

デヴィッドボウイやT-REXを育てたトニーヴィスコンティがプロデュースしたアルバムです。ちまたではパンク旋風が巻き起こっており、オールドウェイヴは生き残るのもままならない状態になります。そんな中、レコード会社はキャラヴァンとの契約を打ち切り、それを悟ったのか、ジャケットは最後の晩餐のようになっています。
1. Feelin' Alright
2. Behind You
3. Better by Far
4. Silver Strings
5. Last Unicorn
6. Give Me More
7. Man in a Car
8. Let It Shine
9. Nightmare
音楽的にはアメリカ向けのポップな曲ばかりで、ソフトロックのような感じになっています。Last Unicornだけはアグレッシヴな演奏を聴かせてくれますが、アメリカンプログレとも呼びにくいものになっています。パンクのような曲をやるのは本末転倒でしょうし、いよいよバンドとしても行き詰まってしまいました。
一旦ここでキャラヴァンは解散となります。しかし次の年には復活を果たし、オリジナルメンバーが戻ったりしながら、この後もバンドは活動していきます。ですが、キャラヴァンの紹介はここまでとします。この後の存続はカンタベリー系の交流離散集合体の一つのバンドとして機能していくような感じになります。その中でも一番情緒豊かなバンドであったキャラヴァンは素晴らしいバンドであった事をお忘れなく。
Paris Interview