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[20061231]

Life Life
Sly & the Family Stone (1995/07/18)
Sony Mid-Price
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スライのブレイク前夜でありながら、果敢に実験的なサウンドに挑戦している大胆な作品です。実験的でありながらも既に目指すサウンドが見えているのか、マイペースなくらいに我が道を行っています。

1. Dynamite
2. Chicken
3. Plastic Jim
4. Fun
5. Into My Own Thing
6. Harmony
7. Life
8. Love City
9. I'm an Animal
10. M'Lady
11. Jane Is a Groupee
12. Only One Way Out of This Mess

Into My Own Thingはファットボーイスリムにサンプリングネタとして使われるなど、以降のミュージックシーンに与えた影響力はジェイムスブラウンに匹敵します。ジェイムスブラウンよのような緊迫感はありませんが、後のP-FUNKに連なるグルーヴ感を持っています。

サイケでロック的なポップス性もあり、黒っぽさは無いようだけれども黒人にしか出せないようなノリもあります。プリンスに一番影響を与えているのは彼等です。セッション、つまりジャズ的な形態で作曲されている感がありますが、スライがかなりワンマンにやっているようです。しかしドラッグ摂取も次第にエスカレートしていき、いよいよウッドストックを迎えます。それは年が明けてからのお楽しみです。皆さん良いお年を。

Love City

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[20061231]

Dance to the Music Dance to the Music
Sly & the Family Stone (1995/07/18)
Epic/Legacy
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ファーストで見せた混沌とした世界はまだ早過ぎたため、ヒットしませんでした。しかし、このセカンドでDance to the Musicをシングルヒットさせたスライはその存在を世間に知らしめる事が出来ました。ファーストよりもストレートなダンスナンバーを繰り広げていますが、やはり一筋縄では行かないカッコ良さがあります。

1. Dance to the Music
2. Higher
3. I Ain't Got Nobody
4. Dance to the Medley: Music Is Alive/Dance in/Music Lover
5. Ride the Rhythm
6. Color Me True
7. Are You Ready?
8. Don't Burn Baby
9. I'll Never Fall in Love Again
10. Soul Clappin'

Dance to the Musicはヒットしましたが、Higherも代表作で、I Ain't Got Nobodyでのソングライティングも見事なもので、リズム&ブルースをこれほどカッコ良く創れる才覚を見せつけています。何と言ってもラリーグラハムのファズベースがカッチョイイのです。ブーツィー彼に影響されてファズベースでチョッパーしています。

このアルバムでもまだチョッパーは出てきませんが、これほど革新的でありながら楽しいというのが彼らの特徴です。黒人版フランクザッパ&マザースというのは語弊があるでしょうか。彼等がブレイクするのはウッドストック参加以降ですが、既にただならぬ雰囲気を持っています。当時これだけのサウンドは相当画期的だったと思います。現在でもないかもしれません。隠れた名盤です。

Dance to the Music

Higher

[20061231]

A Whole New Thing A Whole New Thing
Sly & the Family Stone (1995/07/18)
Epic/Legacy
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60年代後半はフラワームーヴメントに沸き立った時代です。黒人差別は相変わらずですが、元々ロックは黒人音楽を白人が真似して出来上がったものです。ですから白人でもミュージシャンには黒人に対する憧れもある人多いのです。そんな事から、白人と黒人が一緒にグループを組む事が行われ出しました。その代表的なグループがこのスライ&ザファミリーストーンです。ジェイムスブラウンが生み出したファンクソウルミュージックとロックを融合するという60年代後半に相応しい混沌としたサウンドで世に出ました。

1. Underdog
2. If This Room Could Talk
3. Run, Run, Run
4. Turn Me Loose
5. Let Me Hear It from You
6. Advice
7. I Cannot Make It
8. Trip to Your Heart
9. I Hate to Love Her
10. Bad Risk
11. That Kind of Person
12. Dog
13. What Would I Do

ポップス系ラジオ番組で働いていたスライストーン率いる新しいファンクグループで、ベースのラリーグラハムはチョッパーベースの創始者としても有名です。このファーストではまだ拾うしていませんが、ゴリゴリのベース音はカッコいいです。恐らく低音で歌っているのはラリーグラハムです。ファンファーレ的なものをパロディーにしたようなおちょくった感があるUnderdogで幕を開けます。ホーンの使い方が非常にユニークです。女性コーラスが含まれているところも特徴的で、これは日本のフライングキッズに継承されています。

まだこのファーストでは本領発揮している訳ではありませんが、非常に個性的でユニークな音楽です。黒人でも白人でも、これほどユニークな音楽はこれまでありませんでした。ポップなのかアヴァンギャルドなのか分からない境界線でファンクしています。ロックとファンクの境界線を最初に打ち破ったグループという重要なバンドでもあります。ロックファンも注目すべきスーパーグループです。このファーストでもその存在感は充分あります。

Sly & the Family Stone - Live! 70's rehearsals Rare!

[20061231]

The Best of Sam & Dave The Best of Sam & Dave
Sam & Dave (2005/05/02)
Rhino
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モータウンと双璧を成す黒人専用のレーベルにスタックスレコードというのがあります。ここからも重要な黒人ミュージシャンが多数排出されています。モータウンが北のデトロイトなのに対して、南部のメンフィスにある会社です。オーティスそうでしたが、このサム&デイヴも有名な曲をヒットさせていました。シングル中心でしたのでベスト盤で紹介します。


1. Place Nobody Can Find
2. Goodnight Baby
3. I Take What I Want
4. Sweet Home
5. You Don't Know Like I Know
6. Hold On! I'm Comin'
7. Said I Wasn't Gonna Tell Nobody
8. You Got Me Hummin'
9. When Something Is Wrong With My Baby
10. Small Portion of Your Love
11. Soothe Me
12. Soul Man
13. May I Baby
14. I Thank You
15. Wrap It Up
16. Still Is the Night
17. You Don't Know What You Mean to Me
18. This Is Your World
19. Can't You Find Another Way (Of Doing It)
20. Soul Sister, Brown Sugar
21. Come on In

ボーカルデュオというスタイルは珍しいですが、彼等をパロディーにしてヒットしたのがブルースブラザースです。オーティスもそうでしたが、スタックスの演奏にはBooker T. & the MGsが多く関わっています。その為、ブルースブラザースのバックバンドにも起用されていました。

Hold On! I'm Comin'、Soul Manが代表曲で、多くのミュージシャンにカバーされています。アイザックヘイズなどが作曲を担当しており、スタックスらしい南部色の強いリズム&ブルースが特色です。結構荒い感じの歌いかたですが、多くのミュージシャンからも愛されているデュオです。ロックミュージシャンからもリスペクトされており、これらも外せない存在でしょう。

I Take What I Want/Sam & Dave with Otis Redding & The Bar-Kays

When something is wrong with my baby/Hold On! I'm Comin'

Soothe Me

Soul Man

I Thank You

[20061230]

Midnight Love Midnight Love
Marvin Gaye (2000/05/30)
Columbia/Legacy
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古巣モータウンからCBSに移籍しての再スタートを切った記念すべきアルバムであり、オリジナル盤としては最後のアルバムとなった作品です。離婚問題やレーベルとのいざこざからカムバックした事で大変注目されたアルバムです。

1. Midnight Lady
2. Sexual Healing
3. Rockin' After Midnight
4. 'Til Tomorrow
5. Turn on Some Music
6. Third World Girl
7. Joy
8. My Love Is Waiting
9. Rockin' After Midnight [*][Instrumental]

離婚問題で金の無いマーヴィンが一人多重録音した内容ですので、これまでよりもシンプルであり、シンセポップな部分もあり、80年代的なカラーになっていますが、ボーカルも多重録音するなどして、新しいマーヴィンの世界を堪能出来ます。リズム&ブルースからソウル、ニューソウル、そしてブラックコンテンポラリー、AORへと流れていく変遷の原動力となったマーヴィンの面目躍如となった才能を感じます。

MTVにも乗ってヒットしたSexual Healingで久々の色気を前面に出しました。80年代で多用されるソウルファンクなアレンジの原型を創ってきたマーヴィンらしい音楽です。これからの活躍を非常に期待されておりましたが、父親から射殺されるという悲しい結末を迎え、帰らぬ人となりました。多くのミュージシャンが、その死を悲しむ歌を捧げております。その告別式の映像がありました。ロック側としても学ぶべきところが多いマーヴィンの作品は再評価され、永く聴き次がれる素晴らしい音楽に溢れています。

Sexual Healing

Marvin Gaye's funeral

[20061230]

In Our Lifetime?: Expanded Love Man EditionIn Our Lifetime?: Expanded Love Man Edition
(2007/06/19)
Marvin Gaye

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モータウンとマーヴィンの確執により、このアルバムを最後にモータウンを離れる事になります。その為、いつものような勢いは感じられませんが、楽曲としては良く出来ている内容です。

1. Ego Tripping Out
2. Praise
3. Life Is for Learning
4. Love Party
5. Funk Me
6. Far Cry
7. Love Me Now or Love Me Later
8. Heavy Love Affair
9. In Our Lifetime

ファンキーな曲など新しい面を出しておりますが、モータウンが勝手にリリースさせてしまった敬意があり、まとまりが今一かもしれません。しかし、マーヴィンの創り出す音楽にある魅力は損なわれる事無く存在しております。

ここのアルバムから、長年付き合ってきたモータウンと決別して新しい門出を迎えるマーヴィン。しかし、悲しい出来事がその先には待ち受けているのでした。

Mos Def Vs Marvin Gaye: Fat Love Affair

Live In Amsterdam

[20061230]

Here, My Dear Here, My Dear
Marvin Gaye (1994/04/05)
Motown
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コンセプトアルバムが続きます。今回は、離婚する事になった奥さんとの出会いから別れまでを表現した私的なテーマから、普遍的な愛のメッセージを歌っています。

1. Here, My Little Dear
2. I Met a Little Girl
3. When Did You Stop Loving Me, When Did I Stop Loving You
4. Anger
5. Is That Enough
6. Everybody Needs Love
7. Time to Get It Together
8. Sparrow
9. Anna's Song
10. When Did You Stop Loving Me, When Did I Stop Loving You [Instrumental]
11. Funky Space Reincarnation
12. You Can Leave, But It's Gonna Cost You
13. Falling in Love Again
14. When Did You Stop Loving Me, When Did I Stop Loving You (Reprise)

コステロがやるソウルミュージックはこの辺を参考にしているような気がします。よりフュージュンテイストなアレンジが鮮やかです。自身に起こった逆境をテーマにする辺りはジョンレノンのようでもあり、ロックミュージシャンにとっては親しみ易い内容だったのかもしれません。

この緻密なアレンジが80年代の音楽にも受け継がれていきます。緻密ですが、スティーヴィーのような真似出来ない世界ではなく、コピーしてみたいと思わせる心地良さがあるのです。この頃のマーヴィンの音楽にはロック側の人間としても注目するべき点が多くあります。この作品は隠れた名作かも知れません。

Funky Space Reincarnation

[20061230]

I Want You I Want You
Marvin Gaye (1998/04/07)
Motown
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WHAT'S GOIN ONの洗練さとLet's Get It Onで開かれた愛の伝道師としてのマーヴィンの魅力を併せ持った名作です。ニューソウル三部作と言ってもいいかもしれません。唯、政策時間がなかったため、ほとんどの曲をLeon Wareが手がけております。しかい、これがマーヴィンのボーカルにぴったりとあっていたのです。

1. I Want You [Vocal Version]
2. Come Live With Me Angel
3. After the Dance [Instrumental]
4. Feel All My Love Inside
5. I Wanna Be Where You Are
6. I Want You (Intro Jam)
7. All the Way Around
8. Since I Had You
9. Soon I'll Be Loving You Again
10. I Want You (Intro Jam)
11. After the Dance [Vocal Version]

この作品は性というよりも愛をテーマにしています。コンセプトアルバムとしての完成度も高いです。優しく包み込みながらも熱い愛撫を施されたかのような音楽です。ブラックコンテンポラリーAORといった面持ちです。スタイルカウンシルのルーツのような音楽でオシャレでもあります。

サウンドコンビネーションが見事でよくアレンジされています。80年代の音楽を決定づけたアルバムの一つかもしれません。シンプリーレッドなど、ロックミュージシャンがソウルミュージックを好きだという場合は、大抵この辺りのサウンドをさしています。それほど新しいスタンダードを創り上げた名盤であります。

I Want You

I Wanna Be Where You Are/Jose Feliciano

Leon Ware - "I Want You"

[20061230]

Let's Get It on Let's Get It on
Marvin Gaye (2003/01/14)
Motown
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前作同様のコンセプトアルバムですが、今回はSEXがテーマです。愛の伝道師としてのマーヴィンゲイらしいテーマです。歌いかたもよりセクシャルで免疫が無い人にとっては非常に危険な果実のようです。洗練さは前作の方があるようです。

1. Let's Get It On
2. Please Stay (Once You Go Away)
3. It I Should Die Tonight
4. Keep Getting' It On
5. Come Get To This
6. Distant Lover
7. You Sure Love To Ball
8. Just To Keep You Satisfied
9. Let's Get It On (The Single Version) (Bonus Track)
10. You Sure Love To Ball (The Single Version) (Bonus Track)

What's Going Onとともに語られるマーヴィンの代表作です。愛の営みそのもののような思わせぶりな音楽です。まるで歌で愛撫されているかのようです。歌詞もあからさまです。これもWhat's Going Onと同様の問題作です。SEXの歌でも、これほど爽やかに歌われると崇高な感じさえします。

性の営みは如何わしいというイメージで植え付けられている部分がありますが、それらの誤った認識を一掃させるメッセージが込められていると思います。子孫を残すという行い自体重要な行為ですが、愛を確かめ合ういこないとして最高の喜びを分かち合う行いでもあるのです。

当時のアメリカでは大ヒットしました。日本では英語の歌としてやんわりと受け入れられました。何も蔑む必要は無い。愛し合う事は掛け替えのない宝物なのです。

Let's Get It On

Distant Lover

[20061229]

What's Going on What's Going on
Marvin Gaye (2003/01/14)
Motown
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ジャズアレンジの洗練された、メッセージ性をもったソウルミュージック。ニューソウルの到来を告げる記念すべき名盤です。9曲ありますが、延々と繋がっていく一つの組曲のような流れは見事なコンセプトアルバムとして完成されています。

1. What's Going On
2. What's Happening Brother
3. Flyin' High (In The Friendly Sky)
4. Save the Children
5. God Is Love
6. Mercy Mercy Me (The Ecology)
7. Right On
8. Wholy Holy
9. Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)
10. God Is Love (Bonus Track)
11. Sad Tomorrows a/k/a "Flyin' High (In The Friendly Sky)" (Bonus Track)

ベトナム戦争に対する反戦のメッセージをもった名曲What's Going Onから始まり、同じ質感の曲が連なり機能しているアルバムです。m7とmaj7のツーコードの繰り返しだけで淡々と流れる心地良さは、後のスタイルカウンシルにも受け継がれています。既にこれ以前に、このようなタイプの曲をスティーヴィーワンダーは作曲しておりましたが、マーヴィンはよりジャズライクな洗練されたものにしました。

これまでのソウルミュージックには無かったこの感覚は、ニューソウルと呼ばれ、ハニーダサウェイやアルグリーンなどを誕生させます。Mercy Mercy MeやInner City Bluesなどのヒット曲も含む、彼の最高傑作と言ってもいいでしょう。マーヴィンの声もより繊細で、よりセクシャルになっています。

ボッサジャズのようなクロスオーバー感覚のメロウな雰囲気は、後のAORにも多大な影響を与えています。かといって軟弱な音楽ではなく、優しくも力強い音楽に包まれます。70年代以降のソウルミュージック及びポップス界にとっては非常に重要な名盤になっています。

What's Going On

What's Going On / What's Happening Brother

Save The Children/What's Happening Brother

Mercy Mercy Me

Inner City Blues

[20061229]

Super Hits Super Hits
Marvin Gaye (1992/02/10)
Motown
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モータウンのもう一人のスーパースターがマーヴィンゲイです。最初はドラマーでスタートした人ですが、ボーカリストとしての地位を確立していきます。初期の作品はヒット曲を集めたベスト盤がいいでしょう。

1. I Heard It Through the Grapevine
2. Pride and Joy
3. End of Our Road
4. Ain't That Peculiar
5. Stubborn Kind of Fellow
6. Can I Get a Witness
7. How Sweet It Is (To Be Loved by You)
8. That's the Way Love Is
9. Too Busy Thinking About My Baby
10. Chained
11. You're a Wonderful One
12. Try It Baby
13. I'll Be Doggone
14. Hitch Hike
15. You
16. Baby Don't You Do It

CCRもカバーしたI Heard It Through the Grapevineが一番有名な曲でしょう。スタイルとしてはリズム&ブルースですが、End of Our Roadのように独特の跳ねかたを持った個性的な曲が多いです。Ain't That Peculiarのようなカッコイイアレンジの曲などは後のスタイルカウンシルなどに影響を与えております。Stubborn Kind of FellowはCMなどでも御馴染みのカッコイイ曲です。

どの曲も口ずさめるような心地のいいリズム&ブルースで占められており、初期の頃のマーヴィンの底力を魅せつけられます。マーヴィンの特徴は色気です。男の色気と言いますか、黒人の色気ですね。歌に色気があるのです。これにはスティーヴィーもマイケルもかないません。中期からのニューソウル時代も素晴らしいのですが、初期の頃の名曲の数々もお聞き逃し無く。マーヴィンゲイは以外に奥が深いミュージシャンなんです。彼も天才の一分を持っております。

I Heard It Through the Grapevine

Pride and Joy

Ain't That Peculiar

Stubborn Kind of Fellow

How Sweet It Is

Too Busy Thinking About My Baby

Hitch Hike

[20061229]

In Square Circle In Square Circle
Stevie Wonder (1992/09/10)
Motown
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この作品の前にWoman In Redという映画音楽でヒット曲を出しましたが、それに続き出されたポップアルバムです。時代はデジタルシンセの時代になり、スティーヴィーもいち早くDX-7をつかったり、スーパーサンプリングマシーン、シンクラヴィアを購入したりしています。シンクラヴィアは、一般には数分もサンプリング出来ないマシーンが」多い中、一曲分も軽々とサンプリング出来るもので、現在のハードディスクレコーディングの走りのようなもので、当時はスーパーカーが買えるくらいの値段がついていました。現在はDAW環境で同じような操作が出来ますので、テクノロジーの発達の恩恵に与っております。

1. Part-Time Lover
2. I Love You Too Much
3. Whereabouts
4. Stranger on the Shore of Love
5. Never in Your Sun
6. Spiritual Walkers
7. Land of La La
8. Go Home
9. Overjoyed
10. It's Wrong (Apartheid)

これまでの名作群はアナログシンセのカッコ良さがありましたが、音の綺麗なデジタル機器にはそういう面が失われています。その分大衆受けする内容になっています。MTVの全盛時代でもあり、一番知られている作品ではないでしょうか。モータウンビートを土台にしたPart-Time Loverなど茶目っ気が効いています。

一番の名曲はOverjoyedでしょう。後はさすがに絶頂期には及びませんが、ヒットはかなりしています。Paul McCartneyとの共演など話題に事欠かなかった時期です。この後も現在に至るまで作品を出し続けていますが、それなりにいい作品を出していますが、絶頂期を超える事は難しいようです。ですので紹介もここまでにいたします。一つの時代を築いてきた天才の音楽は現在に至っても燦然と輝いております。

Part-Time Lover

Overjoyed


I Just Called To Say I Love You

Paul McCartney & Stevie Wonder - Ebony and ivory

[20061229]

Hotter Than July Hotter Than July
Stevie Wonder (2000/05/02)
Uptown/Universal
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前作で売り上げ的にはこけた為、急遽創られた大衆向けのアルバムです。20代最後のアルバムになります。しかし、これまでの熟成された音楽を聴いて誰が彼を20代だと意識していたでしょうか。ポップにまとめられた曲が多く、ヒット曲も出ておりますが、これまでの絶頂期に比べるとスケールダウンした感は否めません。しかしどれも良く出来た曲ばかりです。

1. Did I Hear You Say You Love Me
2. All I Do
3. Rocket Love
4. I Ain't Gonna Stand for It
5. As if You Read My Mind
6. Master Blaster (Jammin')
7. Do Like You
8. Cash in Your Face
9. Lately
10. Happy Birthday

出だしのDid I Hear You Say You Love Meの妙に明るい曲には違和感を覚えますが、この後のスティーヴィーはこうしたハッピーな曲調になっていきます。All I Doの美しいエレピのコード感は素晴らしいですが、コーラス部分が今ひとつ全盛期に倉バルト弱いです。さすがのスティーヴィーも、そうそう傑作を連発出来ないという事が分かってしまった作品でもあります。Rocket Loveはフュージュン系のバラードです。I Ain't Gonna Stand for Itはヒット曲向けの曲ですが、あまりにも普通の曲です。As if You Read My Mind はラテンファンクの曲で、こういう分野では一日の長があります。

Master Blasterはレゲエに挑戦した曲です。以前レゲエウーマンという曲がありましたが、あれはファンクでした。コステロのウォッチングザディテクティヴに似ています。Do Like Youでの見事なファンクアレンジはアフリカンな音色で一番の出来映えになっています。美しいバラードLately、キング牧師に捧げられたHappy Birthdayとヒット曲が続きます。

これらの曲で何とかヒットチャートに戻ってきましたが、これまでの実験的でさえある挑戦的なスタンスからまとめにかかってきている傾向がで始めています。ここからスティーヴィーはヒットチャートに返り咲きますが、天才と呼ばれていた時代からは離れていきます。それでも水準以上の作品を出し続けるところは凄い事です。

All I Do

Rocket Love

Master Blaster

Do Like You

Lately

Happy Birthday

Stevie Wonder in Poland -1989

[20061228]

Journey Through the Secret Life of Plants Journey Through the Secret Life of Plants
Stevie Wonder (2007/05/07)
Motown
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3部作、キーオブライフと傑作を立て続けに出してきたスティーヴィーは売り上げも記録的でした。しかし、このアルバムは売れなかったという事で逆に話題になったアルバムです。映画のサントラ盤として制作されましたが、映画は上映される事無く没となり、インストの多いこの作品は全く売れなかったのです。

ディスク:1
1. Earth's Creation
2. First Garden
3. Voyage to India
4. Same Old Story
5. Venus' Flytrap and the Bug
6. Ai No, Sono
7. Seasons
8. Power Flower
9. Send One Your Love [Instrumental]
10. Race Babbling
ディスク:2
1. Send One Your Love [Vocal Version]
2. Outside My Window
3. Black Orchid
4. Ecclesiastes
5. Kesse Ye Lolo de Ye
6. Come Back as a Flower
7. Seed's a Star/Tree Medley
8. Secret Life of Plants
9. Tree
10. Finale

しかし、内容が悪かったという訳ではありません。サントラという性格上コマーシャルな部分が無かっただけです。その分音楽家としての才能を充分発揮したアルバムなのです。優しさに溢れたプログレ作品として聴けば充分な内容なのです。黒人っぽさとクラシカルな融合という事も出来ます。

ヒットチャートの常連スティーヴィーが玄人受けする作品を創っているとしたら、私は大変興味がを覚え、密かに聴き入ってしまう事でしょう。そんな特別な思いにさせてくれる貴重な作品です。ただ静かで優しい曲が多いので、激しい曲は少ないです。天才の片鱗は健在ですので、一度聴いて欲しいアルバムです。

Send One Your Love

Secret Life of Plants

National Anthem

Close to you The Talk Box

[20061227]

Songs in the Key of Life Songs in the Key of Life
Stevie Wonder (2002/06/10)
Motown
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3枚もの最高のアルバムを連発した3部作に続いて届けられたのが、スティービーの最高傑作キーオブライフです。あれだけ名曲を連発した後なのに2枚組で、しかもアナログ盤では4曲入りEPがついていたほどでした。CDになってそれは最後に付け足されています。スティービーのアルバムというより、ポップス界というより、音楽界にとっての最高のアルバムだと賞賛すべき作品です。ハービーハンコックを始め豪華参加ミュージシャンの活躍も聴きものです。

ディスク:1
1. Love's in need of love today
2. Have a talk with God
3. Village ghetto land
4. Confusion
5. Sir Duke
6. I wish
7. Knocks me off my feet
8. Pastime paradise
9. Summer soft
10. Ordinary pain
ディスク:2
1. Isn't she lovely
2. Joy inside my tears
3. Black man
4. Ngiculela - Es una historia -I am singing
5. If it's magic
6. As
7. Another star
8. Saturn
9. Ebony eyes
10. All day sucker
11. Easy goin' evening (My Mama's call)

美しいコーラスの静かな曲Love's in need of love todayで幕を開けます。いかにもブラックコンテンポラリーな曲です。Have a talk with Godもバラード調ですが、スティービー流のファンクアレンジになっています。スティービー節の一つです。Village ghetto landはクラシカルなアレンジをシンセで表現したこれも美しい曲です。こうして静かに幕を開けるアルバムですが、Confusionでは一転してハードフュージュン大会になります。インストですがリターントゥフォーエヴァーのようなカッコイイ曲です。

デュークエリントンに捧げられたSir Dukeはビッグバンド風ですが、デュークのような曲という訳ではなく、楽しいアレンジになっています。CMでもよく使われる曲ですね。そしてお得意のシンセベースが走りまくるI wish、この2曲が大ヒットしました。当時はクィーンやエアロスミスがこれらの曲に苦戦しておりました。それほどスティーヴィーは手強かったのです。Knocks me off my feetはバラードですが、これも良く出来た素晴らしい曲です。Pastime paradiseはフレンチバラード私が勝手につけているタイプですが、クラシカルなアレンジをシンセで表現しているので黒人的なぶぶも感じられる名曲です。Summer softはフュージュン系のフォーキーボサノヴァバラードですね。歌いかたは10CCのようでもあります。Ordinary painはポップな曲から一転女性ボーカルが加わりブラックなファンクに展開していきます。ここまでがCD1枚分ですが、既に大満足しております。それだけ一曲一曲の完成度が高く。無駄の無い、捨て曲の無い完璧な出来です。ここで拍手喝采してもいいのですが、もう一枚あります。

愛娘アイシャに捧げられたIsn't she lovelyも永遠の名曲です。これまでのスティーヴィーのボサノヴァのようないろんな要素をひとまとめにした上で、スティービーでしかない音楽に仕上げています。得意のハーモニカも心地いいです。Joy inside my tearsもシンセバラードですが黒人らしいソウルフルな曲です。Black manはタイトル通りのブイブイシンセベースのファンクです。補にもファンクをやっている黒人はいますが、これほど洗練されていてカッコいいのはスティーヴィーだけです。

Ngiculelaはフラメンコのようなリズムですが、ポップなメロディーの楽しい曲です。If it's magicはハープをバックにフレディーマーキュリーのように歌う印象的な曲です。Asはハービーハンコックのエレピの楽しい雰囲気で始まり、ゴスペル調のコーラスが大迫力の盛り上がりを見せる名曲です。それで終わりかと思っていたらもう一曲名曲Another starが待ち構えています。ラテンフレイヴァーのアレンジに印象的なコーラスで始まる名曲です。

Saturnからの4曲はおまけEPの曲になります。Saturnはピアノバラードの美しい曲です。Ebony Eyesはエルトンジョンやキキディーのようなホンキートンクなピアノの楽しい曲です。歪んだギターに聴こえるのはシンセです。All day suckerはクラヴィネットがゴリゴリいっているファンクナンバーです。スティーヴィーのファンクには起承転結があるのが特徴です。Easy goin' evening はハーモニカによるポップジャズなイメージの曲でインストですが、スティーヴィーらしい曲です。

とにかく全ての曲の完成度が高く、これ以上は無いというくらい完璧なる名盤です。正に天才の所行。他の誰も成し遂げていないような偉業です。こういうアルバムを聴いていれば、最近の音楽の何と軽薄な事かと嘆いてしまうのであります。現在聴いても充分の聴き応えです。名盤は時を超えても通用するものなのです。恐らく現存するアルバムというフォーマットの中では最高の特上の作品でしょう。全ての音楽ファンに捧げられた素晴らしい贈り物です。

Love's in need of love today
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[20061226]

Fulfillingness' First Finale Fulfillingness' First Finale
Stevie Wonder (2000/03/21)
Motown
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スティーヴィーワンダーが天才である事を、まざまざと魅せつけたのがこの3部作のラストを飾るFulfillingness' First Finaleです。このアルバム制作前に事故に合いセイシを彷徨った経験も影響しているのでしょうが、最後を飾るに相応しい名作となりました。これまでのどのアルバムより統一感があり、最後まで聴き終わるまでに幾重もの高揚と幸福感、そして感動とともに聴き続けたくなる名盤中の名盤です。

1. Smile Please
2. Heaven Is 10 Zillion Light Years Away
3. Too Shy to Say
4. Boogie on Reggae Woman
5. Creepin'
6. You Haven't Done Nothin'
7. It Ain't No Use
8. They Won't Go When I Go
9. Bird of Beauty
10. Please Don't Go

参加ミュージシャンも豪華でポール・アンカ、ミニー・リパートン、そしてYou Haven't Done Nothin'では朋友ジャクソン5も参加しております。特にのボサノヴァ調のSmile Pleaseから始まり、感動のHeaven Is 10 Zillion Light Years Awayはゴスペル調のコーラスが心地良いです。切ないほど美しいToo Shy to Say、この頃から十八番としているシンセベースがブンブン唸るBoogie on Reggae Womanもヒットしました。手弾きでここまでリズム感を持ったベースフレーズを弾けるというのもスティーヴィーの強みの一つです。

You Haven't Done Nothin'でのファンクドゥワップも強烈な個性です。It Ain't No Useはエレピも美しい名曲です。ミッシェルポルナレフのようなフレンチバラード風They Won't Go When I Goでは涙ぐんでしまいます。全ての曲が感動ものなのです。一つも無駄がありません。そして大円団のPlease Don't Goに至る頃には至福の境地に登り詰めます。これほど心地良く感動の連続で幸せなるオルガズムスに至れる名盤は他には見当たらないのではないでしょうか。心までも愛撫されるような珠玉の名曲の連続、何度でも逝けます。気のいい天才がもたらした最高の贈り物です。

Boogie on Reggae Woman/Frederic Yonnet

Creepin'( cover)

It Ain't No Use

[20061226]

Do They Know It's Christmas Do They Know It's Christmas
Various ()
Gfs
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HAPPY CHRISTMAS EVERYONE



クリスマスアルバムというものは数ありますが、今年はその中でバンドエイドを紹介します。

ブームタウンラッツのボブゲルドフがアフリカを紹介するテレビを見ていて、この子達はクリスマスの楽しみも知らずに暮らしているのかと嘆き、企画したのが、この有名ミュージシャンを集めてのチャリティー作品の発売でした。収益はアフリカへの食料や衣料品の支給に当てられました。このレコードを買った私も寄付した事になります。最初はイギリスで急遽企画されたので、参加出来なかったミュージシャンもいました。彼等は電話でのメッセージを吹き込むという形で参加しています。

参加ミュージシャン
Adam Clayton (U2)
Phil Collins (Genesis, solo)
Bob Geldof (Boomtown Rats)
Steve Norman (Spandau Ballet)
Chris Cross (Ultravox)
John Taylor (Duran Duran)
Paul Young
Tony Hadley (Spandau Ballet)
Glenn Gregory (Heaven 17)
Simon Le Bon (Duran Duran)
Simon Crowe (Boomtown Rats)
Marilyn
Keren Woodward (Bananarama)
Martin Kemp (Spandau Ballet)
Jody Watley (Shalamar)
Bono (U2)
Paul Weller (The Style Council)
James Taylor
George Michael (Wham!)
Midge Ure (Ultravox)
Martyn Ware (Heaven 17)
John Keeble (Spandau Ballet)
Gary Kemp (Spandau Ballet)
Roger Taylor (Duran Duran)
Sarah Dallin (Bananarama)
Siobhan Fahey (Bananarama)
Pete Briquette (Boomtown Rats)
Francis Rossi (Status Quo)
Robert 'Kool' Bell (Kool & The Gang)
Dennis J. T. Thomas (Kool & The Gang)
Andy Taylor (Duran Duran)
Jon Moss (Culture Club)
Sting (Former member of The Police)
Rick Parfitt (Status Quo)
Nick Rhodes (Duran Duran)
Johnny Fingers (Boomtown Rats)
David Bowie
Boy George (Culture Club)
Holly Johnson (Frankie Goes to Hollywood)
Paul McCartney (Former member of The Beatles)
Stuart Adamson (Big Country)
Bruce Watson (Big Country)
Tony Butler (Big Country)
Mark Brzezicki (Big Country)

1.Do They Know It's Christmas(Trevor Horn Mix)
2.Do They Know It's Christmas(Standerd MIx)
3.Feed The World

みんな真面目にこの企画に取り組みましたが、電話でのポールマッカトニーのおちゃらけたメッセージは大ひんしゅくものでした。麻薬所持で日本公演を駄目にしたりしてポールの人間性が浮き彫りにされています。カッコいいのがデヴィッドボウイの喋りです。ダイアモンドドッグのナレーションのような声で渋いです。

トレヴァーホーンミックスでのサンプリングも迫力があります。フィルコリンズのゲートサウンズドラムも大迫力で、サンプリングネタに使わせてもらっています。最初はこの小規模で始まりましたが、アメリカでのWe are the Worldでの大ヒットにより活気づき、ライブエイドで大成功を収めます。

私はクリスチャンではありませんのでクリスマスは関係ないのですが、恋人達のイヴェントとしてロマンチックな夜にしてもらいたいものです。シリアスな曲ですが、私の青春時代の思い出の曲です。素敵な夜をお過ごし下さい。

Do They Know It's Christmas

[20061225]

Innervisions Innervisions
Stevie Wonder (2000/03/21)
Uptown/Universal
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まず始めに訃報を伝えなければなりません。このシリーズで紹介していた巨匠ジェームスブラウンが本日無くなりました。享年73歳でした。偉大なるファンクの生みの親に対してご冥福を祈ります。

さて、3部作の真ん中にあたる作品ですが、これも又強烈に名盤です。前作は作品が多彩だった為、トータル性が感じられませんでしたが、このアルバムからはトータルなまとまりを感じます。正に脂の乗った絶好調の時代を反映する名作です。

1. Too High
2. Visions
3. Living for the City
4. Golden Lady
5. Higher Ground
6. Jesus Children of America
7. All in Love Is Fair
8. Don't You Worry 'Bout a Thing
9. He's Misstra Know It All

当時始まり出したフュージュンに対抗するようなToo Highからして良く出来ております。そして、ムーグベースが唸るLiving for the Cityも名曲です。シンセベースを流行らしたのもスティーヴィーではなかったでしょうか。ピアノバラードをボサノヴァ調にしたGolden Ladyも名曲です。マーヴィンゲイよりもポップである事がスティーヴィーらしいところです。

オートワウがかかったシンセやクラビネットがファンキーなHigher Groundも名曲です。カッチョイイ。これこそがスティーヴィー節です。ラテンなDon't You Worry 'Bout a Thingもいい曲です。この3部作では全てオリジナルなのですが、その全ての曲に置いて捨て曲が一切ありません。ここまで連続で名曲のオンパレードを出したミュージシャンはいないでしょう。ポールマッカトニーでもアルバム3枚くらいは出せたでしょうが、スティーヴィーはその後に2枚組アルバムでこの3部作以上のものを出しておりますので、誰もかないません。天才の所行です。

当時のラジオから流れるヒット曲をほとんど独占するかのようなオンエアー振りでした。まだブラックミュージックの良さが分かっていなかった当時の私でも、こいつにはかなわないな、と感じていました。全てが名曲です。そして名盤なのです。

Too High

Living for the City

Higher Ground

All in Love Is Fair

Don't You Worry 'Bout a Thing

[20061224]

Talking Book Talking Book
Stevie Wonder (2000/03/21)
Uptown/Universal
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ニューヨークに渡って創り貯めた作品を吐き出す形で発表された3部作の第一弾アルバムです。スティーヴィーを天才と言わしめた怒濤のリリース群の筆頭作になります。このアルバムだけでも名盤とされますが、この質感、もしくはそれ以上の作品を連発していく事となるのです。恐るべし。

1. You Are the Sunshine of My Life
2. Maybe Your Baby
3. You and I (We Can Conquer the World)
4. Tuesday Heartbreak
5. You've Got It Bad Girl
6. Superstition
7. Big Brother
8. Blame It on the Sun
9. Lookin' for Another Pure Love
10. I Believe (When I Fall in Love It Will Be Forever)

これまでもボサノヴァ調の曲は作っておりましたが、その最高傑作You Are the Sunshine of My Lifeで幕を開けます。この曲は出だしのKeyが低いので、別の人に歌わせています。3人の男女が代わる代わる歌うのですが、この記念すべき3部作の第一弾、最初の曲で他人にボーカルを任せるというのは、普通では考えられない事です。しかし、それを平気でやっちゃうところがスティーヴィーのおおらかさでもあります。

もう一つの目玉が、ジェフベックにプレゼントしたSuperstitionです。B.B.Aで聴く事が出来ますが、ここではギターの代わりにクラビネットとホーンによるリフがカッコいいです。このリフはピアノの黒鍵だけで弾けてしまうものです。なぜこのようなKeyで創られているかと個人的に考えましたが、恐らく、黒鍵はピアノの鍵盤の中でも突起した部分になります。盲目のスティーヴィーにとっては、この黒鍵で弾いた方が打楽器を叩いているような感覚になれるからだと思われます。実際弾き易いです。

そのジェフベックもLookin' for Another Pure Loveにゲスト参加しています。スティーヴィー流ファンクのMaybe Your Babyもカッコいいです。スティーヴィーの得意技クラビネットにはファズとオートワウがかけられているようです。もしかしたらリングモジュレイターかも知れません。フォーキーなBig Brotherでは十八番のハーモニカが聴けます。

多彩な音楽性となりながらも非常に水準の高い楽曲群とアレンジ力で、常識では考えられないような怒濤の快進撃の始まりです。その全てが歴史的名盤になります。バンド単位でもこれだけの偉業はまずありませんが、スティーヴィーは個人によりこの偉業を成し遂げます。もう天才と言う言葉しか浮かびません。

You Are the Sunshine of My Life

Maybe Your Baby

Superstition

Blame It on the Sun

"Superstition" - Stevie Wonder & Steve Ray Vaughn

[20061224]

Music of My Mind Music of My Mind
Stevie Wonder (2000/04/11)
Uptown/Universal
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モータウンとの再契約にて決別を宣言したスティーヴィーは旧契約中に自分が稼いだ金額を全額支払うように要求し、100万ドルを手にしてニューヨークへ渡ります。そして興味を示していたシンセサイザーシステムTontoを手にして、盲目の自分に使い易いように改良していきます。ここで本当の自由を手にした彼は、240曲とも言われている曲を創り貯めます。正に水を得た魚。天才はいよいよ解き放たれたのです。

1. Love Having You Around
2. Superwoman (Where Were You When I Needed You)
3. I Love Every Little Thing About You
4. Sweet Little Girl
5. Happier Than the Morning Sun
6. Girl Blue
7. Seems So Long
8. Keep on Running
9. Evil

ソウルにシンセサイザーを導入した画期的なアルバムであるとともに、スティーヴィー節の確立。正に時代は新しい時代へと突入していったのです。Love Having You Aroundなどではトーキングモジュレーターがセンスよく使われています。スティーヴィー好きのジェフベックもこの辺から影響を受けているようです。

又、ファンク以外にもバートバカラックなどの新感覚コンポーザーに影響を受けたようなSuperwomanはシングルヒットしています。このようなメローな曲が流行るようになったのにも、スティーヴィーの貢献度は計り知れないものがあります。

非常に活き活きとリラックスした状態で録音されている作品ですが、まだ偉大なる軌跡の前夜祭にしか過ぎません。ここまで創られてきた音楽をより完成度を高めて、彼の本当の才能を開花していくのはこれからなのです。ここまでの作品だけだったら彼は単なる偉大なるミュージシャンの一人に過ぎませんでしたが、天才と呼ばれる由縁はこれから始まるのでした。

Superwoman/Frank Mccomb

I Love Every Little Thing About You

[20061224]

Where I'm Coming From Where I'm Coming From
Stevie Wonder (1993/09/01)
Motown
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モータウンサウンズとの決別、つまりはスティーヴィーサウンズの確立が成され出したターニングポイント的な作品です。本格的に自由を得られ、プリンスに先駆け、セルフプロデュース、全ての楽器をプレイ、ソングライティングとスティーヴィーワンダー節が炸裂した記念すべき作品です。又、The Funk Brothersというバックメンバーも起用しています。

1. Look Around
2. Do Yourself a Favor
3. Think of Me as Your Soldier
4. Something Out of the Blue
5. If You Really Love Me
6. I Wanna Talk to You
7. Take up a Course in Happiness
8. Never Dreamed You'd Leave in Summer
9. Sunshine in Their Eyes

スティーヴィー流ファンクLook Aroundから始まります。スティーヴィー流ファンクはワンコードではなく、スリーコード、もしくはツーコードでパーカッシブながらメロディアスな事が特徴です。自宅に録音出来るスタジオを設置し、好きなだけ音楽に浸っていける環境を手にしました。しかし、その代償に最初の奥さんとの離婚が待っています。天才と言っても、努力をしない天才はありえないのです。ミュージシャンの妻となったからには、その点を理解して欲しかったですが、まだ20歳そこそこの年齢はいたしかたないでしょうか。常に音楽に向き合っていたスティーヴィーに耐えられなくなったようです。

自由になったスティーヴィーの特徴として、クラシック音楽理論に基づいた作曲が成されている事が挙げられます。Something Out of the Blueでのメロディー、オーケストレーションがそれですが、黒人では珍しいこの感覚がスティーヴィーワンダーというジャンルを確立していきます。もはやソウルでもファンクでもないのです。スティーヴィーサウンドなのです。それでもI Wanna Talk to Youのようないかにも黒人的なサウンドもありますが、ここでの歪んだクラヴィネットが無茶苦茶カッコいいです。

特別ヒットした曲はありませんが、新生スティーヴィーワンダーの始まりを告げる重要なアルバムになっています。名盤というよりは怪作と呼べるエネルギーを秘めています。

Look Around

Do Yourself a Favor

Think of Me as Your Soldier

If You Really Love Me

I Wanna Talk to You

Take up a Course in Happiness

Never Dreamed You'd Leave in Summer

[20061224]

Signed, Sealed and Delivered Signed, Sealed and Delivered
Stevie Wonder (1992/02/03)
Motown
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スティーヴィー初期の最高傑作アルバムです。モータウンとの契約更新に伴い、セルフプロデュース権を得たスティーヴィーが初めてプロデュースした自身の作品です。彼の天才性がいよいよ爆発し始めた名盤となっています。70年、二十歳の作品になりますが、60年代モータウンサウンドと仕手は最後の作品になります。

1. Never Had a Dream Come True
2. We Can Work It Out
3. Signed, Sealed, Delivered I'm Yours
4. Heaven Help Us All
5. You Can't Judge a Book by Its Cover
6. Sugar
7. Don't Wonder Why
8. Anything You Want Me to Do
9. I Can't Let My Heaven Walk Away
10. Joy (Takes over Me)
11. I Gotta Have a Song
12. Something to Say

ピーターフランプトンもカバーしたタイトル曲Signed, Sealed, Delivered I'm Yours、イントロのエレクトリックシタールが印象的です。ジェフベックグループによってカバーされたI Gotta Have a Songなど実に楽しい曲が満載です。まだ人との共作になりますが、オリジナル曲が7曲もあります。ビートルズのカバーWe Can Work It Outではクラビネットにファズを噛ませて、ギターライクなはじけるプレイを見せています。

You Can't Judge a Book by Its Coverではスライ顔負けのファンキーな曲を披露しています。普通のミュージシャンとしては見事なアルバムですが、彼の天才性はこの後発揮されていきます。まだ序の口なのです。それにしても素晴らしいアルバムです。まず曲がいいです。この後に繋がるスティーヴィーらしさが芽生え始めています。革新の60年代後半を経て、自分のやりたいようにやれる環境を得たスティーヴィーの手始めの名作です。初期の作品の中では一番のお勧めです。

Never Had a Dream Come True

Signed, Sealed, Delivered I'm Yours/top 5

Heaven Help Us All

[20061224]

あっ!とおどろく放送局はやってくれます。
今年のプライドの試合はフジテレビのせいで見れなかったのですが、オンデマンドにより無料配信してくれたおかげで、今年のほとんどの試合を見る事が出来ました。
今年最後は武士道です。

あっ!とおどろく放送局

ゲガール・ムサシ vs ヘクター・ロンバード
三崎和雄 vs パウロ・フィリオ
郷野聡寛 vs デニス・カーン
ムリーロ・ブスタマンチ vs ユン・ドンシク
帯谷信弘 vs ルイス・ブスカペ
前田吉朗 vs ジョー・ピアソン
菊田早苗 vs ジョン・フランソワ・レノグ
美濃輪育久 vs マイク・バートン
石田光洋 vs デビッド・ベルクヘーデン
青木真也 vs クレイ・フレンチ
五味隆典 vs マーカス・アウレリオ
三崎和雄 vs デニス・カーン

全12試合、結果は見てのお楽しみです。12月31日(日)大晦日までの期間限定ですからお見逃し無く。後は大晦日の試合を見る事が出来たら幸せです。私はロックを嗜好しているので、レコード大賞や紅白には興味がありません。格闘技こそがロックンロールなのです。

[20061223]

My Cherie Amour My Cherie Amour
Stevie Wonder (1992/02/10)
Motown
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ボサノヴァ的な和音を用いたフレンチジャズ的な名曲マイシェリーアモールを筆頭に、新しいスティーヴィーの魅力に溢れた名盤です。ソウルにジャズのエッセンス、ボサノヴァのようなラテンフレイヴァーを含ませた作曲法を身につけたスティーヴィーの新境地が開かれています。

1. My Cherie Amour
2. Hello, Young Lovers
3. At Last
4. Light My Fire
5. Shadow of Your Smile
6. You and Me
7. Pearl
8. Somebody Knows, Somebody Cares
9. Yester-Me, Yester-You, Yesterday
10. Angie Girl
11. Give Your Love
12. I've Got You

オーケストラを贅沢に使った優雅なアレンジに得意のハーモニカ、スティーヴィーの才能はいよいよ押さえきれなくなってきました。ドアーズのカバーLight My Fireもボサノヴァ風にアレンジされています。所謂m7やmaj7,6thや9thを多用するようになっています。マーヴィンゲイに先駆けたニューソウルを既に編み出しております。恐るべし。スティーヴィーはまだ二十歳にすらなっていません。Yester-Me, Yester-You, Yesterdayも名曲です。

Shadow of Your Smileが象徴するようにフランスのエスプリが全体に漂っています。このアルバムをきっかけとしてクリエイターとしてのスタンスを固めていきます。レコード会社側はソウルらしい曲を望みますが、スティーヴィーは自分の音楽の追究を望みます。とにかくこの天才には抑制は足かせにしかなりません。既に備わっている才能を解放するしかないのです。

現在のすティーヴィーのイメージを確立する前の名作です。ここから初めてもいいくらいですが、本当の快進撃はまだまだこんなものではありません。

My Cherie Amour

Yester-Me, Yester-You, Yesterday

[20061223]

For Once in My Life For Once in My Life
Stevie Wonder (1990/10/25)
Motown
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スティーヴィーがアーティストとして目覚め出した作品です。サウンド面でも工夫がなされるようになり、現在のヒット曲に比べると知名度が低いですが、珠玉の名曲を生み出し始めています。

1. For Once in My Life
2. Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day
3. You Met Your Match
4. I Wanna Make Her Love Me
5. I'm More Than Happy (I'm Satisfied)
6. I Don't Know Why
7. Sunny
8. I'd Be a Fool Right Now
9. Ain't No Lovin'
10. God Bless the Child
11. Do I Love Her
12. House on the Hill

オリジナルが占める量が増えており、スティーヴィーカラーが確立されつつあります。天才の片鱗が伺えます。60年代はポップスでも大変革が起こっており、スティーヴィーもその中で、ソウル以外の要素も充分に吸収しており、それらがこれからの彼の糧になっている事は間違いありません。

まだまだ才能が開花しているとは言えない時期ですが、それなのにこれだけの作品が出せるという事は驚嘆するしかありません。若き天才は作品を発表するごとに成長していっているのがよく分かります。この時代のスティーヴィーも捨てがたいです。

For Once in My Life

I Don't Know Why

[20061223]

I Was Made to Love Her I Was Made to Love Her
Stevie Wonder (1992/01/06)
Motown
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17歳になったスティーヴィーが大御所Otis Redding、Little Richard、Ray Charlesなどの曲を取り上げ、シンガーとしての成長を知らしめた傑作アルバムです。

1. I Was Made to Love Her
2. Send Me Some Lovin'
3. I'd Cry
4. Everybody Needs Somebody (I Need You)
5. Respect
6. My Girl
7. Baby Don't You Do It
8. Fool for You
9. Can I Get a Witness
10. I Pity the Fool
11. Please, Please, Please
12. Every Time I See You, I Go Wild!

オリジナルのI Was Made to Love HerやI Was Made to Love Herが素晴らしいですが、カバー曲も頑張っています。しかし、当時のレコード会社側の要望によるこれらのカバー曲より、オリジナルを追求したいスティーヴィーは葛藤し始めます。

しかし、もう見せ物としては扱われなくなり、歌で魅了出来る実力をつけていきます。実にいい歌が多い傑作アルバムです。

I Was Made to Love Her

Respect

[20061223]

Down to Earth Down to Earth
Stevie Wonder (2006/12/25)
Lilith
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オリジナル曲を増やしていったスティーヴィーはどんどんアルバムをリリースしていきます。当時16歳ですが学校は行っていたのでしょうか。

1. Place in the Sun
2. Bang Bang
3. Down to Earth
4. Thank You Love
5. Be Cool, Be Calm (And Keep Yourself Together)
6. Sylvia
7. My World Is Empty Without You
8. Lonesome Road
9. Angel Baby (Don't You Ever Leave Me)
10. Mr. Tambourine Man
11. Sixteen Tons
12. Hey Love

スティーヴィーが作曲した訳ではありませんが、スティーヴィーの為に用意されたオリジナルPlace in the Sunは永遠の名曲です。ボブディランのMr. Tambourine ManやSixteen Tonsなどのカバー曲も楽しいです。しかし、この時代、まだまだスティーヴィーは本領を発揮している訳ではありません。

[20061223]

アップタイト アップタイト
スティーヴィー・ワンダー (2005/04/29)
ユニバーサルインターナショナル
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このアルバムの前にWith a Song in My HeartとStevie at the Beachがありましたが、初めてスティーヴィーをヴォーカリストとして世に知らしめた作品がこのアルバムになります。まだカバー曲が多いですが、オリジナルもつくりだしており、スティーヴィーの才能の片鱗を伺わせたアルバムになっています。まだ16歳の時の作品です。

1.Love a Go Go
2.Hold Me
3.Blowin' In The Wind
4.Nothing's Too Good for My Baby
5.Teach Me Tonight
6.Uptight (Everything's Alright)
7.Ain't That Asking for Trouble
8.I Want My Baby Back
9.Pretty Little Angel
10.Music Talk
11.Contract on Love
12.With a Child's Heart

共作になりますがスティーヴィーも作曲に加わったUptight のヒットによりヴォーカリストスティーヴィーが認識されました。いかにもモータウンらしい曲ですが、歌い方は現在のスティーヴィーに連なります。同じくオリジナルのPretty Little Angelも楽しい曲です。サムクックもカバーしていたボブディランのBlowin' In The Wind他、楽しい曲が満載です。

スティーヴィーはビートルズとほぼ同じくらいに世に出ましたが、始まりが12歳でしたので、長くいる割には若いのです。黒人の場合年齢が読みにくいので、私も気づきませんでしたが、最近まで全然現役でいてもおかしくない歳でした。

Contract on Loveではまだ声変わりする前の歌も聴けます。子供の声で唸りながら歌うこの少年は正に天才です。大人になり始めたスティーヴィーの初々しい歌声が楽しめる初期の傑作アルバムです。

Blowin' In The Wind

Teach Me Tonight

Uptight

[20061222]

フィンガーティップス フィンガーティップス
スティーヴィー・ワンダー (2005/04/29)
ユニバーサルインターナショナル
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モータウンからはもう一人の天才も生み出されています。スティーヴィーワンダーです。盲目の12歳の天才ミュージシャンとして世に出ます。ハーモニカやパーカッション、ピアノに歌を披露して一気に注目を浴びますが、その視線は大道芸人を見るものに等しかったといえます。

1. Fingertips [On Bongos and Harmonica]
2. Soul Bongo [On Bongos]
3. La La La La [On Drums]
4. (I'm Afraid) The Masquerade Is Over
5. Hallelujah I Love Her So [Piano and Vocals]
6. Drown in My Own Tears
7. Don't You Know

このアルバムはファーストアルバムではありませんが、スティーヴィーの名を最初に世界に広めた作品として、この作品から紹介していきます。盲目のためレイチャールズに例えられたりして、レイのカバーなどをやらされていました。しかし若干12歳という事で注目を集めますが、見せ物的な扱いを受けていました。スティーヴィーに取っては不遇の時代です。

リトルスティーヴィーワンダーと呼ばれていた時代です。当時から独特のリズム感の持ち主である事が分かります。しかしハンディーがある分、大人達の希望に添うような事ばかり強要されていたようです。その不満が爆発するまで不遇な時期を過ごしますが、残された音楽は良いものばかりです。その後が凄すぎるので見逃されがちですが、スティーヴィーは最初からスティーヴィーだったのです。この時代の音楽も聞き逃せないものです。

Fingertips Parts 1 & 2

Hallelujah I Love Her So

[20061222]

Anthology Anthology
The Jackson 5 (2002/06/10)
Motown
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もう一組モータウンからは全米のアイドルとなるバンドが出てきます。天才少年マイケルジャクソンを含むジャクソン5です。とにかくまだ11歳のマイケルジャクソンはジェイムスブラウン顔負けのダンスを披露しながら歌うという天才少年でした。何と可愛い事か、猛攻なってくると黒人とか白人とか関係なくなってくるのです。そういう意味ではマイケルジャクソンこそが白人にも黒人音楽を浸透させた最功労者でしょう。

ディスク:1
1. I Want You Back
2. Who's Lovin' You
3. ABC
4. Young Folks
5. Love You Save
6. I Found That Girl
7. I'll Bet You
8. I'll Be There
9. Goin' Back to Indiana
10. Mama's Pearl
11. Darling Dear
12. Never Can Say Goodbye
13. Maybe Tomorrow
14. It's Great to Be Here
15. Sugar Daddy
16. I'm So Happy
17. Medley: Sing a Simple Song/Can You Remember
18. Doctor My Eyes
19. Little Bitty Pretty One
20. Lookin' Through the Windows
21. Love Song
ディスク:2
1. Corner of the Sky
2. Touch
3. Hallelujah Day
4. Daddy's Home [Live]
5. Get It Together
6. Hum Along and Dance
7. Mama I Gotta Brand New Thing (Don't Say No)
8. It's Too Late to Change the Time
9. Dancing Machine [Original LP Version]
10. Whatever You Got, I Want
11. Life of the Party
12. I Am Love
13. All I Do Is Think of You
14. Forever Came Today
15. We're Here to Entertain You

現在の整形しているマイケルとは明らかに鼻の形が違います。ジャネットとかの女兄弟はいませんが、ジャクソン兄弟からなるこのバンドは、日本ではフィンガーファイブという、沖縄からの兄弟バンドの手本となりました。又ダイアナロスが彼等のバックアップを行っており、マイケルジャクソンも食われたのではないかという憶測さえあります。

彼等はしっかりとアルバム単位で勝負していましたが、ベスト盤で紹介します。ジャクソン5は解散してジャクソンズとなり、マイケルはソロの道を歩み始めますが、天才子役は成長とともに過去の名声に押しつぶされてしまうのが定説です。マイケルもかなりくろうしています。映画ベンのテーマなどで小ヒットは出しますが、自分をどう出していけばいいのか悩んでいきます。そしてクィンシージョーンズとの出会いにより現在に至るスター街道を邁進する事がかなうのです。成功してのマイケルの偉業は素晴らしいものがありますが、このブログでは紹介しません。あまりにも売れ過ぎたアルバムには魅力を感じないのです。実際私はマイケルのアルバムは1枚も持っていません。持っていなくても全部嫌になるほどラジオ、テレビで聴かされているので買う必要がないのです。

マドンナも一緒で、80年代に活躍したこれらの売れ過ぎた人達は、今回のソウル系の紹介には入っていません。ですので、マイケルの紹介はここで語らせていただきます。マイケルは踊りばかり注目されますが、その歌唱力は少年の頃からずば抜けております。この天才の才能を活かしきる事がテーマだったと思います。ソロになってもそれが課題でした。普通の事ではファンが満足しないのです。それを乗り切ってのあれだけのヒット作を創り上げた功績は偉大なものがあります。あれだけ売れていてもステージでの彼のパフォーマンスは手を抜いた事がありません。その部分は尊敬に値します。多少の奇行があっても天才には許される部分はあると思います。もう迷惑かもしれませんが周りがフォローするしか無いのです。それだけの恩恵にはありつけるのですから。

そんな若かりし頃のマイケルジャクソンの無垢な時代の作品をお楽しみ下さい。

ABC

I Want You Back

I'll Be There/ Feelin' Alright

Sugar Daddy

Lookin' Through the Windows

Corner of the Sky

Dancing Machine

We're Here to Entertain You

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