復活を果たしたマイルスのライブ盤です。タイトルからしていかにファンが待ち望んでいたかを象徴するようなものです。しかし、以前の邪悪で凶暴なマイルスはもういません。ビバップの時代以上にテーマを吹き続けるマイルス、ミュートトランペットはにはまだ完全復調ではない弱々しさがあります。ブローも決めてくれますが、以前の狂気はありません。しかたありません。もう隠居しても良い年齢なのです。それでもステージに立つマイルスには感服いたします。
1. Jean-Pierre
2. Back Seat Betty
3. Fast Track
4. Jean-Pierre
5. My Man's Gone Now
6. Kix
マイクスターンがジェフベックのようなフレーズを弾くところがカッコイイです。リズムもしっかりしているし、マーカスミラーのチョッパーベースもカッコいいのですが、こんなオーソドックスなマイルスを今更聴いてもなーと思います。
1981年7月5日のニューヨーク、アベリー・フィッシャー・ホールと1981年10月4日東京でのライヴ録音が収められています。全体的にリラックスした雰囲気があり、Kixなどはレゲエのリズムが使われています。時には肩の力を抜いたマイルスを聴きたい時にはお勧めです。