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[20070416]

メタル・ブルー・アメリカ メタル・ブルー・アメリカ
ケン・イシイ (1997/12/12)
ソニーミュージックエンタテインメント
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割とフロアを意識した創りのアルバムで、ボーカルやギターを入れたりして、ビッグビートを取り入れ出した作品になっています。これまでのジャーマンな雰囲気から陽気な感じになっていますが、結構聴き易くカッコイイ内容になっています。

1. METAL BLUE AMERICA
2. BUTTER BUMP
3. ACTIO SURREALISMO
4. JET'N' RUSH
5. SUPER FLY
6. SOMEWHERE THERE
7. HEADFIRST
8. SPINOUS BLUE
9. DECRESCENDO
10. REV SPLASH

サンプラーの使用頻度も上がり、東洋のテクノゴッドの何相応しい風格も伺えます。DJとしてパーティーも行いますので、踊らせるビートも得意なものなのでしょう。四つ打ちを基本としたバリエーションが豊富です。

ビッグビートのロックよりのサウンドも、彼の手にかかればハイパーテクノに早変わりです。ケンイシイの良さはドラムパターンがワンパターンにならないところです。かなり創り込んでいるというか、パターンがそのまま曲の骨格になっているので、そこにアイデンティティーが存在するのです。そこがヒップホップとテクノの大きな違いがあると思います。

BUTTER BUMP

[20070415]

Jelly Tones Jelly Tones
Ken Ishii (1997/07/22)
Medicine
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ケンイシイが最初に支持された作品です。このアルバムでファンになった人も多いのではないでしょうか。日本が生んだ新しいテクノヒーローです。

1. Extra
2. Cocoa Mousse
3. Stretch
4. Ethos 9
5. Moved by Air
6. Pause in Herbs
7. Frame Out
8. Endless Season
9. Overlap [Dave Angel Remix]
10. Echo Exit [Boom Boom Satellites Remix]

コージ・モリモトのアニメジャケットとのコラボレートも海外のアニメオタクに受けたのでしょう。このアルバムからはExtraのヒットもあり、ヨーロッパを中心に大絶賛されていきます。ジャーマンテクノのようなプログレッシヴ性と四つ打ちのビートは結構フロア受けもしており、彼のライブには踊りに来るファンも大勢います。

PVのアニメもメイドインジャパンらしくクールです。日本人も気づかないくらい海の向こうだけで受けていたケンイシイでしたが、徐々に日本でも騒がれ出していきます。日本では当時まだテクノが一般化していなかったのです。まだ日本でテクノといえばテクノポップという答えが返って来る時代だったのです。しかし徐々に日本でもテクノシーンが浸透するにつれ、ケンイシイの存在も脚光を浴びていく事になります。

Extra

Echo Exit

EXTRA/LIVE

[20070415]

Innerelements Innerelements
Ken Ishii (1998/12/29)
R&S
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初のフルアルバムで、こちらの方がファーストアルバムと言えるかもしれません。世界的に認識されるようになったのもこのアルバムからです。

1. Encoding
2. A.F.I.A.C.
3. Twist of Space
4. QF
5. Flurry
6. Garden on the Palm
7. Pneuma
8. Spnge
9. Radiation 03
10. Loop
11. Fragments of Yesterday
12. Kala
13. Decoding

外国人顔負けの素晴らしいビートを創っていますが、外国の人からしてみるとどこかに日本的なアクセントを感じ取る事は出来るかもしれません。しかしそれがクールに決まっているので受けたのでしょう。ジャパニーズアニメが受けるように、日本人の感覚はテクノでは表現し易いものなのかもしれません。

これがハードロックバンドだったりすると肉体的国民性が出てしまうので、いまいち外国勢にはかないません。ケンイシイの成功はとても勇気つけられる出来事です。

The Loft

[20070415]

ガーデン・オン・ザ・パーム ガーデン・オン・ザ・パーム
ケン・イシイ、KEN ISHII 他 (1994/05/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
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テクノでは日本人も世界に出て活躍している人がいます。日本の代表選手も紹介していきます。YMOに代表されるように、日本人でもテクノでは世界に通用する才能があるのです。ヒップホップではDJ hondaが先駆者ですが、テクノ界ではこのケンイシイが第一人者です。

1. Garden On The Palm
2. Loop
3. Prodrome
4. Nil
5. Sponge
6. Popgun
7. Qf

ヨーロッパのテクノ系レーベルR&Sにデモテープを送ったところ見事契約となり、彼の音楽は世界的に発売される運びとなりました。日本ではまだ馴染みが無かったレイヴシーンでしたが、海外ではブームとなっており、一気に世界を舞台に活躍出来る環境を手にしました。

ジャーマンテクノやデトロイトテクノに影響を受けた彼の創るグルーヴは個性的で、踊る為の音楽とは違うベクトルを持っていますが、これが海外のマニアには受けて、活動の拠点をヨーロッパに移して人気を博します。

彼の創るドラムパターンは、わざとタイミングをずらして引っ掛かるようなグルーヴが特長です。YMOの影響かもしれません。海外でも充分個性的であるとは羨ましい限りであります。世界でも通用する日本が誇るミュージシャンです。

electronit live set

[20070415]

Hello Everything Hello Everything
Squarepusher (2006/10/17)
Warp
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Squarepusherのアルバムの中では一番力みが無く、ポップで聴き易いアルバムになっています。これまでの彼が創り上げてきたドリルンベースやフュージュンライクな曲の集大成とも取れる内容です。トムジェンキンソンも人間的に成長しているとみえ、聴衆に愛される音楽というものを考えてつくられているようです。

ディスク:1
1. Hello Meow
2. Theme from Sprite
3. Bubble Life
4. Planetarium
5. Vacuum Garden
6. Circlewave 2
7. Cronecker King
8. Rotate Electrolyte
9. Welcome to Europe
10. Plotinus
11. Modern Bass Guitar
12. Orient Orange
ディスク:2
1. 4026 Melt 1
2. 4026 Melt 3
3. 4026 Melt 4
4. 4026 Melt 5
5. 4026 Melt 6

ボーナスCDがついていますが、輸入盤と日本盤は曲が違うのでしょうか。これまでは無理なこけ脅し的な創り方もありましたが、このアルバムでは無くなり、聴き易い上で独創的な音楽を展開しています。これはかなり好印象な出来事です。アルバムタイトルからして肯定的なもので、それはサウンドにも反映しています。

アイデアを具現化させる為の必要最低限の音数にまとめあげられている事がいい結果となっているようです。過去に縛られず実に前向きなサウンドだと思います。彼がこれまで創り上げてきたものにこだわらず、新しいサウンドを提供してくれるなら、私は支持いたします。テクノでもジャズでも無い彼だけの音楽を私は求めます。難解であってもなくても構いません。誰も到達出来ていない次元での音楽を渇望しているのです。それを聴かせてくれる可能性があるのは現在この人だけだと思っています。

Hello Meow

Theme from Sprite

Modern Bass Guitar

[20070415]

Ultravisitor Ultravisitor
Squarepusher (2004/03/09)
Warp
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スクェアプッシャーが新しい創作システムを得てからやっと熟れた感が出てきたアルバムに仕上がっています。独創的な旋律の創り方など熟成されているようです。リズムのパターンの創り方はかなり突拍子もない創り方をしていますが、こんなものではないと言うのが従来のファンの意見ではないでしょうか。特に従来のドラムパターンからの離脱を目論んでいる私にとってはまだまだな感じです。初期の頃の方が面白かった。

1. Ultravisitor
2. I Fulcrum
3. Iambic 9 Poetry
4. Andrei
5. 50 Cycles
6. Menelec
7. C-Town Smash
8. Steinbolt
9. An Arched Pathway
10. Telluric Piece
11. District Line II
12. Circlewave
13. Tetra-Sync
14. Tommib Help Buss
15. Every Day I Love

発売当時はボーナスCDがついていましたがもう無いようです。Ultravisitorではアッパーなドリルンベースが炸裂、I FulcrumからIambic 9 Poetryにかけてはライブでの6弦ベースによるフュージュン的なプレイを堪能出来ます。そこにアンビエントで美しい装飾がまとわりついてえも言われぬ恍惚とした世界へ導かれます。

サウンドコラージュ的なアヴァンギャルド性が目立ちますが、初期の頃のしっかりとした道筋が見えている忘却無人さに比べると印象が弱いです。それでも新生スクェアプッシャーとなってからは、やっと満足のいく作品になったと思います。エレクトリックなパンクとも言える壮絶な音源にベースプレイも顔を見せますので、単なるテクノではかたずけられない代物になっています。プレーステーションのゲームに出てくるような音源もあったりしますが、これはゲームをサンプリングしているものか、シンセで創っているものかは判別出来ません。しかしやっとアルバムとして豪快な作品を出してくれました。初期の頃は天才肌を遺憾なく見せつけてくれましたが、これからもまだ少し魅せてくれそうな予感がします。

Iambic 9 Poetry

Menelec

Steinbolt

Circlewave

Tommib Help Buss

[20070414]

DO YOU KNOW SQUAREPUSHER DO YOU KNOW SQUAREPUSHER
スクエアプッシャー (2002/09/21)
インディペンデントレーベル
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パソコン制御によるシステムを手に入れて本格的に創り込まれた作品です。特長としては声や歌が入っている事です。ラップのようなありきたりのものではなく、語り口調がテクノにハマっています。内容的にはドリルンベースの進化形と言えましょうか。

ディスク:1
1. Do You Know Squarepusher
2. F-Train
3. Kill Robock
4. Anstromm-Feck 4
5. Conc 2 Symmetriac
6. Mutilation Colony
7. Love Will Tear Us Apart
ディスク:2
1. Alive In Japan (10 Tracks)

ボーナスCDとして2枚目には日本のフジロックフェスでのライブが聴けます。かなりオウテカのようないかれたドリルンベースになっていますが、やはり私が期待しているサウンドではなく、違う方向性に向かっています。フュージュン的な部分が薄れているのです。よりアンビエントでテクノライクな世界が滲んでいます。

Love Will Tear Us Apart はジョイディヴィジョンのカバーで、トムジェンキンス自身が歌っています。まともなカバーで笑えます。かなりクレイジーなブレイクビーツになっていますが、今更何を?という感はいなめません。民族楽器のサンプリングもアンビエントな使われ方が成されており冷淡なイメージがあります。ただものではない事は確かですが、まだ新しい機材で遊んでいるようなところもあるでしょう。これだけでは満足できません。しかしこの作品はテクノミュージシャンによるパンクなのかもしれません。

Do You Know Squarepusher

Anstromm-Feck 4

Fuji Rock Festival 2002

[20070414]

Go Plastic Go Plastic
Squarepusher (2001/06/26)
Warp
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打ち込み無しのMusic Is Rotted One NoteにDon't Go Plasticという曲がありましたが、このアルバムはその反対で打ち込みしまくりの久々のオリジナルアルバムです。かなり珍しく元気いっぱいのドリルンベースビートになっています。これまで使っていた新プルな機材を一新して新しいプロダクションで制作しております。恐らくプロツールス系を導入したのではないでしょうか。それが原因かは分かりませんが、かえってつまらない音楽になっているというのが第一印象です。

1. My Red Hot Car
2. Boneville Occident
3. Go! Spastic
4. Metteng Excuske V1.2
5. Exploding Psychology
6. I Wish You Could Talk
7. Greenways Trajectory
8. Tommib
9. My Fucking Sound
10. Plaistow Flex Out

私がスクェアプッシャーを支持するようになったのは、これまでのドラムパターンに飽きてきていて、新しいパターンを見つけ出すのに格好の素材となったからです。このアルバムでも変な事はやっているのですが、既に彼がこれまでやってきた事に比べれば別段変わった事はやっていません。その為、私的には非常につまらないパターンの連続なのです。ドリルンベースは普通ではありませんが、ドリルンベースとして聴く分には普通のビートなのです。新しく生まれ変わったスクェアプッシャーとしてのアルバムですが、まともになり過ぎてしまったような印象です。

新しい機材に慣れていないのが原因かとも思いましたが、この後もこの手の音楽が続きますので原因は別のところになるようです。最近のアルバムでその原因は聴衆の為の音楽を創ろうとしていた事が判明。それがつまらなさの原因だったとは皮肉な事です。かなりアッパーな曲が多いですが、いまさらこんな曲聴かされてもなーと言うのが正直な感想です。オウテカの作品よりはポップですが、あまりにも彼に求めているものが大き過ぎたのかもしれません。そういう期待抜きにすれば悪くはない作品ではあります。一般の音楽とは明らかに違いますから。

My Red Hot Car

Go! Spastic

Metteng Excuske V1.2

Exploding Psychology

I Wish You Could Talk

Tommib

Plaistow Flex Out

[20070414]

Selection Sixte Selection Sixte
スクエアプッシャー (1999/11/20)
ソニーミュージックエンタテインメント
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EP盤にリミックス音源を加えた作品です。まともなドラムンベースが多く、珍しくフロアー向けのサウンドになっています。少しお小遣い稼ぎがしたくなったのでしょうか。

1. The ’Eye
2. Square Rave
3. Time Borb
4. Dedicated Loop
5. Tomorrow World
6. Cool Veil
7. Schizm Track 1
8. Freeway
9. Snake Pass
10. Yo
11. Mind Rubbers
12. Tesko
13. Acid Tape Track
14. 8 Bit Mix 1
15. 8 Bit Mix 2
16. Schizm Track 2 Mix
17. Ceephax Mix
18. Dead’n’Gowe,y’all(フィーチャリング FIR-Q)

The ’Eyeは音響派サウンドで、架空映画のサントラのようなおどろおどろしさです。他はまともなドラムンベースでドリルンベースにはなっていません。音響のこだわりは相変わらずですが、以前のような唯我独尊サウンドではありません。

EP盤なのでこういうのもアリかもしれませんが、悲しいかな彼はこの後彼独自の音楽性よりも、聴衆の為の音楽を創り出してしまいます。その姿勢はいいのですが、聴衆向けの音楽は誰でもやっている事なので、あえて彼がその方向に向かう必要はないと思うのですが、孤軍奮闘して最先端に居続ける事は並の人間の精神力では長居が出来ないのも現実です。彼がこれまで創り上げてきた独創的な音楽に敬意をはらいつつ今後の彼の動向に目を向けていきましょう。

The ’Eye

Dedicated Loop

Tesko

[20070414]

Maximum Priest Maximum Priest
Squarepusher (1999/07/13)
Nothing
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再び打ち込みのブレイクビーツスタイルに戻ったミニアルバムです。従来のドラムンベースとは違ったベクトルをもった作品であり、相変わらずのアンビエントな音響派作品になっています。現代音楽とも違う独特の響き、打ち込み無しの作品から得たものもあったのでしょう、かなり突き抜けています。

1. Song: Our Underwater Torch
2. Decathlon Oxide
3. You're Going Down
4. Cranium Oxide
5. Two Bass Hit [Ae Mix]
6. Circular Flexing [Yee-King Mix]
7. Shin Triad [Wagonchrist Mix]

Wagonchristなど他のアーティストによるリミックスもあり、相変わらず自由なところもありますが、なぜか全体に通じる独特の空気感があり、これぞスクェアプッシャーだというサウンドになっています。私個人としては打ち込み無しの音楽を追究して欲しかったのですが、これで以前のファンも戻ってくる事でしょう。

しかし、初期の頃のサウンドとは違いがあります。ビートよりも空間を大事にしている印象です。サンプリングもリサンプリング処理されたこの世のものとは思えない音源を創り出しており、非現実的な世界をシュミレートしながらシュールで、淫猥な空間を創り出しています。これらの音楽は難解かもしれませんが色褪せません。何回聴いても飽きがこないのです。飽きない音楽、今となってはそのような音楽は大変貴重なものです。かといって退屈でもない緊張感。見事なバランスです。

Song: Our Underwater Torch

[20070413]

Budakhan Mindphone Budakhan Mindphone
Squarepusher (1999/03/02)
Warp
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Music Is Rotted One Noteの延長線上にあり、自分で演奏しているトラックを編集しています。しかし多少打ち込みもあり、前作よりもテクノ的です。それで民族楽器も使用しているので、よりドープなサウンドなのですが、前作よりは聴き易いかもしれません。

1. Iambic 5 Poetry
2. Fly Street
3. Tide
4. Splask
5. Two Bass Hit [Dub]
6. Varkatope
7. Gong Acid

ミニアルバムですので収録時間が短い分、もっと聴きたくなる効果が出ています。民族楽器もアンビエントな音響で編集されているのでシンセのような響きです。前作同様の実験的なフュージュンに電子音。かなり混沌としていますが痛快です。

エレクトリックマイルスの初期の頃はまだシンセを使っていなくて、エレピにモジュレーターをかませて電子的な音を出していました。その頃のサウンドに類似していますが、あくまでもヒップホップ以降の音楽でありますのでぶっ飛び方が違います。いやスクェアプッシャーだからこそのぶっ飛び方です。ヒップホップ以降にここまでフロアーを無視した音楽はありませんでした。それだけ私が羨望していたサウンドになっています。このアルバムも大好きです。

Iambic 5 Poetry

Tide

Two Bass Hit

[20070412]

Music Is Rotted One Note Music Is Rotted One Note
Squarepusher (1998/10/13)
Warp
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スクェアプッシャーの最大の問題作です。打ち込み無しのブレイクビーツ無し。これまではフュージュンっぽさも打ち込みの上で演奏していましたが、完璧に自分で全ての楽器を演奏しています。テクノ系だから聴いていたファンにとっては思いっきり別の分野にとばされたような作品です。しかし元々フュージュンファンだった私にとっては一番好きなアルバムです。

1. Chunks
2. Don't Go Plastic
3. Dust Switch
4. Curve 1
5. 137 (Rinse)
6. Parallelogram Bin
7. Circular Flexing
8. Ill Descent
9. My Sound
10. Drunken Style
11. Theme from Vertical Hold
12. Ruin
13. Shin Triad
14. Step 1
15. Last Ap Roach

一応曲名はありますが、全てが繋がったような一連の流れのある作品です。テクニック的にはジャズミュージシャンにはかないませんので、あえて彼がこのような音楽をやる必要はないといった意見がありましたが、彼が一人でやる事に意味があると私は思います。一人でやっている私にとっても、この一人フュージュン大会は憧れの世界です。でもただのフュージュンではなく、アンビエントな音響派に通じるサウンドになています。

テクニック的には専門分野の人にはかなわなくても、この挑戦が後のジャムバンドブームに影響を与えた事は疑いありません。一人多重録音なのに即興演奏のように展開しているのです。初期のウェザーリポートのような実験性とテクノモダーンなアンビエンツ。非常にアシッドなアルバムです。ドラムンベースを期待して聴いてはいけません。もっと危険なドープな音楽です。この路線を突き詰めていって欲しかったけれども、テクノファンが許してはくれませんでした。しかし私にとっては最高の心地良さをもたらす名盤です。

Chunks
⇒ 続きを読む

[20070411]

Burningn'n Tree Burningn'n Tree
Squarepusher (2001/11/27)
Warp
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これまで発売されていた12インチシングルに入っていた9曲に未発表だった3曲を加えた作品です。テクノよりの曲とフュージュン系の曲が入っていますが、全体的にはテクノ系が強いです。それもこれまで以上の炸裂ぶりで、オリジナルアルバムとして聴いても充分満足のいくアルバムです。

1. Central Line
2. Unreleased
3. Nux Vomica
4. Eviscerate
5. Unreleased
6. Male Pill, Pt. 5
7. Sarcacid, Pt. 1
8. Conumber
9. Unreleased
10. Eviscerate Version
11. Toast for Hardy
12. Sarcacid, Pt. 2

初期の頃のスクエアプッシャーはサンプリングとシーケンサーという簡単なプロダクションだけでこれだけの作品を創り出しておりました。機材ではなくアイデアこそが大事だという事を物語っています。ドリルンベースとしては最高の部類に入る音源が収められている作品で、ブレイクビーツの創り方もかなりの炸裂ぶりです。

シングル向けの曲でこれだけのサウンドを構築しているのですから恐れ入ります。ベースも歌っていますが、ドラムも歌っています。リズム部隊が旋律を担当しているのです。エレピの音はチックコリア風であったりハービーハンコックしています。この突き抜け方はかなり満足出来る代物です。隠れた名盤でしょう。

Interview + Bass Solo

BBC2's The Culture Show

1996 interview

1996 interview part 2

[20070410]

Big Loada Big Loada
Squarepusher (1998/10/13)
Nothing
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Hard Normal DaddyのアウトテイクにボーナストラックをプラスしたEPとして発売されていた作品です。ここではフュージュンよりもテクノの部分が強調されています。エイフェックスツィンに近いサウンドです。

1. Come on My Selector
2. Journey to Reedham [7AM Mix]
3. Full Rinse
4. Massif (Stay Strong)
5. Body Builder [Dressing Gown Mix]
6. Tequila Fish
7. Jacques Mal Chance (Il N'A Pas de Chance)
8. Port Rhombus
9. Problem Child
10. Signicficant Others
11. Lone Ravers [Live in Chelmsford Mix]
12. Barn [303 Kebab Mix]
13. [CD-ROM Track]

ドリルンベースの部分も前面に出ており、ドリルンしながら音程が変化していくドラムサウンドはゴールディーのように生き物のような存在です。それにアンビエントなシンセサウンドが淡々とミニマリズムを繰り広げます。

オウテカの一連の作品にも似ております。彼らの方が真似しているのですが、ミュージシャン連中からも大絶賛のSquarepusher。それだけ可能性を彼に見いだすことが出来たのです。テクノ的なドラムンベースが展開しているこの作品でも、彼の個性は格別のものです。ベースもプレイしていますが、かなり編集されているようです。人と同じ土俵に立ってこれだけの作品を創れるという事は驚異であります。テクノ界のみならずロック界においても希望の星でした。この個性が受けた事は幸福な事であります。

Come on My Selector

Journey to Reedham

Body Builder

Port Rhombus

[20070409]

Hard Normal Daddy Hard Normal Daddy
Squarepusher ()
Unknown Label
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リフレックスレーベルからワープレーベルに移ってのセカンドアルバムです。日本ではこのアルバムから紹介されました。彼の名前を世界中に知らしめた出世作であります。私も初めて聴いたのはこの作品からで、ドラムンベースでフュージュン的なサウンドに惹かれて何度もくり返しては聴き入っていました。

1. Coopers World
2. Beep Street
3. Rustic Raver
4. Anirog D9
5. Chin Hippy
6. Papalon
7. E8 Boogie
8. Fat Controller
9. Vic Acid
10. Male Pill, Pt. 13
11. Fat F's and V's
12. Rebus

ファーストに比べるとフュージュン的な部分はかなりデフォルメされているのが分かります。フュージュンをかなり粗いビットでデジタル化したようなサウンドです。それだけテクノの要素が強くなっています。それでも構成はジャズでしょう。打ち込みがまるでアドリブでもしているような展開です。この感性は後にエイフェックスツィンやオウテカなどに継承されていきます。ベースも手弾きに打ち込みの割合が多くなっていきます。しかしこのベース音は奇怪です。

マイルスデイヴィスが生きていて、この音楽を聴いたら何と言うでしょうか。もう一度70年代の血が騒いだのではないでしょうか。正にジャズの未来系であり、テクノとしても未来系ではないでしょうか。決まった動きをする打ち込みが予定調和のない生き物のようにうごめいているのです。それでいてデジタルの冷淡な感じも出ています。

ファーストはウェザーリポートのイメージがありましたが、今回はリターントゥフォエヴァーの銀河シリーズのようなエレクトリックフラメンコ的な攻撃性もあります。スクェアープッシャーの場合どの作品も強烈なので、最高傑作を選ぶのが難しいです。特に初期の作品は唯一無二の逝っちゃっているサウンドですが、このアルバムが最高の出来である事は間違いありません。

Coopers World

Beep Street

Fat Controller

Vic Acid

[20070408]

Feed Me Weird Things Feed Me Weird Things
Squarepusher (1996/06/01)
Rephlex
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又イギリスに戻ってドラムンベースのその後を続けます。シーンに突如現れた天才トムジェンキンス一人のプロジェクトスクェアープッシャーです。彼はドラムンベースをより細分化することによりドリルンベースなるジャンルを確立します。これに影響を受けたのがエイフェックスツィンであり、オウテカであります。私もテクノ系では一番好きなミュージシャンです。

1. Squarepusher Theme
2. Tundra
3. Swifty
4. Dimotane Co.
5. Smedleys Melody
6. Windscale 2
7. North Circular
8. Goodnight Jade
9. Theme from Ernest Borgnine
10. U.F.O.'s Over Leytonstone
11. Kodack
12. Future Gibbon

Squarepusher Theme のイントロはアコースティックギターのブレイクビーツにフュージュン系のドラムパターンを配したものに、トムジェンキンスが生演奏しているベースが入ります。彼は元々ベーシスとで、ウェザーリポートなどのフュージュンが好きな人です。ですからジャコパストリアスのようなベースラインを弾きます。私はこの頃のちょっと前から、フュージュンやプログレのその先を表現するにはどうすればいいのか、と試案していたので彼の音楽にはハマりました。

彼はフュージュンをブレイクビーツで表現していたのです。ですから手数の多いドラマーをシュミレートしています。それの度が過ぎてドリルンベースになっていったのです。明らかに彼の音楽テクノのそれとは異質なのです。私も当時はヒップホップ系のいわゆる典型的なドラムパターンに飽きてきていたので、そろそろ違うカッコイイドラムパターンはないかと模索しておりました。そこに登場してきたSquarepusherは私の道標となりました。打ち込みでもフュージュンが表現出来るんだという勇気ももらいました。

このファーストアルバムはRichard D James率いるREPHLEXレーベルより出されており、いかに彼の音楽が素晴らしいかRichard D Jamesのコメントが添えられています。Smedleys Melodyのようなドリルンベースと生演奏を同時に流すような現代音楽的な試みもしており、末恐ろしい才能を発揮しております。ドリルンベースはドラムのロールをシュミレートする時により細かく打ち込んで機械的な部分を強調しており、それがもうロールの域では済まなくなっています。まるでドラムが喋っているようなかんじです。今聴いても彼の初期の作品には鳥肌が立ちます。

Squarepusher Theme

Tundra

Smedleys Melody

[20070408]

The Information The Information
Beck (2006/10/03)
Universal/Polydor
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このアルバムでやっと本当にベックが帰ってきたと安心出来ました。前作に続きヒップホップ感覚が戻ってきました、前作にはなかった自由でおどけた感じが蘇っております。情報によると前作Gueroよりも前に録音されているものもあり、ほぼ同じ頃の作品を編集し直したようです。

ディスク:1
1. Elevator Music
2. Think I'm in Love
3. Cellphone's Dead
4. Strange Apparition
5. Soldier Jane
6. Nausea
7. New Round
8. Dark Star
9. We Dance Alone
10. No Complaints
11. 1000BPM
12. Motorcade
13. Information
14. Movie Theme
15. Horrible Fanfare/Landslide/Exoskeleton
ディスク:2
1. Bonus Material [DVD]

ボーナスで全曲分のPVが入ったDVDがついており、ジャケットはシールがついていて、自分の好きなようにデザインするような仕組みになっています。表示のジャケットは一例にすぎません。そんな遊び心が満載で音にもそれが現れています。昔より音が良くなっている分質も高まっている印象です。

その全てのPVがyoutubeで見れるから面白いものです。削除されない事を願います。ベックのお得意のリボルヴァー時代のビートルズっぽいビートポップ系の曲が多いのも特徴で、やはり60年代サイケデリックの美味しいところはしっかり頂いております。それにヒップホップのビートが加わる訳ですから、明らかにヒップホップ以降のサイケデリックなのです。

キンクスやスローンズのようなポップ職人に通じるセンスもあり、それでいて媚びていないところがベックの魅力ではないでしょうか。ベックのようにやりたい事をやって売れるというのがミュージシャンの理想ですが、なかなかそうはいかないのが現実です。特に日本では難しいでしょう。それでもそういうシステムで音楽が流通するようになれば、日本の音楽シーンも蘇る事が出来ると思います。

Elevator Music

Think I'm in Love

Cellphone's Dead

Strange Apparition

Soldier Jane

Nausea

New Round

Dark Star

We Dance Alone

No Complaints

1000BPM

Motorcade

Information

Movie Theme

Horrible Fanfare/Landslide/Exoskeleton

[20070408]

Guero Guero
Beck (2005/03/29)
Interscope
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久々にヒップホップ系のサウンドに戻ったベック。しかし、それだけではなくこれまで確立してきたサイケデリックな部分も取り入れながら、とてもポップなアルバムになりました。ベックが帰ってきたという感じですが、総決算的なアルバムだったのかもしれません。

1. E-Pro
2. Qu Onda Guero
3. Girl
4. Missing
5. Black Tambourine
6. Earthquake Weather
7. Hell Yes
8. Broken Drum
9. Scarecrow
10. Go It Alone
11. Farewell Ride
12. Rental Car
13. Emergency Exit

昔のようなローファイな感じは無くなり非常に音が綺麗です。サウンドプロダクションが整ってきたという印象です。その代わり荒々しさが無くなった感じですが、ポップでいいアルバムだと思います。

これまで素晴らしいアルバムを出してきたベックですので、このアルバムの良さでは物足りないかもしれませんが、よくまとまっており、非常に聴き易い内容になっています。過去の作品を越える事は出来ずとも素晴らしいアルバムだと思います。全曲動画がありましたので、聴いて判断していただければいいと思いますが、ベックのサウンドは完成されていないかもしれませんが飛び抜けて存在しております。

E-Pro

Que Onda Guero

Girl

Missing

Black Tambourine

Earthquake Weather

Hell Yes

Broken Drum

No Expectations / Hotwax / Nicotine... / Scarecrow...

Go It Alone

Farewell Ride

Rental Car

Emergency Exit

[20070408]

Sea Change Sea Change
Beck (2002/12/24)
Interscope Records
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前作Midnite Vulturesは外に向かっていった作品でしたが、このアルバムは思いっきり内向的な作品になっています。再度生演奏主体になrっています。音数も少ないのですが、サウンドエフェクトにより不思議なサイケデリックカントリーとでも呼べそうなアルバムになっています。

1. The Golden Age
2. Paper Tiger
3. Guess I'm Doin' Fine
4. Lonesome Tears
5. Lost Cause
6. Nothing I Haven't Seen
7. All In Your Mind
8. Round The Bend
9. Already Dead
10. Sunday Sun
11. Little One
12. Side Of The Road

ミドルテンポの曲がほとんどで、淡々と歌い上げるベックには哀愁ともいえない浮遊観が漂っています。これまでのルーツミュージックとしての再構築ではなく、これはジャンルを越えた心の旋律ではないでしょうか。

Lonesome Tearsはまるでビートルズのアデイインザライフのようなストリングスが絡むどらmティックな曲です。全体的に音数が少なくなっていますが、ノーマルになっているわけではなく、思いっきりエフェクティヴな処理が成されています。アルバムごとに違う面を見せるベックですが、これも明らかに他のアルバムとは異質な作品です。

内向的といってもへヴィーにはなっておらず、浮遊観のあるアシッドでただならぬ緊張感があります。しかしこのアルバムと付き合えるのは特別な人という訳ではありません。ベック本来のポップ感覚はないかもしれませんが、結構入り易い心地良さは持っております。

The Golden Age

Guess I'm Doin' Fine

Lonesome Tears

Lost Cause

All In Your Mind

Round The Bend

Already Dead

Little One

Side of the Road & Round The Bend

[20070407]

ストレイ・ブルース~Bサイド・コレクション ストレイ・ブルース~Bサイド・コレクション
ベック (2000/06/01)
ユニバーサルインターナショナル
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日本限定発売のシングルのB面を集めたコレクションです。BECK自身が選曲した日本独自企画盤なのです。その為オリジナルアルバムではありませんがファンにはたまらないアルバムになっています。

1. Totally confused
2. Halo of Gold
3. Burro(マリアッチ・ヴァージョン)
4. Brother
5. Lemonade
6. Electric music and the summer people
7. Clock
8. Feather in your cap

ブーロはジャックアスのマリアッチバージョンになっており、遊び心満点であります。Electric music and the summer peopleはミューテイションズにボーナストラックとして入っておりニューポリューションのシングルに入っていました。これはいい曲ですね。

B面といってもボツになってはいますが、充分創り込まれたいい曲ばかりです。ベックには幻のデビューカセットが存在しておりますが、Totally confusedはそれに入っていた曲です。ルーザーのシングルに入っていたので今回陽の目をみました。ベックファンには要チェックな企画アルバムです。

Halo of Gold

Burro

Lemonade

Feather in your cap

[20070407]

Midnite Vultures Midnite Vultures
Beck (1999/11/23)
Geffen
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Odelayの続編として期待されていたアルバムがやっと登場。今回は打ち込みやサンプリングもありますが、バンドとしての演奏が基本になっています。そしてテーマはファンクです。プリンスやP-FUNKを意識したような曲創りになっています。それとリズム&ブルースですね。

1. Sexx Laws
2. Nicotine & Gravy
3. Mixed Bizness
4. Get Real Paid
5. Hollywood Freaks
6. Peaches & Cream
7. Broken Train
8. Milk & Honey
9. Beautiful Way
10. Pressure Zone
11. Debra

シングルカットされたSexx Lawsはリズム&ブルースのジャンプアップナンバーでかなりはじけています。それにしてもアレンジにバンジョーが使われているのはベックらしい選択です。ファンクというと連想されるのはセックスです。ベックもしっかりとこのアルバムではセクシーな呼吸で歌っているのはさすがです。分かっていらっしゃる。プリンスの歌真似をすれば自然とそうなりますが。

Odelayの衝撃とMutationsの素晴らしさを体感した後だけに、最初は物足りなかったのですが、聴き込んでいくうちにファンクなベックも違和感が無くなってきます。それほど曲は良く創り込まれていますし、はじけまくり度生半可ではありません。女性コーラスもプリンス的だし、これはプリンスのパロディーアルバムかもしれません。それだけおふざけ度もあり楽しめます。中途半端にはならず徹底的に創り込んでいるところがいい結果になっています。

これもアナザーサイドなベックなのでしょう。このポップ感覚は天然のようなので違和感無く楽しめます。アレンジ的には完成度の高いアルバムに仕上がっています。

Sexx Laws

Nicotine & Gravy

Mixed Bizness

Get Real Paid

Hollywood Freaks

Peaches & Cream

Milk & Honey

Beautiful Way

pressure zone

Debra

[20070407]

Mutations Mutations
Beck (1998/11/03)
DGC/Bong Load
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Odelayで打ち込み系のイメージがついてしまったベック。その続きとなる作品に多大な期待が寄せられていました。その期待がもたれるアルバムを出す前に骨休み的な作品と出されたアルバムです。打ち込み無しの生演奏という異色の作品ですが、これ以前にOne Foot in the Graveを聴いていれば違和感のない作品です。それでいて質感が上がっており全ての楽曲が素晴らしい出来映えになっており、曲の出来からみるとこのアルバムがベックの最高傑作だと言ってもいいくらいの作品になっています。

1. Cold Brains
2. Nobody's Fault But My Own
3. Lazy Flies
4. Canceled Check
5. We Live Again
6. Tropicalia
7. Dead Melodies
8. Bottle of Blues
9. O Maria
10. Sing It Again
11. Static

キンクスの出来のいいアルバムを想像してみて下さい。そんな心地良さがこのアルバムにはあります。Nobody's Fault But My OwnやLazy Flies のようなサイケデリックポップな曲もあり、アナザーサイドオブベック的なアルバムです。ヒップホップの要素が無くてもベックはこれだけ素晴らしい曲が書けるという証明にもなりました。特にシングルカットされたTropicaliaは名曲です。ボサノヴァ調で初めて聴くのにどこか懐かしい心地良さが全体に漂っています。バートバカラック風のホーンが美しい。

Bottle of Blues はまるでツェッペリンのような曲です。これだけの曲が創れるというのも成長の証でしょうか。ナイジェルゴルドリッチのプロデュースもいい方に作用しています。ベックは次回作をパソコンで創っていて、これは最高の出来だと喜んでいたらコンセントが抜けて全てパーにしてしまったといっていました。それが原因でこの作品が出されたのかは不明ですが、おかげで素晴らしい音楽と出会う事が出来ました。

素晴らしい作品との出会いは人生にとって限りない幸福をもたらします。このアルバムはそんな幸福感に浸れる名盤であります。全ての音楽ファンにお勧めのアルバムです。

Cold Brains

Nobody's Fault But My Own

Cold Brains / Lazy Flies / Broken Train

Canceled Check

We Live Again

Tropicalia

Dead Melodies

Bottle of Blues

Sing It Again

[20070407]

Odelay Odelay
Beck (1996/06/18)
DGC
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ヒップホップ色が強まったセカンドアルバムであり、ベックの最高傑作であり、出世作であります。ファーストはまだテクノ感は薄かったですが,このセカンドにきて全面的になります。それでもブルースフォークカントリーの部分もあり、さらにファンク色が出ているのがこの作品の特徴です。

1. Devils Haircut
2. Hotwax
3. Lord Only Knows
4. New Pollution
5. Derelict
6. Novacane
7. Jack-Ass
8. Where It's At
9. Minus
10. Sissyneck
11. Readymade
12. High 5 (Rock the Catskills)
13. Ramshackle

ダストブラザースというヒップホップクルーの協力もあり、ファーストではまだまとまっていなかった適当な部分がまとめられ、非常にクールで斬新な作品になっています。シングルヒットしたDevils HaircutやNew Pollutionはファンク的であり、格好いいのかダサイのかわからないような脱力感が素晴らしい。ベックの歌を聴いているとキンクスの中期頃適度に地からの抜けた感じがして気持ち良いです。

Where It's At はヒップホップ讃歌であり、2ターンテーブルとマイクロフォンがありゃ最高みたいな歌です。このローファイさが当時の流行でした。サンプリングは技術を加えれば生演奏のようなクリアーな音も出せるのですが、あえてサンプリング編集してますよ、といった開き直った音を出す事がヒップホップ流でした。アナログレコードからサンプリングして針がバチバチいっているままにしておくのが逆の格好良かったりしていたのです。

ベックの曲は特に変わったコードは使っていませんが、ネイティヴな音源を使ったりしているのでテンションが効いているように感じられます。それが独特の味になっているのです。Jack-Assも心地良い名曲となっています。60年代の気持ち良さを90年代でも楽しめる形にしながら、そのどちらでもないような独自のスタンスが魅力です。この1枚でベックの人気は不動のものになったと言っても過言ではないほど名盤であります。最高のアルバムです。

Devils Haircut

Hotwax/Nicotine&Gravy/HellYes/New Pollution/Sexx Laws= Fuji Rock Festival

Lord Only Knows

New Pollution

Derelict

Novacane

Jack-Ass

Where It's At

Minus

High 5

[20070407]

インテルのXeonクアッドコアはワークステーション用に販売はされておりました。Mac Proにも来年あたり採用されるのではないかと想像していましたが、こんなにも早くappleが対応してくれるとは思っておりませんでした。史上最強のMACの登場です。

Apple Store(Japan)

クアッドコアとはマルチコアというこで、一つのプロセッサに4つのコアをのせたものです。3.0GHzのCPUに4つのコア、それをデュアルで搭載。つまり3×4=12のデュアルの24GHz相当のスピードを手に入れたモンスターパソコンということになります。

*3.0GHzデュアルコアプロセッサ2基 (クアッドコア)
*メモリ容量 最大16GB
*各種グラフィックカードのアップグレード
*ハードディスクドライブ容量最大3TB
*最大2台のSuperDrive
*独立した1.33GHz、64ビットフロントサイドバス2系統

2次キャッシュも前回から高速化されましたが、恐らくこれからはその辺の速度を更に上げていく課題があると思われます。しかし今のままでも最強のデスクトップとなっています。カスタマイズすると結構な価格にはなりますが、コストパフォーマンスで考えると恐ろしく安いです。

後は次期OSのLeopardの登場を待つばかりです。そしたら私は買います。でもまだ金が貯まっていないので今年の後半になるかもしれません。これ以上ないappleの対応に感謝いたします。

[20070406]

One Foot in the Grave One Foot in the Grave
Beck (1994/06/14)
K
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これもファーストアルバムと同じ頃に出されたインディーズからの作品です。メジャーではDTMでの打ち込み系のサウンドで有名になっていきますが、これは生演奏でのデモテープ的な内容です。でもこのアルバムは結構音はいいです。

1. He's a Mighty Good Leader
2. Sleeping Bag
3. I Get Lonesome
4. Burnt Orange Peel
5. Cyanide Breath Mint
6. See Water
7. Ziplock Bag
8. Hollow Log
9. Forcefield
10. Fourteen Rivers Fourteen Floods
11. Asshole
12. I've Seen the Land Beyond
13. Outcome
14. Girl Dreams
15. Painted Eyelids
16. Atmospheric Conditions

ブルース色の強いフォークソングのような曲ばかりです。もともとブルースフォークギターで演奏しており、エレキギターはかなり現代になってから使われるようになりました。ベックはルーツとしてではなく自分の間としてこのスタイルを好んでいたようです。

日本ではかなり後になってから入手出来るようになりましたが、現在は入手が難しいようです。打ち込みから生演奏のアルバムを出すようにもありますが、Assholeはそれらの作品に負けないくらいいい曲です。I've Seen the Land Beyondはカントリーフォークのようですが、これもいい曲です。ベック自身もこのアルバムが好きだといっておりますが、分かる気がします。

ベックの音楽はアフターザパンクであり、アフターザヒップホップでのブルースフォークなのです。決して昔のブルースメンには出せない魔法を持っています。魔法にかかったのが分からないくらいに静かに魔法は貴方を誘う事でしょう。サイケブルースの彼方へと。

I Get Lonesome

Burnt Orange Peel

Cyanide Breath Mint

Hollow Log

Forcefield

Asshole

[20070405]

Stereopathetic Soul Manure Stereopathetic Soul Manure
Beck (1994/03/24)
Flipside Records
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ベックのファーストアルバム発売と同じ時期にインディーズから出されたアルバムです。ベックはメジャーとかインディーにはこだわっておらず、売れなくても好きな音楽を出せればいいというスタンスだった為、この時期にインディーからも作品を出していました。

1. Pink Noise (Rock Me Amadeus)
2. Rowboat
3. Thunder Peel
4. Waitin' for a Train
5. Spirit Moves Me
6. Crystal Clear (Beer)
7. No Money No Honey
8. 8 . 6 . 82
9. Total Soul Future (Eat It)
10. One Foot in the Grave
11. Aphid Manure Heist
12. Today Has Been a Fucked up Day
13. "Rollins Power Sauce"
14. Puttin It Down
15. 11 . 6 . 45
16. Cut 1/2 Blues
17. Jagermeister Pie
18. Ozzy
19. Dead Wild Cat
20. Satan Gave Me a Taco
21. 8 . 4 . 82
22. Tasergun
23. Modesto

4トラックレコーダーで録ったようなローファイなデモテープのような内容です。それでも逆にこのローファイさがヒップホップの売りになっていくのですから、底辺からのエネルギーには感服いたします。このアルバムにはヒップホップの要素は無く、生演奏によるだるいくらいのサウンドが溢れています。

Pink Noiseはインディーパンクのような曲で、Rowboatはカントリー、後は特異のブルースフォークになっています。正にアメリカの音楽であります。もう古くさいくらいの音楽ですが、それを実験的に録音している若者のエネルギーに満ち溢れており好感が持てます。時折入るSEがヒップホップ的ではあります。しかしチューニングが狂っていても味にしてしまう恐ろしさはさすがです。ベックはオージーオズボーンのファンだと公言していますが、冗談だと思っていたらOzzyという曲がここにありました。結構本気だったんですね、

Cut 1/2 Bluesはジョンスペンサーのようなハードブルースで格好いいです。Jagermeister Pieはいい曲です。後のベックの快進撃に繋がるような曲です。このアルバムはボツになった曲ばかりを集めた作品だそうですが、youtubeでのこの動画の多さはどうしたことか。アメリカではもの凄い支持を受けている証拠です。生演奏に走った時期もありましたが、その時期の作品を好きな人にはこのアルバムも楽しめるでしょう。ベックの原点を確認出来ます。

Rowboat

8 . 6 . 82

One Foot in the Grave

Puttin It Down

Satan Gave Me a Taco

[20070405]

K-1 MAXの最終選抜がありました。本来はGPでそのまま決勝となるところですが、今年は最終選抜を闘ってのGPとなりました。へヴィー級のK1みたいですが、内容は日本人選手の敗者復活戦のようになっています。しかし魔裟斗とTATSUJI以外の日本人選手は全てあえなく返り討ちとなりました。

○魔裟斗VSオーレ・ローセン
魔裟斗が闘う男の顔になっていました。KOにはなりませんでしたが、常に魔裟斗が攻撃をしかけますがローセンは結構タフでした。判定で魔裟斗の価値です。
○アンディ・サワーVS佐藤嘉洋
佐藤はいつもの攻撃が出来ており、引き分け延長でもよかったのですがサワーの判定勝ちとなりました。しかし、佐藤は充分サワーに通用する実力を見せつけました。
○ドラゴVS山内裕太郎
○ブアカーオ・ポー.プラムックVSアンディ・オロゴン
アンディーは善戦しパンチも当たっていましたが、さすがにプアカーオの圧力に押され、ローキッックがかなり効いていました。判定でプアカーオの勝ち。
○ヴァージル・カラコダVS前田宏行
前田も善戦しましたが、カラコダはかなり技術を磨いており判定でカラコダの勝ち。
アルバート・クラウスVS TATSUJI○
○ダニエル・ドーソンVSジョーダン・タイ
○マイク・ザンビディスVS武田幸三
武田幸三は1回ダウンを奪われるほどザンビディスの攻撃は強烈でした。武田幸三はそろそろ引退を考えた方がいいのではないでしょうか。
ジャダンバ・ナラントンガラグVSツグト“忍”アマラ○
○イアン・シャファーVS尾崎圭司
尾崎はいいところを見せられないまま3回ダウンを奪われ判定負け。
○HIROYA VS 西村憲孝
15歳のHIROYAが1Rで3ノックダウンでKO勝利。タイへのムエタイ留学の前に華を添えました。強くなって帰ってきて欲しいものです。

判定が多い試合ばかりでしたが、内容は濃いものばかりでした。GPはもっと白熱する事でしょう。決勝は6月28日です。期待いたしましょう。

[20070404]

Mellow Gold Mellow Gold
Beck (1994/03/01)
Geffen Records
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イギリスでは進化の早いシーンで活性化されていましたが、その頃アメリカではどうだったでしょうか。相変わらずありきたりなヒップホップやオルタナティブばかりで、どれも似たり寄ったりの音楽ばかりが溢れていました。90年台以降のアメリカのトップ20はそれはそれはくだらない音楽のオンパレードでした。その中で唯一個性を発揮していたのがこのベックです。

ボブディランのようなブルースフォークにヒップホップをあわせ、ニックドレイクのような影のある歌でオルタナティブな存在でもあり、他のヒップホップとは別物であり、突然変異的な音楽を発しておりました。

1. Loser
2. Pay No Mind (Snoozer)
3. Fuckin' With My Head (Mountain Dew Rock)
4. Whiskeyclone, Hotel City 1997
5. Soul Suckin' Jerk
6. Truckdrivin' Neighbors Downstairs (Yellow Sweat)
7. Sweet Sunshine
8. Beercan
9. Steal My Body Home
10. Nitemare Hippy Girl
11. Mutherfuker
12. Blackhole

まずシングルLoserが大ヒットとなります。俺は負け犬さ殺っちまったらどうなんだ?というネガティブな歌詞が受けたのです。当時のアメリカはニルヴァーナの影響か、ネガティブな傾向へ走っていたのです。この歌はアメリカの若者の心を捕らえました。シタールのフレーズでサイケデリックフォークにヒップホップのビートという奇妙な歌です。

デビュー当時のベックはブルースフォークの弾き語りが基本スタンスです。そこへターンテーブルやDTM制作の環境が加わり独自のサウンドが生まれたのです。ベックにとって売れるとか売れないとかは問題ではなく、やりたい音学をやるというのが基本となっています。結果売れるのですから羨ましいものです。ミュージシャンとしては一番理想的なスタイルではないでしょうか。

全体のイメージとしてはオルタナティブに分類されるでしょうか、その中でも異質ですが。アメリカのネイティヴな作風とサイケやパンクの自由さ、テクノロジーをもった吟遊詩人のごとき風情であります。最後にanalog odysseyという隠しトラックが入っています。決して主流にはなりえない音楽ではありますが、妙な説得力と心地良さを持った名盤であります。

Loser

Pay No Mind

Fuckin' With My Head

Truckdrivin' Neighbors Downstairs

Beercan

steal my body home

Mutherfuker

[20070403]

Decksandrumsandrockandroll Decksandrumsandrockandroll
Propellerheads (1998/03/24)
Wall of Sound
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ビッグビートの期待の星として迎えられた希望の新人だったプロペラヘッズの唯一のオリジナルアルバムです。ケミカルブラザースのようにrockを感じさせながらも、007のようなスパイ映画音学のモンドな味付けを加えた楽曲は斬新でいて格好良いのです。私も大変期待しており、セカンドアルバムの発売を心待ちにしていたのですが、それは今だに出ておりません。

1. Take California
2. Velvet Pants
3. Better?
4. 360 Degrees (Oh Yeah)
5. History Repeating
6. Winning Style
7. Bang On!
8. Number of Microphones
9. On Her Majesty's Secret Service
10. Bigger?
11. Cominagetcha
12. Spybreak!
13. You Want It Back

当初はボーナスCDがついて2枚組だったのですが、現在は1枚に省略されているようです。いわゆるビッグビートの乗せてゲストボーカリストを起用するやり方なのですが、History Repeatingでは、007のゴールドフィンガーで御馴染みのシャーリーバッシーを起用している事で話題となりました。シャーリーの実力はこの頃に見直されてリミックスアルバムが出されたりしました。そしてOn Her Majesty's Secret Serviceは女王陛下の007のテーマをブレイクビーツにしています。

アシッドジャズののうなファンキージャズ風から正にロックンロールなテクノまであり、非常に強力なアルバムであります。ハモンドオルガンが非常にクールに決まっており、この後に流行るジャムバンド的な要素もあって、当時は非常に楽しみなユニットでした。セカンドパルバムが出るとアナウンスされてから現在まで何の音沙汰もありません。一説にはメンバーの一人が深刻な病気で入院していると聴いていますが、何と言う不幸でしょうか、これだけの逸材の作品が出ないという事はテクノ界のみならず、ロック界にとっても大変な損失であります。

私は元来ハードロックファンなのですが、今更あの時代の音学は求めておりません。現在進行形でのハードロックを聴きたいのです。それはグランジでは決してありません。あれは単なる焼き直しにしか過ぎません。私が求めていたものは、このプロペラヘッズのセカンドアルバムに求めていたのかもしれません。それだけに今だに聴けていない私は自分の手でその先を創り出さなければならないという使命を自分に課しているのです。それでもこのファーストアルバムでも充分過ぎるくらいのエネルギーを持った名盤であります。たった一枚だけでも彼らの名前は忘れられないものになっています。

Take California

Better?

History Repeating

Bang On!

On Her Majesty's Secret Service

Cominagetcha

Spybreak!

[20070402]

Palookaville Palookaville
Fatboy Slim (2004/10/05)
Astralwerks
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ビッグビートの熱が冷めても、ファットボーイスリムの新作が出れば買ってしまいます。ブームが去っているだけに、逆に普通のポップアルバムとして楽しめるアルバムになっています。歌ものが中心になっているからです。

1. Don't Let The Man Get You Down
2. Slash Dot Dash
3. Wonderful Night (featuring Lateef)
4. Long Way From Home (featuring Jonny Quality)
5. Put It Back Together (featuring Damon Albarn)
6. El Bebe Masoquista
7. Push And Shove (featuring Justin Robertson)
8. North West Three
9. The Journey (featuring Lateef)
10. JIN GO LO BA
11. Song For Chesh
12. The Joker (featuring Bootsy Collins)

前作に続いてブーチーコリンズが参加していたり、サンプリングではない歌があります。ビッグビートの強烈な世界を期待すると物足りないかもしれませんが、デジタルなブリットポップとして聴くと大変満足いたします。アメリカの音楽をサンプリングしているのに英国的なのです。

The Jokerはスティーブミラーバンド曲だし、JIN GO LO BA ラテン音楽のサンプリングだし、アイデアの豊富さはさすがです。ダンスフロアで踊るよりもポップスとして楽しめるアルバムです。もうみんなサンプリングのギミックに慣れてしまっていますが、音学としてどうだと問いかける作品ではないでしょうか。

Don't Let The Man Get You Down

Slash Dot Dash

Wonderful Night

Put It Back Together

The Journey

JIN GO LO BA

The Joker

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