マイルスとのセッションから離れたチックコリアは自分のバンドを結成します。フリー
ジャズの可能性を追求したサークルです。数枚のスタジオアルバムとライブアルバムを出していますが、現在入手しやすいものがこのパリスコンサートになります。
1. Nefertitti
2. Song For The Newborn
3. Duet
4. Lookout Farm - 73゜ Kalvin(Variation-3)
5. The Room - Q&A
6. No Greater Love
ウェインショーターが作曲したNefertittiはソロアルバムからの選曲となります。本格的なフリー
ジャズであり、バンドスタイルなので、各メンバーのプレイにスポットが当てられた構成にもなっています。フリー
ジャズといってもある程度の秩序は持っています。それは現代
音楽的な解釈だったり、これまでの
音楽的教養が覗いたりしているからだと思います。
逆にそれはフリー
ジャズとしては今ひとつ爆発出来ない部分でもあります。これまでのソロ作品の流れもあって、心象風景のような内面性を浮き上がらせた作風になっています。このバンドでフリー
ジャズにも決着を付けたチックコリアはこの後更なる成功を収めていく事になります。
Chick Corea on LEGENDS OF JAZZ