アルバムとしてのお勧めは、トッドラングレンがプロデュースしたRemote Controlです。テレビ社会で洗脳されていく風刺をコンセプトにしておりますが、トッド色が強く、まるでユートピアサウンドです。TV Is Kingという曲はMTVの挿入曲として使われていたので、80年代にMTVを見ていた人には御馴染みの曲でしょう。アルバム全体がポップでハードで楽しいアルバムになっておりますので、大変聴き易いし、面白いアルバムです。
Art of partiesからして斬新ですが、正にJAPANサウンドが確立されております。Talking drumはかなり複雑なドラムパターンとなっております。最近の音楽は何パターンかの流行のドラムパターンばかりになっていますが、決して一般的ではないドラムパターンでこれほどの作品を創れるというのは見習わなければなりません。そしてドラムレスのGhostsが活かされていきます。これはJAPANの中でも名曲中の名曲で、シルビアンらしい暗い歌ですが、心に突き刺さってきます。素晴らしい。こんな曲20代の人間に創れるものなのでしょうか。
いかにもチャイナなCanton、Still life in mobile homes、Visions of China、Sons of pioneers、Cantonese boyと怒濤のJAPANサウンド。シンセの音色も独特ですが、決して気をてらったものではありません。