イエスに突然加入する事になったトレヴァーホーンとジェフダウンズ。アルバムドラマはイエスらしさが溢れる素晴らしい作品でした。しかし、ぽっと出の新人二人の加入はファンに総スカンを食らいます。イエスはあえなく解散する事になり。この二人は再びバグルスとして作品を作っていきます。しかし、イエスのメンバーに気に入られていた彼等は、キーボードのジェフダウンズを新しく結成するエイジアに引き抜きます。したがってこのアルバムはジェフダウンズは4曲しか参加しておらず、トレヴァーホーンが一人で多くの人の協力で完成させています。その時の人脈が後のアートオブノイズなどに繋がります。
1. Adventures in Modern Recording
2. Beatnik
3. Vermilion Sands
4. I Am a Camera
5. On TV
6. Inner City
7. Lenny
8. Rainbow Warrior
9. Adventures in Modern Recording (Reprise)
10. Fade Away
11. Blue Nylon
12. I Am a Camera [12" Mix]
テクノ ポップの要素も残しておりますが、イエスに加入した事により、
プログレ 的なアレンジが施されています。又、10CCなどに代表されるイギリスのビートルズライクなひねくれポップに通じる感性も備わっています。ファーストのようなヒット曲が無いのでジミに感じるかもしれませんが、フェアライトを使ったりと先取り感覚のレコーディングになっています。正にタイトルのごとくであります。しかし、トレヴァーのボーカルは物真似でもしているようにジョンアンダーソンに聴こえてきます。
シンセもまだアナログですが、モノフォニックからポリフォニックになり、サンプラーを使い、卓も32トラックから64トラックになろうかとしている時期です。
テクノ は新しい
音楽 に生まれ変わろうとしていました。発売当時は見向きもされていなかったこのセカンドアルバムですが、そんな時代の転換期のマイルストーン的な音を発しています。トレヴァーホーンはこの後、新生イエスのプロデュースやZTTレーベルを立ち上げ、アートオブノイズ、プロパガンダ、フランキーゴーズトゥハリウッドなどを手がけ、新時代の
音楽 を想像していく事になります。
Adventures in Modern Recording