Changes One 1. Remember Rockefeller at Attica 2. Sue's Changes 3. Devil Blues 4. Duke Ellington's Sound of Love Changes Two 1. Free Cell Block F, 'Tis Nazi U.S.A. 2. Orange Was the Color of Her Dress, Then Blue Silk 3. Black Bats and Poles 4. Duke Ellington's Sound of Love 5. For Harry Carney
Black Bats and Polesはスパイ映画のサントラのようなカッコ良さがあります。アコースティック編成ですが、アレンジは明らかにフュージュンサウンドです。1974年の作品ですから不思議ではありませんが、アコースティックでもこれだけの事が出来る事を証明しています。70年代に入りエレクトリックジャズが当たり前になっていた時期にも我が道を進むミンガスの姿がここにはあります。
1. Duke Ellington Medley: I've Got It Bad 2. Duke Ellington Medley: In a Sentimental Mood 3. Duke Ellington Medley: All Too Soon 4. Duke Ellington Medley: Mood Indigo 5. Duke Ellington Medley: Sophisticated Lady 6. Duke Ellington Medley: A Train 7. Orange Was the Color of Her Dress, Then Blue Silk 8. Meditations on Integration
オープニングはミンガスのベースのみによるI've Got It Badで始まるエリントンメドレーです。この静かな立ち上がりにチャールスマクファーソンのアルトサックスが染みるように始まるIn a Sentimental Moodで最初の光悦に至ります。そして6人編成の小さなオーケストレイションによるエリントンメドレーにミンガスのエリントンへの深い愛情を感じ取れます。
そしてオリジナル曲のOrange Was the Color of Her Dress, Then Blue Silkではエリントンのジャングルサウンドを思わせる官能的で淫猥な世界はもうミンガスの領域になっています。決してロマンティックな雰囲気ではありませんが、悩ましい夜を連想させるような妖艶さがあります。
最後のMeditations on Integrationでは12人編成のジャズオーケストラによるミンガス音楽の集大成とも言える世界を展開しております。後年のミンガスはオーケストラ編成のものが多いです。それはデュークエリントンへ近づく事と継承して未来への財産と使用としていた事が伺えます。果たして我々はこのミンガスの意思を継承しているでしょうか。