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[20061222]

Gold Gold
The Supremes (2005/04/26)
Motown
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モータウンからは黒人なのにアイドルが生まれるという奇跡が起こります。そのモットもたるものがこのシュープリームスです。後に大シンガーになるダイアナロスがいた女性3人のボーカルグループでした。後のスリーディグリーズや日本のキャンディーズの走りと言ってもいいでしょう。彼女達もシングル中心でしたのでベスト盤がお勧めです。

ディスク:1
1. When the Lovelight Starts Shining Through His Eyes
2. Where Did Our Love Go
3. Ask Any Girl
4. Baby Love
5. Run, Run, Run
6. Stop! In the Name of Love
7. Back in My Arms Again
8. Come See About Me
9. Nothing But Heartaches
10. Everything Is Good About You
11. I Hear a Symphony
12. Love Is Here and Now You're Gone
13. My World Is Empty Without You
14. Whisper You Love Me Boy
15. Happening {from The Happening}
16. You Keep Me Hangin' On
17. You Can't Hurry Love
18. Standing at the Crossroads of Love
19. Love Is Like an Itching in My Heart
20. There's No Stopping Us Now
ディスク:2
1. Reflections
2. Someday We'll Be Together
3. Love Child
4. Some Things You Never Get Used To
5. Forever Came Today
6. In and Out of Love
7. I'm Livin' in Shame
8. No Matter What Sign You Are
9. Composer
10. I'm Gonna Make You Love Me
11. Stoned Love
12. I'm Gonna Let My Heart Do the Walking
13. Floy Joy
14. Nathan Jones
15. Sha-La Bandit
16. Up the Ladder to the Roof
17. You're My Driving Wheel
18. Everybody's Got the Right to Love
19. Bad Weather
20. Love Train

始めは売れない3人組でしたが、モータウンと契約してホーランド=ドジャー=ホーランドという3人組作詞作曲家チームによって次々とヒットソングを連発していきます。最初はソウルフルな曲を望んでいた彼女達に取っては、こんなポップな曲では世も末だという印象だったそうです。しかし、ふたを開けてみるとこのポップな曲が若者達に大いに受け、黒人ヒットチャートだけではなく白人のヒットチャートでもビッグヒットとなっていきます。正にアイドルの誕生です。

Where Did Our Love Goのヒットを皮切りにBaby Love、Come See About Me、そして一番有名なStop! In the Name of Love、ヴァニラファッジがハードロックにアレンジしてカバーしたYou Keep Me Hangin' On、フィルコリンズがカバーしたYou Can't Hurry Loveなどヒット曲のオンパレードです。又60年代という時代を反映してミニスカートという出立ちも受けていたようです。黒人にしてはスレンダーな女性3人組は瞬く間に時代の寵児となっていきました。

そして解散するとなり、お別れのSomeday We'll Be Togetherはキャンディーズの解散を思わせる感動を生んでいます。こっちが先ですけど。フィルスペクターサウンズの影響もありますが、こちらは見事に全米のアイドルまで登り詰めました。白人からも愛される黒人音楽とは当時画期的なものでした。彼女達の貢献は相当なものです。又このビート感はモータウンサウンズそのものと言える代表的なサウンドでもあります。

Stop In The Name Of Love

Baby Love

come see about me

you can't hurry love

i hear a symphony

reflections

love is like an itching in my heart

love child

someday we'll be togather

[20061222]

The Best of Smokey Robinson & the Miracles The Best of Smokey Robinson & the Miracles
Smokey Robinson & the Miracles (1995/03/21)
Motown
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ソウルやリズム&ブルースに属していながらも独自のポップさをもったモータウンサウンドというものがあります。ソウルやリズム&ブルースのもつへヴィーな部分ではなく、軽快でビート感がある親しみ易い音楽です。モータータウン、デトロイトで生まれたモータウンレーベルから発せられた音楽になります。その第一弾としてモータウンレーベルを牽引していったのが、このスモーキーロビンソン&ザミラクルズです。ホーランド=ドジャー=ホーランドという3人組作詞作曲家チームによって次々とヒットソングを生み出していきこのレーベルは成功を収めていきます。誰からも愛される名曲を残しています。ミラクルズの時代もシングル中心でしたので、ベストアルバムで曲を収集する事をお勧めします。

ディスク:1
1. Got a Job
2. Bad Girl
3. Way Over There
4. (You Can) Depend on Me
5. Who's Lovin' You
6. Shop Around
7. Ain't It Baby
8. Mighty Good Lovin'
9. Everybody's Gotta Pay Some Dues
10. What's So Good About Goodbye?
11. I've Been Good to You
12. Love That Can Never Be
13. I'll Try Something New
14. My Heart Says Yes
15. Love She Can Count On
16. You've Really Got a Hold on Me
17. Mickey's Monkey
18. I Gotta Dance to Keep from Crying
19. You Can't Let the Boy Overpoer the Man in You
20. I Like It Like That
21. That's What Love Is Made Of
22. Show Me You Can Dance
23. Come on Do the Jerk
24. Ooo Baby Baby
25. My Girl Has Gone
26. Tracks of My Tears
ディスク:2
1. Going to a Go-Go
2. Whole Lot of Shakin' in My Heart (Since I Met You)
3. Choosey Beggar
4. I'm the One You Need
5. Love I Saw in You Was Just a Mirage
6. Til You Were Gone
7. I Second That Emotion
8. More Love
9. If You Can Want
10. Yester Love
11. Baby, Baby Don't Cry
12. Special Occasion
13. Here I Go Again
14. Point It Out
15. Doggone Right
16. Abraham, Martin and John
17. Who's Gonna Take the Blame
18. Tears of a Clown
19. I Don't Blame You at All
20. I Can't Stand to See You Cry
21. Crazy About the la la La
22. Satisfaction
23. We've Come Too Far to End It Now
24. Going to a Go-Go [Live]

何と言ってもこのバンドの魅力はシルキーヴォイスとして多くのミュージシャンからもリスペクトされている、スモーキーロビンソンの歌です。 Claudette Rogers Robinsonという紅一点の女性ボーカルも入れたコーラスを重視いたバンドです。ローリングストーンズもライブカバーしているGoing to a Go-Go、ビートルズもカバーしたYou've Really Got a Hold on Meなど名曲揃いです。ビートルズはこういった黒人ポップナンバーや女性歌うポップな曲をカバーすることによりストーンズとは違う優等生的なイメージを作っていました。

つまりはブリットポップの源流にはモータウンサウンドは深く関わっている訳です。トッドラングレンも愛するOoo Baby Babyも美しいコーラス曲です。ABCというバンドも歌の中でスモーキーの歌はヴァイオリンのようだと賞賛しています。又Tears of a Clownのよう名曲にはジャムが影響を受けています。ポールウェラーがスタイルカウンシルを作り上げる流れの中には、モータウンサウンドがキーワードとしてありました。誰からも愛される音楽でありながら、誰からもリスペクトされる音楽というのはそんなに多くありません。そんな音楽の幸福を備えていたSmokey Robinson & the Miracles。長いポップスの歴史の中でもひときわ輝いている存在です。

You really got a hold on me

Tears Of A Clown

OOh baby baby

Mickey's Monkey

Tracks Of My Tears

Doggone Right

[20061221]

Live in Europe Live in Europe
Otis Redding (1991/11/05)
Atco
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The Dock of the Bay The Dock of the Bay
Otis Redding (1991/11/05)
Rhino
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Very Best of Otis Redding Very Best of Otis Redding
Otis Redding (2002/10/05)
Warner
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やはり黒人音楽の醍醐味はライブにあります。オーティスのステージパフォーマンスは相当熱いです。生前のそんな熱いライブが堪能出来るのがLive in Europeです。シングルでしか発売されていなかったヒット曲 I Can't Turn You Looseも聴けます。亡くなる3日前に録音されていた永遠の名曲The Dock of the Bayを中心にしたThe Dock of the Bayはベスト盤の装いです。それならばシングルのみのI Can't Turn You Looseも聴けるVery Best of Otis Reddingの方がいいかもしれません。サム&デイヴばりのジャンプアップナンバーで、オーティスといえばこの曲というくらい彼のすべてがつまった名曲です。Goota! Gotta! Gotta!

Live in Europe
1. Respect
2. Can't Turn You Loose
3. I've Been Loving You Too Long
4. My Girl
5. Shake
6. (I Can't Get No) Satisfaction
7. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)
8. These Arms of Mine
9. Day Tripper
10. Try a Little Tenderness
The Dock of the Bay
1. (Sittin' On) The Dock of the Bay
2. I Love You More Than Words Can Say
3. Let Me Come on Home
4. Open the Door
5. Don't Mess with Cupid
6. Glory of Love
7. I'm Coming Home
8. Tramp
9. Hucklebuck
10. Nobody Knows You When You're Down and Out
11. Ole Man Trouble
Very Best of Otis Redding
ディスク:1
1. Respect
2. Try a Little Tenderness
3. Love Man
4. Shake
5. Mr. Pitiful
6. I Can't Turn You Loose
7. Pain in My Heart
8. You Left the Water Running
9. My Lover's Prayer
10. Tramp
11. Chained and Bound
12. That's How Strong My Love Is
13. My Girl
14. Cigarettes and Coffee
15. It's Growing
16. Match Game
17. Nobody Knows You When You're Down and Out
18. I'm a Changed Man
19. Your One and Only Man
20. (Sittin' On) The Dock of the Bay
ディスク:2
1. I've Been Loving You Too Long
2. These Arms of Mine
3. Hard to Handle
4. That's What My Heart Needs
5. Security
6. (I Can't Get No) Satisfaction
7. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)
8. Happy Song (Dum-Dum)
9. Come to Me
10. Change Is Gonna Come
11. Lovey Dovey
12. You Don't Miss Your Water
13. I've Got Dreams to Remember
14. Down in the Valley
15. Just One More Day
16. You Made a Man Out of Me
17. Tell the Truth
18. For Your Precious Love
19. Free Me
20. I Love You More Than Words Can Say

The Dock of the Bayはスティーヴクロッパーが作曲してオーティスが作詞した作品ですが、これまでのような泥臭い曲ではなく、ポップス的な情緒性の洗練された美しいメロディーで、この美しさが、彼の死と相まって永遠の名曲としました。つまりかrが無くなった後に発表されたこの曲でオーティスの名は世界中で知れ渡る事となるのです。彼が生き続けていたら、この方向性へ行ったのか定かではありませんが、彼の新しい魅力の一つとなっていたでしょう。

ロックを聴いていても求めているものは他のジャンルの音楽の中にもあるものです。私はそれをこうした黒人音楽の中に見つける事があります。音楽に何を求めているのかが重要であり、ジャンルは関係ないという事になります。最近の音楽にはその求めているものが見つけられなくなっていますが、オーティスの音楽の中には間違いなく沢山含まれています。彼の残した名作名演の数々を一度は聴いていただきたいと思います。

I Can't Turn You Loose

Sitting On The Dock Of The Bay

[20061221]

King & Queen King & Queen
Otis Redding & Carla Thomas (1991/06/11)
Atco
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南部を代表するスタックスレーベルの女王、Carla Thomasとのデュエット作品です。企画ものですが、サザンソウルを代表する名作に仕上がっています。

1. Knock on Wood
2. Let Me Be Good to You
3. Tramp
4. Tell It Like It Is
5. When Something Is Wrong With My Baby
6. Lovey Dovey
7. New Year's Resolution
8. It Takes Two
9. Are You Lonely for Me, Baby?
10. Bring It on Home to Me
11. Ooh Carla, Ooh Otis

ファンキーなTrampのホーンリフはツェッペリンのレモンソングのギターソロでパクられています。オーティスとカーラの歌の掛け合いが聴きものです。キングへと登り詰めていた絶頂期のオーティスと女王カーラの共演は素晴らしい名作として残りました。

これからもっと大きく登り詰めるであろうオーティスが生前に残した名作であります。しかし、不慮の飛行機事故により帰らぬ人となりました。彼が残した悲しい歌は、現実味を帯びて今も尚心に響いてきます。現在も色褪せる事の無いその歌は、本物であった証に他なりません。

Tramp

[20061221]

亀田のけんか祭り

まず弟の大毅がモハマド・サディックに一回37秒KOした。奇襲とも言える速攻の攻撃で秒殺でした。これが兄興毅戦への伏線になっていたようにも感じます。

前日からランダエタを挑発して、弟の速攻を見せられれば、乱打戦が得意なランダエタはいつもの自分の戦いをすれば良かった。しかし、ふたを開けてみれば、興毅はヒット&ウェーのアウトボクシングに徹します。欄枝は攻めあぐねますが、興毅のパンチはヒットしていきます。KOは出来ませんでしたが、良く相手を研究したクレバーな戦いで判定勝ちしました。

前回の戦いは、勝ったとも言えませんでしたが、負けたとも言えない内容の試合でした。どちらとも取れるきわどい試合だったのです。ですから判定に従うべきだったのですが、バッシングの嵐でした。前回の戦いの記事で私は、すんなり勝てなかった事が興毅にとっては良い結果だったと書きました。その通り、あれだけのバッシングに耐えながら、よく考え、努力した結果が今日見れました。逆に相手のランエダは日本から励ましのメッセージを貰ったりして、本当は自分は強いんだと勘違いしたかもしれません。今日の興毅の動きには全く対応出来ませんでした。

私は別に亀田兄弟は好きでもないのですが、あれだけバッシングされたら味方につきたくなりました。しかし今日のおちょくったようなポーズをする暇があったら、倒す努力をしろといいたくもなります。そういうところが好きになれないところでもあります。これに奢らず精進していけば、もっと上に行ける事でしょう。

[20061220]

The Otis Redding Dictionary Of Soul : Complete & Unbelievable The Otis Redding Dictionary Of Soul : Complete & Unbelievable
Otis Redding (1991/06/11)
Atco
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オーティス作品はどれも間違いなく素晴らしいが、このアルバムが最高傑作でしょう。ソウル辞典とタイトルされながらも、オーティスらしい音楽がつまった名作です。

1. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)
2. I'm Sick Y'all
3. Tennessee Waltz
4. Sweet Lorene
5. Try a Little Tenderness
6. Day Tripper
7. My Lover's Prayer
8. She Put the Hurt on Me
9. Ton of Joy
10. You're Still My Baby
11. Hawg for You
12. Love Have Mercy

Fa-Fa-Fa-Fa-Fa に始まりTry a Little Tendernessはカバーですが、素晴らしい内容になっています。ビートルズのDay Tripperもオーティスにかかればリズム&ブルースになってしまいます。男の優しさも悲しみもオーティスの歌には宿り、それが直流電力のようにストレートに心に響きます。

ガッガッガッガッタガッタ。英語も彼にかかれば音楽記号のようです。Booker T & the MG'sのプレイもシンプルながらカッコいいです。音楽にも幸福な時代がありました。それは悲しい結末の前の華やかな時代の音です。どうか言葉ではなく、この音楽を真っすぐに受け止めて頂きたい。人間の根源に訴えかけるような素晴らしい歌の数々を聞き逃さないで頂きたい。このアルバムにはその全てがあります。

Try a Little Tenderness

Try a Little Tenderness (Live at Monterey)

[20061219]

The Soul Album The Soul Album
Otis Redding (1991/06/11)
Rhino
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カバー曲が多いアルバムですが、既に自分の音楽性を確立しているので、どの曲もオーティスらしい曲ばかりになっています。他の黒人ミュージシャンがどんどん洗練していっている時期に、これほど泥臭くて泣ける作品を創り上げた事に敬意を捧げ舞す。

1. Just One More Day
2. It's Growing
3. Cigarettes and Coffee
4. Chain Gang
5. Nobody Knows You When You're Down and Out
6. Good to Me
7. Scratch My Back
8. Treat Her Right
9. Everybody Makes a Mistake
10. Any Ole Way
11. 634-5789 (Soulsville, U.S.A.)

Cigarettes and CoffeeやChain Gangといった、いかにも黒人らしい題材が見事にハマっています。Nobody Knows You When You're Down and Outなどいかにもブルースらしい言い回しなど、渋過ぎる内容になっていますが、オーティスファンになってしまうとこの手の内容がたまらなく良くなってくるのです。

今でこそ、こういった黒人音楽は好かれますが、当時のアメリカではまだまだ黒人差別は酷く、黒人用と白人用はいろんなところで区別されていました。ラジオ番組も同じで、黒人用のチャンネルでないとなかなかこの手の音楽はかけてもらえませんでした。白人的な洗練された音楽に傾倒していく傾向の中、これほどまでに黒っぽい音楽は黒人としての誇りの現れであり、生前のオーティスの力強いメッセージでもあります。余計な装飾が無い分、心に染みます。

It's Growing

Treat Her Right

[20061218]

Otis Blue: Otis Redding Sings Soul Otis Blue: Otis Redding Sings Soul
Otis Redding (1991/06/11)
Atlantic
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オーティスの名が世界的に知れ渡るようになるのは、この世を去ってからの事になりますが、現役の頃にその名を知らしめた名作がこのアルバムです。オーティスレディングの音楽性が確立され、説得力を持った内容になっています。カバー曲もオリジナルも全てがオーティスのカラーに染められています。

1. Ole Man Trouble
2. Respect
3. Change Is Gonna Come
4. Down in the Valley
5. I've Been Loving You Too Long
6. Shake
7. My Girl
8. Wonderful World
9. Rock Me Baby
10. (I Can't Get No) Satisfaction
11. You Don't Miss Your Water

渋い選曲のOle Man Troubleも彼の代表曲にまでなっています。アレサフランクリンもカバーしたRespectもあれの乗りにあっています。RCサクセションの名曲スローバラードは、ジョンレノンのゴッドを元に創られている感じがしますが、大本はこのI've Been Loving You Too Longでしょう。カーラジオからスローバラード。正にこの曲が流れていたのだと思います。米軍向けの放送局FENを流していたなら、容易にこの曲がかかったと思われます。

RCのもう一つの名曲スウィートソウルミュージックもオーティスやジェイムスブラウンの曲に影響を受けて創られた曲です。又その歌詞が素晴らしい。

あの夜初めて聴いたお前のナンバー 唇にくっついたまま そのまま
~スウィートソウルミュージック あのイカレたナンバー
スウィートソウルミュージック シートに染み込んでる お前の匂い 他の女とは区別がつくさ

ソウルミュージックへのリスペクトと女との情事の後を思わせるダブルミーニングな素晴らしい歌詞です。清志郎は後にも先にもこれ以上の素晴らしい歌詞を書いていません。これほどの情熱的な歌詞を今も書いていて欲しいものです。

ShakeやMy Girl、Wonderful Worldといったカバー曲も素晴らしい出来映えですが、何より凄いのがストーンズのSatisfactionです。ロックンロールのこの曲をリズム&ブルースにアレンジして、オーティスならではのアクセントを持った、全く別の曲のようなカラーに仕上げています。オーティスの代表曲が勢揃いした。正に名盤であります。最低限このアルバムはコレクトしておくべきでしょう。

Respect

Shake/I've Been Loving You Too Long

Satisfaction - My Girl - Respect

Satisfaction

[20061217]

The Great Otis Redding Sings Soul Ballads The Great Otis Redding Sings Soul Ballads
Otis Redding (1991/06/11)
Atco
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ソウルバラードを中心としたセカンドアルバムです。オーティスファンにはたまらない曲ばかりです。ジャンプアップナンバーも得意ですが、バラードもオーティスの魅力の一つです。

1. That's How Strong My Love Is
2. Chained and Bound
3. Woman, a Lover, a Friend
4. Your One and Only Man
5. Nothing Can Change This Love
6. It's Too Late
7. For Your Precious Love
8. I Want to Thank You
9. Come to Me
10. Home in Your Heart
11. Keep Your Arms Around Me
12. Mr. Pitiful

オーティスは活動期間が短いため作品も少ないのですが、そのどれもが魂を震わせるほど素晴らしい内容のものばかりです。そもそも8ビートは人間の生理的な部分に気持ちよく響くもので、黄金のコード進行で創られた曲に心地いいメロディーがつきものです。サイケデリック同様、リズム&ブルースは美味しいのです。よっぽどノリが悪くなければリズム&ブルースでは駄作は生まれません。そこにオーティスのように魂が込められていれば、それは名曲であること間違いないのです。

しかしオーティスの場合はかなり癖のあるアクセントで歌われているため、泥臭くもあり、最初は取っ付きにくいかもしれません。しかし一度この世界にどっぷりとハマってしまうと常習者になってしまいます。特にライブ映像を見た日には体中が熱くなる事を押さえきれなくなる事でしょう。そんな気持ちのいいSEXにも似た音楽こそが愛すべき音楽だと私は思っています。

That's How Strong My Love Is

Mr. Pitiful

[20061217]

Pain in My Heart Pain in My Heart
Otis Redding (1991/11/05)
Atlantic
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サムクックの意思を受け継ぎ、それ以上の存在となったのがこのオーティスレディングです。その熱さといったらジェイムスブラウンも真っ青です。ガッタガッタという言い回しが独特で、忌野清志郎がもろに影響を受けています。私もRCからオーティスを聴くようになりました。

1. Pain in My Heart
2. Dog
3. Stand by Me
4. Hey Hey Baby
5. You Send Me
6. I Need Your Loving
7. These Arms of Mine
8. Louie, Louie
9. Something Is Worrying Me
10. Security
11. That's What My Heart Needs
12. Lucille

やはりオーティスもライブが圧巻なのですが、此のファーストアルバムからそれらのエネルギーを既に感じます。ジェフベックや忌野清志郎のプロヂュースでも有名なギタリストSteve Cropperを含むBooker T. & the M.G.'sがバックバンドとなったりして演奏も素晴らしいものがあります。

These Arms of Mineという3連バラードの名曲の他、カバー曲ではリトルリチャード、サムクックなどの曲を歌っており、此のファーストアルバムで既に自分の歌を確立しているところが凄いです。オーティスの存在によってサムクックも再評価されますが、逆にサムクックの存在が薄くなってしまった事は否めない事実でしょう。いつしか、リズム&ブルースといえばオーティスレディングというイメージが定着するようになりました。

These Arms of Mine

[20061217]

Sam Cooke at the Copa Sam Cooke at the Copa
Sam Cooke (2003/06/17)
UM3
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The Rhythm and the Blues The Rhythm and the Blues
Sam Cooke (1995/10/24)
RCA
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Best of Sam Cooke Best of Sam Cooke
Sam Cooke ()
Belmu
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ソウルミュージックと同じくくりなのですが、ビート感のあるものをリズム&ブルースと呼びます。その最も代表される第一人者がこのサムクックです。力強さもあるのですが、どちらかというと美しい声で魅了してくれます。

Sam Cooke at the Copa
1. Opening Introduction
2. Best Things in Life Are Free
3. Bill Bailey
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. Frankie and Johnny
6. Medley: Try a Little Tenderness/(I Love You) For Sentimental Reasons
7. If I Had a Hammer
8. When I Fall in Love
9. Twistin' the Night Away
10. Band Introductions
11. This Little Light of Mine
12. Blowin' in the Wind
13. Tennessee Waltz
The Rhythm and the Blues
1. Get Yourself Another Fool
2. Driftin' Blues
3. Fool's Paradise
4. Smoke Rings
5. Baby Won't You Please Come Home
6. Please Don't Drive Me Away
7. Nothing Can Change This Love
8. But Not for Me
9. Don't Get Around Much Anymore
10. Trouble in Mind
11. Little Girl Blue
12. I Lost Everything
13. Chains of Love
14. Nobody Knows You When You're Down and Out
15. Since I Met You Baby
16. Cry Me a River
17. Trouble Blues
18. Little Red Rooster
19. Out in the Cold Again
20. One More Time
Best of Sam Cooke
1. Wonderful World
2. Happy in Love
3. Love You Most of All
4. Forever
5. Mary. Mary Lou
6. That's All I Need to Know
7. Ol' Man River
8. Loveable
9. Around the World
10. I Don't Want to Cry
11. You Send Me
12. I'll Come Running Back to You
13. Only Sixteen
14. Everybody Likes to Cha Cha Cha
15. Danny Boy
16. Win Your Love for Me
17. Summertime
18. What a Wonderful World

アルバムというよりシングルで売ってきた時代ですから、ベスト盤をお勧めしますが、彼の最大の魅力はライブ盤での方が味わえます。ボブディランの風に吹かれてなどのアレンジがカッコいいです。じっくり魅了してくれる歌声は芸術的でさえあります。

その親しみ易さとは違い、本来は社旗的な運動にも参加していたようです。若くしてなくなる訳ですが、その死因については究明されていません。原因不明のまま調査が打ち切られたのです。何らかの政治的要因も考えられますが、いつしか究明されぬまま葬り去られてしまっています。キング牧師やケネディー暗殺は広く議論されますが、彼の死はうやむやになっているのです。しかし、彼が残した歌は永遠に消える事の無いモニュメントとして残っています。

You Send Me

Ain't That Good News

Basin' Street Blues

Sam Cooke & Mohammed Ali

Blowin' in the Wind

Wonderful World

[20061217]

Aretha Now Aretha Now
Aretha Franklin (1993/07/20)
Rhino
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これもアレサの絶頂期の代表作です。バートバカラックなどの新しい感覚の作曲家を積極的に起用して、ソウルに新しいメロウさを与えています。それでも力強い歌を聴かせてくれます。

1. Think
2. I Say a Little Prayer
3. See Saw
4. Night Time Is the Right Time
5. You Send Me
6. You're a Sweet Sweet Man
7. I Take What I Want
8. Hello Sunshine
9. Change
10. I Can't See Myself Leaving You

Thinkはジェイムスブラウンの曲ではなく、アレサ自身の作品です。この曲はブルースブラザースでも使われ、アレサを再認識させる事が出来ました。I Say a Little Prayerはバートバカラックの作品でポピュラーミュージックとしても新しい感覚の曲でした。ロバータ不ラックなどに通じる曲です。

アレンジもAOR的なボイシングを使ったりして、泥臭さが薄れてきてオシャレな感じなっています。この辺りまでが全盛期で、この後もフーズーミングフーなどのヒットで復活をはたしたりして、息の長い活動をしています。アレサの紹介はここまでにします。他の作品は又別の機械に。

Think/Blues Brothers

I Say a Little Prayer

See Saw with Tom Jones

Amazing Grace

[20061216]

Lady Soul Lady Soul
Aretha Franklin (1995/06/20)
Rhino
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アトランティック時代の名作です。選曲も良くアレサの魅力を思う存分堪能出来ます。キャロルキングなどのティンパンアレイ系の作曲家を起用するなど、ソウルに新しい風を吹き込もうとしています。

1. Chain Of Fools
2. Money Won't Change You
3. People Get Ready
4. Niki Hoeky
5. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
6. Since You've Been Gone (Sweet Sweet Baby)
7. Good To Me As I Am To You
8. Come Back Baby
9. Groovin'
10. Ain't No Way
11. Chain Of Fools (Unedited Version)
12. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (Mono Single Version)
13. Since You've Been Gone (Sweet Sweet Baby) (Mono Single Version)
14. Ain't No Way (Mono Single Version)

Good To Me As I Am To Youではクラプトンがギターで参加しています。People Get Readyはジェフベックもカバーしたインプレッションズの曲で、独自のアレンジを施しています。キャロルキング&ゲリーゴフィン作のA Natural Womanはソウルバラードながら、白人による洗練されたメロディーが美しいです。ジョーコッカーが好きそうな曲です。

Groovin'はラスカルズの名曲です。アレサの3連ブルースバラードのダイナミズムは初期のツェッペリンのようにカッチョイイのです。ハードロックの原点にソウルミュージックありです。ロックは元々黒人のものですが、この時代の黒人音楽は非常にカッコイイものが多いです。ロックにしろ、ジャズにしろ、ソウルにしろ60年代後半は正にルネッサンスのシーズンだったのです。そんな時代の名盤。アレサの歌にノックアウトされる事間違いなしです。

Chain Of Fools

A Natural Woman

Groovin'

[20061216]

I Never Loved a Man the Way I Love You I Never Loved a Man the Way I Love You
Aretha Franklin (1995/06/20)
Rhino
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ジェイムスブラウンがソウルの王様なら女王はこのアレサフランクリンです。彼女を最初に世に知らしめたアトランティックでのファーストアルバムです。ユーリズミックスのアンレノックスやドリカムの吉田美和に多大な影響を与えた偉大なる女性ソウルシンガーです。

1. Respect
2. Drown in My Own Tears
3. I Never Loved a Man (The Way I Love You)
4. Soul Serenade
5. Don't Let Me Lose This Dream
6. Baby, Baby, Baby
7. Dr. Feelgood (Love Is a Serious Business)
8. Good Times
9. Do Right Woman, Do Right Man
10. Save Me
11. Change Is Gonna Come
12. Respect [Stereo Version][*]
13. I Never Loved a Man (The Way I Love You) [Stereo Version]
14. Do Right Woman, Do Right Man [Stereo Version]

オーティスレディングでも御馴染みのRespectから吹き飛ばされてしまいます。このカッコ良さはジェイムスブラウンに匹敵します。I Never Loved a ManやSoul Serenadeでのエレピの美しい事。パブロックバンドのグループ名にもなったDr. Feelgoodなどのはか、カバー曲も含め名曲揃いのアルバムです。このアルバム発売までは不遇の時代を過ごしていましたが、このアルバムにより鳴り物入りで世間は彼女の存在を知る事になります。

Don't Let Me Lose This Dreamなどはボサノヴァ調で、後のニューソウルの原型のようなオシャレな曲もあります。ブルース、ソウル、ゴスペルといった伝統音楽を歌いこなしながらも新しさが感じられます。ですが彼女の真似をするのは相当な歌唱力が無ければ出来ません。吉田美和はその点ずば抜けたシンガーである事が分かります。ドリカムファンには泥臭く感じるかもしれませんが、彼女の歌には感じ入るものがあると思います。このアルバムはファーストながら名盤であります。

Respect

I Never Loved a Man

Dr. Feelgood

Do Right Woman, Do Right Man

[20061216]

In the Jungle Groove In the Jungle Groove
James Brown (1990/10/25)
Polydor
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I'm Real I'm Real
James Brown (1991/03/12)
Zomba
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Universal James Universal James
James Brown (1993/03/09)
Zomba
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James Brown's Funky Christmas James Brown's Funky Christmas
James Brown (1995/10/03)
Polygram
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I'm Back I'm Back
James Brown (1998/11/17)
Mercury
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80年代から90年代にかけての作品をまとめて紹介します。もう既に成すべき事はやったともいますが、生涯現役を貫く様は尊敬に値します。もうここまでくれば何も文句は無いでしょう。彼が残した足跡の偉大さを伝えられていれば幸いです。

In the Jungle Groove
1. It's a New Day
2. Funky Drummer
3. Give It up or Turnit a Loose [Remix]
4. I Got to Move
5. Funky Drummer [Bonus Beat Reprise]
6. Talking Loud and Saying Nothing [Remix]
7. Get Up, Get into It, Get Involved [Mono Version]
8. Soul Power [Mono Version][Edit]
9. Hot Pants
I'm Real
1. Tribute
2. I'm Real
3. Static, Pts. 1 & 2
4. Time to Get Busy
5. You and Me
6. Interview
7. She Looks All Types A' Good
8. Keep Keepin'
9. Can't Git Enuf
10. It's Your Money $
11. Godfather Runnin' the Joint
Universal James
1. Can't Get Any Harder
2. Just Do It
3. Mine All Mine
4. Watch Me
5. Georgia-Lina
6. Show Me Your Friends
7. Everybody's Got a Thang
8. How Long
9. Make It Funky 2000
10. Moments
James Brown's Funky Christmas
1. Go Power at Christmas Time
2. Let's Unite the Whole World at Christmas
3. Santa Claus Go Straight to the Ghetto
4. Merry Christmas, Baby
5. Let's Make Christmas Mean Something This Year, Pts. 1 & 2
6. Soulful Christmas
7. Christmas Song [Version 1]
8. Sweet Little Baby Boy, Pts. 1 & 2
9. Christmas Is Love
10. Please Come Home for Christmas
11. Santa Claus Is Definitely Here to Stay
12. Tit for Tat (Ain't No Taking Back)
13. Santa Claus, Santa Claus
14. Merry Christmas, I Love You
15. Signs of Christmas
16. Christmas in Heaven
17. Hey America
I'm Back
1. I Can't Stand It
2. Funk on Ah Roll [S-Class Mix]
3. Kare
4. What It Takes
5. Papa's Got a Brand New Bag
6. Break Away
7. Funk on Ah Roll [Original J.B. Mix]
8. Lucky Old Sun
9. I Don't Hear No Music
10. Every Part of My Heart [Instrumental]
11. Eden
12. Peace in the World
13. Funk on Ah Roll [S-Class Club Mix]
14. James on the Loose

ジェイムスブラウンは毎年のようにクリスマスアルバムを出しており、James Brown's Funky Christmasはそれらのベストアルバムになっています。ファンキーなクリスマスも粋なものです。時代はヒップホップになっています。ジェイムスブラウンは最もサンプリングネタに使われているアーティストで、そういう意味でもルーツサウンドなのであります。ヒップホップの第一人者アフリカバンバータとのコラボUnityでも話題となります。

ファンクというアメリカのアフリカンでなければ創れないような音楽。ロックとは従兄弟、はとこのような間柄です。特にジェイムスのシャウトはハードロック並みのパワーがあります。彼の音楽を聴かずして現代音楽は語れないのであります。

sex machine & soul power

Get On The Good Foot

Make It Funky 2000

Santa Claus Goes Straight to the Ghetto

Afrika Bambaataa & James Brown - Unity

[20061216]

Reality Reality
James Brown (1995/02/28)
Polygram
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The Original Disco Man The Original Disco Man
James Brown (2004/08/03)
Universal
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Soul Syndrome Soul Syndrome
James Brown (1991/08/27)
Rhino / Wea
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Gravity Gravity
James Brown (1991/03/12)
Zomba
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70年代後半から80年代初期にかけての作品をまとめて紹介します。これら以外にもGet Up Offa That ThingやBodyheat、Muth'a Nature、Hotなどの秀作もあるのですが廃盤のようです。Hotはデヴィッドボウイのフェイムの元になった曲です。アレンジはまんまです。70年代中期を過ぎると一大ディスコブームとなります。アメリカのTV番組ソウルトレインを見てもらえば分かるように、ソウルミュージックで踊る若者は多くいました。そのディスコでの恋物語を映画化したサタデイナイトフィーヴァーが大ヒットしてからは、ビージーズが生み出したシンプルな四つ打ちのディスコミュージックが大流行り。ジェイムスブラウンのような複雑なリズムは時代遅れになったのです。

Reality
1. Reality
2. Funky President (People It's Bad)
3. Further on up the Road
4. Check Your Body
5. Don't Fence Me In
6. All for One
7. I'm Broken Hearted
8. Twist
9. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
The Original Disco Man
1. It's Too Funky in Here
2. Let the Boogie Do the Rest
3. Still
4. Star Generation
5. Women Are Something Else
6. Original Disco Man
Soul Syndrome
1. Rapp Payback (Where Iz Moses?)
2. (Do the) Mashed Potatoes
3. Funky Men
4. Smokin' & Drinkin'
5. Stay With Me
6. Honky Tonk
7. Rapp Payback (Where Iz Moses?), Pt. 1 [12" Single Version]
8. Rapp Payback (Where Iz Moses?), Pt. 2 [12" Single Version]
Gravity
1. Gravity
2. Let's Get Personal
3. How Do You Stop
4. Turn Me Loose, I'm Dr. Feel Good
5. Living in America
6. Goliath
7. Repeat the Beat (Faith)
8. Return to Me

レコード会社もディスコ調の曲を強要するようになりましたが、ジェイムスブラウンは既に発言力を持つようになっていますのではねのけます。そもそもダンスホールでかかっていた曲はジェイムスブラウンの曲です。そこでThe Original Disco Manで元祖は俺なんだと主張します。しかしもう過去の話になります。そんなジェイムスブラウンを再認識させたのが映画ブルースブラザースです。それとロッキーの挿入歌になったLiving in Americaで現役である事を再認識させる事になります。

Rapp Paybackでの一早いラップの導入。マイケルジャクソン、プリンス、M.C.ハマーなどがジェイムスブラウンからの影響を公言する事により、ジェイムスブラウンは息を吹き返します。今だ現役であるというそのパワーは凄まじいものがあります。とりあえずはブルースブラザースでのゴスペル動画をお楽しみ下さい。

Get Up Offa That Thing

Hot Tub!

RAPP PAYBACK/TOO FUNKY IN HERE
How Do You Stop
Living in America

Blues Brothers at the Triple Rock Baptist Church

[20061215]

Hot Pants Hot Pants
James Brown (1993/03/23)
Polygram
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There It Is There It Is
James Brown (1993/03/23)
Polydor
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The Payback The Payback
James Brown (1992/09/22)
Polydor
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Hell Hell
James Brown (1995/02/28)
Polydor
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70年代中期にかけての作品をまとめて紹介します。これらのアルバムの前にHey AmericaやSuper Badといった重要な作品があるのですが廃盤になっています。残念な事ですが省略します。70年代になるとファンクも浸透して創始者のジェイムスブラウンも負けじと精力的に活動しています。これらの音楽に影響を受けたエアロスミスはウォークディスウェイやラストチャイルドといったファンクロックの名作を残しています。黒人だけではなくロック界にも多大インフルエンスを巻き起こしているのです。

Hot Pants
1. Blues & Pants
2. I Can't Stand It
3. Escape-Ism, Pt. 1
4. Escape-Ism, Pt. 2
5. Hot Pants
6. Escape-Ism
There It Is
1. There It Is, Pts. 1 & 2
2. King Heroin
3. I'm a Greedy Man
4. Who Am I
5. Talking Loud and Saying Nothing
6. Public Enemy No. 1, Pt. 1
7. Public Enemy No. 1, Pt. 2
8. I Need Help (I Can't Do It Alone)
9. Never Can Say Goodbye
The Payback
1. Payback
2. Doing the Best I Can
3. Take Some...Leave Some
4. Shoot Your Shot
5. Forever Suffering
6. Time Is Running Out Fast
7. Stone to the Bone
8. Mind Power
Hell
1. Coldblooded
2. Hell
3. My Thang
4. Sayin' It and Doin' It
5. Please, Please, Please
6. When the Saints Go Marching In
7. These Foolish Things
8. Stormy Monday
9. Man Has to Go Back to the Crossroads
10. Sometime
11. I Can't Stand It [76]
12. Lost Someone
13. Don't Tell a Lie About Me and I Won't Tell the Truth on You
14. Papa Don't Take No Mess

実に脂の乗った時期であり、この時代の曲の多くはサンプリングネタとして使われています。曲に起承転結がないワンコードのため、興味の無い人には全部同じ曲に聴こえるかもしれません。しかし、その代わりに自然に、難しい事を考える事無く腰を動かしたくなるのがファンクの魅力でもあります。エレクトリックマイルスの混沌としたリズムと同年代の作品となります。

ラップグループ名の元にもなっているPublic Enemy の美しい事。バラードというには激し過ぎるし、ソウルというには悲し過ぎる旋律です。Paybackは後にラップバージョンも出ました。ラップはアメリカの一部のスラムでのみ存在していた音楽で、世界に広まるまでには時間がかかっています。まだ洗練されていないこの時期のラップは、ジェイムスブラウン節が元になっているように感じます。どこまでも黒いジェイムスの音楽が炸裂していた時代で下が、世界はロックばかりを追っておりました。

Music Evolution

Rapp Payback

Papa Don't Take No Mess

[20061215]

Sex Machine Sex Machine
James Brown (1993/03/23)
Polydor
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ジェイムスブラウンの数ある名曲の中でも一番有名な曲、セックスマシーンを含む代表作です。所謂ゲロッパという奴ですね。ちょっと前にはCMやゲロッパという映画にもなりました。日本では一番馴染みのある曲です。アナログ盤では2枚組で1枚がスタジオ盤で2枚目がライブ盤という構成です。

1. Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine
2. Brother Rapp, Pts. 1-2
3. Bewildered
4. I Got the Feelin'
5. Give It Up or Turnit a Loose
6. I Don't Want Nobody to Give Me Nothing (Open Up the Door, I'll Get ...)
7. Licking Stick -- Licking Stick
8. Lowdown Popcorn
9. Spinning Wheel
10. If I Ruled the World
11. There Was a Time
12. It's a Man's Man's Man's World
13. Please, Please, Please
14. I Can't Stand Myself (When You Touch Me)
15. Mother Popcorn

ジェイムスブラウンはバンドメンバーにも完璧を求めるあまり、ステージでミスをすると罰金を取るようになりました。ステージで誰かがミスをするとお前罰金だというサインを出すのです。この事でメインバーとは対立するようになり、改善を求めるメンバー全員をクビにします。そこで、スタジオに色を求めてたむろする若者に声をかけます。中には、ベースのブーチーコリンズ、その実兄がギターで採用されます。後のP-FUNKで名を挙げる連中です。前のメンバーからはサックスのメイシオのみ呼び戻されます。この3人が後のジョージクリントン率いるP-FUNK軍団の中枢を担っていきます。

ブーチー達はジェイムスの曲はコピーしまくっていたので、ブラウンが出す指示を難なくこなし認められていきます。これまで以上にアグレッシヴな演奏になっています。Brother Rappではラップではありませんが、これらのライムが発展して現在のラップの元になった可能性がありますが、定かではありません。しかし、ラップというのは、この70年代前半から存在していたのです。もう30年以上の歴史があるのです。決して新しいものではありません。ブルースより歴史は浅いですが、現代に至ってはブルース並みと思って頂きたい。同じ事をくり返すのが好きな黒人的な音楽なのです。

ファンクはフォロワーも増えて、ある程度確立されるようになります。ワンコードですが、ミニマルとは違う繰り返しの連続になります。その為ポリリズムでなければ飽きてしまいます。ポリリズムの拡大解釈がファンクを進化させていきます。全ての楽器が打楽器であり、ジェイムスブラウンの歌もリズ楽器の一つと化しています。ビートの嵐です。I Feel Like Being A Sex Machineなのであります。

Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine
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[20061213]

Say It Loud: I'm Black And I'm Proud Say It Loud: I'm Black And I'm Proud
James Brown (1996/07/23)
Polydor
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Gettin' Down to It Gettin' Down to It
James Brown (2005/09/20)
Verve
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Soul on Top Soul on Top
James Brown (2004/07/13)
Verve
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ジェイムスブラウンは本当によく働く男で、短い時間に多くの作品を発表しております。セッションの時期も近いものが多いので、まとめて紹介します。

Say It Loud: I'm Black And I'm Proud
1. Say It Loud (I'm Black and I'm Proud), Pts. 1 & 2
2. I Guess I'll Have to Cry, Cry, Cry
3. Goodbye My Love, Pts. 1 & 2
4. Shades of Brown
5. Licking Stick-Licking Stick
6. I Love You
7. Then You Can Tell Me Goodbye
8. Let Them Talk
9. Maybe I'll Understand
10. I'll Lose My Mind
Gettin' Down to It
1. Sunny
2. That's Life
3. Strangers In The Night
4. Willow Weep For Me
5. Cold Sweat
6. There Was A Time
7. Chicago
8. (I Love You) For Sentimental Reasons
9. Time After Time
10. All The Way
11. It Had To Be You
12. Uncle
Soul on Top
1. That's My Desire
2. Your Cheatin Heart
3. What Kind of Fool Am I?
4. It's a Man's, Man's Man's World
5. The Man in the Glass
6. It's Magic
7. September Song
8. For Once in My Life
9. Every Day I Have the Blues
10. I Need Your Key (To Turn Me On)
11. Papa's Got a Brand New Bag (Edited LP version)
12. There Was a Time
13. Papa's Got a Brand New Bag (Previously unissued unedited version)

1960年代後半は激動の時代で、黒人の公民権運動が盛んに行われておりました。そんな中、その象徴とされていたキング牧師が射殺されるという事件が起きました。激怒した黒人による暴動があちこちに起こります。しかし、荘なる事を予測していたジェイムスブラウンは、出来るだけ外出しないように、テレビでジェイムスブラウンショーを放送したり、非暴力の人、キング牧師の死に対して暴動は良くないと訴えかけます。その功績からホワイトハウスから表彰されて、政治家とも親しくなったジェイムスブラウンに対して、白人の手下になったと批判されるようになります。

そこで出された作品が Say It Loud: I'm Black And I'm Proudです。誰よりも黒人である事を誇りとしてきたジェイムスブラウンからの回答でした。いろんな社会問題を歌に取り上げ、黒人の為になる事に心を砕いてきたジェイムスブラウンの意思表明だったのです。他にThe PopcornやIt's a Motherというアルバムもあるのですが廃盤のようです。

Gettin' Down to Itはジャズスタンダードナンバーも歌えるのだという、シンガーとしての技量を魅せつけた作品になっています。Soul on Topではオーケストラをバックにしたジャズスタンダードの作品ですが、かなりゴージャスなバックサウンドでもファンキーなジェイムスブラウンを楽しめます。

LOVE POWER PEACE TOUR
James Brown in Paris

The JB's - Cold Sweat

[20061212]

あっとおどろく放送局ではプライドラスベガス大会の模様も無料配信してくれました。
有難い事です。

あっとおどろく放送局

ジョーイ・ヴィラセニョール VS ロビー・ローラー
中村和裕 VS トラビス・ガルブレイス
西島洋介 VS フィル・バローニ
ダン・ヘンダーソン VS ビクトー・ベウフォート
ショーン・オヘア VS バタービーン
ジョシュ・バーネット VS パウエル・ナツラ
マウリシオ・ショーグン VS ケビン・ランデルマン
エメリヤーエンコ・ヒョードル VS マーク・コールマン

全8試合。結果は見てのお楽しみです。

PRIDE男祭りは残念ながら大晦日の放送は無いようです。フジテレビが放送しないのに、他の放送局がフジに遠慮しているそうなのです。まるでヤクザまがいの放送局です。どこまで視聴者に迷惑をかければ気が済むのでしょうか。この怒りは大晦日、フジテレビを一切見ないという事で晴らしたいと思います。しかし我が家は別に視聴率の対象ではありませんが。

[20061212]

Live at the Apollo Live at the Apollo
James Brown (2004/03/23)
Polydor
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Live at the Apollo Live at the Apollo
James Brown (1990/10/25)
Rhino
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ライブアトジアポロというライブ盤は2つあります。一つはソウルの時代のもので、歴史的な一枚になっています。それまではライブアルバムというのは曲間に観客の声を入れる程度のものでした。しかしこのアルバムでは常に観客とのやり取りが録音され、ライブそのものを体感出来る内容になっています。臨場感があるのです。ジャズではライブは当たり前のようにありますが、ポップ界でここまでライブを再現しているものはありませんでした。レコード会社はこのやり方に反対していましたが、発言力を強めていたジェイムスブラウンが強行的に押し通して発売します。これが大反響でラジオでは一曲ずつでは無く、片面を通して放送するなど大いに受けていたのです。これが現在のロック界にまで繋がるライブアルバムとしての原型となりました。

1. Introduction by Fats Gonder/Opening Fanfare
2. I'll Go Crazy
3. Try Me
4. Think
5. I Don't Mind
6. Lost Someone
7. Medley: Please, Please, Please/You've Got the Power/I Found Someone
8. Night Train
9. Think [*]
10. Medley: I Found Someone/Why Do You Do Me/I Want You So Bad [*]
11. Lost Someone
12. I'll Go Crazy

1. Introduction
2. Think
3. I Wanna Be Around
4. James Brown Thanks
5. That's Life
6. Kansas City
7. Let Yourself Go
8. There Was a Time
9. I Feel All Right
10. Cold Sweat
11. It May Be the Last Time
12. I Got You (I Feel Good)
13. Prisoner of Love
14. Out of Sight
15. Try Me
16. Bring It Up (Hipster's Avenue)
17. It's a Man's Man's Man's World
18. Lost Someone [Medley]
19. Please, Please, Please

もう一枚がファンクの時代のもので、全く同じタイトルになっています。アポロ劇場というのは黒人にとっては聖地であり、一流になった証でもあります。まず司会者が客をあおり、ジェイムスブラウンが登場するまで客を暖めます。ジェイムスブラウンが登場してから熱狂の荒しです。黒人音楽はライブで威力を発揮します。バイブレーションが明らかに違います。

Out of Sightの動画を見て頂きたい、マイケルジャクソン以上のエンターティナーです。男社会である事の悲壮を歌ったIt's a Man's Man's Man's World。ジェイムスブラウンのベスト盤としても楽しめます。ライブでのダイナミズムが迸る、ライヴアルバムの歴史的名盤であります。

Introduction by Fats Gonder
I Got You (I Feel Good)

Cold Sweat

Prisoner of Love

Out Of Sight

It's a Man's Man's Man's World

[20061211]

I Can't Stand Myself When You Touch Me I Can't Stand Myself When You Touch Me
James Brown (2003/09/16)
Universal Japan
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このアルバムの前にCold Sweatという重要なアルバムがあるのですが、廃盤のようです。仕方ないので飛ばしてこのアルバムを紹介いたします。Cold Sweatは以前のアルバムで紹介しているので佳しとしておきましょう。よりファンクを確立した名曲でした。

1. I Can't Stand Myself (When You Touch Me), Pt. 1
2. There Was a Time
3. Get It Together, Pt. 1
4. Baby, Baby, Baby, Baby
5. Time After Time
6. Soul of J.B. [Instrumental]
7. I Can't Stand Myself (When You Touch Me), Pt. 2
8. Get It Together, Pt. 2
9. Why Did You Take Your Love Away from Me
10. Need Your Love So Bad
11. You've Got to Change Your Mind
12. Funky Soul #1

この時期はノリノリで次から次へと優秀なファンクナンバーを生み出しております。その一つ一つがファンクのバイブルとなっています。ジェイムスブラウウンの創り出すドラムパターンは複雑でつんのめったアクセントのあるパターンが多いです。現在のドラムンベースよりもアグレッシヴです。これらのリズムに影響を受けたのがマイルスデイヴィスで、彼のドラムパターンも複雑でした。現在のエレクトロニカ系にも影響を与えておりますが、現在はかなり単純化しています。

この時代、ロック、サイケデリック、リズム&ブルースが流行っていた時代です。そんな中、生まれたこのファンクという新しい音楽は一部のファンにだけ受けていたのですが、この積み重ねが、やがて多くのフォロワーを生み出し、ジェイムスブラウンの価値を高めていく流れとなっていきます。そんな時代の貴重な音源を体験してみて下さい。

Studio 54
JAMES BROWN LIVE TOKYO
Jaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaames Brown!

[20061211]

海外に向けてMy Spaceに登録しました。

My Space SAMARQAND Page

楽曲は4曲までしか投稿出来ません。曲も長い曲だとエラーになるので、自ずと限られた曲の配信となりました。

RED RABBIT、OrangeBerry Fiz、My First Lady、そしてヨロズーでは未発表のIn The Middle Of The Landです。この曲はSAMARQANDとして初めて創った実験的な曲です。OrangeBerry Fiz、My First Ladyはフルバージョンで聴けるようにしていますので、ヨロズーで聴くのとは印象が違うかもしれません。

よかったらご訪問して下さい.

[20061210]

Sings Raw Soul Sings Raw Soul
James Brown (1996/07/23)
Polygram Records
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ジェイムスブラウンはジャズ界で言えばマイルスデイヴィスのような存在になりました。ファンクというカテゴリーは非常に黒人的でありながら、それまで無かった新しい衝撃でした。ほとんどの黒人がファンキーな曲を真似するようになりました。いつしかファンクは黒人を代表する音楽の一つとなったのです。

1. Bring It Up (Hipster's Avenue)
2. Don't Be a Dropout
3. Till Then
4. Tell Me That You Love Me
5. Yours and Mine
6. Money Won't Change You, Pt. 1
7. Money Won't Change You, Pt. 2
8. Only You
9. Let Yourself Go
10. Nearness of You
11. Nobody Knows
12. Stone Fox

ファンクという新しい方法論はジェイムスブラウンの創造性を駆り立てるに充分なものでした。常にスタジオにこもり、アイデアを具体化する為にバンドはスタンバイしていました。ジェイムスブラウンが閃くと、メンバーは指示通り演奏する為の腕を磨いていなければなりませんでした。バックバンドもFamous Flamesから、いつしかJB'Sと名乗るようになり、新しい若者にもチャンスを与える事もありました。サックス奏者メイシオ・パーカーなどが有名所です。

エレクトリックを導入したマイルスのインスピレーションとなったのが、この頃のジェイムスブラウンが編み出したファンクのリズムの創り方でした。全ての黒人に影響を与えたと一ってもいいくらいの偉業であります。このアルバムではホーンの使い方が爽やかで明るい曲が多いです。当時一世を風靡していたオーティスレディングを意識したようなR&Bのジャンプアップな曲調印象的です。これも悪くありません。その為、スリーコードの曲も多いですが、ファンキーである事に間違いはありません。

James Brown Drunk

[20061210]

Papa's Got a Brand New Bag Papa's Got a Brand New Bag
James Brown (2001/06/04)
Goldies
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ジェイムスブラウンにより生み出されたファンクの時代の始まりのが記録されたライブとスタジオ盤のベストアルバムになります。本来ならオリジナルアルバム、Papa's Got a Brand New Bag、I Got You (I Feel Good)、It's A Man's Man's Man's Worldといった歴史的な名盤が続くのですが、どれも廃盤のようです。よってこのファンクの始まりの息の代表曲を集めたこの作品を紹介して、この時代の熱狂を伝えたいと思います。

ディスク:1
1. Give It Up or Turnit a Loose {Intro} [Live]
2. It's Too Funky in Here [Live]
3. Doing It to Death [Live]
4. Try Me [Live]
5. Get on the Good Foot [Live]
6. Get up Offa That Thing [Live]
7. Hot Pants [Live]
8. I Got the Feelin' [Live]
9. Cold Sweat [Live]
10. I Can't Stand Myself (When You Touch Me) [Live]
11. Papa's Got a Brand New Bag [Live]
12. I Got You (I Feel Good) [Live]
13. Please, Please, Please [Live]
ディスク:2
1. Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine [Live]
2. Body Heat [Live]
3. Gonna Have a Funky Good Time (Doing It to Death) [Live]
4. Georgia on My Mind [Live]
5. It's a Man's Man's Man's World [Live]
6. Jam [Live]
ディスク:3
1. Bells
2. I Don't Mind
3. Just You and Me, Darling
4. Lost Someone
5. I Love You, Yes I Do
6. Come Over Here
7. Dancin' Little Thing
8. And I Do Just What I Want
9. So Long
10. Tell Me What You're Gonna Do
11. Love Don't Love Nobody
12. You Don't Have to Go

歴史の長い人ですから代表曲ばかり集めたボックスセットがお勧めではありますが、この新しいファンクという概念を紹介しなければなりません。リズム&ブルースのような8ビートは人間の生理的な部分に対して心地良いものなのですが、16ビートになると踊り出したくなるという魔法が隠されています。ファンクはこの16ビートへの脱皮みたいな儀式を経て存在します。ジェームスブラウンはバンドに対して完璧を押し付けます。彼の思いのままにならなければならないのです。

そこで、彼が考え出したドラムパターンを延々と刻み続けさせます。そこに印象的なベースラインが絡み、テンションが効いたギターカッティングをワンコードで鳴らせ続けます。そこにジェイムスブラウンがシャウトするように歌い出すのです。この新しい試みがファンクというジャンルの新しい音楽を生み出す事に鳴ったのです。その第一弾がPapa's Got a Brand New Bagなのです。それに続くCold Sweatもファンクの何たるかを伝える名曲です。16ビートの裏を絡ませる事で生まれる跳ねた感じが特徴と言えるでしょう。

そして何よりワンコードを強調するのは、演奏する時にポジションチェンジをしなくて済むからです。それによって、ステージでは踊ったり、アクションをつけて演奏する事が可能になる為です。エンターテイメントとして、ジェイムスブラウンは演奏者にもアクションを求めたのです。リズム感は黒人の専売特許です。ジャズのように頭を使わずとも、本能で演奏出来るワンコードというのは画期的な作曲法なのです。スリーコードの曲も多く残っていますが、ファンクを特徴づけるのがこのワンコードで完結するという方法です。白人の頭では思いつかない方法論です。

そしてこの時期のもう一つの代表曲It's a Man's Man's Man's World も忘れてはなりません。ソウルバラードの名曲です。これもあるからジェイムスブラウンなのです。黒い、実に黒い音楽であります。現在は黒人音楽も一般的になりましたが、これほど強烈に黒い音楽を貴方は受け止められるでしょうか。これ故曽我本来のブラックミュージックなのであります。

Papa's Got a Brand New Bag

Doing It to Death

Get on the Good Foot

Get up Offa That Thing

Cold Sweat

It's a Man's Man's Man's World

[20061210]

Out of Sight Out of Sight
James Brown (1996/07/23)
Polygram Records
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このアルバムに至るまでの何枚かのアルバムは廃盤のようで見つけられなかったので、このアルバムを紹介します。ここに至までにはShout and Shimmy、Prisoner of Love、Grits and Soulなどがあり、ライブ盤も多くあり、その代表がLive at the Apolloです。Live at the Apolloはありましたが、またの機会に。

1. Out of Sight
2. Come Rain or Come Shine
3. Good Rockin' Tonight
4. Till Then
5. Nature Boy
6. I Wanna Be Around
7. I Got You
8. Maybe the Last Time
9. Mona Lisa
10. I Loves You, Porgy
11. Only You
12. Somethin' Else

タイトルのOut of Sightでは既にファンクの原型が出来上がっています。それほどクールな作品です。そしてジェイムスブラウンの代表曲I Got YouはI Feel Good で有名な曲で、シーナ&ザロケッツもカバーしていた名曲です。これが一番盛り上がります。

他はスタンダードナンバーを例のごとくジェイムスブラウン節に料理しております。SOUL BROTHER NO.1の名に相応しいアルバムです。RCサクセションがブレイクした時、来日していたジェイムスブラウンに忌野清志郎がサインを求められ、TO SOUL BROTHER NO.1と書いて渡したら、ジェイムスブラウンがTO SOUL BROTHER NO.2と書いてお返ししてくれたそうです。それ以来、清志郎は俺の事をSOUL BROTHER NO.2と呼んでくれと言っていましたが、それ以降そういう呼び方はされておりませんでした。多分言った本人も忘れているのではないでしょうか。もしいつか清志郎に会う事があったらSOUL BROTHER NO.2と呼んであげて下さい。

Out of Sight

I Got You

[20061210]

シンク(紙) シンク(紙)
ジェームス・ブラウン (2003/08/06)
ユニバーサルインターナショナル
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ジェイムスブラウン初期の傑作アルバムになります。ブルースやゴスペルから波及したソウルミュージック、リズム&ブルースは8ビートですが、16ビートにしたロックンロールも同じ頃に派生しており、その代表的なリトルリチャードを意識したようなノリのいいリズム&ブルース色が強くなっています。ファンクを予感させる跳ねたリズムが印象的です。

1. Think
2. Good Good Lovin'
3. Wonder When You're Coming Home
4. I'll Go Crazy
5. This Old Heart
6. I Know It's True
7. Bewildered
8. I'll Never, Never Let You Go
9. You've Got the Power
10. If You Want Me
11. Baby, You're Right
12. So Long

タイトル曲Thinkでのホーンによるリフは、当時かなりかっこ良かったと思います。衝撃的だったかもしれません。I'll Go CrazyやI Know It's Trueでの3連ロッカバラード調の曲も得意としており、ジェイムスブラウンの実力をまざまざと魅せつけた名盤であります。

スタンダードナンバーも多く取り入れていますが、全てがジェイムスブラウンカラーに染まっています。ハードロックでは御馴染みのシャウトするとは、ジェイムスブラウンとリトルリチャードが生み出した唱法であり、ハードロックファンもジェイムスブラウンの歌を聴いて欲しいものです。黒いですが、これがロックの原点でもあります。

Think

I'll Go Crazy

[20061210]

Try Me! Try Me!
James Brown and His Famous Flames (1996/03/19)
Polygram
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Please Please Pleaseでデビューしたジェイムスブラウンでしたが、続くシングルTry Meがヒットしてようやくスターの道を歩む事になります。Try Meがヒットした為に、ファーストに収録されていたこの曲がタイトルになり、セカンドアルバムを発売いたしました。昔風の売り方ですね。

1. There Must Be a Reason
2. I Want You So Bad
3. Why Do You Do Me
4. Got to Cry
5. Strange Things Happen
6. Fine Old Foxy Self
7. Messing With the Blues
8. Try Me
9. It Was You
10. I've Got to Change
11. Can't Be the Same
12. It Hurts to Tell You
13. I Won't Plead No More
14. You're Mine, You're Mine
15. Gonna Try
16. Don't Let It Happen to Me

音楽的にはファーストの延長線上にあるもので、ソウルミュージックを歌うジェイムスブラウンの個性ははっきりと顕示されています。ミスターダイナマイトジェイムスブラウン。当時はこうした音楽は黒人に受けましたが、白人に認められるまでには長い道のりを歩む事になります。イギリスで黒人の音楽が受け入れられるようになっても、これほどのノリを再現出来る白人はおりません。黒人にしか、いやジェイムスブラウンにしか出せないグルーヴなのです。Try Meのような泣き節のソウルバラードもジェイムスブラウンの十八番の一つなのです。

Try Me

[20061209]

Please Please Please Please Please Please
James Brown and His Famous Flames (1996/03/19)
Polydor
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キングオブソウルといえばジェイムスブラウンです。これはファーストアルバムですが、当時はシングルを集めたものになっています。彼はソウルダイナマイトと呼ばれるくらいで、ステージでの爆発するアクションはマイケルジャクソンの手本ともなっています。ここではまだ普通のソウルミュージックですが、ジェイムスブラウンの場合は黒いという表現がよく似合います。正に黒人の為の音楽なのです。黒い!!

1. Please, Please, Please
2. Try Me
3. I Feel That Old Feeling Comin' On
4. That's When I Lost My Heart
5. Chonnie-On-Chon
6. Hold My Baby's Hand
7. Tell Me What I Did Wrong
8. Baby Cries over the Ocean
9. Begging, Begging
10. No, No, No, No
11. That Dood It
12. I Don't Know
13. I Walked Alone
14. Love or a Game
15. Let's Make It
16. Just Won't Do Righ

ステージアクションの激しさから脱水症状に近い形でダウンするジェームスブラウンにマントをかぶせてマネージャーが舞台袖にジェイムスを連れて行こうとしますが、それを振り払って、俺はまだ歌うんだとステージに戻ると、大盛り上がりになるという一連の流れがこの頃から定着しております。

The Hardest Working Man in Showbiz"(ショウビジネス界いちばんの働き者) "The Godfather of Soul"というイメージはジェイムスブラウン自身がつけたもので、それがいつしか浸透して、誰も疑わざる存在として成功しました。正に自分自身をプロデュースして世に売り出していたのです。実力が伴っていましたので、このはったりが現実のものとなったのです。まだ黒人界だけですが、スターダムにのし上がるジェームスブラウンなのでした。

Please, Please, Please

Try Me

james brown interview

[20061209]

45 Great Performances 45 Great Performances
Ray Charles (2004/02/01)
Platinum
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Hallelujah I Love Her So! Hallelujah I Love Her So!
Ray Charles (2001/01/29)
Atlantic
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Genius Loves Company Genius Loves Company
Ray Charles (2004/08/31)
Liberty
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テクノポップの後に流行ったのが、トーキングヘッズやピーターガブリエルの影響でアフリカンビートです、そこからワールドミュージックが流行っていきます。それと平行してファンクが流行り出します。それまでは黒人特有の音楽であったファンクが、白人、それもロックミュージシャン側が取り入れるようになり、一般的な音楽に広くファンクが浸透するようになります。又ソウルの復権もあります。ブルーアイドソウルという白人がやるソウルは昔からありましたが、ロック側のミュージシャンがソウル好きである事を堂々と公言するようになり、こうした黒人音楽が市場を締めるようになります。黒人差別も徐々にですが薄まり、現在のUSAトップテンのほとんどが黒人の曲ばかりの世界になっているように、黒人音楽が見直される時代になるのです。

それらを紹介する前に、ざっとですが、ソウルミュージックの流れを紹介したいと思います。まずは何と言ってもレイチャールズです。それまではブルースやゴスペルのような音楽を歌っていた黒人ミュージシャンですが、よりリズムが強調されたリズム&ブルース、ソウルミュージックを生み出してきた第一人者です。

主な代表曲
What'd I Say
Baby' Won't You Please Come Home
C.C.Rider
Georgia On My Mind
I Got A Woman
How Long
I'm Moving On
Sentimental Blues
Honey Honey
Going Down Slow
Hey Now
Tell Me Baby What Have I Done
She's On The Ball
Can't You See Darling
I Will Not Let You Go
Blues My Middle Name
I'm Glad For Your Sake
Snow Is Falling
I'm Going Down To The River
I've Had My Fun
Sittin' On Top Of The World

当時はアルバム単位で作品を出しておらず、シングルを集めたものになっていますので、ベスト盤で代表曲を収集するのがいいでしょう。ニューオリンズ系のハネたリズム&ブルースがルーツのようですが、魂を込めた歌いぶりは正にソウルミュージックという名に相応しいものです。後転的に失明しており、サングラスをかけて体を揺すりながら歌う様は、後のスティーヴィーワンダーにも見られます。当時のジャズ界などに多く見られるように、黒人の麻薬中毒は当たり前で、噂によるとFBIが黒人を駄目にする為にスラムに麻薬を広めていったという説もありますが、レイもその一人でした。詳しくは映画にもなっているのでご覧頂けるでしょう。

代表教のHit the Road Jackは旅立てジャックという邦題で、RCのサマーツアーの歌詞にも登場します。大リーグの野茂のテーマ曲にもなっていました。Georgia on my Mindが一番有名かもしれません。ソウルバラードの名曲です。サザンのエリーをカヴァーしたりして最近も知られていますが、2004年に永眠。息の長い一流のミュージシャンでした。黒人音楽を語るには欠かせない偉大なアーティストです。

What I'd Say

My Bonnie

Hit the Road Jack

Georgia on my Mind

In The Evening

The Blues Brothers

Song for you

I Can't Stop Lovin You

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