ゴッズのセカンドアルバムです。ハードロックのようでもありながらプログレとしての構築美も持っていて、当時はまだハードロックとかプログレといった区別はされておらず、
サイケデリックから新たな時代へ入ろうとする鼓動が漲っているバンドが複数いました。ツェッペリンがハードロックの代名詞とされていますが、私はツェッペリンもプログレだと思って聴いています。それだけこの時代のバンドにはあらゆる可能性が潜んでいたのです。
1. To Samuel a Son
2. Eight O'Clock in the Morning
3. He's Growing
4. Sticking Wings on Flies
5. Lady Lady
6. Penny Dear
7. Long Time, Sad Time, Bad Time
8. Five to Three
9. Autumn
10. Yes I Cry
11. Groozy
12. Momma I Need
13. Candlelight
14. Lovely Anita
15. Maria
キングクリムゾンの衝撃期なファーストアルバムが出された直後の作品だけに、前作のようなサイケなサウンドから明らかにプログレハードロックを意識した内容になっています。ボーカルの歌い方も脱退したグレッグレイクを彷彿とさせるような歌い方になっています。ゴッズがレコードデビューした頃にはグレッグレイクは既におりませんでしたが、こうした所にグレッグが元いたバンドなんだなと感じさせる所があります。
演奏はかなりハードロックしていますが、それを繋ぎ合わせる構成がプログレしているのです。Lady Ladyでは初期の頃のデヴィッドボウイのような歌い方がされており、ボウイも彼等に影響を受けていたのかもしれないと推測されます。サイケポップな曲もまだありますし、正に時代のちょうど移り変わる狭間に位置する
音楽です。この時代B級なバンドがかなりいまして、その音源も現在では聴く事が出来ますが、その中でもケンヘンズレイがいたバンドとしてこのゴッズは結構有名なバンドでした。ここまでの2枚のアルバムを出して解散となりましたが、ケンヘンズレイは後にユーライアヒープと言うハードロックバンドへ参加して成功いたします。