

ボウイはこの後ソロに戻り、又時代に向き合う事となります。作品としては、このセカンドの方がお勧めです。ファーストもそんなに悪い訳ではありません。

Baby Universal

One shot

Goodbye Mr Ed

You belong in rock and roll

[20060517]

Tin Machine Tin Machine
Tin Machine (1999/06/15)
Virgin
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売れ線路線をやり尽くしたデヴィッドボウイ、彼が次にとった行動はバンド結成だった。Tin Machineと言うバンド、ボウイはその中のボーカリストにしか過ぎない。ジギーの頃のスパイダーフロムマースはバックバンドにしか過ぎなかったが、ここでは完全にバンドの一員として存在している。

では何がやりたかったのか。ロックに置ける初期衝動。それはパンクが再認識してくれたものだったが、単に暴力的なものではない、ロックの潔さを取り戻したかったのではないか。そんな姿勢で創られたTin Machineのファーストアルバムです。

1. Heaven's in Here
2. Tin Machine
3. Prisoner of Love
4. Crack City
5. I Can't Read
6. Under the God
7. Amazing
8. Working Class Hero
9. Bus Stop
10. Pretty Thing
11. Video Crime
12. Run
13. Sacrifice Yourself
14. Baby Can Dance
15. Bus Stop [Live Country Version]

アバンギャルドなギタープレイを聴かせるreeves gabrelsドラムにhunt salesベースにtony salesそしてギターとボーカルを担当するデヴィッドボウイ。

1曲目Heaven's in Hereなんてブルースであります。バンド名のTin Machineはこれまでのボウイの蓄積がまだ残っております。ワイルドシングのようなCrack City。I Can't Readではアバンギャルドなギターが炸裂。しかし、ボウイは淡々と歌って行く。静と動。ボウイならではの世界です。どんなに初期衝動に回帰しようが、これまで培った経験は熟練の技を露呈してしまいます。やはり玄人にしか創り得ないサウンドです。

発売当時に聴いた時は、かなりヘビーな印象でしたが、今改めて聴き直してみると抑えめに録音されているのが分かります。それだけ最近の音楽はレベルオーバーで録音されているようです。

ジョンレノンのWorking Class Heroもやっております。R&Bなアレンジです。当時はアバンギャルドな印象がつよかったですが、今では普通に聴こえてしまいます。私のオリジナル曲の方がアバンギャル度は激しいですのでしょうがないでしょう。

ハンキードリーにPretty Thingと言う曲がありましたが、それとは違う曲でPretty Thingと言うのがあります。かなりスリリングでいい作品です。この路線もいい感じです。後半になるほど良くなって行きます。

ソロ活動ではプログレ志向でしたが、バンド形態になってハードロック志向となっております。極力シンプルにしておりますが、ところどころ凝っております。最近の他の音楽がつまらないですから、かなりの名作に聴こえます。いや、他は関係なく名作でしょう。
これもボウイからの大切な贈り物なのです。

Heaven's in Here

Bus Stop

[20060517]

大相撲というのは、奇数の月、年6回本場所があります。その間は地方巡業やトーナメント大会などもあります。

1月が春場所。3月が大阪場所、5月が夏場所、7月が名古屋場所、9月が秋場所、11月が九州場所です。季節名の場所は東京の両国国技館で開催されます。

今場所は横綱 朝青龍が怪我のため途中休場となりました。これは横綱を目指す栃東にとっては又とないチャンスだったのですが、いつものように綱取りの場所は負けが込みます。多分もう横綱になれるチャンスは巡ってこないでしょう。

先場所、準優勝の白鵬にとってはこれも大チャンスです。一敗はしておりますが、相撲内容が良ければ、横綱に推挙されるでしょう。本来横綱になるには、2場所連続優勝が必要なのですが、準優勝+優勝でもなれるのです。しかし、それで横綱になった双羽黒が破門されることになり、むやみに準優勝+優勝では横綱にしないという風潮になっていました。その影響をもろに被ったのが貴乃花です。準優勝+優勝では横綱にしてもらえなかったのです。意地になった貴乃花は次の場所、全勝優勝してみせます。2場所連続全勝優勝でした。これでは文句のいいようがありません。見事横綱へ昇進されました。しかし、最近は一人横綱になっているので、やはり東西、横綱を揃えなければなりませんので、準優勝+優勝もありのようです。

相撲の長い歴史の中には、どんなに優勝しても横綱になれなかった人がいます。前田山です。素行が悪かったので推挙してもらえませんでした。しかし、最終的には横綱になります。彼の偉業は引退後海外巡業をハワイで開催して、初めての外国人力士 高見山をスカウトした事です。それが現在の外国人力士興隆の原点となっております。元元相撲はレスリングやモンゴル相撲などが日本に入ってきたものなので、国技とされておりますが、世界大会のような今日の相撲もいいのではないでしょうか。

横綱不在の今場所。次の勢力の台頭が楽しみです。

[20060516]

Never Let Me Down [ENHANCED CD] Never Let Me Down [ENHANCED CD]
David Bowie (2002/05/27)
Emi
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レッツダンスから始まったボウイの売れ線3部作、最後のアルバムです。この頃のファンの評価は低いですが、等身大での勝負に出たボウイのあり方を理解していれば決して内容は悪くありません。

1. Day-In Day-Out
2. Time Will Crawl
3. Beat of Your Drum
4. Never Let Me Down
5. Zeroes
6. Glass Spider
7. Shining Star (Makin' My Love)
8. New York's in Love
9. '87 and Cry
10. To Dizzy

ルーリードのWhite Light/White HeatのようなDay-In Day-Outで始まり、おっと思わせてくれます。ボウイにしかつくれないポップな感覚が溢れております。タイトルのNever Let Me Downなどはジョンレノンがソロ時代に作っていたような曲です。

このアルバムからは、さほどのヒット曲は生まれておりませんが、このような感覚のボウイサウンドを好きなファンには大満足なのではないでしょうか。ただ、多くの人がボウイに求めているものが別にあるというだけで、私はこんなボウイも支持します。好きな人の音楽は駄作と言われようが可愛いものです。

売り出し方が地味だったのかもしれません。幼なじみのピーターフランプトンがギターで参加しているくらいしか話題もありませんでした。しかし、私にとってはボウイからの贈り物の一つであります。なぜヒットしなかったのかが分からないくらいです。時代を先攻して引っ張って行くような力はもうないですが、80年代の作品にしては充分すぎるくらいの内容です。

Day-In Day-Out

Never Let Me Down

[20060515]

Tonight [ENHANCED CD] Tonight [ENHANCED CD]
David Bowie (2002/06/10)
Emi Gold
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アフリカへの基金を集める為のバンドエイドがあったのはこの頃でした。ボウイは電話でのコメントを入れただけでしたが、さすがボウイ。見事なナレーションを入れてくれました。ポールマッカートニーとはえらい違いです。ボウイの声はサンプリングされてリミックスバージョンに利用されておりました。

1. Loving the Alien
2. Don't Look Down
3. God Only Knows
4. Tonight
5. Neighborhood Threat
6. Blue Jean
7. Tumble and Twirl
8. I Keep Forgettin'
9. Dancing With the Big Boys

このアルバムはと言うと、カルロスアロマー色が強いラテン系ヘンテコボウイサウンド方面になっております。前作レッツダンスで売れる事に目覚めたボウイですが、かなりいつもの癖のある作品が多いです。Loving the Alien、Don't Look Down、Tumble and Twirlなど売れ線は気にしていない曲もありますが、ティナターナーとデュエットしたタイトル曲Tonightはレゲエ調で力の抜けたいい感じの曲になっています。シングルのBlue Jeanはヒットしましたが、なぜこれがシングル?というような曲ですが、これもMTVの影響でそこそこ売れました。

God Only Knowsはご存知ビーチボーイズの曲です。Neighborhood ThreatとDancing With the Big Boysがいわゆるカルロスアロマー臭い曲です。一番カッコいいのはI Keep Forgettin'です。ピンナップスに入っているような曲で、ボウイらしいボーカルが聴けます。あまり評価は高くない作品ですが、ボウイをずっと聴き続けている人なら、これもありかなと言える作品です。ヒット曲もあるので、決して悪い作品ではありません。

Loving the Alien

Tonight

Blue Jean

[20060515]

今日はK-1オランダ大会がありました。こないだのラスベガス大会に比べて内容のある試合ばかりでした。こないだは対戦カードがまずかった。

まずトーナメントですが、アレクセイ・イグナショフが体調もいいようで、パンチでKOをとりましたが、準決勝でラニ・ベルバーチのローキックがきいたのか、手数が出ず判定負けになりました。富平辰文はメルヴィン・マヌーフのパンチが頬を削りKO負け。ナオホール“アイアン・レッグ”と言う選手がいい感じだったのですが、ビヨン・ブレギーの膝が入りあえなく逆転負け。結局ビヨン・ブレギーの優勝となりました。

セイムシュルトとロイドバンダムの試合は、セイムシュルトがかなりパンチやキックの練習をしてきていたようでしたが、まだまだ膝に頼っているようでした。仕留めるような威力はなく、判定勝ちはしましたが、まだまだ課題が残る結果となりました。

ジェロム・レ・バンナとレミー・ボンヤスキーの試合は密度の濃い内容でしたが、レ・バンナが圧倒的に押しておりましたが、判定でボンヤスキーが勝ちました。明らかに八百長です。ホーム試合の強みでしょうか。ああいう判定を許していてはK-1の未来はありません。

アーネスト・ホーストはボブサップとやる予定でしたが、サップの故障の為ピーターアーツとの試合が組まれました。フォータイムチャンピオンとスリータイムチャンピオンの夢の対決です。お互い老いてはいますが、互角の内容でした。判定でホーストが勝ちましたが、あれはドローで延長が妥当な判定だったと思います。現地の審判団の感覚は我々とは違っているようです。

しかし、今回は楽しめる内容でした。さすが格闘王国オランダです。選手の質も濃いです。次回は韓国大会のようです。

[20060514]

Let's Dance [ENHANCED CD] Let's Dance [ENHANCED CD]
David Bowie (1999/09/28)
Virgin
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時はイギリスではネオグラムとされるニューロマンティックがもてはやされ、アメリカではプリンス、マドンナが出てきて、マイケルジャクソンが最高のときでした。そんな中発売されたのがこの作品です。マドンナのライクアバージンを手がけたシックのナイルロジャースがプロデュースしており、時代の音を狙った、正にポップス界へ降りてきた宇宙外生物デヴィッドボウイ。

1. Modern Love
2. China Girl
3. Let's Dance
4. Without You
5. Ricochet
6. Criminal World
7. Cat People (Putting out Fire)
8. Shake It

これまでいろんな変貌を遂げてきたかれでした。それは彼がプリンスと同じく、背が低く、片目が義眼であるというコンプレックスから自分を大きく見せる為の演出でもありました。しかし、前作のスケアリーモンスターへ変貌したのを最後に、このアルバムから等身大の自分をさらけ出すようになります。

時はMTV全盛時代。タイトルのLet's DanceのPVが頻繁にお茶の間に流され、多くの新しいファンをつけることになります。私としてはボウイが売れる事は歓迎出来ます。今まであまりにも過小評価されてきておりましたので、もっと人々に知られるべきだと思いました。映画でも戦場のメリークリスマスに出て、日本でも御馴染みになります。いいことです。

確かにこれまでの緊張感のある内容ではありませんが、それだけがボウイサウンドではないのです。ポップなボウイの曲も大好きですから、この売れ線狙いは認めます。
オープニングのModern Loveはグラムロック時代のようなソウルフルなロックンロールナンバーが久々に聴けます。China Girlはイギーポップの為に書いた曲をセルフカバーしております。指すが本家と言った歌い方です。シングルカットされ、チャイナガールとイタスPVが流れました。Let's Danceも大ヒットしましたが、地味な曲です。なんでヒットしたのかわかりません。踊るということではなく、闘争する意味でのダンスなのです。踊れる曲ではありません。TVの影響がいかに大きいかを物語る作品です。ギターのスティービーレイボーンが堪能出来ます。

RicochetやCriminal Worldでようやく最近のこったボウイ節が出てきます。Cat Peopleは映画Cat Peopleの導入歌です。プログレ感は薄くなりましたが、おそらくこれが一番売れたアルバムであり、正に地球に降りてきた男が地球のやり方で成し遂げたヒット作品なのです。実はこんな普通の作品を創る事の方が難しいのです。特にボウイのような人にとっては。

Modern Love

China Girl

Let's Dance

[20060514]

Scary Monsters Scary Monsters
David Bowie (1999/09/28)
Virgin Records
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ロバートフィリップ卿のギターが炸裂するScary Monsters (And Super Creeps)。冒頭のIt's No Gameでは女性ナレータによる日本語のナレーションが入る。前作、前々作で確立されてきた新しいボウイサウンドが、これでもかと襲ってくる。

1. It's No Game, Pt. 1
2. Up the Hill Backwards
3. Scary Monsters (And Super Creeps)
4. Ashes to Ashes
5. Fashion
6. Teenage Wildlife
7. Scream Like a Baby
8. Kingdom Come
9. Because You're Young
10. It's No Game, Pt. 2

この時期位から始まったアメリカでのMTV。日本ではベストヒットUSAで紹介されたりしますが、全国放送ではなかったので、地方の人間にはまだまだ情報不足の時代でした。しかし、シングルカットされたAshes To AshesとFashionのビデオクリップは多くの人の目に止まり。デヴィッドボウイの認知度がこのアルバムから徐々に上がり出して行きます。それまで、ボウイの知識がなかった私の女性の友人でも、Ashes To Ashesはいい曲だと言ってくれるようになりました。デヴィッドボウイといっても知らない人が多かったですから、嬉しかったです。

そのAshes To Ashesでは、Space Oddityのメジャートム(トム少佐)が登場してきて、これまでのボウイの曲には一つの流れがある事を示しております。Up The Hill BackwardsやBecause You're Youngなどのポップな曲も含まれておりますし、Scream Like A BabyやKingdom Comeではモッズ的要素も伺い知れます。Teenage Wildlifeなどでのボウイ節もあり、Scary Monstersの強烈なイメージだけでアルバムを聴くと理解できないボウイのラビリンスに入り込んでしまう事になります。

これぐらいの質で売れてくれるとよかったのですが、次回作でかなりポップな方向性へと言ってしまいます。ちなみに、Ashes To Ashesのビデオクリップにはこのアルバムジャケットのカッコをした宇宙外生物のようなボウイを確認出来ます。ビデオクリップ集のDVDもありますので、そちらでご覧下さい。

Scary Monsters

Ashes To Ashes

Fashion

[20060513]

Lodger Lodger
David Bowie (2007/02/20)
Virgin
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前2作のロウ、ヒーローズと併せてベルリン3部作と言われているようですが、前2作とは明らかに趣が違う作品ですので、私は3部作と言う呼び方はしません。ベルリン2部作とこの作品という言い方が妥当だと思います。

1. Fantastic Voyage
2. African Night Flight
3. Move On
4. Yassassin [Long Live Chango!]
5. Red Sails
6. D.J.
7. Look Back in Anger
8. Boys Keep Swinging
9. Repetition
10. Red Money

80年代はピーターガブリエルとトーキングヘッズの影響で、アフリカ音楽に注目が置かれ、ワールドミュージックが浸透して行きます。この作品はステーショントゥステーション同様、カルロスアロマーのカラーが強く出ており、ラテン系のワールドミュージックをボウイが料理しているという印象です。DJがシングルカットされましたが、それほど売れておりません。地味な印象のアルバムですが、その内容はかなり良く出来ております。

Fantastic Voyageからして名曲です。 African Night FlightやYassassinのようなワールドミュージックがヘンテコアレンジになっておりますが、オリジナル作品としては興味深い内容です。Move On、Red Sails、Look Back in Anger、Boys Keep Swingingと秀作が続きます。どれも良くアレンジされております。Repetition、Red Moneyなど、地味な印象ながら、良く練り込まれておりますので、聴くほどに、その良さが染み込んできます。影の名盤と言ってもいいかもしれません。

とにかくこの頃は、イーノに関係しているトーキングヘッズ、ボウイ、新生クリムゾンなどは一つの法則に則った方向性を向いているとしか思えないくらい、同じ臭いがする作品を出し続けておりました。その中でも、この作品は十分にボウイらしさが出ている,いわゆる作り込みまくっている内容になっています。エイドリアンブリューがスタジオ盤としては初めて参加していることも注目に値します。

このアルバムを最初から気に入る人は、よっぽど癖のあるポップスファンだと思われますが、最初理解出来ない人も、聞き込んで行くうちに気に入って頂ける事請け合いです。

Fantastic Voyage

African Night Flight

Red Sails

Look Back in Anger

Boys Keep Swinging

Repetition

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