ガンマのサードアルバムですが、このアルバムでこのバンドは解散となります。何とかロニーモントローズの思い描くロックスタイルを具現化する為に創られたバンドでしたが、思いのほか成功しませんでした。ヘヴィメタは流行っていたのですが、ハードロックしてるこのバンドは又個性を魅せる方法も不器用だったと思われます。
1. What's Gone Is Gone
2. Right the First Time
3. Moving Violation
4. Mobile Devotion
5. Stranger
6. Condition Yellow
7. Modern Girl
8. No Way Out
9. Third Degree
これまで以上にシンセサイザーの割合が多くなっております。ギターも頑張っていはいるのですが、アメリカンハードロック、アメリカンプログレしており、ファンがロニーモントローズに期待している音とはずれていたのではないでしょうか。エドガーウィンターグループからのファンなら受け入れられると思いますが、モントローズのイメージが強いので、どうしてももっとラウドな音を期待してしまいます。
アメリカンハードロックにありがちな力は入っているのだけれど、それが伝わってこない妙な軽さがあります。アメリカ指向になったレインボーはサヴァイバーのようなチンケなハードロックになってしまっているのです。それでも力作とも言えるくらい力が入っていますが、伝わってこないのです。それが売れなかった要因だったのでしょうか。ロニーモントローズという才能あふれるギタリストがもがいている感じなら伝わってきます。
Mobile Devotion