不出世の天才ボーカリストマイケルデバレス率いるシルバーヘッドです。
性別を超えたメーキャップとグラマラスなファッション。攻撃的な音楽。グラムロックブーム後期に花開いたひとひらの華です。
ロッドスチュアートやスティーブマリオットのようなしゃがれ声で、フェイセスのようなブギー調の曲をハードに演奏するのが特徴です。アルバムはファーストとセカンドの2枚しかありませんので、両方が必須項目になっております。
セカンドアルバムの邦題は「16歳で犯されて」です。このスキャンダラスで反抗的なイメージでカリスマ的な存在となるのですが、グラムロックの衰退と共に忘れ去れていくのです。後にツェッペリンのスワンソングレーベルからディテクティブのボーカリストとして復活し、このシルバーヘッドも再評価されるようになります。
フェイセスやストーンズに影響を受けたバンドが後のハードロック界に出てきますが、その原型的なバンドです。まぎれも無くグラムロックを代表して然るべきバンドなのですが、音楽的にはグラムロックは意識しない方が親しめるのではないでしょうか。
ざっとグラムロックを代表するアーティストを紹介してきましたが、次回からは、グラムロックのフォロワー達を紹介してより深いグラムロックのご理解を頂きたいと思います。