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[20070717]

Africa Brass Sessions, Vols. 1 & 2 Africa Brass Sessions, Vols. 1 & 2
John Coltrane Quartet (1995/10/01)
Impulse
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フリージャズへの試みが始まった作品です。まだアドリブの部分だけ暴れまくるという完全なフリージャズにはなっていません。アフリカ的な吼えるホーンが実に面白いです。

ディスク:1
1. Greensleeves
2. Song of the Underground Railroad
3. Greensleeves [Alternate Take]
4. Damned Don't Cry
5. Africa [First Version]
ディスク:2
1. Blues Minor
2. Africa [Alternate Take]
3. Africa

CDでは別テイクがついて2枚組になっていますのでお値段がはります。バージョン別で聴くのも彼らの実験性がよく見えてきて面白いです。このアルバムでは後にフリージャズの風雲児となるエリックドルフィーが参加しています。他にもフレディーハバードやブッカーリトルなど総勢16本のホーンセクションを組んでおり、金管楽器でのアフリカを表現しています。

黒人のルーツとしてのアフロアフリカはジャズのルーツでもあります。しかし、ここではリズムではなく、まるでジャングル大帝のような獰猛なホーンの嵐が炸裂しています。精神性を追求するコルトレーンらしい作品です。アフロなサイケ感覚が時代の先を行っています。新しい時代の訪れを感じさせる名盤であります。

Africa

[20070717]

HERO'SはK-1側の総合格闘技です。
今年もトーナメントが始まりました。

スーパーファイト

○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ vs 勝村周一朗
ギロチンキングのノゲイラに対して打撃中心で闘った勝村でしたが、打撃も中途半端だった為に逆にフックでノックアウトされました。
○アンドレ・ジダ vs アルトゥール・ウマハノフ
打撃戦となりました。とても良い試合内容でしたがジダのパンチを貰っても何とか持ちこたえたウマハノフでしたが、あまりにも貰い過ぎてレフリーストップ。
柴田勝頼 vs ハレック・グレイシー○
舟木の弟子、柴田対グレイシーの孫ですが、さすがに組まれるとグレイシーにはかないません。腕ひしぎでタップしました。
田村潔司  vs 金泰泳○
プライド対K-1という対決でした。延長までいきました。内容的にはドローでも良かったのですが、判定で金が勝ちました。全体的には互角でしたが、田村が攻めあぐねていたので、金も相当強いようです。

ミドル級世界王者決定トーナメント

宮田和幸 vs ビトー“シャオリン”ヒベイロ○
優勝候補のヒベイロに善戦した宮田でしたが、最後は方固めが決まってしまいました。
○ブラックマンバ vs 所英男
リベンジに燃える所は最初から足を取りにいって寝技に持ち込みましたが、手足の長いマンバに攻めあぐねて、寝ながらでも打たれ放題となりレフリーストップ。
○宇野薫 vs 永田克彦
終始打撃を仕掛ける宇野の攻撃が巧かったです。最後に寝技にもいきましたが、永谷充分な体勢をとらせず判定勝ちしました。
○メルヴィン・マヌーフ vs ベルナール・アッカ
野獣マヌーフに黒人漫才師アッカの対決は支所はいい感じでしたが、マヌーフのパンチが入り出してからは打たれまくりになってしまいました。当て感のいいアッカは最初から打ち合いにいっていれば勝ったかもしれません。しかし、打つというより突っ込んでいく作戦では巧く以下なったようです。

内容的には良い試合ばかりでしたが、これといって目玉が無いようにも思えます。
決勝まで楽しみではありますが、地味な印象です。
後は試合内容で盛り上げてくれるのを期待いたします。

[20070716]

My Favorite Things My Favorite Things
John Coltrane (1990/10/25)
Wesgram
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ハードバップからモードジャズへ移行しようとしている時期のコルトレーンの名盤です。まだ完全にモードへ移行していない為、逆に面白い効果が生み出されています。My Favorite Thingsはサウンドオブミュージックの曲で、今でこそ有名ですが、このアルバムが発表された頃はまだ映画は上映されていませんでした。初めてこの曲を聴いた人はなんて美しい曲だろうと思った事でしょう。

1. My Favorite Things
2. Ev'ry Time We Say Goodbye
3. Summertime
4. But Not for Me

コールポーターのEv'ry Time We Say Goodbye 、ガーシュインのSummertime とBut Not for Me。どれも有名なスタンダードナンバーです。それをコルトレーンは長尺の演奏で、まるでプログレのようなアルバムに仕上げました。メロディーはポップで知っている曲ばかりなので、遠ても分かり易いですが、コルトレーンのやろうとしていた事をどれだけの人が理解していた事でしょう。

この後にハービーハンコックが処女航海という名作を出します。恐らくこのアルバムに影響を受けタであろう曲です。モードジャズの領域をはるかに越えた美しい和音を持った曲です。それをまだ1960年という時にコルトレーンは創り上げているのです。これは決してポップなだけのアルバムではありません。挑戦し続けるコルトレーンの静かだが激しい意思を感じます。

My Favorite Thingsではテナーではなくアルトを吹き捲くるコルトレーンですが、この優しい音色にも挑戦者の覚悟が感じられます。これまでの有名な楽曲でこれまでに無い美しい世界を構築しているのです。アドリブももう精神の世界に入っています。この流れが後にフリージャズへ進化していくのですが、ここに既にその芽生えが確認出来ます。決して軟弱なポップスではない事を肝に命じておかないと大地から離れた場所に連れて行かれます。あまりにも先見性のある名盤です。

My Favorite Things

Ev'ry Time We Say Goodbye

Summertime

[20070716]

Giant Steps Giant Steps
John Coltrane (1990/10/25)
Atlantic
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ハードバップ時代の功とレーンオ最高傑作とも言える名盤です。その名もジャイアントステップ。正しくジャズの巨人の大きな歩みなのです。メンバーも3パターンあり、試行錯誤していた事が分かりますが、完成された作品はこれまでのコルトレーン作品の中でも飛び抜けております。

1. Giant Steps
2. Cousin Mary
3. Countdown
4. Spiral
5. Syeeda's Song Flute
6. Naima
7. Mr. P.C.
8. Giant Steps [Alternate Take]
9. Naima [Alternate Take]
10. Cousin Mary [Alternate Take]
11. Countdown [Alternate Take]
12. Syeeda's Song Flute [Alternate Take]

CDの時代にはアウトテイクも収録されており、当時のレコーディングの模様が何となく分かるような気になります。Cousin Mary でのアドリブ合戦は、アドリブが苦手だったコルトレーンが嘘みたいに最高の閃きを放っています。

Giant Steps、Countdown、Spiral 、Mr. P.C. とコルトレーンのソングライティングも素晴らしく、モードジャズへ移行する際に必要なコードワークを見せながらハードバップらしい暑い演奏を聴かせます。これらの曲はエレクトリックで演奏するとフュージュンを予感させるような出来になっています。

このアルバムで聴かれる曲はどれも、これまでの偉人が創り上げてきた名盤にも劣らない息吹を持っている事が明快に伝わってきます。ジャズの歴史に大きく刻まれた名作になっています。この曲も格好いいです。演奏も完璧です。素晴らしい。

Giant Steps

Countdown

Syeeda's Song Flute

Naima

Mr. P.C.

[20070716]

Soultrane Soultrane
John Coltrane (1991/07/01)
Prestige/OJC
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この辺りまで来るとコルトレーンはハードバップを語る上では欠かせない存在へと成長していきます。ソニーロリンズと両巨頭とまで言われるようになります。演奏も自信に満ち溢れているし、選曲も良いです。

1. Good Bait
2. I Want To Talk About You
3. You Say You Care
4. Theme For Ernie
5. Russian Lullaby

特に I Want To Talk About Youは生涯愛したバラード曲のようです。このアルバムではバラード曲と性急な曲の二面性がバランス良く配されています。しかしコルトレーンの性急な曲はロリンズンオそれとは緊張感が違います。コルトレーンの方が重量感というか落ち着いた感じがするのです。どちらも持ち味が違うので、後は好みの問題かと思います。

しかし、どちらも歌心を持ったサックス奏者です。この後ウェインショーターという天才も出てきますが、三者三様でありながらパーカー無き時代を支えていった巨人達です。かなり繊細な表現も出来るようになっていったコルトレーンの名演をお楽しみ下さい。

I Want To Talk About You

[20070716]

Blue Train Blue Train
John Coltrane (2003/06/10)
Blue Note Records
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コルトレーンがブルーノートに残した唯一のリーダーアルバムです。リー・モーガン&カーティス・フラーとの3管編成の重厚さがゴージャズは名盤です。ケニー・ドリュー、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズというマイルスバンドで御馴染みのリズムセクションも完璧です。

1. Blue Train
2. Moment's Notice
3. Locomotion
4. I'm Old Fashioned
5. Lazy Bird

シーツオブサウンズと呼ばれるコルトレーンの豊かで滑らかな演奏は圧巻です。この辺りからコルトレーンのアイデアが名作を生み続けていくようになります。マイルスともロリンズとも違うハードバップがここにあります。

努力の人コルトレーンはソロニアスモンクやエリントンとのセッションから多くのものを吸収していき、自分が歩んでいく道を突き進む求道者となるのです。このアルバムはかなりファンキージャズ色が強いので、ジャズ入門としても最適です。後期の作品もどんどん良くなっていきますが、難解にもなっていきます。その点この時点ではとても分かり易いジャズが聴けます。しかもゴージャズなシーツオブサウンズにて。

Blue Train

Moment's Notice

Lazy Bird

[20070716]

Lush Life Lush Life
John Coltrane (2006/03/21)
Prestige
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マイルスクィンテッドのメンバーと創り上げたリーダーアルバム第二弾です。バラード系が多く入っております。コルトレーンのサックスの音は決して繊細ではありません。とても不器用で野暮ったいほどです。しかしその分暖かみのある太い音です。

1. Like Someone in Love
2. I Love You
3. Trane's Slo Blues
4. Lush Life
5. I Hear a Rhapsody

若くしてサックスプレイヤーとしては充分な才能がありました。しかしマイルスのようなプレイヤーに自分と同じくらいのインスピレーションを求める人と一緒にやるには、まだまだ修行がたらなかったのです。その為マイルス時代にはそれほど高い評価はされていませんでしたが、ソロとなってからは、自分のペースで自分の持ち味を活かせるようになり、評価も上がってくるようになりました。

コルトレーンの良さを知るには彼自身のアルバムを聴くに限ります。勿論他のセッションも名演は残していますが、彼自身を理解するには彼自身の作品に限るのです。最後にはマイルスから惜しまれるような名プレイヤーに成長していくその遍歴も体感出来ます。

Like Someone in Love

I Hear a Rhapsody

[20070716]

コルトレーン コルトレーン
ジョン・コルトレーン (2007/04/11)
ユニバーサルクラシック
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マイルスデイヴィスがクィンテッドを結成するにあたり、ソニーロリンズに打診したところ、ロリンズは自分のバンドに専念する為に辞退、急遽無名の新人ジョンコルトレーンが選ばれました。マイルスの数々の名盤に参加して、第一期黄金の狩るテッドのメンバーとなったコルトレーンでしたが、当初はそれほど上手だった訳でもなく、特にアドリブが出来ない事でかなり悩んだ日々を過ごしていました。

1. Bakai
2. Violets for Your Furs
3. Time Was
4. Straight Street
5. While My Lady Sleeps
6. Chronic Blues

そのマイルスクィンテッドに在籍している中、初のリーダーアルバムを出しました。アドリブが苦手だったコルトレーンでしたが、サックスプレイヤーとしての実力を充分天下に示したアルバムとなりました。チャーリーパーカーやソニーロリンズとも違う音色を発していますが、彼ら偉人の後を継ぐだけの輝きは見せています。

ジョンコルトレーンは天才ではありません。努力の人です。その彼がジャズの巨人へと成長していく過程の、これが大きな一歩となりました。今聴いても堂々としたその演奏にはさすがだなとと感服してしまいます。ハードバップから始まり、モードジャズ、フリージャズへと突き進んでいくコルトレーンのとても素直な作品です。

John Coltrane Interview

[20070716]

新横綱白鵬は無傷の8連勝。新横綱場所なのでご祝儀なのか、懸賞金もたっぷりです。反面、一敗の朝青龍の懸賞金はいつもの三分の一になっています。相撲内容もいつもの鬼気迫る立ち合いが出来ておりません。大関取りの琴光喜も8戦全勝で折り返しです。12番勝てば大関取りの可能性は濃厚です。前半はいい具合に集中しており、いつもの取りこぼしが無いので、結構期待が持てます。後半どこまで粘れるかが鍵です。

主な上位の成績
横綱 朝青龍 7勝1敗   白鵬 8勝0敗
大関 魁皇 6勝2敗   千代大海 4勝4敗   琴欧洲 5勝3敗
関脇 琴光喜 5勝3敗   安馬 3勝5敗

優勝争いは白鵬が濃厚ですが、一敗だけなら朝青龍にも逆転の可能性があります。ダークホースで琴光喜や今の所一敗の豊真将だったりすると面白い場所になってきます。
そろそろ若手にも頑張ってもらいたいものです。後半戦が楽しみです。

[20070715]

Waltz for Debby Waltz for Debby
Bill Evans (1990/10/17)
Original Jazz Classics
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ビルエヴァンストリオ第一期としての最後となったこのアルバムはライブ盤です。この録音の10日後にベースのスコットラファロが交通事故で他界してしまうからです。タイトルはファーストにも入っていた姪っ子の為に創られたワルツですが、ここではしっとりとバラードのように演奏されています。後半3拍子から4拍子のビバップな展開になりますが、スイングしているので滑らかに自然な流れとなっています。

1. My Foolish Heart
2. Waltz for Debby [Take 2]
3. Waltz for Debby [Take 1]
4. Detour Ahead [Take 2]
5. Detour Ahead [Take 1]
6. My Romance [Take 1]
7. My Romance [Take 2]
8. Some Other Time
9. Milestones
10. Porgy (I Loves You, Porgy)

ライブではまるで神が取り付いたような独自の磁場を持って演奏しているようです。しっとりとして繊細なリリシズムでありながら心地良い緊張感が感じられます。Sunday at the Village Vanguard という同じライブ音源のアルバムもありますが、こちらでのロマンチシズムは並々ならぬものがあります。

スコットラファロのベースは単なるリズム楽器ではなく、ピアノとの構成のかねあいでの構築美をもたらす役目を果たしており、エヴァンスにとってはなくてはならない存在だったのですが、他界したため別メンバーでトリオを編成したりして1980年51歳の若さで他界してしまいました。ジャズ界にとっては大きな損失でしたが、ここに残された音源達は見事に時代を彩った輝きに満ち溢れています。

My Foolish Heart

Waltz for Debby

Detour Ahead

My Romance

Some Other Time

Porgy

[20070715]

Explorations Explorations
Bill Evans Trio (1991/07/01)
Riverside/OJC
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ビルエヴァンストリオとして更に探求を深めた第二作です。ビバップとモードジャズのへの架け橋とも言えるビルエヴァンスのプレイは当時としてはかなり斬新だったはずです。エレクトリックマイルスのサックス奏者にもビルエヴァンスという白人がおりますが同姓同名で別人です。

1. Israel
2. Haunted Heart
3. Beautiful Love [Take 2]
4. Beautiful Love [Take 1]
5. Elsa
6. Nardis
7. How Deep Is the Ocean?
8. I Wish I Knew
9. Sweet and Lovely
10. Boy Next Door

Israel、Elsa 、Nardis解いた代表曲が収められており、彼らの作品の中でも重要な位置を占めます。とは言ってもリヴァーサイドに録音された作品はどれもが名盤です。特にこのアルバムにおけるロマンティシズムは際立っています。

白人だった為か、当時のテレビでの映像が多く残されています。白人といってもウェストコーストジャズとは違うニューヨークらしいハードボイルドなカッコ良さがあります。マイルスが押し進めるモードジャズとも違った独自の進化をしていくビルエヴァンスの孤高なまでの美しさがここにはあります。

Israel

Haunted Heart

Beautiful Love

Elsa

Nardis

How Deep Is the Ocean?

[20070715]

Portrait in Jazz Portrait in Jazz
Bill Evans Trio (1991/07/01)
Riverside/OJC
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ビルエヴァンスが初めて自分のバンド、ピアノトリオを組んで出された、正にビルエヴァンスワールドの始まりとなったアルバムです。スコット・ラファロ(B)、ポール・モチアン(Dr)とのコンビネーションはうまくいき、マイルスとのセッションで得たモードジャズへの糸口を見つけたエヴァンスのロマンティシズムが開花したアルバムです。

1. Come Rain or Come Shine
2. Autumn Leaves [Take 1]
3. Autumn Leaves [Mono Version]
4. Witchcraft
5. When I Fall in Love
6. Peri's Scope
7. What Is This Thing Called Love?
8. Spring Is Here
9. Someday My Prince Will Come
10. Blue in Green [Take 3]
11. Blue in Green [Take 2]

有名なスタンダードナンバーが並べられていますが、Autumn Leavesはバージョンによって全く違う曲のようです。それだけ実験的なセッションを得て創り上げられた作品だという事がよく分かります。Blue in Greenはマイルスのアルバムに提供した曲です。それと聴き比べるのも面白いです。

ピアノトリオといっても、ベースとドラムは単なるピアノのバックを務めているだけではなく、各自が独自に機能しながら創り出されるハードバップならではのアンサンブルになっています。現在までに至るモダンジャズでのピアノトリオの見本のような一体感があります。芸術性のあるジャズ、男の哀愁を感じるジャズとでもいいましょうか。美しい音楽なのですが、ジャズというフォーマット無しには語れない所が又面白くもあります。

Come Rain or Come Shine

Autumn Leaves

When I Fall in Love

Peri's Scope

Someday My Prince Will Come

Blue in Green

[20070715]

On Green Dolphin Street On Green Dolphin Street
Bill Evans (1995/06/30)
Riverside
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マイルスデイヴィスの名盤カインドオブブルー収録直前にマイルスバンドのポールチェンバースとフィリージョージョーンズとのトリオで録音されたアルバムです。しかしリヴァーサイドレーベルはこの作品を倒産するまで公表しておりませんでした。その後やっと日の目を見たこのアルバムはその完成度の高さから人気のあるアルバムとなりました。

1. You and the Night and the Music
2. My Heart Stood Still
3. On Green Dolphin Street
4. How Am I to Know?
5. Woody 'N You [Take 1]
6. Woody 'N You [Take 2]
7. Loose Bloose

Loose Blooseだけがズートシムズ、ジムホール、ロンカーター、フィリージョージョーンズというメンバーで録音された1962年の作品です。第一作に比べるとかなり力みも無くなり、柔らかなニュアンスも出しています。カインドオブブルーではモードジャズへのヒントとなったエヴァンスのプレイですが、このあたりからリリカルでロマンティシズムな雰囲気が生まれ始めています。

まだ自分のバンドではないのでこの後のアルバムとは違う雰囲気ですが、これはこれで面白いアルバムです。黒人には負けまいとする気負いが良い風に昇華されています。ハードバップの時代ではありますが、その繊細さは独特の世界観を持っています。

On Green Dolphin Street

[20070715]

New Jazz Conceptions New Jazz Conceptions
Bill Evans (1991/07/01)
Riverside/OJC
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ビバップピアノの継承者として白人でありながら、白人嫌いのマイルスデイヴィスにギルエヴァンスの次に認められた人です。マイルスとのセッションでやっと評価されるようになりましたが、最初はかなり過少評価されていました。

1. I Love You
2. Five
3. I Got It Bad (And That Ain't Good)
4. Conception
5. Easy Living
6. Displacement
7. Speak Low
8. Waltz for Debby
9. Our Delight
10. My Romance
11. No Cover, No Minimum [Take 2]
12. No Cover, No Minimum [Take 1]
13. No Cover
14. No Minimum [Take 1]

ビルエヴァンスのデビューアルバムになります。有名なWaltz for Debbyも既に入っています。しかし、後の繊細でリリカルなプレイにはまだなっていなくて、かなり力のこもったタッチが印象的です。バドパウエルのような硬い音質も感じます。

しかし、白人でありながらこれほどビバップなプレイが出来る人はそういません。マイルスは基本白人嫌いですが、才能を認めれば白人とかのこだわりが無くなります。そこまで認めさせた光が既に宿ったアルバムになっています。

I Love You

Five

My Romance

[20070714]

helen merrill helen merrill
Helen Merrill with Clifford Brown (1990/10/25)
Universal Jazz
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クリフォードブラウンの少ない録音作品の中には、ボーカリストのバックを務めたものがあります。サラヴォーンとヘレンメリルです。そしてこれが女性ジャズシンガーヘレンメリルの一番有名なアルバムです。そして全曲アレンジしているのが若き新鋭アレンジャーとして世に出たクインシージョーンズです。

1. Don't Explain
2. You'd Be So Nice to Come Home To
3. What's New
4. Falling in Love With Love
5. Yesterdays
6. Born to Be Blue
7. 'S Wonderful

ヘレンメリルと言えばYou'd Be So Nice to Come Home Toというくらいの一番有名な曲です。コールポーター作曲のこの曲をハスキーなウィスパーヴォイスで歌うヘレンメリルはあまりにも有名です。そしてビリーホリデイのDon't Explainも彼女の声にぴったりです。What's Newや'S Wonderfulも有名なスタンダード曲です。

そしてその有名な曲をセンスのいい編曲で仕上げているクインシージョーンズの腕前も見事なものです。そして歌を邪魔する事無く、その存在感をもったトランペットを聴かせるのがクリフォードブラウンです。彼の番外編としてこのアルバムを紹介します。

あらかじめアレンジされているという事で、クールジャズ感覚の美しいアレンジを施したクインシー、当時まだ21歳でした。しかしその中でも生命力に溢れた演奏を聴かせてくれるブラウンのペットは見事なものです。数少ないブラウンのアルバムを集めるなら、是非このアルバムも仲間に入れて下さい。

You'd Be So Nice to Come Home To

What's New

[20070714]

Clifford Brown With Strings Clifford Brown With Strings
Clifford Brown (1998/05/19)
Universal
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多くのプレイヤーがストリングスアレンジでのアルバムを創っています。クリフォードブラウンも例に漏れず、ストリングスをバックにした今作を録音していました。ジャズファンの間ではこの手の作品は白人向けのイージーリスニングのようなイメージで評判は良くないのですが、ブラウンの天才的な発音はkのようなフォーマットでも如実に確認出来るので、このアルバムの評判は良いようです。

1. Yesterdays
2. Laura
3. What's New?
4. Blue Moon
5. Can't Help Lovin' Dat Man
6. Embraceable You
7. Willow Weep for Me
8. Memories of You
9. Smoke Gets in Your Eyes
10. Portrait of Jenny
11. Where or When
12. Stardust

有名なスタンダードナンバーが収められています。歌心ある、説得力のあるトランペットが心を打ちます。純粋に彼のトランペットの巧さを確認出来ます。細やかなテクニックによる流暢なフレージングは見事です。バラードばかりなので、余計にその巧さが際立って聴こえます。

普段はバンドの一員としての演奏になりますが、ここでは完璧に主役です。曲の美しさも彼の表現力で何十倍もの輝きを放っています。これほど完璧に巧いと逆に感動しないものですが、気持ちが込められているという点についても完璧なので、心に響きます。これほどの演奏は滅多に聴けませんので、一つの目安として聴いて頂くのも良いかもしれません。他の完璧ではない演奏とどう折り合いを付けていこうかと迷ってしまうほどのものです。

What's New?

Lady Be Good/Memories of You

[20070714]

At Basin Street At Basin Street
Clifford Brown、Max Roach Quintet 他 (1990/10/25)
Polygram
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サックスプレイヤーとして、当時絶好調のソニーロリンズを迎え、最強のバンドとなりました。このメンツで躍進していけば間違いなくマイルス越えが出来たでしょうが、皮肉にも歴史はこのバンドに短命を与えてしまいました。しかし残されたこのアルバムはブラウンの作品の中でも最高のものです。

1. What Is This Thing Called Love?
2. Love Is a Many Splendored Thing
3. I'll Remember April
4. Step Lightly (Junior's Arrival)
5. Powell's Prances
6. Time
7. Scene Is Clean
8. Gertrude's Bounce
9. Flossie Lou
10. What Is This Thing Called Love? [Alternate Take]
11. Love Is a Many Splendored Thing [Alternate Take]
12. I'll Remember April [Alternate Take]
13. Flossie Lou [Alternate Take]

ロリンズが入った事により、バンドのボルテージも上がり、最高の状態になっています。しかし肝心のロリンズはこのバンドに馴染むまでに時間がかかっていたようです。ですから彼のリーダー作に比べるといまいちなのですが、ブラウンはその才能を惜しみなく発揮しております。

モダンジャズが正統派血筋をもって成長していくとどうなるのか、その答えを持っていたのはクリフォードブラウンでした。他のものにはその才が無かったので、モードジャズやフリージャズへの転身をしなければ生き残れなかったとも言えましょう。しかし、その不器用な人達がその後のジャズを発展させたのは言うまでもありません。全ての人に才能がある訳ではないからです。

正に天才とはクリフォードブラウンの為にあるような言葉です。天が与えた才能です。しかしえてして天才は薄命です。25歳の若さで交通事故で他界してしまいました。彼がその後も生き続けていたなら、きっとジャズの歴史は現在とは違うものになっていた事でしょう。どちらが良かったのかは誰にも出せない答えです。

What Is This Thing Called Love?

Time

Flossie Lou

[20070714]

Clifford Brown & Max Roach Clifford Brown & Max Roach
Clifford Brown、Max Roach Quintet 他 (1990/10/25)
Polygram
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ニューヨークを中心に活躍していたマックスローチがウェストコーストで録音した作品です。ウェストコーストの雰囲気に馴染んでいない部分もあったでしょうが、ここにもクリフォードブラウンの名演が残っています。

1. Delilah
2. Parisian Thoroughfare
3. Daahoud
4. Joy Spring
5. Jordu
6. Blues Walk
7. What Am I Here For?
8. These Foolish Things
9. Blues Walk [Alternate Take]
10. Daahoud [Alternate Take]
11. Joy Spring [Alternate Take]

Delilahはヴィクターヤングの曲ですが、ブラウンが見事に自分のものにしています。バドパウウェルの曲Parisian Thoroughfareでの早いパッセージでの狂いのないコンビネーションも見事です。ちなみにピアノを弾いているリッチーパウウェルはバドの実弟です。ブラウン作のBlues Walkも早い曲です。この急速な演奏を得意としているバンドでもありました。

Joy Springのソロ合戦も聴き応えがあります。マイルスのような繊細なジャズではなく、ジャズ本来の陽気な雰囲気で本領を発揮するバンドです。しかし早いパッセージでの緊張感ある演奏を一番得意にしているような所があります。ウィントンマルサリスが得意としているアレです。

Delilah

Daahoud

Joy Spring

[20070713]

Study in Brown Study in Brown
Clifford Brown、Max Roach Quintet 他 (1990/10/25)
Universal Japan
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ハードバップの流行を生み出したのはマイルスデイヴィスのバグズグルーヴだ。しかし、もっともハードバップらしいトランぺッターはこのクリフォードブラウンであります。ディジーガレスピーからファッツナバロへの系譜を正統に受け継いだトランぺッターで、マイルスのようなリリカルなトランぺッターはどちらかというと異色な存在で、クリフォードブラウンこそが正統派トランぺッターなのです。若くして認められたブラウンはマイルスの人気を追い抜くのは時間の問題でした。しかし、突然の死がマイルスの一人横綱時代を呼び込んでしまいました。

1. Cherokee
2. Jacqui
3. Swingin'
4. Land's End
5. George's Dilemma
6. Sandu
7. Gerkin for Perkin
8. If I Love Again
9. Take the "A" Train

既に多くのセッションをこなしてきたドラマー、マックスローチとバンドを組んだ事により、クリフォードブラウンの名は世界中に知れ渡る事になりました。ビバップには間に合わなかったブラウンでしたが、ハードバップには間に合いました。このアルバムにはビバップの熱狂再びとも言える暑い演奏が詰まっています。

モダンジャズの再現者ウイントン・マルサリスはもろにブラウンの影響を受けています。トランぺッターにとっての憧れはまいるすではなく、ブラウンなのです。明らかにテクニック的にはマイルスよりもブラウンの方が上回っています。ブラウンは天才なのです。肺活量で劣るマイルスは音楽的に小細工をしなければいけないという宿命を持っていました。だからあれだけの斬新な音楽が創り出せたのです。ブラウンは逆に小細工をする必要がありませんでした。ですから音楽的には非常にオーソドックスです。しかしそれでも感動的な音楽がここにはあります。正統はだからこそ、腕前があるからこその柔軟な表現力は圧倒的です。

短い彼の人生では全てのアルバムが財産であり、永遠に語り継がれる名盤なのです。

Cherokee

Swingin'

Sandu

[20070712]

This Is What I Do This Is What I Do
Sonny Rollins (2000/11/14)
Milestone
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2000年に発売された最近のアルバムです。タイトルからも分かるように、これが俺のやりたい事なんだという境地に達した、70歳を越したロリンズの潔さが心地良いアルバムです。ベースのみエレクトリックで、ピアノ、ドラムはアコースティックですので、往年の感じは聴けるかというと、彼がこれまで取り入れていたカリプソなフレイヴァーとソウルジャズが見事に融合した、無駄な贅肉がそぎ落とされたロリンズサウンドが確立されています。

1. Salvador
2. Sweet Leilani
3. Did You See Harold Vick?
4. Nightingale Sang in Berkeley Square
5. Charles M.
6. Moon of Manakoora

年を重ねるごとにロリンズのサックスは歌を歌っているような発音をしていきます。楽器というより歌声のようなイントネーションを会得しています。カリプソやトロピカルジャズというと渡辺貞男を思い浮かべますが、ナベサダの方が真似をしているのです。Salvadorのように心地良くも高揚感のあるプレイはロリンズならではでしょう。

ロリンズと同じ時代にモダンジャズを創ってきた人達はほとんど無くなっています。ロリンズはかなり長生きしています。そんな思い出を偲んだDid You See Harold Vick? とCharles M. 。ロリンズには流行なんて関係ありませんでした。本当に自分がやりたい音楽、それを気持ち良く演奏すること。その思いが一番伝わるアルバムに仕上がっています。彼には虚栄は必要ないのです。感動的なくらいに素直な音楽が聴けます。

Charles M.

The Sonny Rollins Podcast

[20070711]

Nucleus Nucleus
Sonny Rollins (1991/07/01)
Ojc
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絶頂期には数々の名作を生み出していたロリンズですが、それでも自分を見つめ直す為に突如失踪する事数回、復帰した時にはモヒカンになっていたりしていました。その後の失踪後はアフロヘアーでカムバック。このアルバムの時代はアフロヘアーでした。70年代という事もあり、ファンクを取り入れてソウルフルなフュージュンサウンドになっています。

1. Lucille
2. Gwaligo
3. Are You Ready?
4. Azalea
5. Newkleus
6. Cosmet
7. My Reverie

モードジャズやフリージャズ、エレクトリックジャズへと変貌していくシーンを横目に、あくまでも自分の音楽を追究してきたロリンズには、やはりソウルフルな音楽という基本に回帰したようです。スレージングもかなり歌い上げるような旋律が多いです。Mtume作のNewkleusでのどファンクなどはメッチャ格好いいです。

エレクトリック化されたバンドはモダンジャズ時代に比べると安っぽく聴こえるかもしれませんが、Azaleaにようにスィングしている曲もあり、往年のロリンズマジックを堪能出来ます。どんなに自分を見つめ直しても、他人の我々からはどこがどう変わったのか分かりかねる部分はありますが、この時代にこれだけのエネルギーを出せるというのは自分を高めてきたからに他ならないでしょう。ジャズに興味が無い人にはこの辺の後半期の作品の方が入り込み易いかもしれません。

Sonny Rollins on Night Music
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Don't Stop the Carnival

[20070710]

Way Out West Way Out West
Sonny Rollins (1991/07/01)
Original Jazz Classics
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ウェストコーストに赴いたソニーロリンズが現地のレイブラウンとシェリーマンとで組んだトリオ編成によるアルバムです。彼のアルバムの中でも最高の出来映えと評判のアルバムです。ウェストコーストからなのか、なぜかジャケットはウェスタンのカウボーイスタイルのロリンズが映っています。ハードバップがウェストコーストも制したとでも言わんばかりです。

1. I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande)
2. I'm an Old Cowhand (From the Rio Grande) [Alternate Take]
3. Solitude
4. Come, Gone
5. Come, Gone [Alternate Take]
6. Wagon Wheels
7. There Is No Greater Love
8. Way Out West
9. Way Out West [Alternate Take]

I'm an Old Cowhandはウェスタンのテーマ曲を使用した洒落っ気たっぷりの曲です。トリオ編成でピアノレスなのでロリンズのサックスが自在に呼吸しています。ピアノがないという事は和音楽器がないという事なので、制約が緩和されてきます。それだけソロがとり易くなるのです。

ウェストコーストでの録音なのに、それだけハードバップ色が強く出ています。現地のメンバーもよくついていっています。かなり良い演奏が聴けます。それだけにおまけでついているアウトテイクも期待大です。Solitudeはエリントンのバラード曲で、語りかけるように歌うロリンズのサックスは絶妙です。

ジャケットも含めてコンセプトな雰囲気を持ったアルバムでもあります。トリオ編成でのシンプルさがジャケットのイメージにあっています。サキソフォン・コロッサスの出来には及ばずとも匹敵するくらいの名盤であります。

I'm an Old Cowhand

There Is No Greater Love

[20070709]

Sonny Rollins, Vol. 2 Sonny Rollins, Vol. 2
Sonny Rollins (1989/05/03)
Blue Note Records
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ソニーロリンズがブルーノートに吹き込んだリーダー作第二弾アルバムです。このジャケットデザインはジョージャクソンにパロディー化されていて有名です。そしてオールスターとも言えるメンツが又又揃っています。

1. Why Don't I
2. Wail March
3. Misterioso
4. Reflections
5. You Stepped Out of a Dream
6. Poor Butterfly

ピアノがセロニアスモンクとホレスシルヴァーというビバップピアニストが参加しており、ドラムがアートブレイキー、ベースがポールチェンバース、トロンボーンのジェイジェイジョンソンとなっています。ロリンズの作品にはこうした大物が普通に参加してます。

最高の食材を使う鉄人に素人がかなう訳がありません。しかもここにいる鉄人は誰も手抜きをしないのです。ロリンズは自ら曲を創ります。結構良い作品が多いです。それに加えてスタンダードやモンクの曲など選曲も素晴らしいです。そしてなによりその題材を素材以上の次元へと導くマジックを持っているのです。

この絶頂期に突然自分を見つめ直す為に、突如ロリンズは失踪します。誰も彼を非難するものはあいませんが、彼自身が納得いかない事があったのでしょう。その度に何度も失踪するのです。しかしカムバックするほどに輝き続け現在までも現役です。天才には天才にしか分からない悩みがあるのでしょう。彼のアルバムはモダンジャズそのものの歴史と言っても良いくらい名盤揃いですし、その1枚1枚が存在感を持ています。

Sonny Rollins discussing

Sonny Rollins Meets Miles Davis

[20070709]

暑い名古屋場所が始まりました。

朝青龍、白鵬の東西両横綱が揃っての場所になります。
又、関脇琴光喜は大関をかけた場所になります。

初日の上位の結果
豪風 引っ掛け 安馬○
○琴光喜 寄り倒し 若の里
琴欧洲 寄り倒し 出島○
朝赤龍 突き出し 千代大海○
○魁皇 叩き込み 琴奨菊
時天空 寄り切り 白鵬○
朝青龍 上手投げ 安美錦○

何と朝青龍は初日黒星スタートとなりました。先場所からの悪い流れを引きずっているのでしょうか。横綱は負けた方が相撲は面白いのですが、ちょっと負け過ぎています。
しかし今場所も大いに期待したいと思います。

[20070708]

A Night at the Village Vanguard, Vol. 1 A Night at the Village Vanguard, Vol. 1
Sonny Rollins (1990/10/25)
Capitol
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ライブハウス、ヴィレッジヴァンガードで初めて録音されたライブ盤であり、ソニーロリンズにとっても初のライブ盤になります。ワンホーン、ピアノレスでのトリオ編成でメンバーを入れ代えたりもしていますが、編成が少ない分アドリブでの自由度が増しているようです。

1. Night in Tunisia [Afternoon Take]
2. I've Got You Under My Skin
3. Night in Tunisia [Evening Take]
4. Softly, As in a Morning Sunrise
5. Four
6. Woody 'N You
7. Old Devil Moon

この後にヴィレッジヴァンガード名義でのライブ盤が多数出てヴァンガードも有名になりましたが、このアルバムが出るまではローカルなライブハウスでしかありませんでした。ビバップの時代には実験的な場として機能していたようです。

トリオとしてサックス、ベース、ドラムとソロをとっていく訳ですが、5人編成よりも各メンバーの占めるスペースが広い分、各メンバーがしっかりとした主張をしています。ロリンズのバックを務めるのはいつもいい演奏をします。チャーリーパーカーが演奏し出すと周りのものをどこかに連れて行くようなカリスマ性がありましたが、ソニーロリンズにもその魔力があったのでしょう。

1566年という年はロリンズにとっては代表作となる作品を多数出した年であり、一人のアーティストが1年でこれだけのアルバムを出すというのは現在では考えられない事ですが、この頃が正に絶頂期だったと思います。そこでライブ盤としての代表作がこのアルバムです。

Four

Sonnymoon for Two

[20070708]

Saxophone Colossus Saxophone Colossus
Sonny Rollins (2006/03/21)
Prestige/OJC
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ソニーロリンズの最高傑作であり、ジャズの歴史の中でも名盤中の名盤です。何が名盤かというと、まずメンバー、トミーフラナガン、ダグワトキンス、マックスローチ、そしてソニーロリンズの4人がそれぞれ最高のコンディションで最高のプレイをしているのです。それも全曲。全ての曲が最高の演奏で表現されており、まれにみる奇跡的なアルバムなのです。

1. St. Thomas
2. You Don't Know What Love Is
3. Strode Rode
4. Moritat
5. Blue 7

特にSt. ThomasとMoritatは人気の高い曲ですが、他の曲も素晴らしい内容です。どこを聴いても感動的な響きに満ちています。洗練されたウェストコーストジャズに対して、イーストコーストのニューヨークでもこれだけの内容の作品を連発していき、ハードバップは全盛期を迎えるのです。

当時は何テイクかに分けて録音されていますが、一発録音です。そこで全プレイヤーが最高の演奏をするという事はかなり稀な事です。ここでのリーダーはロリンズではありますが、彼だけが主役ではないのです。バンドとして最高のパフォーマンスをしているという内容、それをルディーヴァンゲルダーがバランスの良い録音をしています。

ただ面白いのは曲のエンディングでプレートリヴァーブの残響が途切れていく形で終わる曲が多いです。そこまでしか録音されていなかったのかどうか分かりませんが、そのままの状態になっているのもご愛嬌でしょうか。他のアルバムも素晴らしいものがありますが、ロリンズはこの1枚でジャズ界の巨人となりました。古今東西絶対的なる名盤であります。

St. Thomas

Moritat

[20070708]

Tenor Madness Tenor Madness
Sonny Rollins Quartet (2006/09/12)
Prestige
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当時絶頂期だったソニーロリンズとマイルスバンドに加入したばかりだった新人のジョンコルトレーンが唯一共演したタイトル曲が入った歴史的な作品です。たまたまスタジオに遊びにきていたコルトレーンとセッション使用という事になりました。バックメンバーはマイルスバンドのメンバーだったので顔なじみだったのです。ここにジャズの巨人新旧の共演が実現したのです。

1. Tenor Madness
2. When Your Lover Has Gone
3. Paul's Pal
4. My Reverie
5. Most Beautiful Girl in the World

コルトレーンとの共演はTenor Madness一曲のみですが非常に貴重な音源です。まだ若造のコルトレーンは後々のようなプレイはまだ出来ていませんが、その才能を除かせるようなプレイが光っています。

他の曲も個性的な曲が揃っています。メンバーはレッドガーランド、ポールチェンバース、フィリージョージョーンズ。そのポールチェンバースに捧げられたPaul's Pal は親しみ易いメロディーで御馴染みの曲です。当時はみんなジャズに新しい風を吹き込んだ新鋭でありますが、後にビッグメームになった猛者ばかりです。身近にそういう面子が揃っていた訳ですから羨ましい限りです。

Tenor Madness

Sonny Rollins Talks About Tenor Madness

[20070708]

Sonny Rollins Plus Four Sonny Rollins Plus Four
Sonny Rollins (1991/07/01)
Prestige/OJC
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クールジャズやウェストコーストジャズの流行により影を潜めていたビバップは古くさくなっていました。しかし、より黒人らしさを追求したビバップの復興を求めたムーブメントがハードバップというスタイルを生み出します。ジャズでの黒人復権を唱え、より黒っぽくブルースやゴスペル的な部分を強調してアドリブをやりまくる熱狂が帰ってきました。その代表例がマイルスであり、このソニーロリンズなのです。

1. Valse Hot
2. Kiss and Run
3. I Feel a Song Coming On
4. Count Your Blessings (Instead of Sheep)
5. Pent-Up House

ハードバップの時代になって来るとアルバム単位で作品を仕上げてきますので、名盤と呼ばれる作品が最も多い時期になります。特にこのロリンズのアルバムは名盤だらけです。チャーリーパーカーに取って代われるだけの存在感を示し、あらゆるセッション参加しております。マイルスとも組んだりしておりましたが、リーダーアルバムとしても短い期間で多くの名作を連発しています。

このプラス4というアルバムもロリンズを語る上では欠かせません。ロリンズ以外に4人という事なのでカルテットになります。メンバーは天才クリフォードブラウン、マックスローチ、リッチーパウエル、ジョージモローとなっています。クールジャズにはない黒っぽさ全開です。Valse Hotなんていきなり3拍子で始まります。バード譲りのロリンズのソロプレイは圧巻ですが、このアルバムではクリフォードブラウンのトランペットソロも凄まじいものがあります。当時はメイルスを抜く勢いだったブラウンはマイルスよりも迫力があります。

Valse Hot

Pent-Up House

[20070707]

Time Out Time Out
Dave Brubeck Quartet (1997/03/25)
Sony Mid-Price
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ウェストコーストジャズならではの分かり易い曲で有名になったのがこのデイヴブルーベックです。やっている事は変拍子を多用していて演奏するには複雑なのですが、聴いている分には難しく感じさせない所が絶妙なさじ加減です。

1. Blue Rondo a la Turk
2. Strange Meadowlark
3. Take Five
4. Three to Get Ready
5. Kathy's Waltz
6. Everybody's Jumpin'
7. Pick up Sticks

恐らくジャズナンバーの中でも一番有名なTake Fiveが入っています。ジャズのアルバムはロックに比べると少なくてもヒット作になるくらいあまり枚数はさばけません。しかしこの曲はミリオンヒットしているのです。メンバーのポールデスモンドが作曲したこの曲は、しかも5拍子なのです。5拍子なのに口ずさめてしまう魔力を持った曲です。それだけメロディ-が覚え易いのです。Take Fiveとは5分休憩と言う時に使う言葉と、5拍子という所からつけられています。

しかもこのアルバムTake Fiveだけではありません。どの曲も素晴らしい出来です。特にBlue Rondo a la Turkは8分の9拍子と4拍子のあわせ技で、8分の9拍子ノブ分はイエスかフォーカスのようなプログレ的な曲です。明らかにプログレ側の方が影響を受けているのですが。ウェスとコーストの白人向けに洗練されたジャズをやっていながらも、クラシックなどの要素を取り入れた実験的な事をやっています。それでいてポップなのですから名作であります。

3拍子のThree to Get Ready もチャーミングで良い曲です。日本でのジャズ喫茶の流行にこの手のヒット曲が火をつけたのは言うまでもありません。黒っぽいジャズが正統派ですが、洗練されて分かり易いのにスィングしているも好まれていました。ジャズの入門編としてはうってつけのアルバムです。

Blue Rondo a la Turk

Take Five

Three to Get Ready

Kathy's Waltz

[20070707]

Chet Baker Sings Chet Baker Sings
Chet Baker (1998/01/19)
Pacific Jazz
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チェット チェット
チェット・ベイカー (2007/04/11)
ユニバーサルクラシック
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Chet Baker & Crew Chet Baker & Crew
Chet Baker (2003/05/20)
Pacific Jazz
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クールジャズから発展してアメリカ西海岸で流行した白人によるオシャレなジャズをウェストコーストジャズと呼ばれていました。アドリブのないきちんと作曲されたジャズであり、何より白人にとっては黒人よりも抵抗無く聴く事が出来るためこの手の音楽は瞬く間に広まりました。

代表的なプレイヤーとしてはこのチェットベイカーです。美形の白人トランぺッターとして一時期はマイルスデイヴィスよりも人気がありました。トランペットだけではなく、歌を歌ったChet Baker Singsではアンニュイなボーカルは多く女性を酔わせました。中性的なイメージがあり、ジャズ界のデヴィッドボウイのような存在だったと認識して下さい。

黒人側からすればポップスでしかないと思われるほどオシャレな音楽になっています。しかしこういった音楽があったお陰で後のポップスでの洗練度もましてくる事になります。そういう意味では侮れないのがウェストコーストジャズです。BGMにもなってしまう音楽ではありますが、だからといって劣っている訳ではないと思います。センスとしては見習うべき所があります。

My Funny Valentine

You don't know what love is

everything happens to me

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