1. Wouldn't It Be Nice 2. You Still Believe 3. That's Not Me 4. Don't Talk (Put Your Head on My Shoulder) 5. I'm Waiting for the Day 6. Let's Go Away for Awhile 7. Sloop John B. 8. God Only Knows 9. I Know There's an Answer 10. Here Today 11. I Just Wan't Made for Times Like These 12. Pet Sounds 13. Caroline, No 14. Hang on to Your Ego [Bonus Track]
まずアレンジが格段に違います。テンションコードを多用し、ベースラインはルート音にこだわらず浮遊していきます。そしてそこにのる旋律がとてつもなく美しいのです。Wouldn't It Be Niceではフィルスペクター風でありながらもビーチボーイズらしい作品に仕上げています。God Only Knowsはデヴィッドボーイがカバーしていました。これまでのサーフィンやホットロッドといったテーマはもうありません。その為かこのアルバムは出来映えに反して売れませんでした。脳天気なアメリカでは評価されなかったのです。その代わりイギリスや日本では名作として扱われます。
Sloop John Bもフィルスペクター風ですが、そのアレンジの素晴らしさは遥かに上をいっています。Caroline, Noも素晴らしい曲です。捨て曲無しの名盤です。しかしこれが売れなかった事がさらにブライアンウィルソンを追いつめていく事になります。このアルバムを聴いたビートルズ、特にポールマッカートニーはこの他にフランクザッパなどからも刺激を受けてサージェントペッパーを創り出していく事になるのです。つまりビートルズを追い抜こうとして創ったこのアルバムが、さらにビートルズに上のステージに登らせる結果となったのです。
1. Girl from New York City 2. Amusement Parks, U.S.A. 3. Then I Kissed Her 4. Salt Lake City 5. Girl Don't Tell Me 6. Help Me, Rhonda 7. California Girls 8. Let Him Run Wild 9. You're So Good to Me 10. Summer Means New Love 11. I'm Bugged at My Ol' Man 12. And Your Dream Comes True
Then I Kissed Herはキッスもカバーしたフィルスペクターのカバー曲です。沖縄民謡とブルーノートは同じ音階であり、リズムを帰るとこのように沖縄のような感じの音楽になるのです。Girl Don't Tell Meはまるでビートルズのような曲になっています。California Girlsはこれまたビーチボーイズを代表するヒット曲です。ビーチボーイズらしい曲を何とか用意したブライアンでしたが、この辺りからレコード会社との確執が生まれていきます。
All Summer Longは素晴らしいアルバムでした。その勢いを継承しつつもビーチボーイズに大きな転換期がまいります。それはブライアンウィルソンのドラッグ体験です。ジャズ界では当たり前になっていたドラッグ摂取ですが、この頃からロック界でも常用者が増えていきます。この体験は後のサイケデリックサウンドを生み出していくのですが、よりレコーディングに専念するようになったブライアンはバンドのツアーに同行しなくなります。ライブではブライアンの代行が立てられ、ブライアンはスタジオにこもってスタジオミュージシャンを使ってバックサウンドをレコーディング。ステージから戻ってきたメンバーがそれに歌をかぶせていくと言うスタイルが出来上がっていきます。その最初の作品がこのアルバムです。
1. Do You Wanna Dance 2. Good to My Baby 3. Don't Hurt My Little Sister 4. When I Grow Up (To Be a Man) 5. Help Me, Rhonda 6. Dance, Dance, Dance 7. Please Let Me Wonder 8. I'm So Young 9. Kiss Me, Baby 10. She Knows Me Too Well 11. In the Back of My Mind 12. Bull Session with "Big Daddy"
1. I Get Around 2. All Summer Long 3. Hushabye 4. Little Honda 5. We'll Run Away 6. Carl's Big Chance 7. Wendy 8. Do You Remember? 9. Girls on the Beach 10. Drive-In 11. Don't Back Down
ビーチボーイズを代表するヒット曲I Get AroundをはじめAll Summer LongやLittle Honda、Wendyなど何度聴いても飽きないような曲が並んでいます。明らかにビートルズに対抗すべきライバル意識により制作された力作であります。本作の製作途中にビーチ・ボーイズの内部構造に大きな変化がり、マネージャーを務めたウィルソン兄弟の父親、マレー・ウィルソンの解雇しました。これによりブライアンウィルソンがより作曲に集中出来るようになりました。
Girls on the Beachのような美しい曲があったりと、決してイギリス勢の真似をする事なく、あくまでもビーチボーイズとしての音楽性で対抗していた事がかえってアメリカでは受けていたようです。それは日本においては評価は二分されます。爽やかな曲が好きな人には受けましたし、イギリス勢に比べると軟弱すぎるイメージがありました。これは現在でも評価は分かれる所でしょうが、良い曲は理屈抜きにして良い物です。このアルバムはその良い曲が見事に集められた名盤であります。
1. Fun, Fun, Fun 2. Don't Worry Baby 3. In the Parkin' Lot 4. "Cassius" Love Vs. "Sonny" Wilson 5. Warmth of the Sun 6. This Car of Mine 7. Why Do Fools Fall in Love? 8. Pom Pom Play Girl 9. Keep an Eye on Summer 10. Shut Down, Pt. 2 11. Louie, Louie 12. Denny's Drums