

ピエールモーランズゴングとしてバンドサウンドが固まりだした作品です。エクスプレッソ?となっているのは前作を1と捉えているからです。アランホールズワースはゲスト扱いなのですが、前作よりもバンドサウンドに馴染んだプレイを披露しています。他にヴァイオリンでダリルウェイ、ギターでミックテイラーが参加しています。
1. Heavy Tune
2. Golden Dilemma
3. Sleepy
4. Soli
5. Boring
6. Three Blind Mice
単純なジャズロックではなく、現代
音楽の要素が含まれ、複雑なミニマルパターンに廼偉ジーナギターが浮遊するという、エイドリアンブリュー加入後のキングクリムゾンが得意としているサウンドを速くもこの時点で彼らはやっています。元祖は彼らだったのです。ギター無しではソフトマシーンがやっていた事ですが。
ホールズワースのフェイズアウトしたギターサウンドが伸びやかにさすティーンを効かせたフレーズを紡いでいます。これもエイドリアンブリューの得意技ですが、元祖はホールズワースだったのです。この銅鑼ジャケットシリーズが後の新生クリムゾンの手本となっていたのです。これにトーキングヘッズが加われば完璧です。しかしホールズワースは3曲にしか加わっていません、代わりにダリルウェイが伸びやかなヴァイオリンプレイを披露しています。打ち込みなしでこれだけのミニマリズムを生み出すテクニックは神業ですらあります。新生クリムゾンファンにとっては隠れた名盤になります。この
音楽はある意味事件であります。新しいプログレの進むべき道を照らしているのですから。
Trip a la Mode