1. Hotel California 2. New Kid in Town 3. Life in the Fast Lane 4. Wasted Time 5. Wasted Time (Reprise) 6. Victim of Love 7. Pretty Maids All in a Row 8. Try and Love Again 9. Last Resort
Hotel Californiaはあまりにも有名な曲ですが、6分半もあるこの長い曲をシングルカットするのは、その前にビートルズのヘイジュードやクィーンのボヘミアンラプソディーという前例があったからこそ出来た事でしょう。12弦ギターのアルペジオから、これまた歌が入るとレゲエ調のリズムになりますが、レゲエに聴かせない所が凄いです。そしてしっかりと創り込まれたツィンリードによるギターソロがたっぷりあります。グリッサンドしてボリュームオフするという技は当時のギターキッズなら誰でも真似していた事でしょう。
先行してシングルカットされていたNew Kid in Townはジャクソンブラウン調の優しい曲で、イーグルスにしては珍しくエレピがアクセントになっています。前作でカントリーロックとしての到達点に立った彼らが更に上の段階へと突き進んでいる事を象徴する作品です。Life in the Fast Laneもシングルヒットした曲でイントロのギターリフがカッコいいです。ジョーウォルシュが入った事によってギターの存在感がより鮮明になっています。Wasted Timeはソウルフルなバラードで、Victim of Loveはシングルカットはしておりませんがイーグルスらしい代表曲の一つです。
Pretty Maids All in a Rowはジョーウォルシュが一人で多重録音で創り上げた曲で、シンセサイザーも弾いています。Try and Love Againはこのアルバムを最後に脱退するランディーマイズナーが歌うカントリーロックの完成形とも言えるポップな曲です。昔ならこの曲もシングルカット出来たでしょう。そして最後が大感動のLast Resortです。Desperadoも泣けますが、この曲が一番泣ける歌です。Hotel Californiaばかりが注目されますが、私はこの曲が一番好きです。この曲を聴くだけでも価値があるというくらい素晴らしい曲です。男のロマンティシズムとも言うべき名曲です。ともあれ、全ての曲が完璧なくらいに見事に仕上がった名盤です。あまりにも売れすぎましたが、それでもロック史に残る名盤とあえて言わなければなりません。
1. One of These Nights 2. Too Many Hands 3. Hollywood Waltz 4. Journey of the Sorcerer 5. Lyin' Eyes 6. Take It to the Limit 7. Visions 8. After the Thrill Is Gone 9. I Wish You Peace
呪われた夜という、おどろおどろしい邦題のOne of These Nightsは重たいベースラインから始まり、歌が入る頃にはレゲエ調のはねた感じになっていきます。当時はとても変わった曲だという印象がありました。明らかにそれまでのカントリーロックとは違うものだというのが分かりました。当時はポールマッカートニーのワインカラーの少女という曲と同じような始まり方で、同じようなリヴァーブ配分がとても重苦しかった記憶があります。それでも爽やかなイーグルスのイメージが崩れていない所が又凄いのです。
もう一つのヒット曲Lyin' Eyesもいい曲ですが、それよりは売れませんでしたがヒットしたランディーマイズナーが歌うTake It to the Limitの方が私は好きでした。やはりここでもイーグルスは素晴らしいバラードを書いているのです。インストのJourney of the Sorcererでドゥービーに負けないくらいのスケール感を出しています。イーグルスの音楽が完成した作品であり、カントリーロックの一つの到達点だといえる名盤です。
1. Already Gone 2. You Never Cry Like a Lover 3. Midnight Flyer 4. My Man 5. On the Border 6. James Dean 7. Ol' 55 8. Is It True 9. Good Day in Hell 10. Best of My Love
そして何といってもBest of My Loveというバラードの名曲が入っています。それまでのカントリーにはなかったスタイルですが、70年代のアメリカの映画に出て来る夜の情景などがイメージとして浮かんできます。私にとってはとてもアメリカらしい曲だと思っています。Ol' 55もそれに負けないくらい素晴らしいバラードの名曲だと思います。やはりイーグルスはバラードがいいです。イーグルスはアルバム数は少ないですがはずれがありません。どのアルバムも必ず心に残る曲が入っています。
1. Doolin-Dalton 2. Twenty-One 3. Out of Control 4. Tequila Sunrise 5. Desperado 6. Certain Kind of Fool 7. Doolin-Dalton [Instrumental] 8. Outlaw Man 9. Saturday Night 10. Bitter Creek 11. Doolin-Dalton/Desperado (Reprise)
カントリーなTwenty-OneからハードなロックンロールのOut of ControlときてTequila Sunrise、タイトル曲のDesperadoと美しいバラードが続きます。Desperadoはイーグルスの曲の中でも大好きな曲で何度聴いても感動出来る名曲だと思います。ストリングスのアレンジも効果的だと思います。この時点でこれだけの曲がかけている事がこのバンドの凄さだと思います。
Certain Kind of Foolはミドルテンポですが抑揚のあるドラマティックな曲です。歌はドラムのドンヘンリーがホテルカリフォルニアでもお馴染みなので一番イーグルスらしいと感じますが、それ以上にそのほどよいしゃがれ具合が一番入ってきます。アルバムの完成度というよりはDesperado1曲だけでも大満足出来る作品だと思います。他の曲も悪くはありません。ただこの曲は素晴らしすぎるのです。