1. Walking in the Park 2. Plenty Hard Luck 3. Mandarin 4. Debut 5. Beware the Ides of March 6. Road She Walked Before 7. Backwater Blues 8. Those About to Die
Walking in the Parkはグラハムボンドのカバーでボーカル曲で、ポップで明るい曲ですがジャズとブルースが見事に融合しています。ジョンハイズマンのドラミングはロックブルースをこなしながらもジャズのように複雑で、曲調も変拍子を多用したりして、このテクニカルなバンドはジャズロックとプログレの両面を持った画期的なサウンドを持っています。
Beware the Ides of Marchでは青い陰からドアーズのタッチミーまで全編パロディー精神が貫かれたアヴァンギャルドな曲です。まだフュージュンが生まれる前ですので、ギターはブルースロックのような音色ですし、オルガンもプログレ前夜的なサウンドで、そこにモンドなジャズセンスをちりばめたかなりハイセンス音楽性だと思います。サックスはオーガニゼーションのディックへクストールです。このバンドの出現によりジャズロックという呼び方が使われるようになり、新しい時代が幕を開ける予感がみなぎっています。