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[20080615]

Caravan & the New SymphoniaCaravan & the New Symphonia
(2001/04/17)
Caravan

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いのししの館で導入したオーケストラをさらに拡大した形でニューシンフォニアとして行ったライブ音源です。当時はプロコルハルムなどオーケストとのジョイントライブを行う事が流行っており、もちろん技術が伴わなければなりませんので、一部のバンドのみが決行したのですが、そうしたオーケストラとロックバンドの競演はプログレバンドの一つの夢でした。

1. Introduction by Alan Black/Memory Lain, Hugh/Headloss
2. Dog, the Dog, He's at It Again
3. Hoedown
4. Introduction
5. Love in Your Eye
6. Mirror for the Day
7. Virgin on the Ridiculous
8. For Richard
9. Hunting We Shall Go
10. Hunting We Shall Go

ディープパープルもオーケストラと共演していますが、当時はクラシックの側からすると譜面も読めないロックミュージシャンは小馬鹿にされているところがありました。競演と言ってもお金になるからやってあげていると言った感じです。現在はこうした試みも理解されており、友好的な関係で共演されていますが、当時は必ずしもそうではなかったのです。しかし技術職人のオーケストラメンバーは音楽では微塵もそんな雰囲気を感じさせません。だから友好的に行われていたのかは聴いたたででは分かりません。

逆にそうした関係がスリリングな名演を生み出したりもするのです。このアルバムもそうした作品なのでは無いでしょうか。オーケストラ相手でも少しもひるまずアグレッシヴな演奏をやってのけています。ソフトマシーンに比べるとインプロヴィゼーション度は低いキャラヴァンですが、とても迫力のある演奏を繰り広げています。絶頂期のライブだけに活き活きした勢いが感じられます。

For Richard


[20080615]

For Girls Who Grow Plump in the NightFor Girls Who Grow Plump in the Night
(2007/04/24)
Caravan

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夜ごとに太る女のためにという英国らしいブラックユーモアに溢れたタイトルと、横になっている美女。このジャケットは発売当時から有名で、内容は聴いていなくても気になる作品でありました。マッチングモールからハットフィールド&ザノースに加わっていたデイヴシンクレアが戻ってきました。しかしそれまで頑張っていたオリジナルメンバーのリチャードシンクレアが入れ替わるようにハットフィールドに参加するために脱退して大幅にメンバーチェンジが行われました。ベースにはジョンGペリー、ヴィオラ奏者にジェフリーリチャードソンが加わり5人編成となりました。

1. Memory Lain, Hugh / Headloss
2. Hoedown
3. Surprise, Surprise
4. C'thlu Thulu
5. The Dog, The Dog, He's At It Again
6. Be Alright/Chance of A Lifetime
7. L'Auberge Du Sanglier / A Hunting We Shall Go / Pengola / Backwards / A Hunting We Shall Go
8. Memory Lain, Hugh / Headloss (bonus US mix)
9. No! (Be Alright) / Waffle (Chance of A Lifetime) (bonus)
10. He Who Smelt It Dealt It (Memory Lain, Hugh) (bonus)
11. Surprise, Surprise (bonus)
12. Derek's Long Thing (bonus)

リチャードの代わりにヴォーカルを担当する事になったのがパイヘイスティングです。そうしたメンバーチェンジのために音楽性もまたしても変化していきます。よりポップというかロックよりになっているのです。ヴィオラを入れた事によりケルト、トラッドフォーク色を強めています。それがカントリーロック的なイメージにもなっています。しかし後半はいつものように組曲が用意されています。 L'Auberge Du Sanglier。いのししの館という邦題です。

ロック的なアレンジと、攻撃的なシンセプレイなどモダンでアグレッシヴなスタイルがかっこいいです。情緒性は復活していますので、デイヴシンクレアの持ち味だったのかもしれません。いのししの館ではオーケストラとの競演を演じており、シンフォニックロックという新たな一面も魅せています。新局面と従来のキャラヴァンの持ち味が見事に融合した最高傑作だと思います。ロックアルバムとしても実に充実した内容で素晴らしいアルバムだと思います。何といってもジャケットが良い。

The Dog, The Dog, He's At It Again

A Hunting We Shall Go


[20080615]

Waterloo LilyWaterloo Lily
()
Caravan

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デヴィッドシンクレアがロバートワイアットが結成したマッチングモールに参加する為に脱退、代わりにジャズ系のキーボード奏者スティーヴミラーが参加したアルバムになります。その為カンタベリー系特有のジャズロックに一番近い作品となりました。

1. Waterloo Lily
2. Nothing At All / It's Coming Soon / Nothing At All
3. Songs & Signs
4. Aristocracy
5. The Love In Your Eye / To Catch Me A Brother / Subsultus / Debouchement / Tilbury Kecks
6. The World Is Yours
7. Pye's June Thin
8. Ferdinand
9. Looking Left, Looking Right
10. Pye's Loop

ジャズ色が強くなった為に叙情性は薄らいでいますが、これまで控えめだったアグレッシヴさが強調されていて、ロック的なリフが組み込まれています。そういう意味では一番ロックファンに人気が出ても良いのですが、どうしても叙情性のあるサウンドのイメージがある為に他の作品よりは人気がありません。私は結構好きな作品です。

ジャズ系と言ってもファンキージャズのようなリズム感があって、全体的にサザンロックのようなグルーヴ感があります。それをプログレ的な組曲スタイルで表現しているところがユニークです。ありきたりのプログレ様式よりも、こうした変わり種の作品の方が素晴らしいと思います。そして決して難解にはならない歌の旋律のポップ性も活かされる結果となっています。実に素晴らしい名盤だと思います。

Waterloo Lily

Nothing At All


[20080614]

In the Land of Grey and PinkIn the Land of Grey and Pink
(1998/06/30)
Caravan

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キャラヴァンの最初のヒットアルバムです。このアルバムは80年代に再発された時も10万枚売り上げたほど人気がある作品です。一番プログレしているアルバムでもあります。初期の代表作です。

1. Golf Girl
2. Winter Wine
3. Love to Love You (And Tonight Pigs Will Fly)
4. In the Land of Grey and Pink
5. Nine Feet Undergroud: Nigel Blows a Tune/Love's a Friend/Make It 76/Dan
6. I Don't Know It's Name (Alias the Word)
7. Aristocracy
8. It's Likely to Have a Name Next Week/Winter Wine
9. Group Girl [First Version]
10. Dissassociation/100% Proog [New Mix]

前半はポップな曲が並べられており、後半のNine Feet Undergroudは組曲形式の大作であります。メロトロンやシンセサイザー、オルガンといったプログレ三種の神器が巧く配列されています。トラッドフォークにジャズから派生したリズムを加え、ヨーロッパに根付いているクラシカルな壮大さで表現された名盤です。

しかし、この後メンバーチェンジにより、このキャラヴァン特有の音楽性は変化していく事になります。その為このアルバムはオリジナルキャラヴァンとしての一つの到達点となっています。情緒性とエモーショナルな躍動感が共存した一大叙情詩となっています。

Golf Girl

Winter Wine

In the Land of Grey and Pink

Aristocracy

Dissassociation


[20080614]

If I Could Do It All Over Again I'd Do It All Over YouIf I Could Do It All Over Again I'd Do It All Over You
(2007/04/24)
Caravan

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日本ではキャラ案登場という邦題で初めて紹介されたアルバムになります。このアルバムからはサイケからプログレへと大きく前進したサウンドが創られています。他のカンタベリー系のバンドの中では知名度は低いかもしれませんが、愛すべき音楽で溢れています。

1. If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You
2. And I Wish I Were Stoned / Don't Worry
3. As I Feel I Die
4. With An Ear To The Ground You Can Make It / Martinian / Only Cox / Reprise
5. Hello Hello
6. Asforteri
7. Can't Be Long Now / Francoise / For Richard / Warlock
8. Limits
9. A Day In The Life of Maurice Haylett (bonus)
10. Why? / And I Wish I Were Stoned (bonus demo version)
11. Clipping The 8th (Hello Hello) (bonus demo version)
12. As I Feel I Die (bonus demo version)

タイトル曲のIf I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over Youではモンドでジャズ感覚のポップ性をもった素晴らしいアレンジを聴かせてくれます。そしてAnd I Wish I Were Stoned / Don't Worryでは叙情的なトラッドフォーク色なプログレッシヴサウンドを展開しています。As I Feel I Dieではソフトマシーンのような6拍子のジャズライクな音楽をやっていますが、ソフトマシーンのようにあくが強くない分、プログレのように聴こえます。

フルートとオルガンを主体としたサウンドで、フルートはゲスト扱いのジミーヘイスティングが担当しています。歌もフォーク風の牧歌的な雰囲気が英国の田園風景を連想させるイメージをもたらせます。そこにちょっとした都会的なジャズのニュアンスをセンスよくちりばめているのが彼らの特色だと思います。シンセはほんの少しだけ隠し味程度に使われています。既にこの時点で一級品のサウンドが確立されています。名盤です。

For Richard/part 1

For Richard/part 2


[20080614]

CaravanCaravan
(2002/04/09)
CARAVAN

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カンタベリー系の大本ワイルドフラワーズから、ソフトマシーン、ゴング、そしてこのキャラヴァンと3分裂して枝分かれしていくのですが、大本の最後のバンドとなるキャラヴァンです。メンバーはパイヘイスティングス(G、vo)、デヴィッドシンクレア(k)、リチャードコフラン(dr)、リチャードシンクレア(b、vo) の4人で、3つのバンドのうちでは一番プログレ趣向が強いバンドでした。

1. Place of My Own
2. Ride
3. Policeman
4. Love Song With Flute
5. Cecil Rons
6. Magic Man
7. Grandma's Lawn
8. Where But For Caravan Would I?
9. Place of My Own
10. Ride
11. Policeman
12. Love Song With Flute
13. Cecil Rons
14. Magic Man
15. Grandma's Lawn
16. Where But For Caravan Would I?
17. Hello Hello (single version)

このデビューアルバムではサイケでフォークでポップな音楽性で、まだバンドとしてのサウンドは確立されていませんが、オルガンを中心としたスタイルは既に創られています。ソフトマシーンやゴングはワイルドフラワーズを脱退してから創られたバンドでしたが、このキャラヴァンは残されたフラワーズのメンバーで創られたバンドでした。

他のバンドよりも情緒性を重んじているところがプログレッシヴロックバンドらしいバンドであり、一番歌を聴かせてくれるバンドでもあります。このアルバムではまだシングル曲向きの曲ばかりで、アルバム指向になるのはこの後になっていきます。当時は日本では紹介されていなかった作品だけに貴重な音源でもあります。

Place of My Own

Magic Man


[20080614]

BreakthroughBreakthrough
(1994/06/20)
Pierre Moerlen's Gong

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ピエールモーランズゴングとしては最後のアルバムになります。さすがのゴングも80年代になると角が取れた音楽をやっています。他のアメリカナイズドされたプログレバンドのようなサウンドになっています。

1. Breakthrough
2. Spaceship Disco
3. Rock in Seven
4. Six 8
5. Poitou
6. Children's Dreams
7. Portrait
8. Road Out
9. Romantic Punk
10. Far East

マリンバによるシーケンス風のミニマライズも控えめで、アグレッシヴさは感じられません。聴きやすい一般的な水準と言うと酷な言い方かもしれませんが、これまでの秀作に比べるとふがいない感じです。80年代にアグレッシヴな活動をしていた方が珍しいので仕方ありませんが、ここまでくると解散も致し方なかったのではと思います。

この後、マザーゴングやオリジナルメンバーでの復活をしたりとゴングの物語は続いていくのですが、ひとまず一連のゴングの流れは一旦ここで終焉となります。初期の頃のゴングも素晴らしいバンドでしたが、フュージュン化した時期のゴングも見逃せない素晴らしいバンドでした。カンタベリー系の中でも一番自由でユニークだったバンドだったと思います。

Music and Interview


[20080613]

リーヴ・イット・オープン(紙ジャケット仕様)リーヴ・イット・オープン(紙ジャケット仕様)
(2006/10/25)
ピエール・ムーランズ・ゴング

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80年代に入り新生クリムゾンも始動し始めますが、ゴングの音楽性はよりスマートになっていきます。ホールズワースが参加していないせいもあるかもしれませんが、ポップなアレンジになっており、アグレッシヴさは薄くなっています。

1. Leave It Open
2. How Much Better It Has Become
3. I Woke Up This Morning Felt Like Playing Guitar
4. It's a Bout Time
5. Stok Stok Stok Sto-Gak
6. Adrien

パーカッションが主役ではありますが、他の楽器とのバランスが良いのも彼らの特色です。ただ、他のバンドに比べるとリズムの波は特別なものがあります。80年代らしいポリフォニックシンセの創りだす音楽は70年代のそれとは明らかに異なっております。

彼もそれなりに時代にあわせていたのかもしれません。それでもパンクやテクノが全盛の時代にこの手の音楽は全く相手にされておりませんでした。内容はとても良いのですが、一部のファンにしか聴かれていない作品だと思います。今だからこそ、こうした音楽を聴く余裕があると思いますので、プログレ、フュージュンに興味がある方は是非聴いていただきたいと思います。

Live at Knebworth


[20080612]

タイム・イズ・ザ・キー(紙ジャケット仕様)タイム・イズ・ザ・キー(紙ジャケット仕様)
(2006/10/25)
ピエール・ムーランズ・ゴング

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バンドとしてもまとまっており、絶好調の時期の作品です。そこにアランホールズワースが又参加していれば申し分は無いでしょう。しかし時代はパンクが台頭してきた時期です。プログレやハードロックはもう時代遅れになっている時期の作品ですから、当時話題性はかなり低い扱いでした。

1. Ard Na Greine
2. Earthrise
3. Supermarket
4. Faerie Steps
5. American in England
6. Organ Grinder
7. Sugar Street
8. Bender
9. Arabesque Intro & Arabesque
10. Esnuria Two
11. Time Is the Key

まだクリムゾンも再結成される前で、ピーターガブリエルによるゲートリヴァーブサウンドも登場していません。その中でマイペースの自分たちの音楽性を信じて生み出したこれらの作品には頭が下がります。新生クリムゾンを聴いた後ならこれらの音楽性は理解しやすいのですが、その前の段階ではあまりにも孤高のサウンドです。

イーノの環境音楽まではいきませんが、それに近いイメージがあります。多少のアグレッシヴさが後のクリムゾンにつながるのですが、当時は他に類を見ないサウンドでありました。現代音楽だけでは済まされないあらゆる要素が複雑に絡まっています。この音楽性は今だからこそより理解出来るものではないでしょうか。素晴らしい作品です。

Earthrise


[20080611]

DownwindDownwind
(1998/06/30)
Pierre Moerlen's Gong

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ピエールモーランズゴングと正式にタイトルに刻まれた最初のアルバムになります。アランホールズワースは参加しておりませんが、マイクオールドフィールドが参加した事で、マリンバアレンジがより妖しい色彩を放っている作品です。三人のパーカッションによるリズムの艶やかさはこのバンドならではのものです。

1. Aeroplane
2. Cross Currents
3. Downwind
4. Tin-Go-Lo-Ba
5. What You Know
6. Emotions
7. Xtasea

クラヴィネットやシンセサイザーでスティーヴウィンウッドも参加しています。ボーカル曲のAeroplaneを聴いた時はポップな方向へシフトチェンジしたのかと心配しますが、Cross Currents以降はまるでマイクオールドフィールドのチューブラーベルズの世界です。これにホールズワースのギターがかぶさってくれば大満足なのですが、ミックテイラーとロスレコードが何とか頑張ってくれています。

万華鏡のように連綿とつながるマリンバのミニマリズム。モーランのドラムはまるでヒューパジャムがミキシングしたような軽いノイズゲート処理がされており、タイトなサウンドで優雅にリズムを刻んでいます。実に心地よいポリリズムなのですが、イージーリスニングになっていないのが素晴らしいです。Jin-Go-Lo-Baはサンタの曲でラテンのリズムをゴング流にアレンジしています。すばらし名作です。

Downwind


[20080610]

Expresso IIExpresso II
(1990/07/23)
Gong

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ピエールモーランズゴングとしてバンドサウンドが固まりだした作品です。エクスプレッソ?となっているのは前作を1と捉えているからです。アランホールズワースはゲスト扱いなのですが、前作よりもバンドサウンドに馴染んだプレイを披露しています。他にヴァイオリンでダリルウェイ、ギターでミックテイラーが参加しています。

1. Heavy Tune
2. Golden Dilemma
3. Sleepy
4. Soli
5. Boring
6. Three Blind Mice

単純なジャズロックではなく、現代音楽の要素が含まれ、複雑なミニマルパターンに廼偉ジーナギターが浮遊するという、エイドリアンブリュー加入後のキングクリムゾンが得意としているサウンドを速くもこの時点で彼らはやっています。元祖は彼らだったのです。ギター無しではソフトマシーンがやっていた事ですが。

ホールズワースのフェイズアウトしたギターサウンドが伸びやかにさすティーンを効かせたフレーズを紡いでいます。これもエイドリアンブリューの得意技ですが、元祖はホールズワースだったのです。この銅鑼ジャケットシリーズが後の新生クリムゾンの手本となっていたのです。これにトーキングヘッズが加われば完璧です。しかしホールズワースは3曲にしか加わっていません、代わりにダリルウェイが伸びやかなヴァイオリンプレイを披露しています。打ち込みなしでこれだけのミニマリズムを生み出すテクニックは神業ですらあります。新生クリムゾンファンにとっては隠れた名盤になります。この音楽はある意味事件であります。新しいプログレの進むべき道を照らしているのですから。

Trip a la Mode


[20080609]

Gazeuse!Gazeuse!
(1990/06/01)
Gong

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スティーヴヒレッジがいなくなった後に参加したのが、天才売れっ子ギタリストアランホールズワースです。これはこれまで紹介して生きたあらゆるバンドに参加しておりますが、このゴングでのプレイが一番出来がいいのではないでしょうか。

1. Expresso
2. Night Illusion
3. Percolations, Pts. 1 & 2
4. Shadows Of
5. Esnuria
6. Mireille

ホールズワースが加入した事により、よりフュージュン色を強めていきます。又、この時期はデヴィッドアレンがゴング名義のバンドを始動したりしていますので、こちらの方はピエールモーランズゴングと呼ばれるようになります。やはり主役はビブラフォンやマリンバになるのですが、その柔らかな音色とは対照的にアグレッシヴなホールズワースのギターが縦横無尽に駆け巡ります。

まだサウンド的には完成されていませんが、この後に続くエクスプレッソシリーズの始まりの作品とされています。まだまだホールズワースのギターはよそよそしいのですが、バンドに馴染んでくるにつれて、驚異的な完成度を持ったサウンドが出来上がっていきます。これはその序章にしかすぎないのです。そして全く新しいバンドのようにゴングは新たな人気をつかんでゆきます。

Allan Holdsworth - Solo


[20080608]

ShamalShamal
(1990/06/01)
Gong

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デヴィッドアレンがいなくなってしまったゴングはというと、ドラムパーカッションのピエールモーランを中心にフュージュンバンドへと変貌していきます。物語の語り手アレンがいなくなったのですから自然と演奏だけのパートが増えていきます。そして当時流行っていたフュージュンサウンドになっていくのは他のカンタベリー系と同じで自然な流れでした。

1. Wingful of Eyes
2. Chandra
3. Bombooji
4. Cat in Clark's Shoes
5. Mandrake
6. Shamal

このアルバムはピンクフロイドのニックメイソンがプロデュースしています。ギターのスティーヴヒレッジは脱退してソロ活動に入っていましたが、このアルバムまでは参加しています。その後のヒレッジはシステム7というトランステクノグループを結成したりして現在に至っています。

このアルバムからの主役はマリンバやシロフォンなどの打楽器系の楽器になり、このアルバムではまだプログレ的な雰囲気も持っています。まだバンドとしての音楽性は完成されていませんが、新しい転換期としての面白さはあります。Bomboojiはアンデスの民謡のようなイメージをプログレッシヴロックとして調理しています。明らかにこれまでのゴングとは別のバンドとして認識してかまわない内容なのですが、これはこれでとても優れたバンドとして評価出来るものです。

Mandrake

Shamal


[20080608]

About TimeAbout Time
(2006/05/22)
New York Gong

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ニューヨークを拠点としたデヴィッドアレンが次に結成したのがこのニューヨークゴングです。当時のニューヨークの新鋭で、後にマテリアルを結成し、ヒップホップを世に広める事になるビルラズウェル達と結成したバンドです。ニューウェイヴ系のとんがった音楽になっています。

1. Preface
2. Much Too Old
3. Black September
4. Materialism
5. Strong Woman
6. I Am a Freud
7. O My Photography
8. Jungle Windo(w)
9. Hours Gone

アレン流のアヴァンギャルド性もパンク以降の感性を見事に吸収した世界で、ゴングとの音楽性とは明らかに違う感性になっています。トーキングヘッズがアフリカンファンクのビートを取り入れてない状態で非常に感性を研ぎすませたようなサウンドとでも表現しましょうか。

当時のニューウェイヴの中でもかなり斬新な音楽性になっていると思います。Strong Womanなどはリーグオブジェントルマン風にも聴こえます。当時のニューウェイヴ好きにはこたえられないような内容です。この後旧ゴングメンバーでゴングを再結成してラジオノームの続編を繰り広げるデヴィッドアレンですが、常に彼の音楽はゴングという媒体を通して表現されているようです。

Bowery Poetry Club


[20080608]

Floating Anarchy Live 77Floating Anarchy Live 77
(2002/07/22)
Planet Gong [1]

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ラジオノーム三部作を完成させたデヴィッドアレンとジリスマイスはスペインで隠遁生活を送っていました。子育てをしていたとも言われています。そしてパンクの登場に衝撃を覚えてニューヨークまで赴き、このプラネットゴングなるバンドを結成します。

1. Psychological Overture
2. Floatin' Anarchy
3. Stone Innoc Frankenstein
4. New Age Transformation Try: No More Sages
5. Opium for the People
6. Allez Ali Baba Blacksheep Have You Any Bull Shit: Mama Maya Mantram

これ1枚だけのユニットなのですが、パンクの精神はヒッピー文化以来の衝撃だったらしく、パンクサウンドにアシッドなトリートメントを施したサイケデリックパンクというのがコンセプトでした。サイケとパンクを結びつけようとしたのは後にも先にもデヴィッドアレンだけだったのではないでしょうか。

しかし発想が斬新すぎたために後に続くものがいませんでした。このフリーキーな感じはポップグループとの共通点もありますが、微妙に違う感じもあります。テクニックが無いから生まれたパンクと、テクニックのあるバンドによるパンクとではかなりの開きがあります。パンクのスピリッツはあるかもしれませんが、こんなに卓越した演奏力のあるパンクバンドは気持ちが悪いです。ニューウェイヴと言った方が良いでしょう。

パンクは音楽的にアナーキーな訳ではありませんでしたので、音楽的にもアナーキーなこのアルバムはある意味本当のパンクとも呼べそうです。こうした音楽的な刺激が当時の若者に浸透していればパンク以降のロックはもっと面白いものになった事でしょう。ライブ録音というところが又強烈なエネルギーを発しています。結構かっこいい曲もあります。隠れた名盤です。

Stone Innoc Frankenstein


[20080608]

You (Radio Gnome Invisible, Pt. 3)You (Radio Gnome Invisible, Pt. 3)
(2007/06/26)
Gong

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ラジオノーム三部作の完結編であり、初期のゴングの最高傑作アルバムであります。相変わらずトリップ感はありますが、ジャズ、ロック、ポップス、民族音楽、はたまた宗教的な旋律も飛び出し、より複雑な音楽性が氾濫して物語を進行していきます。これは一大ロックオペラの傑作と呼ぶべきでしょう。

1. Thoughts for Naught
2. P.H.P.'s Advice
3. Magick Mother Invocation
4. Master Builder
5. Sprinkling of Clouds
6. Perfect Mystery
7. Isle of Everywhere
8. You Never Blow Your Trip Forever

ピエールモーランを含めた三人によるパーカッションのリズムの嵐は圧巻です。かなり激しいタイプのプログレと言えるでしょう。そしてアンビエントなトリップ感は後のテクノにも通じるもので、ソフトマシーン同様、こうした音楽性がドイツのミュージシャンに影響を与え、ジャーマンテクノが発展していったと言えます。

バンドとしても一番充実している次期の作品だけに、素晴らしい演奏が詰め込まれています。しかし、このアルバム発表後デヴィッドアレンとジリスマイスはスペインへと逃避行。バンドを去ってしまいました。残されたピエールモーランが中心となりゴングはフュージュンバンドへと変貌していきます。しかし脱退したデヴィッドアレンはニューヨークに現れ、自らもゴングと名乗るバンドを率いていきます。つまり同時期にゴングと名乗るバンドが複数いた事になります。後にデヴィッドアレンはゴングとはそういうバンドなのだと説明しています。つまりは気持ちがゴングにあれば皆ファミリーだと、気持ちがつながっているバンドは皆ゴングなのだというような発言でした。ヒッピー精神に基づいて活動してきたアレンらしい考え方です。

Thought For Naught- A PHP's Advice- Magick Mother Invocation- Master Builder

Sprinkling of Clouds

Perfect Mystery

Isle of Everywhere


[20080607]

Angel's Egg (Radio Gnome Invisible, Pt. 2)Angel's Egg (Radio Gnome Invisible, Pt. 2)
(2004/12/28)
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後にゴングを引っ張っていく事になるピエールモーランがドラムとして加入して、より強力なバンドとして成長したゴングがここにあります。ラジオノーム三部作の第二弾になります。魔女ヨニによって魔法の薬を飲まされた英雄ゼロがトリップしていく様を描いたアシッドな作品になっています。

1. Other Side of the Sky
2. Sold to the Highest Buddah
3. Castle in the Clouds
4. Prostitute Poem
5. Givin'My Love to You
6. Selene
7. Flute Salad
8. Oily Way
9. Outer Temple
10. Inner Temple
11. Percolations
12. Love is How Y Make It
13. I Never Glid Before
14. Eat That Phone Book Coda
15. Other Side of the Sky (Single version)
16. Scooby-Scooby Doomsday or The D-Day DJs Got the DDT Blues
17. Love is How Y Make It (1973 vocal mix)
18. Eat That Phone Book Coda  Early version

ティムブレイクによりシンセサイザーも使われるようになり、よりトリップ感のあるサウンドが展開していきます。中東的な音階やイギリスの漁師が歌うような歌などバラエティーに富んだ内容で、ここまでエネルギーに満ちた作品はそうありません。フランクザッパなど、にたようなコンセプトアルバムを創った猛者もいますが、その中でもここまで自由でオリジナリティーに長けた作品はないでしょう。

もしシドバレットがずっと一線でピンクフロイドを引っ張っていったならこういった方向に進んだのではないかと想像してしまうのです。ジャズや現代音楽と言った要素もただの方法論でしかなく、もっと宇宙大な視野で創られている作品だと思います。ロックファンとしては一番楽しめるカンタベリー作品です。シーエミリープレイの未来をずっと探し求めている人には、ここにその答えがあると伝えたいと思います。

Other Side of the Sky

Sold to the Highest Buddah

Castle in the Clouds

Prostitute Poem

Givin'My Love to You

Selene

Flute Salad - Oily way

outer temple - inner temple

I Never Glid Before

Eat That Phone Book Coda


[20080607]

The Flying Teapot (Radio Gnome Invisible, Pt. 1)The Flying Teapot (Radio Gnome Invisible, Pt. 1)
(2007/09/11)
Gong

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三作続く事になるラジオノーム三部作の第一弾アルバムです。ラジオノームというのは見えない電波の精の物語という事で、宇宙人との交流を描いた物語をアルバム三作で表現しています。アレン自信はこのコンセプトはその後も続いているのそうですが、当時はこの三部作にまとめられています。

1. Radio Gnome Invisible
2. Flying Teapot
3. Pot Head Pixies
4. Octave Doctors And The Crystal Machine
5. Zero The Hero And The Witch's Spell
6. Witch's Song / I Am Your Pussy

物語はフライングティーポットというきゅうす型の宇宙船に乗ってティーポット頭をした宇宙人が地球にやってきます。そして見えない電波の精を使って、彼らがやってくる事を予言していた三人の人間にあっていきます。そしてゴングというバンドと出合っていくという流れをカットアップ形式で音楽で表現していきます。芸術家というのは人一倍妄想力がある人間が表現するエネルギーを持った人だと思うのですが、このデヴィッドアレンも相当なものです。

バンドとしてはギターにスティーヴヒレッジが参加して黄金時代を迎えます。初期のゴングはこの三部作が全てと言っても良いくらいで、その後は大きな変貌を遂げますので、この三部作と最初の2枚のアルバムだけで語られても良いくらいです。デヴィッドボウイのジギースターダストのヒントもこのアルバムの影響下にあるのかもしれません。イギリス独特の鼻歌風な曲調もあり、シドバレットや初期のデヴィッドボウイに通じる世界感があります。Zero The Hero And The Witch's Spelので出しはまるで中期ピンクフロイドのようで面白いです。

スティーヴヒレッジが参加した事により、よりプログレ感も増しておりますが、音の玉手箱感は以前からのサイケ感を見事に継承しております。1973年の作品ですから他ではハードロックやプログレの名盤達が誕生した後の作品になるのですが、そんな時代でもこうした手作り感がある作品を勢いを持って出していたアレンのぶっ飛び方は尋常ではありません。ジャズの手法もコミカルにさらりと演奏してのけているところは他のバンドにはない浮世離れした感性だと思います。かなりの異色作品ですが、かなりの名盤です。フランクザッパの音楽をポップで分かりやすくしてしまうとこういう音楽になるのではないでしょうか。それでいてかっこいいからたまりません。

Radio Gnome Invisible

Flying Teapot

Pot Head Pixies

Octave Doctors And The Crystal Machine

Zero The Hero And The Witch's Spell

Witch's Song / I Am Your Pussy


[20080607]

Camembert ElectriqueCamembert Electrique
(2007/07/17)
Gong

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バンド体制が整ったセカンドアルバムでは、ファーストのサイケ感覚も残しつつ、バンドサウンドとして当時のハードロックともプログレとも識別出来ないくらいの原石となっています。アレンのファンタジーワールドもバンドとして表現されると分かりやすくなります。

1. Radio Gnome
2. You Can't Kill Me
3. I've Bin Stone Before/Mister Long Shanks/O Mother
4. Mister Long Shanks: O Mother/I Am Your Fantasy
5. Dynamite/I Am Your Animal
6. Wet Cheese Delirium
7. Squeezing Sponges over Policemen's Heads
8. Fohat Digs Holes in Space
9. Tried So Hard
10. Tropical Fish: Selene
11. Gnome the Second

ソフトマシーンと違うのはギターがあり、歌もポップだという事でしょうか。ジャズにはなりきれないフリーキーさがロックバンドらしいです。その奇妙なポップ感覚はサイケポップバンドとしても捉えられます。そういう意味ではかなりアヴァンギャルドポップな名盤としての存在感があります。

次回作からラジオノーム三部作が始まるのですが、その前哨戦としてRadio Gnomeという曲がああります。もうここからラジオノームのコンセプトは始まっているのです。カンタベリー系の中では一番ユニークでポップなサウンドをしているのが初期のゴングの特徴です。まだシンセを使っていないスペイシーサウンドが良き時代を伝えてくれます。

Radio Gnome

Mister Long Shanks: O Mother/I Am Your Fantasy

Dynamite/I Am Your Animal/Wet Cheese Delirium

Squeezing Sponges over Policemen's Heads/Fohat Digs Holes in Space

Tried So Hard

Tropical Fish: Selene


[20080607]

Magick BrotherMagick Brother
(2006/04/04)
Gong

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オーストラリア生まれで、ビートニック文学からヒッピー的な放浪の生活でヨーロッパを旅して、イギリスのカンタベリー系の大本となるワイルドフラワーズを結成、そしてソフトマシーンのメンバーとして重要な位置を占めていたデヴィッドアレンが作ったグループがこのゴングです。ソフトマシーンとしてヨーロッパツアーを敢行していたのですが、マリファナ所持などの理由でイギリスへの再入国ができないままフランスにとどまったアレンはそのままソフトマシーンを脱退してフランスで始めたのがこのゴングです。このファーストはまだアレンのソロプロジェクトのような内容で、恋人のジリスマイスと始めており、バンドメンバーも特定されていない状態で創られています。

1. Mystic Sister, Magick Brother
2. Rational Anthem
3. Glad to Sad to Say
4. Chainstore Chant & Pretty Miss Titty
5. Fable of a Fredfish & Hope You Feel O.K.
6. Ego
7. Gong Song
8. Princess Dreaming
9. Five & Twenty Schoolgirls
10. Cos You Got Green Hair

プログレバンドとして成功するゴングですが、このファーストではアレンによるサイケフォーク的なアシッドな内容になっています。冒頭Mystic Sisterではいきなり女性が悶える声から始まります。楽器もフォークギターでの弾き語りがほとんどで、そこにエレキやサウンドエフェクトでスペーシーなサウンドに仕上げています。ちょうどピンクフロイドのシドバレットのような世界だと思っていただければ良いと思います。

この後はバンドとして固まり、スペーシーロック、プログレッシヴロックとして成功しますが、スペイシーさはこのファーストでも表現しています。ソフトマシーンの中でもビートニックな精神を一番影響させていた存在で、そのキャラクターがこのバンドでは活かされていきます。ある意味、ソフトマシーンにとどまっていたらソフトマシーンの未来も代わっていたかもしれませんが、このゴングが誕生していなかったと思うと運命とは面白いものです。

サイケ感覚満載のこのファーストアルバムはシドバレットファンにも満足していただける内容だと思います。ビートニック世代ならではのカットアップ感覚は初期のデヴィッドボウイにも通じるものがあります。ソフトマシーンのファーストよりポップで楽しいアルバムです。

Mystic Sister, Magick Brother

Rational Anthem

Glad to Sad to Say

Chainstore Chant & Pretty Miss Titty

Fable of a Fredfish & Hope You Feel O.K.

Ego

Princess Dreaming


[20080606]

The Land of CockayneThe Land of Cockayne
(1996/02/14)
Soft Machine

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ソフトマシーンとしては最後のアルバムとなります。残されたメンバーはカールジェンキンスとジョンマーシャルだけになっており、そこに豪華メンバーが会しています。まず元メンバーだったアランホールズワースにジャックブルース、アランパーカーなどが参加して創られています。

1. Over 'N' Above
2. Lotus Groves
3. Isle of the Blessed
4. Panoramania
5. Behind the Crystal Curtain
6. Palace of Glass
7. Hot-Biscuit Slim
8. (Black) Velvet Mountain
9. Sly Monkey
10. Lot of What You Fancy

もう以前のような緊張感もなく、やけに明るい後期ウェザーリポートのような感じでしょうか。バンドとしての存在価値も見受けられないほどです。ただアランホールズワースなど、腐っても鯛と言った感じで、Sly Monkeyではさすがのプレイを披露しています。

それでも全体的には妙な明るさがあって、もはやソフトマシーンとは呼べない作品になっています。さすがに本人達もこれ以上の存続は無理と判断したのか、このアルバムにて解散となりました。メンバーの変遷によってそのサウンドを膨らませていったバンドですので、どの時代のサウンドが性に合うのか一通り聴いていただけると良いと思います。

Soft Machine 2007

SOFT MACHINE LEGACY


[20080605]

SoftsSofts
(1995/04/25)
Soft Machine

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唯一のオリジナルメンバーだったマイクラトリッジが脱退してカールジェンキンスがキーボードを担当する事になりました。そして前作の目玉だったアランホールズワースも脱退して、ウルフからジョンエサリッジが加入。全く別のグループからの人間で占領されてしまったソフトマシーンでしたが、カンタベリー系ではこういう事は日常茶飯事です。

1. Aubade
2. The Tale of Taliesin
3. Ban-Ban Caliban
4. Song of Aeolus
5. Out of Season
6. Second Bundle
7. Kayoo
8. The Camden Tandem
9. Nexus
10. One over the Eight
11. Etka

エサリッジのギターはホールズワースほどの衝撃性はありませんが、それなりに卓越したテクニックを持っています。アコースティックギターも多用して、プログレ感のあるマハヴィシュヌオーケストラのような変拍子を活かしたフュージュンサウンドを展開しています。

ファンの間ではソフトマシーンと呼んでいいのか賛否両論でしょうが、決して軟弱なフュージュンにはなっておりませんので、それなりに楽しめる内容にはなっています。歴代の曲者たちがいなくなったので分かりやすくもあります。普通にフュージュンが好きな人にはなk中の出来映えのアルバムでしょう。

The Tale of Taliesin

The Camden Tandem


[20080604]

バンドルズバンドルズ
(1992/04/21)
ソフト・マシーン

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完全にフュージュンサウンド化してしまった作品で、デビュー当時のデヴィッドアレンやツアーに参加していた後のポリスに参加するアンディーサマーズ以来のギタリスト、アランホールズワースが参加して、コラシアム?並みの白熱するギターフュージュンが楽しめます。

1. Hazard Profile (Part 1)
2. Hazard Profile (Part 2)
3. Hazard Profile (Part 3)
4. Hazard Profile (Part 4)
5. Hazard Profile (Part 5)
6. Gone Sailing
7. Bundles
8. Land Of The Bagsnake
9. The Man Who Waved At Trains
10. Peff
11. Four Gongs Two Drums
12. Floating World

前作セヴンでも魅せたような現代音楽的なミニマルミュージックもありますが、何といってもホールズワースのギターが一番目立っています。ただ、それに対抗出来るだけのシンセプレイをラトリッジが出来ないので、ギターとシンセのバトルはありません。ラトリッジはあくまでも自分の領分で演奏しています。それが独特のサウンドになっているのですから面白いものです。

最後に残されたオリジナルメンバーであるマイクラトリッジも、このアルバムを最後に脱退してしまいます。外部から入ってきたメンバーが主役になっていますので、ラトリッジも自分の音楽を追究する為にこのバンドにはいられなくなったのでしょう。これがカンタベリー系の面白いところで、バンド名は残りますが、全く違うメンバーになってもやっていけるのです。フュージュンファンには一番入りやすい作品で、これも一つの名盤です。

Hazard Profile part 1

Hazard Profile part 2

Floating World/Bundles


[20080603]

SevenSeven
(2007/02/20)
Soft Machine

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ジャズロックからフュージュンへと進化した作品です。ほとんどの曲を書いているカールジェンキンスの影響が強く出ている為でしょうか。曲の長さも短くなり、コンパクトな中で最大限の表現を遂行しており、コンパクトになったからといって水準が下がった訳ではありません。

1. Nettle Bed
2. Carol Ann
3. Day's Eye
4. Bone Fire
5. Tarabos
6. D.I.S.
7. Snodland
8. Penny Hitch
9. Block
10. Down the Road
11. German Lesson
12. French Lesson

シンセサイザーも使うようになり、エレクトリックマイルスからウェザーリポート封になっています。落ち着いた風情ではありますが、その中でも緊張感を持った演奏は失われておらず、絶妙のバランスで創られた名作です。これ以降フュージュンサウンドになっていくのですが、軟弱にならないところがソフトマシーンらしいところです。

テーマが分かりやすくなっているので聴きやすくはなっています。時代性もあるのですが、普通のフュージュンになっていないところがかっこいいです。元々持っていた現代音楽的な発想も巧い具合に役立っています。この作品までは何とか以前からのソフトマシーンらしさは保たれていますが、次からは全く別のグループのようになっていきます。それはそれでいい感じなのですが、実に多様なバンドであります。

Nettle Bed

Penny Hitch


[20080602]

SixSix
(2007/02/20)
Soft Machine

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11曲目までがライブでそれ以降がスタジオ録音というアナログ盤では2枚組だった作品です。前作では主役となっていたエルトンディーンが脱退。代わりに元ニュークリアスのカールジェンキンスが加入し、フリーキーさよりも緻密な構成になっています。

1. Fanfare
2. All White
3. Between
4. Riff
5. 37 1/2
6. Gesolreut
7. E.P.V.
8. Lefty
9. Stumble
10. 5 from 13 (For Phil Seamen with Love & Thanks)
11. Riff II
12. Soft Weed Factor
13. Stanley Stamps Gibbon Album
14. Chloe and the Pirates
15. 1983

しかし、ライブでの演奏は相変わらず凶暴性をむき出しにしています。エレピの使い方などはエレクトリックマイルスのような響きを持っており、ジャズロックからフュージュンへと転換していく時代のエネルギーに満ちています。ジャズもロックも反骨精神によって興隆してきた音楽です。決してきれいごとでは済まされない衝動を持った作品です。

スタジオ曲ではミニマルミュージックによるトランス感のあるリフレインが印象的で、現在のテクノに通じるものがあります。エレクトリックマイルスやその後のフュージュン作品は現在でもレアグルーヴとしてサンプリングネタにされていますが、それに近いものがあります。ドイツから出てくる無数のジャーマンテクノは確実にこの時代のソフトマシーンに影響を受けています。プログレバンドではなく、ソフトマシーンなのです。それはいわゆるテクノやブレイクビーツへとつながっていく流れなのです。そういう意味でもかなり歴史的に重要なバンドなのです。

Stumble

Chloe and the Pirates


[20080601]

5(紙ジャケット仕様)5(紙ジャケット仕様)
(2007/04/18)
ソフト・マシーン

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バンドの顔とも言えるロバートワイアットが脱退して、マッチングモールというバンドを結成。初期の頃のようなソフトマシーンへの回帰をもくろみます。彼に代わって元キースティペットグループのフィルハワードが入りますが、1曲目から3曲目までを担当して、元キースティペット、ニュークリアスのジョンマーシャルがその後ドラマーとして定着します。フリースタイルを好むフィルは緻密に計算したがるホッパーとラトリッジのやり方にあわなかったようです。何とこのフリージャズのような演奏は緻密に計算された上での結果なのでした。

1. All White
2. Drop
3. M C
4. As If
5. L B O
6. Pigling Bland
7. Bone
8. All White [Take Two]

音楽的にはエレクトリックマイルスのようなジャズロックに完全に移行しており、徐々にオリジナルメンバーが減っていき、全く別のバンドになっていっている傾向があります。その為のワイアットの脱退だったのかもしれません。音楽的にはニュークリアスに一番近い作品かもしれません。

不思議なのはファーストからギターレスなバンドなのに、ロックの持つ凶暴性を常に持っている事です。こうした音楽を聴いているとパンクなどはまるで子供のお遊びのように感じます。こちらの方がより過激なのです。しかしパンクの方がより広く広まりました。その違いは共有感だと思います。この手のサウンドを聴いて共鳴出来る人は少数なのです。パンクのような単純明快な方が共鳴出来る人が多いのです。音楽とは難しいものです。大衆に受けようと思うとレベルを下げないといけないのですから。しかしソフトマシーンはバンド名とは裏腹に硬派な音楽集団だったから今でもリスペクトされているのです。

Fanfare/All White/MC/Drop


[20080601]

FourthFourth
(2007/02/20)
Soft Machine

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ヒューホッパーの趣向が強くなり、ジャズロック色が一段と強くなっています。ヒューホッパーはウッドベースを弾いて、よりジャズライクな雰囲気を創っています。このアルバムが最後になるロバートワイアットも、こんなにドラムが巧かったのか、というくらいテクニカルなジャズプレイを叩きだしています。

1. Teeth
2. Kings and Queens
3. Fletcher's Blemish
4. Virtually, Pt. 1
5. Virtually, Pt. 2
6. Virtually, Pt. 3
7. Virtually, Pt. 4

もう歌ものさえ無く、完全にジャズロックしています。前作ではまだ現代音楽的な要素がプログレと言っても差し支えない雰囲気はありましたが、このアルバム以降はプログレとは言えないものになっています。それでもニューリアスのようなジェントリーなジャズではなく、フランクザッパがやるような凶暴な演奏なのがさすがロック側からのジャズになっています。

現代音楽的なミニマル感覚は後の新生キングクリムゾンにも通じるものです。そういえばキースティペットと出合ってからのクリムゾンもこうしたジャズロックの要素が強くなっていきました。しかしクリムゾンにはまだ情緒性が残されていた分、プログレであり続けていたのです。カンタベリー系の中ではこうしたジャズロックともプログレともくくれない独自の文化が培われていたと思います。ブライアンイーノもカンタベリー出身ではないにも関わらず、カンタベリー系として捉えられており、決して主流ではなかったとしても、後のジャーマンテクノなどへの影響力を持ったムーヴメントだと認識しています。

Teeth part 1

Teeth part 2

Kings and Queens


[20080601]

ThirdThird
(2007/03/20)
Soft Machine

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メンバーに元キースティペットグループからサックスのエルトンディーンとゲストとしてニックエヴァンスが参加。ワイルドフラワーズの同胞、キャラヴァンからジミーヘイスティングげすと参加して、音楽性も激変してしまった、ソフトマシーンとしてはマイルストーントなった作品です。キースティペットのフリージャズの影響か、かなりアヴァンギャルドなジャズロックになっています。

ディスク:1
1. Facelift
2. Slightly All the Time
3. Moon in June
4. Out-Bloody-Rageous
ディスク:2
1. Out-Bloody-Rageous
2. Facelift
3. Esther's Nose Job: Pig/Orange Skin Food/A Door Opens and Closes/Pigling

アナログ盤2枚組で、各面に1曲づつという大作でした。CDとしては1枚に収まっているのですが、この作品は別にボーナスディスクがついており、それはBBCライブを収録しています。音楽的にはフリーキーじゃない部分は、フランクザッパのような独自のスケールを用いいたモードジャズになっています。ジャズロックと言ってもかなり凶暴な部類に入ると思います。ワイアット作のMoon in Juneだけがボーカル作品になっており、続くOut-Bloody-Rageousも現代音楽、ジャズロックといったプログレ以前とした作品になっています。

サイケでポップな部分はもうありません。ジャズ特有の緊張感とアヴァンギャルドなトリップ感のみが残っています。この作品は彼らをピンクフロイドなどと同類に考えていたファンにとっては衝撃的な問題作となりました。コルトレーンの後期の作品のようにフリーキーなジャズとわずかばかりのロック的な遊び心。ワイアットのドラムもかなりドタバタしていますが、以前よりも演奏力がついたという自信がこうした作品を生み出したのでしょう。

Facelift Part 1

Facelift Part 2

Slightly All the Time

Moon in June

Out-Bloody-Rageous

Esther's Nose Job


[20080601]

Volume TwoVolume Two
(2007/05/04)
Soft Machine

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ファーストの延長線上にある作品ですが、ケヴィンエアーズが脱退した為にワイルドフラワーズにいたヒューホッパー新しくメンバーに向かい入れて作製されています。又ゲストですがサックスに同じくブライアンホッパーを参加させています。

1. Pataphysical Introduction, Pt. 1
2. Concise British Alphabet, Pt. 1
3. Hibou, Anemone and Bear
4. Concise British Alphabet, Pt. 2
5. Hulloder
6. Dada Was Here
7. Thank You Pierrot Lunaire
8. Have You Ever Bean Green?
9. Pataphysical Introduction, Pt. 2
10. Out of Tunes
11. As Long as He Lies Perfectly Still
12. Dedicated to You But You Weren't Listening
13. Fire Engine Passing with Bells Clanging
14. Pig
15. Orange Skin Food
16. Door Opens and Closes
17. 10: 30 Returns to the Bedroom

サイケポップ感覚はファーストよりも完成されています。それ以上にジャズ的なインプロヴィゼーション的な流れから曲調が万華鏡のように次々とめまぐるしく変化していくところはアヴァンギャルドポップとしても感性フォが高くなっています。しかし混沌としていたファーストの方がなぜかキャッチーで印象に残っているのは不思議な事です。

音楽的にはこのアルバムの方がビートルズからの影響が表れています。本来なら、この流れからいくとプログレッシヴロックとして大成流れとなるところですが、バンドメンバーの趣向か、プログレへとはいきません。そこがこのバンドの面白いところですが、ジェネシスのようなトラッドフォークのような牧歌的なところは十分プログレと呼べるものですが、それだけにとどまらない多様性がこのアルバムにはあります。ロバートワイアットの歌ものが好きな人にはおいしいところがたくさんあります。そしてこれ以上無いほどのアヴァンギャルド性ももった凶暴性も秘めています。これ又名盤ですね。

1 Pataphysical introduction part1 2 A concise british alphabet part1 3 Hibou anemone and bear 4 A concise british alphabet part2 5 Hullo der 6 Dada was here 7 Thank you pierrot lunaire 8 Have you ever bean grean? 9 Pataphysical introduction part2 10 Out of tunes

As Long as He Lies Perfectly Still

1 As long as he lies perfectly still 2 Dedicated to you but you weren't listen 3 Fire engine with bells clanging 4 Pig 5 Orange skin food 6 A door opens and closes 7 10:30 returns to the bedroom


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