1. Bebe le Strange 2. Down on Me 3. Silver Wheels 4. Break 5. Rockin' Heaven Down 6. Even It Up 7. Strange Night 8. Raised on You 9. Pilot 10. Sweet Darlin' 11. Jackleg Man 12. Break
タイトルのBebe le Strangeはロックンロールですがよく練られた作品になっています。ハートならではの部分と新しさがあります。Down on Meはブルースナンバーですが、ビートルズのI WANT YOUのようなアレンジが成されています。Silver Wheelsはアコースティックな曲ですが、トラディショナルな雰囲気ではありません。Breakはハートの中では一番早い曲ではないでしょうか。当時のニューウェイブを意識していたのかもしれません。Rockin' Heaven Downはエアロスミスのドローザラインのような曲です。
Even It Upはニューウェイヴを意識した曲ですが、ハートがやるとハードロックになってしまうところが面白いところです。Raised on You、Pilot、Sweet Darlin'でみせるハートのポップ性が私は好きです。まだこのアルバムでは余裕がありますが、当時はパンクやニューウェイブじゃないと見向きもされないような時代になっていきますので、ハートはこの後失速していきます。私もこのアルバムまでしか追っていませんので紹介もここまでです。
1. Cook With Fire 2. High Time 3. Hijinx 4. Straight On 5. Dog & Butterfly 6. Lighter Touch 7. Nada One 8. Mistral Wind 9. Heartless 10. Feels 11. Little Bit
オープニングのCook With Fireはライブ音源で恐らくカリフォルニアジャムのものです。これまでのように動と静の二面性に加えてへヴィーな部分と、独自の跳ねた感覚のあるリズムを使って、単なるツェッペリンのコピーバンドでは無い事を感じさせます。特にHijinxやHijinxなどで顕著です。
1. Barracuda 2. Love Alive 3. Sylvan Song 4. Dream of the Archer 5. Kick It Out 6. Little Queen 7. Treat Me Well 8. Say Hello 9. Cry to Me 10. Go on Cry
日本でのデビュー曲となるBarracudaだけで充分なくらい彼らの実力は知らしめられました。まるでツェッペリンのアキレス最後の戦いのようなビートが印象的なハードロックです。しかしこのアルバムで後ハードなのはKick It Out、Little Queen位なもので、後はツェッペリンのアコースティックな面のようなトラディショナルな曲やポップでキュートな曲が多くを占めています。
私としてはキュートでポップなCry to Me 、Say Helloなどが好きです。ハードロックでもこういった力の抜けた曲がとても良い曲だったりすると嬉しくなる方です。妹のナンシーウィルソンはアコースティックギターとリズムギターを演奏しており、リードギタリストが二人おります。つまりハートはトリプルギター体勢なのです。それだけライブでの演奏に力を入れている事が分かります。その実力は動画でご確認下さい。
1. Heartless 2. Devil Delight 3. Just the Wine 4. Without You 5. Magazine 6. Here Song 7. Mother Earth Blues 8. I've Got the Music in Me
ツェッペリンとは違った跳ね方をもったHeartless。これがハートらしさなのかもしれません。へヴィーなDevil Delight 。アンウィルソンのシャウトは正にハードロック向けであります。ハートはツェッペリンのハードな部分だけではなく、アコースティックな面も影響を受けており、Just the Wineなどでツェッペリンファンにも納得できる素晴らしい曲を創っています。Without Youはバッドフィンガーの曲でニルソンがヒットさせたカバー曲です。特に新しくアレンジしているわけではありませんが、しっかりとした表現力で私はこのバージョンが一番好きです。
Magazineは動と静の両面を活かしたハートらしい曲です。Here Songはアコースティックな美しい曲です。ハートにはこうしたちょっとした小曲がある所が好きです。Mother Earth Bluesからライブ音源でいかにもツェッペリン的なハードブルースナンバーです。You Shook meを織り交ぜるところが心憎いです。I've Got the Music in Meはキキディーの曲のカバーでゴスペルタイプの楽しい曲です。カバー曲ですが私はハートの曲の中で一番好きな曲です。当時からキキディーのアルバムを探していたのですが、現在に至るまで探し出せていません。とても気になるミュージシャンなのですが、あまり作品を残していないのかもしれません。