もう時代遅れのT-REXであったが、パンクロック旋風が想わぬ追い風となった。パンクの始祖としてのT-REXの価値が再評価され出したのである。すかさず再起をかけて発表されたのが、このアルバムです。
1. Dandy In the Underworld
2. Crimson Moon
3. Universe
4. I'm A Fool For You Girl
5. I Love To Boogie
6. Visions of Domino
7. Jason B. Sad
8. Groove A Little
9. Soul of My Suit
10. Hang-Ups
11. Pain and Love
12. Teen Riot Structure
13. To Know You Is To Love You
14. City Port
相変わらずワンパターンなコード進行だけど、シンセを入れてみたりと新しい試みもあり、ポップなアルバムに仕上がっております。時代に関係なくグラムロックのアルバムを聴きたい時に聴くとそれなりに楽しめるアルバムです。このまま再起をかけたいところですが、終わりは突然やってきます。
十代のころ魔女の予言によれば、30歳を迎える前に血みどろになって死ぬといわれたそうですが、奇しくも30歳の誕生日を迎える二週間前に、新しい奥さんが運転する車が木に激突して、助手席に座っていたマークボランは、ドラッグに犯されていた血管はボロボロになっており、出血多量の為、天に召される事となりました。
我々はもう残された記録でしか彼に接触する事が出来なくなりましたが、生々しい彼の歌声は21世紀の今日にも通用するくらいの魅力に溢れております。