Most Beautiful Girl in the Worldという新曲の為の身にアルバムです。 Most Beautiful Girl in the Worldを7通りのアレンジで聴かせています。リミックスではなく、全て別の曲のように演奏しています。ペイズリーパークレーベルはこの時点でワーナーを離れ、インディーで新しく創設したNPGレーベルから出されています。しかしプリンス自身はまだワーナーとの契約が残っており、副社長にまでなっています。しかしワーナーとは相変わらず険悪な中のようです。
1. Beautiful 2. Staxoway 3. Mustang Mix 4. Flutestramental 5. Sexy Staxaphone and Guitar 6. Mustang Instrumental 7. Most Beautiful Girl in the World
1. My Name Is Prince 2. Sexy M.F. 3. Love 2 the 9's 4. Morning Papers 5. Max 6. Blue Light 7. I Wanna Melt With U 8. Sweet Baby 9. Continental 10. Damn U 11. Arrogance 12. Flow 13. 7 14. And God Created Woman 15. 3 Chains O' Gold 16. Sacrifice of Victor
My Name Is Princeにおいてあくまでも自分をプリンスと歌いながらも、この名前への決別を宣言しております。このアルバムで一番気に入っているのがSexy M.F.です。もろジェイムスブラウン流のファンクをやるというのはプリンスでは珍しく、ここまであからさまなファンクの提示は逆に爽快ですらあります。このアルバムからはヒット曲が無いので認知度は低いアルバムです。名前がマークになったという事だけが報道されており、音楽性は一般には伝わっていません。
攻撃的ですらあるファンクの嵐が1時間以上も収められており、Morning Papersのようなポップな曲でのインターバルはありますが、常にプリンスから犯され続けているような気分にすらなります。Blue Lightでは珍しくトロピカルなレゲエ聴かせてくれます。時代の枠組みからは外れてしまいましたが、プリンスサウンドは益々充実していっているのが分かります。ブラックアルバム関連で欲求不満になった方々には大変満足出来る内容だと思います。思いっきりファンクに浸かりながらポップ性は程よく加味されています。3 Chains O' Goldではドラマチックな展開が全盛期を彷彿とさせます。隠れた名盤です。
1. Thunder 2. Daddy Pop 3. Diamonds and Pearls 4. Cream 5. Strollin' 6. Willing and Able 7. Gett Off 8. Walk Don't Walk 9. Jughead 10. Money Don't Matter 2 Night 11. Push 12. Insatiable 13. Live 4 Love
発売当初とはジャケットが違っておりますが、Diamonds and PearlsとCreamという良質のシングルヒットを出していますが、以前に比べるとシリアスなくらい生真面目な印象があります。良い曲ではありますが、遊び心が無くなっているのでその分売り上げにも響いてきます。それでも良質な音楽を提供しようとする姿勢は評価したいです。
バットマンの後は自身が制作した映画のサントラとなります。相変わらずのB級映画なのですが、今回は新しいバンドNew Power Generationのお披露目的な作品です。アナログ盤では2枚組でしたが、既にCDに以降の時期であり、CDでは1枚組で1時間以上もあるボリュームです。
1. Can't Stop This Feeling I Got 2. New Power Generation 3. Release It 4. Question of U 5. Elephants and Flowers 6. Round and Round 7. We Can Funk 8. Joy in Repetition 9. Love Machine 10. Tick, Tick, Bang 11. Shake! 12. Thieves in the Temple 13. Latest Fashion 14. Melody Cool 15. Still Would Stand All Time 16. Graffiti Bridge 17. New Power Generation, Pt. 2
プリンスファミリー総出演でRelease It、Love Machine、Shake!、Latest FashionはTIMEのパフォーマンスです。We Can FunkではP-FUNKの総帥ジョージクリントンと共演。Round and Roundはデヴィンキャンベル、Melody Coolはメイヴィスステイプルスが演奏しています。楽曲はどれも粒揃いで良く出来ているのですが、全盛期のような強烈なイメージを持った飛び抜けた曲が無い為地味な印象を受けてしまいます。しかし、アルバムとしては良く出来た作品です。
Round and RoundとThieves in the Templeのヒットを出しており、プリンスの潜在ぶりが伺えた作品ですが、この頃から時代をリードするというより、プリンスサウンドをマイペースに追求するようになります。作品を出すごとに注目をされますが、時代は確実に新しい流れに移っておりました。ファンを満足させられる作品は出してくれるのですが、世間を動かすカリスマ性は確実に失われていきます。しかし、このアルバムは流行を気にしなければ充分通用するレベルを超えており、実力が無くなった訳ではない事を証明しております。