前作ヤングアメリカンでアメリカで活動して行くのかと思われておりました。イギリスは税金が高いので、アメリカ進出をして行くアーティストが増えておりましたので、ボウイもそうなるのかと思いきや、このアルバムでEuropean man is hereと高らかにあくまでも自分はヨーロッパ人である事を宣言しております。
1. Station to Station 2. Golden Years 3. Word on a Wing 4. TVC 15 5. Stay 6. Wild Is the Wind
タイトルのStation to Stationからプログレ魂炸裂です。列車の音を模したシンセの音に絡み付くようなダウンビート。ボウイの代表作と言ってもいいくらいの歌いっぷり、次第に曲調が変わって行き、ロックンロール調のエンディングとなって行きます。正にプログレ的な作りです。
前作から参加したカルロスアロマーのカラーが強い、Golden Yearsはラテン系も入ったソウルフルなファンキーナンバー。そして、ファンキーなロックンロールナンバーとして解釈してもいいTVC 15はポップで、80年代の音楽はこのあたりも影響を受けています。渋く、スリリングなStay、ラストは映画の導入歌のようなWild Is the Wind。感情たっぷりと歌い上げるボウイのボーカルも新境地をひらいたと言っていいでしょう。