fc2ブログ


アルバムを紹介する音楽ライブラリー、及び映画、格闘技、コンピューター、グルメ、コミック情報を提供しております。
SAMARQAND淫美ブログ
プロフィール
SAMARQAND

Author:SAMARQAND
淫美な音楽等を紹介するブログです。

SAMARQANDというアーティスト名にて音楽配信をやっております。曲は、Eggsと SoundCloudというサイトにて無料でストリーミングが出来ますので,そちらにてご鑑賞下さい。リンクを貼ってありますので、お手数ですが、そちらをクリックして下さい。
Eggs SAMARQAND楽曲配信
MySpace JapanMySpace Japan

Samarqand

Facebookページも宣伝 BIG UP! SAMARQAND楽曲配信muzie SAMARQAND楽曲配信
FC2ブログランキング

よろしかったらクリックをよろしくお願いいたします。
FC2Blog Ranking

カテゴリー
アルファベットでご希望のアーティストを検索して下さい。
ロック、ジャズ、ソウル日進月歩で増えていきます。
最近の記事
最近のコメント
カレンダー
02 | 2007/03 | 04
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[20070318]

Classics Classics
Aphex Twin (2002/02/12)
R&S
この商品の詳細を見る


エオフェックスツィンのアルバムデビュー前に出していたシングルを中心とした初期の作品集です。日本にいると話でしか知らなかった作品を聴けるので、大変貴重な音源になります。

1. Digeridoo
2. Flaphead
3. Phloam
4. Isopropanol
5. Polynomial-C
6. Tamphex [Hedphuq Mix]
7. Phlange Phace
8. Dodeccaheedron
9. Analogue Bubblebath 1
10. Metapharstic
11. We Have Arrived [Aphex Twin QQT Mix]
12. We Have Arrived [Aphex Twin TTQ Mix]
13. Digeridoo [Live in Cornwall, 1990]

何と言ってもDigeridooでのアボリジニの民族楽器ディジェリドゥーをサンプリングしたブレイクビーツは斬新で、それまでのレイヴシーンに殴り込みをかけるには充分すぎるほどのインパクトを持っています。アンビエントな作品を出す前のハードコアなテクノを堪能出来ます。

しかし現在ではこのCDですらも入手困難となっているので、なんとかこのアルバムも手に入れておきたいものです。ドイツ的なテクノにリチャードの個性が加わり、優雅さと狂気が入れ混じった感覚は、この初期の作品からも既に存在しております。

Digeridoo

Phloam

Polynomial-C

Tamphex

[20070317]

Come to Daddy EP Come to Daddy EP
Aphex Twin (1997/10/21)
Warp
この商品の詳細を見る
Windowlicker Windowlicker
Aphex Twin (1999/03/23)
Sire
この商品の詳細を見る


これはミニアルバムのカムトゥダディとシングルウィンドウリッカーになります。この時期、新作が出るといって一向に出ませんでした。それでこのミニアルバムで我慢していたので、この時期の作品として紹介します。

1. Come to Daddy [Pappy Mix]
2. Flim
3. Come to Daddy [Little Lord Faulteroy Mix]
4. Bucephalus Bouncing Ball
5. To Cure a Weakling Child, Contour Regard
6. Funny Little Man
7. Come to Daddy [Mummy Mix]
8. IZ-US

Windowlicker
1. Windowlicker
2. [Symbol]
3. Nannou

Richard D. James Albumの延長線上にあるドリルンベースで、それほど新しさは感じられないのですが、それなりに進化はしているようです。音よりもジャケットやPVでの映像の方がすさましいものがあります。この時にアルバムを出さなかったのは、前作と代わり映えのしない内容だったのかもしれません。それで控えていたという解釈をしています。

それでも強烈な反復しないビートはすさまじく、尋常ではない世界は相変わらずです。それでいて親しみ易い旋律、愛嬌のある音色とポップ感覚の狂気故に支持する人も多いのです。この人の場合、基本的な部分は変わらないようですが、アイデアが豊富である為に多彩な表現が出来ているのだと思います。変わりもんですが、どこか憎めない変態野郎なのです。

Come to Daddy

Flim

Bucephalus Bouncing Ball

Funny Little Man

IZ-US

Windowlicker

Nannou

[20070317]

Richard D. James Album Richard D. James Album
Aphex Twin (1997/01/28)
Elektra
この商品の詳細を見る


本格的にドリルンベースを極めるようになって彼本来のアヴァンギャルド性が見事に開花した名盤です。これまでの彼の音楽性とは異質な感じではありますが、これが彼の最高傑作だと思います。タイトルのRichard D. Jamesは彼の本名ではなく、双子として生まれてきた兄貴も同じ名前だったそうで、生まれてきてすぐ亡くなった双子の兄捧げられたアルバムのようです。ジャケットのグラフィック加工写真が不気味です。

1. 4
2. Cornish Acid
3. Peek 824545301
4. Fingerbib
5. Corn Mouth
6. To Cure a Weakling Child
7. Goon Gumpas
8. Yellow Calx
9. Girl/Boy Song
10. Logon Rock Witch
11. Milkman
12. Inkeys
13. Girl/Boy Song [£18 Snare Rush Mix]
14. Beetles
15. Girl/Boy Song [Redruth Mix]

一曲目から分解度の高いドリルンベースに懐古的なストリングス音が見事にハマった名曲になっています。同じパターンをくり返さないというストイックなまでのビートの追求。しかし優しい音色もあり、メリハリのある作品ばかりですが、かなりアヴァンギャルドな構成で、曲の全貌を把握しずらくしており、何度でも聴いてしまうことになってしまいます。

To Cure a Weakling Childではファットボーイスリムのように子供の声をサンプリングしてカット&ペーストして牧家的なメロディーとドリルンベースというユーモラスな作品に仕上げています。Goon Gumpasはまるでディズニー音楽のような優しい曲で彼の多彩な面を感じさせます。シングルカットされたGirl/Boy Songではチャーミングなピチカート音にドリルンベースというポップでありながら狂気に満ちた作品です。

Logon Rock Witchはオルガンの音にヘンテコ民族音楽といった趣で、Milkmanではリチャード自身の歌が聴けます。まるでシドバレットのような歌がいかにもイギリス的です。初期のピンクフロイドファンには親しみ易い曲だと思います。だけどリズムはドリルンです。かなり極端にポップ性と狂気が共存しているアルバムですが、この作品こそ90年代でも1、2を争う名盤だと思います。私はロックの進化形として聴いておりました。ここから先がなかなか現在に至るまで進んでおりません。残念ながら。

4
⇒ 続きを読む

[20070317]

I Care Because You Do I Care Because You Do
Aphex Twin (1995/04/25)
Warp
この商品の詳細を見る


とうとう誰も踏み込めないくらいの独自の世界を提示してみせたエイフェックスツィンのエイフェックスツィンによるエイフェックスツィンの為の音楽がここから炸裂していきます。ブレイクビーツからドラムンベースの方法論を得て、サンプラーを主体とした作風に変貌しました。スクゥエアープッシャーとの出会いも大きかったと思いますが、ドリルンベースのエイフェックスツィン流の分かり易いくらいの狂気に満ちています。

1. Acrid Avid Jam Shred
2. Waxen Pith
3. Wax the Nip
4. Icct Hedral [Edit]
5. Ventolin [Video Version]
6. Come on You Slags!
7. Start as You Mean to Go On
8. Wet Tip Hen Ax
9. Mookid
10. Alberto Balsalm
11. Cow Cud Is a Twin
12. Next Heap With

これまでのようなアンビエントな響きやテクノ的な電子音もあるのですが、これまでのどの音楽とも違う世界が待ち受けています。アレックスヴァンパイアほど歪んでいませんが、それ以上に変態的であります。言い方は悪いかもしれませんが、引きこもりなのにサディスティックな偏執狂という形容が的を得ていると思います。

Icct Hedralでのオーケストラの音色といい、まだ当時DAW環境のなかった私にとっては羨ましくなるような音源を使っています。マッシヴアタックのようなアシッドなブレイクビーツのようにROCKを感じさせる内容なので、ロックファンにはこのアルバムからなら入り易いかもしれませんが、フランクザッパのようなアヴァンギャルド性が受け入れられる人にしか難しいかもしれません。オウテカ以上に強烈な音色もあったりしますが、オウテカよりも分かり易いと思います。

インダストリアルテクノとしても最高級なアルバムだと思いますし、何人も受け付けないくらいの高みにある作品だと思います。アルバムタイトルのように聴き手から手を差し伸べなければ決して入ることの出来ない無愛想な作品です。しかし、こちら側から心を開けば大いに歓迎し楽しませてくれるアトラクションでもあります。

Icct Hedral

Ventolin

Mookid

Alberto Balsalm

Cow Cud Is a Twin

[20070317]

Selected Ambient Works, Vol. 2 Selected Ambient Works, Vol. 2
Aphex Twin (1994/04/12)
Sire
この商品の詳細を見る


前作Vol.1ではまだビートがありましたが、このアルバムではノンビートな本格的なアンビエントミュージックが展開されています。ブライアンイーノが提唱する環境音楽は意識して聴いてもいいし、聴かなくてもいいような無個性の音楽でありましたが、エイフェックス・ツインにかかると非常に静かだけれども彼の個性を感じずにはおられません。決してBGMにはなりえない、音楽と向き合わなければならないような本来のアンビエント音楽とは根本的に異質な作品となっています。

Disc: 1
1. cliffs
2. radiator
3. rhubarb
4. grass
5. mold
6. ropes
7. circles
8. weathered stone
9. tree
10. domino
11. steel plate
Disc: 2
1. blue calx
2. parallel stripes
3. metal grating
4. windowsill
5. b+w stripes
6. siding nails
7. corrugated tubing
8. lichen
9. leaves
10. tassels
11. rusty metal
12. b+w stripesII

CD2枚組にめいいっぱい詰まったこのアンビエントな音楽群は美しくもあり、優しくもありますが、常に緊張感も感じさせれ音楽で、決して安易に聴き通せるしろものではありません。数ある彼の作品の中でも一番覚悟がいる作品かもしれません。アンビエントというより、内面的な題材の映画音楽といった趣です。このアルバムではサンプラーも使われるようになり、音源敵にも幅が出ているようです。

ハードコアテクノで有名になった彼ですが、こういった静の一面も魅せ付け、クリエイターとしての才能をまざまざと目の当たりにさせられます。現代音楽の流れも汲みながらもポピュラリティーも表現出来ているところが驚異であります。静かなる狂気。まるでスティーヴン・キングの小説のための音楽のようでもあります。エイフェックスツィンがただ者ではない証明となった名作であります。

cliffs

radiator

rhubarb


blue calx

lichen

Selected Ambient Works II

[20070316]

Selected Ambient Works 85-92 Selected Ambient Works 85-92
Aphex Twin (2002/02/12)
Play It Again Sam
この商品の詳細を見る


リチャード・D・ジェイムスはあらゆる名前を借りて変幻自在に音楽を発信していく訳ですが、一番主体としていたのがこのエイフェックスツィンです。それまでシングルなどでハードコアなテクノでぶっ飛んでいたのですが、ここにきてアンビエントテクノなる空間性を感じさせる作品を出していくことになります。

1. Xtal
2. Tha
3. Pulsewidth
4. Ageispolis
5. I
6. Green Calx
7. Heliosphan
8. We Are the Music Makers
9. Schottkey 7th Path
10. Ptolemy
11. Hedphelym
12. Delphium
13. Actium

アフターザレイヴを提示してみせたエイフェックスツィンの音楽は更に進化し、空間に溶け込むブライアンイーノが提唱する環境音楽に近い解釈で、そしてその中に隠し持ったナイフを光らせ、ゆるやかな中にも狂気を隠し持った作品を出して多くのテクノファンから支持されていきます。ポップフィールドから見るとかけ離れた世界にいながら多くの人を魅了するという意味に置いて、当時はテクノはマニアがほとんどでしたが、それでもシーンを率先していく原動力となったのです。

自作のシンセを使っているそうですが、アナログな暖かいサウンドと優しいメロディーで聴き易いのですが、決してBGMになるものではありません。音色はレイヤーも薄く、結構チープなものですが、グルーヴも良く出来ており美しい旋律が逆に不気味ですらあります。Green CalxはAFXに近いものではありますが、この辺の感覚、分解率の高いリズムは彼独特のものです。

このアルバムではほとんどがシンセ音でサンプラーはほとんど使われておりません。それでも時代の音であった訳です。90年代はアナログシンセの復権により更に加速していくこととなります。エイフェックスツィンは異端でありながら主流となり得るポップ性も持ち合わせており、制御された狂気はミニマルとなって人の脳細胞を破壊し活性化していくのです。

Xtal

Tha

Pulsewidth

Ageispolis

Heliosphan

[20070315]

Analogue Bubblebath Analogue Bubblebath
AFX Featuring Schizophrenia (1994/03/01)
TVT
この商品の詳細を見る
アナログ・バブルバス3 アナログ・バブルバス3
AFX (1998/01/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
この商品の詳細を見る
Analogue Bubblebath 4 Analogue Bubblebath 4
AFX (1999/01/05)
WEA International
この商品の詳細を見る


本名リチャード・D・ジェームスはエイフェックス・ツインとして有名ですが、自身で立ち上げたリフレックスレーベルの他に、違うレーベルからも別名で作品をリリースするというこれまでのアーティストには見られなかった作品の出し方をします。その最初期に出されたのがTVTレコーズからAFX名義出された、このAnalogue Bubblebathシリーズです。

最初はアンビエントテクノ的なエレクトロニカな作品を出していきます。フィルターの掛け具合が異常なほど独特で、一躍注目を浴びることになります。有名になり出したのはエイフェックス・ツイン殻ですが、このAnalogue Bubblebathシリーズも支持されています。ビート感はあるのですが、繊細で穏やかなシンセの音色が独特の世界観を持っています。

リチャード・D・ジェームスはイギリス西南部のコーンウォールの出身で、この土地から何人かのテクノミュージシャンが出てきてコーンウォール一派と呼ばれるようになります。この頃はまだアヴァンギャルドな世界は見せておらず、この時代にあったテクノサウンドになっています。しかし、かなり個性的ではあります。彼の発言では自分以外の音楽はほとんど聴いておらず、自分で好きなように創った音楽ばかりだということですが、どこまで信用していいのか分からないところもあります。

90年代の一番の事件は、このリチャード・D・ジェームスの出現であったことは間違いのない事実であります。時期によって音楽性も急変していきますが、オウテカよりは分かり易く、しかも変態的ですらあります。彼がいたからこそ90年代は面白かったのです。

Entrance to Exit

Elephant Song

Every Day

Apple

Traffic Festival05

[20070315]

Untilted Untilted
Autechre (2005/04/19)
Warp
この商品の詳細を見る


オウテカの音楽は明らかに、同じWARPレーベルのスクェアープッシャーやエイフェックスツインの影響を受けてドリルンベースのようなサウンドになってきました。しかい、その表現方法は明らかに違います。前述の二人が現在では違う方向に言っているのに対して、今も尚この方向性を突き詰めているということで、オウテカの志は違う次元にあるように思われます。

1. LCC
2. Ipacial Section
3. Pro Radii
4. Augmatic Disport
5. Iera
6. Fermium
7. The Trees
8. Sublimit

これまでのように複雑な進行をしていきますが、かなり反復もあり、難解さは無くなっているように思います。あくまでもこれまでの音楽になれてきてからの話ですが。現在ではこの手のミュージシャンは影を潜めておりますが、衰えること無く己の音楽性を追究するオウテカは希有の存在となりました。

音楽は不自然なくらいに規則正しくすることによって、認識度を高めるようになったのがクラシック音楽以降の流儀です。それらの音楽もかなり古くさくなっており、飽きてこられている方にはうってつけの音楽です。一度根本から覆すくらいの衝動がなければ現在の音楽は先には進めないでしょう。ウィンドウズがなかなかヴァージョンアップ出来ずに、VISTAを出してみたが、既に使い古された機能しかないようなもので、顧客から反感を買ってでも革新しようとするMACな姿勢が必要なのです。

Augmatic Disport

Fermium

The Trees

Gantz Graf

[20070313]

ドラフト7.30 ドラフト7.30
オウテカ (2003/04/05)
BEAT RECORDS
この商品の詳細を見る


前作で築き上げたオウテカにしか創れない音楽を更に躍動的にした作品です。実験的というより日常にありえるランダムな動きそのものなのです。ブライアンイーノが提唱する環境音楽とは次元が異なりますが、生活する環境、日常に溢れるランダム性がここにはあります。

1. XYLIN ROOM
2. IV VV IV VV VIII
3. 6IE.CR
4. TAPR
5. SURRIPERE
6. THEME OF SUDDEN ROUNDABOUT
7. VL AL 5
8. P.:NTIL
9. V-PROC
10. RENIFORM PULS

まるで暗号のような曲名。未知の世界のような音楽二聴こえますが、普段私達が聞き逃している日常の雑音を組み合わせているようにも聴こえます。我々の耳の中では常に音が渦巻いているものです。それは寝ていようとも、意識がなくとも。

規則正しい法則に飼いならされている社旗に置いて、忘れ去られた生きるという事実を目の当たりにしてしまいそうな音体験。規則正しい宇宙のリズムがあるとしても、その他に存在するあらゆるランダムな動きを表現しているかのごとき曼荼羅の音魂を体験されたし。

6IE.CR

SURRIPERE

[20070313]

HERO'SはK-1系の総合格闘技です。名古屋での開催で行われました。

試合結果

シン・ヒョンピョ vs ベルナール・アッカ○
○メルヴィン・マヌーフ vs 高橋義生
○マイティ・モー vs キム・ミンス
上山龍紀 vs ビトー“シャオリン”ヒベイロ○
高谷裕之 vs アンドレ・ジダ○
山本宜久 vs 柴田勝頼○
○ゲーリー・グッドリッジ vs ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ
○桜庭和志 vs ユーリー“プレイボーイ”キセリオ
○宮田和幸 vs ブラックマンバ
○宇野薫 vs アリ・イブラヒム
○所英男 vs 安廣一哉

割と順当な勝ち方でしたが、1本勝ちばかりで内容のいい試合ばかりでした。
これから熾烈な戦いが始まると思うので、今年の格闘技は期待が持てそうです。
八百長疑惑などもあり、ルールが厳しくなることで緊張感があり、
見応えのある戦いが期待出来ると思います。

[20070312]


オウテカがこれまで発してきた音の集大成的な作品です。無国籍民族音楽テクノとして宇宙大の自然を謳歌するような壮大なのか、密室的なのかさえも分からないくらいのベクトルに支配された彼等にとっては最高傑作でありながら一番難解な作品となっています。

1. VI SCOSE POISE
2. CFEM
3. PEN EXPERS
4. SIM GISHEL
5. PARHERIC TRIANGLE
6. BINE
7. EIDETIC CASEIN
8. UVIOL
9. LENTIC CATACHRESIS
10. mcr quarter

VI SCOSE POISEではまるでガムランのような電子音が決して反復すること無く次々と変化しながら進む音の羅列が無秩序に聴こえながらも統一感を感じさせます。難解だとされるのは、これまでのどの音楽とも違っているからです。人は以前に存在するものから学習して、それがどういうものなのかを理解しようとします。学習してきたものには収まらないものを目の当たりにしてしまうと、それは異物でしかないのです。

そこで分かり易くする為の解釈として無国籍な民族音楽と言う解釈を私はつけています。どこの国にも存在せず、何時の時代にも属さない。その一瞬のみのきらめきのような音楽。それがオウテカが創り上げようとしている音楽なのです。この手の音楽には拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、CDを回すと明らかにこの空間に存在する音となるのです。それは血液が流れる時の音楽かもしれません。精子が遊泳する時の音楽かもしれません。子宮が締め上げる時に発する音楽かも知れません。ドーパミンが活力を得る時の音楽かもしれません。そうです、生きることの音楽なのかもしれません。

glade live

Glade live part 2

confield confield
オウテカ (2001/04/14)
BEAT RECORDS
この商品の詳細を見る

[20070312]

週刊誌の八百長騒動でいちゃもんがつきましたが、逆に初日は大入り満員となりました。
八百長と思えるような取り組みはありませんでしたので、単なる言いがかりと言えます。
しかし、相撲ファンには八百長とかどうでもいいいいことで、ちゃんと相撲の楽しみ方を知っている人ばかりなので誰もとやかく言っておりません。

さて初日は後半波乱が起きました。

主な上位取り組み
●朝青龍 送り倒し 時天空○
●千代大海 寄り切り 安馬○
○稀勢の里 突き落とし 白鵬●
●琴欧洲 下手投げ 豊ノ島○
●旭天鵬 寄り切り 魁皇○

白鵬は相変わらず不利になると相撲が雑になってしまいます。稽古不足なのでしょうか。一度綱取りが無くなると二度目はなかなか難しくなるものです。朝青龍は後ろを取られて万事休す。以前からこれほど切羽詰まった取り組みをしていてどこに、どこに八百長という発想がうまれるのでしょうか。週刊誌ほど当てにならないものはありません。今場所も楽しみな場所になりそうです。波乱のある場所は盛り上がります。

[20070311]

EP7 EP7
Autechre (1999/06/22)
Nothing/Warp
この商品の詳細を見る


遂に他の追従を許さないアルバムが出されました。これまではメロディーがあったのでポップでしたが、ここではメロディーではなく、幾重にも重ねられた音の洪水となっています。その向こうに輪郭のはっきりしないメロディーを連想する事も可能です。レディオヘッドのキッドAに多大な影響を与えた作品とされています。

1. Rpeg
2. Ccec
3. Squeller
4. Left Blank
5. Outpt
6. Dropp
7. Liccflii
8. Maphive 6.1
9. Zeiss Contarex
10. Netlon Sentinel
11. Pir

かつてポップグループが規制の音楽感を破壊して、新たな倫理を構築しようとした事をエレクトロニカとして再現しているように思えます。つまりポストパンク的な意思がイギリスでは脈々と受け継がれているのです。古いタイプのエフェクター、フランジャーを使ったりとチープな音も使ったりしていますが、古くさくは感じません。他のどの音楽とも違う質を持っているからです。

難解な音楽も、無国籍な民族音楽だと思えば理解出来ます。近未来の民族音楽なのです。ジャケットにあるような幾学的で抽象的なイメージの中にも血が通ったエモーションがあるのも特徴です。エレクトロニカの特徴賭してはフィルターをいじったシンセ音にありますが、フィルターのいじり方も尋常ではありません。現在、未来の音楽を考えるとき、必ず通らねばならい最後の壁がこのオウテカです。これらの音楽を越えなければそれはまだ過去の音楽に縛られている事になります。それほどの存在感をこのアルバムから感じ取って下さい。

Left Blank

Outpt

Dropp

Liccflii

[20070311]

LP5 LP5
Autechre (1998/06/22)
Warp
この商品の詳細を見る


かなり複雑なエレクトリックなリズムにポップなメロディーをもった作品群です。しかし、彼らの創り出すメロディーは民族音楽にしか聴こえません。エスニックインダストリアルテクノという解釈が妥当かもしれません。しかも国籍不明なのです。まるで私SAMARQANDの音楽性のようでもあります。実は私の方が彼らからインスパイアされている訳ですが、この退屈な音楽シーンににおいて唯一の救いのような音楽に聴こえるのです。

1. Acroyear
2. 777
3. Rae
4. Melve
5. Vose in
6. Fold4wrap5
7. Under Boac
8. Corc
9. Caliper remote
10. Arch carrier
11. Drane2

彼らは極めて発言の少ないアーティストなので、真摯に音楽に向き合っていくしか、彼らの音楽性を理解する方法がありません。一つのアルバムではなく、全てのアルバムを通していかないと見えてこない部分もあり、いくつかのアルバムを聴いていただく事をお勧めします。かなり無愛想な暗いの音楽展開ではありますが、見えてくるのはやはり無国籍な民族音楽です。

民族音楽というのは理論的に言うと土地に根ざした音楽性であり、独自のモードをもった音楽です。その多くはスウィング感をもっており、自然の何かを表現しているものが多いです。そう考えると身近な所ではジャズを連想いたします。という事は、モード音楽でスウィングしていて、即興性があり、柔軟に発展性のある音楽と捕らえる事が出来ます。創り手としては理想的な音楽なのです。それをエレクトリックな楽器を利用して表現しているオウテカはかなりの優れた音楽家ではないでしょうか。聴く側には難解な部分もありますが、未来のロックの可能性はこういう音楽にこそ秘められていると私は感じるのであります。

Corc

[20070311]

Chiastic Slide Chiastic Slide
Autechre (2001/11/27)
Warp
この商品の詳細を見る


アルバムを出す度に他のアーティストとの差別化が進行していくオウテカ。エイフェックスツィンやスクゥエアープッシャーに追い越された感はありますが、彼らとも違う独自の音楽性を追究していく様はストイックですらあります。

1. Cipater
2. Rettic AC
3. Tewe
4. Cichli
5. Hub
6. Calbruc
7. Recury
8. Pule
9. Nuane

元ネタも分からないくらいのサンプリング音がエスニックにも聴こえます。最近のマーズヴォルタなどでもそうですが、同じ事をくり返さないというアンチヒップホップなのにテクノという考え方がユニークです。しかしまだここでもミニマルな部分は残っています。

トランス状態に向かわせながらも決して心地良い状態へは導かず、不安定で繊細な緊張感を常に提示しています。ドラム音源ではないリズムの数々が機械的でありながらも息吹を持っている錯乱の世紀末感を呼び起こします。

(live) Dublin

[20070311]

Tri Repetae++ Tri Repetae++
Autechre (1996/03/19)
Wax Trax
この商品の詳細を見る


LP "Tri Repetae" に EP "Garbage" と "Anvil Vapre" が追加されたCDです。オウテカの複雑なリズム構成もポップに聴けるアルバムです。入門編と仕手は最適かもしれません。

ディスク:1
1. Dael
2. Clipper
3. Leterel
4. Rotar
5. Stud
6. Eutow
7. C/Pach
8. Gnit
9. Overand
10. Rsdio
ディスク:2
1. Second Bad Vibel
2. Second Scepe
3. Second Scout
4. Second Peng
5. Garbagemx36
6. Piobmx 19
7. Bronchusevernmx24
8. Vletrmx21

ブレイクビーツやジャングルにも通じる部分がありますので、それらを好きな人にもお勧めです。退屈なミニマルミュージックに飽き飽きしている人に最適です。エレクトロニカテクノでありながらリズムが次から次に変化していくので、エイフェックスツインファンにも納得のサウンドです。

トータスにも通じるものがあるでしょう。まだここではループも使っていますが、ループでは表現出来ない音楽性を徐々に創り上げ、難解な世界に行く手前にあるアルバムです。数学的な構成の音楽でありながらエモーショナルでもあります。

Eutow

Overand

Second Bad Vibel

[20070311]

Amber Amber
Autechre (1995/01/24)
Warp
この商品の詳細を見る


このセカンド辺りからかなりアヴァンギャルド性が強くなっていきます。リズム音源がノイズだったり、サンプリングしまくって元ネタが何なのかさえ判別出来ない音によるリズム。しかもミニマルではないので踊れない。これぞ私が求めていたものです。踊らせない音楽。PILが目指していたものに近いポストパンク的な解釈です。

1. Foil
2. Montreal
3. Silverside
4. Slip
5. Glitch
6. Piezo
7. Nine
8. Further
9. Yulquen
10. Nil
11. Teartear

まだこの時代はメロディー的な部分があるので聴き易いかもしれませんが、かなりひねくれています。インダストリアルな作風は、このバンドこそアートオブノイズと呼ばれるべき存在です。エイフェックスツィンがこれらの方法をより発展していきますが、その原動力となっていると思います。

冷淡な暗いのエレクトロニクスサウンド。アグレッシヴプログレテクノの最右翼であります。こういうねじれた解釈をするアーティストがいたからこそ、ロックフィールドの私でもこれらの音楽にのめり込む事が出来たのです。アメリカ産の単調なヒップホップだけではこれらの発展はなかった事でしょう。

Slip

Further

[20070311]

Incunabula Incunabula
Autechre (1994/02/01)
Wax Trax!
この商品の詳細を見る


オウテカは今でこそインダストリアルなアヴァンギャルドテクノといったイメージですが、このファーストではアンビエントなテクノサウンドで、今よりも分かり易いです。初期の頃はカシオのサンプラーを使っていたようですが、既にその使い方は独特のものがあります。

1. Kalpol Introl
2. Bike
3. Autriche
4. Bronchus 2
5. Basscadet
6. Eggshell
7. Doctrine
8. Maetl
9. Windwind
10. Lowride
11. 444

ロックミュージシャンがテクノの方法を取り入れる時に参考にするグループとして、まず筆頭に名前を挙げられるのがこのオウテカです。その尋常じゃない音楽性がロックの殻を破るのにヒントとなったのでしょう。このアルバムではまだまだテクノらしいサウンドで、普通に聴けると思います。

しかし、彼らはこの後、誰も真似出来ないような感性で、独自の音楽性を追究していく事となります。その手始めとして、まず此のファーストアルバムから心の準備をしておくべきかもしれません。

Basscadet

[20070310]

100th Window 100th Window
Massive Attack (2003/02/11)
Virgin Records Us
この商品の詳細を見る


マッシヴアタックの作品は3年くらいのインターバルで出されるので、忘れた頃に出される。マッシュルームが脱退して、実質3Dだけでレコーディングが進んでいたようだ。これ迄は3人であれこれと音をいじりまくっていたので、かなりヤバイ音になっていた。今回はほとんど一人で進めているので統一感はあるが、衝撃度は薄い。これ迄はダウナーだったけれども外に向かって音が発せられていた。今作はうちに向かって音を発しているようで、内向的な内容になっている。

1. Future Proof
2. What Your Soul Sings
3. Everywhen
4. Special Cases
5. Butterfly Caught
6. Prayer For England
7. Small Time Shot Away
8. Name Taken
9. Antistar
10. Hidden Track

Future Proofはまるで最近のコーネリアスのようなエレクトリック作品になっている。サンプラーよりもエレクトリック音源が目立つ。今回の歌姫はシネイドオコーナー。この内向的な作品にはぴったりだ。Special Casesはまるでツェッペリンのカシミールのようなストリングスがユニークだ。A Prayer For Englandはどうやらゲームのファイナルファンタジーで使われているみたいだ。

使用されているサンプリング音源は相変わらず独特のものがあり、組み合わせも繊細に創られている。それにしてもPVの多さはどうだろう。3Dは映像のアーティストでもあるからかもしれないが、テクノ系のミュージシャンでは珍しいと思う。ギターの炸裂音がほとんどないので地味に聴こえるのかもしれないが、相変わらずセンスはいい。前作には及ばなくもかなりの作品だと思います。

Future Proof

What Your Soul Sings

Special Cases

Butterfly Caught

Prayer For England

Small Time Shot Away

Antistar

[20070310]

Mezzanine Mezzanine
Massive Attack (1998/05/12)
Virgin
この商品の詳細を見る


次々に新しい勢力が生み出された90年代のブリティッシュレイヴシーンにおいて、マッシヴアタックは既に巨匠的な存在となっていました。そして完成したこのサードアルバムが今のところ最高傑作ではないかと思われます。イギリス特有のダウナーなビートとビッグビート的なハードなロックギターが炸裂するこの作品は既にヒップホップというカテゴリーから超越した芸術作品と化しています。

1. Angel
2. Risingson
3. Teardrop
4. Inertia Creeps
5. Exchange
6. Dissolved Girl
7. Man Next Door
8. Black Milk
9. Mezzanine
10. Group Four
11. (Exchange)

後にブーンブーンサテライツがこの方法を真似するので、ブーンブーンファンやロックファンにも聴いて欲しいアルバムです。トリップホップというアシッドな感覚を更に鋭利にしたような緊張感が漲っております。ヴェルヴェットアンダーグラウンドやアイザックヘイズ、キュアーなどの音源をサンプリングして、エレクトリックな音源もかなりダークで強烈です。

Inertia Creepsでのアラビックなエスニックフレーズもアグレッシヴです。それにしても全曲動画が用意されておりました。それだけ愛されている名盤なのだという事が分かります。アナログレコードからのサンプリングで針のざらつきノイズをそのまま使う事が、逆に格好良くてクールだった風潮を創り出したのは誰か分かりませんが、このアルバムくらいからそれを認識しました。本来ならノイズカットして使用するものですが、この手作り感を強調するのもヒップホップならではの感覚です。

現在でも充分通用するテンション、フィルター感もかなりストイックで歪み方が非常に格好いいです。ジャズ的なコード感もこれほど強烈な音源で表現するとロックとして認識してしまいます。ここにロックの未来像を垣間見るのですが、いかがなものでしょうか。90年代に発売されたアルバムの中でも1、2、を争う名作であります。

Angel

Risingson

Teardrop

Inertia Creeps

Exchange

Dissolved Girl

Man Next Door

Black Milk

Mezzanine

Group Four

Exchange

[20070310]

Protection Protection
Massive Attack (2003/02/03)
Wild Bunch
この商品の詳細を見る


旧友ネリーフーパーがプロデュースしたセカンドアルバム。女性ヴォーカルとしてエヴリシング・バッド・ザ・ガールのトレイシー・ソーンを迎え、よりオシャレに洗練され、アグレッシヴな部分も健在な見事なアルバムに仕上がっています。

1. Protection
2. Karmacoma
3. Three
4. Weather Storm
5. Spying Glass
6. Better Things
7. Eurochild
8. Sly
9. Heat Miser
10. Light My Fire

ファーストではまだ駆け出しの小僧だったトリッキーがこのアルバムでは成長をみせ、重要な存在となっています。彼らの出身地ブリストルはあのポップグループを生み出した土地でありますが、ポップグループ以外は衝撃的な存在はいませんでした。しかし彼らが生み出したポストパンクな精神は受け継がれており、このマッシヴアタックによりブリストルが再び注目される事となります。マンチャスターやブリストルというロンドン以外の場所から新しい精力が生まれる事により、ブリティッシュの90年代は70年代以来の活気に溢れていきます。

彼らの生み出すトリップホップはクールでダークな独特の質感を持っており、トリッキーの妖しい個性を思いっきり表現したKarmacomaは充分ドープです。モンゴルのホーミーがサンプリングされており、妖しさもここにきわまれりです。Light My Fireはドアーズの曲をカバーしたヤングホルトトリオの作品をサンプリングしたもので、彼らのトリミングテクニックを堪能する事が出来ます。

湾岸戦争のあおりを受けてグループ名に規制が入った事によりボムザベース同様有名になったマッシヴアタックですが、サウンド面でも充分に評価出来るものがあり、その勢いを見事に表現してみせたアルバムです。プログレッシヴでもあるその感性は充分にロックファンにも支持出来る素材を持っております。

Protection

Karmacoma

Weather Storm

Eurochild

Heat Miser

[20070310]

Blue Lines Blue Lines
Massive Attack (2003/02/03)
Wild Bunch
この商品の詳細を見る


ブリストルで生まれた音楽集団ワイルドバンチを土台として結成されたバンドがこのマッシヴアタックです。ワイルドバンチにはソウルトゥソウルの寝リーフーパーもいました。このバンド名はこのときレーベル名になっております。トリップホップとなズけられた彼らのサウンドはアシッドでディープなビートが股間に響くものです。

1. Safe From Harm
2. One Love
3. Blue Lines
4. Be Thankful For What You've Got
5. Five Man Army
6. Unfinished Sympathy
7. Daydreaming
8. Lately
9. Hymn Of The Big Wheel

ソウルトゥソウル同様女性ヴォーカルをつかったり、後にソロデビューするトリッキーなどがソウルフルなボーカルを聴かせます。彼らもレゲエうあダヴを土台としてハウスやヒップホップを拡大させています。その為ジャマイカなまりのような歌い方になっています。彼らの台頭でブリストルサウンドと呼ばれる後継達が続出する事になります。Unfinished Sympathyではオーケストラとヒップホップの融合という大胆な試みも披露しています。

メンバーは3D、マッシュルーム、ウィリーリーが中心で準メンバーとしてホレスアンディ、シャラネルソン、トリッキーという布陣です。彼らもブリティッシュブルーアイドソウルの影響もあり、スタイルカウンシルのようなオシャレなジャズフレイヴァーなソウルフルな曲が目立ちます。それにジャマイカなまりのラップを歌うトリッキーがいたりと個性的です。スクラッチやサンプリングの手法はヒップホップらしいですが、アメリカのそれとは明らかに影の創り方が違います。Daydreamingがヒットして彼らは世界から注目される新鋭として存在していく事になります。

Safe From Harm

Unfinished Sympathy

Daydreaming

Lately

Hymn Of The Big Wheel

[20070309]

Keep on Movin' Keep on Movin'
Soul II Soul (1992/06/29)
Virgin
この商品の詳細を見る


レアグルーブ、グラウンドビートといったミディアムテンポなソウルファンクをヒップホップ感覚で流行らせたのがこのソウルトゥソウルです。ブリストル出身の彼らに関連してブリストルからブリティッシュなレイヴシーンが浸透していきます。タイトルにあるようにこれからの世界標準になる音楽という自身に溢れたclub classics vol.oneが最初のタイトルでした。

1. Keep on Movin'
2. Fairplay
3. Holdin' On
4. Feeling Free
5. African Dance
6. Dance
7. Feel Free
8. Happiness
9. Back to Life
10. Jazzie's Groove

ブリストルではレゲエやダヴが寝ず良い人気を持っており、そこへスタイルカウンシルのようなブリティッシュソウルやヒップホップの感覚を足して創られたのがこのレアグルーヴです。その為かなりオシャレな感じになっています。女性ボーカルを器用する事を流行らせたのもこのバンドからです。Jazzie.BとNellee Hopperが中心になっておりますが、このアルバムのドラムパターンを創ったのは日本が誇る、元メロンの屋敷豪太です。かれがレアグルーヴのグルーヴを創っていたのです。しかしイギリスでは外国人はユニオンに属して1年くらいはアルバムクレジットが許されないとか、そしてネリーフーパーが一人でこのサウンドを創り上げたような印象を与える為に屋敷豪太をクレジットしなかったと言われております。

Keep on Movin'やBack to Lifeが大ヒットし、世界中のクラブでかけられる事になります。ジャズやソウルにレゲエがハウス系のアレンジとゴータの繊細なリズムパターンによって出来た奇跡と言ってもいいしょう。この後もアルバムを出していきますが、このアルバムを越えるもはありませんのでこのアルバムだけで充分です。イギリスを中心とするヒップホップの拡大の原動力となった歴史的名盤です。

Keep on Movin'

Fairplay

Back to Life

[20070308]

London London
Jesus Jones (2001/10/23)
Koch International
この商品の詳細を見る


このアルバムが発売された事も気づかないほど、当時は全く注目されておりませんでした。デジタルな部分もあるのですが、ほとんどがバンドサウンドで、まるでチープトリックのようなポップロックが満載です。バンドとしては充実していたのでしょう。

1. Message
2. Stranger
3. Rocket Ships of la Jolla
4. Asleep on the Motorway
5. Hello Neon!
6. D Team
7. Half Up the Hill
8. Princesss of My Heart
9. Getaway Car
10. To Get There
11. Nowhere Slow
12. In the Face of All This

前作もポップでしたが、このアルバムも結構ポップです。インダストリアルな部分もありますが、かなり普通のバンドになっています。しかし、曲の出来映えは相変わらず素晴らしいものがあります。デビュー当時が強烈過ぎたため、これほど内容の良いアルバムを創っても,もう過去の人のような扱いです。

相変わらずサイケな感覚もあり、ジーザスジョーンズ節は健在です。これを高く評価出来なかったという事は、時代にセンスがなかったという事でしょう。エレクトロイカの時代になってもロックが生き続けられるという事を証明してくれたジーザスジョーンズはもっと高く評価されるべきバンドであったと思います。彼らの音楽にはあらゆる要素のヒントが隠されていると思います。

Search for the Golden Idol

Return 2 the Basment

[20070307]

Already Already
Jesus Jones (1997/06/09)
Food
この商品の詳細を見る


前作ではエレクトリックな打ち込みを多用しておりましたが、このアルバムではバンドサウンドに回帰してポップな曲ばかり揃えられています。エレクトリックの派手な部分ばかりが目立っていたバンドでしたが、曲自体はブリットポップを先取りしていたというくらいポップなメロディーのものが多いのです。

1. Next Big Thing
2. Run on Empty
3. Look Out Tomorrow
4. Top of the World
5. Rails
6. Wishing It Away
7. Chemical #1
8. Motion
9. They're Out There
10. For a Moment
11. Addiction, Obsession & Me
12. February
13. Together
14. Man on the Moon

エレクトリックな音源もしっかり使っているのですが、バンドとしてのサウンドに付け加えている程度です。これからエレクトロニカが盛り上がろうとしていた時代に逆行するようなこのアルバムから次第にジーザスジョーンズは忘れ去られていく事になります。しかし、ブリットポップも流行っていた時代だったのにイメージが違っていたのでしょうか、彼らの評価は下がる一方になります。

Wishing It AwayやChemical #1のようなサイケな曲もあり、バンドとしては充実期に入っていると思います。ビッグヒット曲はありませんが、どれも良く出来た曲ばかりです。聴き易いし、とても良質なアルバムだと思いますが、世間の注目を集めるまでには至りませんでした。誰もがジーザスジョーンズの時代は終わったと思いましたが、ファンであれば、このアルバムがどれほど良く出来た作品なのか理解出来ると思います。流行とか気にする事無く、先入観無しで聴いていただく事をお勧めします。

"Jesus Jones" Emergenza Festival 2006

[20070306]

Perverse Perverse
Jesus Jones (2002/05/13)
Emi Gold
この商品の詳細を見る


前作はポップでしたが、このアルバムからサウンドを変換し始めました。グランジ的というか、それも打ち込みを多用しておりますので、ビッグビートやブレイクビート的なイメージを既にこの時代に確立しています。ハードテクノといいましょうか、ジャケットのマスクマンのようにかなり攻撃的になっています。

1. Zeroes and Ones
2. Devil You Know
3. Get a Good Thing
4. From Love to War
5. Yellow Brown
6. Magazine
7. Right Decision
8. Your Crusade
9. Don't Believe It
10. Tongue Tied
11. Spiral
12. Idiot Stare

Devil You Knowではタブラなどのエスニック楽器をサンプリングしてサイケな雰囲気もあり、From Love to Warでのシーケンスなどテクノ的で、後に巻き起こるデジタルムーブメントを先取りしたサウンドです。テクノ色が増しながらもハードでへヴィーな内容です。

ボーカルスタイルは相変わらずのジーザス節です。セカンドサマーオブラブ以前の熱い存在。この頃日本の布袋氏とも交流があり、布袋氏もデジタルを取り入れたロックンロールを展開しておりました。パソコンで打ち込みして曲を創るのが浸透してきた時代でもありました。それらの機材はテクノ勢だけのものではない事を、このジーザスジョーンズが証明してくれたのです。ロック野郎だってパソコンで打ち込んでも良しという宣言のアルバムだと思います。

Canton Jones

[20070305]

Doubt Doubt
Jesus Jones (2002/05/13)
Emi Gold
この商品の詳細を見る


ジーザスジョーンズのアルバムの中でも一番売れたセカンドアルバムです。ファーストよりもバンドサウンドになっており、曲も良く練られ、ポップなメロディーラインで世界的なビッグヒットとなりました。

1. Trust Me
2. Who? Where? Why?
3. International Bright Young Thing
4. I'm Burning
5. Right Here, Right Now
6. Nothing to Hold Me
7. Real, Real, Real
8. Welcome Back Victoria
9. Two and Two
10. Stripped
11. Blissed

彼らの代表曲Right Here, Right NowやReal, Real, Realなど覚え易いまるでブリッドポップを先取りしたような楽曲にTrust MeやWelcome Back Victoriaのようなジーザスらしい曲が溢れ一番ポップな作品となっています。サンプリングサウンドは控えめになりましたが、彼らが使うサンプリングネタは非常にハードロック的で、テクノ系の音源とはかなり異なっており痛快ですらあります。

バンドとしても、ソングライターとしても明らかに成長しており、新しいロックヒーローはU2ではなくこのジーザスだと思っていました。このまま進化するととんでもなく化けると確信したものです。実際にはこれが一番売れた作品なのですが、進化はしていくのです。あまりにも多様化していく時代の流れについていけなくなったのか、時代の方がついてこれなくなったのか、彼らが忘れ去られた頃にデジタルロックブームが訪れるのですが、最初にそのサウンドを確立したのはこのジーザスなのです。ブリティッシュロックファンをくすぐるような楽曲ばかりつまった名盤です。

Trust Me
⇒ 続きを読む

[20070305]

今年もいよいよK-1が始動しました。
今年からへヴィー級の制度が代わり、100k以上はスーパーへヴィー級として区別されるようになりました。そして最初からいきなりグランプリとしての対戦になります。

シリル・アビディVS野田貢○
野田がプレッシャーをかけながら前に出てダウンを一つ奪い判定勝ち。アビディの雑な攻撃だったから勝てましたが、前に出る圧力をパンチに乗せられるようにならないと他の選手には通用しないと思います。しかし、日本人の新人が勝てた事は評価出来ます。
ジェロム・レ・バンナVS澤屋敷純一○
澤屋が常に左に回り込みレバンナの攻撃を封じ、パンチにカウンターをあわせて2回のダウンを奪い判定勝ち。バンナは初めて日本人に負けました。日本の新人という事でなめていたのか、ムキになってパンチだけの攻撃にこだわりバンナは墓穴を掘りました。
チェ・ホンマンVSマイティ・モー○
マイティーのサモアンフックでホンマンは初めてのKO負け、ホンマンの防御の弱さや攻撃の荒さが浮き彫りになりました。体格は申し分ないのですがへっぴり腰な心の弱さは以前から感じていましたが、ここにきてそれを克服出来ていない事が敗因です。もっと攻撃的な気持ちで頑張って欲しいものです。
ルスラン・カラエフVSバダ・ハリ○
昨年の因縁の対決は、最初っから全開のスピーディーな素晴らしい試合でした。バダハリが終始落ち着いていたのが勝因ですが、両者攻撃と防御が同時に出来るという理想的な闘い方が出来て、見ていて気持ちがよかったです。ルスランがパンチで一度ダウンを奪いますが、その直後カウンターのストレートを決めてバダハリが勝つという壮絶な戦いでした。こういう試合こそが男の戦いだと思います。他の選手も手本として欲しい内容でした。素晴らしい。
武蔵VS藤本祐介○
日本人頂上対決と称されていますが、武蔵はとっくの昔に引退していてもおかしくない人なので頂上対決とは言えません。この試合も藤本の攻撃は決まっていましたが、武蔵の有効打は一つもありませんでした。それなのにドローで延長となりました。明らかに八百長です。審判の武蔵びいきがこれまでのK-1をつまらなくしてきたのに、ここにきても尚武蔵の見方をするとは。しかし延長戦では藤本のハイキックが決まり武蔵は失神KOされます。引退宣言しか彼には残されていません。消極的な試合をする為にリングに上がる事は金輪際やめてもらいたい。藤本こそが外国人を倒せる日本選手だと思います。
レイ・セフォーVSセーム・シュルト○
いきなりスーパーへヴィー級初代チャンピオンを決める試合です。レイセフォーは調子が良かったのでいい試合運びでした。左フックでシュルト初めてのダウンを奪いましたが、カウンターの左ストレートで頭部を激しくゆらしたセフォーは失神KO。初代チャンピオンとなりました。

グランプリというだけあって年初めから面白い試合ばかりで大満足です。新旧交代を感じさせる傾向もあり、新しい時代の流れを感じました。今年のK-1は楽しませてくれそうです。

[20070304]

Liquidizer Liquidizer
Jesus Jones (1996/07/23)
Indent Series
この商品の詳細を見る


ハウスやヒップホップが徐々に浸透してきた中、ハードロックの観点からアプローチしてきたのがこのジーザスジョーンズです。普通のロックバンドの形態にサンプラーを持ち込んだ最初のバンドです。デジタルロックという言われ方をされていました。初めて聴いた時は衝撃でした。ロックバンドでここまでやれるものなのかと思いました。現在では普通に聴こえるかもしれませんが、その迫力は今も充分通用するものです。

1. Move Mountains
2. Never Enough
3. The Real World
4. All The Answers
5. What's Going On
6. Song 13
7. Info Freako
8. Bring It On Down
9. Too Much To Learn
10. What Would You Know?
11. One For The Money
12. Someone To Blame
13. Broken Bones
14. I Don't Want That Kind Of Love

冒頭のMove Mountainsからやられます。デジタルな音の隙間から放たれるハードでエッジの効いたサウンド、まるでサイケデリックロックのようなうねるボーカル。後に現れるプライマルスクリームの原型とも言えるでしょう。歌詞もパンク的なメッセージを持っており、60年代、70年代のロックがデジタルと出会った衝撃です。

ドラムの生音とサンプリングサウンドの組み合わせも斬新ですし、ギターも部分的にはサンプリングしたリフを使っています。特にピッキングハーモニックスのサンプリング音が印象的です。What's Going Onのようなポップな曲もあり、デビュー曲のInfo Freakoの印象的な発信音、グランジ的な歌というか叫び。フランキーゴーズトゥハリウッドの後継者として期待できるバンドでした。そんな彼らの方法論をたっぷりと詰め込んだファーストアルバムは見事なくらいに衝撃的でした。

Never Enough

Info Freako

[20070304]

Newbuild Newbuild
808 State (1999/05/11)
Rephlex
この商品の詳細を見る
Ex:El Ex:El
808 State (1998/10/20)
ZTT
この商品の詳細を見る
Gorgeous Gorgeous
808 State (1993/01/19)
ZTT
この商品の詳細を見る


ハウスからヒップホップが浸透し始めるイギリスの黎明期に誕生したバンド808 State です。彼らはZTTレーベルから売り出されており、バンド名はローランドのシーケンシャルマシーンTR-808、通称ヤオヤからとられている。つまり基本はテクノなのであります。デトロイトテクノの影響が大きく、アナログシンセの野太い音で、アナログシンセの復興はこの辺りのシーンから生まれます。

ビョークやUB40など他のアーティストとのコラボレイトでも有名であり、アシッドハウスからポップなテクノへの変貌などもありますが、新しい時代のバンド形態を創り出したという事において評価したい。マンチェスター出身で、これ以降マンチェスターブームが起きるほど、この地から多くのバンドが出てくる事になります。道を歩く若者は職を探すよりバンドメンバーを探す人がほとんどだったという逸話も残っております。

アメリカではヒップホップもマンネリな感じで進んでいきますが、イギリスではあらゆる交配が進みめまぐるしい活気溢れるシーンが生み出されていきます。特に暗黒の80年代が終わり90年代に入ってからは久々にワクワクさせられる展開が待っております。

Ooops feat. Bj?rk

in yer face

Ancodia

One In Ten

Bond

BACK HOME NEXT
copyright © 2005 SAMARQAND all rights reserved.

Template By innerlife02

RSS1.0 ,
検索コーナー

Amazonで欲しい商品はこちらで検索!!
Shop.TOL
by TSUTAYA online
TSUTAYAでお探しの商品はここから検索。
HMV検索
検索する
HMVでお探しの商品はここから検索。
ブログ内検索
淫美ブログ内の記事を検索します
RSSフィード

FC2 Blog Ranking

クリックよろしくお願いいたします
リンク
Samarqand

Facebookページも宣伝
このブログをリンクに追加する
Powered By FC2ブログ
SEO対策アクセスアップリンク

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

最近のトラックバック
月刊アーカイブ