フュージュン ギタリストとしての先駆者はこのラリーコリエルです。チコハミルトン一緒にやったり、ゲイリーバートンと一緒にマイルスデイヴィスよりも早い時期からロックと
ジャズ の融合を試みていました。ただロックといってもビートルズのようなポップスとの融合だったのでウェスモンゴメリーとは味付けが違うのですが、聴きやすいサウンドでした。どちらかというとフォークロックと
ジャズ の融合のような感じです。
1. Sex
2. Beautiful Woman
3. The Jam With Albert
4. Elementary Guitar Solo #5
5. No One Really Knows
6. Morning Sickness
7. Ah Wuv Ooh
そしてソロ活動を始めたコリエルは正にロックギターを
ジャズ にもたらした作品を出していきます。ファーストアルバムはFree Spiritというバンドによるものですが、これが入手困難で私も持っていません。どのようなサウンドかはある程度想像はつくのですが、セカンドのこのコリエルではロックそのものをやっています。ボーカルもコリエルがとっており、ブルース、サイケデリックを経たスタイルをとっていますが、演奏しているのがロンカーター、チャックレイニー、バーナードパーディーといった
ジャズ メンだというのが凄い事です。
日本の渡辺香津美が一番影響を受けたギタリストであり、後の洗練された
フュージュン ギタリストとは違う荒っぽさが特徴です。ゴツゴツとしたフィンがリングやピッキングは
ジャズ ギタリストらしくないもので、本来はピッキングノイズは手のひらの腹や指でミュートして消すのが基本ですが、その基本を一切無視したプレイにより一発でコリエルが弾いていると分からせてくれます。
フュージュン ギタリストとして成功する前のロック色があり、歌も聴かせてくれる非常に珍しい音源が聴ける貴重な作品です。
Morning Sickness