1. Magical Mystery Tour 2. Fool on the Hill 3. Flying 4. Blue Jay Way 5. Your Mother Should Know 6. I Am the Walrus 7. Hello Goodbye 8. Strawberry Fields Forever 9. Penny Lane 10. Baby You're a Rich Man 11. All You Need Is Love
1から6までがマジカルミステリーツアー用の音楽で、それ以降がシングルの寄せ集めになります。オーケストレーションもホーンを絡めてくるようになり、音色がカラフルになっています。ポールが創ったFool on the HillとYour Mother Should Knowは大変素晴らしい曲です。メンバー全員で創ったFlyingはビートルズ唯一のインストルメンタル曲になります。ジョージのBlue Jay Wayと合わせてサイケデリックな雰囲気の曲です。そしてその極めつけがジョンのI Am the Walrusです。ティアーズフォーフィアーズなどがサイケ時代のビートルズを真似する時に題材とされるのがこの曲です。当時はスプーキートゥースがハードロックにカバーしたバージョンが有名でした。サイケはインド音楽の影響でつくられているので民族音楽的なモードでメロディーが創られています。マイルスがやっていたモードジャズと時代的にもシンクロしています。
Baby You're a Rich Manは昔のビートルズの曲のような曲ですが、どこか憎めない所があるのはジョンの人柄によるものでしょうか。ポールだったらぼろくそにいわれている所です。そしてこれも有名な曲のAll You Need Is Loveは当時は画期的だった衛星による世界31カ国同時放送されたOUR WORLD と言う番組の為に創られた曲です。オープニングにフランス国家らマルセーユが使われており、なぜかビートルズファンはフランス国家を知っており、ジミヘンファンはアメリカ国家を知っているものです。この映像にはミックジャガーなどが映っており、エンディングではポールがshe loves you yeah yeah yeahとセルフカバーをしています。ご愛嬌と言う所でしょう。
1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 2. With a Little Help from My Friends 3. Lucy in the Sky With Diamonds 4. Getting Better 5. Fixing a Hole 6. She's Leaving Home 7. Being for the Benefit of Mr. Kite! 8. Within You Without You 9. When I'm Sixty-Four 10. Lovely Rita 11. Good Morning Good Morning 12. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 13. Day in the Life
唯一ロック的なSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandから始まり、ジョンとポールが創りリンゴが歌ったWith a Little Help from My Friendsは後にジョーコッカーがリズム&ブルースにアレンジしてカバーしました。そのカバーしたバージョンをヒントに私はSAMARKANDというSAMARQANDのテーマ曲を創っています。Lucy in the Sky With Diamondsはシンシアとの間に生まれたジュリアンレノンが書いた絵を元に創った曲ですが、頭文字がLSDになるのでドラッグをテーマにした曲だと言う論争が生まれました。しかし二転三転も変化していく曲はジョンらしいアヴァンギャルドポップであります。
Getting Better、When I'm Sixty-Four、Lovely Ritaといったポールの創った曲は明らかにロックのリズムではないものであり、このアルバムの中にあっても異色の出来映えです。She's Leaving Homeはストリングスを入れたアレンジがクラシック界からも評価されて、ここに初めてクラシックとロックの融合の試みが成されています。プログレのヒントになっている所であります。Being for the Benefit of Mr. Kite!はジョンの作品で遊園地でぐるぐる回る乗り物をイメージして創られています。
Within You Without Youはジョージによるインド音楽であり、この1曲によりサージェント~はサイケデリックなアルバムだと言うイメージになっています。本来はリボルヴァーの方がサイケデリック色は強いです。そしてこのアルバムのハイライトは何と言ってもDay in the Lifeです。ジョンが創った曲ですが、途中のポールが歌う箇所はポールが創っています。非常にジョンらしい曲でサイケなイメージもあり、ラストににはオーケストラによる半音上昇していく大円団が待ち受けております。ジョンが射殺されたシーンでよく使われる曲でもあり聴く度に心が痛みます。
1. Taxman 2. Eleanor Rigby 3. I'm Only Sleeping 4. Love You To 5. Here, There and Everywhere 6. Yellow Submarine 7. She Said, She Said 8. Good Day Sunshine 9. And Your Bird Can Sing 10. For No One 11. Doctor Robert 12. I Want to Tell You 13. Got to Get You into My Life 14. Tomorrow Never Knows
ポールはマイペースに美しい曲を創り続けます。Eleanor RigbyとFor No Oneは弦楽四重奏をバックに歌っており、クラシックとポップスの融合、つまりプログレへのヒントとなる曲でもあります。I'm Only Sleepingはジョンらしい歌詞の曲で非常にサイケデリックなアレンジです。Love You Toでジョージはとうとう本格的なインド音楽を取り入れていきます。西洋人がこれほど本格的にインド音楽を取り入れたのは初めてです。当時のファンには困惑的な曲でもありました。そしてポールが創ったHere, There and Everywhereは短い曲ですが素晴らしい曲です。このちょっとした曲が名曲なのですがからビートルズには誰もかないません。Yellow Submarineはジョンとポールが創っており、リンゴが歌っています。この曲をモチーフにしたアニメが後に制作されています。
そしてドラッグ体験話を元にして創られたShe Said, She Saidはジョンの作品ですが、サイケデリックミュージックはこれほどポップで心地良いものであるのです。ポールの創ったGood Day SunshineとGot to Get You into My Lifeは非ロック的なポップスで後のサージェントペッパーに通じるものです。こんなのロックじゃないと嫌われていたのですが、今ではこれらの曲も見直されています。そしてジョンの創るAnd Your Bird Can SingとDoctor Robertは明らかにジョンとポールが違う方向へ進んでいるのを象徴するような曲です。I Want to Tell Youはジョージの曲で、サイケの時代に入るとジョージの存在感が強く出てくるようになります。
そして何と言っても一番の魅力はジョンのTomorrow Never Knowsです。まるで宗教的ともいえる歌詞やインド音楽をギミックに使ったテープエフェクトテクニック、そしてリンゴの叩くドラムが思いっきりコンプがかかっており、まるでブレイクビーツのようなミニマリズムを生み出しております。時代を20年も30年も先取りしたサウンドです。これ一曲でサージェントペッパーに匹敵するくらいの曲であります。ともかくこの中期に残したビートルズの作品どれも名盤であり、その後のミュージックシーンを塗り替えた歴史的に意味のある作品ばかりです。
1. Drive My Car 2. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) 3. You Won't See Me 4. Nowhere Man 5. Think for Yourself 6. Word 7. Michelle 8. What Goes On 9. Girl 10. I'm Looking Through You 11. In My Life 12. Wait 13. If I Needed Someone 14. Run for Your Life
Drive My Carはハードロック調ですがかなり複雑になっています。この曲を聴いただけでもビートルズに変化が起こっている事が分かりますが、今聴くといかにもビートルズらしい曲です。ラストのBeep beep mm beep beep yeahと言う意味の無いコーラスがロック的で格好いいのです。ロックは意味を求めないのです。感じるものなのです。ジョンが創った名曲Norwegian Woodでは初めてロックでシタールが使われます。これはヒンズー教に興味を持ったジョージハリスンがもたらした副産物です。その東洋思考が後にサイケデリックミュージックを生み出します。ポールのルート音に固執しないベースの動きも浮遊感を醸し出しています。
You Won't See Meではビーチボーイズに影響を受けたコーラスワークがつけられています。Nowhere Manもジョンの代表的な作品で、恋愛ものだけではない歌詞が多くなっていきます。Think for YourselfとIf I Needed Someoneはジョージハリソンの曲で、このアンニュイな歌い方はサイケデリックミュージックの原点のような曲です。ジョージがサイケの始祖なのかもしれません。Michelleはポールが創ったフランスをテーマにしたあまりにも有名な曲です。それに対抗するように創られたのがジョンのGirlです。どちらも名曲ですが私はGirlの方が好きです。特に途中のタバコを吸うようないき使いが素晴らしいセンスを感じます。
What Goes Onはジョンとポールが創った曲ですが、初めてリンゴスターも作曲に加わっています。歌うのもリンゴでお得意のカントリー調の曲です。In My Lifeはジョンのテーマ曲のような曲でリパブールでの幼少の頃を歌った曲です。ここでもジョージマーティンがテープの速度を落としてピアノを録音しています。速度を戻すと速弾きになっており、音色もまるでシンセで創ったような音になっているのです。Run for Your Lifeはジョンの曲ですがジョン自身は気に入っていないみたいです。だけど私は非常にジョンらしい曲で大好きです。言葉の使い方が非常にユニークで参考にしています。