1. Overture 2. It's a Boy 3. 1921 4. Amazing Journey 5. Sparks 6. Hawker 7. Christmas 8. Cousin Kevin 9. Acid Queen 10. Underture 11. Do You Think It's Alright? 12. Fiddle About 13. Pinball Wizard 14. There's a Doctor 15. Go to the Mirror! 16. Tommy, Can You Hear Me? 17. Smash the Mirror 18. Sensation 19. Miracle Cure 20. Sally Simpson 21. I'm Free 22. Welcome 23. Tommy's Holiday Camp 24. We're Not Gonna Take It
物語を通して出てくるテーマがSEE ME FEEL MEというフレーズです。この作曲法はイエスの危機でもやっていた古典の組曲の作曲法で、サージェントペッパーの副産物ではありましたが、遥かに大きなスケールで創られています。何よりもピートタウンゼントの作曲センスには脱帽します。ビートルズやストーンズには無かった、ヤードバーズ的なギターリフを発展させた楽曲は歌の無い所も聴き所が満載です。最初から最後まで飽きる事なく聴き通せます。
1. Armenia City in the Sky 2. Heinz Baked Beans 3. Mary Anne With the Shaky Hand 4. Odorono 5. Tattoo 6. Our Love Was 7. I Can See for Miles 8. I Can't Reach You 9. Medac 10. Relax 11. Silas Stingy 12. Sunrise 13. Rael 1 14. Rael 2 15. Glittering Girl 16. Melancholia 17. Someone's Coming 18. Jaguar 19. Early Morning Cold Taxi 20. Hall of the Mountain King 21. Girl's Eyes 22. Mary Anne With the Shaky Hand 23. Glow Girl
全曲オリジナルですが、Armenia City in the Skyはバンド以外の人が創っています。これが又いい曲なのです。I Can See for Milesが一番のヒット曲です。ストーンズのような曲ですが、ストーンズには無い魅力が満載です。かなりソフトに歌うロジャーの歌もいい味を出しています。I Can't Reach Youのような美しい曲にポールウェラー少年も心を奪われていたのです。
1. Run Run Run 2. Boris the Spider 3. I Need You 4. Whiskey Man 5. (Love Is Like A) Heat Wave 6. Cobwebs and Strange 7. Don't Look Away 8. See My Way 9. So Sad About Us 10. Quick One, While He's Away 11. Batman 12. Bucket "T" 13. Barbara Ann 14. Disguises 15. Doctor Doctor 16. I've Been Away 17. In the City 18. Happy Jack 19. Man with Money 20. My Generation/Land of Hope and Glory
Whiskey Manなどで聴かれる右手でミュートしながらコードをカッティングすると言うハードロックでは御馴染みのテクニックがここで生まれています。これはストーンズもビートルズもやっていません。ギターを壊したり、フィードバックなどハードロックでは御馴染みのテクニックを生み出していたのはピートタウンゼントなのです。変人キースムーンのキャラクターを活かしたBoris the SpiderやCobwebs and Strangeなどバラエティーに富んでいます。
1. Out in the Street 2. I Don't Mind 3. Good's Gone 4. La-La Lies 5. Much Too Much 6. My Generation 7. Kids Are Alright 8. Please, Please, Please 9. It's Not True 10. Ox 11. Legal Matter 12. Instant Party (Circles)
そしてソウルであったジェイムスブラウンのカバーPlease, Please, Pleaseなど他のバンドとは違う感覚を持っています。後に映画のタイトルにもなるKids Are Alrightなどオリジナル曲は結構ポップな曲もあります。ギターを叩きわると言うパフォーマンスを最初にやったピートタウンゼントと、ロバートプラントが出てくるまではロック界のセックスシンボルとして君臨していたロジャーダルトリーが前面に出て目立っておりますが、実はザフーの魅力を支えていたのはバックにいるドラムセットを破壊しながら演奏するキースムーン、これに対抗してピートはギターを壊し始めたとも言われています。それとベースのジョンエントウィッスルのアクションは控えめですが、そのベースプレイとサウンドはかなり過激なものです。この四人の組み合わせによる妙技が彼らの魅力なのです。その魅力が堪能出来るのがインストのOxでしょう。
1. Rough Justice 2. Let Me Down Slow 3. It Won't Take Long 4. Rain Fall Down 5. Streets Of Love 6. Back Of My Hand 7. She Saw Me Coming 8. Biggest Mistake 9. This Place Is Empty 10. Oh No, Not You Again 11. Dangerous Beauty 12. Laugh, I Nearly Died 13. Sweet Neo Con 14. Look What The Cat Dragged In 15. Driving Too Fast 16. Infamy
CDになってから曲数が多くなっているので的の絞り込みがしにくくなっています。それでも16曲は多いですね。だけど気負いがないのでス極楽に聴き通せます。ストーンズである事にこだわっていないようで、しっかりストーンズしている所が心地良いです。Rough Justiceから軽くもなく、重くもない絶妙のロックンロールが展開します。シングルかットされたStreets Of Loveもいい曲です。Back Of My Handは久々のドブルースです。She Saw Me Comingもシングルカットされた曲でいい曲です。それにしてもミックの声の艶やかさはとても60過ぎのおっさんとは思えません。
This Place Is Emptyも良く創られた曲です。元はカントリー調だったと思いますが、ポップスとして成り立っています。Oh No, Not You Againはキースが歌うジャズフレイヴァーのバラードです。普段のストーンズでは使われていないコードが使われており、ストーンズが今も尚進化し続けている事を物語る素晴らしい曲です。Infamyもキースが歌う曲ですが、この作品でキースが歌う曲はどれもいい曲ばかりです。どの曲もいつも以上の出来映えで、久々に聴き終えた後は大満足でした。これでこそ現役と言えるのです。久々に名盤と呼べる作品となりました。
1. Flip the Switch 2. Anybody Seen My Baby? 3. Low Down 4. Already Over Me 5. Gunface 6. You Don't Have to Mean It 7. Out of Control 8. Saint of Me 9. Might as Well Get Juiced 10. Always Suffering 11. Too Tight 12. Thief in the Night 13. How Can I Stop
このアルバムからチャーリーワッツがドラムのサウンドメイキングに口出しするようになり、いつも以上にドラムの音が立っています。Flip the Switchは現代風のアレンジですが、エンディングでキースのギターがもたっている所がそのままの状態で聴けます。普通のバンドならミステイクになる所ですが、ストーンズではこれも味になっているのですから凄いものです。
キースが歌うレゲエのYou Don't Have to Mean Itもいい曲です。Out of Controlもスローラテン風でアレンジが凝っています。Saint of Meはゴスペル調のリズムで格好いいです。こういう多彩な事を自然にやってのける所がストーンズの本来のカッコ良さだと私は思っています。やっとこれでストーンズらしさが復活したのではないでしょうか。コンサートはコンサートで盛り上がってくれていいけど、スタジオ盤ではスタジオ盤での良さを久々に感じさせてくれるアルバムです。
1. Street Fighting Man 2. Like a Rolling Stone 3. Not Fade Away 4. Shine a Light 5. Spider and the Fly 6. I'm Free 7. Wild Horses 8. Let It Bleed 9. Dead Flowers 10. Slipping Away 11. Angie 12. Love in Vain 13. Sweet Virginia 14. Little Baby
Street Fighting Manはオリジナルでもアコースティックギターが弾かれていましたので違和感はありません。アコースティック編成でも暴力的なイメージはそのままです。さすがストーンズ。Like a Rolling Stoneはボブディランのカバー曲です。エレキギターを弾いてひんしゅくを買った頃のディランの曲をアコースティック編成でやるとは憎い演出です。この曲はストーンズのブライアンジョーンズをイメージして創られていたとも言われています。
Not Fade Awayはアメリカでのデビュー曲で、ブードゥーラウンジツアーでのオープニングに使われていました。来日コンサートで、リズムが流れる中、いきなりこのボディドリーのリズムに合わせて証明が点滅した時は鳥肌立つくらい格好良かったです。まさかこんな地味な曲でスタートするとは思っていませんので意表を疲れました。ストーンズの魅力を一番理解しているのはストーンズでしかないのかもしれません。
Wild HorsesとAngieは元々アコースティックバラードですが、ロバートジョンソンのLove in Vainはシンプルながら染みる曲です。ちょっといつものストーンズに飽きてきたらこういう作品で息抜きするのはいかがでしょうか。ストーンズによるストーンズのカバー集ともとれます。
1. Love Is Strong 2. You Got Me Rocking 3. Sparks Will Fly 4. Worst 5. New Faces 6. Moon Is Up 7. Out of Tears 8. I Go Wild 9. Brand New Car 10. Sweethearts Together 11. Suck on the Jugular 12. Blinded by Rainbows 13. Baby Break It Down 14. Thru and Thru 15. Mean Disposition
シングルカットされたLove Is Strongに象徴されるようにミディアムテンポのためへヴィーなイメージで地味な感じがします。しかし時代錯誤なブルースハープが逆にストーンズの決意の固さを物語っています。ブルースハープはブルーノートになっているハーモニカをマイクに直接つけててで覆う為に歪んだサウンドになります。ディストーションをかけたような効果になります。60年代に流行ったサウンドですね。
New Facesのようなカントリーとバロックを混ぜたバラードは昔のストーンズの得意技でした。プロデュースはいつものギルマーツィンズとドンワズです。各曲良く出来ていますが飛び抜けていい曲が無いので全体的に地味に感じます。しかしどの曲も力強い生命力に溢れています。ミックの歌も年を重ねる度に衰えるのではなく、艶をましているのが不思議です。エアロスミス同様ドラッグを止めた事によりパワフルになっていますし、何よりミックは若い女のエキスをたっぷりとっているのでしょう。そうでなければ考えられない歌唱力です。
1. Sad Sad Sad 2. Mixed Emotions 3. Terrifying 4. Hold on to Your Hat 5. Hearts for Sale 6. Blinded by Love 7. Rock and a Hard Place 8. Can't Be Seen 9. Almost Hear You Sigh 10. Continental Drift 11. Break the Spell 12. Slipping Away
シングルかットされたMixed Emotionsでお前は一人ではないと歌って団結を鼓舞していますが、これは出来過ぎです。サウンド的には重圧になていますが軽快なロックンロールが多いです。Terrifying、Hold on to Your Hatといい曲が続きます。どれもしっかりとコンポージングが成されています。
Blinded by Loveでは第一期に得意としていたカントリー調のバラードです。Continental Driftではモロッコの音楽を取り入れてサイケデリック音楽を再構築しています。これは名曲です。Rock and a Hard Placeはストーンズを現代風にアレンジしていたINXESを逆に真似たような曲でシングルヒットしました。キースはCan't Be Seenでロックンロールを、Slipping Awayでバラードを歌っています。ブルース的な曲がありませんが、それは次回作で思いっきりやってくれます。ストーンズの美味しい所をしっかりと表現出来た久々の名作です。
1. One Hit (To the Body) 2. Fight 3. Harlem Shuffle 4. Hold Back 5. Too Rude 6. Winning Ugly 7. Back to Zero 8. Dirty Work 9. Had It with You 10. Sleep Tonight 11. Piano Instrumental
1. Undercover of the Night 2. She Was Hot 3. Tie You Up (The Pain of Love) 4. Wanna Hold You 5. Feel on Baby 6. Too Much Blood 7. Pretty Beat Up 8. Too Tough 9. All the Way Down 10. It Must Be Hell
Undercover of the Nightはプリンスの影響も感じられますが、ストーンズならではの流れに持っていっています。She Was Hotが一番ストーンズらしいでしょうか、She So Coldとは又違った女性が描かれています。Wanna Hold Youはキースが歌う歌の中では一番ノリがいいようです。Feel on Babyはレゲエです。ダブ処理していますが、これはご愛嬌と言った感じです。
Too Much Bloodはパリで起きた事件を歌ったもので、ストーンズ以外のゲストによるリズム構成が違和感がありますが、これが80年代のストーンズサウンドだったのです。解放弦にこだわっていたキースはエレキギターにカポタストをはめて演奏したりしていましたが、解放弦の鳴りなどかき消してしまうようなサウンドメイキングです。それでもキースは文句を言いませんでした。ミックと一緒にやっていたから。しかしこのミックジャガーがミースを裏切るような事をしでかしてからバンドは一時分裂状態になってしまいます。このアルバムは分裂前のコンビネーションがしっかりとれている時の作品です。全体的にラウドな創りです。なかなかの力作です。
MTV がアメリカで流行り出した頃で、若手にストーンズもチャートを賑わせていました。しかし、パンクニューウェイヴ以降ストーンズは成長しない過去のバンドバンドだと言うレッテルが貼られており、昔からのファンもいました。日本ではまだまだ人気は衰えていませんでしたが、アメリカやイギリスでは飽きられかけていたのです。そこで持ちこたえる事が出来たのはコンサートツアーの地道な活動でした。コンサートでも最初は盛り上がっていなくても、ミックジャガーが強引なくらいのステージアクションで最終的には盛り上げてしまうと言う力技で王者の位を保っていたのです。
1. Start Me Up 2. Hang Fire 3. Slave 4. Little T & A 5. Black Limousine 6. Neighbours 7. Worried About You 8. Tops 9. Heaven 10. No Use In Crying 11. Waiting On A Friend
久々にストーンズらしいヒット曲Start Me Upで健在ぶりを披露。日本ではインディーズ系に人気はありましたので、翳りは感じられませんでしたが、海外からはストーンズのがむしゃらぶりが伝えられていました。軽快なるロックンロールもHang Fire,Neighbours とライブで盛り上がるような曲が多いです。Little T & Aは今回のキースのボーカル曲です。
そしてジャズ界の巨人ソニーロリンズが参加しており、Waiting On A Friendでダチとしてのメンバーの結束を強めています。80年代の作品の中では一番良い出来かもしれませんが、こぎれいになってしまったストーンズの魅力は半減してしまったとしかいいようがありません。全盛期はとっくの昔に過ぎ去っているので致し方ありませんが、それでも頑張り続ける転がる石には敬意を表します。
1. Dance, Pt. 1 2. Summer Romance 3. Send It to Me 4. Let Me Go 5. Indian Girl 6. Where the Boys Go 7. Down in the Hole 8. Emotional Rescue 9. She's So Cold 10. All About You
Dance, Pt. 1はヒット性はありませんがファンキーな曲です。そして70年代から受け継いだ軽快なロックンロールがSummer Romance、Let Me Go、Where the Boys Goとなります。実に軽い音ですね。シングルピックアップ、恐らくテレキャスターでしょうか。Send It to Meはレゲエ調の曲です。Indian Girlはカントリー調のバラードです。Down in the Holeはへヴィーなスローバラードです。まるでツェッペリンのようです。
タイトルのEmotional Rescueはまるでプリンスのようなファルセットボイスでミックジャガーが歌います。当時プリンスは既にデビューしていましたが、まだ世界的には知られていません。後にストーンズの前座に抜擢されますからこの頃からミックは注目していたのかもしれません。それにしてもこの曲はストーンズのファンク曲の中でも名曲ですね。ダブ的なアレンジでもあります。そして男女関係で共感出来てしまうShe's So Coldが一番の出来かもしれません。このアルバムは45曲用意された中から選りすぐられた10曲だそうですが、その割には目玉となる曲が少ないです。でもなぜか嫌いじゃありません。このおばかな感じもストーンズだからです。All About Youはキースの歌でバラードになっています。このアバウトなギターアルペジオが一番ストーンズらしいかもしれません。
1. Miss You 2. When The Whip Comes Down 3. Just My Imagination (Running Away With Me) 4. Some Girls 5. Lies 6. Far Away Eyes 7. Respectable 8. Before They Make Me Run 9. Beast Of Burden 10. Shattered
又してもテンプテーションズのカバーJust My Imaginationが入っています。タイトルのSome Girlsはマイナー調ながら、なかなかの名曲です。70年代ストーンズが得意としていた軽快なロックンロールはWhen The Whip Comes Down、Lies 、Respectable、shatteredで聴けます。このスタイルはロンウッドが入って益々強まります。Far Away Eyesはカントリータッチの曲で、Before They Make Me Runはキースのボーカル曲です。そしてBeast Of Burdenはバラードで、これも名曲です。歌詞とメロディーが見事にあっています。こういう所がストーンズの巧さですね。ミックのファルセットもとぼけてていいです。
ディスク:1 1. Intro: Excerpt from "Fanfare for the Common Man" 2. Honky Tonk Women 3. If You Can't Rock Me/Get off My Cloud 4. Happy 5. Hot Stuff 6. Star Star 7. Tumbling Dice 8. Fingerprint File 9. You Gotta Move 10. You Can't Always Get What You Want ディスク:2 1. Mannish Boy 2. Crackin' Up 3. Little Red Rooster 4. Around and Around 5. It's Only Rock 'N Roll (But I Like It) 6. Brown Sugar 7. Jumpin' Jack Flash 8. Sympathy for the Devil
このライブ盤の売りはデスク2枚目の前半がトロントの小さなクラブ、エルモカンボでのライブです。他はスタジアム級のステージですが、小さなクラブで演奏するのはデビュー当時以来なのでファンにはたまらない演奏です。Mannish Boyはマディーウォータースで有名なI'm a Manです。ストーンズの原点とも言える演奏です。他のライブ盤の方が人気があるかもしれませんが、私にとっては思いで深い一番のれるライブです。この頃が一番格好良かった。
Hand Of Fateはいつものストーンズらしいロックンロールですが、Cherry Oh Babyはレゲエのカバーになります。レゲエもこの頃は市民権を得ていました。Memory Motelはレスリースピーカーを使ったエレピの音が美しいバラードです。ビートルズとは違って、この頃も現在もキースとミックのコンビによる作曲は続いており、キースが創った曲に、別の場所で書いたミックの歌詞を乗っけるような作り方をしているそうです。これがしっくりくるらしく、長年コンビを組んでいるあうんの呼吸があるのでしょう。
Hey Negritaもファンキーな曲でストーンズらしい激しさも持っています。Melodyはスタンダードジャズのような曲でストーンズの作品の中では珍しいスタイルです。Fool To Cryもレスリースピーカーを通したエレピによる美しいバラードです。ストーンズのバラードは数あれど、この曲はそれほど知名度はありません。しかし私は一番好きな曲です。お父さんが泣いているのを見て娘が泣くのは愚か者がする事だっていったじゃない、という男泣きしそうな曲です。永遠の名曲ですね。そして最後は一番ストーンズらしい曲Crazy Mamaで締めくくられます。ロンウッドが参加した作品の中では一番良く出来ていると思いますし、大好きなアルバムです。裏名盤ではないでしょうか。
1. If You Can't Rock Me 2. Ain't Too Proud to Beg 3. It's Only Rock 'N Roll (But I Like It) 4. Till the Next Goodbye 5. Time Waits for No One 6. Luxury 7. Dance Little Sister 8. If You Really Want to Be My Friend 9. Short and Curlies 10. Fingerprint File
If You Can't Rock Meでの乱暴な入り方からテンプテーションズのカバーAin't Too Proud to Begへと流れる出だしが渋いです。If You Can't Rock Meでのミックの声が変です。かなり枯れていたのでしょうか。キースと間違えてしまいます。そしてタイトルのIt's Only Rock 'N Rollは70年代のストーンズが得意としたオリジナルなんだけど軽快なチャックベリーばりのロックンロールです。歌詞や歌い回しが良いです。カントリーフォークなバラードTill the Next Goodbyeは軽く、続くTime Waits for No Oneは重く突き刺さるバラードの名曲です。ここでシンセが使われています。こういう泣きの曲もストーンズは得意になりました。間奏の上昇するギターフレーズも泣かせます。
LuxuryやDance Little Sisterも軽快なロックンロールです。この軽さは控えめながらストーンズの一つの武器になっています。キースもリードギターを弾いていますが、聴いていて違和感無く巧いと思ったらミックテイラーだと思っていいです。キースもなかなかやってくれますが、へんな癖があるプレイがキースです。キースって現在に至ってもなかなか巧くなってくれない貴重なギタリストでもあるのです。If You Really Want to Be My Friendも泣き節のバラードです。そしてラストのFingerprint Fileはファンク色のある曲で、次回作の予告ともいえるナンバーです。当時の黒人音楽はソウルやファンクが主流になり出していましたので、ストーンズもしっかり取り入れています。
70年代の特徴としては録音機材が8トラックから16トラックへと代わり、各楽器の輪郭がはっきりと定位されるようになった事です。60年代の音色が滲んだようなラフな感じはなくなり、メリハリもはっきりと出せるようになっています。そしてこのアルバムはジャマイカのダイナミックスタジオで録音されています。当時はレゲエが流行り出した時期でもありました。Goats Head Soupとはジャマイカ料理のようです。
1. Dancing with Mr. D. 2. 100 Years Ago 3. Coming Down Again 4. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 5. Angie 6. Silver Train 7. Hide Your Love 8. Winter 9. Can You Hear the Music 10. Star Star
このアルバムからシングルヒットしたバラードの名曲Angieはデヴィッドボウイの奥方との情事を赤裸々に歌ったもので、スキャンダラスな内容ながらファンには愛されています。しかもDancing with Mr. D.のDはデヴィッドボウイの事のようです。ここで何か問題があったのでしょうが、デヴィッドボウイはその後ミックジャガーとダンシングインザストリートをデュエットするという考えられない事をやってのけます。凡人にはお呼びもつかない事です。
このアルバムではビリープレストンがキーボードを担当しています。昔からのイアンシュチュアートとニッキーホプキンスもおり、使い分けていたようです。Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)もシングルかットされました。マイナーファンクな感じの激しい曲です。ブルースやカントリーだけではなく、この頃にはファンクも意識し出していたようです。Can You Hear the Musicにはサイケの匂いが残っています。しかしここに至までの前半はどうも地味な立ち上がりです。その為良い曲はあるのですが、どうも人気は今一のアルバムです。
1. Rocks Off 2. Rip This Joint 3. Shake Your Hips 4. Casino Boogie 5. Tumbling Dice 6. Sweet Virginia 7. Torn And Frayed 8. Sweet Black Angel 9. Loving Cup 10. Happy 11. Turd On The Run 12. Ventilator Blues 13. I Just Want To See His Face 14. Let It Loose 15. All Down The Line 16. Stop Breaking Down 17. Shine A Light 18. Soul Survivor
Rocks OffやRip This Jointなどライブでのれそうな曲が多く、これまでの創意工夫があるのはシングルヒットしたTumbling Diceくらいでしょう。後はリラックスした雰囲気で好きな音楽を楽しんでいるといった感じで私は個人的には退屈に感じる時もあります。基本が工夫のある音楽が好きですから、バンドが楽しんでいるだけの音楽では満足しないのです。しかしこれぞストーンズだと思っているファン真理も理解出来ます。
1. Brown Sugar 2. Sway 3. Wild Horses 4. Can't You Hear Me Knocking 5. You Gotta Move 6. Bitch 7. I Got The Blues 8. Sister Morphine 9. Dead Flowers 10. Moonlight Mile
Swayはへヴィーなイントロから始まるバラードです。ツェッペリンを意識しているのでしょうか。ミックテイラーの安定したギターソロは今までのストーンズには無かったものです。Wild Horsesはカントリータッチのバラードで名曲です。Can't You Hear Me Knockingでもたっぷりとソロのパートを用意しており,ミックテイラーのブルースブレイカーズで鍛えてきた腕前を聴けます。第一期ではキースリチャードがリードギタリストですが、第二期に鳴るとリードはミックテイラーが受け持ち、キースはリズムと言うよりサイドギター的な役割に徹しています。その分コードカッティングで存在感を出しています。
You Gotta Moveは唯一のカバー曲でライブでも演奏されていました。そして一番格好いいのがBitchです。ギターとホーンが絡むリフは無茶苦茶格好いいです。I Got The Bluesはオーティスレディングのようなリズム&ブルースのバラードです。テイラーのスライドギターが聴けます。Sister Morphineはマリアンヌフェイスフルに捧げられたボブディラン風のフォーキーブルースです。泣き節が続きます。Dead Flowersはカントリータッチの曲です。ストーンズは本当にカントリータッチの曲を創るのがうまいです。本場の人でもこれほどの曲は作れないでしょう。Moonlight Mileもバラードで、このアルバムには男泣きしてしまいそうな曲が多く含まれています。ともかくビートルズがいなくなったので王者に君臨していく幕開けとしては順調な滑り出しです。この時期のサウンドが一番ストーンズらしいイメージになっているかもしれません。
1. Gimme Shelter 2. Love in Vain 3. Country Honk 4. Live With Me 5. Let It Bleed 6. Midnight Rambler 7. You Got the Silver 8. Monkey Man 9. You Can't Always Get What You Want
11thを活かした、ロック的に言えばsus4のコード進行で始まるGimme Shelterはグランドファンクもカバーしている名曲でありまして、歌詞も凄いですが何よりもメリークレイトンのパワフルなコーラスが格好いいです。ロバートジョンソンのLove in Vainのカバーもいい味を出しています。この曲はスライドギターの教則本に載るくらい有名な曲ですが、ミックテイラーがスライドギターを披露しています。Country HonkはHonky Tonk Womanをカントリー調にアレンジしたものです。
前作の悪魔を哀れむ歌から始まった同じコード進行でも徐々にテンポアップしていき最後まで飽きさせず聴かせると言うファンク的な流れを持つ曲が多数あります。Gimme Shelter、Live With Me、Let It Bleed、Midnight Rambler、You Can't Always Get What You Wantがそうですがどれもライブでは欠かせない曲になっています。特に合唱が入ったYou Can't Always Get What You Wantは雄大なスケールを持たせています。キースが歌うカントリーブルースのYou Got the Silver、そしてアレンジが一番格好いいのがMonkey Manです。まさしくミックジャガーの為にあるような曲です。カッチョイイー!いろいろとケチのついたアルバムですが、ここにはストーンズの全てがつまっています。これ以上無い最高傑作であります。そしてミックテイラーが入って第二期ローリングストーンズの幕開けとなった作品です。
これはベストアルバムなのですが、当時はビートルズにしろストーンズにしろ、アルバム発売前に出されたシングルはアルバムには収録しておりませんでした。つまりそれらの曲を聴くにはベスト盤を買わなければならないのですが、このアルバムは是非持って頂きたいアルバムです。何と言ってもかれらの一番の代表曲Jumpin' Jack Flashが入っているからです。しかしこの作品はとても厄介でアメリカ盤とイギリス盤では収録曲が微妙に違っているのです。どちらを選ぶか迷ってしまいますが、CDの時代に入っているので両方ミックスしてもらうのが一番良いのですが、レーベルが違うので厄介なのでしょう。
U.S.A盤 1. Paint It Black 2. Ruby Tuesday 3. She's A Rainbow 4. Jumpin' Jack Flash 5. Mother's Little Helper 6. Let's Spend The Night Together 7. Honky Tonk Woman 8. Dandelion 9. 2000 Light Years From Home 10. Have You Seen Your Mother Baby, Standing In The Shadow ? 11. Street Fighting Man U.K盤 1. Jumpin' Jack Flash 2. Mother's Little Helper 3. 2000 Light Years from Home 4. Let's Spend the Night Together 5. You Better Move On 6. We Love You 7. Street Fighting Man 8. She's a Rainbow 9. Ruby Tuesday 10. Dandelion 11. Sittin' On A Fence 12. Honky Tonk Women
初期の代表作Paint It Blackもアルバム未収録で、ストーンズにとっての愛こそすべてにあたるWe Love Youもシングルのみのリリースでした。しかしこれを聴くにはU.K盤にしなければなりません。ファンキーでゴスペル調のサイケな名曲です。そのB面だったDandelionはなぜかどちらにも入っています。Honky Tonk Womanで独特の間を手に入れたキースは独自のギタープレイを確立していきます。キースは決してクラプトンのようには弾けませんが、クラプトンも又キースのようにはプレイ出来ないのです。勿論キースの場合はヘタウマなのですが、この個性がロックにはとても重要なのです。最近のように誰が弾いても同じようなギターはロックじゃありません。又これに合わせるようにチャーリーワッツの突き抜けたようなドラミングも独特の間を持つようになります。現在に至るストーンズサウンドが確立されたのです。
1. Sympathy For The Devil 2. No Expectations 3. Dear Doctor 4. Parachute Woman 5. Jig-Saw Puzzle 6. Street Fighting Man 7. Prodigal Son 8. Stray Cat Blues 9. Factory Girl 10. Salt Of The Earth
便所の落書きジャケットは当時レコード会社により取りやめられ別のジャケットになっていましたが、最近はご覧のように本来のジャケットに戻されています。そして何と言っても問題作はSympathy For The Devilです。自身を悪魔と名乗りキリストの処刑やケネディー暗殺も私がやったと告発する人間の悪魔性を歌っています。この曲の録音風景はゴダールの映画ワンプラスワンで撮影されています。ヌーベルバーグの手法で創られたこの映画はミック自身も何を言いたいのか分からないと言っていますが、単に録音風景と主人公が外でデモに参加したりしている映画です。ヌーベルバーグを何か意味があると深読みしてしまうと訳が分からなくなってしまいます。それよりもジャズを聴くみたいに彼らは映画と言う楽器でアドリブを演奏しているのだと言う感覚で見た方が良いと思います。ヌーベルバーグも理解するより感じる方が分かり易いと言うのが私の意見です。
映画ではSympathy For The Devilは最初はボサノヴァ的な曲として録音が始まります。途中でパーカッションを入れるようになってきてからミックのテンションが上がり始めどんどん激しい曲になっていく過程が見れます。そしてこの曲をきっかけに今後もストーンズが得意とする同じコード進行でも徐々にテンポを上げていき独自のグルーヴを生み出していくやり方が確立されます。カットアップ的に入るキースのファズギターが又格好いいです。
このグルーヴを活かした曲は他にもJig-Saw Puzzleや労働階級の為の曲Salt Of The Earthにも活かされています。Salt Of The Earthの出だしはキースが歌っています。最後にはゴスペルコーラスの大盛り上がりになります。これらの曲でメロディーを崩しながら歌うミックの歌い方に注目して下さい。これはボブディランの影響からですが完全にミックの個性として確立されています。滅茶苦茶格好いいです。又ブルースですがParachute Womanと言うテーマなどストーンズらしい歌詞がイケてます。そして暴動を描いたStreet Fighting Manも彼らの代表曲となっています。
Prodigal Sonでは黒人の物真似で歌うミックが愉快です。麻薬所持で逮捕されていた彼らは永らく来日出来ない最後の大物だったのですが、ミックが初めてソロで来日してオープニングでSympathy For The Devil を歌った時には鳥肌が出るくらい格好良かったです。その後は何度かストーンズとして来日してくれています。レイドバックして水を得たストーンズの快進撃はこのアルバムから始まります。ビートルズには無かった風価格がにじみ出始めた名盤です。チャーリーワッツのドラミングもこのアルバムあたりから独特になっています。
1. Sing This All Together 2. Citadel 3. In Another Land 4. 2000 Man 5. Sing This All Together (See What Happens) 6. She's a Rainbow 7. Lantern 8. Gomper 9. 2000 Light Years from Home 10. On With the Show
悪魔と言うタイトルからは想像もつかないくらい優しいコーラスになっているSing This All TogetherからCitadel、コンプの効いたピアノやホーンが悪魔の雄叫びのようです。そしてキッスがカバーした2000 Manはカントリー調のロックンロールですがアヴァンギャルドにアレンジされています。In Another Landでは作者のビルワイマンの歌が聴けます。後にツェッペリンに入る当時は売れっ子アレンジャーだったジョンポールジョーンズがアレンジしたShe's a Rainbowはこのアルバム一番のヒット曲です。ピアノがイアンシュチュアートからニッキーホプキンスに変わっています。
LanternやGomper出のシタールやタブラの使用により幻想的な世界を描き、2000 Light Years from Homeでのファズギターやメロトロンが何とかロック的になっています。ラストのミックお得意のボードヴィル調のOn With the Showでこのショウの幕を閉じます。このとぼけた歌い方がミックらしくて良いです。サイケデリックの名盤は何かと思われたらまずこのアルバムを聴く事をお勧めします。ストーンズと言う先入観を捨てても良いし、これもストーンズなんだと受け入れられる人は受け入れるべきです。とても良いアルバムです。
1. Ruby Tuesday 2. Have You Seen Your Mother, Baby, Standing in the Shadow? 3. Let's Spend the Night Together 4. Lady Jane 5. Out of Time 6. My Girl 7. Backstreet Girl 8. Please Go Home 9. Mother's Little Helper 10. Take It or Leave It 11. Ride on Baby 12. Sittin' on a Fence
シングルだけで発売されていたRuby Tuesdayはビートルズに負けないくらいの出来映えのヒット曲です。そして何よりも彼らの代表曲Let's Spend the Night Togetherもシングルだけの曲でした。映画小さな恋のメロディーにも使われており、デヴィッドボウイもカバーしました。アメリカのテレビ番組エドサリヴァンショーに出演した時はその歌詞が過激だと言う理由でLet's Spend the Time Togetherと歌詞を代えて歌っていました。本来反骨精神のあるミュージシャンならば歌詞を変えるくらいなら出演しないと突っぱねる所をミックは変えて歌ったのです。ファンにとってはがっかりな事でした。ストーンズの不良神話が崩れ出した始まりでした。
それほど有名ではありませんがRide on Babyもストーンズらしい曲で良い曲です。私がこのアルバムで一番好きなのはSittin' on a Fenceです。カントリータッチのフォーキーな曲で他のミュージシャンの為に書かれた曲です。最初はオリジナルがなくてビートルズに曲をもらっていたストーンズがこの頃には他人へ曲を書くまでになっていたのです。ベストアルバムと未発表曲集と言った感じですが、今でも私のお気に入りの名盤です。
1. Yesterday's Papers 2. My Obsession 3. Back Street Girl 4. Connection 5. She Smiled Sweetly 6. Cool Calm And Collected 7. All Sold Out 8. Please Go Home 9. Who's Been Sleeping Here? 10. Complicated 11. Miss Amanda Jones 12. Something Happened To Me Yesterday
フォークロックの影響とサイケデリックな傾向になり出しています。ビートルズにはジョージハリソンがいましたがストーンズにはブライアンジョーンズがいました。彼の音楽的な知識は膨大で、民族音楽にも長けておりました。しかしジャケットの彼はかなりラリっている感じです。Yesterday's Papers は昔の恋人をふってマリアンヌフェイスフルと付き合い出したミックジャガーの昔の恋人に対する赤裸々な歌詞になっています。昨日の新聞を欲しがるやつがいるものか、昨日の女を欲しがるやつがいるものか、そんなやつは誰もいねーと言う歌詞です。世の女性を敵に回すような歌詞ですが、男性ファンが多いストーンズでは格好いい歌詞になってしまうのです。Back Street Girl では路地裏の女でいてくれと歌うし、それまでのラブソングには無かった歌詞ですが、ロックではこれ以降当たり前のようになっていきます。
全てオリジナルで以前のようなもろブルースは亡くなっており、フォーキーでポップなサイケサウンドになっています。軽快なMy Obsession 、Connection 、She Smiled Sweetly、Cool Calm And Collectedなどチャーミングな旋律とリズムになっています。私はこの頃のストーンズが好きです。工夫されている音楽が好きですがから工夫されていればポップでも良いのです。ハードロックである必要はありません。
テープエコーのSEによるPlease Go HomeやWho's Been Sleeping Hereなどフォーキーでもどこかカントリーの匂いがします。第六番目のメンバーといわれているピアニストのイアンスチュアートもポップなオリジナルが増えてきて出番が増えています。隠れた名曲といえばComplicatedでしょう。ミックの歌詞のイントネーションの使い方も独特のものがありますが、これほど素晴らしい曲が創れるとはやはり彼も天才なのでしょう。Miss Amanda Jonesはオリジナル盤ロックンロールであり、この流れが後のストーンらしいロックンロール曲へとつながっていきます。Something Happened To Me Yesterdayはポールマッカトニーが特異としているヴォードヴィル調の曲でミックもそれらしい歌い方をしています。途中キースが歌っていますがおわかりになりますでしょうか。いかにもストーンズらしいイメージとは違いますが明らかにこのアルバムもストーンズの名盤の一つです。
Out of Our Headsの後にアメリカだけでリリースされていたアルバムです。多くのカバー曲にシングル曲などで構成されています。後にベストアルバムで紹介された曲もありますが、日本のストーンズファンには渇望されていたアルバムでした。80年代になってやっと日本でもリリースされた事によりまだ未聴の楽曲に触れる事が出来ました。
1. She Said Yeah 2. Talkin' About You 3. You Better Move On 4. Look What You've Done 5. Singer Not the Song 6. Route 66 7. Get Off of My Cloud 8. I'm Free 9. As Tears Go By 10. Gotta Get Away 11. Blue Turns to Grey 12. I'm Moving On
恐らくOut of Our Headsのアウトテイクなどで創られているような感じです。結構ラフな録音状態ですがコアなファンにはたまらない作品です。Route 66はライブ音源ですし、アメリカ市場を見据えた内容なのでしょう。オリジナルはSinger Not the Song、ヒットシングルGet Off of My Cloud。カッチョイイ!I'm Free、当時のミックの恋人マリアンヌフェイスフルに捧げられたバラードの名曲As Tears Go By、Gotta Get Away、Blue Turns to Greyです。
1. Mother's Little Helper 2. Stupid Girl 3. Lady Jane 4. Under My Thumb 5. Doncha Bother Me 6. Going Home 7. Flight 505 8. High And Dry 9. Out Of Time 10. It's Not Easy 11. I Am Waiting 12. Take It Or Leave It 13. Think 14. What To Do
このアルバムからも多くのヒット曲を出しており、Mother's Little HelperはSEなどを絡めながらもカントリータッチで創られた曲です。ブライアンジョーンズがエレクトリックシタールを弾いています。ビートルズもリンゴの趣味でカントリーをやっていましたが、ミックもカントリー好きでストーンズにはカントリータッチの曲が結構あります。しかもストーンズにはカントリーがとても良く似合うのです。完全にものにしています。
バラードの名曲Lady Janeもビートルズに負けないくらいに良い曲です。そしてアレンジも素晴らしいUnder My Thumbはストーンズの音楽的成長を物語っています。Out Of TimeやTake It Or Leave Itも良い曲です。ミックは結構ビートルズの輪の中に入っており、結構情報収集していたようです。そしてやっとビートルズに負けないくらいの作品を出せるようになりました。ビートルズとストーンズは本当に人気を二分しており、お互い打ち合わせてアルバムの発売日が重ならないように気を配ったりしていました。そしてストーンズにも音楽革命の時代がやってくるのです。