1. Barcarole 2. Are You Going with Me? 3. Au Lait 4. Eighteen 5. Offramp 6. James 7. Bat, Pt. 2
Barcaroleではまるで民族音楽のようなギターシンセサイザーがこれまでになかったサウンドを生み出しています。国籍不明の民族音楽と言えるパットメセニーワールドの新しい幕上げを告げています。Are You Going with Me?はボサノヴァのようなリズムですが、ラテンの方向へは向かわない内向的なボイシングが印象的です。Au Laitは6/8拍子のシャンソン風のアンニュイな雰囲気を持っています。このアルバムは全体的にはこれまでにはない暗さがあるのですが、豊かな音色が聞き手を落ち込ませない不思議なエネルギーを持っています。
ウェザーリポートのような楽園型ポップな味わいのEighteen、フリーインプロヴィゼーションが炸裂するタイトル曲のOfframp。ジェームステイラーに捧げられたJamesは彼の趣向を感じさせる曲です。こうしたフォーク調でネイティヴ感があるのはティンパンアレイ系からの影響だったのでしょうか。Bat, Pt. 2はソロアルバムでやっていたBatのエレクトリックヴァージョンになっています。よりアダルト感覚を持つようになったパットメセニーグループ、このアルバムからどんどん新しいファンを獲得していく事になります。