1. Around the World in a Day 2. Paisley Park 3. Condition of the Heart 4. Raspberry Beret 5. Tamborine 6. America 7. Pop Life 8. Ladder 9. Temptation
エスニックなパーカッションに乗せて淡々と歌われるAround the World in a Dayから心地良く、Paisley Parkも力を抜いたサイケな幸福が包み込んでくれます。後にこのタイトルからレーベルを創る事にもなります。Condition of the Heartでの壮大なるバラード。デヴィッドボウイのような声で歌っています。ジャズのようなアレンジですが、プリンスのお父さんはジャズミュージシャンなのでプリンスにもその素養はあったようです。Raspberry Beretもプリンスらしい曲を自然にサイケな感覚でアレンジしています。Tamborineはファンクですが、サイケな音色がセンス良く並べられています。パープルレインに比べてリヴァーブのかけ具合が少なくなっている事が印象的です。パープルレインはステージ上で演奏されているイメージでしたが、このアルバムは私的な空間で演奏されているイメージです。スライのようなサイケポップ感覚を持ったファンクしか形容のしようがないほど独創的です。
1. Let's Go Crazy 2. Take Me With U 3. Beautiful Ones 4. Computer Blue 5. Darling Nikki 6. When Doves Cry 7. I Would Die 4 U 8. Baby I'm a Star 9. Purple Rain
まずWhen Doves Cryが先攻シングルとして大ヒットします。スローファンクナンバーで、プリンスサウンドここに極まれりというような熟成された印象を受けました。まるで全盛期のスティーヴィーワンダーのようなヒットぶりでした。作品自体が発表され、Let's Go Crazy、I Would Die 4 U、Take Me With U、Purple Rainと続けざまにシングルカットされ、全てが大ヒットしました。アルバムが売れているのだからシングルカットをそんなにしなくとも、と思いましたが、それでも売れたのですから凄いものです。Darling Nikkiでのツィンバスドラムもカッコイイものです。
音楽的には前作で完成されたプリンスサウンドにロックンロールのバンド的なサウンドになっているところが特徴です。特にLet's Go Crazyではそうです。Take Me With Uではプリンスらしいサウンドで、コード感とメロディーがシンクロされているシンプルな構成で効き易いものになっていますが、この完成度は素晴らしいです。Purple Rainでのペンライトを振り上げながら歌われるバラードがしつこいくらいの盛り上がりとエンィングの大円団で臭いのですが、これが受けちゃっているのですから集団深層心理は分からないものです。曲が良いからというので納得しておりますが、プリンス独特のアクのある癖も、この作品からは見方となって彼のキャラクター創りに長所となって現れています。YOU TUBEでは著作権の関係からか、映画での映像がありませんでしたが、何とかライブ映像とかをかき集めました。
1. 1999 2. Little Red Corvette 3. Delirious 4. Let's Pretend We're Married 5. D.M.S.R. 6. Automatic 7. Something in the Water (Does Not Compute) 8. Free 9. Lady Cab Driver 10. All the Critics Love U in New York 11. International Lover
世紀末思想に対するプリンスなりの考えを示した1999からプリンス印のサウンドになっています。アルバムの出だしなのにバックメンバーに先に歌わせるというのはスティーヴィーワンダーのサンシャインの真似だと思うのは考え過ぎでしょうか。大ヒットしたLittle Red CorvetteはMTVの宣伝効果もあり、日本でも大ヒットしました。ファルセットヴォイスではなく地声で歌うようになったのも功を奏したと思われます。Automaticはゲイリーニューマンのようでありながら、機械的ではなくセクシャルに歌い上げています。