当時新進気鋭のジャム系トリオMedeski Martin & Wood と組んで創り上げたアルバムです。Medeski Martin & Woodはニューヨークのアシッドジャズ系ジャムバンドで、ファンキー路線を進みたかったスコフィールドの音楽性と見事マッチしたのでした。この4人以外のミュージシャンは参加しておらず、バンドサウンドに徹しています。
1. Go Go 2. Chank 3. Boozer 4. Southern Pacific 5. Jeep on 35 6. Kubrick 7. Green Tea 8. Hottentot 9. Chicken Dog 10. Deadzy
Medeski Martin & Woodはオルガンジャズのトリオです。オルガンでファンキーなプレイする手法はスコフィールドのタメを効かせたプレイにしっくりきており、アシッドジャズのおしゃれな感じにニューオリンズスタイルのファンクが溶け込んだ、正に時代にあった作品に仕上がっています。これによりスコフィールドの知名度もかなり上がりました。
Kubrickなどのシンプルで分かりやすいタイトル通りに、音楽性もシンプルで分かりやすいものです。インタープレイの応酬もありますが、それすらポップに仕上がっています。フランジャーをかけたスコフィールドのセミアコサウンドはナチュラルで、微妙にアシッドだったりします。ヒップホップ以降の感覚を持ったMedeski Martin & Woodとファンキージャズを趣向しているスコフィールドの見事なコラボレーションアルバムです。