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[20070430]

Never, Never, Land Never, Never, Land
UNKLE (2003/09/22)
Mo Wax
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DJシャドウが離別したため、リチャード・ファイルと手を組んだジェイムスラヴェル。ファーストが豪華絢爛なゲスト人による成功が大きく、次回作を危惧していましたが、ここでも豪華なゲスト人が参加しています。ジャーヴィス・コッカー、ジョシュ・オム、ブライアン・イーノ、イアン・ブラウン、マッシヴ・アタックの3D、10CCのグレアムグールドマン。それらの化学変化による又してもハイパーメランコリックな世界が繰り広げられています。

1. Back & Forth
2. Eye for An Eye
3. In A State
4. Safe In Mind (featuring Josh Homme)
5. I Need Something Stronger
6. What Are Yot To Me?
7. Panic Attack
8. Invasion (featuring 3D)
9. Reign (featuring Ian Brown)
10. Glow (featuring Joel Cadbury of South)
11. Inside
12. Awake the Unkind

DJシャドウがいないだけでこれだけドラムサウンドが違うのか、と言えるくらいドラムの存在感が激変しています。しかし、それ以外はレベルの高い楽曲が並んでいます。ファーストではジェイムスラヴェルは多忙の為あくまでもプロデューサー的存在でしたが、このセカンドアルバムではかなり積極的に加わっているようです。それだけUNKLEとしての方向性が明確になったと言えます。

ファーストのキモだったシャドウのドラムパフォーマンスはありませんが、感動的なくらいによくサウンドメイキングされており、レディオヘッドやコーネリアスファンにはたまらない内容ではないでしょうか。これだけの作品の制作にはかなりの時間がかかるようで、なかなか新作が出ませんでした。これで終わっていたのかと思っていましたが、どうも今年は新作が出るようですので期待したいものです。ファーストには及びませんが、このアルバムも完成度の高い名作になっています。

Back & Forth

Eye for An Eye

In A State

Safe In Mind

I Need Something Stronger

Reign

Inside

Awake the Unkind
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[20070430]

PSYENCE FICTION PSYENCE FICTION
U.N.K.L.E. (1998/08/21)
トイズファクトリー
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モワックスレーベルの総帥ジェイムズ・ラヴェルによるプロジェクトU.N.K.L.E. のファーストアルバムであり、最高傑作アルバムです。DJシャドウも協力して、中には日本人メンバーもいます。そしてジャケットには日本語のカタカナが入ってアニメな感じを出しています。

1. Guns Blazing(Drums of Death Pt.1)
2. UNKLE Main Title Theme
3. Bloodstain
4. Unreal
5. Lonely Soul
6. Getting Ahead In the Lucrative Field of Artist Management
7. Nursery Ryme
8. Celestial Annihilation
9. The Knock(Drums of Death Pt.2)
10. Chaos
11. Rabbit In Your Headlights
12. Guns Blazing(Drums of Death Pt.1)
13. The Knock(Drums of Death Pt.2)

モワックスと言えばこの1枚に尽きると言ってもいいくらいの名盤です。ビースティー・ボーイズからマイクD、VERVEのリチャード・アシュクロフト、radioheadのトム・ヨークなどがゲスト参加しており、これでもかというくらいにトリップホップしています。全体的にボーカル曲が多く、ラップもあるのですが、DJシャドウが創り出すドラムサウンドが凄まじいのです。ジョンボーナムやジャックディジョネットとセッションしながらヒップホップしているようなカッコ良さです。Nursery Rymeでのへヴィーメタルギターも素晴らしくハマっています。

当時イギリスに蔓延していたradioheadに代表されるダウナーな郷愁も取り入れながらの見事なアレンジは完璧であります。この手のサウンドがこの先はやるのだと思っていましたが、何せ作品を量産しない連中ですから、時代を巻き込むほどのムーヴメントには至りませんでした。しかしまぎれも無くこのアルバムに漲っているヴァイブレーションは最高の頂へと駆け上っているのです。

イギリスが生み出してきた数ある名盤の中でも一番新しいものではないでしょうか。この作品以降にこれほどのインパクトのある作品には出くわしておりません。それほど不作続きがインフルエンスしています。モワックスというマイナーレーベルから届けられた最高の金字塔的名盤は今も色褪せる事無く、それを越えるサムシングを今も待ち続けているのです。

Guns Blazing

Unreal

Lonely Soul

Celestial Annihilation

Rabbit In Your Headlights

[20070430]

The Outsider The Outsider
DJ Shadow (2006/09/19)
Universal Motown
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昨年発売された新作です。なぜか時代遅れのラップを入れてダサイアルバムになっています。ソウルフルな曲やギター曲があったりとかなりイメージチェンジしています。昔からのファンは聴く価値無しと思っている人が多いのではないでしょうか。

1. Outsider (Intro)
2. This Time (I'm Gonna Try It My Way)
3. 3 Freaks
4. Droop-E Drop
5. Turf Dancing
6. Keep Em Close
7. Seein Thangs
8. Broken Levee Blues
9. Artifact [Instrumental]
10. Backstage Girl
11. Triplicate/Something Happened That Day
12. Tiger
13. Erase You
14. What Have I Done
15. You Made It
16. Enuff
17. Dats My Part
18. 3 Freaks [Droop-E Remix]

この手の音楽はDJシャドウがやらなくても他にいっぱいいる訳ですから、唯一無二のサウンドを創っていたDJシャドウがやると非難轟々です。音楽的にどうこうではなく新しさが無いのです。いい曲もありますが全体的にはテンションが低いのではないでしょうか。

作品創りには時間をかける人だけに、新しい作品で新たな展開を魅せていただきたいものです。90年代に斬新な登場をしてきた勇士が、ことごとく失速している昨今。全く刺激を受けない日々を送っております。新たな新星を待ち望んでかなり経ちます。

Outsider

This Time

3 Freaks

Seein Thangs

Broken Levee Blues

Artifact

Triplicate/Something Happened That Day

Erase You

You Made It

Enuff

Dats My Part

[20070430]

Private Press Private Press
DJ Shadow (2002/06/04)
Mca
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ファーストアルバムから6年も待たされて発売されたセカンドアルバムです。その間、様々なコラボレーション活動をしていました。そして自分のオリジナルアルバムではやはりDJシャドウとしか言えないサウンドを提示してきました。かといってファーストとは違う質感でありながらまぎれも無くDJシャドウでしかない音楽です。

1. Letter From Home
2. Fixed Income
3. Un Autre Introduction
4. Walkie Talkie
5. Giving Up The Ghost
6. Six Days
7. Mongrel...
8. ...Meets His Maker
9. Right Thing/GDMFSOB
10. Monosylabic
11. Mashin On The Motorway
12. Blood On The Motorway
13. You Can't Go Home Again
14. Letter From Home
15. Giving Up The Ghost (Original Version)

これまでのような強烈なドラムサウンドが出てきますが、ステレオ処理され違った迫力があります。サンプリングの特長としては、音ネタの空気感を再現出来る事だと思います。これはどんなに同じようなセッティングで録音しても出せないものです。その時のそのセッティングでしか出せない再現不能なものが生の音楽です。同じ人間がやっても全く同じには出来ません。だから記録としてのレコードには大変な意味があるのです。クラシックでも楽譜通りに演奏しても当時の再現は無理なのです。そんな天下無双の音楽を取り込むのですからサンプリングによる音楽はデジタルながらパワーがあるのです。

そのパワーを再構築していくセンスが問われるジャンルの音楽にて、このDJシャドウは抜群のセンスを持ち合わせている訳です。Mashin On The Motorwayのラストではロバートプラントの雄叫びが聴けます。ラップではなく、ナレーションのサンプリングによる言葉もビッグビートに通じるものですが、BPMの遅さからヒップホップに属しています。Monosylabic ではそのBPMに変化をつけるという荒技までやってのけます。そしてこのDJシャドウは白人であることも付け加えておきましょう。黒人にはここまで細分化していく性質は無いように思われます。この変態性はシンプルな人間には無理です。彼をサンプラーをもったジミヘンと形容する人もいますが、私派フランクザッパだと思っています。

Fixed Income

Walkie Talkie

Giving Up The Ghost

Six Days

Mongrel...

...Meets His Maker

Right Thing/GDMFSOB

Mashin On The Motorway

Blood On The Motorway

You Can't Go Home Again

[20070430]

K-1ハワイ大会が開催されました。今回はハワイGPと初代へヴィー級決勝が行われました。

初代ヘビー級王者決定戦
○バダ・ハリVS●藤本祐介
二人のスピードが違い過ぎていました。1Rでハイキックがあごにあたり、見事バダ・ハリがK-1最年少チャンピョンになりました。

○レミー・ボンヤスキーVS●グラウベ・フェイトーザ
両者互角の攻防戦で判定ドローでもよかったのですが、レミー・ボンヤスキーの印象がよかったのか判定勝ちとなりました。

○チェ・ホンマンVS●マイク・マローン
ホンマンがダウンを奪って勝ちましたが、あれだけの体格で相手をKO出来ないという事は攻撃のポイントがずれていると思われます。もっと殺気をもった攻撃を身につけないと宝の持ち腐れです。

○澤屋敷純一VS●ランディ・キム
澤屋敷の的確な攻撃でKO勝ちしました。

米国GP1回戦
○マイティ・モーVS●キム・ギョンソック
キム・ギョンソックは元韓国相撲出身ですが、打たれ弱過ぎます。1RKO.
○ヤン・“ザ・ジャイアント”ノルキヤVS●ジュリアスロング
●ゲーリー・グッドリッジVS○パトリック・バリー
○アレクサンダー・ピチュクノフVS●富平辰文
GP準決勝
ヤン・“ザ・ジャイアント”ノルキヤVS○マイティ・モー
●パトリック・バリーVS○アレクサンダー・ピチュクノフ
GP決勝戦
○マイティ・モーVS●アレクサンダー・ピチュクノフ
ピチュクノフの後回し蹴りがマイティ・モーの後頭部にヒットしてダウンを奪いますが、サモアンフックでダウンを奪い返して、3RにはKO勝ち。打たれ強い上に攻撃力のあるモーは判定負けしなければこのまま上を目指せそうです。

前回ほどではありませんでしたが、KOが続き面白い大会でした。藤本祐介には世界での経験をもっとつんでいってもらいたいと思います。もう武蔵が出てこなくてもいいK-1にしていってもらいたいです。

[20070429]

Preemptive Strike Preemptive Strike
DJ Shadow (1998/01/13)
Mo' Wax
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メジャーレーベルへ移行する際に発表された旧作と新作の混じったアルバムです。しかし旧作もミックスし直しており、これまで以上に迫力のあるドラムサウンドが楽しめます。かなり生音に近いサウンドでありながらメリハリの利いたエフェクト処理が成されています。

1. Strike 1
2. Influx
3. Hindsight
4. Strike 2
5. What does your soul look like (part 2)
6. What does your soul look like (part 3)
7. What does your soul look like (part 4)
8. What does your soul look like (part 1)
9. Strike 3
10. High noon
11. Organ donor (Extended Overhaul)

オリジナルアルバムだと位置づけてもいいくらい愛聴しているアルバムです。私もこの頃にAKAIのサンプラーを手にして真似事をやっていました。DJシャドウにはかなり影響されていました。ジョンボーナム級のドラムサウンドが創れる訳ですからそれはもう重宝いたしました。ロック側の人間がサンプラーを使おうという時に、このアルバムはかなり参考になる手助けとなりました。

What does your soul look likeは組曲のように続いていますが、これがプログレのような展開をする大作であり、この人の力量を垣間見た気がします。まるでゴールディーのドラムンベースをヒップホップで表現したような展開です。しかしサウンドは違います。全てサンプリングによる芸術作品なのです。ヒップホップを聴かないロックファンの人にもお勧めなのがこのDJシャドウです。ラップが無いのが又いいのです。あれが入ると軽薄になるのでこのアルバムは正解です。まだまだ10年は聴けます。

High noon

Organ donor

[20070429]

Endtroducing... Endtroducing...
DJ Shadow (1996/11/19)
Mo' Wax
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モワックスレーベル繋がりで続いてはDJシャドウを紹介いたします。DJクラッシュとのコラボレーションシングルなどで売り出し、遂にはこのファーストアルバムで新しいヒップホップの可能性を広げた強者であります。

1. Best Foot Forward
2. Building Steam With a Grain of Salt
3. Number Song
4. Changeling
5. What Does Your Soul Look Like, Pt. 4
6. [Untitled]
7. Stem/Long Stem
8. Mutual Slump
9. Organ Donor
10. Why Hip Hop Sucks in '96
11. Midnight in a Perfect World
12. Napalm Brain/Scatter Brain
13. What Does Your Soul Look Like, Pt. 1: Blue Sky Revisit

クラッシュとのシングルではU2のサンデーブラッディーサンデイのドラムをサンプリングした強烈なドラムサウンドを披露してくれました。ヒューパジャムによるもともとの強烈なドラムサウンドをサンプリングしておりますので、ただでさえ凄まじい空気感を持っているのであります。

クラッシュとの違いとしてはサンプリングが主体である事です。ターンテーブルも使いますが、ほとんどがサンプリングによる打ち込みになっています。その為クラッシュとは違う空気感を持ったトリップホップとなっています。ブレイクビーツ的でもありますが、音素材選びが個性的で、これまでのブレイクビーツにはなかった攻撃性を持っています。音楽的にはブラックミュージックなのにrockファンを唸らせるものを持っているのはその為です。

とにかくドラムのプログラミングがカッコイイ訳ですが、うわもののサウンドもジャズライクだったり、プログレッシヴだったりしていてドープな雰囲気になるのですが、それ以上にアグレッシブなのでトランス状態になる暇がないくらいです。退屈だったヒップホップに風穴を開けた功績は大きく、私もこのアルバムからモワックスフリークになってしまいました。素晴らしい名盤です。

Building Steam With a Grain of Salt

Number Song

Changeling

Stem/Long Stem

Mutual Slump

Organ Donor

Why Hip Hop Sucks in '96

Midnight in a Perfect World

Napalm Brain/Scatter Brain

[20070429]

Jaku Jaku
DJ Krush (2004/09/07)
Red Ink
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和楽器など日本の古典音楽との融合をテーマにした作品です。ヒップホップに和楽器をもたらすという意味ではタルヴィンシンあたりに通じるものがあります。シンセで和風の音楽をやっている輩とは明らかに質感が違います。

1. Still Island(with Shuuzan Morita)
2. Road To Nowhere
3. Nosferatu (with Mr.Lif)
4. The Beginning
5. Transition
6. Stormy Cloud(with Ken Shima)
7. Univearth(with Tetsuro Naito)
8. Decks-athron(with TATSUKI)
9. Kill Switch(with AESOP ROCK)
10. Pretense
11. Slit of Cloud(with Akira Sakata)
12. Passage
13. Beyond Raging Waves(with Shinichi Kinoshita)
14. Distant Voices
15. Song2
16. 指教
17. 四極

もともと和の心をもったアーティストでありましたし、その感覚がアブストラクトなヒップホップを生み出していた訳ですが、ここにきてもっと明快に和の風情を出してきました。それでもあくまでもヒップホップとして鳴らしていますので単なる奇をてらった感じはしません。

相変わらずの緊張感は保っており、祈りにもにた和の旋律が巧く噛み合っています。この作品によりDJクラッシュの音楽性はより分かり易くなったのではないでしょうか。これからの活動が非常に楽しみに感じられる作品に仕上がっています。賛否両論はあるかと思いますが、我が道を突き進んでいってもらいたいものです。

Still Island

Road To Nowhere

Univearth

Song2

[20070429]

「深層」~“THE MESSAGE AT THE DEPTH”~ 「深層」~“THE MESSAGE AT THE DEPTH”~
DJ KRUSH、INDEN 他 (2002/09/04)
ソニーミュージックエンタテインメント
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かなりアグレッシヴに、そして政治的なメッセージを発信している作品です。サウンド面も充実していますが、やはり個性的なサウンドです。歌ものもありますが、バックのトラックはかなりアヴァンギャルドです。

1. Trihedron featuring OPUS
2. 時の旅路(Journey Of Time) featuring INDEN
3. Sanity Requiem
4. Supreme Team featuring Anti-Pop Consortium
5. Blackhole,The
6. Song For John Walker featuring Anticon
7. D'you Hear That?
8. Aletheuo(truthspeaking)featuring Angelina Esparza
9. Lost Voices featuring Sly & Robbie,The
10. But The World Moves On featuring D-MADNESS & Masat
11. What About Tomorrow featuring Abijah

音源もかなり豊富になっています。そしてその表現方法がこれまで以上に攻撃的で格好いいです。それにあわせるラップも工夫は見えますが、字余りや日本語での発音が決まりません。インストでもメッセージは伝わる事を心得ていて欲しかった。

Aletheuoでは女性ヴォーカルが入りしっとり感を出すのかと思いきや、バックトラックはかなり挑戦的です。フラメンコギターなど変わった音源のお使用など新しい工夫もされていますが、全体に走っている緊張感は緩む事はありません。インストだけでも勝負出来る人ですが、歌ものもそれほど悪くはありません。かなり集中力の詰まった力作です。

Journey Of Time

Song For John Walker

Aletheuo

[20070428]

Zen Zen
DJ Krush (2001/09/11)
Red Ink
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他のアーティストとコラボレイトすることによって幅のあるサウンドになりました。他のアーティストが持ち出す音色が加わることでマンネリ化をなんとか打開しておりますが、ラップを入れることによりマンネリ化してしまう危惧はしてほしかった。ヒップホップのアーティストがその辺の意識改革をしてくれないと何も変わらないと思う。

1. Song 1
2. Zen Approach(featuring Black Thought)
3. Danger Of Love(featuring Zap Mama)
4. Sonic Traveler(featuring Tunde Ayanyemi)
5. Duck Chase(featuring phonosycographDISK)
6. Vision Of Art(featuring Company Flow)
7. Day’s End(featuring Kazufumi Kodama)
8. With Grace(featuring N’Dea Davenport)
9. Candle Chant(A Tribute)(featuring BOSS THE MC)
10. Endless Railway(featuring Ahmir “?uestlove” Thompson)
11. Whut’z Da Solution(featuring Kukoo Da Baga Bonez)
12. ゴクラクチョウ論(Paradise Bird Theory)(featuring Sunja Lee)

多少カラフルでポップになっていますが、相変わらずダークな部分は持っています。しかし、この時期からもうラップには飽き飽きしていた私にとっては、今だにラップを入れる音楽はダサイ以外の何ものでもないものでして、何時までやる気なんだと言うのが正直な感想です。

DJクラッシュはインストがいいです。インストの曲ならまだ10年はアリです。Danger Of Loveのようなソウルフルな女性ボーカルならまだ許せます。どの曲を聴いても同じに聴こえるラップを今だに真面目にやっているのは絶対感覚が麻痺しています。正常な人間の感性ではありえない事です。しかし、このアルバムのトラックもそれほど悪い訳ではありません。ただ私が飽きているだけです。皆さんは飽きないのですか?

Danger Of Love

Duck Chase

[20070428]

Code4109 Code4109
DJ KRUSH、THE LEGION 他 (2000/01/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
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これはオリジナルアルバムではなくDJミックスアルバムです。人の曲をプレイしていてもこれだけ個性を出せるという事を証明して見せた作品です。ライブに近い感覚で結構踊れるビートを出していますが、かなりこれもドープな内容です。

1. Intro
2. Jingle Jangle(Mental Mix)(THE LEGION)
3. BACK TO THE ESSENCE(グラヴィティ)
4. No Competition(DJカム)
5. Four Elements(ニック・ウィズ)~YES TO LIFE(ジョン・クレマー)~JUST BE GOOD TO ME(Acappella)(ビーツ・インターナショナル)
6. Flipshot(ザ・45・キング)~LOVE IS LIFE/LIFE IS LOVE(ジョン・クレマー)
7. 3hree6ix5ive(Detrimental)(オールド・ワールド・ディスオーダー フィーチャリング・エミネム)
8. WHAT IS IT...(グラヴィティ フィーチャリング・カマン・ルング)
9. NO MORE(フィーチャリング DJ YAS&DJハズ)
10. Coffee Talk(ジャザノヴァ)
11. Wild Drums(DJファッション)
12. Incinerator(ラジオ・ヴァージョン)(ヴィルトゥオーゾ)
13. FINAL HOME(ヴォーカル・ヴァージョン)(フィーチャリング・エステロ)
14. 流刀
15. 知恵の輪(ザ・ブルー・ハーブ)
16. ile[']trik(流-ryu-)
17. BEATAHOLIC REFORMATORY(流-ryu-フィーチャリング The Beat Knuckles)
18. KEMURI(DJクラッシュ)~コンドルは飛んで行く(村岡実とニューディメンショングループ)

選曲が素晴らしく、かなりクールな音源を鳴らしています。コンドルは飛んで行くをヒップホップしているのも強烈です。ターンテーブルも一つの楽器で、リズム感やセンスがなければ務まりません。これも一つのアートなのです。

エスニックな音源んも多用しており、トリップホップの先駆者としての本領を発揮しています。人の曲をミッックスしていますので、分かり易いかもしれません。これを入門編とすると入り易いでしょう。それでもこの淫猥さを受け入れる必要があります。濃厚な愛撫に免疫の無い方はご注意下さい。

Unit Tokyo 2nd Anniversary 2006-07-15 Part 1

Unit Tokyo 2nd Anniversary 2006-07-15 Part 2

Unit Tokyo 2nd Anniversary 2006-07-15 Part 3

Unit Tokyo 2nd Anniversary 2006-07-15 Part 4

Unit Tokyo 2nd Anniversary 2006-07-15 Part 5

Unit Tokyo 2nd Anniversary 2006-07-15 Part 6

[20070428]

覚醒 覚醒
DJ KRUSH (1998/09/09)
ソニーミュージックエンタテインメント
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DJクラッシュが辿り着いた一つの到達点的な作品です。又日本のDJとコラボレートしたりと実験的な内容にもなっています。結構アヴァンギャルドなコラージュ的な絵画のようなサウンドになっており、これまで以上に神秘的であります。

1. Intro
2. Escapee [Featuring A.S.A.]
3. Parallel Distortion [Featuring DJ Sak]
4. Inorganizm [Featuring DJ Kensei/DJ Hide]
5. Deltaforest [Featuring Jun Sawada]
6. Crimson
7. Dawn [Featuring Shawn]
8. Interlude
9. Loop
10. Rust [Featuring KK of the Lo-vibes Crew]
11. 1200 [Featuring Hideo]
12. Krushed Wall [With Rhythm Troops]
13. Kinetics [Featuring Mista Sinista]
14. Final Home
15. No More [Featuring DJ Yas/DJ Hazu]
16. Outro
17. Final Home [Featuring Esthero]

テクノ的な音源もあり、今回はラップも封印していますのでとても格好いいです。その分難解かもしれません。一時期癒しの音楽が求められていました。私も癒しをテーマに曲を創っていた事もあります。しかし今だに人々は音楽に癒しを求めているのです。さすがに私はもう癒しには飽きております。現在必要なのは覚醒の為の音楽だと思っています。このアルバムのタイトルがそのものずばり覚醒であります。

エレクトリックマイルスの音楽が覚醒の音楽だったと認識しておりますが、このアルバムは正にそこと通じる周波数を発しております。癒しの音楽はアルバムの中に1曲か2曲あればいいと思います。現状のなーなーな音楽事情においては覚醒こそが必要なのです。言い方を変えると喝が必要なのです。それについてこれない人は昔rockを受け入れられなかった人種と同じだと思っています。現在もrockは市民権があるような感じですが、今だに受け入れられない人が沢山いる事に気づきます。このアルバムはその選別が出来るような作品でもあるようです。これが気に入るかいらないかでアンチrockの人種である事が判断出来るでしょう。

覚え易い音楽は一時的には売れるがすぐ飽きられる。覚えにくい音楽は進んで聴きにいかなければ入り込めないが長い付き合いが出来る。これは何時の時代でも当てはまる事ですが、このアルバムは後者にあたる作品で、長く愛聴できる名盤だと思います。

Crimson

1200

Final Home

No More

[20070428]

MiLight~未来 MiLight~未来
DJ KRUSH (1996/11/01)
ソニーミュージックエンタテインメント
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より内向的なトラックを追求した作品。ヒップホップアーティストは作曲ではなく、トラックを創ると形容されている。ここで聴かれるトラックはドープな小宇宙であります。

1. Intro
2. From Rino
3. Shin-Sekai
4. Jikan No Hashi 1
5. From Stash
6. Real
7. From Tragedy
8. Jugoya
9. Listen
10. From Shawn J. Period
11. Supanova
12. From Finsta Bundy
13. Jikan No Hashi 2
14. From DJ Cam
15. Temps
16. From Kemuri Production
17. Hitotsu No Mirai
18. From Futura 2000
19. From DJ Krush
20. Jikan No Hashi 3
21. From Lee Q
22. From Mos Def
23. Shinjiro
24. From Ken "Duro" Ifill
25. Light (Can You See It)
26. Mind Games
27. From Eri Ohno
28. Skin Against Skin

数曲ラップが入っていますが、日本語のラップも入っています。日本語のラップは私は個人的には嫌いです。とても田舎臭く感じるのです。英語のラップもイモ臭く感じるのですが、日本語だとどじょうすくいのようなイメージがわいてくるのです。当時はまだ良かったかもしれませんが、今は完全に受け付けません。田んぼを耕すリズムだと思っています。

ラップが入っていない曲は今聴いても素晴らしいです。明らかに時代の先を行くサウンドだと思います。ジョンレノンのMind Gamesをオノリサに歌わせています。ボサノヴァではなく明らかにヒップホップしているところが面白いです。結構民族音楽的な音源も入っていたりと、東洋のミュージシャンである事を主張しているようですが、東洋も西洋も関係ない時間軸を越えたサウンドだと思います。

From Rino

Shinjiro

[20070427]

Ki-Oku Ki-Oku
Toshinori Kondo & DJ Krush (1999/03/23)
R&S
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日本を代表するトランぺッター近藤等則とのコラボレイトアルバムです。近藤等則はエレクトリックマイルス路線をいくミュージシャンです。マイルスもTUTUではヒップホップとの融合を試みておりましたが、この作品はそれ以上にクールな仕上がりになっています。

1. Toh-Sui
2. Tobira-1
3. Mu-Getsu
4. Ha-Doh
5. Sun Is Shining
6. Mu-Chu
7. Tobira-2
8. Fu-Yu
9. Ki-Gen
10. Ko-Ku
11. Shoh-Ka
12. Bu-Seki
13. Tobira-3

近藤等則のミュートトランペットはとてもリリカルですが、DJクラッシュのトリップホップと溶け合うことで淫猥で頽廃的な響きとなります。これはマイルスでも辿り着けなかった世界であり、新たなジャズとヒップホップ、ブラックミュージックとしての可能性を示したアルバムだと言えます。

しかし演奏力のあるジャズミュージシャンは原点回帰する人ばかりで、この先の景色を見てみようとするミュージシャンは現れてきませんので、このアルバムはまるで孤高の作品のようになっています。トランペットの旋律が入る事により分かり易くもなっていますが、それ以上にここで起きている化学変化は価値のあるものだと思います。結構隠れた名盤です。

Practice Video Magazine Issue

[20070426]

Meiso Meiso
DJ Krush (1996/04/09)
ffrr
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このアルバムから日本語をタイトルにするという流れになります。迷走とは非常に東洋的な響きです。そのカルチャーの違和感をヒップホップに融合して見事な作品に仕上げています。

1. Only the Strong Survive
2. Anticipation
3. What's Behind Darkness?
4. Meiso
5. Bypath 1
6. Blank
7. Ground
8. Bypath 2
9. Most Wanted Man
10. Bypath 3
11. 3rd Eye
12. Oce 9504
13. Duality
14. Bypath - Would You Take It?

このアルバムではラップがフューチャーされ、これまでのインストトリップホップとは違う雰囲気ですが、相変わらず神秘的な響きを持っています。C.L.スムースやルーツのラッパー達とのコラボレーション、そしてDualityではDJシャドウとコラボレーションしています。DJとDJの共同作業はあまりありませんが、この二人は相当気が合うらしく巧い具合に作用しております。

Only the Strong Surviveではラップに尺八との絡みが非常にドープです。ラップが入る事により音楽が平均化してしまいがちですが、それに負けないくらいにトリップしている音源群が何とか個性的な作品にしています。DJクラッシュの名前も海外でも知られるようになり、日本人でもこれだけのグルーヴを出せるのだという主張が成されているアルバムです。お見事。

Only the Strong Survive

Ground

[20070425]

Strictly Turntablized Strictly Turntablized
DJ Krush (1994/09/08)
Mo Wax
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モワックスレーベルと契約し、DJシャドウとのコラボレーションを経て発売されたセカンドアルバムです。DJシャドウ二負けないくらいのアブストラクトなトリップホップが満載です。サンプリングとターンテーブルのミックスによるざらついた質感がクールです。

1 Intro
2 Lunation
3 Fucked-Up Pendulum
4 Kemuri
5 The Loop
6 Silent Ungah (Too Much Pkin)
7 Interlude
8 Dig This Vibe
9 Yeah
10 To The Infinity
11 The Nightmare Of Ungah (Sandro In Effect)

Kemuriは彼の代表的なサウンドを象徴しており、この作品よりワールドワイドな支持を受ける事になります。どことなく漂う東洋の神秘的な雰囲気とムーディーなジャズのフレイヴァー、ヒップホップ特有の跳ねたドラムサウンド。DJ KRUSHの何たるかを知るには相応しいアルバムだと思います。To The Infinityには今話題のラオウについてのナレーションが入っています。

暗い地下室で密かに開かれるレイヴパーティーを連想させる空気感。アメリカのヒップホップには出せない淫猥さです。このアルバムは現在廃盤になっていますが、モワックスレーベルより近日中に再発されるそうですので、もうしばらくしてから入手してはいかがでしょうか。

Kemuri

Dig This Vibe

[20070424]

Krush Krush
DJ Krush (1995/05/09)
Shadow
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元暴力団員からDJになったという変わった経歴を持つDJ Krushも世界で認められた数少ない日本人です。DJですのでヒップホップ系ですが、トリップホップという形容詞がついております。主な楽器は勿論ターンテーブルで、ドープな世界を表現しています。

1. Am 300 Tag
2. Keeping the Motion
3. Mixed Nuts
4. Roll & Tumble
5. Murder of Soul
6. E.A.R.T.H./SOS
7. On the Dub-ble
8. Another Day
9. Underneath the System
10. Edge of Blue
11. Big City Lover
12. Down the Drain
13. Into the Water
14. Ruff-Neck Jam

モワックスレーベルの総帥ジェームス・ラベルに認められ、世界でも名前が売れていきます。そしてより内面的な世界を表現していきますので、このファーストアルバムが一番解り易いかもしれません。それでもかなり個性的です。

ジャズ、それもフリージャズの要素を取り入れていたりしていますが、その作用は他とは違う効果を生み、とても淫猥で妖艶な世界となっています。この個性が作品を重ねるごとに芸術として昇華されていく事となります。

Roll & Tumble

[20070423]

Songs of the Siren Songs of the Siren
Captain Funk (2000/11/29)
ミュージックマイン・アイディー
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ロック寄りになったセカンドアルバムです。これまでのソウルファンク路線から一転、サイケデリック、グラムロックといったロックのおいしいどころ取りのビッグビート満載のアルバムです。そしてボーカルを前面に出しており、上質のロックアルバムとも取れますが、生演奏もありますが、これが打ち込みによるロックのシュミレーション作品である事に大きな意味があります。失われていたロックの醍醐味を蘇らせて尚かつ新しいのです。

1 Intro
2 Planet Kharma
3 Losin' My Way
4 Under The Rock 〔part?〕
5 Hermit Blues
6 Lucid Dreams
7 Who's The Starter
8 Original Sin
9 Under The Rock 〔part?〕
10 The Dirt
11 Dear Mr. Convoy
12 Take You Higher
13 In Our Room
14 Diplegia
15 Out Of My Head
16 Trailer Park Prinsess 〔Extra Track〕
17 Outro
18 Lucid Dreams 〔Vocal By Ron Sexsmith, Version One〕

スチールペダルギターにシタール、ドブロギターにリュート、サイケデリックの時代を飾った楽器類を演奏していたり、カラフルな音絵巻になっています。Planet Kharmaのサビなど、ロックのツボを良く押さえた作曲は見事です。かなりアダルトなロックアルバムですが、若い人にも充分アプローチ出来る内容です。Trailer Park Prinsessはジミヘンやプリンスに通じるサイケデリックサウンドで心地いい曲です。

Who's The Starterはニューオリンズファンクな曲ですが、そのアレンジはテクノです。この融合はカッチョイイです。ロックアルバムとしても最高水準の名盤だと思います。勿論キャプテンファンクの最高傑作だと思います。今年の5月に新譜が出るようですが、どんなものになっているか楽しみです。日本が世界に誇れる数少ないミュージシャンの一人として期待しています。

Captain Funk DJ 2007

[20070422]

Dancing in the street Dancing in the street
CAPTAIN FUNK (TATSUYA OE) (1999/12/16)
ミュージックマイン
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これまでのシングル曲を集めたミニアルバムです。オリジナルアルバムとして位置づけてもいいくらいキャプテンファンクの魅力をたっぷり楽しめる作品になっています。

1. Home Sweet Home
2. Rock on the Floor
3. Dancing in the Street
4. Caribbean Kickin’
5. Home Sweet Home(Space Raiders Mix)
6. Twist & Shout(Krafty Kuts Mix)
7. Home Sweet Home(Edit)

ソウルファンクの黒人のノリを見事にシュミレートしたブレイクビーツが格好いいです。特にHome Sweet Homeでのサンプリング編集ですが、黒人の掛け合いが見事にハマりノリノリです。カントリーやニューオリンズ系のネイティヴアメリカンな音源のサンプリングの小技もセンスが良く、ファットボーイスリムファンにはお勧めの音楽です。

P-FUNKをアッパーなテクノチューンにアレンジしたRock on the Floorもお見事ですが、モータウン風のDancing in the Streetも非常にしびれます。Twist & Shoutなど耳馴染みのいいタイトルから連想される期待に見事に応えてくれるのが嬉しいです。ソウルファンクといった古いネタも90年代サウンドとして通用するものに蘇らせられるビッグビートの魅力が充分伝わって来る素晴らしい作品です。これが日本人のアーティストから創られているという事も大きな意味を持っています。

[20070422]

Tatsuya Oe presents Tatsuya Oe presents "Encounter with Captain Funk"
Captain Funk (TATSUYA OE) (1998/06/08)
Reel
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世界で成功した、というほど売れた訳ではありませんが、海外でも通用する音楽性をもった日本のミュージシャンとしてこのキャプテンファンクもはずせません。ジャンル的にはビッグビートのようなフレーズサンプリングによる曲が多いです。しかし名前が示すようにソウルファンクの再構築といった感じです。

1. Intro
2. Blame It On The Radio
3. Dawn
4. Funk Encounter
5. Tokyo Struttin’
6. Intermission
7. Speed Up
8. Jam 4 P
9. O.Y.M
10. Soft’n’easy
11. (Encore) Party Up

タツヤオオエことキャプテンファンク日本でDJをやったりしており、このアルバムがファーストアルバムとなります。ラジオから聴こえて来るソウルミュージックをイメージしたコンセプトアルバムで、黒人的なノリを巧く表現しており、これも又日本人離れした感覚の作品です。

それほど名前は売れていませんが、海外でも高い評価を受けています。ソウルフルという事でファットボーイスリムのようなビッグビートだと思っていただければいいです。かなり生音に近い感じのサンプリングですが、しっかりテクノしていたりしていますが、どんどんロック的な方向も示して格好良くなっていきます。

[20070422]

ON ON
ブンブンサテライツ (2006/05/17)
ソニーミュージックエンタテインメント
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ブンブンはアルバムを出すごとにパワフルになっていく感じがします。バンドスタイルを基本とするようになりましたが、普通のロックバンドよりもダイナミックです。グランジ系のワンパターンなバンドが最近は多いですが、70年代のハードロックバンドにもここまで決めまくっているバンドはいませんでした。

1. KICK IT OUT
2. BEAT IT
3. GIRL
4. SHOUT OUT LOUD
5. LET ME OUT
6. SO HIGH
7. PILL
8. GENERATER
9. EMPIRE
10. interlude slow
11. NOTHNG AT ALL
12. LOADED

GIRLはデスノートで使われていたりと、今回も話題性充分です。AC/DCのようなシンプルなリフが効果的で破壊的に響きます。歌はヒップホップを通過しているからこそのグルーヴを重視した旋律になっており、テクノ的でもありますが、かなりロッック的というかほとんどロックバンド化しています。

現在はこういったデジテルロック系のバンドも多くなってきましたが、その中でもこの日本が誇るブンブンサテライツは群を抜いております。サウンドメイキングも迫力満点で、他のアーティストには真似出来ない領域に達しています。海外勢も含めて最近のミュージシャンはこの尖った感じが無くなりつつありますので、唯一今後も期待出来るアーティストです。後退する事無くこのまま突き進んでいってもらいたいと思います。

KICK IT OUT

GIRL

PILL

[20070422]

FULL OF ELEVATING PLEASURES FULL OF ELEVATING PLEASURES
BOOM BOOM SATELLITES (2005/03/24)
ソニーミュージックエンタテインメント
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活動の拠点を日本に戻しての作品です。そしてこれまで以上にロックなアルバムです。冒頭からいきなり生ドラムのフィルにフィードバックとかなり攻撃的です。それにゴスペルスタイルを導入しているので、ただやかましいだけの音楽では無くなっています。最高傑作といっていいのか分かりませんが、その第一候補作品でしょう。

1. Rise And Fall
2. Let It All Come Down
3. Moment I Count
4. Ride On
5. Spine
6. Route For Exile
7. Back In The Night
8. Propeller
9. Dive For You
10. Anthem -Reprise-
11. Echo Tail
12. Stride

Rise And Fallはゲームのグランツーリスモで使われていたり、Dive For Youはアニメ「アップルシード」の主題歌になっています。これにより日本での知名度もかなり上がったのではないでしょうか。だからといってサウンドは全然妥協しておらず、いつも以上に思いっきりのいいパフォーマンスが展開されています。

ケミカルブラザースとジーザスジョーンズのカッコイイところばかり集めたような音楽と表現すると分かり易いかもしれません。ロックの美味しいところが分かっており、そのエッセンスもふんだんにちりばめられていますが、ヒップホップ以降でなければ成り立っていないようなサウンドメイキングはさすがです。そうです。70年代では決して創れないようなrockがここにはあるのです。

フジロックフェスも大成功で日本での支持率も上がりました。もっとこういう音楽に主流になってもらいたいものです。しかしライブでの演奏力も日本人離れしていますが。ビッグビートとしても、ハードロックのアルバムとしても最上級の名盤だと思います。

Rise And Fall

Moment I Count

Dive For You

Anthem

[20070421]

PHOTON PHOTON
BOOM BOOM SATELLITES (2002/07/24)
ソニーミュージックエンタテインメント
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テクノを聴かない人にとっては無名かもしれませんが、日本でも数少ない海外でも通用できる音をもったブンブンのサードアルバムです。前作のようなダークな部分よりも本来のスピード感によりブンブンらしさを更に押し進めた作品です。かなりバンドサウンドになっていますが、これがブンブンの持ち味と言えるでしょう。

1. Inception
2. Light My Fire
3. Beluga
4. Dress Like An Angel
5. Piper
6. 40-Forty-
7. Blink
8. Amber
9. Let It Lift
10. I.A.I.T.(Intercty Dub)

宇宙ステーションをコンセプトにしているようですが、かなり破壊的なサウンドになっています。ギターのエフェクトはおそらくデジタルですが、グランジにはならずハードロック寄りなところが格好いいです。エレクトリックマイルスのような音はテレードマークになっていますが、これはサンプリングではなく生演奏です。かなりの演奏力ですね。

女性ヴォイスなどの導入も効果的ですし、ブンブンサウンドもかなり確立された感があります。日本のテクノミュージシャンはあまり知られていませんが結構います。その中でも彼らは飛び抜けた存在です。単なる物真似ではなく、しっかりとしたオリジナリティーがあるからです。それが又格好いいので受ける訳です。その音楽性が見事に進化していると思います。良いアルバムです。

Light My Fire


Blink

[20070421]

UMBRA UMBRA
BOOM BOOM SATELLITES (2001/02/07)
ソニーミュージックエンタテインメント
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イギリスの専用スタジオで録音されたセカンドアルバムです。レコーディング風景をTVで放映していました。生ドラムやギターボーカルを重ね取りしており、アナログとデジタルが見事に融合したアシッド感全開のアルバムです。

1. SLOUGHIN’ BLUE
2. INGRAINED
3. BRANDNEW BATTERING RAM
4. YOUR REALITYS’ A FANTASY BUT YOUR FANTASY IS KILLING ME(FEATURING CHUK D)
5. EGO
6. LOOKING GLASS
7. FOGBOUND-FLIT THROUGH-
8. SINKER
9. SOLILOQUY
10. PANACEA

早くもセカンドアルバムで大きくサウンドに変化が現れております。へヴィーでダークなデジタルサイケ、ボーカルの占める割合も多くなり、ライブを意識した曲創りになっています。と言ってもこのサウンドをライブで再現するのも凄いですが、実際ライブで再現しています。

海外で認められたといっても一部のマニアックなファンがついたくらいで、ローカルなツアーをくり返していました。それでも熱狂的に歓迎されていました。デジタルロックと呼ばれるバンドと共通点もありますが、こちらがかなりレベルが上だと思います。

アルバムジャケットを見るとマッシヴアタックを連想してしまいますが、サウンドは似ているようでいて違います。既に独自のサウンドを確立しつつあります。まだ完成しているとは言えませんが、未完成な面白さがあります。BRANDNEW BATTERING RAMでのジャズ音源でのフリーな感じも強烈ですし、かなりアヴァンギャルドな内容です。日本のミュージシャンでここまでのポテンシャルをもったアーティストはかなり稀であります。この辺が流行るといいのですが、流行とは違う位置にありながら、それ以上に活き活きした息吹を感じます。

FOGBOUND

[20070421]

OUT LOUD OUT LOUD
BOOM BOOM SATELLITES (1998/10/31)
ソニーミュージックエンタテインメント
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正式なフルアルバムのファーストはこの作品に鳴ります。いよいよその本領を発揮した見事なアルバムに鳴っています。海外での評判もよく、活動の拠点をイギリスに移し、専用のスタジオでレコーディング出来たり、アメリカツアーを敢行したりと羨ましい光景がTVでも放映されていました。

1. Missing Note
2. Batter The Jam No.3
3. Push Eject
4. Limbo
5. Intruder
6. An Owl
7. Oneness
8. Scatterin’ Monkey
9. On The Painted Desert

ライブでは生ドラムにギターボーカルと、まるでハードロックバンドのようなスタイルにサンプリングサウンドがクールな展開を魅せます。スタジオでも同じスタイルなのでしょうが、デジタル機器の占める割合は多いようです。

サウンド的にはケミカルやプロディジー、マッシブアタックのファンなら納得出来るものになっており、日本ミュージシャンにありがちな訛的なノリはありません。海外のミュージシャンだと言っても疑われる事はないでしょう。シンセベースがブンブンいっているのも強烈ですが、サウンドエフェクトの処理など日本人離れしています。ボーカルもジーザスジョーンズのようだし、実に痛快です。

この後は難解な展開を魅せますので、純粋に楽しめるのはこのアルバムだと思うし、入門編としてはうってつけです。理屈抜きにカッコイイアルバムです。日本が世界に誇れる申し分のない名盤であります。

Push Eject

ush eject/LIVE

Oneness

[20070421]

ジョイライド ジョイライド
(1997/11/01)
ソニーミュージックエンタテインメント
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ケンイシイに続いて世界で成功した日本人がこのブンブンサテライツです。同じくR&Sレーベルと契約しており、これはミニアルバムですがデビュー作となっています。中野雅之と川島道行の二人からなるユニットでジャンル的にはビッグビートです。

1. 4 A Moment Of Silence
2. Joyride
3. Bike Ride To The Moon
4. Dub Me Crazy Ver.02
5. Low Blow
6. The Wonderful Wizard Of Dub

マッシヴアタックのようなダヴから発生したようなアシッドなノリとハードロックバンドのようなアグレッシヴさが特長です。ハードロックを懐疑的なものではなく、時代の先端で鳴らすという形として非常に優れたパフォーマンスを示してくれました。

私はハードロックやプログレファンでありますが、新しい音は随時チェックしております。当時も有名なテクノミュージシャンのアルバムは集めていましたが、未知なものも聴きあさっており、情報のないミュージシャンはジャケ買いしておりました。このboom boom satellitesもジャケットが気に入って買ってみたら日本人のミュージシャンだったという訳です。そして驚いた事にケミカルブラザースに負けないくらい格好いいビッグビートでしたので、たちまちファンに鳴なってしまいました。

まだ日本でも無名だった彼らが世界から絶賛されるアーティストへと成長していく姿は羨ましくもありました。もともとハードロックバンドからテクノへ移行していった彼らだけに、ハードロックファンのツボを押さえた強烈なサウンドに仕上がっています。

LIVE around the world

[20070420]

SUNRISER SUNRISER
KEN ISHII (2006/11/01)
ミュージックマイン・アイディー
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ケンイシイの今のところ最新作です。購入前はケンイシイがどれほど新しい事を魅せてくれるのか楽しみにしておりましたが、いつものテクノサウンドで新しいものは全然ありません。正直がっかりした作品です。しかし曲の出来映えは良く、良く創られています。しかし今なぜこのサウンドなんだとと言うのが正直なところです。

1. Sunriser(feat.7th Gate)
2. Let It All Ride
3. Organised Green(feat.Fabrice Lig)
4. Mars Buggies
5. Time Flies
6. Beam Skywards
7. Perfect Memory(feat.Bryan Zentz)
8. Reflexion
9. Free Energy
10. The Rescue
11. Cubitos de Hielo(feat.Funk D’Void)

マイペースだと言うのがここにきて初めて気づきました。これほど流行に関係の無いサウンドを提示出来るというのは鈍感なのか気にしていないのか、それでも完成度は上げてきていますから、この手のサウンドが好きな人にはいいのかもしれません。

ケンイシイのドラムパターンは参考材料としていた私にとっては、常に新しいものを求めてしまいます。その分期待が大きいため点数が厳しくなってしまいますが、これ以上同じようなサウンドが続くのなら追いかけないようになるでしょう。今必要なのはリスナーのニーズに応える事ではなく、リスナーの度肝を抜くサウンドなのだという危機意識が今のミュージシャンには足りないのではないでしょうか。このアルバムを聴いているとそういう感想を持ってしまいます。

Sunriser

SPACE INVADERS 2003

[20070419]

Future in Light Future in Light
Ken Ishii (2003/07/22)
Japanese Import
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これまで創ってきたケンイシイサウンドが完成されたアルバムです。全くブレのないケンイシイワールドが展開されています。ただ、この時代に四つ打ちビートというのはいかがなものか、この手のサウンドは流行廃りが激しいです。この時代にこのビートは少し古くさくも感じます。

1. Awakening
2. Visionary World
3. Auburnia
4. Future Is What We Are
5. Fadeless
6. Liquid Metal
7. Melting Point
8. Presto
9. Beep Twist
10. Strobe Enhanced
11. Creative State

ケンイシイの個性は見事に開花しておりますので、流行など関係なく聴けば良いアルバムであります。初期の頃はプログレッシヴと形容されていた彼のサウンドも、さすがにこの時代ではプログレッシヴとは呼べません。新しさが何も無いのです。

彼のアルバムはドラムパターンの参考の為に聴いているので、その分にはいい素材なのですが、もう少しサムシングニューが欲しいところです。ただ曲の完成度はこのアルバムが最高ではないでしょうか。ここがぎりぎりピークの作品かもしれません。

Awakening /Auburnia /Fadeless

Visionary World

Future Is What We Are

[20070418]

FLATSPIN FLATSPIN
ケン・イシイ (2000/08/18)
ソニーミュージックエンタテインメント
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前作の生音の導入から一転、メカニカルなテクノ然とした作品です。日本映画『ホワイト・アウト』で曲を使われたりと話題性もあったのですが、それ以上に相変わらず妥協を許さないオリジナリティー溢れるリズムパターンが炸裂しまくっています。

1. ICEBLINK(main mix:album cut)
2. GRAB IT ATTACK IT
3. GAP ACCELERATOR
4. FLATSPINNING LOOP1
5. INFRANGIBLE
6. DRUMS IN FRICTION
7. MIRAGE
8. FLATSPINNING LOOP2
9. MOONQUAKE
10. AIR SHRIEK
11. FROZEN REMINISCENCE
12. FLATSPINNING LOOP3
13. ICEBLINK(vocal mix2:featuring INNER CITY)

プロディジーのようなビッグビートものもあったりしますが、全体的には冷淡なテクノサウンドが占めています。プログレッシヴですが四つ打ちだったりと、相反するイントネーションの対比が彼の特徴でしょう。DRUMS IN FRICTIONでの和太鼓のサンプリングもユニークです。

彼の独創性の中には日本でYMOを聴いて育った日本独自の感性もあると思います。それが最新の方法論と出会い、巧い具合に化学変化しているのでしょう。西洋人にも東洋人にも真似の出来ないケンイシイとしてのカラーが出来上がっています。ヒップホップに麻痺させられたパターン化してしまったリズムに喝を入れられる見事なアルバムだと思います。

ICEBLINK

DRUMS IN FRICTION

MIRAGE

[20070417]

スリーピング・マッドネス(限定盤) スリーピング・マッドネス(限定盤)
ケン・イシイ (1999/05/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
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ケンイシイの最高傑作はこれではないかと思います。それまでの個性的なテクノサウンドに加えて、世界のトラディショナルなミュージシャンの生演奏とのコラボレイトするなど、誰も追いつけない個性的な世界を創り出しています。4Heroが生演奏とドラムンベースのコラボレートをするようになった影響もあったでしょうが、かなりオリジナルサウンドを構築しています。

ディスク:1
1. Khaotic Khaen
2. Misprogrammed Day
3. Where Is the Dusk
4. Enso Online
5. 24 Bit Optimist
6. Bugged-In Fusion
7. Water Dripping Down on the Middle of the Forehead
8. Game Over
9. Missing Melody
10. Sleeping Madness
11. Misted
ディスク:2
1. Hedgehopping
2. All of us

Water Dripping Down on the Middle of the Foreheadではタブラ奏者のタルヴィンシンと共演していたり、民族楽器とのコラボレートでも未来的な響きにしています。彼はドラムンベースやビッグビートの要素を取り入れたりしていますが、あくまでもテクノプロフェッサーとしてのスタンスは崩しません。

ブレイクビーツではなく、あくまでもMIDI素材としてサンプリングを扱います。ですからフロアでも通用するビートを創りながらも独創的な展開が出来るのです。その手法が見事に開花しているのがこの作品です。どの曲も驚異的な存在感を放っています。海外で通用するとか、そういった次元は遥かに越えて自身の可能性に挑戦した見事なアルバムです。

Game Over

@ BCM

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