ホール&オーツ同様、もともと
ソウル 嗜好だったのがこのロバートパーマーです。80年代のブリティッシュブルーアイド
ソウル ブームによって、時代が彼に頬ずりをしたのです。フィラデルフィア
ソウル やニューオリンズの
ファンク やセカンドライン
ファンク を感じさせる
ソウル フルなデビューアルバム出す。ここから徐々に時代の音を吸収して売れ出し、パワーステーションのボーカリストに選ばれてからは誰もが知る存在となりました。しかし、この頃はまだ知る人ぞ知るという存在でした。
1. Sailin' Shoes
2. Hey Julia
3. Sneakin' Sally Through the Alley
4. Get Outside
5. Blackmail
6. How Much Fun
7. From a Whisper to a Scream
8. Through It All There's You
イギリス人のロバートパーマーはこのアルバムを創るにあたりアメリカに飛んで、スタッフのメンバーや、ニューオリンズに赴き、ローウェルジョージの協力のもとこの作品を完成させました。黒人の真似をするというのはアメリカでは許しがたい事で、ブルースをやろうものなら不良と言われていた60年代、イギリスではヒップな存在としてブルースがもてはやされました。しかし
ソウル となると歌唱力も必要で、白人で歌えるというのはスティーヴィーウィンウッドやスティーヴマリオット、ロッドスチュアートくらいなものでした。そんな歌唱力を持ち合わせたダンディやさ男ロバートパーマーのファーストアルバムは、かなり本格的で、黒人特有のルーズなグルーヴを見事に表現しております。
白人の
ソウル シンガーとしてはあまりにも本格的だった為、グラムロックやパンクの時代には注目されておりませんでした。日本でも此のファーストアルバムは人気が出てから発売されました。どちらかというとポールロジャースの声や歌い方が似ております。ローウェルジョージは矢野顕子のプロデュースをしたりとユニークなミュージシャンで、その才覚がこのアルバムにも現れており、かなり水準の高いアルバムに仕上がっています。隠れた名盤と言えるでしょう。
Robert Palmer Interview