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[20060630]

Willy and the Poor Boys Willy and the Poor Boys
Creedence Clearwater Revival (1990/10/25)
Universal
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アメリカのルーツミュージックを追求したザバンドやフライングブリトーブラザース、彼等は新しい感性でルーツミュージックの再興を成しましたが、日本にいる私たちにはどのくらい新しい事をやっているのか分かりづらい部分もありました。しかし、このCCRは解り易かった。時代的な革新性も充分伝わってきてカッコイイのです。

1. Down on the Corner
2. It Came Out of the Sky
3. Cotton Fields
4. Poorboy Shuffle
5. Feelin' Blue
6. Fortunate Son
7. Don't Look Now
8. Midnight Special
9. Side O' the Road
10. Effigy

Down on the Cornerは彼等の代表曲であり、ヒット曲であります。オリジナルであり、古くから伝わるアメリカの音楽のようでもあり、親しみ易くもあり、じつに理想的な曲として存在しております。It Came Out of the Skyはさわやかなロックンロールです。Cotton Fieldsはスタンダードナンバーです。こういう曲とオリジナルが違和感無く共存している事を可能にする感性が素晴らしいです。Poorboy Shuffleはジャケットのように洗濯板と洗面器に棒と糸を繋いだベースなどを用いたバンドが演奏しているような曲で、インストです。Feelin' Blueへヴィーなブルースナンバーで、ジョンフォガティーの歌を活かした曲です。

Fortunate Sonもヒット曲であり、代表曲です。こういう曲にハードロックへと繋がるものを感じます。カッチョいいです。Don't Look Nowはスタンダードのようなオリジナル曲で、渋いです。Midnight Specialはスタンダードナンバーで、映画のミステリー・ゾーンかなんかに使われていました。こういう選曲もCCRらしいところです。Side O' the Roadはブルース調のインストです。実に学園祭に出てくるようなバンドの演奏みたいですが、この味がたまらない訳です。Effigyはエモーショナルでドラマティックな曲です。

ヒッピー文化の中から出てきただけあって、メッセージ性もあり、泥臭くもあり、さわやかな青空のようでもあり、開拓者のような力強さもある魅力あふれるCCRの代表的なアルバムです。

Down on the Corner

Fortunate Son

Midnight Special
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[20060629]

Green River Green River
Creedence Clearwater Revival ()
Fantasy
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スワンプロックにフォークカントリー色が加わった良きアメリカが詰まったアルバムです。フォークギターが加わっただけで、CCRの曲は泥臭いだけの音楽ではなくなるマッジックを感じて下さい。

1. Green River
2. Commotion
3. Tombstone Shadow
4. Wrote a Song for Everyone
5. Bad Moon Rising
6. Lodi
7. Cross-Tie Walker
8. Sinister Purpose
9. Night Time Is the Right Time

Green Riverこそ正しくハードなスワンプにフォークギターが加わって聴き易いポップさが出ております。Commotionはローリング&タンブリングのようなアレンジの曲です。歌はさすがジョンフォガティーらしい痛快な味があります。Tombstone Shadowはブルースナンバーでイギリスと違って音の隙間が心地いい曲です。Wrote a Song for Everyoneはこれ以降CCRが得意としていくカントリーバラードです。

Bad Moon Risingはカントリー色の強いロカビリーな曲でヒットしました。代表曲の一つです。Lodiはカントリー調の曲です。オリジナルでここまでのムードを出せるとは羨ましい限りです。Cross-Tie Walkerはロカビリー調が強いですが、歌はブルースそのものです。Sinister Purposeはヘビーなブルースナンバー。ハードロックの原型かもしれません。Night Time Is the Right Timeはパワーゴスペルとでも命名したくなるような激しいリズム&ブルース曲です。白人でこれほど歌える人は後にも先にもいないのではないでしょうか。

チェックのシャツにブルージーン、ディスカバーアメリカなアルバムでありながら、新しいアメリカのスタンダードとなろうとしている羨むような才気あふれるバンドの良心的なアルバムです。

Green River

Commotion

Bad Moon Rising

[20060628]

Bayou Country Bayou Country
Creedence Clearwater Revival (1990/10/25)
Universal
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ファーストよりもオリジナルが増えてきたセカンドアルバム、バイヨーカントリーです。Bayouとはミシシッピー州にあるデルタ湿地帯の事です。西海岸出身の彼等にとっては憧れの地なのでしょう。この時代、デラニー&ザボニーやレオンラッセルなども南部の古き音楽への憧れからレイドバックしていきます。クラプトンもそれに加わる訳ですが、精神的な自由を求めるヒッピー世代にとって、自然への回帰が当然の志向だったのかもしれません。

1. Born on the Bayou
2. Bootleg
3. Graveyard Train
4. Good Golly Miss Molly
5. Penthouse Pauper
6. Proud Mary
7. Keep on Chooglin'

Born on the Bayouはスワンプロックとしての名曲です。オリジナルでありながら昔からあるような曲です。7thのボイシングが南部の湿地帯を思わせるアレンジです。黒人音楽は7thで構成されている曲が多いです。ジャズやブルースなどでマイナーコードを使わなければならないところを7thで代用する訳です。そしてブルーノートスケールを使えば黒人らしくなります。しかしジョン・フォガティのボーカルは黒人よりもパワフルです。Bootlegはカントリー風スワンプです。シンプルながらも飽きのこないアレンジが渋いです。Graveyard Trainはデルタブルースに地の底から呻くようなジョンのボーカルが呪文のように響きます。

Good Golly Miss Mollyはロックンロールのスタンダードですが、これほどエキサイティングな演奏は聴いた事がありません。Penthouse Pauperはブルース感覚の曲です。Proud Maryは最初にCCRの名を世界中に知らしめた名曲です。オリジナルでありながらアメリカ音楽のスタンダードの貫禄すらあります。ティナ・ターナーがカバーしたやつもめちゃくちゃカッコイイです。Keep on Chooglin'はヘビーで激しい曲です。インプロビゼイションもありますが、かれらはテクニックよりもフィーリングでプレイするタイプで、曲の雰囲気は壊しません。

スワンプロックの名盤でもあり、アメリカの良心としても存在しておりますが、それ以上に爆発的なハードロックの原石としての迸りも秘めた作品です。

Born on the Bayou

Proud Mary

[20060627]

Creedence Clearwater Revival Creedence Clearwater Revival
Creedence Clearwater Revival (2003/03/11)
Apo
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やはりフラワームーブメントの中から現れたクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。通称CCRです。綺麗な水を回復させる事を主張するといった意味のバンド名です。いかにも60年代的な発想のネーミングです。バンドの音はアメリカ南部のスワンプミュージックの追求なのですが、リードボーカルのジョン・フォガティの声は、正しくハードロックそのものなのであります。曲もスリーコードでいかにいい曲を創れるかという見本でもあり、後のハードロックへ多大な影響を与えております。尚、彼等自身は南部出身というわけではなく、南部への憧れから演奏している訳です。

1. I Put a Spell on You
2. Working Man
3. Suzie Q
4. Ninety-Nine and a Half (Won't Do)
5. Get Down Woman
6. Porterville
7. Gloomy
8. Walking on the Water

このファーストアルバムは大半がカバー曲で、I Put a Spell on Youもブルースのスタンダードナンバーですが、3連をヘビーに演奏して、吼えまくるジョン・フォガティは、オリジナルを演奏しているような説得力を持っております。Working Manはジョン・フォガティのオリジナルです。シンプルながら変わったアレンジで面白い曲です。Suzie Qはストーンズもカバーしていたスタンダードですが、この曲でかれらは有名になります。映画地獄の黙示録で、慰安で訪れたダンサーがこの曲を踊りながら出てくる様は正に60年代を象徴しておりました。

Ninety-Nine and a Halfはウィルソンピケットの曲ですが、これもものにしております。Get Down Womanはジョンのオリジナル。Portervilleも素晴らしい演奏です。Gloomyはサイケなアレンジと、ブルースでもジャズでもないような不思議なオリジナリティーを持った曲です。Walking on the Waterも変わったアレンジの作品ですが、かなりパワフルで、このバンドがただ者ではない感じがひしひしと伝わってきます。ブルースやスワンプを追求しながらも、16分で跳ねたリズムはさすがアメリカのバンドです。

一番ラフでシンプルなファーストアルバムですが、一番CCRを感じ取れるアルバムかもしれません。まだサイケな時代の作品ですが、この後、彼等はいっそうスワンプを追求していく事となります。そしてヒット曲も多数出てきます。

I Put a Spell on You

Suzie Q

[20060627]

Steppenwolf (BORN TO BE WILD) Steppenwolf (BORN TO BE WILD)
Steppenwolf (1990/10/25)
MCA
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ヒッピーカルチャー全盛期に登場したステッペンウルフ。サイケ感覚溢れるハードブルースバンドというイメージもありますが、ドイツ人のボーカリスト、ジョンケイのパワフルなボーカルはハードロックそのものです。映画イージーライダーに使われたBorn to be wildのコードカッティングはハードロックの原石の輝きを放っております。邦題ワイルドで行こうはサイケな感覚もありますが、この曲がハードロックに与えた影響力は計り知れません。

スキー・スキーも代表曲で、グループサウンズのようなタイトルですが、かなりハードロック色のある曲です。セカンドアルバムのマジック・カーペット・ライドもヒット曲で、サイケなオープニングからオルガンの効いたハードロックになっております。少しポップですが。

他にも7というハードロックアルバムがありますが、amazonにはこのベスト盤の画像しかありませんでしたので、ベストとして紹介します。7からはフー・ニーズ・ヤが入っております。いかにもアメリカンなハードロックです。

輸入盤なら他のアルバムも入手可能かと思います。ステッペンウルフのアルバムはどれもカッコいいです。特に初期の頃がサイケな感じで良いです。この硬派な男のロックが以降のハードロックに脈々と流れていきます。ロックの歴史の中で、必ず語らなければならない存在です。全部紙ジャケで再発すべき軌跡でありましょう。

Born To Be Wild

The Pusher

Sookie sookie

Rock me baby

Magic Carpet Ride

[20060625]

Vanilla Fudge Vanilla Fudge
Vanilla Fudge (1990/10/25)
Atlantic
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The Beat Goes On The Beat Goes On
Vanilla Fudge (1998/12/01)
Sundazed
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Renaissance Renaissance
Vanilla Fudge (1998/12/01)
Sundazed

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Near the Beginning Near the Beginning
Vanilla Fudge (1998/12/01)
Sundazed Music Inc.
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ここからはアメリカンハードロックを特集していきます。ハードロックと言えばブリティッシュが本家なのですが、私はこのヴァニラファッジが元祖だと位置づけております。ロックはアメリカで生まれたものですが、差別社会の為、黒人が創った音楽は一部の人にしか浸透しておりませんでした。しかし、イギリスはそういうこだわりが無いため、黒人のブルースやロックンロールは新しい音楽として、若者を中心に広まっていきました。今ヒップホップが広まっているような感じです。

いつしかイギリスでは空前のブルースブームが席巻し、ヘビーなブルースを演奏したジェフベックグループやレッドツェッペリンによってハードロックが誕生しました。当時は日本だけでハードロックと呼んでおりましたが、現在は世界共通語となっているようです。そのジェフベックとジミーペイジがグループ結成前に参考にしていたのが、ヴァニラファッジのNear the Beginningだったそうです。それにはBB&Aでも演奏されたShotgunが入っております。

ヴァニラファッジはほとんどがカバー曲で、シュープリームスのYou Keep Me Hangin' Onやビートルズ、ゾンビーズのようなポップスをハードなアレンジで演奏してヒット曲を出しておりました。つまりはその方法論、アレンジの仕方がハードロックを生み出す参考となった訳です。ヴァニラファッジ自体はアートロックと呼ばれておりましたが、間違いなく彼らの音楽がハードロックを生み出すきっかけとなっております。

ツェッペリンはアメリカでもヒットしていきましたが、アメリカではハードロックに乗り遅れており、このイギリス勢に対抗するバンドはいませんでしたが、やがてアメリカンハードロックと呼べるグループが出てきます。その手始めとして、元祖となったいくつかのアメリカのバンドから紹介していきます。

ヴァニラファッジは4枚のアルバムをだしており、中でもファーストとNear the Beginningは押さえておきたいところです。メンバーは後にベックボガード&アピスを結成するカーマイン・アピスとティム・ボガートがおり、オルガンなどもフューチャーされているので、ディープパープルやイエスなども影響を受けているようです。Near the Beginningあたりになるとかなりハードロック調になっておりますが、アメリカよりイギリスで受けたようで、まずはブリティッシュ勢が世界を席巻します。

そしてアメリカからの回答をこれから紹介していきます。本来はこちらが元祖なのですから。

You Keep Me Hanging On

Shotgun

Coke Commercial


[20060625]

8 8
THE YELLOW MONKEY (2000/07/26)
ファンハウス
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イエローモンキー最後にして最高傑作のアルバムです。もうグラムロックとかハードロックとか関係なく、イエローモンキーの音楽がここにはあります。人真似はしても最後に行き着くべきはオリジナリティーであると信じております。日本の最近のバンドが失っているこの事をイエローモンキーが到達したという事で、納得のいくラストアルバムとなっております。

1. ジュディ
2. サイキックNo.9
3. GIRLIE
4. DEAR FEELING(アルバム・ヴァージョン)
5. HEART BREAK(アルバム・ヴァージョン)
6. 人類最後の日
7. SHOCK HEARTS
8. 聖なる海とサンシャイン(アルバム・ヴァージョン)
9. カナリア
10. パール
11. STONE BUTTERFLY
12. メロメ
13. バラ色の日々(アルバム・ヴァージョン)
14. 峠

テクノな打ち込みも入ったジュディ、過去ではなく時代にあったUKロックに即しているのでしょうが、イエローモンキーの音楽以外の何ものでもありません。サイキックNo.9も単なるハードロックではないイエモンロックになっております。GIRLIEもイエローモンキーでしかありえない歌が存在しております。ジャングルっぽい打ち込みが絡むDEAR FEELINGはじつに感動的な名曲です。HEART BREAKはボサノバっぽいのですが、これまでイエモンが創ってきた切ないバラードがいい意味で昇華されております。此れまでに泣くシンセが彩ってもイエローモンキーの音楽を邪魔するものではありません。

人類最後の日はインストですが、箸休めと言った感じです。SHOCK HEARTSは一番イエモン節しています。触発とかけておりますが、此れまで以上に良く計算された曲作りがなされており、熟練を感じさせます。聖なる海とサンシャインはアシッドジャズのようなアレンジですが、歌は歌謡ロック的な哀愁のあるメロディーとなっております。しかし、しっかりと愛情を持って創られた感があります。カナリアはこれまでのイエモン節の曲です。これはもう少しアレンジしても良かったんじゃないかと思われます。パールもこれまでのイエモンロックなのですが、これは良く出来ております。代表曲の一つとして、完成度の高い曲だと思います。

STONE BUTTERFLYはパンチドランカーの勢いある流れを汲むハードロックですが、テクノな要素も絡めていて面白い曲です。メロメは北欧の薫りがするバラードで、大変美しい曲です。バラ色の日々はこれまでのシングルの中でも一番解り易く親しみの持てるポップ性を持っております。かといって単調にはならないところが流石です。峠は感動的なバラードで激しく終わるのですが、最後のオマケだけ入りません。最悪です。オマケは聴かないようにしましょう。

アルバムを出す前にシングルとして出してきた曲が多数あり、ベスト盤的な性格もあるのですが、アルバムバージョンにリアレンジされており、最後を飾るに相応しい作品となっております。初期の頃から比べれば、かなり違ったスタイルにもなっておりますが、基本は一緒です。文句のつけようがありません。これが最高傑作です。

解散後、吉井和哉はソロでヨシイラヴィンソンとして活動しておりますが、その世界観は今日でも変わるものではありません。その紹介は又後ほど。グラムロックとそのフォロワーを永らく紹介してきました。淫美ブログというタイトルに相応しい内容を提供できたと自負しております。決してここはアダルトブログではない事をご理解いただけたでしょうか。しかし、淫猥な表現はこれからも慎みません。

ジュディ
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[20060624]

PUNCH DRUNKARD PUNCH DRUNKARD
THE YELLOW MONKEY (1998/03/04)
ファンハウス
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前作同様イギリスで録音されたアルバムです。よりハードロック色を全面に出すようになりましたが、イエローモンキーとしてのサウンドはいよいよ完成されていきます。

1. パンチドランカー
2. 球根
3. 間違いねえな
4. ゴージャス
5. 見して 見して
6. クズ社会の赤いバラ
7. セックスレスデス
8. エヴリデイ
9. SEA
10. バーン(アルバム・ヴァージョン)
11. 甘い経験
12. 離れるな
13. ラヴ・ラヴ・ショウ(アルバム・ヴァージョン)

パンチドランカーはハードロックですが、サビの歌い上げるところがイエモンらしくてカッコいいです。当時レディオヘッドを中心にイギリスでは申し合わせたように暗く悲しげなロックが流行っておりました。それの日本からの回答が球根です。命という重たいテーマでダークなアレンジのこの曲をシングルヒットさせたというイエモンの実績は無限の底力を感じさせてくれました。こういう曲を支持させるという事は、それまでの日本では考えられない事でした。間違いねえな、ゴージャスなどハードロックなのですが、歌謡曲のような親しみ易さもあります。

見して 見してはワウクラビネットを使ったファンキーな曲。クズ社会の赤いバラもハードロックなのですが、ギターフィルがビートルズのヤーブルースしています。メロディーの付け方も旨くなっております。セックスレスデスはライブ向けの曲という感じ。エヴリデイはブリットポップのようなのですが、サビで歌謡ロックになるところがイエモンらしさでしょうか。SEAは序曲的な小曲です。BURN派シングルヒットしたフラメンコ調のハードロックで、アルバムバージョンとなっております。BURNといえばディープパープルを連想しますが、デヴィッドカヴァーディルが使っていた二段階に曲げられるマイクスタンドを使って吉井氏はテレビで歌っておりました。そういう小技をつかったりしていたのですが、分かっている人は何人いたでしょうか。

甘い経験はグラムポップロックです。こんなUKポップな曲を演奏出来るのは日本ではイエモンくらいしかいないでしょう。ポップなのに濡れちゃいそうです。離れるなは切ないほど淫猥な歌謡ロックの極みです。こんな生々しい歌謡曲は存在するはずも無く、イエローモンキーにしか成しえない音楽なのです。ラヴ・ラヴ・ショウもシングルヒット曲ですが、アルバムバージョンとなっております。ポップなロックンロールなのですが、聴いているとなんか妊娠しちゃいそうな気分になるのはいかなる事なのでしょうか。最後にノイズまじりの球根がリプライズされますが、キュアーのように淫美です。

イエローモンキーの本質を顧みたとき、このアルバムの完成度の高さというものを痛感させられます。行き着くべきところに行き着いたという感じです。傑作アルバムの一つです。

Love Love Show

Burn

[20060624]

SICKS SICKS
THE YELLOW MONKEY (1997/01/22)
ファンハウス
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レーベルを移籍しての第一弾アルバム。これまでの世界感はそのままに、より雄大なスケールを感じさせるアルバムとなっております。イギリスのピーターガブリエルが所有するリアルワールドスタジオなどで録音されています。

1. レインボウ・マン
2. アイ・キャン・ビー・シット,ママ
3. 楽園
4. TVのシンガー
5. 紫の空
6. 薬局へ行こうよ
7. 天国旅行
8. 創生児
9. HOTEL宇宙船
10. 花吹雪
11. 淡い心だって言ってたよ
12. 見てないようで見てる
13. 人生の終わり~フォー・グランドマザー

レインボウ・マンはシタールっぽいギターがサイケなニュアンスを少し与えております。インドの山奥で修行をしていたレインボーマンに引っ掛けてそれっぽくしたのでしょうか。サビの歌詞のメロディーがいまいちです。ここをしっかり創っていればいい曲になっていたでしょう。アイ・キャン・ビー・シット,ママはあっかんべーしたままを英語化した曲で、ハードロック的な曲です。楽園はシングルヒット曲でsus4を聴かせたコード進行でイエモンの魅力を存分に聴かせてくれる名曲です。TVのシンガーはディープパープルのようなハードロックナンバーで、この頃からグラムというよりハードロック性が強く成っていきます。

紫の空はジャズっぽい曲でメランコリックで激しさは椎名林檎に通ずるものです。薬局へ行こうよはブルース曲でインストです。ユニゾンするスキャットが喘ぎ声に聴こえたらたいしたものです。天国旅行はドラマティック名ハードロックです。こういう曲が創れるように成ったという事は、かなり充実した活動が出来ている事だと思われます。創生児は二重人格についてのないようでしょうか、これはグラムロックの薫りがします。HOTEL宇宙船はストーンズのジャンピングジャックフラッシュのwont youというかけ声を宇宙といっているのが笑えます。乗りのいいロックンロールで、アシッドセックスがテーマでしょうか。

花吹雪は日本語ロックとしては見事な出来映えです。淡い心だって言ってたよは名曲です。デビッドボウイがジョンレノンを手本として創っていた曲を吉井和哉が手本として創っているというロックの歴史を循環しているような曲です。歌詞とメロディーが見事にマッチしております。初期のボウイのような声で歌う吉井はとうとう自分のものにしたなーという感じです。見てないようで見てるはモットザフープルのようなロックンロールで、この流れは正にグラムロックです。人生の終わり~フォー・グランドマザーはグラムのようでいて独特の美しさを持った名曲です。前作にはファーザーがありましたが、今回はグランドマザーです。これほどの曲を創れるのは日本では吉井和哉くらいなものでしょう。フォーク界で名曲を創る人はいろいろおりますが、これほどの完成度があり、独自性は見かけません。

最後にオマケでジョンレノンのLOVEのような曲が入っておりますが、これはグランドマザーへの鎮魂歌なのでしょうか。
イエローモンキーの充実した時期の作品はどれも名作ですが、これがその中の一つであり、誰も寄せ付けないだけの確信が籠った作品であります。

楽園

TVのシンガー

[20060623]

FOUR SEASONS FOUR SEASONS
THE YELLOW MONKEY (2000/08/19)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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太陽が燃えている、追憶のマーメイドのシングルヒットで一躍メジャー級にブレイクした時期に発売されたアルバムです。一般に認知されたということで、洋楽しか聴いていなかった私の耳にも入る事となります。最初はインディーズ系のバンドの一つとしての認識しかありませんが、当時働いていたとこの同僚がやたら崇拝者で、カラオケで嫌というほど聴かされていくうちに曲を覚えてしまいました。テレビなどでも見かけるようになり、私が感じたのは、このバンド危険な薫りがするでした。男の私が、ボーカルの吉井和哉から”犯されてしまう”を怯えてしまうほど、セックスアピールを感じてしまったのです。

1. Four Seasons
2. Overture~太陽が燃えている
3. I Love You Baby
4. Tactics
5. ピリオドの雨
6. Love Sauce
7. Sweet & Sweet
8. 月の歌
9. 追憶のマーメイド(アルバム・ヴァージョン)
10. Father
11. 空の青と本当の気持ち

昔はロックは不良の音楽で、コンサートなんかにいけば妊娠してしまうぞと言われたりもしていたのです、いつしかロックも健全な音楽となっておりました。しかし、イエローモンキーには本当に妊娠させられてしまうような危険な臭いがしたのです。此れこそが本来のロックあるべき姿だと直感いたしました。要領よくきれいごとばかり言っている連中はロックじゃない。ロックスターたるものセックスシンボルであらねばならない。ということで、イエモンにハマってしまった私なのでありました。

ミディアムテンポのFour Seasonsからソリッドで無駄が省かれた聴き易い内容が多く、I Love You Babyなどはエロいハードロックです。Tacticsはマンガの主題歌のようです。デビュー当時からある独自の世界観は失う事無く、シンプルでカッコイイ曲になっております。グラム以前のボウイのバラードのようなピリオドの雨もいい曲です。ゆったりとした乗りがあるLove Sauce、Sweet & Sweetはいわゆる感性されたイエモンロックという感じです。このエロさは天性のものなのでしょうか。

月の歌はお得意のシャンソン風のバラード、Fatherはなぜか前作でも聴かせたARB調の曲。意外だけど決まっております。空の青と本当の気持ちはロッカバラード調ですが、グラムな歌い方です。太陽が燃えていると追憶のマーメイドは代表曲なので説明の必要はないでしょうが、アルバムバージョンとなっております。

この後レーベル移籍をしますが、移籍前に発売したシングル、スパークとジャムにて確固たる人気を不動のものにしていきます。これらの曲はオリジナルアルバム未収録なのでベスト盤で聴くしかありません。正に乗りに乗ったイエローモンキーの快進撃は続きます。

Tactics

JAM
SPARK


[20060622]

SMILE SMILE
THE YELLOW MONKEY (2000/08/19)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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前作の暗く重い内容から一変、不気味なくらいにポップなアルバムになっております。タイトルはSMILE なのに泣いている女のジャケットが意味深です。

1. Smile
2. マリーにくちづけ
3. Love Communication
4. サイケデリック・ブルー
5. See-Saw Girl
6. 争いの街
7. エデンの夜に
8. イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
9. ヴィーナスの花
10. “I”
11. Hard Rain
12. 嘆くなり我が夜のFantasy
13. 熱帯夜

賛美歌のようなSmileで静かに幕を開けますが、ポップなロックナンバーマリーにくちづけから他のJ-POPと同じ土俵で評価されがちな世界になってしまいますが、イエローモンキーはあくまでグラムロックの伝導師である事はアルバムを通して聴けば分かります。Love Communicationはシングルヒットしそうなカッコイイ曲です。サイケデリック・ブルーはアダムスファミリーのテーマ曲のようなラグタイムな曲です。See-Saw Girlはワウギターのカッティングがかっこいいハードロックです。

争いの街はこれまでとは違う表情を持ったポップで切ない曲で、これからのイエモンの音楽性がこのアルバムから始まっていいく予感がしてきます。エデンの夜には、グラムロックの要素をちりばめながらも、日本の歌謡性との融合が見事に成った素晴らしい曲だと思います。こういう貢献がイエモンの偉業だと思います。イエ・イエ・コスメティック・ラヴも新しいイエモン節が決まっています。ヴィーナスの花もポップなロックンロールなのですが、決して軽薄になっていないのがいい感じです。“I”はARBのような曲で、パンチがありますが、スパイ映画のようなイントロがひょうきんです。

Hard Rainはバラードです。吉井はこのようなバラードを創らせたら天下一品です。沢田研二が歌いそうなロック歌謡風でもあり、こういう曲をロックバンドがやると過去いいです。嘆くなり我が夜のFantasyもイエモン節なのですが、日本ではロックバンドと称するものでも、カラオケで歌われる事を念頭においた曲の作り方をします。カラオケでの印税が美味しいからです。だからつまらない曲が多いのですが、イエモンの場合でもカラオケに合った曲調なのですが、それでもグラムロックの伝道師たろうとしている姿勢が好感を持てます。熱帯夜も同じですね。この辺りからイエモンは売れ出していくのです。

一番聴き易いアルバムかもしれませんが、だからといって面白みが無い訳ではありません。日本のロックの一つの形としての完成度はあります。

[20060621]

JAGUAR HARD PAIN JAGUAR HARD PAIN
THE YELLOW MONKEY (2000/08/19)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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まだブレイクする前の作品ですが、かなり重たい内容のコンセプトアルバムとなっております。デビュー当時からコンセプト志向がありましたが、ここにきて思い切った作品を出してきました。1944年異国の地で戦死したジャガーが現代に蘇るというストーリーです。ここまでくるともう誰の追従も及ばないほどのバンドとして成長しますが、さすがに次回作から売れ線に移行します。

1. SECOND CRY
2. FINE FINE FINE
3. A HENな飴玉
4. ROCK STAR
5. 薔薇娼婦麗奈
6. 街の灯
7. RED LIGHT
8. セルリアの丘
9. 悲しきASIAN BOY
10. 赤裸々GO!GO!GO!
11. 遥かな世界
12. MERRY X’MAS

前作からつながっているようなSECOND CRYから始まります。バラードから始まるコンセプトはボウイを思わせます。歌詞のハマり具合も旨くなったヘビーなFINE FINE FINE。ちょっと稚拙な歌詞のA HENな飴玉。乗りのいいROCK STAR。ソリッドで淫猥な薔薇娼婦麗奈。街の灯は3拍子のクィーンのようなポップス。こういうのも得意技の一つになっております。RED LIGHTは出だしゲスト女性ボーカルとの絡みがあります。そしてヘビーな展開へ。歌詞も素晴らしいです。

セルリアの丘は切ないくらいのバラードで後半絡んでくるピアノがボプイのTIMEっぽい感じです。悲しきASIAN BOYはシングルヒットした曲ですが、このアルバムの中でもしっかりとコンセプトの一部として機能しております。赤裸々GO!GO!GO!はロカビリー調ですが、しっかりイエモン節が出ております。遥かな世界はマイナー調の英国風ニューウェーブ風な切ない曲です。MERRY X’MASはクリスマスの日に昔の恋人に再会するのですが、ジャガーは既にゴーストですから相手には分からない切なさが伝わる美しいバラードです。名曲の一つですね。最後の方は明らかにロックンロールスーサイドしております。ここの部分がやりたかっただけのようにも思えますが、全体をとおして良く出来ております。

悲壮なくらいのストーリーなのですが、決してお涙頂戴にはならず、ROCK的な支離滅裂性もあり、ボウイファンの私には良く理解出来る内容となっております。これだけのアルバムを日本で出して、そして支持してくれるファンもつくようになり、羨ましい限りです。イエローモンキーと椎名林檎は少なからずとも日本の若者にもロックを聴く耳をもたせてくれた確かな実績があるので、肯定的に評価したいと思います。こういうのが受け入れられる器が、今の日本にもある事を素直に喜びたいです。

FINE FINE FINE

ASIAN BOY

[20060621]

http://www.ishibashi.co.jphttp://www.ishibashi.co.jp

エレキギターには大きくわけてシングルコイルのストラトキャスターとハムバッキングピックアップのレスポールの2種類があります。他のモデルはこれらの発展系でのモデルになります。

しかし、最近ではデジタルエフェクターをかけまくったりして、本来の音色は分かりにくくなっております。ナチュラルな特徴的な音色としては、ストラトの場合は、リッチーブラックモアやジミヘンドリックスがわりかしナチュラルな音色を出しております。一番解り易いのは、スティービーレイボーンです。ミスターストラトと言ってもいいくらい、ストラトらしい音色が聴き取れます。有名なのは、デビットボウイのレッツダンスでのギターソロでしょう。

レスポールとしては、ジミーペイジが一番ナチュラルな音色を聴かせてくれます。ツェッペリンのセカンドから4枚目では間違いなくレスポールの音色が聴き取れます。他のアルバムではテレキャスターやストラトも聴けます。

バンへイレンがストラトにハムバッキングをつけてから、この2種類のギターの特徴が無視されてきましたが、やはりこの2本のギターは最低持っていなければならないでしょう。現在、特徴的な音色をだそうとすれば、かなり極端な音色セッティングをしなければなりません。もう個性的なギターというのは無いくらい出尽くしておりますので、ギターシンセがもっと進化してくれなければならないと想っておりますが、メーカーがなかなか本腰をいれてくれません。ギターでしか表現出来ない特徴を理解してくれれば、ギターシンセも進化してくれると信じております。

[20060620]

未公開のエクスペリエンス・ムービー 未公開のエクスペリエンス・ムービー
THE YELLOW MONKEY (2000/08/19)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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アルバムを出すごとにコンセプチュアルな方向を明白にしていくイエローモンキー。このアルバムあたりからその後のイエモンサウンドが確立されつつあります。歌詞もしっかりと韻を踏んで、メロディーにしっかり乗っております。女装したジャケットもいかにもって感じです。90年代だから出来る形のグラムロックアルバムです。

1. MORALITY SLAVE
2. DRASTIC HOLIDAY
3. LOVE IS ZOOPHILIA
4. 仮面劇
5. VERMILION HANDS
6. DONNA
7. 審美眼ブギ
8. 4000粒の恋の唄
9. アバンギャルドで行こうよ
10. フリージアの少年
11. SUCK OF LIFE
12. PUFF PUFF
13. シルクスカーフに帽子のマダム

ベートーヴェンの『月光』からはじまるMORALITY SLAVE、歌詞も歌い方もカッコ良くなりました。DRASTIC HOLIDAYはマイナーコードによる富むロビンソンバンドのようなメランコリックロックです。LOVE IS ZOOPHILIAも素晴らしい。直接的な性描写もしっかりと韻を踏んでロックすればいやらしくなく、ただただカッコ良くなっていくのです。これぞイエモンといった感じです。仮面劇も一番いい時のイエモンサウンドを既に確立しております。頽廃的で淫猥なニューウェーブも経たボウイがグラムロックしている感じでしょうか。

VERMILION HANDSはお得意のバブルガムなドラムパターンによるイエモンらしい曲です。DONNAはギター弾き語りを基本としたバラードで名曲です。歌詞も素晴らしいです。こういう曲が書けるのは吉井和哉しかいません。前作は辛口コメントにしたのも、こういう名曲が書けるのを知っているからです。審美眼ブギはファーストから連なるお得意な曲調ですが、時が熟してきたのでしょう。これまで以上にカッコいいです。4000粒の恋の唄はおフランスな感じのバラードで、これも彼らにしか創れない音宇宙です。JAM以上に名作だと言っておきましょう。

アバンギャルドで行こうよ、フリージアの少年、SUCK OF LIFEは代表曲のようなものなので解説は不要でしょう。フリージアの少年はヘビーレゲエです。PUFF PUFFは裏声で歌われるシャンソンの小曲です。そして、シルクスカーフに帽子のマダムは次回作、ジャガーハードペインの予告編といった曲です。3拍子のバラードはボウイが得意としていたグラムバラードです。吉井の歌にも説得力が益々磨きがかかり、素晴らしい名曲です。

全ての曲の完成度が高く、初期イエローモンキーの傑作アルバムです。全盛期の作品に全然ひけをとりません。

[20060620]


http://www.ishibashi.co.jp

虎目とは、ギターのボディーに走る木目が虎の模様になっているやつです。その虎目が多いほど、美しいほど値段が高くなります。

レスポールとは、レスポールという人がデザインし、作ったギターをギブソン社が販売しているものです。これは世界初のソリッドエレキギターで、もっとも有名にしたのがエリッククラプトンです。ヤードバーズ脱退後、加入したジョンメイオールブルースブレイカーで、それまで、バンドで一番大きい音はドラムでしたが、ドラムの音に負けないように、レスポールとマーシャルアンプの組み合わせで、ボリューム、トーンを最大にして大音量で演奏したのです。これがディストーションサウンドの誕生です。最初は周りから大ひんしゅくをかいましたが、後に続くギタリスト達に支持され、レスポールとマーシャルアンプの組み合わせは、一つの定番となりました。

さて、有名な人達が使っているレスポールを見ましても,虎目のレスポールは、あまりお目にかかりません。使っているのは、結構儲けているセッションミュージシャンの類いです。しかし、ゲーリームーアのレスポールだけは、綺麗な虎目が少なくとも三種類あります。ピーターグリーンから頂いたレスポールがあるそうですが、どれがそうなのでしょうか。ゲーリーのレスポールはトグルスウィッチのところまで虎目がある、それはそれは美しいレスポールです。

ゲーリームーアは、シンリジー関係から、ハードロック時代と最近のブルース時代が有名ですが、私が好きなのは、ハードフュージュンをやっていた、ジョンハイズマン率いるコラシアムIIの時代です。それはそれは、めくるめく超絶テクニックの応酬ですが、メロディアスでもあります。そんなフュージョンとハードロックが一緒に入っている、ソロアルバム、バックオンザストリートがお勧めです。ドラムはサイモンフィリップスで、無茶苦茶かっこいいです。キーボードはドンエイリーです。フィルリノットも参加しています。

ジェフベックのテクニックとクラプトンの安定感を併せ持ったゲイリームーアを、私は支持します。

[20060620]

The Night Snails And Plastic Boogie(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー) The Night Snails And Plastic Boogie(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)
THE YELLOW MONKEY (2000/08/19)
コロムビアミュージックエンタテインメント
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セカンドアルバムはメジャーデビュー作となりました。もろデヴィッドボウイを意識したジャケット、かなりのメッセージ性を秘めています。

1. ソング・フォー・ナイト・スネイルズ
2. サブジェクティヴ・レイト・ショウ
3. Oh!ゴールデン・ボーイズ
4. ニューロティック・セレブレイション
5. チェルシー・ガール
6. 不愉快な6番街へ
7. ディス・イズ・フォー・ユー
8. フォクシー・ブルー・ラヴ
9. 真珠色の革命時代
10. ロマンティスト・テイスト
11. ウォーキン・イン・サンシャイン

ソング・フォー・ナイト・スネイルズからいかにもグラムロックなのですが、イエモンとしてのカラーがしっかりと出ております。サブジェクティヴ・レイト・ショウはこれから出てくるいかにもイエモンと言えるナンバー、しかし、まだまだ歌詞のメロディーへの乗せ方がダサイです。まだ韻を踏むテクニックは着いていない時期です。Oh!ゴールデン・ボーイズもしっかりとイエモン節が確立されておりますが、やはり歌詞が未熟か。ニューロティック・セレブレイションはクィーンがやるようなディキシー調の曲でバリエーションを魅せます。

チェルシー・ガールが一番いい出来かもしれません。申し分無いです。不愉快な6番街へはスィングしたメランコリックな曲です。ここまでくればボウイの真似だけではない独自性も認めなければなりません。椎名林檎が手本としているのはこの辺でしょうか。ディス・イズ・フォー・ユーはいかにもデヴィッドボウイしてますが、歌謡曲調にポップにアレンジした事が他のバンドには出せないオリジナリティに聴こえて好感が持てます。フォクシー・ブルー・ラヴはバブルガムなグラムロックですが、英語の発音がいけません。やはり韻を踏むようにならなければイエモンは単なるインディーバンドというイメージを持ってしまう。真珠色の革命時代は黄金コード進行によるグラムなバラードです。イエモンはこういう曲は得意ですね。途中動のギターが入り、ボウイのような動と静のコントラストを見事に受け継いでおります。歌詞をもっと決めれば名曲と言えたでしょう。ロマンティスト・テイストは確かデビューシングルで、バブルガムでグラマラスなイエモンらしい曲で淫も踏んでて素晴らしいです。ウォーキン・イン・サンシャインは雄大なバラードだけど、やはり韻を踏んでいないところが若さが出ている。成熟しているようでまだまだ青いそんな時代のアルバムです。

でもその分突っ張って粋がっているとこが魅力だったのかもしれません。徐々に良くなるイエモンの過程が記録されているアルバムと言えましょう。

Oh! Golden Boys

[20060618]

BUNCHED BIRTH BUNCHED BIRTH
THE YELLOW MONKEY (1996/12/21)
DAIKI
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グラムロックのフォロワーのおおとりを飾るのはTHE YELLOW MONKEYにその任を与えます。前述のように日本には、ちわきまゆみやマルコシアスバンプのようなグラムロックを再認識させてくれる土台が築かれており、しかし、誰も真剣にグラムロックへの愛情をさらけ出すバンドはいませんでした。しかし、デビッドボウイコンプレックスに因する吉井和哉のグラムロック劇場はこのアルバムから始まるのです。

1. BUNCHED BIRTH
2. WELCOME TO MY DOGHOUSE
3. FAIRY LAND
4. LOVES ON BACKSTREET
5. HANG ONTO YOURSELF
6. SLEEPLESS IMAGINATION
7. TEARS OF CHAMELEON(MR.PAPER MOON)

インディーズ時代の作品ですが、大胆で不適なイエローモンキーの産声は成熟した女の喘ぎ声の用でもあります。アルペジオに英語のナレーションが絡むBUNCHED BIRTHからWELCOME TO MY DOGHOUSEへの流れはしびれます。新人とは思えない思いっきりの良さです。FAIRY LANDなどまだまだ詩も曲も未熟な部分がありますが、自分達のカラーを見事に表現しております。LOVES ON BACKSTREET、HANG ONTO YOURSELFなど、他のビジュアル系とは確実に違う毒を秘めております。

SLEEPLESS IMAGINATIONはいかにもイエローモンキーな曲です。いろんなところにデビッドボウイが顔を出しております。こういうところがボウイファンの私を惹き付けているところです。TEARS OF CHAMELEON(MR.PAPER MOON)はメランコリックな曲に挑戦していますが、作曲能力としてはまだ未熟ですが、やろうとしている事は分かります。

当時インディーズ系のバンドが日本ではうようよ出てきており、イエモンもその中の一つとして捉えておりましたが、売れてくるにつれて洋楽ファンの私にも聴いてみようという思いにさせるだけの魅力がありました。その第一作として、このアルバムも充分なパワーを持っております。

SLEEPLESS IMAGINATION

[20060618]

キング・コング・グルーヴァー キング・コング・グルーヴァー
バビロン・ズー (1998/09/30)
東芝EMI

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一発屋で終わったと思われていたBabylon Zooでしたが、セカンドアルバムまでは発表しております。ファーストから2年のインターバルをおいてのセカンドアルバムは、自分達がグラムロックとして扱われている事の自覚が出ており、全編グラムな作品、しかもファーストよりもしっかり創り込まれており、こちらの作品の方がはっきり言って優れております。

1. All The Money's Gone
2. Manhattan Martian
3. Honaloochie Boogie
4. Honeymoon In Space
5. Stereo Superstar
6. Chrome Invader
7. Bikini Machine hine
8. Are You A Boy Or A Girl?
9. Hey Man
10. Aroma Girl

オール・ザ・マネーズ・ゴーンはオアシスのようでもあるグラムロック全開の曲で、ジャズマンのボーカルは色気に溢れ、魅力的です。マンハッタン・マーシャンはドラムンベースによるグラムロックで、未来感覚のグラムロックというふれこみに見事に答えております。ホナルーチー・ブギーはモットザフープルのカバーです。アレンジも歌いっぷりも見事です。ハネムーン・イン・スペースは美しいジギー時代のボウイのような曲です。デビュー前はグラムロックの知識は無かったそうですが、この作品を創る前にしっかり勉強して自分のものにしておりますし、それを表現出来るだけの才能は既に持ち合わせていたのです。

ステレオ・スーパースターはドラムンベースとグラムなアレンジが見事に融合した曲です。クローム・インヴェーダーはオアシスのようでもあり、イーノのような声でもあるようなグラムロックンロールです。ビキニ・マシーンはビートルズのアクロスザユニバースのような曲です。この辺りがボウイのルーツだという事に気づいたようです。アー・ユー・ア・ボーイ・オア・ア・ガール?はブリットポップですが、やはり声がイーノのようです。ヘイ・マンはポップで面白い曲です。アロマ・ガールはクラウデッドハウスのような美しいバラード曲です。X-レイの瞳を持つ少年(アルマゲドン・バビロン・ミックス)はボーナストラックで、ファーストの曲をリミックスしたものです。思いっきりジャングルしております。コズミック・ダンサーもボーナストラックでT-REXのカバー。

旨いとこ取りのような感じで美しく創られたアルバムですが、それを表現できるだけの実力があるので良しとしましょう。この後音沙汰がなくなるのですが、間違いなくこれは名盤と言えるだけの内容を持った作品です。

All the money's gone

[20060617]

The Boy With the X-Ray Eyes The Boy With the X-Ray Eyes
Babylon Zoo (1996/03/19)
Capitol

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何度も書いているが、グラムロックはその名前を変えて時代の音楽の中に生きながらえていた。しかし、90年代に入って、あえてグラムロックとして紹介されたバンドがいた。Babylon Zooである。SpacemanというCMとタイアップでヒットしたシングルがヨーロッパだけで200万枚もバカ売れしたのである。あまりヒットチャートに興味のない私は彼らの存在を知りませんでした。たまたまCDショップで見つけた彼らのCDには現代の、そして未来のグラムロックという文句が書かれていた。

1. Animal Army
2. Spaceman
3. Zodiac Sign
4. Paris Green
5. Confused Art
6. Caffeine
7. Boy With the X-Ray Eyes
8. Don't Feed the Animals
9. Fire Guided Light
10. Is Your Soul for Sale?
11. I'm Cracking up I Need a Pill

この時代にわざわざグラムロックと評するのはいかなる事かと、早速CDを買って聴いてみた。確かにグラムロックの薫りがする。当時の流行のブリットポップでも良かったのだが、打ち込み時代のグラムロックということで納得した。そしてここでグラムロックのフォロワーとしての任命をさせていただく。

Animal Armyはロキシーミュージック的なコードにボウイのようなボーカルで確かにグラムロックを修得している。ヒットしたSpacemanやZodiac Sign、Paris Greenはグラムロッックというよりニルバーナのようなグランジといってもいいような曲である。Confused Artもマリリンマンソンみたいである。Caffeineはブリットポップと言ってもいい。Boy With the X-Ray Eyesのビートルズ的なコード進行はグラムロッック的だがオアシスと変わりない。Is Your Soul for Sale?はボウイのような曲でもあり、ブームタウンラッツのようでもあります。Don't Feed the Animals、Fire Guided Light、I'm Cracking up I Need a Pillどれもグランジでいいんじゃないのか。しかし、インド人とネイティブアメリカンの血を引くジャズマンの中性的なイメージはグラムロックと呼ばれてもしょうがないのでしょうか。

あまりにも馬鹿売れしたので、レコードの発売を止めてしまったというエピソードがありますが、その為か、一発屋で終わってしまい。それ以上のヒットはありませんでした。でも、こんなバンドがいた事も覚えておいてください。

The Boy With The X-Ray Eyes

Spaceman

Animal Army


[20060617]

デンジャラス・イズ・マイ・ミドル・ネームデンジャラス・イズ・マイ・ミドル・ネーム
(1987/10/26)
ちわきまゆみ

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トレードマークの猫なで声を封印して、一貫して低音で歌い上げたサードアルバムです。その効果は淫らなくらいに淫猥でゴージャスグラマラスな雰囲気を醸し出しております。
しかし、音楽性はグラムというより、より時代的な音になっております。

1. アニマルX
2. デンジャラス・イズ・マイ・ミドル・ネーム
3. HA!HA!HA!
4. ブラッディー・サマー・デイズ
5. ムーン・チャイルド
6. セーブ・ミー
7. ディバイン・ラブ
8. MOS KOSHI BABY
9. ハッピー・バースデイ・セレモニー
10. オカルトの恋人

アニマルX、デンジャラス・イズ・マイ・ミドル・ネーム、HA! HA! HA! とキュアーのようなダークで豊満なロックが炸裂します。下山淳作のブラッディー・サマー・デイズも強烈なギターリフによるビートロックです。ムーン・チャイルドはちわきDANGEROUSまゆみの作品で、ポップな曲なのですが、今回のアルバムはあくまでも攻撃的なくらいハードなニューウェーブのようで、アレンジはハードを貫きます。

セーブ・ミーもポップな曲なのですが、バンドっぽいハードなアレンジにホッピー神山のシンセ音がセンスよく絡みます。ディバイン・ラブはヘビメタのごときギターリフで頽廃的な気怠い声が幾重にも繰り返される情事の吐息のようであります。MOSUKOSHI BABYは忌野清志郎の作品で、印象的なメロトロンは岡野ハジメ氏の所有物です。彼はビンテージ楽器のコレクターで、それらを活用したアレンジがサイケな感触を生み出しています。ハッピー・バースデイ・セレモニーでの賛美歌のようなちわきのコーラスが素晴らしいです。多少猫なで声も使用しております。やはり絡めた方がバリエーションがあっていいです。オカルトの恋人は巻上公一氏の作品で、頽廃的でインモラルでメランコリックな名曲です。演奏はサンプリングによって編曲されており、演劇性のあるこの曲に命を吹き込んでいます。リバーブレスなちわきDANGEROUSまゆみも素晴らしくマッチしており。アルバムのラストを見事に飾っております。

この後GLORIA 、EROTIC&PAIN といったアルバムを出していくのですが、そこにはもうグラムロック色はありませんので、紹介はここまでにします。最近ではMEANMACHINEというギャルバンドを結成しているようですが、まだ聴いておりません。CharaやYUKIといった元ミュージシャンの集まりで、どんな音を出しているのか興味はあります。しかし、ここまで紹介した4枚のアルバムは、日本のロック史上最高の音が詰め込まれておりますので、これらの復刻版もお願いしたいものです。

ブラッディー・サマー・デイズ
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[20060616]

アタック・トリートメントアタック・トリートメント
(1987/02/04)
ちわきまゆみ

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ちわきまゆみのセカンドアルバム,強烈なジャケットです。椎名林檎は看護婦コスプレで有名になりましたが、ちわきまゆみはボンデージファッションのコスプレで話題となりました。元祖エロカッコイイ女王です。林檎ちゃんみたいに煩悩との葛藤がない分、ソリッドでポップです。

1.オーロラ・ガール
2.プリーズ・プリーズ
3.妖精の海
4.あなたなくなる
5.エンジェル・ダスト
6.ピストル・ソング
7.シネマキネビュラ
8.スキャンドール
9.ムーンライト・マッドネス
10.遊星少女フィオラ
11.Revenge of Publison

コンセプチュアルなアルバムでオーロラ・ガールの出だしはサンプリングではなく、メロトロンに録られたコーラスとシタールばりのEQ処理されたアコギがサイケな感覚ですが、徐々にビートが絡んできてカッチョイイ演奏に猫なで声が気色いいです。プリーズ・プリーズはフェアチャイルドのようなポップな曲です。妖精の海はテクノ感覚のグラムロックです。あなたなくなるは例の巻上公一氏の作品ですが、これはパンクです。でもどこかゲロニカでヤプーズな屈折感があります。エンジェル・ダストはジューシィ・フルーツの沖山優司の作品でテクノなロックンロールなのですが、ちわき独特のオリジナリティになっております。

ピストル・ソングはタイトルからも分かるようにパンクな曲です。ルースターズの下山 淳の作品です。シネマキネビュラはシングルカット曲で、YOMがグラムロックしているような曲です。わざと舌足らずな歌い方がエロカワイイです。こういうのが正真正銘のエロカワイイです。最近のは使い方を間違っております。スキャンドールはホッピー神山の作品でお色気歌謡曲といっていいでしょうか。ムーンライト・マッドネスはアラビア風サイケシンセ&ギターが凄い。ドラム、ベース一つ一つの音がカッコいいです。プロデューサー岡野ハジメの手腕が光ります。小室やつんくのような凡人プロデューサーとは格が違います。遊星少女フィオラのようなロックンロールになるともうグラムロックではない独自のロックになりつつあります。

80年代にこんな良質でかっこいい、ロックを再認識させながらも時代にに即した音楽を聴いていたので、最近の日本のロックには悪い意味でのC級感覚しか抱けません。どれだけ良質の音楽に影響されてきたか、というのは大事な事だと思います。

オーロラ・ガール
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[20060615]

Jewels

Angel-We Are BeautifulAngel-We Are Beautiful
(2012/01/25)
ちわきまゆみ

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グラムロックは時代とともにあらゆる形へと変貌していき、新しい名前を付けられる訳ですが、グラムロックとしか呼びようがない音楽でありながら、決して古くさくはない、その時代の音を鳴らしていた貴重な存在が、他でもない、この日本にいました、それがマルコシアスバンプであり、マルコシアスよりも遡る80年代中盤に、このちわきまゆみがいたのです。

Jewels
1. A-Girl
2. GOOD MORNING I LOVE YOU
3. Diamond Is My Best Friend
4. MARBLE EYES

Angel-We Are Beautiful
1. ザ・ワールド・イズ・ビューティフル
2. リトル・スージー
3. バーディ・デイ
4. よごれたいのに
5. □☆~エンゼル・ブルー
6. エンゼル・フェイト
7. アドルフは王様
8. ロッタ・ラブ
9. ライド・オン・ザ・クラウド
10. メタリック・ヘブン

MENUというテクノポップ系のバンドで、不思議キャラクターだったちわきまゆみがソロデビューしてその才能を惜しみなく発揮していきます。プロデュースのPINKの岡野ハジメのセンスがグラマラスで淫美な世界を構築しています。

現在アルバムは発売しておりません。ベスト盤なら出ていますが、名盤ばかりなので、アルバムごとに紹介します。exite musicならダウンロードしていたのでリンクを貼っておきました。

まず12インチミニアルバムJewelsで衝撃のデビューを飾ります。A-GIRLはもろバブルガムグラムロックです。ドラムのコンプが聴いております。正に80年代のかっこいいドラムサウンドなのですが、ゲイリーグリッターの曲もこんな音でしたので、パロディーにもなっている訳です。ちわきのボーカルは不思議キャラで猫なで声でこの男勝りの曲を歌う訳です。エロカッコイイ訳であります。椎名林檎以前にこのように素晴らしい女性ボーカリストが存在していた訳です。おまけにこっちの方がエロカワイイのであります。デビューシングルのGOOD MORNING I LOVE YOUも猫なで声なのにかっこいいのです。DIAMOND IS MY BEST FRIENDもバリバリのグラムロックです。MARBLE EYESはT-REX風フォークですが、ここでは低音で歌っております。これが又グラマラスな訳です。全4曲ですが、このアルバムはWEBで見つけられませんでした。オークションなどで探してみて下さい。

ファーストアルバムAngelはそれをもっと拡大した形になります。THE WORLD IS BEAUTIFULもグラムへのオマージュです。ポップ感覚を素直にカッコ良く聴かせる事に長けているいるのが岡野ハジメのいいところです。LITTLE SUSIEはもろT-REXなブギによる名曲です。BIRDY DAYは同じくPINKのメンバーホッピー神山のペンによる曲で、ニューウェイブ感覚の不思議なポップロックです。よごれたいのにも見事なグラムロックです。ANGEL BLUEちわきまゆみのキャラクーを活かした名曲です。ベイシティーローラーズ風なノリです。

ANGEL FATEでは低音を効かせた官能的なグラマラスロックです。アドルフは王様はヒカシューの巻上コウイチによるデカダンな曲です。彼の曲が必ず1曲入っているのがちわきまゆにのアルバムの楽しみの一つです。LOTTA LOVEサイケ感覚のグラムロックです。RIDE ON THE CLOUDは猫なで声全開のポップで元気な曲です。METALLIC HEAVENはゲートドラムガンガンのブロンディーのような色っぽい曲です。

アイドル的な感覚をもっているのですが、触ると火傷しそうなロックの危うさも秘めているちわきまゆみ、世界に出しても恥ずかしくない名盤であります。おっ立てて聴け!

リトル・スージー
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[20060615]

アキマ&ネオス アキマ&ネオス
AKIMA&NEOS (1997/10/22)
徳間ジャパンコミュニケーションズ

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マルコシアスバンプ解散後に発表した秋間経夫のソロプロジェクトです。&NEOSというのはtsuneoという名前からきていると思われます。完全に一人のプロジェクトです。

マルコシアスバンプよりも深く、悩ましく、艶かしく、淫美な世界を創り出しております。グラム&サイケなハードロック。ツェッペリンのような雰囲気もあります。名作です。

1. ホワイト・ドロップ
2. トーク・ウィズ・ジ・アナザー・ウェーヴ
3. ザ・サイレント・ワールド
4. ボーイ
5. アンダー・ザ・ムーンライト
6. トゥルーレス・ジョー
7. かえるのうた(ゲット・オン!!ゲット・オン!!)
8. ディア・フレンズ
9. クライム・ギター
10. サウンド・ライフ

このプロジェクトは現在も続いているようです。時代を超えてかっこいい音楽。そういう音楽にだけROCKという称号をつけてやりたい。そう思わせる内容です。
WhiteDropのミディアム名乗りが全体にインフルエンスしていき、TalkWithTheAnotherWaveで見事なソングライティングを魅せつけ、TheSilentWorldでツェッペリンのようなサイケデリックな静と動を繰り広げ、Boyでは美しいソフトロックを披露し、UnderTheMoonlightはビートルズばりの巧妙なサイケデリックポップで名曲です。途中ジミーペイジのようなジャズブルースギターが艶やかです。

TruelessJoe グラマラスで跳ねたファンクロックです。かえるのうたはパンキッシュなぐラムロックです。DearFriendsはアンデス民謡のようなワールドミュージックになっております。CrimeGuitarはブギーなグラムロックです。SoundLifeはボウイのロウのようなアラビア風のメロディーにサイケなフォーキーロックになっており、タブラやシタールも効果的に使われております。 

マルコシアスの頃より冴えているのではないかとも言える名盤です。この後何枚かアルバムをだしておりますが、紹介はここまでにします。日本にだってかっこいいロックはあるんだと再認識してみてはいかがでしょうか。こういった音楽が受け入れられて初めてロックは市民権を得たと言えると思います。ほとんど廃盤になっている現状ではまだ得ていないのでしょう。

[20060613]

マルコシアス・バンプ/マスターベイション マルコシアス・バンプ/マスターベイション
マルコシアス・バンプ (1995/04/21)
ビクターエンタテインメント

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MARCHOSIAS VAMPのラストアルバムです。ロンドンレコーディングでプロデュースは元一風堂の土屋昌巳です。彼はぶらんきージェットシティーでのプロデュースが有名です。JAPANのラストツアーではゲストギタリストとして迎えられた実力の持ち主です。

1.マスターベイション 
2.生きてりゃ最高 
3.モンキー・パズル 
4.鳥になる時
5.TODAY~矛盾な夜 
6.夢のかけ橋 
7.I WANNNA TAKE YOU 
8.ONE LOVE
9.NO! NO! NO! 
10.水の泡 
11.世界を揺らせ

このアルバムの特徴は、これまでオマケ的存在だったコミックバンドっぽさが全面に出てしまった事です。原因は少しコロッケ似の秋間氏がこれまでほとんどの曲を手がけていたのですが、他のメンバーの曲が大半を占めている事です。新しい風を入れようとしたのでしょうが、せっかくこれまで築き上げてきたイメージが台無しな状態です。

タイトルのマスターベイションからして、これまでのマルコシアスとは違います。艶やかさ、艶かしさがないのです。下ネタでも色気がなければ勃起いたしません。生きてりゃ最高も同じです。モンキーパズルはファンキーなハードロッック仕様ですが、やはりエレクトいたしません。鳥になる時も何か足りません。TODAYでやっとマルコシアスらしいサイケで淫らなグルーブが出てきます。夢の架け橋はポップ性もあり、弦も入り、いい感じです。

I WANNA TAKE YOUはハープのようなギターのアルベジオによるバラードです。ONE LOVEはブンブンベースとギターカッティングが鋭いカッチョイイ曲です。NO!NO!NO! はホーンアレンジのクリームと逝った感じでファンキーなR&Bでカッコいいです。水の泡はビブラフォンの感じがジャズっぽいサロンミュージックのような面白さがあります。世界をゆらせはさわやかながらマルコシアスらしさを維持しております。後半に救われた感じです。 

これほどイメージを崩してしまったせいでしょうか、倦怠期に落ち入っていたのでしょうか。このアルバムを最後に解散となってしまいます。その後に秋間氏が出したソロアルバムが素晴らしかったので、バンドとしては限界だったのでしょう。しかし、これほどのバンドが日本にいた事を忘れないでいて欲しい。世界に出しても恥ずかしくないバンドでした。

このアルバムはアマゾンで購入出来ます。本来なら全てのアルバムが発売されていてもおかしくありません。復刻版が出るようにここにブログの詔を捧げます。


[20060613]

ルネシメント.jpg


イタリアで録音されたルネサンスという名のアルバムです。

1.Life is STRANGE BEATY SHOW 
2.序曲「伝説」;THE BOOK OF REVELATION
3.VIBRATION BOOGIE II
4.嘘つきジュピター 
5.THE INITIATION
6.かじりかけの夢の続きを 
7.PANIC SONG 
8.アリエッタ 
9.びしょぬれの君の愛
10.La Strada 
11.破滅のフィナーレ 
12.フェルマータ

LIFE IS STRANGE BEAUTY SHOWでいつものマルコシアス節を決め、THE BOOK OF REVELATIONで定番となった弦楽四重奏によるクラシカルなバラードの後、VIBRATION BOOGIEでT-REXの20センチュリーボーイのようなギターがカッチョイイハードロックを聴かせてくれます。嘘つきジュピターは軽快なロックンロールナンバーで、THE INITIATIONはヘビーなアレンジですが、歌詞が立っておりません。アレンジは凝っておりますが、歌詞にも工夫がほしかったです。

かじりかけの夢の続きをは、ポップでオーケストレーションも加わった面白いアレンジです。PANIC SONGはヴァンへイレンのようなアレンジに秋間ワールドな歌詞がハマっております。アリエッタはグラマラスなバラードで、今聴くと、この後に出てくるLUNA SEAにも似ています。びしょぬれの君の愛も、ピアノなんか入っていて、ビブラートのかけ方とかLUNA SEAしております。マルコシアスから毒素を抜くとLUNA SEAになる事が確認できました。毒素は抜かないでくれー。

La Stradaもさわやかなアレンジです。コンセプトの流れ上のものなのでしょうがないですが、毒素は必要でしょう。しかしベースの音色がカッコいいです。破滅のフィナーレはヘビーで毒素が充満しております。こうこなくっちゃ。Fermataは佐藤研二氏の作品でミニマルミュージックにハードな演奏が乗っかった終曲です。このアルバムも廃盤です。オークションでしか手に入らないでしょう。

[20060611]

レバンプド.jpg


ライブでは演奏していても未発表だった曲や、インディーズ時代の曲をアレンジし直してまとめたアルバムです。

1.HAIR 
2.DEEP BLUE(DANCE FREAK PARTY) 
3.強い無意識(2nd EDITION)
4.BROKEN MADE UP STORY#3 
5.TREAT ME 
6.BIRTHDAY

HAIRはサイケデリックなアレンジの浮遊感のある曲になっています。DEEP BLUEはファーストに入っていた曲ですが、アレンジし直して、バンドとしての余裕も感じられ、聴き易く、又曲の良さも伝え易くなっております。強い無意識はエアロスミスのウォークディスウェイのようなアレンジがカッコイイミディアムテンポのロックナンバーになっております。

BROKEN MEDE UP STORYは弦楽四重奏とのジョイントによるバラードが美しいです。TREAT MEはグラマラスなマルコシアス節の曲です。BIRTHDAYはストレートなロックナンバーです。この6曲によるミニアルバムなのですが、最後にボーナストラックとしてLDNという曲が入っております。少年マルコと三千里バンドという名義によるものです。オートワウがかかったベースから跳ねたファンキーなロックナンバーなのですが、歌詞がコミックバンドしております。歌舞伎町に突撃すると言った内容なのですが、これではマルコシアスバンプのイメージが崩れてしまいますので、匿名バンドとしての扱いのようです。しかし、メンバーの演奏は乗っております。

このあたりから倦怠期になっていたのでしょうか。終焉が近づいてきております。

[20060611]

Private Eyes Private Eyes
Tommy Bolin (1990/10/25)
Sony Mid-Price
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ディープパープル解散後に発表されたソロアルバムです。ジャケットが日本を意識しており、蛇の目傘を使ったり、富墓林と感じでかかれた名前で、墓という字を使った為に早死にしたと噂されました。黒人女性と映っているように、かなり黒っぽい作品です。

1. Bustin' Out for Rosey
2. Sweet Burgundy
3. Post Toastee
4. Shake the Devil
5. Gypsy Soul
6. Someday, We'll Bring Our Love Home
7. Hello, Again
8. You Told Me That You Loved Me

ハードロックを期待するなら前作です。こちらはかなりファンキーでソウルフルです。ハードロック感覚もアメリカ独自のもので、ジョニーウィンターアンドやエドガーウィンターグループのような感じです。そういった音楽が好きな人には、これはかなりの名作として受け止めて頂けるでしょう。Post Toasteeはクリームのサンシャインラブのようなリフを使っておりますが,曲自体は良く練り込まれたアレンジになっております。

Shake the Devilはパープル時代の曲を彷彿とさせてくれる作品です。どちらかというと、このアルバムの方が大人な感じがします。トミーボーリンの方がパープルファンよりも精神年齢が高かった為に、受け入れられなかったというのが事実でしょうか。ボサノバ調のGypsy Soulの美しさも、この時代のロックファンには早過ぎたのかもしれません。Hello, Againはオーケストラを導入しておりますが、アメリカしております。You Told Me That You Loved MeはB.B.KINGばりの渋いブルースナンバーです。決して出しゃばらず、AOR感覚でのギターソロが大人です。渋い。途中からハードなアレンジになるとこがカッコいいです。

このアルバム発表後他界してしまうトミーですが、その音楽性は現在でも見習うべきところが多い質の高い内容を残してくれております。

Post Toastee

[20060611]

ミネルバル.jpg


フランスの古城で録音されたアルバムです。名盤IN KAZMIDITYと双璧を成すぐらいの集中力により創られた質感に溢れております。

1.l'ouvrture 
2.シセリアのまつげの下で 
3.De la fontaine a BRIGNOLES
4.MOUNTARSEの誘蛾灯 
5.SPIDER WOMAN 
6.小人の行進 
7.BABY,STOP YOU
8.摩天楼の上で 
9.NO WONDER 
10.SPmG

序曲のようなl'ouvettureに続き始まるセシリアのまつげの下では、まるでツェッペリンのようなアレンジでカッチョイイです。ベースがいつも以上にブンブン逝っています。メロディーも素晴らしく、おそらくマルコシアスバンプの曲の中ではベストな作品です。De la Fontaine a Brignokesは美しいクラシック調のバラードです。途中曲の感じが変わりますが、しっかりとしたイメージの下で練り込まれた作品のようです。MOUNTARSEの誘蛾燈もしっかりと落ち着いた感じのハードロックです。一皮むけたマルコシアスがここには居ます。

SPIDER WOMANはアフリカンなリズムをカッティングするギターがユニークですが、サビではサイケしていくとこがカッコいいです。まるでニューヨークドールズの悪徳のジャングルのようですが、それよりもカッコいいかもしれません。小人の行進はビートルズ的というか、10CCっぽいバラードです。かなりヨーロピアンな雰囲気を意識したアルバムです。BABY,STOP YOUはいつものマルコシアス節ですが、半音階を絡ませるコード進行が新しい挑戦でしょうか。摩天楼の上では、ヘビーなグラムロックです。こういう新しい表情でグラムロックするところが、フォロワーと呼ぶに相応しい証です。世界的にも貴重な存在ではないでしょうか。

NO WONDERもいつものマルコシアス節ですが、表現力は格段にアップしております。 SPmGはフィナーレとしてl'ouvettureと同じ雰囲気の曲です。佐藤研二氏による作品。これによりトータルコンセプト性を持たせております。

マルコシアスバンプ全盛の姿を記録した素晴らしい名盤であります。これも復刻を望みます。

[20060610]

ルビー.jpg


前作の勢いそのままに、ロンドンでレコーディングされたアルバムです。イギリスは紀行が乾燥しているので、アンプの鳴りが良いのでイギリス録音をしたがるミュージシャンは多いようです。日本は湿気が多いので、どうしても海外のアルバムに比べると、同じ楽器を選択しても鳴りが違います。

1.MIDNIGHT SUNSET 
2.MONUENT 
3.CHANGE MY MIND 
4.眠らない夜
5.20世紀のミスキャスト 
6.GRIND TO CRY 
7.すべてこのままに 
8.強い無意識
9.HALF NOTE(密告者)
10.REVENGE FAIR 
11.COMFORTS PLACEにて 
12.TOMORROW

ロックンロールナンバーをマルコシアス特有の跳ねたアレンジ演奏しております。前作は楽曲のいいのを詰め込んだ感じだった為、今回は幾分か楽曲よりもノリを重視している感じの前半です。

20世紀のミスキャストのようなシングル向きの曲もあり、GRIND TO CRYのような思いっきり弾きまくる曲に、吐息が漏れるような淫らな情事歌い上げる曲もあり、すべてこのままには、T-REXのフォーク調な曲になっており、進化していこうとする意思が感じられます。強い無意識はかなりカッコイイアレンジになっており、ドーパミンを御漏らししそうです。HALF NOTEはサイケデリックなフォーキーサウンドが初期T-REXのようです。REVENGE FAIRはドラムの石田光宏の手による曲でインストに近い曲でフュージュンっぽくもあり、おどけた感じもします。このとぼけた感じが今後多くなっていきコミックバンドっぽいアルバムも創ってしまうのですが、ここではまだまだカッコいいです。

当時はイカ天効果もあり、CD店にはこれらのCDがずらりと並んでおりました。しかし今ではこのアルバムも廃盤となっております。現在日本で活動しているロックもどきのバンドなんかより、遥かに優れているこれらのアルバムをこのまま埋没させてしまってはなりません。何とか復刻させる方法はないものか。

[20060610]

ティーザー ティーザー
トミー・ボーリン (1997/05/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
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第四期ディープパープルに、リッチーブラックモアの後釜として起用されたTommy Bolinがパープル参加前に出したソロアルバムです。パープルに参加する前はジェイムスギャングにジョーウォルシュの後釜として参加して、ファンキーでロック的なギタープレイを披露しておりました。パープルに参加してもファンキーなプレイで、パープルに新しい要素をもたらしめました。しかし、パープルとしてステージに立つ以上リッチー時代の曲も演奏しなければなりません。何かとリッチーと比較され、来日時には腕を負傷しており、まともなプレイが出来なかったという事もあり、ファンからは不評を買っておりました。土台リッチーとは違うタイプギタリストなので、比べる方が間違っているのですが、当時はそこまで理解してくれるファンはいなかったようです。

1. The Grind
2. Homeward Strut
3. Dreamer
4. Savannah Woman
5. Teaser
6. People, People
7. Marching Powder
8. Wild Dogs
9. Lotus

しかし、タイプは違えど素晴らしいギタリストである子に間違いはありません。それを証明しているのが、これらソロアルバムなのです。参加しているミュージシャンはジェフポーカロ、フィルコリンズ、ナラダマイケルウォルデン、ヤンハマー、デヴィッドフォスター、デヴィッドサンボーンなど名だたるメンバーです。ボーカルはトミーボーリン自身がとっており、これは結構巧いボーカルを聴かせてくれます。

The GrindとHomeward Strutはハードなリフとファンキーなカッティングが織りなす素晴らしいロックナンバーに仕上がっております。ボリューム奏法+スライド奏法で面白いプレイが聴けます。Dreamerはバラードで素晴らしいボーカルが聴けます。Savannah Womanはボサノバ調の名曲です。Teaserはタイトル曲でもあり、良くまとまったロックナンバーです。People, Peopleはレッゲ調の曲で、Marching Powderではナラダマイケルウォルデン、ヤンハマーが参加しており、ジェフベックのようなギタープレイが聴けるフュージュンナンバーです。Wild Dogsはブルージーなアメリカンロックです。スライドギターがカッチョイイです。Lotusはレナードスキナードのような南部系のバラードになっております。

これら多彩なアレンジ力と演奏力があり器用過ぎた為、リッチーのような解り易いギタリストと比べると玄人好みになってしまっている分がありますが、現在のロックファンでも充分魅了できる内容になっておりますので、一度聴いてみて下さい。あまりにも過小評価されている一人だという事がお分かり出来るでしょう。25歳という若さで、ドラッグオーバードーズにより他界しているトミーボーリンが残した素晴らしい音源の一つです。

The Grind-Homeward Strut

Dreamer-Savannah Woman

Teaser

Wild Dogs-Lotus

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