マナサスはこのセカンドアルバムで解散しています。たった2枚のアルバムだけ残しており、日本ではニールヤングの方が人気が高かった為に一部のマニアのみに愛聴されていました。
音楽 的にはファーストアルバムの延長線上にありますが、よりタイトにミクスチャー具合も濃度が高くなっています。
1. Isn't It About Time
2. Lies
3. Pensamiento
4. So Many Times
5. Business on the Street
6. Do You Remember the Americans
7. Down the Road
8. City Junkies
9. Guaguanc de Ver
10. Rollin' My Stone
カントリー や
ブルース などもやっていますが、このバンドの一番の特徴はラテン
音楽 でロックしている所です。当時のロック界でラテンを取り入れていたのはサンタナくらいのものでしたから、とても斬新でした。そして何よりもかっこ良かったのです。ラテン
音楽 はジャズの世界では広く浸透していました。スティヴンスティルスが幼少時代にパナマやコスタリカに移り住んでいた事で彼の中に自然にラテンのリズムが身に付いていたのです。
そしてビートルズやボブディランに影響を受けたスティヴンスティルスは、そうしたロックにラテンの味付けを加える事を考えだしたのです。その部分が一番はっきりと現れているのがこのマナサスなのです。メンバーの演奏力もありますが、とてもムーディーでかっこいいラテンロックが完成されています。日本では地味な存在でしたが、アメリカではスーパーグループだったのです。ファーストよりもまとまりがあり、力強さも加わっています。このアルバムで終わってしまった事がとても残念です。ベテラングループが再結成されている今日、こうした実験的なバンドが復活する事が一番刺激になると思うのですが、金儲けだけが目的ならば、それはかなえられない事でしょう。個人的にはこれも又名盤であります。
Pensamiento