タイトル曲Future Shockはこれまでのようなダンサブルなファンクですが、かなりテクノ的な味付けがされています。T. F. S. はテクノそのものな、いかにも80年代っぽいサウンドです。アレンジもかなり立体的になっています。Earthbeatではヒップホップなアレンジでエスニックなサウンドを創り上げています。これはマクラレーンのアルバムでアフリカの音楽が紹介されていたので、その影響もあると思います。どれも当時車が買えるだけの値段がしていたサンプラー、フェアライトによって創られています。DX-7なんて日本が誇るFM音源シンセも使われており、80年代の最新鋭の音が凝縮しています。
Just Around the Cornerはモンスターでのセッションですが、歌ものではなく、エレピソロなどでこれほど格好良くなると言う曲になっています。あのアルバムも歌ではなくキーボードに歌わせておればこれだけ格好良くなったのに、と言う曲です。4 A.M.はサンライトでのジャコパストリアスとのセッションになっています。しかしドラムはハーヴィーメイソンです。まるでウェザーリポートのような曲です。Shiftless Shuffleはヘッドハンターズでのセッションです。ダイレクトステップでもリメイクされていましたが、この曲だけ当時のままでダビングはされていないとの事です。
1. Wiggle-Waggle 2. Fat Mama 3. Tell Me a Bedtime Story 4. Oh! Oh! Here He Comes 5. Jessica 6. Fat Albert Rotunda 7. Lil' Brother
ワーナー三部作はハービーの経歴の中では一番難解な時代です。実験的すぎるのです。しかし、この一作目ではハービーがテレビアニメ用に創っていたファットアルバートをリメイクする形で分かり易いものになっています。ファンキーでロックのリズムを加える事によりとてもポップになっています。Tell Me a Bedtime Storyはボサノヴァ調の名曲で、スタンダード化している作品で、第一弾と言う事で売れ線を狙った向きがあります。
処女航海と双璧を成すモダンジャズでのハービーの傑作アルバムです。タイトルのSpeak Like a Childはスタイルカウンシルの曲にもありますが、子供のように喋る女の子はカワイイと言う意味もありますし、子供のように素直に喋ればこの世からは争いごとは亡くなると言う平和の意味もあります。ジャケットに映るハービーと当時の恋人ジジとキスしている写真がこのアルバムのコンセプトとなったようです。
1. Riot 2. Speak Like a Child 3. First Trip 4. Toys 5. Goodbye to Childhood 6. Sorcerer 7. Riot [First Alternate Take] 8. Riot [Second Alternate Take] 9. Goodbye to Childhood [Alternate Take]
Riot とSorcererは既にマイルスのアルバムで紹介していた曲ですが、子供と言うコンセプトに会うので採用されています。ハービーはマイルスを通してギルエヴァンスのアレンジを修得しており、ギルによる影響を強く打ち出したアレンジになっています。何と言ってもタイトルのSpeak Like a Child のボサノヴァ調の曲の際立ちますが、これはピアノトリオの演奏に3管でギルエヴァンスのようなハーモニーをつけています。ギルの場合は玄人肌な所がありますが、ハービーが持つポップ感覚により、これらのアレンジがより後継に浸透していく事となっていきます。
1. Watermelon Man 2. Three Bags Full 3. Empty Pockets 4. Maze 5. Driftin' 6. Alone and I 7. Watermelon Man [Alternate Take] 8. Three Bags Full [Alternate Take] 9. Empty Pockets [Alternate Take]
1. Brilliant Action 2. Amejelo 3. Total Vibration 4. Sun of the East 5. Terrestrial Beings 6. Mysticism of My Sound 7. Medley: Dollar Brand/Spontaneous Composing/Exert, Man on the Moon 8. Bamboo Night 9. Teo-Teo Can 10. Smiling Faces, Going Places 11. Psycho Drama 12. Medley: Theme: Albert Heath/Theme: Dollar Brand/Babyrest, Time for...
1. Love Cry 2. Ghosts 3. Omega 4. Dancing Flowers 5. Bells 6. Love Flower 7. Love Cry, Pt. 2 8. Zion Hill [Alternate Take] 9. Universal Indians [Alternate Take] 10. Zion Hill 11. Universal Indians
Eric Dolphy at the Five Spot, Vol. 1 1. Fire Waltz 2. Bee Vamp 3. Prophet 4. Bee Vamp [Alternate Take] Eric Dolphy At The Five Spot, Vol. 2 1. Aggression 2. Like Someone in Love
1. Street Blues 2. Search for Life 3. Guadalupe 4. Bach Prelude 5. Sound Is Everywhere 6. Miguel's Fortune 7. Capella 8. O.A.C. 9. If I Knew as Much About You (As You Know About Me) 10. When Will I See You Again 11. Kathelin Gray 12. Badal 13. Tone Dialing 14. Family Reunion 15. Local Instinct 16. Ying Yang