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[20080512]

The Sound of 65The Sound of 65
(2008/05/13)
Graham Bond

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グラハムボンドオーガニゼイションの最初のスタジオアルバムです。ライブでお馴染みのブルースをカバーしています。ライブほどではありませんが、淫猥なジャズブルースを展開しています。この時代はオリジナル曲を持っているバンドが売れていたので、彼らのようなバンドは世界的な売れ方はしていませんでしたが、モッズ族には大変支持されていました。

1. Hoochie Coochie Man
2. Baby Make Love To Me
3. Neighbour Neighbour
4. Early In The Morning
5. Spanish Blues
6. Oh Baby
7. Little Girl
8. I Want You
9. Wade In The Water
10. Got My Mojo Working
11. Train Time
12. Baby Be Good To Me
13. Half A Man
14. Tammy

モッズにとってはどんな服を着ているのか、どんな曲を聴いているのかがステイタスとなっていました。グラハムボンドのような本格的なジャズブルース曲を演奏するバンドを聴いているというのはかなり点数が高かったと思います。ライブほどラフではありませんが、決行ライブの空気感を再現しているアルバムだと思います。

ブルースとしては有名な曲ばかりですが、サックスとオルガンが主体なので独特の雰囲気を持っています。このバンドをやる前はジャズバンドをやっていたグラハムボンドでしたので、どこかにジャズの香りを感じさせます。ジャズとブルース、つまりはロックとの融合という彼らなりのアプローチがユニークなサウンドとなっています。

Got My Mojo Working


[20080512]

夏場所の初日が始まりました。若手が台頭する中、朝青龍以外は安泰という幕開けとなりました。初日朝青龍 vs 稀勢の里という顔合わせはよくあるパターンで、朝青龍が一敗する事もよくあるパターンなので、まだ予想は立てにくいと思います。

主な取り組み
●朝青龍 vs 稀勢の里○
●朝赤龍 vs 白鵬○
○琴光喜 vs 黒海●
●把瑠都 vs 魁皇○
○千代大海 vs 旭天鵬●
●若ノ鵬 vs 琴欧洲○
○安馬 vs 雅山●
●鶴竜 vs 琴奨菊○

土佐ノ海が帰り入幕で白星。他にも新入幕で期待できそうな力士が活躍しそうな予感があります。把瑠都 vs 魁皇は良い勝負でしたが、魁皇に得意な形にしてしまっては勝てません。把瑠都は素質十分ですが、これからは相手を研究した相撲を取らなければ上には上がれないでしょう。朝青龍に一敗というハンデがついたことで、今場所も盛り上がりそうな予感がします。

[20080511]

Live at Klooks KleekLive at Klooks Kleek
(1999/07/01)
Graham Bond Organization

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ブライアンオーガーとモッズのヒーローとして人気を二分していたのがグラハムボンドです。イギリスで初めてハモンドオルガンとメロトロンを演奏したミュージシャンと言われています。彼のバンド、オーガニゼイションには後にクリームを結成するジャックブルースとジンジャーベイカーがいた事で有名です。クリームによってロック界にインプロビゼーションがもたらされたのは、このバンドでのジャズ経験からきたものだったのです。

1 Wade In The Water
2 Big Boss Man
3 Early In The Morning
4 Person To Person Blues
5 Spanish Blues
6 Introduction By Dick Jordan
7 The First Time I Met The Blues
8 Stormy Monday
9 Train Time
10 What'd I Say

このアルバムがファーストアルバムとされていますがライブアルバムです。リズム&ブルースを基盤としていたブライアンオーガーとは違って、彼らはブルースを基盤としたジャズロックをやっております。イギリスにはブルースの教祖として二大勢力があり、アレクシスコーナーとジョンメイオールになるのですが、彼らはアレクシスコーナーの門下生でした。そこには他にローリングストーンズなどロック界をしょって立つグループが巣立っています。彼らのやっているジャズはどちらかというとローランドカークのような淫猥な質感のジャズです。

ボンドはオルガンの他にアルトサックスを吹き、ディックへクストールスミスというテナーサックス奏者もいます。当時のライブ音源なので音がかなり悪いです。このバンドの凶暴さが一番押し込められた作品で、モノラルですからかなり歪んでいます。まだ洗練される前ですから、逆に貴重な音源であります。

Spanish Blues

Stormy Monday


[20080511]

EncoreEncore
(2007/08/07)
Brian Auger & Julie Tippetts

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Oblivion Expressを解散してからソロ活動に入ったブライアンオーガーでしたが、その第一弾としてキースティペット夫人になっていたジュリードリスコールとの再演を果たします。昔のようなリズム&ブルーススタイルではなく、当時の時代の音で共演するとどうなるか前向きな姿勢のアルバムで、決して懐かしんでの再演ではないところがカッコイイのです。

1. Spirit
2. Don't Let Me Be Misunderstood
3. Git Up
4. Freedom Highway
5. Future Pilot
6. Rope Ladder to the Moon
7. No Time to Live
8. Nothing Will Be as It Was [Nada Ser Como Antes]
9. Lock All the Gates

アニマルズがカバーしていたDon't Let Me Be Misunderstoodを取り上げています。しかもそれをジャズっぽいソウルフルなアレンジでやっているところがおしゃれです。No Time to Liveはトラフィックのカバーです。こうしたブルーアイドソウルの再構築により、元モッズのヒーローとヒロインが復活している凄さは日本では分かりにくいかもしれませんが、かなり素晴らしいアルバムに仕上がっています。

80年代のブルーアイドソウルの再ブームにより、日本でもソウルミュージックが馴染んできますが、当時はまだ一部のファンにしか支持されていませんでした。現在ならかなりのレアグルーヴとして高い評価がなされても良い作品です。この後のブライアンオーガーはソロ作品を出したり、アニマルズのエリックバードンと共演したりしていまして、今日も現役として活動しております。彼の紹介はここまでとしますが、スタイルカウンシルやコーデュロイなどが好きな人には、そのルーツとして彼の作品を聴いていただく事をお進めいたします。

Don't Let Me Be Misunderstood


[20080511]

Happiness HeartachesHappiness Heartaches
(2003/04/22)
Brian Auger's Oblivion Express

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ドラムにリターントゥフォーエヴァーのレニーホワイトが加わったOblivion Express最後のアルバムです。これまで以上にメロウでA.O.R.している作品です。ソウルファンク色もあるのですが、どちらかというとハービーのようなフュージュンファンク色が強くなっています。

1. Back Street Bible Class
2. Spice Island
3. Gimme a Funky Break
4. Never Gonna Come Down
5. Happiness Heartaches
6. Got to Be Born Again
7. Paging Mr. McCoy

演奏力で言うとハービーのバンドにも負けていないくらい素晴らしいものです。曲の構成も素晴らしく、何一つ劣るところはありません。ただなぜか売り上げに結びつかないという無念さがあります。Gimme a Funky Breakでは当時フュージュン界では流行っていたラテンのリズムを取り入れたフュージュンサウンドが心地よいです。

ただモッズのヒーローだたった頃からするとこのメロウさはどうなっているのだと思ってしまうかもしれませんが、当時はこうしたサウンドが最先端だったのです。それをこうも本格的に演奏してしまうパフォーマンスにおいてはこのバンドは実に充実したバンドであった事が分かります。内情は不安定だったかもしれませんが、音楽としては何の不安も感じさせない出来映えです。しかし残念ながらこのバンドはこの作品を最後に解散してしまいます。ブライアンオーガーはこの後はソロ活動をしながら今日まで頑張っており、Oblivion Express名義での再結成も行っています。

Brian Auger Playing keyboards blindingly fast

Oblivion Express Live


[20080511]

ReinforcementsReinforcements
(1996/01/01)
Brian Auger's Oblivion Express

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前作で魅せたニューソウルへの接近をより押し進めた作品になっています。それをフュージュンタッチで演奏する方法論は、一時期のハービーハンコックに近いのかもしれません。オルガンだけではなくエレピもシンセも同時に時期こなすオーガーはこの道ではかなりの強者です。

1. Brain Damage
2. Thoughts from Afar
3. Foolish Girl
4. Big Yin
5. Plum
6. Something out of Nothing
7. Future Pilot

Brain Damageはまるでスティーヴィーワンダーのアイシャのようなコード進行で、これをファンキーに広げています。この時代はスティーヴィーやマーヴィンゲイがニューソウルというスタイルで傑作を連発していた時期でもあり、それにかなり影響を受けていると思われます。

このグルーヴ感は後のアシッドジャズやスタイルカウンシルに脈々と流れており、イギリスでのブルーアイドソウルソウルとしてはホワイトアヴェレージバンドと並んで大変な影響力を持ったバンドでした。ただなぜか日本では注目度は少なかったのです。当時はこれほどおしゃれな音楽に飛びつくほど日本のセンスは磨かれたい無かったのだと思いますが、今なら日本でも受ける音楽ではあると思います。

Brain Damage


[20080510]

Straight AheadStraight Ahead
(2005/09/26)
Brian Auger's Oblivion Express

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Brian Auger's Oblivion Expressのピークとも言える作品で、この後に出されたライブアルバムまでが彼らの絶頂期だと言えます。フュージュンで歌ものをやるとどうしてもメロウになってしまうのですが、私の昔の曲ではメロウにならずにロック的なボーカルが入ったフュージュンサウンドというのを目指していた時期がありまして、このバンドも例外無くメロウになっていますが、どことなくロック的な部分もあって参考になるサウンドでした。

1. Beginning Again
2. Bumpin' On Sunset
3. Straight Ahead
4. Change
5. You'll Stay In My Heart

Beginning Againではラテンのリズムに16ビートのフュージュンアレンジがカッコイイ曲です。Bumpin' On Sunsetはトリニティー時代にもカバーしていたウェスモンゴメリーのカバーです。この曲は相当気に入っていたのか、違うアレンジでリメイクしています。

全体的に曲が長くなっていて、ライブ向けのアドリブの部分が設けられ、当時のソウルブームでディスコなどでかけると長く踊れるような創りになっています。今で言うクラブミックスのような感じです。しかしそれを心地よく聴かせるところが演奏力による賜物です。彼らの魅力を十二分に堪能出来るアルバムです。

Beginning Again

Bumpin' On Sunset


[20080510]

Closer to It!Closer to It!
(2006/08/01)
Brian Auger、Oblivion Express 他

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方向性が定まった彼らの絶頂期の作品で、ソウル、ファンクをベースにしたカッコイイフュージュンプレイが聴けます。忘却の列車というバンド名による不遇の時代は取り払われて、快進撃を続けるスーパーエクスプレスへと変貌していきます。

1. Whenever You're Ready
2. Happiness Is Just Around the Bend
3. Light on the Path
4. Compared to What
5. Inner City Blues
6. Voices of Other Times
7. Happiness Is Just Around the Bend
8. Whenever You're Ready
9. Inner City Blues
10. Voices of Other Times

ライブでも定番のWhenever You're Readyはかなりカッコイイ曲で、歌ものがあるフュージュン曲では最高の曲ではないでしょうか。マーヴィンゲイのカバーInner City Bluesなど選曲のセンスは抜群です。そしてそれらをあたかもオリジナルのように操るアレンジ、演奏力もかなり優れています。

当時ソウルミュージックに傾倒していたトラフィックとの共通点もありますが、演奏力ではこちらの方が上手です。アメリカでもここまでかっこ良く演奏出来るバンドは無かったと思います。ですから今日まで語り継がれているのです。一時代を築いただけではなく、現在に至っても通用するグルーヴを持った素晴らしいバンドだったと思います。

Whenever You're Ready


[20080510]

Second WindSecond Wind
(2005/11/29)
Brian Auger's Oblivion Express

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Brian Auger's Oblivion Expressのサウンドが確立された作品で、彼らの代表作であり、最高傑作と言えるものでしょう。ファンクを基本としたフュージュンサウンドが見事に表現されています。アシッドジャズの原点とも言えますし、かなりのレアグルーヴです。

1. Truth
2. Don't Look Away
3. Somebody Help Us
4. Freedom Jazz Dance
5. Just You, Just Me
6. Second Wind

フュージュンバンドでもここまでダンサブルなサウンドをやっているバンドはいませんでしたし、どちらかというとファンクバンドフュージュン的なA.O.R.サウンドをやっているといった感じです。前作はウェストコーストよりでしたが、こちらはニューヨークサウンドで、当時はかなり斬新なサウンドだったはずです。

ブライアンオーガーもオルガンだけではなく、エレピも弾いています。コードヴォイシングはジャズよりのフュージュンサウンドになっていますので、ファンクバンドとしてもかなり進んだ形になります。こうしたサウンドがロック側でも支持されていたのですから70年代は面白い時代だったのです。ただし彼らのサウンドが正しく評価されるのは80年代以降のアシッドジャズ勢が出てきてからになります。

Don't Look Away

Freedom Jazz Dance


[20080510]

Better LandBetter Land
(2004/11/22)
Brian Auger

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フォークロックなどのウェストコースとサウンドを取り入れた異色作です。この頃になると方向性が定まっていないのではないかとファンを惑わせるようなところがあり、バンドとしてもメンバー間でも不安定なところがあり、バンドの存続が危ぶまれていた時期でした。

1. Dawn of Another Day
2. Marai's Wedding
3. Trouble
4. Women of the Seasons
5. Fill Your Head With Laughter
6. On Thinking It Over
7. Tomorrow City
8. All the Time There Is
9. Better Land

ヨーロッパを中心にしたツアーでも手応えが無く、メンバーの変動があったりと先行きが分からない状態での作品です。そういう事を考えずに今の耳で聞く分には面白い作品だと思います。日本ではほとんど話題にもならなかった状態だったので、あえて今聴いてもらえるとこの作品も報われると思います。

ファーストとは違う面を魅せて試行錯誤している感じですが、それでも新しい音楽に挑戦している若々しさがあります。そしてこのバンドのポテンシャルがどこまで可能性があるのか、期待させてくれる作品でもあります。

Brian Auger on piano


[20080509]

Brian Auger's Oblivion ExpressBrian Auger's Oblivion Express
(2005/01/25)
Brian Auger

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トリニティーを解散してすぐさま結成したバンドのファーストアルバムです。トリニティーの最後にはファンクを取り入れたりしていましたが、ここではその発展形としてフュージュンスタイルに移行しています。

1. Dragon Song
2. Total Eclipse
3. Light
4. On the Road
5. Sword
6. Oblivion Express
7. Dragon Song [Live]

このバンドはまるでホワイトソウルバンドやファンクバンドのようなイメージを持っています。しかしボイシングの構成などはフュージュンと呼ぶべきもので、おしゃれなだけの音楽だけではなくより洗練された音楽性を身につけていきます。

まだ試行錯誤しながらやっている感じがあり、完成度では荒削りかもしれませんが、この時代に白人でここまでやっていたのは少なく、当時としてはかなりとんがった音楽性だと思います。アメリカでもまだフュージュンという言葉は使われていなかった時代の産物で、かなり興味深い作品だと思います。こうした音楽をやるにはメンバーを入れ替え、新しくバンドを結成する必要があったのでしょう。

Brian auger Solo


[20080508]

BefourBefour
(2005/01/25)
Brian Auger

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トリニティーとしては最後のアルバムになります。ドリスコールは不在でオーガー自身がボーカルをとったりしています。これまでのようなリズム&ブルースのスタイルから一変してファンクなどを取り入れた次の段階に入っています。

1. I Wanna Take You Higher
2. Pavane
3. No Time to Live
4. Maiden Voyage
5. Listen Here
6. Adagio per Archi e Organo
7. Just You, Just Me
8. Rain Forest Talking
9. Pavane

I Wanna Take You Higherはスライ&ザファミリーストーンのカバーで、スライになりきってオーガーがボーカルをとっています。Maiden Voyageはハービーハンコックのカバーでファンクジャズ風にアレンジして演奏しています。Adagio per Archi e Organoではバッハの曲をジャズ風に演奏しており、かなり実験的なアルバムですが、これが次のOblivion Expressへつながっていきます。

オーガーのオルガンプレイは相変わらずモッズに好まれるような演奏で、このアルバムが一番アシッドジャズ的ではないでしょうか。前作も名盤でしたが、こちらも隠れた名盤と言えるかもしれません。このアルバムを最後にトリニティーを解散したブライアンオーガーは間髪を入れず新しいバンドBrian auger's Oblivion Expressを結成して次に段階へと進みます。その橋渡し的な存在のアルバムでもあります。

I Wanna Take You Higher

Pavane


[20080507]

StreetnoiseStreetnoise
(2004/09/14)
Brian Auger、Julie Driscoll 他

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当時はジャズとロックの幸せな結婚と称されていた歴史的名盤です。再びドリスコールをボーカルにした作品で、リズム&ブルースを中心にロックとジャズを巧く癒合しています。ジャズロックとしてはマイルスが強烈なインパクトを持っていましたが、けんか腰のようなアプローチだったのに対して、オーガーの場合は実に友好的に温和に融合させています。どちらが良いかは好みが分かれるところだと思います。

1. Tropic of Capricorn
2. Czechoslovakia
3. Medley: Take Me to the Water/I'm Going Back Home
4. Word About Colour
5. Light My Fire
6. Indian Rope Man
7. When I Was a Young Girl
8. Flesh Failures (Let the Sunshine In)
9. Ellis Island
10. In Search of the Sun
11. Finally Found You Out
12. Looking in the Eye of the World
13. Vauxhall to Lambeth Bridge
14. All Blues
15. I've Got Life
16. Save the Country

アナログ盤では2枚組の大作でしたがCDでは1枚に収まっています。ドアーズのカバーLight My Fireなどを見事にオルガンジャズにアレンジしています。グレースリックに似ているドリスコールのボーカルですが、リズム&ブルースの曲ではジャニスを意識しているようなところもまります。社会的なテーマも持っていますが日本ではそれほど売れませんでした。

しかしジャズロックという歴史の中ではターニングポイントとなった作品で、何をやっているのか分からないようなマイルスの方法よりも分かりやすく、音楽の可能性をより広げる事につながります。何よりおしゃれでスマートです。この手のサウンドはフュージュンよりもプログレへのヒントとなっているかもしれません。一時入手困難となっており、知名度は低いですが歴史的な名盤です。

Indian Rope Man



[20080507]

DREAM.2ではミドル級GPが開催されました。テレビでは1時間を2回に分けて放送するという変則的な放送になりました。スポンサーが弱いのでしょう。イヴェンとの人気が盛り上がれば普通に放送してくれるようになると思うので応援したいと思います。

J.Z.カルバン VS 青木真也○
前回は没収試合になっていた試合で、ようやく決着がつきました。カルバンは本調子ではなかっため立ち技を維持できず、青木に寝技攻めにあいました。一瞬決まった技もありましたが、何とか我慢してKOにはなりませんでしたが、判定で青木が勝ちました。
○金泰泳 VS ミノワマン
プロレスラーミノワ対空手家キムとの試合は終止攻撃を仕掛けていたキムが判定で優勢勝ち。
大山峻護 VS ユン・ドンシク○
ユンドンシクは最近かなり強くなっており、終止攻撃を仕掛けて判定勝ちしました。
マゴメド・スルタンアクメドフ VS ゼルグ弁慶ガレシック○
ヒョードルの弟子であるマゴメドとミルコの弟子であるゼルグとの代理戦争。すぐにパウンド状態となり、腕を決めたゼルグの一本勝ち。
○ホナウド・ジャカレイ VS イアン・マーフィー
柔術界の王者ホナウドが攻撃的なグラウンドに持ち込み、常に技を仕掛けて最後に裸絞め出勝利。
○田村潔司 VS 船木誠
元同門の対決でしたが、舟木は不用意に戦いすぎるのではないかと思われます。殴り合いにまじめにつきあって殴り負けしてしまいました。レフリーが止めるのも早すぎたみたいでしたのでもの足りませんでした。
デニス・カーン VS ゲガール・ムサシ○
前評判はデニスカーンでした。そのデニスが終止攻撃を仕掛けていましたが、下になっていたゲガールが三角絞めを決めて勝利。
○桜庭和志 VS アンドリュース・ナカハラ
ブラジル極真のフィリオの愛弟子ナカハラとの対戦はナカハラがまだ試合慣れしていないせいもあって桜庭が一方的に攻めていました。しかし何度もテイクダウンを試みてもなかなか倒されないナカハラのポテンシャルの凄さを垣間見ました。しかし最後は疲れてダウンをとられ寝技からフェイスロックを決められ桜庭が勝ちましたが、ナカハラも技を覚えてきたらかなり強くなりそうです。

本大会は寝技や判定が多かったので派手さはありませんでしたが、これまで団体のトップを担ってきた顔ぶれなので決め方が巧いです。グランプリもこの後はもっと凄い対戦が組まれているようなので今後も注目していきたいと思います。

[20080506]

Definitely What!Definitely What!
(2004/09/14)
Brian Auger & the Trinity

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今回はドリスコール抜きのトリニティーとのトリオ作品です。オーケストラを起用したりイージーリスニング的な要素もあります。彼らがやっていた事はロックやリズム&ブルースの曲をいかにジャズの形態で再現出来るかでした。マイルスがやっていた破壊的な方法論からは始まっていません。そのため聴きやすいのです。

1. A Day In The Life
2. George Bruno Money
3. Fro Horizon
4. John Browns's Body
5. Red Beans and Rice
6. Bumpin On Sunset
7. If You Live
8. Definitely What
9. What You Gonna Do?
10. Red Beans and Rice (Part 1)
11. Red Beans and Rice (Part 2)

今回は歌姫がいませんのでインストでオルガンファンクジャズをやっています。かなりヒップなはね方をしています。イギリスではブライアンオーガーがオルガンの第一人者でした。ジョンロードもパープルの第一期ではオーガーのようなジャズプレイをやって彼からの影響をもろに出しています。キースエマーソンのジャズっぽいプレイも彼からの影響です。

日本では需要が無かったオーガーでしたが、イギリスでは絶大な人気を誇っていました。彼はモッズ族のヒーローだったのです。黒っぽいプレイ、そして題材がポップであった事が受け入れやすかったのでしょう。マイルスとは違う角度からジャズとロックの架け橋となったのです。

Red Beans and Rice

Bumpin On Sunset


[20080506]

OpenOpen
(2004/06/08)
Julie Driscoll、Brian Auger & the Trinity 他

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イギリスではハードロックやプログレ以外にもジャズロックというものが流行っていました。これは後にフュージュンに発展していく分野ですが、このジャズロックのイギリスでの先駆者がこのブライアンオーガーです。彼はジミースミスのようなオルガンジャズに影響を受けたオルガニストです。当初はロッドスチュアートらとバンドを組んでいましたが、このトリニティーにジュリードリスコールという歌姫を従えて一時代を築きました。

1. In and Out
2. Isola Natale
3. Black Cat
4. Lament for Miss Baker
5. Goodbye Jungle Telegraph
6. Tramp
7. Why (Am I Treated So Bad)
8. Kind of Love In
9. Break It Up
10. Season of the Witch
11. I've Gotta Go Now
12. Save Me
13. This Wheel's on Fire
14. Road to Cairo

イギリスにはモッズ族という若者がおり、独自のファッションと黒人音楽をこよなく愛しておりました。黒人音楽としてブルースやリズム&ブルースが支持されていましたがジャズも愛されていました。そのジャズの面で彼らを魅了していたのがブライアンオーガーだったのです。彼のプレイは後のスタイルカウンシルやアシッドジャズにも影響を与えたほどイギリスでは支持されていました。モッズファッションだけが伝えられていた日本ではそれほどなじみはありませんでした。

ジャズといってもモッドでおしゃれなサロンミュージックのようなジャズで、60年代の映画音楽用なイメージかと思います。Trampのようなリズム&ブルースのカバーもあり、ドリスコールもソウルフルなボーカルを聴かせてくれます。クールでおしゃれな60年代の雰囲気を満喫出来る作品です。メロトロンを使ったりサイケデリックな雰囲気も持っています。

Black Cat

Tramp

Season of the Witch

Save Me

This Wheel's on Fire

Road to Cairo


[20080506]

KillersKillers
(2002/03/26)
Iron Maiden

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ファーストアルバムだけでアイアンメイデンは十分なのですが、同じメンツによるセカンドアルバムもついでに紹介します。同じといってもギターのデニスがエイドリアンスミスに代わっています。パープルでお馴染みのマーティンバーチがプロデュースしているのですが、ファーストアルバムの出来が良すぎたためこのセカンドアルバムには失望させられもうヘヴィメタは聴かないと私に決意させました。

1. Ides of March
2. Wrathchild
3. Murders in the Rue Morgue
4. Another Life
5. Genghis Khan
6. Innocent Exile
7. Killers
8. Prodigal Son
9. Purgatory
10. Twilight Zone
11. Drifter

重量感もあり迫力のある作品なのですが、私がファーストで歓喜した情緒性が失われているのです。とてもラフな演奏ばかりで、売れているうちにどんどん録音してしまえ見たいなやっつけ仕事に感じたのです。ヘヴィメタブームらしさはありました。しかしその違和感はどこかで産業化していくヘヴィメタムーヴメントを感じ取っていたのかもしれません。どんなにメタリックな音を出していてもロックを感じないのです。BPMだけがやたらと速い曲ばかりです。

この後ボーカリストも代わり、アイアンメイデンはどんどんビッグネームになっていくのですが、新しいボーカリストはファンには受けていましたが、私にとってはカスみたいなボーカリストで実に下らない音楽に成り下がっていきます。明確にヘヴィメタブームでのファンとは感性が違っている事に気づかされます。今でもハードロックやヘヴィメタで私を満足させてくれるバンドの出現を願っていますが、現在までその予感さえ感じさせない状態が続いています。ロックってもしかしてとっくの昔に死んでしまっているのでしょうか。それに気づかず未だに私は夢を見ているだけなのでしょうか。

Ides of March

Wrathchild

Murders in the Rue Morgue

Another Life

Genghis Khan

Innocent Exile

Killers

Prodigal Son

Purgatory

Twilight Zone

Drifter


[20080506]

Iron MaidenIron Maiden
(2002/03/26)
Iron Maiden

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パンクやニューウェイヴ、テクノが中心となり、ハードロックやヘヴィメタはオールドウェイヴとして排他されていた時代、突如イギリスのクラブでヘヴィーメタルナイトというのが盛り上がっている事を知りました。ヘヴィメタを求めている若者が続々と集まり、ヘヴィメタブームが起こりだします。その中、新しいヘヴィメタバンドが次々に紹介され、その筆頭となったのがこのアイアンメイデンです。それは正に青天の霹靂でした。ブラックサバスがいつかメインストリームになる事を信じていた私にとって救世主のような存在でした。そして届いたこのファーストアルバム、それまでの鬱憤を吹き飛ばしてもなおおつりがくるくらいの素晴らしい名盤でした。

1. Prowler
2. Sanctuary
3. Remember Tomorrow
4. Running Free
5. Phantom of the Opera
6. Transylvania
7. Strange World
8. Charlotte the Harlot
9. Iron Maiden

ジュダスプリーストも違う独自の構築美を持ってサバスから受け継ぐドラマティックな展開は正にヘヴィメタらしい名曲の数々。ファーストにしてこの完成度はものすごい可能性を魅せてくれました。U.F.O.のピートウェイをアイドルとするリーダーのベースのスティーヴハリス、デイヴマーレイとデニスストラットンのツィンリードギター、ヘヴィメタ向きではなかったけれどもボーカルのポールディアノいた時期が私は一番好きです。というかこのアルバムが私にとって最後のヘヴィメタとの付き合いになるのですが。

Phantom of the Opera、Charlotte the HarlotやインストのTransylvaniaなどはサバス譲りではありながらプログレファンでもある私を大満足させてくれる場面転換を魅せてくれます。デビューしたばかりなのに実に良く計算されたアレンジの妙。素晴らしい名盤です。これからヘヴィメタの時代がくると信じていましたが、同時に出てきたサムソンやサクソンには失望、アイアンメイデンもこれに勝る作品を続けられず、それでも盛り上がるヘヴィメタブームに嫌気がさしてヘヴィメタファンとしての私はこのアルバムまでの付き合いとなりました。

ボーカルが代わって尚盛り上がるアイアンメイデンでしたが、私にとっては何の感動も無いつまらない音楽でした。そして私は前向きなパンクニューウェイブ、テクノなどを聴くようになり、ヘヴィメタとハードロックがもう一度魅力を取り戻してくれる事を待ち望みながら今日に至っています。この後ガンズアンドザローゼズがもう一度夢を魅せてくれましたが長続きせず、このアルバム以降私を満足させてくれるHR/HMバンドは出てきませんでした。ギタリストの技術は上がっていきますがボーカリストが育たないのです。高い声を出せば良いと思っている奴ばかりで、ロックの初期衝動とも言えるワイルドさが足りないのです。このアルバムは本当に素晴らしい名盤なのですが、私がヘヴィーメタルロックに決別をした記念すべきアルバムでもあります。

Prowler

Sanctuary

Remember Tomorrow

Running Free

Phantom of the Opera

Transylvania

Strange World

Charlotte the Harlot

Iron Maiden


[20080505]

British SteelBritish Steel
(2001/05/30)
Judas Priest

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ちまたではテクノが流行だし、シンセが一般化するとギタリストはいらなくなるとさえ言われていました。しかしそれと平行して存在していたヘヴィメタブームによりギタリストは職を失わずに済んだのです。そういう意味ではありがたいムーヴメントでした。ギタリストもより速弾きになり、テクニックも向上しているのですが、私を魅了してくれるギタリストはヘヴィメタからは生まれませんでした。このジュダスくらいまでしかカッコイイギタリストはいなかったのです。

1. Breaking the Law
2. Rapid Fire
3. Metal Gods
4. Grinder
5. United
6. Living After Midnight
7. Don't Have to Be Old to Be Wise
8. The Rage
9. Steeler
10. Red, White & Blue
11. Grinder (live)

Metal Godsという曲で高らかに自らがメタルの神であると宣言して、ヘヴィメタル界を鼓舞しています。曲は迫力を増していますが、まるでキッスのように曲がコンパクト化しています。若手のバンドに比べるとまだまだジュダスにかなうバンドはいないというくらいの風格は持っていますが、私のヘヴィメタへの興味は完全に失せてしまいました。昔のヘヴィメタの方がもっと可能性を持っていたのです。Unitedなどは曲は良いですが、まるでグラムロックです。

これ以上ヘヴィメタを聴いてもしょうがないと、この作品以降全くヘヴィメタものは聴かなくなりました。ですのでジュダスの紹介もこのアルバムまでといたします。この後もジュダスプリーストは快進撃を続けます。途中ロブハルフォードが脱退したりしますが、又戻ったりして現在でも活動を続けています。演奏は巧いので他の若手ヘヴィメタバンドよりは聴けますが、私はもう興味がありません。しかし彼らがロック界に与えた功績は多大なものがあります。

Breaking the Law

Rapid Fire

Metal Gods

Grinder

United

Living After Midnight

Don't Have to Be Old to Be Wise

The Rage

Steeler

Red, White & Blue


[20080505]

殺人機械(紙ジャケット仕様)殺人機械(紙ジャケット仕様)
(2005/06/01)
ジューダス・プリースト

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若手のヘヴィメタバンドが台頭する中、第一線で自らをメタルゴッズと称するように君臨し続けた時期の作品で、ボンテージファッションをジャケットにする事によってより象徴化しようとしていた作品です。ヘヴィメタブームの中でもカリスマ的な存在として気を放っています。

1. Delivering the Goods
2. Rock Forever
3. Evening Star
4. Hell Bent for Leather
5. Take on the World
6. Burnin' Up
7. Killing Machine
8. Running Wild
9. Before the Dawn
10. Evil Fantasies

よりパワフルになっていますが、初期の頃わずかばかりあった情緒性は失われていきます。パンク、ニューウェイヴ以降のヘヴィメタは少し様子が違うのです。スケール感がコンパクトになり、プログレの要素もあった初期の頃のドラマティックな展開が無くなっているのです。サビも分かりやすく、ポップになっているのです。サウンドはヘヴィメタですが、パンク以降に広まった幼稚化の始まりです。

リスナーとしては成長しているのに成長しない音楽を聴くのは苦痛です。ジュダスの人気はうなぎ上りに上がっていきますが、それに反して私はこの辺からまじめに聴いていません。しかしヘヴィメタファンにはこの辺からが聴きやすいのでしょうか。サウンド的には厚みがまして重量感も出てきているのですが、個人的にはヘヴィメタ離れを始めた頃です。

Delivering the Goods

Evening Star

Hell Bent for Leather

Take on the World

Burnin' Up

Killing Machine

Before The Dawn


[20080505]

Stained ClassStained Class
(2001/11/06)
Judas Priest

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ジュダスプリースト人気を決定づけた作品で、これで一つの頂点に一度立ちます。イギリスのクラブでもヘヴィーメタルナイツという夜が異常に盛り上がりを見せ、ヘヴィメタブームが始まりだした頃でもありました。ハードロックはオールドウェイヴでしたが、ヘヴィメタはニューウェイヴの時代でも存続出来たのです。とにかくみんなアンガスヤングのようにヘッドバンギングして脳震盪を起こす事が快感だったのです。

1. Exciter
2. White Heat, Red Hot
3. Better by You, Better Than Me
4. Stained Class
5. Invader
6. Saints in Hell
7. Savage
8. Beyond the Realms of Death
9. Heroes End
10. Fire Burns Below
11. Better by You, Better Than Me [Live]

ヘヴィメタは悪魔的なカルトな魅力があり、ジュダスによって広まったボンテージファッションも定着するようになります。グレンティプトンのSGとK.K.ダウニングのフライングVというツィンリードもステージでの見せ物でした。時代が追い風となりジュダスプリーストはヘヴィメタの王者としてあがめられていく事にあります。

ブルースロックが発展していってハードロックになり、ハードロックは徐々にブルース色を無くしていく事によって発展していき、クラシック音楽が根強いヨーロッパにてブルース色が完全に排他され、ブラックサバスの黒魔術的なイメージからヘヴィーメタルロックというスタイルが確立されて、そして狂信的な聴衆を膨れ上がらせていくのでした。それはサバスを応援していた私にとっては喜ばしい事でしたが、確立された音楽性に固執する姿は私を幻滅させ、前向きなpん区、ニューウェイヴ、テクノの法が面白くなり、これ以降のジュダスプリーストは真面目に聞いていません。興味が失せてしまったのです。ですがこれ以降のジュダスは絶好調で快進撃を続けていきます。

Exciter

White Heat, Red Hot

Better by You, Better Than Me

Stained Class

Invader

Saints in Hell

Beyond the Realms of Death

Heroes End

fire burns below


[20080505]

Sin After SinSin After Sin
(2001/11/07)
Judas Priest

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ドラムのアランが脱退した為に後にフュージュン系のセッションドラマーとして売れっ子になるサイモンフィリップスが参加しています。彼はこのアルバムで世界的に有名になりました。ハードロック系も叩けるのです。そしてロジャーグローヴァーをプロデュースに向かえ、レコード会社もガルからエピックソニーに移籍して、このアルバムで世界的なバンドとなった出世作です。このアルバムでバンドとしてのサウンドも確立された初期の最高傑作となっています。

1. Sinner
2. Diamonds And Rust
3. Starbreaker
4. Last Rose Of Summer
5. Let Us Prey/Call For The Priest
6. Raw Deal
7. Here Come The Tears
8. Dissident Aggressor
9. Race With The Devil
10. Jawbreaker (live)

SinnerやStarbreakerにジュダスプリーストらしさが現れています。聖飢魔?やマリリンマンソンのヘヴィメタバージョンにその影響があるのが分かります。まだヘヴィメタブームの前であり、ブラックサバスもバッジーも低迷していた時期に、ヘヴィメタここにありと魅せつけてくれた作品です。

ジュダスプリーストはシンセやディレイなど当時の最新の技術を巧く利用する努力もしていたバンドで、当時は最新型のヘヴィメタだったのです。サイモンフィリップスのツィンバスドラムプレイも巧く馴染んでいます。実に器用なドラマーです。彼らはサバスだけではなく、パープルやU.F.O.などのハードロックからも影響を受けており、それらのノウハウを巧くヘヴィメタに活かして、今日あるヘヴィメタの基礎を築いています。私が好きだったジュダスはこのアルバムあたりまでで、これ以降もっと崇拝されるようになっていきますが、私の好みからは外れていくようになります。そうするとこれがやっぱり最高傑作なのかもしれません。

Sinner

Diamonds And Rust

Starbreaker

Last Rose Of Summer

Let Us Prey/Call For The Priest

Here Come The Tears

Dissident Aggressor

Race With The Devil

Jawbreaker


[20080504]

Sad Wings of DestinySad Wings of Destiny
(1998/11/01)
Judas Priest

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Sad Wings of DestinySad Wings of Destiny
(2003/02/03)
Judas Priest

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ジュダスプリースト、日本でのデビュー盤となります。ブラックサバスが一人相撲でやっていたヘヴィーメタルに新しいラインナップがでてきたと報じられ、ロブハルフォードの声は3オクターブ出ると評判でした。それまではクィーンのフレディーマーキュリーが3オクターブ出るともてはやされていました。ロブの場合は普段は低い声で歌っていますので、甲高い声を出した時のインパクトがありました。

1. Victim of Changes
2. Ripper
3. Dreamer Deceiver
4. Deceiver
5. Prelude
6. Tyrant
7. Genocide
8. Epitaph
9. Island of Domination

Ripperがシングルカットされ、ラジオでもよくかけられていました。短い曲ですが、かなりインパクトのある曲でジュダスプリーストの名前は瞬く間に知れ渡りました。ツィンリードギターもファーストに比べると格段に計算されて見事な構築美を築き上げています。1曲の中でドラマティックに場面転換していく様はブラックサバスのようであり、ヘヴィーメタルロックと呼ぶにふさわしい内容になっています。Epitaphはまるで初期の頃のクィーンのような曲で、こういった曲は後にも先にもこれだけなので貴重なものです。

どの曲も思い出深いものばかりで一番好きなアルバムです。まだジュダスらしいサウンドとは言えないかもしれませんが、ディレイなど地獄の底から聴こえてくるような効果的な使い方がなされています。Tyrantなどでのギターリフは素晴らしくかっこいいです。売れだしてからのジュダスよりもこの時代の方が私は好きです。ロンゲのK.K.ダウニングは当時マイケルシェンカーやスコットゴーハム同様美しい髪のギタリストとして注目されていました。全曲良いです。これがやっぱり一番です。

Victim of Changes

Ripper

Dreamer Deceiver/Deceiver

Prelude/Tyrant

Genocide

Epitaph + Island Of Domination


[20080504]

Rocka RollaRocka Rolla
(2007/10/31)
Judas Priest

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バッジーもいましたが、ヘヴィーメタルロックというスタイルはブラックサバスが守り続けてきた砦でした。サバスは三大ハードロックバンドの一つでしたが、他のバンドに比べると扱いが低かったので、私はサバスを応援していました。そんな中やっと登場してくれたのがこのジュダスプリーストでした。サバスの後継がやっとでてきたと喜んだものです。当時は私はヘヴィメタファンだったのです。ですからジュダスプリーストがでてきた時は大歓迎でした。

1. One for the Road
2. Rocka Rolla
3. Winter/Deep Freeze/Winter Retreat/Cheater
4. Never Satisfied
5. Run of the Mill
6. Dying to Meet You
7. Caviar and Meths
8. Diamonds & Rust

K.K.ダウニングとグレンティプトンとのツィンリードギターとロブハルフォードの3オクターブあるという触れ込みだった甲高いボーカルが特徴のバンドです。ちなみに日本の聖飢魔?はこのバンドのコピーバンドです。コカコーラとロックンロールをもじったタイトルとジャケットが印象的です。この頃はまだそうでもないですが、ファッション面でもレザーとスタッドなどで後のヘヴィメタファッションのスタイルを決定づけたのは彼らです。

ジュダスプリーストとは裏切り者のユダという意味で、自分たちを蔑んだネガティヴなネーミングが又ヘヴィメタにしっくりきました。このファーストアルバムではまだサウンドは完成されていませんがかなり意欲的な内容になっています。Cheaterはナックのマイシャローナに似ていますが、こちらが先に出されています。ヘヴィメタはこのジュダスプリーストが出現したおかげで後のブームにつながったといっても良いくらいで、サバスだけではかなりきつかったと思います。そういう意味では救世主のようなユダです。

One for the Road

Rocka Rolla

Cheater

Never Satisfied

Run of the Mill

Dying to Meet You

Diamonds & Rust


[20080504]

You're All Living in CuckoolandYou're All Living in Cuckooland
(2006/10/23)
Budgie

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2006年復活を果たしたバッジーの最新作です。この後が続くのかは定かではありませんが、最新のテクノロジーでハードへヴィーなサウンドを再現しています。これはこれでかっこいいかもしれません。

1. Justice
2. Dead Men Don't Talk
3. We're All Living in Cuckooland
4. Falling
5. Love Is Enough
6. Tell Me Tell Me
7. (Don't Want To) Find That Girl
8. Captain
9. I Don't Want to Throw You
10. I'm Compressiong the Comb on a Cockerel's Head

ポップな感覚も持っていてそれをデジタル感覚で現在でも通用するようなヘヴィメタサウンドにしています。この工夫の仕方は好感が持てます。ノイズゲートを巧く使って音の切れを良くしながらまるで打ち込みのようなギターリフは最近ありがちなスタイルかもしれませんが、バッジーがやっているところが面白いです。キーボードは参加していませんので、シンセ音はギターシンセでやっているのでしょう。詳細は不明ですが、プロトゥールスで編集しましたよ、という分かりやすいところも面白いです。

バッジーは大好きなので最近のつまらない作品も紹介してきましたが、70年代の作品はどれも珠玉の名盤ばかりだと思っています。是非聴いた事が無い人には聴いていただきたい素晴らしいバンドです。

Find That Girl


[20080504]

Deliver Us from EvilDeliver Us from Evil
(2002/11/15)
Budgie

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キーボードを加えて4人組となったバッジー。ヘヴィメタから一転してポップな作風になりました。以前目指していたアメリカンプログレのようなポップな曲ばかりです。

1. Bored With Russia
2. Don't Cry
3. Truth Drug
4. Young Girl
5. Flowers in the Attic
6. N.O.R.A.D. (Doomsday City)
7. Give Me the Truth
8. Alison
9. Finger on the Button
10. Hold on to Love

ハードな曲もありますが、妙に明るいポップな曲ばかりで、以前のような色気が無くなっています。完全に進むべき道を見失っている感じです。80年代の音楽産業の中で迷いがあった感じです。一旦この作品でバンドを解散しますが、最近の再結成ブームに乗っかって復活もしています。

Point Cardiff Bay


[20080504]

NightflightNightflight
(2002/11/14)
Budgie

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ヘヴィメタブームに乗っかったバッジーでしたが、それでも日本では扱いが低かったのです。海外ではそれなりの評価を得ていて、何とか存続する事が出来ていました。

1. I Turned to Stone
2. Keeping a Rendezvous
3. Reaper of the Glory
4. She Used Me Up
5. Don't Lay Down and Die
6. Apparatus
7. Superstar
8. Change Your Ways

完全にヘヴィメタのありがちなスタイルになってしまい。普通にヘヴィメタファンなら満足するでしょうが、以前からのファンとしては何も感動が無い作品になっています。一応作品として紹介だけしておきます。

Panzer Division Destroyed


[20080503]

Power SupplyPower Supply
(2002/11/15)
Budgie

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ニューウェイヴパンク旋風が吹き荒れる中、バッジーにも朗報が流れ込みます。ヘヴィーメタルに市民権が与えられ始めたのです。ヘヴィーメタルというとブラックサバスがなんとか死守してきた領域でしたが、パンク出現以降、オールドウェイヴとして排除されようとしていたのです。しかしイギリスの若者はヘヴィーメタルが大好きだったのです。ライブハウスにはヘッドバンキングする若者で溢れ、パンク以外でも売れる商品である事が分かったのです。

1. Forearm Smash
2. Hellbender
3. Heavy Revolution
4. Gunslinger
5. Power Supply
6. Secrets in My Head
7. Time to Remember
8. Crime Against the World
9. Wild Fire
10. High School Girls
11. Panzer Division Destroyed
12. Lies of Jim (The E-Type Lover)

そしてあたらしいく登場してきたヘヴィメタバンドがサバス以外にもバッジーからの影響を口にするや、レコード会社はバッジーにヘヴィメタファン向けのレコードを創るように要請するのでした。ポップになりかけていたバッジーにとっては得意分野でやれる訳ですから申し分ない環境が整ったのでした。

そしてこのいかにもヘヴィメタなジャケットのアルバムを出したのでした。ギターがトニーからジョントーマスに代わり、ヘヴィメタ一辺倒なプレイに代わってしまいました。私が好きだったトニーのファンキーなプレイは失われたのです。サウンドはヘヴィメタ以外の何者でもなく、革新的な音楽性も失ってしまいました。ヘヴィメタは多くの若者に受けたのは良いのですが、ヘッドバンキング出来ない曲では駄目だったのです。ヘヴィメタもハードロックもやがて音楽産業の商品として形骸化していき、私は聴く価値をなくしてしまいました。どれを聴いても同じなのです。ですからこの先は追いかけていませんがもう少しバッジーを紹介していきます。

Forearm Smash

Panzer Division Destroyed


[20080503]

ImpeckableImpeckable
(1998/06/30)
Budgie

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アメリカをターゲットにしていたバッジーが本格的にアメリカを意識したコンパクトなハードロック集に仕上げています。前作で見られた変幻自在なプログレッシヴとも言える内容からソリッドなハードロックに徹しています。ただ随所にフュージュンライクなコードワークをちりばめたところがアメリカを意識していたためだったようです。しかしサウンドはまぎれも無くブリティッシュしています。

1. Melt the Ice Away
2. Love for You and Me
3. All at Sea
4. Dish It Up
5. Pyramids
6. Smile Boy Smile
7. I'm a Faker Too
8. Don't Go Away
9. Don't Dilute the Water

前作でも見られたポップな部分はアメリカのハードロックバンドがやるようなサウンドで、そこはアメリカを意識していたのが分かります。ただこのバンドはいろんな要素を取り入れますが、器用なのか不器用なのか分からないところがあります。何をやってもブリティッシュハードロックバンドでしかないのです。そのはっきりとしたスタンスが私は好きなのですが。一般的には中途半端に聴こえていたかもしれません。

ヘヴィメタならヘヴィメタ、ハードロックならハードロックだと徹底していないとファンがついていけない部分があったようで、レコード会社もこの辺をしっかり区別させるような体制になっていきますので、バッジーのように自由なくらいに何でもやるバンドがいなくなって私は逆に失望していました。ツェッペリンがハードロックなのか、プログレなのか分かりにくいところがあったので飽きなく今でも心地よく聴く事が出来ています。バッジーも同じで今でも十分通用するのはそうした多彩なところがあったからだと思っています。音楽は生き物です。形骸化する事が一番あってはならないのです。その辺が今の音楽シーンに足りない意識なのです。バッジーは何の既成概念を持たずに聴いてもらうのが一番彼らの音楽を楽しめる聴き方だと思います。

Melt the Ice Away

Smile Boy Smile/Pyramids


[20080503]

If I Were Brittania I'd Waive the RulesIf I Were Brittania I'd Waive the Rules
(2006/11/14)
Budgie

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フュージュンを取り入れたミクスチャーなサウンドになったバッジーの最高傑作はこのアルバムだと思っています。個人的にも一番好きなアルバムで、このアルバムに未来のハードロックの姿を思い描いていました。しかし現実的にはより分かりやすいサウンドの方が飛びつきやすかったようでヘヴィメタ、ハードロック、ミクスチャーと分担作業のようにはっきりと区別されたバンドが売れていきます。

1. Anne Neggen
2. If I Were Brittania I'd Waive the Rules
3. You're Opening Doors
4. Quacktors and Bureaucats
5. Sky High Percentage
6. Heaven Knows Our Name
7. Black Velvet Stallion
8. You're Opening Doors [2006 Version]
9. Black Velvet Stallion [2006 Version]

このアルバムがでた頃はブラックサバスの大ファンで、次第に場面転換していくサバスのサウンドが好きだったものです。ですからバッジーも同じように一つの曲の中でいろんな表情を魅せてくれますからすぐに好きになりました。ただバッジーは他のバンドではやらなかったようなフュージュンスタイルのプレイを織り交ぜるという独特の音楽性が衝撃的で、私は一番支持している部分なのですが、一般的にはヘヴィメタな部分しか支持されていなかったようで残念です。

テーピの逆回転サウンドからシャッフル気味のブギなAnne Neggenから始まり、タイトル曲のIf I Were Brittania I'd Waive the Rulesではヘヴィメタとフュージュンサウンドが共存しているという他のバンドでは味わえない独特の世界を創りだしています。You're Opening DoorsやHeaven Knows Our Nameのようなアコースティックな美しい曲はハードロックバンドではありがちで王道とも言えましょう。

Quacktors and BureaucatsやSky High Percentageでのハードなヘヴィメタ曲でヘヴィメタファンにも満足してもらえる内容に仕上げています。そしてハイライトのBlack Velvet Stallionはヘヴィーメタルロックとしては最高にカッコイイ曲になっています。この曲だけでもヘヴィメタファンには満足してもらえると思います。多彩な音楽性を持ったバッジーの魅力のすべてが味わえる名盤です。このアルバムが過小評価されている事が現在のHR/HMのどうしようもない閉鎖的な世界へとつながっていると思います。このアルバムこそがブリティッシュハードロックの未来を救う事が出来た最大に評価されるべき名盤であるという事をここに断言しておきます。

Sky High Percentage


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