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[20071017]

新型OS Leopardが遂に発売されます。
予想通り最終金曜日10/26の午後6時発売開始になります。

Apple Store(Japan)

マルチプロセッサーにより機能を充分に発揮出来る新アプリケーションが満載です。
私もMac Proを購入する事で手に入れたいと思います。
今年中に購入する予定でしたが、度重なる不幸により来年まで待たなければならないようです。それまでにMac Proが新しくなっていれば救われますが、それが無ければ単なる不遇でしかありません。

VISTAでは実現出来なかった未来がすぐそこまで来ています。

[20071016]

Word of Mouth Word of Mouth
The Kinks (2004/09/21)
Velvel Records
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80年代でのキンクスの作品の中では一番キンクスらしい作品になっています。これまでの妙な力みが抜けてキンクスらしいポップな曲が多く入っています。音源的にはデジタルシンセやリンドラムなどのいかにも80年代臭い音源がなっていますが、往年のキンクスを思わせるような曲創りが成されています。

1. Do It Again
2. Word Of Mouth
3. Good Day
4. Living On A Thin Line
5. Sold Me Out
6. Massive Reductions
7. Guilty
8. Too Hot
9. Missing Persons
10. Summer's Gone
11. Going Solo
12. Good Day (Extended Edit)
13. Summer's Gone (Extended Edit)

シングルカットされたDo It Againはキンキーサウンドを80年代風に仕上げた感じで、久々におっと想わせる曲になっています。元々何々風に曲を創るのが巧いレイデイヴィスですから、80年代風のサウンドを頂いていたのだと思いますが、まさかその時代の最先端の音が将来風化してしまうような陳腐なものだったとは、この当時には想像もつかなかった事でしょう。正直私も当時は80年代的なものを一生懸命構築していました。ただある日その手法に飽きてしまい、とてもその時代の音が時代遅れなものに感じてしまったのですから、今でもそのイメージはありますし、事実ショボイものであるのです。70年代サウンドがリヴァイバルした時は喜びましたが、今度は80年代風が流行ると言われ出したとき、こいつらは本気か?と思いました。はっきり言ってロック的には汚点というか忘れなければならないような恥ずべきものが多かったのです。

勿論素晴らしい作品もあったのですが、数えるほどしかありません。はっきりと言って私が忌み嫌っているサウンドと言うのはスターシップがやっていたサウンドです。それに類似する作品が多数出されたので80年代は嫌いになってしまったのです。キンクスの80年代もそれに近い事をやていますのでちょっと敬遠したい感じです。好きな人には好きになれると思いますので、私の個人的な評価は気になさらずに。その中でもこのアルバムはましな方です。でもできれば敬遠したい。こんな音楽やって何が楽しんだというのが正直な気持ちです。

Do It Again

Living On A Thin Line

[20071015]

State of Confusion State of Confusion
The Kinks (2004/09/21)
Velvel Records
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又しても落書きを書いて逃げ出すという描写のジャケットです。アメリカンスタイルもいたについてきており、日本でもベストヒットUSAなどでMTVを見れるようになりCome Dancingがヒットし、キンクスの名前が久々に日本のお茶の間にも浸透するようになりました。しかし長続きはしませんでしたが。他の曲もよりハードになったサウンドで人気を維持しています。

1. State of Confusion
2. Definite Maybe
3. Labour of Love
4. Come Dancing
5. Property
6. Don't Forget to Dance
7. Young Conservatives
8. Heart of Gold
9. Cliches of the World (B Movie)
10. Bernadette
11. Don't Forget to Dance [Original Extended Edit]
12. Once a Thief
13. Long Distance
14. Noise

State of Confusionはニューウェイヴ的なアレンジでとても若い演奏を披露しています。Labour of Loveのイントロではウェディングマーチをジミヘンのアメリカ国家のように演奏しています。ここまでやると創り過ぎと思ってしまいます。ヒットシングルCome Dancingはカリプソなロカビリーといった不思議な曲です。この辺のセンスはまだ衰えていなかったようです。しかし全体的には若かりし頃の懐かしのロックンロールを80年代風に蘇らせたブロンディーのようなサウンドになっています。

自分達がパンクやニューウェイヴの元祖であると言う事を逆手に取ったような曲作りが目立ちます。それが受けてしまうのですから世代が交代しているのを感じますが、こんなに力みまくったキンクスを聴くのは結構辛いものがあります。Young Conservativesなんてもろジャムをパクっていますし、節操がないほどです。言い方を変えると大御所の自覚がなく、時代の流行に敏感に反応しているのでしょう。これまでのキンクスが創り上げてきた名作が正統な評価を得ていればここまでなりふり構わないやり方はしなくても済んだのでしょうが、彼らも生き残りをかけて必死だったのでしょう。お陰でスタジアム級のステージをこなせるほどの成功を収めます。

肩の力を抜いた歌い方が特徴だったレイデイヴィスが思いっきり力みまくっているのは正直疲れますが、当時はこれで売れたのですから分からないものです。勿論作品としても力作でよく出来ているのですが、私個人としてはどうしても80年代サウンドは好きになれないのでありました。

State of Confusion

Come Dancing

Property

Heart of Gold

[20071014]

Give the People What They Want Give the People What They Want
The Kinks (2004/08/24)
Velvel Records
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人々の望むものを与えよ、と落書きしてなぜか逃げる姿が映し出されたジャケットが60年代後半的なアルバムです。内容は前作から引き続きアメリカ受けするサウンドで、この頃はMTVが始まり出し、キンクスもその恩恵にあずかります。家のテレビで一日中プロモーションビデオが見られると言う日本からは羨ましい限りのシステムがアメリカで始まったのです。これにはさすがのジョニーロットンもおったまげていました。

1. Around The Dial
2. Give The People What They Want
3. Killer's Eyes
4. Predictable
5. Add It Up
6. Destroyer
7. Yo-Yo
8. Back To Front
9. Art Lover
10. A Little Bit Of Abuse
11. Better Things

Art LoverとBetter Things、Predictable、Destroyerがシングルカットされました。キンクスのようなポップバンドがアメリカ的な音楽をやろうとすると、どうしてもカーズのようなスタイルになります。彼らも手本にしていたのではないでしょうか。勿論カーズの方が先にキンクスを手本にしていたのですが。

いわゆる80年代サウンドと言うのがあります。デジタルエフェクターの登場で音圧がデカくなり、迫力がでるようになりました。その代償として個性やその時の空気感が伝わりにくくなります。当時はディスコになりますが、そうしたフロアーで音が鳴る事を想定してこの重低音を重視したサウンドが多くなってきます。キンクスもその流れに従っています。

その為、以前の作品に比べるとかなり音が良くなっているのですが、キンクスの音楽としてはどこかよそよそしさを感じるのは否めません。シンプルで分かり易い音楽で売り上げも上がっていったのは喜ばしい事ですが、流石のキンクスでも80年代の音は好きにはなれません。これは私個人的な感性なので、好きな人には好きになれると思います。しかし私には何の感動も与えない音楽である事は間違いありません。

Around The Dial

Killer's Eyes

Predictable

⇒ 続きを読む

[20071014]

One for the Road One for the Road
The Kinks (2004/09/07)
Velvel Records
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アメリカでの成功を収めたキンクスのアメリカンツアーを中心にしたライブアルバムです。映像としてビデオも出されていましたが、現在は廃盤になっています。公式なライブアルバムとしては一番ポピュラーなものになっています。これまでのLive At Kelvin Hallは録音状態が良くなかったですし、唯一まともなライブ盤かもしれません。しかし内容的にはEverybody's In Show Bizに収録されていたライブ演奏の方が出来はいいです。ここではベストな選曲で入門編としてはいいかもしれませんが、演奏内容はそれほど満足出来るものではありません。

1. Opening
2. Hard Way
3. Catch Me Now I'm Falling
4. Where Have All the Good Times Gone
5. Introduction to Lola
6. Lola
7. Pressure
8. All Day and All of the Night
9. 20th Century Man
10. Misfits
11. Prince of the Punks
12. Stop Your Sobbing
13. Low Budget
14. Attitude
15. (Wish I Could Fly Like) Superman
16. National Health
17. Till the End of the Day
18. Celluloid Heroes
19. You Really Got Me
20. Victoria
21. David Watts

OpeningではYou Really Got Meのリフで煽ってみたりと、何が受けるのかを分かった構成になっています。プリテンダーズにカバーされたStop Your Sobbingはプリンテンダーズバージョンで演奏していますし、ジャムがカバーしたDavid Wattsを入れてみたりと、リバイバルにより人気が出てきた事を自覚した選曲になっています。You Really Got Meではヴァンへイレンばりにハミング奏法を仕掛けますが、なりきれずに始まるリフでも盛り上がります。

Lolaでは相変わらず大合唱の大盛り上がり大会になっています。イギリスでは熱狂的な人気を誇っていたキンクスが世代が違うアメリカのファンをも魅了しているドキュメンタリーとなっています。日本では大きく取り上げられる事の無いキンクスですが、私が昔運送関係のバイトをしているとき、いつもカーラジオではFENを聴いていました。その中でかなりの回数でキンクスの往年のヒット曲がかかっていました。その辺に海外との隔たりなどを感じていました。

その隔たりを埋めるべくこのライブアルバムでキンクスのコンサートを疑似体験してみてはいかがでしょうか。キンクスの魅力を手っ取り早く感じられる作品です。このアルバムを聴いてから気に入った曲が入っているスタジオ盤を集めていくのも手です。ただこのアルバムを聴いてキンクスを単なるハードロックバンドだと誤解するのだけはおやめ下さい。

Hard Way

Lola

All Day and All of the Night

20th Century Man

Stop Your Sobbing

Till the End of the Day

Celluloid Heroes

You Really Got Me

Victoria

[20071014]

Low Budget Low Budget
The Kinks (2006/11/07)
Velvel Records
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アメリカ市場をターゲットにした方向性がやっと実を結んだ作品です。このアルバムによりアメリカでもヒットを続けていく事になります。よりバンドとしてのソリッドな演奏によりシンプルながらパワフルなサウンドになっています。何と言ってもユーリアリーガットミーのリバイバルがレイには驚きで、いまの若者がへヴィーなギターリフを望んでいる事に気ずきます。これはロバートフィリップ卿がクリムゾン宮殿の呪縛から逃れなくなっていったのと同じ現象となっていきます。

1. Attitude
2. Catch Me Now I'm Falling
3. Pressure
4. National Health
5. (Wish I Could Fly Like) Superman
6. Low Budget
7. In A Space
8. Little Bit Of Emotion
9. A Gallon Of Gas
10. Misery
11. Moving Pictures
12. A Gallon Of Gas (U.S. Single Extended Edit)
13. Catch Me Now I'm Falling (Original Extended Edit)
14. (Wish I Could Fly Like) Superman (Disco Mix Extended Edit )

Attitudeからディストーションをかけまくったギターサウンドが支配します。まるでハードロックバンドです。Catch Me Now I'm Fallingではストーンズのジャンピングジャックフラッシュのリフをモロにパクっています。レイデイヴィスの歌い方はボブウェルチのようです。アメリカと言う事で参考にしたのでしょうか。シングルカットされたPressureはパンクしていますし、パンクに批判的であったにもかかわらず、それを利用する所がレイらしい所です。

National Healthはテクノしているし、シングルかットされたSupermanはディスコです。あくまでもパロディーでしょうけど、ここまで無節操に流行の音を入れているのはどうかとも思えます。この時代の乗り越え方としてストーンズをお手本としている感じもしますが、見事にアメリカでは人気を得る事が出来ました。日本では一部のファンにしかいまだに支持されていません。それもキンクスの宿命なのでしょう。

Attitude

Catch Me Now I'm Falling

Pressure

(Wish I Could Fly Like) Superman

Low Budget

In A Space

A Gallon Of Gas

Moving Pictures

[20071014]

Misfits Misfits
The Kinks (2004/08/24)
Velvel Records
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アメリカをターゲットにしたキンクスのアルバム第二弾になります。このアルバムを制作に当たり、レイデイヴィスはバンドを一新しようとします。ベースのアンディパイル、キーボードのジョンゴスリングをやめさせ。ベースにはジムロッドフォード、キーボードにゴードンエドワーズが加入することとなった。そしてよりアメリカ人好みのサウンドを固めていこうとするのです。このアルバムも個々の曲は独立していますが、アルバム全体にはミスフィッツという社会不適合者がテーマになっています。しかし人は誰しも世間と自身の間に違和感を覚えながら生きているものだと思います。つまり人間の持つ不条理を描いているのでしょう。

1. Misfits
2. Hay Fever
3. Black Messiah
4. A Rock 'N' Roll Fantasy
5. In A Foreign Land
6. Permanent Waves
7. Live Life
8. Out Of The Wardrobe
9. Trust Your Heart
10. Get Up
11. Black Messiah (single remix)
12. Father Christmas
13. A Rock 'N' Roll Fantasy (US single edit)
14. Live Life (US single mix)

Misfitsというミディアムテンポのドラマティックな曲から始まり、ファンキーなHay Fever、そしてレゲエのBlack Messiah、シングルかットされたバラードの A Rock 'N' Roll Fantasyヘと続きます。同じ時期にバッドカンパニーにも Rock 'N' Roll Fantasyと言う曲がありました。どうやらエルヴィスプレスリーの死が関係していたようです。当時は気づきませんでした。In A Foreign Landはカーズのようなニューウェイブなロックンロールです。

この時期はキンクスが見直されていた時期で、ジャムがキンクスの曲をカバーしたり、プリテンダーズがキンクス以上にキンクスの曲を見事に蘇らせたり、ヴァンへイレンはユーリアリーガットミーでキンクスの曲がハードロックの元であった事を証明して見せたりと、再評価されていました。当事者のキンクスはというとアメリカで一儲けしようと軟弱と言ってしまってもいいくらいにへりくだった曲を創っていました。勿論作品の内容はいいのですが売れ線を意識しているのが分かってしまうのが残念な感じになっています。

シングルのみだったFather Christmasがボーナストラックで入っています。これも世の不条理を歌っているもので、バンドエイドよりも考えさせられる所があります。このアルバムではまだ手探りな所がありますが、キンクスもバンド維持の為に必死だったような感じがします。曲はしっかりと創り込まれているのですが、イギリス的な所が気持ちよかったこれまでの部分を捨てている所がどうも馴染めません。これ以降何とかアメリカでも売れるようになっていくのですが、私的には気持ちが離れ始めている方向性に向かっていきます。

Misfits

A Rock 'N' Roll Fantasy

In A Foreign Land

Live Life

Father Christmas

[20071013]

Sleepwalker Sleepwalker
The Kinks (1998/11/24)
Velvel
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アリスタレコードに移籍しての第一弾アルバムです。これまでのようなロックオペラ志向はなくなり、各曲が独立しているようになっていますが、夢遊病者と言うテーマを持ったコンセプトアルバムにはなっています。しかしコンセプト性が薄くなり、バンドだけのソリッドな演奏になったとたんヒットチャートに返り咲く事となりました。素晴らしいと思っていた作品が売れず、俗っぽい作品を創ったとたん売れるのですから皮肉なものです。

1. Life on the Road
2. Mr. Big Man
3. Sleepwalker
4. Brother
5. Juke Box Music
6. Sleepless Night
7. Stormy Sky
8. Full Moon
9. Life Goes On
10. Artifical Light
11. Prince of the Punks
12. Poseur
13. On the Outside [1977 Mix]
14. On the Outside [1994 Mix]

パンクが猛威を振るっていた時代でしたが、アリスタレーベルはキンクスにグラムロックのようなサウンドを要求していたようです。しかしここで聴けるサウンドはデヴィッドボウイのようなドラマティックな曲ばかりです。Life on the Roadからいきなりドラマティックですし、Mr. Big Manはクラプトンのいとしのレイラのようです。BrotherはまるでELOです。実に時代に反した音楽なのですが、アメリカでは受けたようです。

キンクスは一時期アメリカでは労働組合とのいざこざで活動出来ない時代がありましたが、このアルバムでは完全にアメリカを意識したサウンドになっています。これまで活躍していた大物がこぞってアメリカをターゲットにして時期でありましてキンックスも例に漏れなかったと言う事でしょうか。イギリスは不況の真っただ中で、その反動でパンクロックが支持されるようになっていました。金を稼ぐならアメリカのマーケットが手っ取り早かったのです。Stormy Skyでのエレピなどはもろにアメリカンしています。もう以前の情緒的なキンクスサウンドを求めても聴く事は出来ません。アメリカのラジオフォーマットでかけられるような音楽ばかりになってしまいました。その中でもレイデイヴィスは何とかいい曲を書こうとしているのが伝わりますが、新しいファンは掴めても昔からのファンを唸らせるまでには至っていません。

Sleepwalker

Full Moon

[20071013]

The Kinks Present Schoolboys in Disgrace The Kinks Present Schoolboys in Disgrace
The Kinks (2004/08/24)
Velvel Records
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RCAレーベルでは最後のアルバムになります。そしてロックオペラものでも最後の作品になります。この後もコンセプトアルバムは出しますが、オペラティックなのはこれが最後です。しかしオペラと言うよりストレートなロックンロールが多数あります。邦題は不良少年のメロディ~愛の鞭への傾向と対策で、いたずらっ子の少年が体罰を受ける事で、教師と言うより体制による権威主義に対して嫌悪感を持つようになっていきます。そしてひねくれて成長したのがプリザベーションにでてくるフラッシュになるという、これ間dネオストーリーとリンクする内容になっています。アルバムジャケットはT-REXのミッキーフィンが描いています。

1. Schooldays
2. Jack The Idiot Dunce
3. Education
4. The First Time We Fall In Love
5. I'm in Disgrace
6. Headmaster
7. The Hardway
8. The Last Assembly
9. No More Looking Back
10. Finale

3連のロッカバラードSchooldaysで始まります。Jack The Idiot Dunceもドゥワップなロックンロールです。日本でも昔はキャロルやクールスのようなロックンロール、ロカビリー系が不良の音楽でしたが、イギリスでも同じイメージなのでしょう。その為ストッレートな音楽で一番解り易い作品になっています。パロディー精神もここまで徹底してくれると気持ちのいいものです。No More Looking Backは70年代らしいフュージュンっぽい素晴らしいアレンジになっています。当時のアメリカンプログレのような曲です。

The First Time We Fall In Loveではビーチボーイズのようなファルセットを聴かせてくれます。このアルバムが発売された頃はパンクが芽生え出していた時期で、まだ大きな波にはなっていませんでした、そうした時代性とは関係ない所で創られていますが、予感させるものでもあります。ギターもメタリックになっていますが、レイが歌う旋律は相変わらず美しい旋律になっています。オーソドックスな内容ですので名盤と呼ぶには軽い感じですが、一般のロックファンにも受け入れ易い作品です。

Schooldays

Education

The First Time We Fall In Love

I'm in Disgrace

The Hardway

No More Looking Back

[20071013]

The Kinks Present a Soap Opera The Kinks Present a Soap Opera
The Kinks (2005/01/25)
Velvel Records
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ロックオペラを創り続けていたキンクスのその名もソープオペラ。グラナダテレビの依頼を受けて製作されたミュージカル『スターメイカー』用に録音された9曲に3曲追加して製作されたコンセプト・アルバムです。ソープオペラとは昼メロの事です。ストーリーは平凡なサラリーマンが次第に精神が蝕まれ、自分がロック・スターだと思いこみ、平凡な一市民を演じているという妄想の世界に入っていく。しかし自分が群衆のなかのひとりだということを受け入れ、平凡な生活に戻っていくという内容です。

1. Everybody's A Star (Starmaker)
2. Ordinary People
3. Rush Hour Blues
4. Nine To Five
5. When Work Is Over
6. Have Another Drink
7. Underneath The Neon Sign
8. Holiday Romance
9. You Make It All Worthwhile
10. Ducks On The Wall
11. (A) Face In The Crowd
12. You Can't Stop The Music
13. Everybody's A Star (Starmaker) (Mono Mix)
14. Ordinary People (Live)
15. You Make It All Worthwhile (Live)
16. Underneath The Neon Sign (Live)

Everybody's A Starキンキーサウンドをザフーのようなアレンジで創り上げた自分達をパロディー化したロックナンバーです。全体的に前作からあったタイトな70年代らしいロックサウンドでアレンジされています。ロックミュージカルといった面持ちです。When Work Is Overではフュージュンのようなアレンジからモータウン風のコーラスが入ります。こういう所にバンドの進化が伺えます。シングルカットされたDucks On The Wallはグラムロックしています。

バンドはもっと時代似合った音楽をやりたくて腕を上げているのに、レイのワンマンな思考でアルバムが創られていたので、随所でその腕前を表現しているようです。これだけの演奏が出来ると言う事を限られた場面で示しているようです。その為実に質の高い内容に仕上がっています。バッくバンドの体制も縮小しているので、より分かり易いロックになっているので、とても入り易い作品です。しかしなぜかキンクスは商業的に成功しないのです。正直私も当時はキンクスのアルバムジャケットは見ていても購入するリストには入れていませんでした。他に集めなければならないアルバムが山ほどありましたので、キンクスは唯存在を知っているだけのバンドでした。全てのアルバムを集め出したのはもっと後の話です。

その間あらゆるジャンルの音楽を聴いていたので、それからキンクスの世界に入っていったので、とても分かり易かったのですが、リアルタイムで聴いていたら何事かと思っていた事でしょう。でも当時はクィーンは聴いていたので、その辺から理解は出来たかもしれません。それくらいキンクスのポップスはひねくれているのです。しかしその辺が分かるようになると愛すべきバンドである事が分かるでしょう。このアルバムも素晴らしい楽曲で彩られた名盤です。

Ordinary People/Face In The Crowd

Rush Hour Blues

You Make It All Worthwhile

[20071013]

Preservation: Act 2 Preservation: Act 2
The Kinks (2004/09/21)
Velvel Records
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プリザヴェイションの第二幕です。前作で地上げ屋だったフラッシュは政権を担当し、救世主のミスターブラック率いる人民軍との戦いが始まる。ブラックの人民軍は勝利し、フラッシュは洗脳される。しかし悪のフラッシュが実は人間味あふれる存在で、ブラック率いる人民軍は勝利の後非人間的な管理体制を施行するというアナウンスが行われて終焉へ向かいます。ラジオによる放送で状況が分かり易くなっている演出をしていますが、第一幕のほのぼのとしたトラディショナル感はなくなり、都会的で現代的なサウンドに変貌しています。どうしても物語性の進行を重視している創りになっている為、前作のような音楽的な充実感はありませんが、70年代らしい現代的なアレンジメントに新しいキンクスを感じさせる力作になっています。

1. Announcement
2. Introduction to Solution
3. When a Solution Comes
4. Money Talks
5. Announcement
6. Shepherds of the Nation
7. Scum of the Earth
8. Second-Hand Car Spiv
9. He's Evil
10. Mirror of Love
11. Announcement
12. Nobody Gives
13. Oh Where Oh Where Is Love?
14. Flash's Dream (The Final Elbow)
15. Flash's Confession
16. Nothing Lasts Forever
17. Announcement
18. Artificial Man
19. Scrapheap City
20. Announcement
21. Salvation Road
22. Mirror of Love
23. Slum Kids [Take 1]

この第二幕はアナログ盤では2枚組になっており、第一幕と合わせて3枚組という大作になったストーリーになっています。肝となるのはホーンセクションの見事なアレンジで、そこにファンクやヘヴィメタルのようなアレンジを施し、表現力も足ていますが、物語を進めるにあたり、オペラ的な台詞回しの歌が多くなっています。ピーターガブリエルがジェネシスでやっていたような手法に近いでしょうか。

第一幕は芝居小屋での演劇のようなスケールでしたが、ここではオペラ座でのスケールになっています。正にロックオペラと呼べる代物になっています。He's Evilでのアレンジなどこれまでのキンクスでは考えられなかったくらい現代的になっています。これだけの演奏が出来るくらいにバンドの演奏力も上がっているのが分かります。あまりにもサウンドが変わってしまった為に戸惑ったファンもいるかと思いますが、その多彩な音楽性の幅が広がったと言う事です。その為散漫な感じがするかもしれませんが、プログレに一番近い内容だと思います。

前作ほどまとまり感はありませんが、これも又名盤であります。レイデイヴィスのキンクス節は健在で、この方向性のままこのまま進むのですが、このアルバムで成功を収めていたらキンクスはもっとビッグネームになっていた事が想像出来ます。それほどヒット性のある要素を沢山持ち合わせた作品なのです。しかしいつも商業的には成功しないキンクスは、この後もB級的な存在としてマイペースに活動していく事になるのです。しかしこのアルバム、キンクスを理解するには難しいかもしれませんが、入門編としては一番入り込み易いポピュラリティを持っていると思います。入り込むとかなり深い内容ですが。このアルバム、ロックアルバムとしてはかなりの名作です。

Shepherds of the Nation

He's Evil

Oh Where Oh Where Is Love?

Nothing Lasts Forever

[20071012]

Preservation: Act 1 Preservation: Act 1
The Kinks (2004/09/21)
Velvel Records
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ヴィレッジグリーンの続編とも言える農村を舞台にしたロックオペラです。平和なヴィレッジグリーンが再開発されることとなる。ヴィレッジグリーンでは流れ者やジョニーサンダー、司祭や住民たちがその平和な生活を歌い上げるが、地上げ屋のフラッシュが土地を買い占め、農家を取り壊し始める。そこに、救世主としてミスターブラックが労働者の団結を訴える、と言うストーリーになっています。

1. Preservation (Single) [Alternate Mix]
2. Morning Song
3. Daylight
4. Sweet Lady Genevieve
5. There's a Change in the Weather
6. Where Are They Now?
7. One of the Survivors
8. Cricket
9. Money & Corruption/I Am Your Man
10. Here Comes Flash
11. Sitting in the Midday Sun
12. Demolition
13. One of the Survivors [Single Edit]

フリーのウィッシュングウェルのギターリフをそのまんまパクったPreservationでストーリーテラーとしての序曲とも言える曲です。これが結構格好良かったりします。そして新生な朝のお祈りのMorning Songと美しい曲になります。続くDaylightのゆったりとした始まり方が又心地良いのです。この時点でこのアルバムが名盤である事を確信してしまいます。私としてはアーサーの次に好きなアルバムです。

このアルバムは第一幕として発売されましたが、続いて第二幕も出ます。そしてステージではこれらの物語を劇団とも言える公演で繰り広げていきます。もう物語性のあるコンセプトアルバムも珍しくなくなっていたにもかかわらず、レイデイヴィスには独自の空想癖を表現せずにはいられなかったのでしょう。この後も次々と芝居がかった作品を連発していく事になります。

アーサーほどではありませんが、このアルバムもかなり多彩なジャンルの音楽を聴かせてくれます。それもパロディー精神たっぷりに。そのレイの要求に応えるメンバーの演奏力もしっかりしてきています。派手な演奏がある訳ではありませんが、これだけのジャンルの音楽をまるでスタジオミュージシャンのように演奏していくキンクスと言うバンドの底力を感じずにはいられません。

勿論ブラスセクションや女性コーラスなどはスタジオミュージシャンのようなものですが、これらを率いてキンクス劇団の一座は世界を回るのでした。ヒット曲もほとんどないアルバムですが、これまでのキンクスが創り上げてきたものをより巧妙に創り上げた素晴らしい世界です。私が支持するキンクスがここにはいます。アーサーに続いて心地良い名盤です。

Daylight

Cricket

[20071012]

HMVとのアフリエイトが可能になりました。
HMVと提携するには一定の条件を満たさなければならかなったので、提携出来るまで時間がかかってしまいました。最近は60年代の音楽を紹介しておりましたら、いつも以上のアクセスを頂きまして、お陰様で、遂にHMVより許可を頂きました。

HMVジャパン

これでこのブログサイトでの一つの目標を達成出来ましたが、どうも永久に提携出来る訳ではないようなので、今後もアクセス数を増やせるよう、内容のある記事を書き続けていきたいと思っております。今後ともこの淫美ブログをよろしくお願いいたします。

[20071011]

Everybody's in Show-Biz Everybody's in Show-Biz
The Kinks (2006/11/07)
Velvel Records
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アメリカンツアーを映画化したフィルムのサウンドトラックとして制作された作品でしたが、映画はボツになっています。出来ていればツェッペリンの永遠の詩のようになっていたに違いありません。しかし、その為このアルバムはアメリカのショウビジネスを風刺したコンセプトアルバムになっています。そしてアナログ盤では2枚組で、1枚がスタジオ盤で1枚がライブ盤になっています。このスタイルは当時だともう時代遅れになっていましたが、キンクスと言うバンドのショーをライブとして収めていると言う意味ではライブ盤もコンセプトの一つになっています。

1. Here Comes Yet Another Day
2. Maximun Consumption
3. Unreal Reality
4. Hot Potatoes
5. Sitting In My Hotel
6. Motorway
7. You Don't Know My Name
8. Supersonic Rocket Ship
9. Look A Little On The Sunnyside
10. Celluloid Hereos
11. Top Of The Pops
12. Brainwashed
13. Mr. Wonderful
14. Acute Schizophrenia Paranoia Blues
15. Holiday
16. Muswell Hillbilly
17. Alcohol
18. Banana Boat Song (trad.)
19. Skin & Bone
20. Baby Face
21. Lola PREVIOUSLY UNRELEASED BONUS TRACK
22. Till The End Of The Day
23. She's Bought A Hat Like Princess Marina

Here Comes Yet Another Dayから前作までのトラッドフォークブルースのような曲が出てきますが、ヴォードビル的なメロディーがブルースとは又別のスタイルへと進化させています。レイデヴィスはの歌はまるでこのショーを演じるアクターのようでもあります。レイの歌い方からマークボランやブライアンフェリーを連想出来る人は相当なロックマニアだと思います。つまり、この辺りから出てくるグラムロックにもキンクスは影響を与えていると言う訳です。その後のパンクやネオアコにも影響を与えていますから、ブリティッシュロックの系譜はビートルズに始まりますが、キンクスが占める部分が多々あると言う事です。それだけ英国の人には愛されていたのです。

Celluloid Hereosがシングルヒットしましたが、これは撮影されていたフィルムを見た後に創られた曲だそうです。つまり自分達をパロディー化していたのです。12曲目からライブ盤となりますが、これが又素晴らしい内容です。キンクスとして発売されている公式ライブアルバムはいくつかありますが、どのライブアルバムよりも演奏内容がいいのです。スタジオ盤よりも演奏が熟れてきており、ギターもディストーションが適度にかかっており、優れたライブバンドである事が示されています。

ホーンセクションを加えたアレンジになっており、その為リズム&ブルースのような雰囲気もありますが、全体的にはヴォードビルのような場末のショーバンドのようなスタンスを保っています。初期のクィーンが好きな人には好かれるものがあると思います。ライブ盤も含んで、とてもキンクスらしい素晴らしいアルバムだと思います。ライブ盤ありきで名盤です。

Sitting In My Hotel

Supersonic Rocket Ship

Celluloid Hereos

Brainwashed

Muswell Hillbilly

Alcohol

Lola

Till The End Of The Day

[20071010]

Muswell Hillbillies Muswell Hillbillies
The Kinks (2004/08/24)
Velvel Records
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RCAレーベルに移籍しての第一弾アルバムです。キーボードにJohn Goslingが加入して5人編成になりました。このアルバムはデイヴィス兄弟の出身地であるロンドンのマスウェルヒルをイメージして創られており、カントリーブルース的な音楽をイギリス人がやるとこうなると言うのがテーマになっているようです。これはレットイットブリード以降のストーンズが確立していたスタイルであり、ストーンズの影響も大きいでしょうが、キンクスにはフェイセス的なノリもあります。

1. 20th Century Man
2. Acute Schizophrenia Paranoia Blues
3. Holiday
4. Skin & Bone
5. Alcohol
6. Complicated Life
7. Here Come the People in Grey
8. Have a Cuppa Tea
9. Holloway Jail
10. Oklahoma U.S.A.
11. Uncle Son
12. Muswell Hillbilly
13. Mountain Woman
14. Kentucky Moon

トラフィックもこの時代同じような音楽を創っていました。20th Century Manなどそういう感じです。イギリスではトラッドフォークやケルティック音楽にも革命が起きており、ペンタングルやフェアポートコンヴェンションなどが流行っており、ツェッペリンもジョンボーナムを見つけるまではその路線で行く予定だったようです。アイルランド民謡がアメリカに渡りカントリーやブルーグラスになっていった事を考えると、アメリカから逆輸入された音楽を再度イギリスで手直ししているといった作業なのですが、それが面白い効果となっていると思います。

Skin & Boneなど、これから出てくるT-REXのようです。マークボランは絶対この時代のレイデイヴィスの歌い方を真似しています。コークスクリュービブラートヴォイスがブルースに見事にマッチしています。Alcoholはトムウェイツに歌わせたくなる曲です。これまでのプログレッシヴな曲構成を敬遠していた人には、このストレートではありませんが、分かり易い音楽が受けて、このアルバムを愛する人は多いようです。

Have a Cuppa Teaのようなキンクスらしい曲もあります。イギリスではパブでバンド演奏が行われており、ライブハウスのような場所になっています。パンクが登場する前はパブロックと呼ばれるバンドが出ておりました。そのパブをジャケットに映し出しております。イギリスでは御馴染みの後継ですが、日本では見果てぬ世界の風景でした。そしてバンドの演奏力が格段に上がってきている事もあり、ストーンズやフェイセスにも負けないプレイが聴けます。しかしキンクスの場合、このスタイルが定着するのではありませんので、このアルバムの存在価値も上がっているのです。メロディーはいいのですが、コマーシャルな感じのヒット曲が無いのでどうしてもメジャーな扱いを受けていませんが、現在の耳で聴いても通用するような珠玉の歌がおさめられています。カントリーブルースとして聴いてもいいですが、イギリスのトラッドフォークブルースとして聴くのが一番しっくりきます。

20th Century Man
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[20071009]

Percy Percy
The Kinks (2001/09/17)
Castle
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トミーに触発されて自分のコンセプトアルバムを映像化したいと欲求にかられるレイデイヴィスが最初はソロ作品として手がけたサウンドトッラクになります。しかし諸事情によりキンクスとして発売されました。映画の内容はエロコメディーのようですが見た事はありません。いわゆるB級映画のようです。その為このアルバムも地味な存在として扱われています。しかしバラエティーに富んだ素晴らしい内容になっています。

1. God's Children
2. Lola [Instrumental]
3. Way Love Used to Be
4. Completely
5. Running Round Town
6. Moments
7. Animals in the Zoo
8. Just Friends
9. Whip Lady
10. Dreams
11. Helga
12. Willesden Green
13. God's Children
14. Dreams
15. Moments
16. Way Love Used to Be
17. Way Love Used to Be
18. Way Love Used to Be

いかにもキンクスらしいGod's Children、ローラのエレクトリックインスト版を挟みWay Love Used to Beは美しい旋律のバラードです。ストリングスアレンジも素晴らしい。Completelyはブルースナンバーのインストものです。コークスクリューヴォイスのMomentsもしみじみとするいい曲です。ボディドリーリズムをアコースティックで演奏しているAnimals in the Zooもユニークな曲です。

室内楽をバックに歌うJust Friendsはいつしかシャンソンのようになっていきます。Whip Ladyはインストで静かな曲調からグリッサンドギターの激しい曲になっていきます。Dreamsも曲調が変わっていくドラマティックな曲で、アーサーの時のようなプログレな創りになっています。Helgaはアコーステックギターによるカンツォーネです。Willesden Greenはロカビリー風のスローナンバーで茶目っ気たっぷりです。本作を最後にパイレコードからRCAに移籍する事になります。隠れた名曲がおさめられたこのアルバムはキンクスファンなら是非持っていてもらいたいアルバムです。

God's Children

Moments

Animals in the Zoo

[20071008]

Kinks Part.1 Lola vs Powerman and the Moneygoround Kinks Part.1 Lola vs Powerman and the Moneygoround
The Kinks (2000/04/11)
Castle Music UK
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邦題はローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦という前作に続いて長いタイトルがつけられています。これも現代社会を風刺したコンセプトアルバムになっています。ロックシンガーが成功するものの、マネージメントのトラブルに加え、憧れのアメリカの現実に失望し、最後は自由に向かって暮らしていこうという内容です。特徴としてはフォーク調の曲からブルースロックを取り入れるようになっている事です。当時はビートルズにしてもストーンズにしてもレイドバックしており、特にレットイットブリードで独走態勢に入ったストーンズからの影響が大きいようです。

1. Contenders
2. Strangers
3. Denmark Street
4. Get Back in the Line
5. Lola
6. Top of the Pops
7. Moneygoround
8. This Time Tomorrow
9. Long Way from Home
10. Rats
11. Apeman
12. Powerman
13. Got to Be Free
14. Lola
15. Apeman [Demo Version]
16. Powerman [Demo Version]

Contendersはまるでフェイセスのロッドスチュアートのような歌い方のトラディショナルロックな曲で始まります。StrangersとRatsは弟のデイヴデイヴィスが創った曲で、ギタリストだけあって格好いいギターリフによって創られています。デイヴのギターの腕も初期に比べるとかなり上達しており、こういう曲を創りたくなったのでしょう。そしてこのアルバムで一番ヒットしたのがLolaです。これはキンクスにとってはユーリアリーガットミー以来のビッグヒットとなりました。フォークロック調のシンプルな曲ですがコンサートでは大合唱になる曲です。歌詞の内容は引っ掛けられた女は実は男だったと言う歌です。

Top of the Popsはストーンズのような曲です。途中でダンス天国を演奏し出します。Apemanもシングルヒットした曲です。トロピカルなリズムにブルースロック的なピアノが絡んでいる変わった曲です。アルバム全体にピアノやオルガンによるアレンジにより音に厚みが出来ていると思います。そしてまるで演技者のように歌うレイデイヴィスの歌に注目して下さい。奇妙なビブラートを効かせるようになっています。これは後にマークボランが真似したのではないかとも思える歌い方でコークスクリューヴォイスとでも呼びましょうか。

Powermanにしてもちょっとひねくれたロックンロールになっています。これまでの牧歌的なホノボノした感じが薄れています。ラストのGot to Be Freeもフェイセスのようなトラディショナルフォークロックのような曲です。時代の音とも言えます。この後もこのストーンズ的なノリが多くなっていきます。でもキンクスのポップな曲創りは健在です。

Contenders

Strangers

Denmark Street

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[20071008]

Arthur (Or the Decline and Fall of the British Empire) Arthur (Or the Decline and Fall of the British Empire)
The Kinks (2004/10/04)
Sanctuary Midline
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ベースがピートクウェイフからジョンドルトンに代わって発表されたコンセプトアルバム第二弾です。邦題がアーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡です。グラナダテレビのドラマ用に製作されたが、ドラマの計画は頓挫し独立したコンセプトアルバムとなりました。大英帝国における労働者階級の男を主人公にした内容です。私は個人的に一番好きなアルバムであり、最高傑作だと思っています。聴く度に気持ち良くなれる何度でも聴きたくなる捨て曲無しの名盤です。

1. Victoria
2. Yes Sir, No Sir
3. Some Mother's Son
4. Drivin'
5. Brainwashed
6. Australia
7. Shangri-La
8. Mr. Churchill Says
9. She's Bought a Hat Like Princess Marina
10. Young and Innocent Days
11. Nothing to Say
12. Arthur

Victoriaはヴィクトリア王女時代の大英帝国の絶頂期から衰退を歌っている格好いいロックンロールナンバーです。Yes Sir, No Sirは吟遊詩人たるレイデイヴィスの語りかけるような歌が印象的で曲中で変化していく流れが心地良いです。Some Mother's Sonは室内楽を取り入れた後期のピンクフロイドのような曲です。Drivin'が一番好きな曲です。イギリスの田園風景を眺めながらのんびりと時間が過ぎていく情景が目に浮かびます。コーラスがとても心地良いです。Brainwashedはバンドフィルが印象的なロックンロールナンバーで、フォーキーな曲だけじゃない所がこのアルバムの良さです。ギターもかなりディストーションがかかっています。

このアルバム当たりからバンドとしての演奏力も上がってきたと思います。レイデイヴィスが注文するあらゆるジャンルを見事に表現している器用なバンドになっていると思います。Australiaは新天地オーストラリアへ移住しようとするくだりが歌われています。後半はインプロヴィゼーションの展開になっていきます。演奏力が上がった証です。アメリカのサーフロックというかビーチボーイズがパロディー化されています。Shangri-Laは静かなフォーク調からビートルズ的なオーケストレーションで盛り上がっていきます。そして半音降下でハードロックしていく流れはまるで天国への階段ですが、ポップなコーラスが入ってきてキンクスの世界に連れ戻されます。1曲の中でいろんな表情を魅せてくれます。Mr. Churchill Says はフォーク調の弾き語りで始まりますが、ロックンロールへと変貌していきます。

She's Bought a Hat Like Princess Marinaはビートルズ的な曲で、バロック調の雰囲気からロックンロール、ヴォードヴィルへと変貌していく様は一曲でビートルズのホワイトアルバムしております。Young and Innocent Daysもバロック調の美しいバラードです。チェンバロの響きもいいすが旋律が素晴らしいです。Nothing to Sayはカントリーロックにアカペラ風のコーラスが絡んできます。 最後までこの濃密な時間が持続されるのか心配になりながら始まるラストのArthurは軽快なカントリーというかトラッドフォークのような曲で最後まで心地良さを持続させながら聴き終える事が出来ます。最高のアルバムです。

馴染みが無い人には最初は取っ付きにくいかもしれませんが、聴き込むに連れて心地良さが倍増していく不思議なアルバムです。1曲1曲が名曲と呼んでもおこがましくない出来映えで、その1曲の中でもいろんな展開があって飽きさせません。コンセプトアルバムとしてもここまでの濃密な内容のアルバムは他には無いのではないでしょうか。私は個人的にはサージェントペッパーを抜いた存在としてこのアルバムを評価しています。私のコレクションの中でも名作としているディキシーランドミッドナイトランナーズの女の泪はわざもんだよりも濃密な内容です。このアルバム以上に心地良さを与えてくれるアルバムを知りません。一般の評価以上に愛して止まない名盤であります。

Victoria

Some Mother's Son

Brainwashed

Australia

Shangri-La

She's Bought a Hat Like Princess Marina

Young and Innocent Days

[20071008]

The Village Green Preservation SocietyThe Village Green Preservation Society
(2004/07/13)
The Kinks

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シェルタルミーに代わりレイデイヴィスがプロデュースしたアルバムであり、コンセプトアルバム時代の幕開けになります。村のみどりを守る会という声明文を出す所から始まる地味に見える内容なのでセールス的には失敗してしまうのですが、音楽的な内容は素晴らしいものがあり、サージェントペッパー的な位置づけとしていいアルバムです。当時のアメリカではヒッピー、フラワームーヴメントの最中なので、アメリカでは支持されていたようです。アメリカにはクリーデンスクリアーウォーターリヴァイバルと言うバンドおりましたから、それに近い感覚だったのかもしれません。

1. Village Green Preservation Society
2. Do You Remember Walter?
3. Picture Book
4. Johnny Thunder
5. Last of the Steam-Powered Trains
6. Big Sky
7. Sitting By the Riverside
8. Animal Farm
9. Village Green
10. Starstruck
11. Phenomenal Cat
12. All of My Friends Were There
13. Wicked Annabella
14. Monica
15. People Take Pictures of Each Other
28. Days

イギリスのトラッドフォーク調のVillage Green Preservation Societyからビートルズ的なDo You Remember Walter?、ラヴィンスプーンフルのようなPicture Book、そしてCCRのような7thによるブルースナンバー Last of the Steam-Powered Trainsなど、ほのぼのとしながらもユーモラスなキンクスの世界が展開しています。Sitting By the Riversideはポールマッカートニーの創るような曲ですし、このコンセプトアルバム時代のキンクスの印象はパロディー精神により風刺したメッセージ性を持っており、吟遊詩人のごときレイデイヴィスの世界観に浸る事が出来ます。

私は英国の田園風景が個人的に好きでありまして、それもこれも田園風景を想像させてくれるこれらの英国的な音楽が好きだからなのであります。個人的な好みもあるかと思いますが、全てはツェッペリンの世界観からの影響なのですが、これらに共通する音楽が好きであり、それはフォークであり、ハードロックであっても言い訳であります。ですからアメリカンハードロックはいまいちのめり込めないのです。

Village Greenは日本の甲斐バンドの裏切りの街角にそっくりです。恐らく甲斐バンドがパクっているのでしょう。Phenomenal Catではまるでストロベリーのようなフルートのメロトロンサウンドが使われています。当時はレイドバックするのが流行出していた時期でもあり、その点ではこのアルバムのテーマは合っているのですが、音楽的にはかなりいろんな要素がからんでいて時代性は関係なくなっています。商業的には失敗したアルバムですが、キンクスの中でも名盤と呼べるもので、ストーンズやビートルズのフォーキーな所が好きだけれども、別の新しい曲が聴きたくなったらこのアルバムをお勧めします。時代の流れとは違う時計がこの時のキンクスには刻まれていたのでしょう。

Village Green Preservation Society

Do You Remember Walter?

Picture Book

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[20071008]

Live at Kelvin Hall Live at Kelvin Hall
The Kinks (2004/09/27)
Sanctuary Midline
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キンキーサウンドを満喫出来るライブアルバムです。まず覚悟しなければならないのが音質の悪さです。はっきり言って演奏よりも観客の熱狂の方がメインになっているような作品です。しかし音質が悪い分、歪み方がディストーションがかかっているようになっており、スタジオ盤の優等生的なサウンドとは違う激しいキンクスを体験出来ます。

1. Till the End of the Day
2. Well Respected Man
3. You're Lookin' Fine
4. Sunny Afternoon
5. Dandy
6. I'm on an Island
7. Come on Now
8. You Really Got Me
9. Medley: Milk Cow Blues/Batman Theme/Tired of Waiting for You

日本では信じられないほどの観客の熱狂ぶりを確認出来ます。ビートルズ並みにキャーキャー言われています。そもそもレイデイヴィスはそれほど格好いいとは思いません。ゴリラ顔だし、歯はすけてるし、日本では受けなかったのはルックスもあるかと思います。しかし、イギリスではスウィーツやベイシティーローラーズの例もあるようにゴリラ顔好きだと言うデータがあります。レイデイヴィスは元祖ゴリラ顔のアイドルなのでしょう。

演奏はステレオにふられており、前面に出ているのですがヴォーカルがステージリヴァーブにより奥に引っ込んでいる感じがしますが、オープニングのTill the End of the Dayの始まり方は結構ゾクゾクするようなカッコ良さがあります。Well Respected Manは社会風刺による最初のヒット曲であり、その後のキンクスの方向性を決定づけた重要な曲です。Sunny AfternoonやDandy、I'm on an Islandのようなポップな曲でも盛り上がれると言う所がアイドルしています。

Come on Nowはとてもライブ映えのする格好いい曲です。ビートルズのペーパーバックライターににています。そして問答無用のYou Really Got Meが一番盛り上がっているようですが、ハイライトはMilk Cow Bluesから始まるメドレーです。バットマンのテーマはジャムもカバーしていました。そしてヒット曲Tired of Waiting for Youへとつながります。現在で言えばインディーズ系のバンドが自主制作で創ったライブアルバムのような音質ですが、ライブの臨場感をストレートに感じられるパワフルな作品です。

Till the End of the Day

Sunny Afternoon

You Really Got Me

[20071007]

Something Else by the Kinks Something Else by the Kinks
The Kinks (2004/04/26)
Sanctuary Midline
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アートロックになり出したキンクスの才能が開花した名盤です。サージェントペッパーの後に出されたアルバムですが、位置的にはリヴォルバーでしょうか。音楽性も多彩になっていますが,決してサイケデリックなドラッギーな感じにならないのが彼らの特徴ですが、楽曲の出来映えはとても心地の良いものばかりです。

1. David Watts
2. Death Of A Clown
3. Two Sisters
4. No Return
5. Harry Rag
6. Tin Soldier Man
7. Situation Vacant
8. Love Me Till The Sun Shines
9. Lazy Old Sun
10. Afternoon Tea
11. Funny Face
12. End Of The Season
13. Waterloo Sunset
14. Act Nice And Gentle
15. Autumn Almanac
16. Susannah's Still Alive
17. Wonderboy
18. Polly
19. Lincoln County
20. There's No Life Without Love
21. Lazy Old Sun (Unreleased Alternate Stereo Take)

ザジャムもカバーしたDavid Wattsのユニゾン感覚は非常に英国的なものです。弟のデイヴデイヴィスとの共作になるDeath Of A Clownはソロ名義でヒットしました。カントリーフォーク調の曲です。No Returnはボサノヴァ調の曲ですが、このとぼけた歌い方は何なんでしょう。民謡のようなHarry Ragなど多彩な面も見せ、Tin Soldier Manは一時期のストーンズのようです。Situation Vacantでのオルガンサウンドの格好いい事。Love Me Till The Sun Shinesはまるでボブディランのフォークロックのようで、歌い方も真似しているように感じます。

Lazy Old Sunは皆生デリックと言ってもいい曲です。かなりストレンジです。Afternoon TeaとFunny Faceはポールマッカトニー的な曲です。End Of The Seasonはまるで007のテーマをフォーク調にしたような曲です。コード進行がサウンドトラック的な効果を出しています。そしてポールウェラー少年も涙した名曲Waterloo Sunsetはイギリスの地名であり、駅の名前でもあります。とてもやさしい歌い方がキンクスらしいです。エンディングでいきなり現れるオーケストラがもっと聴きたいと思わせますが、淡白に終わっていきます。

シドバレットなどを聴いた方にはお分かりかと思いますが、英国特有の民族性とも言える雰囲気を持った、ポップスなのにトラディショナルな感覚になってしまうようなファジー感が心地良さとなる魅力を持ったのがキンクスであります。キンキーサウンドから卒業した彼らの創り出した妙に力の抜けた名盤であります。

You Really Got Me+ David Watts

Death Of A Clown

Two Sisters

Harry Rag

Love Me Till The Sun Shines

Funny Face

Waterloo Sunset

Autumn Almanac

Wonderboy

Polly

[20071007]

Face to Face Face to Face
The Kinks (2004/04/26)
Sanctuary Midline
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8トラックレコーダーを手に入れたキンクスがアートロックに変貌していった始まりとなるアルバムです。しかしシタールを演奏出来るメンバーがいなかったからなのか、彼らはサイケデリックとは又違った独自のポップスを生み出していきます。これぞブリットポップと呼べるものではないでしょうか。イギリス特有のユーモアに満ち溢れたポップスは日本人には物足りないかもしれませんが、これは聴き進むに連れて中毒化してい逝きます。

1. Party Line
2. Rosie Won't You Please Come Home
3. Dandy
4. Too Much on My Mind
5. Session Man
6. Rainy Day in June
7. House in the Country
8. Holiday in Waikiki
9. Most Exclusive Residence for Sale
10. Fancy
11. Little Miss Queen of Darkness
12. You're Lookin' Fine
13. Sunny Afternoon
14. I'll Remember
15. I'm Not Like Everybody Else
16. Dead End Street
17. Big Black Smoke
18. Mister Pleasant
19. This Is Where I Belong
20. Mr. Reporter
21. Little Women

8トラックを手にしたレイデイヴィスは最初サウンドエフェクトを随所にちりばめた作品を構想しますが、多忙により断念、しかし電話のSEで始まるParty Lineから心地良いポップスが展開していきます。Rosie Won't You Please Come Homeはサイケまで逝ききれない曲ですが、これはこれで心地良いものです。Dandyはハーマンズハーミッツがカバーしてヒットさせた為に有名な曲になっていますが、キンクスがオリジナルです。

Session Manはピアノを担当してくれていたニッキーホプキンスに捧げた曲です。雷のSEで始まるRainy Day in Juneもサイケと言うには中途半端な感じです。Too Much on My Mindにしてもそうですが、当時の彼らはビートルズよりもアメリカのラヴィンスプーンフルに傾倒しており手本としていました。その為ポップでいい曲は創っていましたが、あっち側に逝ってしまっている感は薄く、こちら側との境目から覗いているようなスタンスで曲を創っていたと推測出来ます。Holiday in Waikikiではエレクトリックシタール風のサウンドをエレキで出していると言う変わったアレンジになっています。

Fancyが唯一サイケデリックサウンドと呼べる曲ではないでしょうか。Little Miss Queen of Darknessもそうですが、この気怠い歌い方というかアンニュイな感じがキンクスの魅力でもあります。その典型的なヒット曲Sunny Afternoonはこの時代のキンクスの代表作です。スモールフェイセスにしてもイギリスでの日曜日はよく歌の題材にされています。のほほんとした感じですが歌詞は相当皮肉った歌詞になっています。トムロヴィンソンバンドのグラッドトゥビゲイのようなノスタルジックなコード進行です。このアルバムはビートルズで言うラバーソウルに位置づけておきましょうか。まだまだ名作が続きますので。勿論このアルバムも名盤です。

Party Line

Dandy

Too Much on My Mind

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[20071007]

The Kink Kontroversy The Kink Kontroversy
The Kinks (2004/04/26)
Sanctuary Midline
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初期のキンクスはシングルヒットを飛ばしてキンキーサウンドとまで呼ばれるようにあっていましたが、このサードアルバムあたりから徐々にフォークロック調へと変貌していきます。ビートルズがラヴァーソウルやリヴォルバーなどを出していた時期ですので触発されているはずです。

1. Milk Cow Blues
2. Ring the Bells
3. Gotta Get the First Plane Home
4. When I See That Girl of Mine
5. I Am Free
6. Till the End of the Day
7. World Keeps Going Round
8. I'm on an Island
9. Where Have All the Good Times Gone
10. It's Too Late
11. What's in Store for Me
12. You Can't Win
13. Dedicated Follower of Fashion
14. Sittin' on My Sofa
15. When I See That Girl of Mine [Demo Version]
16. Dedicated Follower of Fashion [Alternate Stereo Take]

カバー曲はMilk Cow Bluesのみで後は全てオリジナルです。しかしこの曲を一曲目に持ってくる事により初期のキンクスの名残を感じさせます。大ヒットしたTill the End of the Dayはキンキーサウンドの典型的な作品でファンの間では一番の人気曲です。アメリカだけでリリースした平凡な日常を過ごしている男を描いたWell Respected Manがヒットした事によりラブソング以外のひねくれた視点での作品が多くなっていきます。

フォークロック的な曲調は後のネオアコやブリットポップの手本となるものばかりで、イギリスのロック史を考える上で欠かせない存在がこのキンクスなのです。日本ではピンとこないかもしれませんが、10CCもビートルズ風というよりキンクス風と言った方がしっくりきたりします。デヴィッドボウイやヴァンへイレンもカバーしたWhere Have All the Good Times Goneもキンキーサウンドの典型です。

What's in Store for Meはストーンズやビートルズがやっていたカントリーロック的な曲です。しかしレイデイヴィスの力の抜けた歌い方は聴き込むに連れて心地良いものです。You Can't Winではフェイザーを通したギターサウンドがビートルズ的で面白いです。ここにきてやっとこういうサウンドを出してきたかと思うほど後発的ですが、それほどサウンドメイキングにこだわらなかった彼らが目覚め出していた事を物語っています。

Milk Cow Blues

Till the End of the Day

I'm on an Island

Where Have All the Good Times Gone/Sitting On my Sofa

Dedicated Follower of Fashion

[20071007]

Kinda Kinks Kinda Kinks
The Kinks (2004/04/26)
Sanctuary Midline
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ザフーとは違い、レコード会社とのいざこざの無かったキンクスは短いインターバルで次々とアルバムを出していきます。このアルバムではカバー曲は2曲だけで後はオリジナルになっています。オリジナルと言っても結構黒っぽいロックンロールを創っています。それとフォークロック的な曲も増えてきました。

1. Look For Me Baby
2. Got My Feet On The Ground
3. Nothin' In The World Can Stop Me Worryin' Bout That Girl
4. Naggin' Woman
5. Wonder Where My Baby Is Tonight
6. Tired Of Waiting For You
7. Dancing In The Street
8. Don't Ever Change
9. Come On Now
10. So Long
11. You Shouldn't Be Sad
12. Something Better Beginning
13. Everybody's Gonna Be Happy
14. Who'll Be The Next In Line
15. Set Me Free
16. I Need You
17. See My Friends
18. Never Met A Girl Like You Before
19. Wait Till The Summer Come Along
20. Such A Shame
21. A Well Respected Man
22. Don't You Fret
23. I Go To Sleep (Unreleased Recording)

レイデイヴィスはまるでカバー曲のようなオリジナルを創れる能力に長けており、その為ビートルズやストーンズのような個性が分かりにくい部分があり、日本ではあまり受けなったものと思われます。個性はあるのですが、一聴しただけでは分かりにくいのです。何々風の曲を創るとなると器用にこなすのですが、それらをミックスして別のものを創る事は初期においては少ないですし、その後も分かりにくいものがあります。その為パロディー風に感じる事もあります。

シングルヒットしたTired Of Waiting For Youに個性を感じますが、他のバンドがすぐ真似してキンクスだけのカラーにならなくなっている事もありますが、イギリスではその辺が分かっていたのかもの凄い人気でした。Nothin' In The World Can Stop Me Worryin' Bout That Girlではバートヤンシュのようなトラッドフォークも創り出す器用さを見せてくれます。Don't Ever Change、Come On Nowのような軽快な曲は活気いです。勢いを感じます。

Something Better Beginningはポールマッカトニーが創りそうなフォークロックです。この辺りからストーンズからビートルズ的な曲調が増えていく事になります。13曲目以降はボーナストラックで、アルバム未収録だったシングだけの曲や未発表曲がおさめられており、かなりお得な構成になっています。

Look For Me Baby

Nothin' In The World Can Stop Me Worryin' Bout That Girl

Tired Of Waiting For You

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[20071006]

The KinksThe Kinks
(2001/08/21)
The Kinks

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ザフーよりもレコードデビューは早かったのですが、デビューはほとんど一緒です。プロデュースも同じシェルタルミーです。ビートルズ、ストーンズの爆発的な人気にあやかろうと次々とバンドが世に送り出されましたが、ザフー同様その中でも絶大な人気を得ます。しかしイギリスだけの話で、日本ではフーよりもマイナーな扱いですので四番手として紹介します。

1. Beautiful Delilah
2. So Mystifying
3. Just Can't Go to Sleep
4. Long Tall Shorty
5. I Took My Baby Home
6. I'm a Lover Not a Fighter
7. You Really Got Me
8. Cadillac
9. Bald Headed Woman
10. Revenge
11. Too Much Monkey Business
12. I've Been Driving on Bald Mountain
13. Stop Your Sobbing
14. Got Love If You Want It
15. You Still Want Me
16. I Don't Need You Any More

Kinkとはよじれとかひねくれたと言う意味です。ひねたポップスを生み出す彼らにはぴったりのネーミングです。Ray DaviesとDave Davies兄弟を中心にしたバンドで、このファーストでも分かるようにロックンロールカバーが中心になっています。その中でもオリジナルのYou Really Got Meがヒットしましたし、キンクスと言うとこの曲しか知らない人が多いと思います。印象的なリフは当時売れっ子だったスタジオミュージシャンだったジミーペイジが弾いているとの事でしたが、そのテイクはボツになっているそうですが、明らかにここのギターだけ音色が違います。

後にヴァンへイレンがカバーして有名になったYou Really Got Meですので、この曲だけが知れ渡るようになりました。それともう一曲だけ毛並みが違う曲があります。Stop Your Sobbingです。これはプリテンダーズがカバーして有名になりました。ほとんどがロックンロールのカバー曲の中で、この曲だけが美しいバラードになっています。はっきり言って違和感さえ覚えるくらい場面が変わりますが、こういった曲を創れると言うアピールにもなっています。それが後のポップ作品を生み出す始まりとなりました。

デビュー当時のキンクスはストーンズの影響が強く感じられます。レイの歌い方も実にひねくれています。しかしイギリスでは結構人気があったのです。日本では想像もつかないくらい。日本でキンクスを聴いていると言う人は相当ひねくれていたと思います。それほど一筋縄ではいかにバンドなのです。

Beautiful Delilah

Long Tall Shorty

You Really Got Me

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[20071006]

It's Hard It's Hard
The Who (1997/06/03)
Polygram International
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キース抜きでも何とかやっていこうとしましたが、バンドとしてまとめられなくなり、このアルバムにて解散を宣言いたしました。現在も再結成したりしているフーですが、それはピートタウンゼントのソロ活動的の一環のような気がしてなりません。ここまでがかろうじてザフーでしょう。

1. Athena
2. It's Your Turn
3. Cook's County
4. It's Hard
5. Dangerous
6. Eminence Front
7. I've Known No War
8. One Life's Enough
9. One at a Time
10. Why Did I Fall for That
11. Man Is a Man
12. Cry If You Want
13. It's Hard [Live]
14. Eminence Front [Live]
15. Dangerous [Live]
16. Cry If You Want [Live]

何とか最後までいい曲は残しています。しかしザフーと言うバンドでやる意味が感じられない曲も多いです。MTVの効果で何とかAthenaとEminence Frontのシングル曲は日本でも知られていますが、日本ではいまいち知名度が無かったため、解散と言っても静かなものでした。ファンとしてはソロ活動の方が気になっていたりしていましたが、本国イギリスでは解散は一大事件だったようです。

Athenaは往年のザフー節が出ていて若ささえ感じます。Eminence Frontはまるでピーターガブリエルですね。当時の流行の音と言う事になります。全盛期のようなスケールの大きな曲はありませんが、それでも曲はしっかり作られており悪くはありません。昔の傑作と比べると劣るかもしれませんが、それでも一般的な見方をするといいアルバムです。最後まで質は落とさなかったと思います。しかしこれが最後のアルバムであります。

ザフーもストーンズやビートルズと同じ時代にはアルバム発売前に出されたシングルはアルバムに収録されていません。これは当時のレコード会社の方針のようで、シングルの売り上げを上げる為にやっていたようです。その為シングルだけの曲の方が有名だったりします。シングル曲を集めたベストアルバムで確認して頂く必要がありますが、そちらの方がザフーのイメージ通りの作品ばかりです。それらの有名な曲で物足りなくなった時には、アルバムに隠れている名曲を探し出してみて下さい。ザフーにはかなり隠れた名曲が存在しています。

Athena

It's Hard

Dangerous

Eminence Front

Cry If You Want

[20071006]

Face Dances Face Dances
The Who (1997/06/03)
Polygram International
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亡きキースムーンに代わり元スモール・フェイセスのケニー・ジョーンズを迎えたバンドを存続させようとして最スタートを切ったアルバムです。バンドとしての毒気は失ってしまいましたが、いい曲を相変わらず創っています。

1. You Better You Bet
2. Don't Let Go the Coat
3. Cache Cache
4. Quiet One
5. Did You Steal My Money
6. How Can You Do It Alone
7. Daily Records
8. You
9. Another Tricky Day
10. I Like Nightmares
11. It's in You
12. Somebody Saved Me
13. How Can You Do It Alone [Live]
14. Quiet One [Live]

各メンバーはそれぞれいいソロアルバムを創っていますが、キースムーンがいないと言うだけでまるでソロアルバムを聴いているような感じになってしまいます。80年代も何とか生き残りをかけようと必死な感じも伝わります。You Better You Betはいかにもザフーらしい曲でシングルヒットしました。Did You Steal My Moneyはサンプラーも使ったまるでスティングのような曲です。80年代に適したような曲創りがされています。

逆にキースムーンが生きていたなら、80年代のザフーはどういう方向性に進んでいたのでしょうか。今となっては想像するしかありませんが、もう少し尖っていてくれたと思われます。このアルバムで聴かれるザフーはかなり丸くなっています。元々キースムーンのステージアクションに触発されて暴力的なステージになっていたザフーですので、その首謀者がいなくなれば、ただのおっさんになっていくしか無いのでしょう。ただ作曲能力は衰えていません。その代わり飛び抜けて存在する曲もありません。

You Better You Bet

Don't Let Go the Coat

Quiet One

Did You Steal My Money

Did You Steal My Money

Another Tricky Day

[20071006]

Who Are You Who Are You
The Who (1996/11/18)
Polydor
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このアルバムの制作途中でキースムーンがドラッグの過剰摂取によりなくなってしまい、大半の曲が別のドラマーに叩かせている為、ドラムのフィルとかはいつものフーではありませんが、シンセやストリングスのアレンジなど、楽曲面では頑張って創られているアルバムです。

1. New Song
2. Had Enough
3. 905
4. Sister Disco
5. Music Must Change
6. Trick of the Light
7. Guitar and Pen
8. Love Is Coming Down
9. Who Are You
10. No Road Romance
11. Empty Glass
12. Guitar and Pen [Olympic '78 Mix]
13. Love Is Coming Down [Work in Progress Mix]
14. Who Are You [Lost Verse Mix]

全体的なイメージは大人のロックといったイメージがします。かつての若者の為のロックとは熟練度が違います。New Songや905などいい曲を創っており、よく出来たアルバムなのですが、ドラムがキースじゃないと平凡過ぎてザフーらしからぬ作品に聴こえてしまいます。Music Must Changeではジャズ風のアレンジで新境地も開拓しています。

当時はパンク、ニューウェイヴの時代でしたので、ここまで創り込まれた作品はあまり評価されていませんでした。しかし良いものを創ろうとしている姿勢はしっかりと刻み込まれています。良い曲は流行に関係なく、時代が変わっても残るものです。このアルバムはそのため今聴いても通用する内容になっています。

フランクザッパと並んでロック界の二大奇人変人変態男として君臨していたキースムーン最後のアルバムであり、実質的にはザフー最後のアルバムとも呼べるアルバムです。フランクザッパも今では亡き人ですので、現在のロック界にはこれほど強烈な個性を持った人が不在と言う事になっています。今では市民権を得たと錯覚されているROCKも本来変態じゃなければやらないような音楽です。まともという基準も曖昧ですが、まともと呼ばれる人がロックに魅了されるはずはありません。ロックとは変態の為の音楽なのです。だから私は大好きなのです。

Sister Disco

Music Must Change

Trick of the Light

Who Are You

Empty Glass

[20071005]

The Who by Numbers The Who by Numbers
The Who (2000/10/30)
Polydor
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ザフーと言うとコンセプトアルバムと言うイメージが強過ぎて、普通の構成のこの作品は地味に感じます。音楽的にも贅肉をそぎ落としたソリッドな出来になっています。ピートタウンゼントがミュージシャン生活に疲れきった時に創ったアルバムと言うのもあるのですが、それでも演奏は結構エネルギッシュです。

1. Slip Kid
2. However Much I Booze
3. Squeeze Box
4. Dreaming From the Waist
5. Imagine a Man
6. Success Story
7. They Are All in Love
8. Blue, Red and Grey
9. How Many Friends
10. In a Hand or a Face
11. Squeeze Box [Live]
12. Behind Blue Eyes [Live]
13. Dreaming From the Waist [Live]

シングルヒットしたSqueeze Boxは申し分のない名曲です。他の曲はと言うとしっかりブレイクも盛り込まれ創られていますので、手抜きはしていなかったと思います。結構いい曲もあり、何と言ってもキースムーンが健在です。最初から最後までドラムソロのような演奏をするキースムーンですが、ビートはしっかりとキープしており、こんな真似の出来るドラマーはそうはいません。

パカッションから始まるSlip KidやSuccess Storyも格好いいし、3拍子のThey Are All in Loveも心地いい曲です。タウンゼントがウクレレ片手に歌うBlue, Red and Greyはシンプルなオーケストレイションが成されていて感動的です。How Many Friendsはミディアムテンポのソフトロックです。1975年と言うのは最初のハードロックブームが減速し始めており、第二波が起ころうとしていた時期でもあります。パンクが生まれる前であり、倦怠期にとも言えるかもしれません。その中でもザフーは地味ながらマイペースに作品を仕上げたと思います。

Slip Kid

However Much I Booze

Dreaming From the Waist

Squeeze Box

Blue, Red and Grey


[20071004]

Odds & Sods Odds & Sods
The Who (2000/10/30)
Polydor
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未発表曲をジョンエントウィッスルが掘り起こして編集した作品です。タイトルのOdds & Sodsは寄せ集めと野郎共と言う意味です。確かに知られていない曲が多いですが、私は不死身のハードロックが目当てで買っていました。最初聴いた時はやはりストレートなロックンロールの不死身のハードロックだけが目立っていましたが、聴き続けるにつれて他の曲の奥深さに魅了されてしまいました。全曲大好きで、ザフーの作品の中では一番好きなアルバムです。

1. I'm the Face
2. Leaving Here
3. Baby Don't You Do It
4. Summertime Blues
5. Under My Thumb
6. Mary Anne with the Shaky Hand
7. My Way
8. Faith in Something Bigger
9. Glow Girl
10. Little Billy
11. Young Man Blues
12. Cousin Kevin Model Child
13. Love Ain't for Keeping
14. Time Is Passing
15. Pure and Easy
16. Too Much of Anything
17. Long Live Rock
18. Put the Money Down
19. We Close Tonight
20. Postcard
21. Now I'm a Farmer
22. Water
23. Naked Eye

何と言ってもジャケットが格好いいです。オリジナルでは11曲の作品だったのですが、CDになったら23曲に増えています。ストーンズが逮捕された時に録音したUnder My Thumbなどが入っていますが、オリジナル曲目で紹介します。Postcardはビートルズのサイケ時代のようなアレンジが心地良いポップな曲です。ジョンの作品です。そして大好きなのがNow I'm a Farmerです。おいら百姓、耕す耕すといったコミックバンドのような歌詞をハードロックバンドが歌うといったギャップがありました。この曲で連想されるのがジョンボーナムが永遠の詩で農場を運営していた事です。確かにツェッペリンもザフーも英国の農耕民族のようなグルーヴを持っていると思い、私はジョンボーナムをお百姓さんのリズムと評するようになったきっかけの曲です。曲が変化していく展開も素晴らしいです。

Put the Money Downはザフーらしいハードロックです。Little Billyのブリットポップな感じがたまりません。これぞ英国しきポップスです。Too Much of Anythingはロジャーダルトリーが歌い上げるタイプの曲で、こういう曲もザフーならではです。Glow Girlはトミーが女の子だったらと言った内容の曲です。Pure and Easyはピートタウンゼントのソロ作品ですが、ここではザフーによって演奏されています。ブリッジの部分が格好いい曲です。Faith in Something Biggerはブリティッシュビートグループがヒットさせたようなポップな曲で名曲です。

I'm the Faceは最初期の作品でボディドリーばりのスライドギターが印象的なビートブルース曲です。Naked Eyeはダルトリーが得意とするドラマティックなバラードです。2番からタウンゼントが歌い出します。70年代のハードロックバンドがやりそうな盛り上げ方です。そして邦題が不死身のハードロックだったLong Live Rockは文句無しのストレートなロックンロールです。まだパンクが出てくる前なのにロックは死んだと言われるが長生きしてくれと言うメッセージが歌われています。

以上がオリジナル収録曲で、それ以外の未発表曲も含まれていますのでお得のようです。しかしオリジナル曲目だけならオリジナルアルバムに負けないくらい素晴らしい作品です。私にとっては個人的な名盤になっています。いつ聴いても気持ち良くなれます。これぞブリティッシュロックです。

Baby Don't You Do It

Cousin Kevin Model Child

Pure and Easy

Too Much of Anything

Long Live Rock

Water

Naked Eye

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