1. Vulcan Worlds 2. Where Have I Known You Before? 3. Shadow of Lo 4. Where Have I Danced With You Before 5. Beyond the Seventh Galaxy 6. Earth Juice 7. Where Have I Known You Before? 8. Song to the Pharoah Kings
音楽的には前作の流れを汲むものでありますが、大作の間にWhere Have I Known You Before?というピアノによる小曲を配置したコンセプトアルバムの色が強いアルバムです。ファーストアルバムから詩を提供しているネヴィルポッターの詩がジャケット裏面に記載されておりますが、この詩を元に作曲されているようです。チックはピアノだけのアルバムなども出しており、ピアノだけで詩的な演奏をするのが得意です。
ジャズやファンクの要素もありながらアメリカ人のみで演奏しているにもかかわらず、ヨーロッパの臭いがするのは、スパニッシュな情感と変拍子の多用にあるようです。しかしマハヴィシュヌよりも分かりやすいので世界的にも人気を博していきます。詩的でもあるのに湿った感じがしないのも特徴です。チックのセンスは他のキーボーディストとは違うようです。この独自の世界が広く受けております。return to Foreverは作品数は少ないですがどれも名盤ばかりです。
プログレファンにも受け入れ易い音楽性を持っており、ブリティッシュフュージュンバンドにも多大な影響を与えております。この後アルディメオラが加入してビルコナーズの影が薄くなってしまいますが、彼のプレイも超絶ではないですが悪くはありません。この音楽性でも一時代を築き上げた第二期Return To Foreverの幕開けを飾る名盤であります。チックのエレクトリックバンドとは毛並みが違います。