Mingus in Europe Vol. 1 1. Fables of Faubus 2. Starting 3. Meditations Mingus in Europe, Vol. 2 1. Orange Was the Color of Her Dress, Then Blue Silk 2. Sophisticated Lady 3. At FW USA (A.K.A. At Fy Ou) 4. Peggy's Blue Skylight 5. So Long Eric
圧巻はやはりエリックドルフィーです。ドルフィーのような若手の台頭は明らかにミンガスにも刺激になっています。ビバップもモードもフリーもメンバーとの駆け引きが重要になってきます。独りよがりなプレイではまとまらないのです。自分以外のプレイヤーとの関わりがその日の演奏に明らかに反映されるのがジャズです。Fables of Faubusではミンガスのベースとドルフィーのサックスの語り合いが聴きものです。性格的なものが垣間見えます。
1. Shoes of the Fisherman's Wife Are Some Jive Ass Slippers 2. Adagio ma Non Troppo 3. Don't Be Afraid, the Clown's Afraid Too 4. Taurus in the Arena of Life 5. Hobo Ho 6. Chill of Death 7. I of Hurricane Sue
The Black Saint and the Sinner Lady,Mingus Plays Pianoとともにインパルスレーベルでの3部作と言われている作品です。こちらではエリックドルフィーやブッカーアーヴィンなど所謂WORKSHOPのメンバーになっています。しかしこのインパルスでの吹き込みではどうもテーマはエリントンのようです。ここでもジャズオーケストレーションをコンボスタイルでやっています。
1. II B.S. 2. I X Love 3. Celia 4. Mood Indigo 5. Better Get Hit in Yo' Soul 6. Theme for Lester Young (Goodbye Pork Pie Hat) 7. Hora Decubitus 8. Freedom
1. Myself When I Am Real 2. I Can't Get Started 3. Body and Soul 4. Roland Kirk's Message 5. Memories of You 6. She's Just Miss Popular Hybird 7. Orange Was the Color of Her Dress, Then Silk Blues 8. Meditations for Moses 9. Old Portrait 10. I'm Getting Sentimental over You 11. Compositional Theme Story: Medleys, Anthems and Folklore
純粋にジャズバラードが楽しめますが、こういう雰囲気で口説かれる女性には結構強引なイメージを与えてしまうでしょう。そこがミンガスらしいところではありますが。Orange Was the Color of Her Dress, Then Silk Bluesは有名な艶かしさを持った曲ですが、これはピアノソロよりもオーケストラバージョンの方が名演です。
1. Track A - Solo Dancer 2. Track B - Duet Solo Dancers 3. Track C - Group Dancers 4. Mode D - Trio and Group Dancers/Mode E - Single Solos and Group Dance
1. Hog Callin' Blues 2. Devil Woman 3. Wham Bam Thank You Ma'am 4. Ecclusiastics 5. Oh Lord, Don't Let Them Drop That Atomic Bomb on Me 6. Eat That Chicken 7. Passions of a Man 8. "Old" Blues for Walt's Torin 9. Peggy's Blue Skylight 10. Invisible Lady
Original Faubus Fablesは以前出したバージョンはボーカル部分の録音をレコード会社が許してくれていなかったため、ここで初めてミンガスによる歌が加わった完全バージョンが聴けます。エリックドルフィーはフリージャズの部類に入るプレイヤーですが、しっかりとコード進行を把握した上で違う調を演奏しています。ミンガスによる小編成でのバンドによる追求が実った演奏が聴けますが、ミンガスの思い描いているサウンドを完璧に再現出来るバンドは生涯であえませんでした。その為常に求道者として存在していたミンガスの一つの到達点とも言えるアルバムです。
1. Take the "A" Train 2. Prayer for Passive Resistance 3. Eclipse 4. Mingus Fingus No. 2 5. Weird Nightmare 6. Do Nothin' Till You Hear from Me 7. Bemoanable Lady 8. Half-Mast Inhibition
Take the "A" TrainとDo Nothin' Till You Hear from Meはエリントンの曲ですが、それ以外はミンガスのオリジナルです。しかし随所にエリントンの曲をパロディー化したフレーズがちりばめられていてエリントンフリークであるミンガス全開の作品になっています。
1. Slop 2. Diane 3. Song With Orange 4. Gunslinging Bird 5. Things Ain't What They Used to Be 6. Far Wells, Mill Valley 7. New Now Know How 8. Mood Indigo 9. Put Me in That Dungeon 10. Strollin'
Things Ain't What They Used to BeとMood Indigoはエリントンの曲で、いかに彼がエリントンフリークであるかが伺えます。他は全てミンガスのオリジナルです。Slopのソウルフルな曲が印象的です。Gunslinging Birdはチャーリーパーカーに捧げられて曲のようです。Birdとついていたらパーカーの曲だと思っていいです。この曲はまるでビバップの熱狂そのものな曲です。
1. Better Get Hit in Yo' Soul 2. Goodbye Pork Pie Hat 3. Boogie Stop Shuffle 4. Self-Portrait in Three Colors 5. Open Letter to Duke 6. Bird Calls 7. Fables of Faubus 8. Pussy Cat Dues 9. Jelly Roll 10. Pedal Point Blues 11. GG Train 12. Girl of My Dreams
Better Get Hit in Yo' Soulはゴスペル調でソウルフルな作品です。これまでもこのような曲がありましたが、テンポを変則的に変えて利しておりましたが、この曲は実に素直に普通に演奏しています。それだけ曲に自信があったのでしょう。素晴らしい名曲です。Goodbye Pork Pie Hatは彼の曲の中では一番有名な曲ではないでしょうか。ジェフベックがカバーしたのを始め多くのミュージシャンに演奏され続けているスタンダードナンバーになっています。この曲はレスターヤングへの鎮魂歌として創られており、まるでラブソングのようなバラードに仕上がっています。
Boogie Stop Shuffle はデュークエリントンを意識した曲でホーンアレンジもかなり真似しています。Open Letter to Dukeではなぜかビバップのようなソロを多用した曲で、エリントンをビバップの世界へ招待しようとしているのでしょうか。Bird Callsは恐らくチャーリーパーカーの事でしょうが、不フリーフォームな演奏からやはりソロ大会になります。一番の問題作がFables of Faubusです。黒人と白人の共学での事件があり、そのとき白人側の偏見を支持したフォーバス知事に対する怒りの歌です。Jelly Rollは前作に入っていたマイジェリーロールソウルに手を加えたものになります。
スーパーファイト ○ メルヴィン・マヌーフ vs ルスラン・カラエフ × 好試合が期待されましたが、秒殺でマヌーフのフックによりカラエフの失神KOでした。 ○ HIROYA vs ロイ・タン × KOは出来ませんでしたが、HIROYAが判定勝ちしました。オンスが大きめでパンチのいりょくが半減していたため、キック中心の戦いでした。 ○ 澤屋敷純一 vs ニコラ・ヴェルモン × いつもと違う闘い方でしたが、何とかKO勝利しました。 ○ ピーター・アーツ vs ボブ・サップ × サップの試合はいつも笑えます。汚名返上での復帰戦でしたが、昔のように猛獣アタックをしたのが裏目に出ました。アーツの膝をボディーに受けて秒殺KOでした。しっかりと練習はしていたみたいなので正統派の闘い方をすればもう少し善戦したのではないでしょうか。しかしこれでK-1に又サップが返り咲く事になるでしょう。ピーターアーツの入場曲がボブディランのハリケーンになっていました。あの会場でも負けていないハリケーンは凄いと思いました。
EUROPE GPトーナメント準々決勝 ○ ビヨン・ブレギー vs ブレクト・ウォリス × ○ マゴメド・マゴメドフ vs マキシム・ネレドバ × × 天田ヒロミ vs ポール・スロウィンスキー ○ × ジェームス・フィリップス vs ザビット・サメドフ ○ EUROPE GPトーナメント準決勝 ○ ビヨン・ブレギーvs マゴメド・マゴメドフ × ○ ポール・スロウィンスキー vs ザビット・サメドフ × EUROPE GPトーナメント決勝戦 × ビヨン・ブレギー vs ポール・スロウィンスキー ○ ブレギーは巨漢で予選では無敵な感じですが、高さ故の防御が甘いようです。スロウィンスキーのフックで脳を揺らしてしまいました。
スーパーヘビー級タイルマッチ ○ セーム・シュルト vs マイティ・モー × 流石のモーもシュルトには歯が立ちませんでした。果敢に中に入ろうとしましたが、ローキックが効いて踏み込めなくなり、ボディーへの攻撃も相当効いていました。KOこそしませんでしたが、判定でシュルツの貫禄勝ちとなりました。いったい誰がシュルツを倒せるのでしょうか。
Moanin'はアートブレイキーのヒット曲とは同名異曲です。全曲ミンガスの作曲でMy Jelly Roll Soulはジェリーロールモートンのイメージで作曲されています。彼が創り出すブルースフレーズはジャズ特有のテンションを含んでおり、一般的なブルースには聴こえません。それはまるでロックミュージシャンが実験的にビッグブルースを創り出すような感覚です。恐らくクラシックの教養もあるのでしょう、めまぐるしい曲の展開はプログレのようです。このアルバムも名作ですが、ミンガスの作品はいつも裏切る事はありません。全ての曲に誠実な対応が成されています。
1. What Is This Thing Called Love? 2. Stormy Weather 3. Minor Intrusion 4. Abstractions 5. Thrice upon a Theme 6. Four Hands 7. Spur of the Moment/Echonitus
本来はチェレスタで演奏されていたPannonicaをトイピアノのようにチューニングされたピアノで演奏されているバリーハリスの演奏も面白いです。ウォズノットウォズのBa-Lue Bolivar Ba-Lues-Areでのサンプラーを駆使した作品も強烈です。マークビンガムのBrilliant Cornersはファンキーなフュージュンに仕上げられており、スティーヴレイシーとチャーリーラウズによるAsk Me Nowはテナーとあるとサックスによるデュエット作品。Monk's Moodはシャロンフリーマンによる雄大なオーケストレーションジャズになっています。
奇才トッドラングレンによるFour in Oneはエレクトリックポップになっています。しかも打ち込みというモンクの音楽とは全く違うアプローチが逆に印象深い作品に仕上がっています。Shuffle Boilでのジョンゾーンはアヴァンギャルドなオルガンサウンドになっています。極端ですがよくモンクの音楽を表現していると思います。ジョージャクソンによる17人のミュージシャンでオーヴァーダブなしの一発録音による'Round Midnight、そして私がこのアルバムを買うきっかけとなったクリススペディングとピーターフランプトンによるWorkが一番の目玉だと思います。レスポールをマーシャルアンプにダイレクトに繋いだナチュラルトーンによるリフの格好いい事。私はこの1曲でロックとジャズの境界が取り除かれたました。
1. Let's Cool One 2. Reflections 3. Little Rootie Tootie 4. Just a Glance at Love 5. Brilliant Corners 6. Consecutive Seconds 7. Monk's Point 8. Trinkle, Tinkle 9. Straight, No Chaser 10. Blue Monk 11. 'Round Midnight
1. Monk's Dream (Take 8) 2. Body And Soul (Re-Take 2) 3. Bright Mississippi (Take 1) 4. Blues Five Spot 5. Blue Bolivar Blues (Take 2) 6. Just A Gigolo 7. Bye-Ya 8. Sweet And Lovely 9. Monk's Dream (Take 3) 10. Body And Soul (Take 1) 11. Bright Mississippi (Take 3) 12. Blue Bolivar Blues (Take 1)
このアルバムを出す前に、多くのライブアルバムを出しており、Blues Five Spotのような御馴染みの曲もありますが、新しい息吹が吹き込まれています。勿論ジャズはライブに魅力があるのですが、スタジオ盤でも生演奏を何テイクも録音した中から選ばれます。その生の魅力を大事にしますから、これまでミステイクも平気で出していました。日本ではミステイクが無くなるまで何度でも録音し続けますが、その為完璧な演奏は出来ても迫力が失われていたりします。海外では、特に昔は完璧な演奏よりも雰囲気や空気感を大事にします。ジミーペイジだってヘタクソ丸出しの演奏をそのまま出したりしていました。
1. Abide with Me 2. Well, You Needn't 3. Ruby, My Dear 4. Off Minor (Take 5) 5. Off Minor (Take 4) 6. Epistrophy 7. Crepuscule with Nellie (Take 6) 8. Crepuscule with Nellie (Takes 4 and 5)
まずジャケットが一番セロニアスモンクらしいです。このジャケットのイメージから聴いた方がとっ掴み易いと思います。Abide with Meはファンファーレのような曲で続くWell, You Needn'tでミスが起きます。モンクのピアノソロが終わり、コルトレーンのソロになってもコルトレーンが吹きません。モンクがコルトレーンと呼びかけますが、モンクの方のし時が早かったのです。コルトレーンはきちんと自分の番に吹き始めますが、モンクの指示が早かったためにアートブレイキーがあわてて得意のナイアガラ瀑布的ロールを叩き始めます。拍が滅茶苦茶になってしまい戸惑うウイルバー、ととてもOKテイクとは言えませんが、こちらのテイクの方がモンクらしいのでこちらが選ばれています。
Thelonious Himself 1. April in Paris 2. (I Don't Stand) A Ghost of a Chance (With You) 3. Functional 4. I'm Getting Sentimental over You 5. I Should Care 6. 'Round Midnight 7. All Alone 8. Monk's Mood 9. 'Round Midnight (In Progress) Thelonious Alone in San Francisco 1. Blue Monk 2. Ruby, My Dear 3. Round Lights 4. Everything Happens to Me 5. You Took the Words Right Out of My Heart 6. Bluehawk 7. Pannonica 8. Remember 9. There's Danger in Your Eyes, Cherie [Take 2] 10. There's Danger in Your Eyes, Cherie [Take 1] 11. Reflections Solo Monk 1. Dinah [Take 2] 2. I Surrender, Dear 3. Sweet and Lovely [Take 2] 4. North of the Sunset 5. Ruby, My Dear [Take 3] 6. I'm Confessin' (That I Love You) 7. I Hadn't Told Anyone Till You 8. Everything Happens to Me [Take 3] 9. Monk's Point 10. I Should Care 11. Ask Me Now [Take 2] 12. These Foolish Things 13. Introspection 14. Darn That Dream 15. Dinah [Take 1] 16. Sweet and Lovely [Take 1] 17. Ruby, My Dear [Take 1] 18. I'm Confessin' (That I Love You) [Take 1] 19. I Hadn't Told Anyone Till You [Take 2] 20. Everything Happens to Me [Retake 1] 21. Ask Me Now [Take 1]
1. Liza (All the Clouds'll Roll Away) 2. Memories of You 3. Honeysuckle Rose 4. Darn That Dream 5. Tea for Two 6. You Are Too Beautiful 7. Just You, Just Me
1. Blue Monk 2. Just A Gigolo 3. Bemsha Swing 4. Reflections 5. Little Rootie Tootie 6. Sweet And Lovely 7. Bye-Ya 8. Monk's Dream 9. Trinkle, Tinkle 10. These Foolish Things