

ラリーコリエルの一番の代表作であり、私が初めて買ったコリエルのアルバムです。そして
ジャズの作品としても初めて勝ったアルバムになります。初めての
ジャズ体験がこのアルバムだという事は、かなりレベルの高い作品を選んでしまったと思いますが、おかげで私もかなり個性的なギタースタイルを身につける事が出来ました。発売当時とはジャケットが変わってしまっているので違和感はありますが、素晴らしい名盤です。
1. Spaces (Infinite)
2. Rene's Theme
3. Gloria's Step
4. Wrong Is Right?
5. Chris
6. New Year's Day in Los Angeles-1968
7. Tyrone
8. Planet End
まずメンバーが凄い、
フュージュン界のスーパースターが集まっているのです。まずは目玉がもう一人の
フュージュンギターの天才ジョンマクラフリン、ベースがウェザーリポートの初代ベーシスト、モロスラフヴィトウス、リターントゥフォーエヴァーの仕掛人チックコリアがエレクトリックピアノで参加。そしてドラムがマハヴィシュヌオーケストラのビリーコブハムです。そしてこれらのスーパースターが見事に化学反応を示して最高のパフォーマンスを展開しているのです。
何といってもコリエルとマクラフリンによるギターバトルが一番の聴きもので、かなりフリーフォームなインプロヴィゼーションを展開しています。ナチュラルトーンに近いセッティングなのですが、お互いのフィンガリングの違いなどがお互いをインスパイアしてこれまでにないほどのインプロヴィゼーションを生み出しています。コリエル夫人が数曲曲を作っており、ヴィトウスはウッドベースで弓を使って不思議な雰囲気を創りだしています。
ブルーススケールをやっと覚えていた頃に聴いていたアルバムで、運指の仕方など全く分からない状態で聴いていました。しかしこのロックでは使わないスケールを使えば
ジャズっぽくなると大雑把な掌握しか出来ませんでした。それだけに長い時間をかけて聴き続けた作品であり、一番親しんだ作品でもあります。僕のように入門編としてこのアルバムを聴くのは非常に危険ではありますが、一流のプレイヤーが集まって他ではやらないような独自の世界を生み出している素晴らしい名盤であります。
Lotus Feet