1. Down on the Corner 2. It Came Out of the Sky 3. Cotton Fields 4. Poorboy Shuffle 5. Feelin' Blue 6. Fortunate Son 7. Don't Look Now 8. Midnight Special 9. Side O' the Road 10. Effigy
Down on the Cornerは彼等の代表曲であり、ヒット曲であります。オリジナルであり、古くから伝わるアメリカの音楽のようでもあり、親しみ易くもあり、じつに理想的な曲として存在しております。It Came Out of the Skyはさわやかなロックンロールです。Cotton Fieldsはスタンダードナンバーです。こういう曲とオリジナルが違和感無く共存している事を可能にする感性が素晴らしいです。Poorboy Shuffleはジャケットのように洗濯板と洗面器に棒と糸を繋いだベースなどを用いたバンドが演奏しているような曲で、インストです。Feelin' Blueへヴィーなブルースナンバーで、ジョンフォガティーの歌を活かした曲です。
Fortunate Sonもヒット曲であり、代表曲です。こういう曲にハードロックへと繋がるものを感じます。カッチョいいです。Don't Look Nowはスタンダードのようなオリジナル曲で、渋いです。Midnight Specialはスタンダードナンバーで、映画のミステリー・ゾーンかなんかに使われていました。こういう選曲もCCRらしいところです。Side O' the Roadはブルース調のインストです。実に学園祭に出てくるようなバンドの演奏みたいですが、この味がたまらない訳です。Effigyはエモーショナルでドラマティックな曲です。
1. Green River 2. Commotion 3. Tombstone Shadow 4. Wrote a Song for Everyone 5. Bad Moon Rising 6. Lodi 7. Cross-Tie Walker 8. Sinister Purpose 9. Night Time Is the Right Time
Green Riverこそ正しくハードなスワンプにフォークギターが加わって聴き易いポップさが出ております。Commotionはローリング&タンブリングのようなアレンジの曲です。歌はさすがジョンフォガティーらしい痛快な味があります。Tombstone Shadowはブルースナンバーでイギリスと違って音の隙間が心地いい曲です。Wrote a Song for Everyoneはこれ以降CCRが得意としていくカントリーバラードです。
Bad Moon Risingはカントリー色の強いロカビリーな曲でヒットしました。代表曲の一つです。Lodiはカントリー調の曲です。オリジナルでここまでのムードを出せるとは羨ましい限りです。Cross-Tie Walkerはロカビリー調が強いですが、歌はブルースそのものです。Sinister Purposeはヘビーなブルースナンバー。ハードロックの原型かもしれません。Night Time Is the Right Timeはパワーゴスペルとでも命名したくなるような激しいリズム&ブルース曲です。白人でこれほど歌える人は後にも先にもいないのではないでしょうか。
1. Born on the Bayou 2. Bootleg 3. Graveyard Train 4. Good Golly Miss Molly 5. Penthouse Pauper 6. Proud Mary 7. Keep on Chooglin'
Born on the Bayouはスワンプロックとしての名曲です。オリジナルでありながら昔からあるような曲です。7thのボイシングが南部の湿地帯を思わせるアレンジです。黒人音楽は7thで構成されている曲が多いです。ジャズやブルースなどでマイナーコードを使わなければならないところを7thで代用する訳です。そしてブルーノートスケールを使えば黒人らしくなります。しかしジョン・フォガティのボーカルは黒人よりもパワフルです。Bootlegはカントリー風スワンプです。シンプルながらも飽きのこないアレンジが渋いです。Graveyard Trainはデルタブルースに地の底から呻くようなジョンのボーカルが呪文のように響きます。
Good Golly Miss Mollyはロックンロールのスタンダードですが、これほどエキサイティングな演奏は聴いた事がありません。Penthouse Pauperはブルース感覚の曲です。Proud Maryは最初にCCRの名を世界中に知らしめた名曲です。オリジナルでありながらアメリカ音楽のスタンダードの貫禄すらあります。ティナ・ターナーがカバーしたやつもめちゃくちゃカッコイイです。Keep on Chooglin'はヘビーで激しい曲です。インプロビゼイションもありますが、かれらはテクニックよりもフィーリングでプレイするタイプで、曲の雰囲気は壊しません。
1. I Put a Spell on You 2. Working Man 3. Suzie Q 4. Ninety-Nine and a Half (Won't Do) 5. Get Down Woman 6. Porterville 7. Gloomy 8. Walking on the Water
このファーストアルバムは大半がカバー曲で、I Put a Spell on Youもブルースのスタンダードナンバーですが、3連をヘビーに演奏して、吼えまくるジョン・フォガティは、オリジナルを演奏しているような説得力を持っております。Working Manはジョン・フォガティのオリジナルです。シンプルながら変わったアレンジで面白い曲です。Suzie Qはストーンズもカバーしていたスタンダードですが、この曲でかれらは有名になります。映画地獄の黙示録で、慰安で訪れたダンサーがこの曲を踊りながら出てくる様は正に60年代を象徴しておりました。
Ninety-Nine and a Halfはウィルソンピケットの曲ですが、これもものにしております。Get Down Womanはジョンのオリジナル。Portervilleも素晴らしい演奏です。Gloomyはサイケなアレンジと、ブルースでもジャズでもないような不思議なオリジナリティーを持った曲です。Walking on the Waterも変わったアレンジの作品ですが、かなりパワフルで、このバンドがただ者ではない感じがひしひしと伝わってきます。ブルースやスワンプを追求しながらも、16分で跳ねたリズムはさすがアメリカのバンドです。
ヒッピーカルチャー全盛期に登場したステッペンウルフ。サイケ感覚溢れるハードブルースバンドというイメージもありますが、ドイツ人のボーカリスト、ジョンケイのパワフルなボーカルはハードロックそのものです。映画イージーライダーに使われたBorn to be wildのコードカッティングはハードロックの原石の輝きを放っております。邦題ワイルドで行こうはサイケな感覚もありますが、この曲がハードロックに与えた影響力は計り知れません。
いつしかイギリスでは空前のブルースブームが席巻し、ヘビーなブルースを演奏したジェフベックグループやレッドツェッペリンによってハードロックが誕生しました。当時は日本だけでハードロックと呼んでおりましたが、現在は世界共通語となっているようです。そのジェフベックとジミーペイジがグループ結成前に参考にしていたのが、ヴァニラファッジのNear the Beginningだったそうです。それにはBB&Aでも演奏されたShotgunが入っております。
ヴァニラファッジはほとんどがカバー曲で、シュープリームスのYou Keep Me Hangin' Onやビートルズ、ゾンビーズのようなポップスをハードなアレンジで演奏してヒット曲を出しておりました。つまりはその方法論、アレンジの仕方がハードロックを生み出す参考となった訳です。ヴァニラファッジ自体はアートロックと呼ばれておりましたが、間違いなく彼らの音楽がハードロックを生み出すきっかけとなっております。
ヴァニラファッジは4枚のアルバムをだしており、中でもファーストとNear the Beginningは押さえておきたいところです。メンバーは後にベックボガード&アピスを結成するカーマイン・アピスとティム・ボガートがおり、オルガンなどもフューチャーされているので、ディープパープルやイエスなども影響を受けているようです。Near the Beginningあたりになるとかなりハードロック調になっておりますが、アメリカよりイギリスで受けたようで、まずはブリティッシュ勢が世界を席巻します。
STONE BUTTERFLYはパンチドランカーの勢いある流れを汲むハードロックですが、テクノな要素も絡めていて面白い曲です。メロメは北欧の薫りがするバラードで、大変美しい曲です。バラ色の日々はこれまでのシングルの中でも一番解り易く親しみの持てるポップ性を持っております。かといって単調にはならないところが流石です。峠は感動的なバラードで激しく終わるのですが、最後のオマケだけ入りません。最悪です。オマケは聴かないようにしましょう。
1. Four Seasons 2. Overture~太陽が燃えている 3. I Love You Baby 4. Tactics 5. ピリオドの雨 6. Love Sauce 7. Sweet & Sweet 8. 月の歌 9. 追憶のマーメイド(アルバム・ヴァージョン) 10. Father 11. 空の青と本当の気持ち
ミディアムテンポのFour Seasonsからソリッドで無駄が省かれた聴き易い内容が多く、I Love You Babyなどはエロいハードロックです。Tacticsはマンガの主題歌のようです。デビュー当時からある独自の世界観は失う事無く、シンプルでカッコイイ曲になっております。グラム以前のボウイのバラードのようなピリオドの雨もいい曲です。ゆったりとした乗りがあるLove Sauce、Sweet & Sweetはいわゆる感性されたイエモンロックという感じです。このエロさは天性のものなのでしょうか。
Hard Rainはバラードです。吉井はこのようなバラードを創らせたら天下一品です。沢田研二が歌いそうなロック歌謡風でもあり、こういう曲をロックバンドがやると過去いいです。嘆くなり我が夜のFantasyもイエモン節なのですが、日本ではロックバンドと称するものでも、カラオケで歌われる事を念頭においた曲の作り方をします。カラオケでの印税が美味しいからです。だからつまらない曲が多いのですが、イエモンの場合でもカラオケに合った曲調なのですが、それでもグラムロックの伝道師たろうとしている姿勢が好感を持てます。熱帯夜も同じですね。この辺りからイエモンは売れ出していくのです。
1. SECOND CRY 2. FINE FINE FINE 3. A HENな飴玉 4. ROCK STAR 5. 薔薇娼婦麗奈 6. 街の灯 7. RED LIGHT 8. セルリアの丘 9. 悲しきASIAN BOY 10. 赤裸々GO!GO!GO! 11. 遥かな世界 12. MERRY X’MAS
前作からつながっているようなSECOND CRYから始まります。バラードから始まるコンセプトはボウイを思わせます。歌詞のハマり具合も旨くなったヘビーなFINE FINE FINE。ちょっと稚拙な歌詞のA HENな飴玉。乗りのいいROCK STAR。ソリッドで淫猥な薔薇娼婦麗奈。街の灯は3拍子のクィーンのようなポップス。こういうのも得意技の一つになっております。RED LIGHTは出だしゲスト女性ボーカルとの絡みがあります。そしてヘビーな展開へ。歌詞も素晴らしいです。
1. MORALITY SLAVE 2. DRASTIC HOLIDAY 3. LOVE IS ZOOPHILIA 4. 仮面劇 5. VERMILION HANDS 6. DONNA 7. 審美眼ブギ 8. 4000粒の恋の唄 9. アバンギャルドで行こうよ 10. フリージアの少年 11. SUCK OF LIFE 12. PUFF PUFF 13. シルクスカーフに帽子のマダム
ベートーヴェンの『月光』からはじまるMORALITY SLAVE、歌詞も歌い方もカッコ良くなりました。DRASTIC HOLIDAYはマイナーコードによる富むロビンソンバンドのようなメランコリックロックです。LOVE IS ZOOPHILIAも素晴らしい。直接的な性描写もしっかりと韻を踏んでロックすればいやらしくなく、ただただカッコ良くなっていくのです。これぞイエモンといった感じです。仮面劇も一番いい時のイエモンサウンドを既に確立しております。頽廃的で淫猥なニューウェーブも経たボウイがグラムロックしている感じでしょうか。
アバンギャルドで行こうよ、フリージアの少年、SUCK OF LIFEは代表曲のようなものなので解説は不要でしょう。フリージアの少年はヘビーレゲエです。PUFF PUFFは裏声で歌われるシャンソンの小曲です。そして、シルクスカーフに帽子のマダムは次回作、ジャガーハードペインの予告編といった曲です。3拍子のバラードはボウイが得意としていたグラムバラードです。吉井の歌にも説得力が益々磨きがかかり、素晴らしい名曲です。
1. BUNCHED BIRTH 2. WELCOME TO MY DOGHOUSE 3. FAIRY LAND 4. LOVES ON BACKSTREET 5. HANG ONTO YOURSELF 6. SLEEPLESS IMAGINATION 7. TEARS OF CHAMELEON(MR.PAPER MOON)
インディーズ時代の作品ですが、大胆で不適なイエローモンキーの産声は成熟した女の喘ぎ声の用でもあります。アルペジオに英語のナレーションが絡むBUNCHED BIRTHからWELCOME TO MY DOGHOUSEへの流れはしびれます。新人とは思えない思いっきりの良さです。FAIRY LANDなどまだまだ詩も曲も未熟な部分がありますが、自分達のカラーを見事に表現しております。LOVES ON BACKSTREET、HANG ONTO YOURSELFなど、他のビジュアル系とは確実に違う毒を秘めております。
SLEEPLESS IMAGINATIONはいかにもイエローモンキーな曲です。いろんなところにデビッドボウイが顔を出しております。こういうところがボウイファンの私を惹き付けているところです。TEARS OF CHAMELEON(MR.PAPER MOON)はメランコリックな曲に挑戦していますが、作曲能力としてはまだ未熟ですが、やろうとしている事は分かります。
1. All The Money's Gone 2. Manhattan Martian 3. Honaloochie Boogie 4. Honeymoon In Space 5. Stereo Superstar 6. Chrome Invader 7. Bikini Machine hine 8. Are You A Boy Or A Girl? 9. Hey Man 10. Aroma Girl
1. Animal Army 2. Spaceman 3. Zodiac Sign 4. Paris Green 5. Confused Art 6. Caffeine 7. Boy With the X-Ray Eyes 8. Don't Feed the Animals 9. Fire Guided Light 10. Is Your Soul for Sale? 11. I'm Cracking up I Need a Pill
Animal Armyはロキシーミュージック的なコードにボウイのようなボーカルで確かにグラムロックを修得している。ヒットしたSpacemanやZodiac Sign、Paris Greenはグラムロッックというよりニルバーナのようなグランジといってもいいような曲である。Confused Artもマリリンマンソンみたいである。Caffeineはブリットポップと言ってもいい。Boy With the X-Ray Eyesのビートルズ的なコード進行はグラムロッック的だがオアシスと変わりない。Is Your Soul for Sale?はボウイのような曲でもあり、ブームタウンラッツのようでもあります。Don't Feed the Animals、Fire Guided Light、I'm Cracking up I Need a Pillどれもグランジでいいんじゃないのか。しかし、インド人とネイティブアメリカンの血を引くジャズマンの中性的なイメージはグラムロックと呼ばれてもしょうがないのでしょうか。
まず12インチミニアルバムJewelsで衝撃のデビューを飾ります。A-GIRLはもろバブルガムグラムロックです。ドラムのコンプが聴いております。正に80年代のかっこいいドラムサウンドなのですが、ゲイリーグリッターの曲もこんな音でしたので、パロディーにもなっている訳です。ちわきのボーカルは不思議キャラで猫なで声でこの男勝りの曲を歌う訳です。エロカッコイイ訳であります。椎名林檎以前にこのように素晴らしい女性ボーカリストが存在していた訳です。おまけにこっちの方がエロカワイイのであります。デビューシングルのGOOD MORNING I LOVE YOUも猫なで声なのにかっこいいのです。DIAMOND IS MY BEST FRIENDもバリバリのグラムロックです。MARBLE EYESはT-REX風フォークですが、ここでは低音で歌っております。これが又グラマラスな訳です。全4曲ですが、このアルバムはWEBで見つけられませんでした。オークションなどで探してみて下さい。
ファーストアルバムAngelはそれをもっと拡大した形になります。THE WORLD IS BEAUTIFULもグラムへのオマージュです。ポップ感覚を素直にカッコ良く聴かせる事に長けているいるのが岡野ハジメのいいところです。LITTLE SUSIEはもろT-REXなブギによる名曲です。BIRDY DAYは同じくPINKのメンバーホッピー神山のペンによる曲で、ニューウェイブ感覚の不思議なポップロックです。よごれたいのにも見事なグラムロックです。ANGEL BLUEちわきまゆみのキャラクーを活かした名曲です。ベイシティーローラーズ風なノリです。
ANGEL FATEでは低音を効かせた官能的なグラマラスロックです。アドルフは王様はヒカシューの巻上コウイチによるデカダンな曲です。彼の曲が必ず1曲入っているのがちわきまゆにのアルバムの楽しみの一つです。LOTTA LOVEサイケ感覚のグラムロックです。RIDE ON THE CLOUDは猫なで声全開のポップで元気な曲です。METALLIC HEAVENはゲートドラムガンガンのブロンディーのような色っぽい曲です。
I WANNA TAKE YOUはハープのようなギターのアルベジオによるバラードです。ONE LOVEはブンブンベースとギターカッティングが鋭いカッチョイイ曲です。NO!NO!NO! はホーンアレンジのクリームと逝った感じでファンキーなR&Bでカッコいいです。水の泡はビブラフォンの感じがジャズっぽいサロンミュージックのような面白さがあります。世界をゆらせはさわやかながらマルコシアスらしさを維持しております。後半に救われた感じです。
1.Life is STRANGE BEATY SHOW 2.序曲「伝説」;THE BOOK OF REVELATION 3.VIBRATION BOOGIE II 4.嘘つきジュピター 5.THE INITIATION 6.かじりかけの夢の続きを 7.PANIC SONG 8.アリエッタ 9.びしょぬれの君の愛 10.La Strada 11.破滅のフィナーレ 12.フェルマータ
LIFE IS STRANGE BEAUTY SHOWでいつものマルコシアス節を決め、THE BOOK OF REVELATIONで定番となった弦楽四重奏によるクラシカルなバラードの後、VIBRATION BOOGIEでT-REXの20センチュリーボーイのようなギターがカッチョイイハードロックを聴かせてくれます。嘘つきジュピターは軽快なロックンロールナンバーで、THE INITIATIONはヘビーなアレンジですが、歌詞が立っておりません。アレンジは凝っておりますが、歌詞にも工夫がほしかったです。
La Stradaもさわやかなアレンジです。コンセプトの流れ上のものなのでしょうがないですが、毒素は必要でしょう。しかしベースの音色がカッコいいです。破滅のフィナーレはヘビーで毒素が充満しております。こうこなくっちゃ。Fermataは佐藤研二氏の作品でミニマルミュージックにハードな演奏が乗っかった終曲です。このアルバムも廃盤です。オークションでしか手に入らないでしょう。
BROKEN MEDE UP STORYは弦楽四重奏とのジョイントによるバラードが美しいです。TREAT MEはグラマラスなマルコシアス節の曲です。BIRTHDAYはストレートなロックナンバーです。この6曲によるミニアルバムなのですが、最後にボーナストラックとしてLDNという曲が入っております。少年マルコと三千里バンドという名義によるものです。オートワウがかかったベースから跳ねたファンキーなロックナンバーなのですが、歌詞がコミックバンドしております。歌舞伎町に突撃すると言った内容なのですが、これではマルコシアスバンプのイメージが崩れてしまいますので、匿名バンドとしての扱いのようです。しかし、メンバーの演奏は乗っております。
1. Bustin' Out for Rosey 2. Sweet Burgundy 3. Post Toastee 4. Shake the Devil 5. Gypsy Soul 6. Someday, We'll Bring Our Love Home 7. Hello, Again 8. You Told Me That You Loved Me
Shake the Devilはパープル時代の曲を彷彿とさせてくれる作品です。どちらかというと、このアルバムの方が大人な感じがします。トミーボーリンの方がパープルファンよりも精神年齢が高かった為に、受け入れられなかったというのが事実でしょうか。ボサノバ調のGypsy Soulの美しさも、この時代のロックファンには早過ぎたのかもしれません。Hello, Againはオーケストラを導入しておりますが、アメリカしております。You Told Me That You Loved MeはB.B.KINGばりの渋いブルースナンバーです。決して出しゃばらず、AOR感覚でのギターソロが大人です。渋い。途中からハードなアレンジになるとこがカッコいいです。
1.l'ouvrture 2.シセリアのまつげの下で 3.De la fontaine a BRIGNOLES 4.MOUNTARSEの誘蛾灯 5.SPIDER WOMAN 6.小人の行進 7.BABY,STOP YOU 8.摩天楼の上で 9.NO WONDER 10.SPmG
序曲のようなl'ouvettureに続き始まるセシリアのまつげの下では、まるでツェッペリンのようなアレンジでカッチョイイです。ベースがいつも以上にブンブン逝っています。メロディーも素晴らしく、おそらくマルコシアスバンプの曲の中ではベストな作品です。De la Fontaine a Brignokesは美しいクラシック調のバラードです。途中曲の感じが変わりますが、しっかりとしたイメージの下で練り込まれた作品のようです。MOUNTARSEの誘蛾燈もしっかりと落ち着いた感じのハードロックです。一皮むけたマルコシアスがここには居ます。
20世紀のミスキャストのようなシングル向きの曲もあり、GRIND TO CRYのような思いっきり弾きまくる曲に、吐息が漏れるような淫らな情事歌い上げる曲もあり、すべてこのままには、T-REXのフォーク調な曲になっており、進化していこうとする意思が感じられます。強い無意識はかなりカッコイイアレンジになっており、ドーパミンを御漏らししそうです。HALF NOTEはサイケデリックなフォーキーサウンドが初期T-REXのようです。REVENGE FAIRはドラムの石田光宏の手による曲でインストに近い曲でフュージュンっぽくもあり、おどけた感じもします。このとぼけた感じが今後多くなっていきコミックバンドっぽいアルバムも創ってしまうのですが、ここではまだまだカッコいいです。