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[20071231]

CollectionsCollections
(1990/10/25)
The Young Rascals

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コレクションズと言うタイトルですがベストアルバムではありません。れっきとしたオリジナルセカンドアルバムです。シングルの寄せ集めと言うのでもなく、普通のセカンドアルバムです。サウンド的にはソウルフルな内容ですが、結構ポップな曲が多いです。

1. What Is the Reason
2. Since I Fell for You
3. I've Been Lonely Too Long
4. No Love to Give
5. Mickey's Monkey/Love Lights
6. Come on Up
7. Too Many Fish in the Sea
8. More
9. Nineteen Fifty Six
10. Love Is a Beautiful Thing
11. Land of 1000 Dances

本格的なソウルバンドなのですが、どこかアイドル的なところがあり、そういったイメージが強いアルバムでもあります。ブリティッシュインヴェンションに対抗しているのでしょうが、本格的な黒人音楽を演奏する玄人受けするようなポテンシャルを秘めており、他のアイドルグループとは差別化が成されています。

Land of 1000 Dancesはあまりにも有名なダンス天国のカバーです。Come On UpとLonely Too Longがシングルヒットしていますが、カバー曲と同じレベルでの作曲が成されているところがさすがです。当初はYoung Rascalsと名乗っていましたが、次第にRascalsと呼ばれるようになっていきます。ビッグヒットはありませんが、ラスカルズを知る上では興味深い作品です。

I've Been Lonely Too Long

Too Many Fish in the Sea

Love Is a Beautiful Thing
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[20071231]

The Young RascalsThe Young Rascals
(2007/05/14)
The Young Rascals

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イギリスとは違いアメリカで黒人音楽をやる白人は少なかったのですが、このラスカルズは白人でありながら本格的なリズム&ブルースをやって成功しました。青い目のブルーアイドソウルと呼ばれるようになります。

1. Slow Down
2. Baby Let's Wait
3. Just a Little
4. I Believe
5. Do You Feel It
6. Good Lovin'
7. Like a Rolling Stone
8. Mustang Sally
9. I Ain't Gonna Eat out My Heart Anymore
10. In the Midnight Hour
11. Slow Down
12. Baby Let's Wait
13. Just a Little
14. I Believe
15. Do You Feel It
16. Good Lovin'
17. Like a Rolling Stone
18. Mustang Sally
19. I Ain't Gonna Eat out My Heart Anymore
20. In the Midnight Hour

黒人顔負けのGood Lovin' と言うソウルナンバーを引っさげてヒットを連発していきます。Like a Rolling Stoneのようなディランのカバーをやってフォークロック的な曲もありますが、特徴としてはFelix Cavaliereのオルガンサウンドにあります。イギリスのアニマルズをアイドル化したような感じです。

白人でもソウルが出来ると言う前例を創ってしまった彼らは、後のソウルブームの元祖とも言える存在です。カバー曲もありますが、オリジナルで素晴らしい名曲を生み出しています。何と言ってもリズム&ブルースの黄金のコード進行で作曲すれば大体がいい曲にはなりますが、彼らのメロディーセンスはお見事としか言いようがありません。

Slow Down

Good Lovin'

I Ain't Gonna Eat out My Heart Anymore

In the Midnight Hour

[20071231]

False StartFalse Start
(1992/07/30)
Love

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ラブのラストアルバムになります。アーサーリーがソロ活動を始めてしまったので、バンドは事実上解散となってしまいました。この後再結成したりしていますが、一旦このアルバムで幕を閉じます。

1. Everlasting First
2. Flying
3. Gimi a Little Break
4. Stand Out
5. Keep on Shining
6. Anytime
7. Slick Dick
8. Love Is Coming
9. Feel Daddy Feel Good
10. Ride That Vibration

Everlasting Firstで友人でもあるジミヘンドリックスがギターで参加しているのが一番の目玉でしょう。サウンド的にもジミヘンのようなハードな曲とソウルフルな曲が入っています。これまで黒人らしい音楽はやっていませんでしたが、ここにきて急に方向転換しています。確かに当時はソウルやリズム&ブルースも流行っていました。

しかし、それはサイケデリックの終焉を告げるものでありました。この移り身の早い器用さこそがアーサーリーの器用貧乏なところではなかったでしょうか。音楽的には申し分無かったのですが、ファンはついてこれず、いつしかラブと言うバンドは忘れ去られてしまったのです。その後何度かカムバックしていたアーサーリーでしたが、2006年白血病にて他界してしまいました。今では当時の音楽性が高く再評価されています。

Everlasting First

[20071231]

Out HereOut Here
(1992/04/21)
Love

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アーサーリーのソロプロジェクトとしての性格が強くなったラブの音楽性は、フォークロック的なポップな曲も残しつつ、新しいハードブルースによる曲が増えていきました。

1. I'll Pray for You
2. Abalony
3. Signed D.C.
4. Listen to My Song
5. I'm Down
6. Stand Out
7. Discharged
8. Doggone
9. I Still Wonder
10. Love Is More Than Words (Or Better Late Than Never)
11. Nice to Be
12. Car Lights on in the Daytime Blues
13. Run to the Top
14. Willow Willow
15. Instra-Mental
16. You Are Something
17. Gather Round

友人でもあるジミヘンが売れ出した事でロック界は一変していました。サイケからハードブルース、それがハードロックやプログレへとつながっていきました。流石のアーサーリーもその時代の流れを読み取っていたようです。天才でありながら努力する事を怠っていた為にバンドは期待よりも名を残せませんでした。

もっと上を目指せば目指せたのに、他のオリジナルメンバーからは見放されて。それでもこれだけの作品を作れた事は凄い事です。激動の時代だったからこそ生き抜く努力は必要だったのですが、恐らくドラッグによる倦怠感がそれを拒ませたのではないでしょうか。この時代、ドラッグにのめり込んで命を短くするか、ドラッグを乗り越えてその先の世界観を創り出せるかで、大きな隔たりが出来ていました。しかし彼らが残した音楽は興味深いものがあります。

Signed D.C.

[20071230]

Four Sail [Analog]Four Sail [Analog]
(2004/02/24)
Love

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現在アナログ盤しか出ていないのですが、ラブの4枚目になります。アーサーリー以外のメンバーが脱退した事でアーサーリーのソロプロジェクトとなったのですが、ソフトロック路線で相変わらずいい曲を創っています。

1. August
2. Your Friend and Mine - Neil's Song
3. I'm With You
4. Good Times
5. Singing Cowboy
6. Dream
7. Robert Montgomery
8. Nothing
9. Talking in My Sleep
10. Always See Your Face

最初の3枚目までがオリジナルメンバーでのラブでしたので、これ以降はオマケみたいな感じになるのですが、それでもさすが天才アーサーリーはいい曲を創っています。ジミヘンの台頭で世間はハードなロックへ転換している中、あくまでもメロディアスなソフトロックを創っています。

白人なら珍しくもないのですが、黒人のアーサーリーがこういったポップな曲を創り続けると言う事が異常とも思えるくらい珍しい現象でした。黒人特有のファンク感覚が全くないのです。ジミヘンも黒人らしからぬ音楽性を持っていますが、それでもファンキーな演奏をします。アーサーは不気味なくらいに白人のバンドのような曲を創っています。それがラブの魅力でもあります。

Always See Your Face

[20071230]

Forever ChangesForever Changes
(2001/02/19)
Love

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ラブの最高傑作アルバムです。当時は売れて金が入ってきたお陰で、努力をする事をしなかった彼らはライブ活動もそこそこにしており、地元だけに留まっておりました。そのためこのアルバムも売れ行きはあまり良くありませんでした。しかし後に内容が評価されて名盤として扱われるようになります。

1. Alone Again Or
2. House Is Not a Motel
3. Andmoreagain
4. Daily Planet
5. Old Man
6. Red Telephone
7. Maybe the People Would Be the Times or Between Clark and Hilldale
8. Live and Let Live
9. Good Humor Man He Sees Everything Like This
10. Bummer in the Summer
11. You Set the Scene
12. Hummingbirds [Demo Version]
13. Wonder People (I Do Wonder)
14. Alone Again Or
15. You Set the Scene
16. Your Mind and We Belong Together
17. Your Mind and We Belong Together
18. Laughing Stock

始めはニールヤングにプロデュースしてもらう事になっていましたが、バッファロースプリングフィールドと言うバンドに拘束されていた為、それはかないませんでした。あのアルバムが発売された頃は友人でもあるジミヘンがデビューした時期でもあり、ギターの歪み方が以前とは別物になっています。音楽的にはよりポップで格調高くなっており、オーケストラの導入など、より芸術性が増しています。Alone Again Or でのスパニッシュな曲調など見事な仕事をしています。

ソフトロックの名盤とも聴こえる作品で、作曲面ではかなり力を入れていたと思われますが、アーサーリーと言う人は天才肌だったみたいで、こういう作品も簡単に創っていた可能性もあります。どちらにしても我々はこの素晴らしいアルバムを現在でも楽しむ事が出来ると言う現実に変わりはありません。現在では誰もが認める彼らの最高傑作であり名盤であります。

Alone Again Or

House Is Not a Motel

Andmoreagain

Old Man

Red Telephone

Good Humor Man He Sees Everything Like This

Bummer in the Summer

You Set the Scene

[20071230]

Da CapoDa Capo
(1989/06/01)
Love

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ファーストよりもかなりサイケな施しが成されたセカンドアルバムになります。このアルバムが出た頃には彼らは時代の申し子のようにスター扱いされていました。新しい期待のスターだったのです。それだけの勢いを感じる作品になっています。

1. Stephanie Knows Who
2. Orange Skies
3. Que Vida!
4. Seven & Seven Is
5. Castle
6. She Comes in Colors
7. Revelation

サウンド的にはフォークロックなのですが、ハープシコードやベルなどのうわものがサイケなアレンジになっています。曲調はかなりポップです。Seven & Seven Isは結構激しいですが、これが大ヒット曲となります。Revelationという19分にもおよぶ大作で、プログレ志向になる予感がします。そうはなりませんが、サイケバンドがジャズやクラシックの要素を大胆に取り入れるようになってプログレが発展してくる事を考えるとプログレバンドの原型的な部分もあります。しかし曲調はかなりハードなブルースロックです。

She Comes in Colorsはストーンズをパクっているようで笑えます。当時の美味しいところをたっぷりと取り入れながらもロックバンドとしての激しさもあって、かなりの大物ぶりを見せつけた作品になっています。サマーオブラブ真っただ中のラブと言うバンド、しかし売れれば売れるほど努力をしなくなると言う最悪のパターンに落ち入り、ドラッグへの逃避が彼らを蝕んでいく事になります。

Stephanie Knows Who

Orange Skies

Que Vida!

Seven & Seven Is

She Comes in Colors

[20071230]

LoveLove
(1990/10/25)
Love

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アメリカからもサイケバンドが数多く出てきます。その中でも当時はかなり有望視されていたのがこのラブです。当時としてはかなり珍しかった、黒人と白人の混合バンドでした。その黒人のアーサーリーが中心となり、最初はフォークロックバンドというか、ビートロックバンドの一つとしてスタートします。しかし時代が時代だけにサイケな味付けがされた曲が多くなってきます。

1. My Little Red Book
2. Can't Explain
3. Message to Pretty
4. My Flash on You
5. Softly to Me
6. No Matter What You Do
7. Emotions
8. You I'll Be Following
9. Gazing
10. Hey Joe
11. Signed D.C.
12. Colored Balls Falling
13. Mushroom Clouds
14. And More

このファーストアルバムのサウンドは、中期ビートルズのような感じになっています。サイケ手前のフォークロック調というバーズみたいな感じです。黒人でこういう曲をやるというのも珍しい事です。Hey Joeはジミヘンよりも早くカバーしています。元々はフォークソングのこの曲をフォークロック調にし、後にジミヘンがブルースにしてしまいました。

アーサーの歌い方はバーズのロジャーマッギンみたいでまるでバーズですが、ピックベースのラインはポールマッカートニーしています。当時はこんなバンドがうようよいましたが、このラブはかなり期待されていたバンドでした。サイケブームが去ってからは忘れ去られていましたが、少し前からカルトなファンによって再評価されています。結構ブリティッシュロックファンにも好きになれる要素がありますので、この手の感じが好きな人にはお勧めです。

My Little Red Book

My Flash on You

Signed D.C.

[20071229]

Built to LastBuilt to Last
(2006/04/11)
The Grateful Dead

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フラワームーヴメントの時代からマイペースに活動を続けてきたグレイトフルデッドの最後のアルバムになります。タイトルからも分かるように最初からこれが最後だと言う意思の元でレコーディングされています。多少80年代らしいデジタルシンセの音などが入っていますが、音楽性は相変わらずデッド節を貫いています。

1. Foolish Heart
2. Just A Little Light
3. Built To Last
4. Blow Away
5. Victim or the Crime
6. We Can Run
7. Standing on the Moon
8. Picasso Moon
9. I Will Take You Home
10. Foolish Heart (Live) (Bonus)
11. Blow Away (Live) (Bonus)
12. California Earthquake (Whole Lotta Shakin' Goin' On) (Live) (Bonus)

デッドの歴史の中では派手なヒット曲がありませんでしたから、一般的にはあまりその音楽性は知られていなかったと思いますが、60年代後期の自由な発想のもと、年をとってもそれは変わらず最後までデッドでありました。多少前作のヒットを意識したようなサウンドにはなっていますが、時代ですのでいたしかたありません。

今やジェリーガルシアも帰らぬ人となりましたので、再結成も無いでしょうが、これらが残した多くの音源は今も愛され続けています。彼らの代表作としてはいつもライブアルバムが紹介されます。それだけライブに定評がありました。しかしスタジオ盤も魅力溢れる作品ばかりでした。今回はスタジオ盤だけの紹介になりましたが、機械を見つけてはライブ盤も紹介していきます。ちょっと激しいロックに飽きてきたなら、デッドのようなレイドバックしたサウンドを聴いてみてはいかがでしょうか。

Foolish Heart

Just A Little Light

Built To Last

Blow Away

Victim or the Crime

Standing on the Moon

Picasso Moon

[20071229]

In the DarkIn the Dark
(2006/04/11)
The Grateful Dead

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グレイトフルデッド史上一番売れた作品です。音楽的にはいつものデッドなのですが、MTVの普及によって彼らのプロモーションヴビデオも頻繁に放送されるようになり、デッド健在なりと世間に知らしめる事が出来ました。ライブでは地道な活動で常にファンを満足させ続けてきただけに、この成功は感慨深いものがあります。

1. Touch of Grey
2. Hell in a Bucket
3. When Push Comes to Shove
4. West L.A. Fadeaway
5. Tons of Steel
6. Throwing Stones
7. Black Muddy River

Touch of GreyがMTV効果で大ヒットとなり、デッドの健在ぶりが世界中に知らしめられました。ジェリーガルシアのソロ活動ばかりが目立っており、デッドは既に過去のものと思っていた矢先のヒットでした。音楽性は相変わらずのデッド節ですが、アレンジは多少80年代風になっており、当時の若者にも受けたのです。ライブでは常に満員で、昔からのファンも根強く支えていた結果だったと思います。

ここでの成功が後のジャムバンドブームに大きな援護となった事は明確です。ただスタジオ録音と同じようにコンサートで演奏するだけのバンドが多い中、バンドとしてのポテンシャルを楽しめるジャムバンドはライブの基本的な楽しみ方を示唆していました。ジャズの世界でも忘れ去られているこの基本は今も一番必要なものだと思います。予定調和なライブなどなんの意味がありますでしょうか。学園祭バンドを見に行くのではないのです。プロならライブならではの演奏を聴かせて欲しいものです。本当にいいバンドがいなくなった最近の音楽シーンにおいて、デッドは今も素晴らしい演奏を聴かせてくれる貴重な存在です。

Touch of Grey

Hell in a Bucket

West L.A. Fadeaway

Tons of Steel

Throwing Stones

Black Muddy River

[20071229]

Go to HeavenGo to Heaven
(1990/10/25)
Grateful Dead

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一番らしくないジャケットですが、ディスコブームのアメリカでは致し方ない事であります。当時はこんな襟のでかいシャツとジャケットを着たファッションが流行っていたのです。アメリカだけの話ですが、サウンド的にはいつものデッドなのでご安心下さい。

1. Alabama Getaway
2. Far From Me
3. Althea
4. Feel Like a Stranger
5. Lost Sailor
6. Saint of Circumstance
7. Antwerp's Placebo (The Plumber)
8. Easy to Love You
9. Don't Ease Me In

オープニングのAlabama Getawayでは久々にノリのいいロックンロールで始まります。ビッグネームのロックバンドはスタジアム級のステージをやるようになり、そこではやはりロックンロールが一番受ける訳ですから、デッドもファンキー路線から元来のロックンロールスタイルに戻っています。Feel Like a Strangerでは見事なファンクとのミクスチャーも聴かせてくれます。こういう曲の作り方は現在でも参考になります。格好いいです。

前作からある都会的なサウンドは引き継がれており、ミキシングの仕方も昔の素朴な感じからシティー感覚溢れるものになっています。音楽面もストレートなロックンロールが多くなっており、パンクのようにシンプルなサウンドを好む若者が多くなった時代においては有効な手段になっています。しかしパンクとはほど遠いそのサウンドはデッドにとってはきつい時代でもありました。それでもマイペースに活動を続けていたデッドには80年代での返り咲きが待っています。

Alabama Getaway

Far From Me

Althea

Feel Like a Stranger

Lost Sailor

Saint of Circumstance

Don't Ease Me In

[20071229]

Shakedown StreetShakedown Street
(1990/10/25)
Grateful Dead

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リトルフィートのローウェルジョージによるプロデュース作品です。ファンキー路線になってきているデッドにとっては最適なプロデューサーと言えるでしょう。これまではカントリー的なファンク路線でしたが、このアルバムでは多少ですがシティー感覚あるファンクが聴けます。

1. Good Lovin'
2. France
3. Shakedown Street
4. Serengetti
5. Fire on the Mountain
6. I Need a Miracle
7. From the Heart of Me
8. Stagger Lee
9. New Minglewood Blues
10. If I Had the World to Give

Good Lovin'はラスカルズのカバーで、ブルーアイドソウルの名曲です。こういったリズム&ブルースをトップに持ってくるところが新局面を予感させます。ツィンドラムに女性ボーカルを入れた0年代のデッドにとって、こういった路線になる事は予想がついていました。それにしても見事なくらいにフュージュンのような都会のアレンジがなされています。

パンクが世に出始めた時期ではありますが、アメリカではディスコやファンクが人気があった時代でもあります。多少ファンキーになってもおかしくありません。それでもジャムバンドのデッドらしさはありますので違和感もありません。もっと大胆にやってもいいくらいですが、そこがデッドであくまでも自然にやってしまうところが心憎いところでもあります。いいアルバムです。

Good Lovin'

Shakedown Street

Fire on the Mountain

I Need a Miracle

From the Heart of Me

Stagger Lee

New Minglewood Blues

[20071228]

Terrapin StationTerrapin Station
(1990/10/25)
Grateful Dead

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デッドも多少モダンな要素を取り入れるようになった作品です。モダンと言ってもデッドの素朴さは失われていません。ジャケットのタートルも印象的ですが、多彩な面がより音楽性を高めています。デッドなりの流行の音も取り入れましたという工夫が感じられます。

1. Estimated Prophet
2. Dancing in the Streets
3. Passenger
4. Samson & Delilah
5. Sunrise
6. Terrapin Station

コレまでもレゲエっぽい曲はありましたが、ニューオリンズファンク的な解決をしていたので、あくまでもデッドの領域でのはね方をしていました。しかしEstimated Prophet では明らかにレゲエになっています。トーキングモジュレイターのようなオートワウ効果が印象的です。このレゲエの取り入れ方はクラプトンの影響によるものかもしれません。Dancing in the Streetsはデヴィッドボウイとミックジャガーがカバーした事でも有名な曲ですが、デッドはこの曲をかなりダウントゥアースなファンクにアレンジしています。

全体的にファンキーな曲が多く、当時のサザンロックバンドを意識した創りになっています。Samson & Delilahなどはテキサスファンクみたいでとても陽気な曲です。Sunriseと言う美しいバラードも見事なアレンジです。そしてラストのタイトル曲Terrapin Station もレゲエになっています。とてもバラエティーに富んでいながらもデッドらしさは歴然とある見事なアルバムです。ジャケ買いしても損をしない作品です。

Estimated Prophet

Dancing in the Streets

Passenger

Samson & Delilah

Terrapin Station

[20071227]

Blues for AllahBlues for Allah
(1995/10/10)
Grateful Dead

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1975年と言う年はロックにとっては谷間になっていました。ハードロックやプログレの勢いが一段落して、ロックコンサートもスタジアム級になり、金がないと音楽がやれないみたいな風潮になっていたのです。そういう肥大する流れに喝を入れるのがパンクだったのですが、まだパンクは産声を上げ始めたばかりで、その間にキッスやエアロスミスのような第二世代が出てきて何とかしのいでいました。フュージュンからクロスオーヴァーなども流行っていましたが、デッドもその影響があったのか、割とジャズライクなカントリー作品になっています。

1. Help on the Way/Slipknot!
2. Franklin's Tower
3. King Solomon's Marbles
4. Music Never Stopped
5. Crazy Fingers
6. Sage & Spirit
7. Blues for Allah

演奏力には定評のあるバンドですから、音楽的に複雑になっても対応出来ますが、聴いた感じは複雑には感じません。あくまでも力を抜いた演奏がそう感じさせないのです。以前からテンションコードを使った作曲が目立っていましたが、それを巧く自分達の音楽に反映させています。ザバンドのようにはねた感じは南部のファンク系のノリです。

デッドのファンになると結構深いとこまでハマってしまいます。こういったアルバムはそれほど有名ではないのですが、音楽的な質はどんどん良くなっていきますから、どのアルバムも欲しくなってくるのです。カントリーロックが好きならまずはずれが無いのですから、どのアルバムでもお勧めと言えます。アロハジャケットで選んでもいいかもしれません。そうなるとライブアルバムもはずせません。じっくりと聴き込んで欲しいものです。

Help on the Way/Slipknot!

Franklin's Tower

King Solomon's Marbles

Music Never Stopped

Crazy Fingers

Blues for Allah

[20071226]

From The Mars HotelFrom The Mars Hotel
(1995/10/10)
Grateful Dead

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自身のレーベルを立ち上げた事によって、よりマイペースに自分達の音楽を楽しみながら作れるようになりました。他のビッグネームのようには売れていませんでしたが、根強いファンが彼らを支え続けていました。日本でも名前は知っていても曲を知らない人が多かったのですが、本場アメリカでは国民的とも言える支持を受けていました。

1. U.S. Blues
2. China Doll
3. Unbroken Chain
4. Loose Lucy
5. Scarlet Begonias
6. Pride of Cucamonga
7. Money Money
8. Ship of Fools

ジャムバンドと言うとクリームのように神経をすり減らしてインプロヴィゼーションしまくるのを連想してしまいますが、このデッドにしろ、フィッシュにしろ、カントリーロックなので、リラックスした雰囲気でのノリを重視したインプロヴィゼーションが心地良いのです。カントリー的なノリのロックンロールU.S. Bluesからしてゆるいですが、美しいバラードのChina Dollはジョージハリソンがよく使うコード進行を使用したデッドにしては変わったアレンジになっています。前作辺りから徐々にテンションコードも使用して音楽的な幅を広げているようです。

Scarlet Begoniasのようなはねた感じの曲も作りようになっており、これはニューオリンズ風ファンクとも言えるものです。日本では好きな人は好きですが、それほど多く親しまれていない音楽性とも言えますが、アメリカでは生活の一部とも言える音楽性ですから、デッドのようなバンドはとても愛されています。無名でもこういった音楽をやるバンドは無数におりますが、デッドのようなセンスを持ち合わせているのはそうはいません。こういった音楽が好きな人にとって、デッドの全てのアルバムにはずれはありません。

U.S. Blues

China Doll

Unbroken Chain

Loose Lucy

Scarlet Begonias

Ship Of Fools

[20071225]

Wake of the FloodWake of the Flood
(1995/10/10)
Grateful Dead

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自身のレーベルを創設してからのアルバムとなります。ライブアルバムを立て続けに出して、最高のライブバンドである事を証明してきたデッドのコンポージングの優秀さを見せつけたアルバムです。売り上げ的には伸びませんでしたが、マイペースに納得のいく音楽を創っています。

1. Mississippi Half-Step Uptown Toodleloo
2. Let Me Sing Your Blues Away
3. Row Jimmy
4. Stella Blue
5. Here Comes Sunshine
6. Eyes of the World
7. Weather Report Suite

Row Jimmyではレゲエ風のリズムを取り入れながらもアメリカしています。Stella Blueはとても美しいバラードです。テンションコードも使っていますが、レイドバックしています。まるでデレク&ザドミノすのような雰囲気です。ジェリーガルシアのギターソロも泣かせます。

CS&Nとは又違った独自の方向性を見つけたようにも感じます。70年代はハードロックやプログレが新しい時代を築いていましたが、アメリカではサザンロックが流行っていました。日本のサザンオールスターズもこの頃のサザンロックに影響を受けてバンド名をつけています。その中でもデッドのライブは絶大で、ジャムバンドとしてはかなうものがいませんでした。このアルバムはあまり有名ではありませんが、素晴らしい曲が沢山入っています。

Row Jimmy

Stella Blue

Here Comes Sunshine

Eyes of the World

Weather Report Suite

[20071225]

昭和のプロ野球にはスターがいました。まるでロックンローラーのような型破りなスターがいました。最近の野球では味わえないワクワク感をこのDVDでお楽しみ下さい。




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[20071225]

A Christmas Gift for You from Phil SpectorA Christmas Gift for You from Phil Spector
(1990/12/08)
Phil Spector

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去年のクリスマスはバンドエイドを紹介しましたので、今年は定番とも言えるフィルスペクターのクリスマスアルバムを紹介します。昔は輸入盤でしか手に入りませんでしたので、幻の名盤と呼ばれていましたが、輸入盤屋に行けば大体手に入りました。最近はCD化にあたりデジタルリマスターされていたりと、あまりにも有名な作品です。

1. White Christmas - Darlene Love
2. Frosty The Snowman - Ronettes
3. The Bells Of St. Mary - Bob B. Soxx And The Blue Jeans
4. Santa Claus Is Coming To Town - Crystals
5. Sleigh Ride - Ronettes
6. Marshmallow World - Darlene Love
7. I Saw Mommy Kissing Santa Claus - Ronettes
8. Rudolph The Red-Nosed Reindeer - Crystals
9. Winter Wonderland - Darlene Love
10. Parade Of The Wooden Soldiers - Crystals
11. Christmas (Baby Please Come Home) - Darlene Love
12. Here Comes Santa Claus - Bob B. Soxx And The Blue Jeans
13. Silent Night - Phil Spector And Artists

フィルスペクターは黒人女性ビートコーラスグループを育てたプロデューサーであり、ウォールオブサウンドと呼ばれる音の壁の洪水のようなアレンジで独自のサウンドを確立させていました。Crystals、Ronettes、Darlene Loveといったグループの数々のヒット曲を生み出していました。そのストリングスアレンジを気に入られ、ビート留守のレットイットビーからジョンレノンやジョージハリソンのソロ作品も手がけています。

このアルバムはそのフィルスペクターファミリー総動員で作られたクリスマスソングを集めたもので、フィルスペクターのウォールオブサウンドをたっぷり堪能出来るアルバムとして、昔からポップスを作るものにとっては必須アイテムとなっていました。私が持っているのはフィルスペクターがサンタの格好をしたジャケットでしたが、こちらがオリジナルなのでしょうか。

私はロネッツのI Saw Mommy Kissing Santa Clausが一番好きな曲ですが、どの曲もチャーミングで素晴らしいアレンジが施されています。コンプでつぶれたようなドラミングも格好いいのです。あまりにも定番なクリスマスアルバムですが、彼氏や彼女がいる人も恋人がいない人も素敵な夜を過ごせますように。

Frosty The Snowman - Ronettes

The Bells Of St. Mary - Bob B. Soxx And The Blue Jeans

Santa Claus Is Coming To Town - Crystals

Sleigh Ride - Ronettes

I Saw Mommy Kissing Santa Claus - Ronettes

Rudolph The Red-Nosed Reindeer - Crystals

Winter Wonderland - Darlene Love

Parade Of The Wooden Soldiers - Crystals

Christmas (Baby Please Come Home) - Darlene Love

Here Comes Santa Claus - Bob B. Soxx And The Blue Jeans

[20071224]

American BeautyAmerican Beauty
(2004/11/23)
The Grateful Dead

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前作ワーキングマンズデッドをより洗練させた名盤です。前作でファンも方向性がはっきりしてきた事もあり、このアルバムは高く評価されています。デッドはここまでの5枚のアルバムでほとんど形成されたと言ってもいいでしょう。そしてここまでの5枚のアルバムがどれも素晴らしい出来映えなのです。しかし本領を発揮しているのはライブなのですが、彼らも枚数が多いのでライブ盤は今回は省いています。機会があったら又紹介します。

1. Box of Rain
2. Friend of the Devil
3. Sugar Magnolia
4. Operator
5. Candyman
6. Ripple
7. Brokedown Palace
8. Till the Morning Comes
9. Attics of My Life
10. Truckin'

よりコーラスワークが洗練されてきて、とても聴き易い作品です。後にデッドの意思を継ぐフィッシュが出てきてジャムバンドのリバイバルを果たしますが、フィッシュのファンにもたまらない内容です。ラップばかりの最近のアメリカのミュージックシーンにおいても、こういったカントリー、ブルーグラスを愛する人々は根強くいます。それもこういった新しい感覚のカントリーロックを生み出していった彼らの業績はとても大きいです。

若者がカントリーを聴いても抵抗が無いようになったのも、この時代のカントリーロックの再構築によるところが大きいからです。日本にいる私達にとっては単なるカントリーに他なりませんが、若者が聴いても共感出来るサウンドを創り出した事はもの凄い業績です。残念ながら日本では演歌を若者感覚で創り出す土壌はありません。氷川きよしも、あくまでも年輩の人に受けているのであって、新しい感覚とは言えません。日本でもルーツミュージックを掘り起こせばもっとオリジナリティー溢れる音楽が作れると思いますが、西洋かぶれは今も直っていません。ともかく、ここまで紹介した5枚のアルバムはどれもデッドの代表作であり、歴史的な名盤ばかりです。

Box of Rain

Friend of the Devil

Sugar Magnolia

Candyman

Ripple

Brokedown Palace

Attics of My Life

Truckin'

[20071224]

Workingman's DeadWorkingman's Dead
(1990/10/25)
Grateful Dead

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グレイトフルデッドの音楽性が大きく方向転換したターニングポイント的なアルバムです。コレまでのようなフリーフォームな演奏ではなく、しっかりとしたコンポージングの上にCS&Nに影響をうけたコーラスハーモニーをつけた新しい感覚のフォークロックに変身しています。60年代には様々な問題が彼らを苦しめていましたが、このアルバムにより、デッドの評価は高まり、ライブバンドとしても高く評価されるようになりました。当時の力には力をという革命闘争に反し、力には柔をと言う姿勢がアメリカの良心を動かしたのではないでしょうか。

1. Uncle John's Band
2. High Time
3. Dire Wolf
4. New Speedway Boogie
5. Cumberland Blues
6. Black Peter
7. Easy Wind
8. Casey Jones

バーズのカントリーロックに近いものがありますが、当時はアメリカもイギリスもカントリーロックが流行っていたので大いに受けました。しかし、それまでのジャムバンドとしてのデッドを期待していたファンには酷評されました。元々ブルーグラスやジャグバンドをやっていた彼等にとっては自然な形でのスタイルとなりました。日本ではロックバンドが急に演歌をやるようなものなので理解しにくいかもしれませんが、ルーツミュージックを再構築していくという感覚が当時は流行っていたのです。

Casey Jonesは多くのミュージシャンがカバーしている一番有名な曲ではないでしょうか。日本でも当時はブリティッシュハードロックをカバーするバンドとアメリカのカントリーロック系をカバーするバンドに二分されていました。ザバンドのようなサザンロックファンにもお勧めのカントリーロックの名盤です。

Uncle John's Band

High Time

Dire Wolf

New Speedway Boogie

Cumberland Blues

Black Peter

Easy Wind

Casey Jones

[20071224]

AoxomoxoaAoxomoxoa
(2003/02/25)
Grateful Dead

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サイケデリック時代のデッドの最高傑作として知られる作品です。早くも16トラックでレコーディングされており、スタジオ技術もふんだんに使用されていますが、音楽的にはカントリーフォークロックであり、バーズやラヴィンスプーンフルのサイケアルバムに近い感じです。ポップな曲もありますが、デッドの特徴であるジャムセッション形式の演奏力の高さがより良い作品に仕上げています。

1. St. Stephen
2. Dupree's Diamond Blues
3. Rosemary
4. Doin' That Rag
5. Mountains Of The Moon
6. China Cat Sunflower
7. What's Become Of The Baby
8. Cosmic Charlie
9. Clementine Jam
10. Nobody's Spoonful Jam
11. The Eleven Jam
12. Cosmic Charlie

デッドが売り上げ的に成功するのは80年代のMTVの時代までかかるのです。それまでは影のロック番長的な存在でした。この後ではよりカントリーフォーク色が強くなりますので、ロックバンドとしてのデッドを楽しむにはこのアルバムまでとなります。ドラッグ体験や当時のサンフランシスコ周辺でのカウンターカルチャーの象徴として崇められていたデッドの一番ドラッギーなアルバムです。

特に派手な演奏はありませんが、一つ一つのフレージングが素晴らしく安定しており、しかも格好いいのです。ジェリーガルシアが中心人物ですが、他のメンバーも凄腕の猛者ばかりです。アメリカのサイケシーンのおおらかさが良く表れた素晴らしい名盤だと思います。ジャケットのドクロは今後の彼らのトレードマークとなります。

St. Stephen

Dupree's Diamond Blues

Mountains Of The Moon

China Cat Sunflower

Cosmic Charlie

[20071224]

Anthem of the SunAnthem of the Sun
(2003/02/25)
Grateful Dead

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ライブ音源にスタジオでのオーヴァーダビングを重ねたりして創り上げた、ジャムセッション的なノリをうまくいかしたアルバムです。フランクザッパもやっていた手法ですが、この実験的な試みがサイケデリックな感覚としても高く評価された作品です。ただまだこの時点では実験的な部分が強く、完成度と言う点では次回作を待たなければなりませんでした。

1. That's It For The Other One I. Cryptical Envelopment II. The Faster We Go, The Rounder We Get III.Quadlibet For Tender Feet IV. We Leave The Castle
2. New Potato Caboose
3. Born Cross-Eyed
4. Alligator
5. Caution (Do Not Step On Tracks)
6. Alligator
7. Alligator
8. Caution (Do Not Step On Tracks)
9. Feedback

グレイトフルデッドは音楽的にはとんがった感じはしませんが、やっている事はかなりぶっ飛んでいました。ジャズやクラシックの経験のあるメンバーがいたり、実験的な現代音楽に詳しい奴がいたりと、やっている音楽はブルースやロックンロールでも、ジャムセッションしていく中で様々に音楽が成長していく訳です。つまり理想的なバンドサウンドが創り上げられていく訳です。

バンドと言ってもただ曲を演奏するだけの学園祭バンドとは違うのです。音楽を以下に活かしていくかという醍醐味があるのがジャムバンドなのです。その創始者とも言えるのがこのデッドなのです。ですからライブこそが彼らの本領発揮の場なのですが、スタジオ盤でそのエネルギーを再現している事が凄いのです。クリームのようにライブ盤とスタジオ盤がはっきり違ってくるのが普通ですが、デッドはスタジオ盤でも楽しませてくれているのです。そういう意味で実にユニークなセカンドアルバムです。

Cryptical Envelopment

Born Cross-Eyed

[20071223]

The Grateful DeadThe Grateful Dead
(1990/10/25)
The Grateful Dead

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西海岸から起きたフラワームーヴメントやヒッピ-に人気があったのがジェファーソンエアプレインとこのグレイトフルデッドです。デッドもサイケデリック真っただ中にデビューしており増すが、ジャムバンドとしてのデッドの方が有名でしょう。初期はサイケデリックな作品になっていますが、基本はジャムバンドです。

1. Golden Road (To Unlimited Devotion)
2. Beat It on Down the Line
3. Good Morning Little Schoolgirl
4. Cold Rain and Snow
5. Sitting on Top of the World
6. Cream Puff War
7. Morning Dew
8. New, New Minglewood Blues
9. Viola Lee Blues

このデビューアルバムはブルースやロックンロールが演奏されていますが、その演奏水準はかなり高いものです。彼らはデビュー当時から自分達のスタジオをもっていて、そのスタジオでたっぷりとジャムセッションを繰り広げ、そこからベストなテイクを編集すると言う贅沢な録音方法をとっていました。その辺衆愚術が華開くのはセカンドアルバム以降になるのですが、このファーストアルバムは侮れません。

当時出てきたあらゆるバンドの中でもベストな演奏が収められているのです。一番軽く見られがちなこのファーストアルバム、実は大変な名盤なのです。彼らはコンサートを通じて有名になっていくのですが、ロックを永く聴いている人にとってはこのファーストに収められている演奏の凄さがよくわかると思います。有名なヒット曲はありませんがカバー曲はあります。しかしそれも彼ら流の演奏でかなりオリジナリティーがあります。ファーストアルバムでここまで凄いと感じさせるバンドはそうそういません。これは60年代に発表されたアルバムの中でもべスト5に入る名盤です。名作と呼ばれる作品はこの後に登場しますが、このファーストこそが必聴盤であり名盤であります。

Golden Road

Beat It on Down the Line

Good Morning Little Schoolgirl

Cold Rain and Snow

Morning Dew

New, New Minglewood Blues

Viola Lee Blues

[20071223]

Long John SilverLong John Silver
(2001/09/04)
Jefferson Airplane

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多くの才能の集まりだったジェファーソンエアプレインも空中分解する事となりました。ある者は新しいアメリカンロックを作るべく、ホットツナヲッ結成したり、ある者はエアプレインからスターシップとしてバンドを再生させたり、才能がある故の解散となり、この作品が最後のスタジオアルバムとなりました。

1. Long John Silver
2. Aerie (Gang of Eagles)
3. Twilight Double Leader
4. Milk Train
5. Son of Jesus
6. Easter?
7. Trial by Fire
8. Alexander the Medium
9. Eat Starch Mom

60年代を代表するバンドとして、最高のバンドだった彼らでした。70年代も乗り切れるだけの実力を持っていました。しかしそれ以上に新しい波は激しく世界を変えていっていました。その後の彼らの活躍はホットツナやジェファーソンスターシップでご存知の事と思いますが、エアプレインとしての成功までは至っていません。

いつしかエアプレインも過去のバンドとして忘れ去られていますが、彼らが残した作品群は今も尚輝き続けています。ツェッペリンもこうしたアメリカのバンドを手本にしていた事もあり、ハードロックの原動力にもなっていました。是非こうしたバンドの作品を聴く事によって、最近のつまらないロックもどきのバンドに足りないものを見つけて頂ければと思います。

Grace Slick Unveils Virgin America's

Joplin's death

[20071223]

BarkBark
(1996/01/30)
Jefferson Airplane

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自主レーベルを設立してからの作品になります。それだけ稼いでいたと言う事でしょうが、ビートルズを始めとして、自身のレーベルとバンドの両立で成功した例はありません。彼らもその道を進んでいく事になるのですが、レコード会社の圧力が軽減されると言う事は想像力のあるミュージシャンにとっては素晴らしい環境を手に入れた事になります。

1. When the Earth Moves Again
2. Feel So Good
3. Crazy Miranda
4. Pretty as You Feel
5. Wild Turkey
6. Lawman
7. Rock & Roll Island
8. Third Week in the Chelsea
9. Never Argue With a German if You're Tired of European Song
10. Thunk
11. War Movie

70年代に入っても彼らの想像力は衰えておりません。もう新しい波が生まれてきていますが、まだまだ彼らのようなサウンドも受けていました。特にアメリカでは新しいカントリーロックの波が来ていましたので、彼らのサウンドは新しいアメリカンミュージックとして重要な位置を占めていました。

もうサイケの熱のは冷め始めていますが、彼らにはフォークやカントリーとロックの融合と言うしっかりとした音楽性が根付いていましたので、70年代も生き残れる力を持っていました。そして一時代を築いてきたと言う自負もあり、自身に満ちた作品になっています。アメリカンロックとしての良質な音楽を聴く事が出来ます。

When the Earth Moves Again

Pretty as You Feel

Third Week in the Chelsea

Thunk

[20071223]

VolunteersVolunteers
(2004/06/22)
Jefferson Airplane

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ヒット曲の多さではセカンドが最高傑作とも言えますが、アルバムとしてはこのアルバムが最高傑作でしょう。ジェリーガルシアやCS&N,ニッキーホプキンスなど豪華なゲストメンバーもいい演奏を聴かせてくれますが、ギミックに走らないサイケデリックの名盤としても素晴らしい作品です。

1. We Can Be Together
2. Good Shepherd
3. The Farm
4. Hey Frederick
5. Turn My Life Down
6. Wooden Ships
7. Eskimo Blue Day
8. A Song For All Seasons
9. Meadowlands
10. Volunteers
11. Introduction (Bonus Track)
12. Good Shepherd (Bonus Track)
13. Somebody To Love (Bonus Track)
14. Plastic Fantastic Lover (Bonus Track)
15. Wooden Ships (Bonus Track)
16. Volunteers (Bonus Track)

この年にはウッドストックにも参加して、時代の象徴的なバンドとして最高の時期を迎えます。Wooden ShipsはCS&Nの曲をエアプレインらしいアレンジで演奏しています。Hey Frederickではインプロヴィゼーションも展開して、ライブバンドとしての良さもレコーディングしています。そして何と言ってもニッキーホプキンスのピアノが心地良いです。

ヒット曲として有名な曲は少ないかもしれませんが、バンドとしては重要な曲が多く収められています。この後空中分解してしまい、彼らの才能も分散される事になるのですが、このまま登り詰めていけば、新しいハードロックの波にも乗れたのではないかと思えるくらいエモーショナルで素晴らしい演奏を堪能出来ます。アメリカにもこんなにいい時代があった事を証明した名盤です。

We Can Be Together

Good Shepherd

Wooden Ships

Eskimo Blue Day

Volunteers

[20071223]

VolunteersVolunteers
(2004/06/22)
Jefferson Airplane

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[20071222]

Crown of CreationCrown of Creation
(2003/08/19)
Jefferson Airplane

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原爆のジャケットに忠臣蔵と言うタイトルの曲があったりと、日本びいきな感じのアルバムですが、日本を知らない外国人が日本を題材にしているような感じがします。とにかく当時のアメリカでは東洋思想が神秘的で心地良い感じがしていたのです。

1. Lather
2. In Time
3. Triad
4. Star Track
5. Share A Little Joke
6. Chushingura
7. If You Feel
8. Crown Of Creation
9. Ice Cream Phoenix
10. Greasy Heart
11. The House At Pooneil Corners
12. Ribumbabap Rubadubaoumoum (Bonus Track)
13. Would You Like A Snack (Bonus Track)
14. Share A Little Joke (single version)
15. The Saga Of Sydney Spacepig (Bonus Track)

フォークコーラスを展開すする為にサイケデリックで難解な方向に進んでいっているようですが、この後に登場するハードロックを想像して頂くと、彼らはプログレな方向ではなく、ハードロックな方向をすすんでいるのが分かります。ビッグブルースのような大きなスタンスを持ったリフなど、かなり斬新な事をやっています。コーラスと言っても女性のグレイススリックが低音部を歌っているところが渋いです。

サウンドギミックを使わずにここまでクールなサイケを展開していたエアプレインは、かなり凄いバンドだったと思います。ただ70年代に入ってからの新しい波には巧く乗れなかった事が残念です。もしハードロックバンドとして成功していたら、その後のつまらないスターシップなんかは作らなくて良かっただろうに。そういう事を考えると残念でならないです。このアルバムはかなり内省的な内容ですがいいアルバムです。

Lather

In Time

Triad

If You Feel

Crown of creation

Greasy Heart

The House At Pooneil Corners

[20071222]

After Bathing at Baxter'sAfter Bathing at Baxter's
(2003/08/19)
Jefferson Airplane

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物質文明の豊かさばかりを追い求めいていた西洋文明に嫌気がさして、裸に近いナチュラルなライフスタイルを追い求めていたのがヒッピー文化です。そこでは東洋的な精神性を求めるようになり、ドラッグへはしり、魂を解放するという若者が群れをなしていました。そこで生まれたのが東洋的なモード音楽を取り入れたサイケデリックミュージックです。中にはドラッグ体験を音楽で表現するものも表れました。

1. Streetmasse
2. The Ballad of You & Me & Pooneil
3. A Small Package of Value Will Come To You Shortly
4. Young Girl Sunday Blues
5. The War Is Over
6. Martha
7. Wild Tyme
8. Hymn to an Older Generation
9. The Last Wall of the Castle
10. Rejoyce
11. How Suite It Is
12. Watch Her Ride
13. Spare Chaynge
14. Shizoforest Love Suite
15. Two Heads
16. Wont You Try Saturday Afternoon
17. The Ballad Of You & Me & Pooneil (Live) Long Version
18. Martha Single Version (Bonus Track)
19. Two Heads Alternate Version (Bonus Track)
20. Title Unknown Marty Balin Acoustic Demo Bonus Track)
21. Young Girl Sunday Blues Early Instrumental Version (Bonus Track)

音楽も西洋音楽は物質文明的な概念に縛られた部分があります。その概念を覆したのがフランクザッパのアヴァンギャルド性であり、東洋的な精神の高揚感を表現した音楽でした。これにもいくつかの規則はあるのですが、西洋の音楽理論に比べたらとても自由に感じます。そして生まれたのがサイケデリックミュージックです。

ロック界でも物質文明的に固まり出した頃には、このサイケ感覚がいつもりヴァイヴァルされてきました。トランスやアシッドなどといったいいかが代えられもしていますが、音楽は基本的に気持ちのいいものでなくてはなりません。ですから常に忘れてはならないのが、サイケな気持ち良さだと思います。グレイススリックによる祈りというか祈祷のような呪文のような歌も妖しく心地良いサイケデリックに彩られています。バンドサウンドもスカスカですが、スケールの大きな演奏を展開しています。

The Ballad of You & Me & Pooneil

Martha

The Last Wall of the Castle

Two Heads

Wont You Try Saturday Afternoon

[20071222]

Surrealistic PillowSurrealistic Pillow
(2003/08/19)
Jefferson Airplane

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発のロック女性ボーカリストとしてグレイススリックが参加した、最初の世界的なヒット作となったセカンドアルバムです。イギリス勢とは違い、サウンドギミックには頼らずにサイケデリックなサウンドを確立していき、世界中にサイケデリックミュージックと言う言葉を意識させたバンドとして、ここからアメリカでも多くのサイケバンドが出てくるようになっていきます。

1. She Has Funny Cars
2. Somebody to Love
3. My Best Friend
4. Today
5. Comin Back to Me
6. 3/5 of a Mile in 10 Seconds
7. D. C. B. A.25
8. How Do You Feel
9. Embryonic Journey
10. White Rabbit
11. Plastic Fantastic Lover
12. In The Morning (Bonus Track)
13. J.P.P. Mc Step B. Blues (Bonus Track)
14. Go To Her (Bonus Track)
15. Somebody to Love (mono single version) (Bonus Track)
16. White Rabbit (mono single version) (Bonus Track)
17. Come Back Baby (Bonus Track)

女性ロックボーカル曲として最初のヒット曲となったSomebody to Loveはあまりにも有名で、女性ロックの古典ともなっています。女性ボーカルと言うと、それまではポップスやフォークなどではありましたが、ロックとしての女性ボーカルはパンチ力不足によりいませんでした。まだ女性だけのロックバンドはいませんが、ここから女性もハードロックが出来ると言う考えが生まれていきます。しかし、現在においても女性によるハードロックはそんなに多くはありません。

このアルバムは最初の名盤とも言える内容で、名曲が多く収録されています。White Rabbitはフラメンコ風の妖しい雰囲気がjグレイススリックのボーカルと絶妙にマッチしたサイケ色の強い名曲であります。Embryonic Journeyはツェッペリンでジミーペイジが良く弾くアコースティックなテンションを聴かせた曲で、ジミーペイジもこの辺りからヒントを得ていると思われます。まだファズギターを活かしたスカスカのロックですが、ハードロックの土台になる部分が多く含まれており、ハードロックファンには是非研究して欲しいバンドです。

エアプレインとしてのヒット曲満載のセカンドアルバムであり、入門編としては最適です。アメリカにもこんないい時代があったのです。歴史的な名盤であります。

She Has Funny Cars

Somebody To Love

My Best Friend

Today

Comin Back to Me

Embryonic Journey

White Rabbit

Plastic Fantastic Lover

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